2012/05/16

619この冬の4mもの豪雪被害があちこちにあっても集落の暮らしにまた春がきた

中越山村の法末集落にも春がやってきた。ブナの芽吹きが美しい。
 一面の雪の下から顔を出して目覚めた村は、またいつものように田植えに忙しいシーズンになった。山菜も出盛りだ。

 この冬はものすごい雪で、法末集落は4mもの積雪であった。
 冬の間は毎日毎日、集落の人たちは必要なところを除雪して、雪害対策に怠りなく過ごすのだが、油断したり不能だったりで除雪をしないと、大変なことになる。
 道路のガードレールの類が、雪に乗っかられて車と違う荷重からガードができなく、ヘナヘナになってしまっている。
 
 鉄でも曲がるのだから、わたしたちの活動拠点の家の庭の竹藪は、すっかり折れて倒されてしまった。今年はたけのこが生えてくるだろうか。

 でも山の木はさすがにしぶといものだ。雪の間はその下で地に身を伏せていたのだが、雪解けとともに曲がった腰を弓のごとくに反り返らせて、春の日に芽を吹きつつある。

 家屋の屋根の除雪をしないで4mも積もらせてしまうと、そのとんでもない重みで軒が折れるのは当たり前、屋根の小屋組みをつぶされて落ちたり、そっくり倒壊したりする。
 放棄された空き家が、毎年の冬にだんだんと大型廃棄物と化していく。その人と自然の互いの営為を、わたししは定点観測として興味もって眺めている。
     
    <ある空き家の2009年の姿>
    <おなじく今年2012年の姿>

 わたしたちの拠点の家も、母屋は手入れしているが、蔵と渡り廊下は2度の震災による痛みと手入れをしていなかったので、とうとう今年の豪雪に負けてしまった。

 <「へんなかフェ」の蔵と渡り廊下の2007年の姿>
 <「へんなかフェ」の今年2012年5月の姿>

 さて、わたしたちの700㎡・3段の棚田での米つくりも7年目、先日は田植えの準備で畦を土で塗り固めてきた。これをやらないと、下の田に水が抜けるからである。
 田んぼから泥土をすくっては、長い畦の横と上に塗りつけていく。体力というよりも腕と腰に響く仕事で、一枚の棚田の半分もやったら、もう腰が痛くて退散した。
 棚田の中の足湯にも春が来た。休日はお湯が出ている。
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