2012/08/08

651安売り屋の居直り広告はどこか傲岸な雰囲気で嫌だ

今朝(2012年8月8日)の朝日新聞の一面全部買い占めた広告は、安売り量販店のイオンのビールの宣伝である。

そういえば先ごろイオンのビールダンピング販売のニュースがあった。
イオンへのビールの卸売業者が仕入れ値より安く売り、だからイオンは他の安売り屋よりも安く売った。それが、ダンピングで不当な競争をしたと公正取引委員会からお咎めをこうむったのである。

仕入れ値よりも安く卸して、どうやって生きていけるんだよ、、なんと、ほかの商品を高く卸して、合わせて儲ける仕掛けなのだそうだ。
ということは、イオンもビールは超安値、ほかのなにかは超高値で売っていたのだろうなあ。
店から買うこちとらは、このビールは安いって買ったら、ほかを高く売りつけられていて、どっちにしても安売り屋に儲けさせているのである。

で、今朝のイオンの広告は、安いビールを安く売って何がいけなんだよお、なあ、酒飲みどもよ! 公正取引委員会のお咎めなんて実にけしからん、そういう趣旨である。

おお、お上にたてついて、よくやるよなあ、安売りがんばれ、てな風に読むよりも、なんだか安売り屋のさもしい根性が透けて見える。
俺んちさえよければ、ほかがどうなるかは知らん、ほか奴らも努力すりゃいいんだよ、それをお上がイチャモンつけるのはけしからん、何と言おうと知るもんかよ! そういう雰囲気である。

イオンはこれまでそうやって、資本の力づくで地方都市の郊外に出店して、町の中心部を疲弊させてきた。つまり「まちづくり」の向こうを張って「まちこわし」をやってきたのだ。

この安売りビール事件が、これまでのイオンの態度を象徴している。傲岸さが見え見えで嫌だ。

●参照
http://datey.blogspot.com/2009/03/110.html
110高速道路休日1000円のバカ

http://datey.blogspot.com/2009/03/109.html
109イオンの反省だって?

http://datey.blogspot.jp/2012/02/583.html
583イオンの森と津波

http://datey.blogspot.com/2012/02/584.html
584イオンの津波(続き)

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