2012/09/06

663白内障手術決行譚(その2)若返った右目で見る風景の軽薄なことよ


八五郎 こんちわー、ご隠居、お帰りなさい、目ン玉取り換え手術は成功ですかい、あ、なんです、そのゴーグルは、まさかこれから海にでも潜りに行こうってんじゃあないでしょうね、いけませんよ手術したばかりなんだから。

ご隠居 お、八っつぁんかい、海に行くんじゃないよ、白内障の手術の後はしばらくこうやって、何かぶつけないように、ゴミが目に入らないように保護眼鏡をかけるんだな。ああ、手術はもちろん順調にいってね、わたしの右目にはプラスチックレンズが入ったよ。

 プラ目人間ですね。よく見えますか。

 新しい右目だけで見るとね、なんだか色が鮮やかなんだよ。まだ治してない左目で見る風景と比べると、なんだか軽薄だね、若いころはこの色で見てたんだと医者は言うのだがねえ。その点、75年使い込んだ左目で見るとだねえ、色に深みがあっていいねえ、さすがに人生の深みがある、うん。

 なにいってるんです、若い頃の目に戻ったんでしょ、よかったねえ。視力はどうです。

 右の視力は1.2だよ、十分に良く見えるけど、問題は焦点がまだ定まらない。入れるレンズによって遠視か近視かその中間かとあるらしいが、受け入れる目の状態と相まって、どのへんに焦点が定まるのか、やってみないとわからないそうだよ。わたしは資料読んだりPCで書くことが多いので近視にしてもらいたいといったのだが、いまのところ遠視気味だね。さてどう落ち着いて行くのかね。

 あれ、なんだ、手術するともう眼鏡いらないと思ったら、そうじゃないのですね。で、次は左もやるんでしょ。

 ああ、左右アンバランスのこのままだと、右目と左目で色が違うから、それなりに面白いけど、どうも不都合だね。

 ご隠居は目玉が二つだけでよかったですね、三つ目小僧だったらあと2回もやんなきゃならない。

 ああ、ヤツメウナギが白内障になったら大変だね。

 ハハ、なにバカなこと言ってんです。ところで入院てあっしはやったことないんですが、ホテルみたいなもんですか。

 ホテルとは大違いだね、相部屋だから宿屋かな、でもね、サ-ビスがいいよ、しょっちゅうきれいなお姐さんがやってきて、触ってくれるんだよ。

 えっ、なんです、そりゃ。

 いやね、体温やら血圧を測ってくれるってことだよ。3食部屋食なんだけどねえ、この食事のまずいこと、どうやったらあの味になるのかねえ。

 しょっぱいとか、薄味すぎるとか、、。

 いやそれが丁度良いんだよ、なのにまずい、ありゃ調理がヘタとしか言いようがないね。米飯がまずい、安いコメだろうな。酒もつかない。左目の時はカップ酒持ち込みするかなあ。

 あのね、宴会旅行じゃないんですよ、しょうがないご隠居だね。でも、肝心の手術がうまくいってよかったですね。

 おお、そうそう、それを忘れるところだった、手術の一部始終を聞いてもらいたいから、こちらにおいでよ。スイカをおあがり、あ、ビールのほうがいいかね。

 あ、いや、スイカもビールもほしいけど手術の話は遠慮しますよ、あっしは痛いのとか血がでるのは大の苦手なんですよ。

 なんだ、見かけによらないね。でもいいからお聞きよ、涼しくなるから、、あのね、メスがグサーッと目玉の中に入って来るんだよ、、、、。

 サイナラーッ

 はは、八のやつ、逃げてしまったな、しょうがない、左目も終わった来週に、ここに一部始終を実況中継風に書くことにするか。

参照→白内障手術一部始終日記201209
https://sites.google.com/site/dandysworldg/hakunaisyo?pli=1

665白内障手術決行譚(その3)そのうちボケたら脳味噌取り換えもできるようになるだろうなあ
http://datey.blogspot.jp/2012/09/665.html
662白内障手術決行譚(その1)明日から左右両目のレンズ埋設工事月間が始まる
http://datey.blogspot.jp/2012/09/662.html

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