2012/09/07

664くたばれ名ばかりマンション屋!大ウソつきがばれたぞ

 今日(2012年9月7日)の朝日新聞東京版の朝刊に、「長谷工社長らを処分」のみだしで、こんな記事がある。

 07年発覚の耐震偽装 国土交通省は6日、1級建築士20人の懲戒処分を公表した。横浜市で建設中だったマンションで2007年に耐震偽装が発覚した藤建事務所(埼玉県八潮市、09年に廃業)の遠藤孝1級建築士のほか、遠藤建築士に構造計算を依頼したマンション建設最大手、長谷工コーポレーションの大栗育夫社長らが処分を受けた。(以下略)

 で、遠藤建築士は2000~07年、8件は長谷工からの発注だった、とある。つまり外注していたのである。
 これを読んで思い出したことがある。
 2005年に姉歯という名前の一級建築士が建物の構造計算をごまかして設計し、そのまま強度のない共同住宅やホテルを建てたという、いわゆる「耐震偽装事件」があった。
 社会的には大事件であった。 この時以来、建築士性善説は消滅、性悪者となった。 
 そのときにわたしは長谷工が自社サイトに変なことを書いているのを見つけて、わたしのサイト「まちもり通信」で、こうイチャモンをつけたのだった。

 あわててデベロッパーたちは、うちの建物は姉歯に関係ないと発表しているところもあるが、中でおかしいのは長谷工コーポレーションで、わが社の建築はわが社の「設計施工一貫体制」だから構造設計は姉歯ではないと言うのである。
 だから安全だって言ってるつもりなんだろうけど、これって姉歯よりもっと危ないかもしれないぞ。
 だって開発から設計、監理、工事、販売まで全て自分の社内やっているなんて、みんな内々だから設計ミス、偽造、工事手抜きなどなどあっても、第三者チェックがどこにも働かないおそれが十分にある。
 要するにみんなグルってこと、かもしれないのだ。 (2005.12.04)
●この全文は⇒姉歯大震災の喚起するもの
https://sites.google.com/site/machimorig0/anehajiken
 
 さてところが今、長谷工は自社内で全部やってるから安心だと、誇らしげに(私から言わせると奇妙な)宣伝をしながら、実は自社内でやってなかったことが暴露されてしまったのである。
 しかも耐震偽装そのものをやっていたのだから、あきれるほどの大ウソつきである。
 こういうのって、ホンとにカッコウ悪いなあ。

 「名ばかりマンション」(マンションとは本来はアメリカ大統領のホワイトハウスのような豪邸を言うのだよ)を耐震偽装付きで供給するバカがいて、それをまたホイホイ買うバカがいる。困ったもんだ。
 偽装してなくても、そろそろやってくる大地震で大方は使いものにならなくなるか、大修繕が必要になる。
 その時に、所有者が貧乏人も金持ちも呉越同舟の分譲「名ばかりマンション」は、利害対立で建て直しも大修理も立ち往生するだろう。
 そして膨大な不良資産となった廃墟建築が発生し、膨大な住宅難民が発生する。

 そんなことは阪神淡路大震災でも姉歯大震災でもよ~くわかったのに、それでも「名ばかりマンション」の売り買いは止まらない。法制度で止めようともしない。恐ろしい世の中である。
 俺はもう知らんわい、勝手にせえ。

●参照→たった一人のキャンペーン:くたばれマンション
https://sites.google.com/site/machimorig0/#tosikyoju

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