それで思い出したのが「代用食」って言葉。鰻の代用食の茄子。
でも考えてみると、これは違うなあ、代用食ってのは1945年の敗戦直後あたりから、わたしもお世話になった食い物だ。
戦争で食料生産力が衰えてしまったので、飢えから逃れようとの一生懸命さがこもった食い物だった。米の飯の代用として、麦の粥だったり、蒸かした薩摩芋だったり、芋の蔓だったり、かぼちゃだったり、すいとんだったりした。食卓にこれらが同時に3つ以上登場することはなかった。
茄子の蒲焼丼は代用食ではなくてコピー食品である。遊びの余裕がある。食わなくても飢えることはない。他の食い物がいっぱいある。そこが代用食とは大きく異なる。
鰻と茄子の値段はどれくらい違うか知らないが、ビフテキとラーメンの差より大きいか。そうだ、ビフテキの牛肉の代わりに茄子ってのもあるかもよ。この材料の落差が大きいほど遊び感が大きい。
まあ、平和な時代になったもんだ。
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