2019/01/17

1381【寝たままPC】狂れ人ネット遊びもタブレット狂れ心の積り行くらむ

熊五郎:ちわ~っ、ご隠居、生きてますか~。
ご隠居:おお、熊さんかい、あがってきておくれ。
:じゃあお邪魔しま~す、アレッ、布団に寝たままって風邪ですか。顔の上にヘンな板ぶらさげて、それは新型氷嚢かしら……。
:いやいや、元気なんだよ。いまちょいと実験中でね、顔の前にぶら下がってるのはタブレットPCなんだよ。
ベッドの上に紐と金網で吊り下げたタブレット
:ってことは、寝たままでネット遊びやってるんですかい、ははん、ご隠居もとうとう寝たきり老人になったね。
:いや、まだそこまでいってないがね、今にそうなるから事前訓練中だな。元旦に息子が持ってきてくれたんだけど、まだ使い方がよく分らない。
:で、そうやって蒲団の上に天井から吊る仕掛けも息子さんが持ってきたのですかい。
:この仕掛けはわたしが工夫したDIYだ。
:100円ショップでへんなもの探したんだな。
:あたり、合計216円の投資だよ。新タブレットPCをあれこれいじってると、いつの間にか真夜中になっちまう、寝転んで手で持ち上げたまま居眠りすると顔の上に落ちてくる、でも、これならそのまま眠ってしまうことができる、便利だよ。

:で、目が覚めてからもそのままで、今みたいに昼間も寝て遊んでる。それじゃあ寝たきり老人そのものでショ、訓練中じゃないよ。ちょっとは起きて徘徊に出かけないと、本当に寝たきりになりますよ。
:うんうん、ありがとよ。でもWIN7からWIN10に乗り換えると、なんだかさっぱり勝手が違ってね、こいつを征服しようといじってると、ボケが止るね。
:じゃあ、あっしが10の使い方を教えましょうかね。
:あ、大きなお世話だよ、このわけのわからん奴をいじり倒して取り組むバカらしい楽しみを奪わないでおくれ。

:ケッ、かわいくない年寄りだね。そもそも、スマホとかタブレットって、外に持ち運びに便利なように出来たものでショ、それを寝転び用に使うのが、今どき老人ですね。
:そう、スマホじゃあ画面が小さすぎて読めないからタブレットにしたんだがね、最近は仕事で外に出かけることはめったにないし、徘徊に持って出るほどの物でもなし、そこで寝たままネットってことだよ、ま、考えようによっちゃ高齢社会向きだね。
:でもねご隠居、そうやって寝ても起きてもネット遊びやってると、この部屋のこのたくさんの本、ヒマになったら死ぬまでに読むんだと買っておいた未読本でショ、これを読む暇がないでしょ。
:そうそう、このタブレットが来るまでは、ネット遊びは机で、本を読むのは寝転んでと、一応は分担していたけど、これがきてから本を読む暇がなくなった、困ったね。

:でもね、ご隠居、ノートからタブレットに変えても、ネットに登場する中身は同じなんですよ、いまにどっちかに飽きるでしょうね。
:あ、そうだね、う~む、そうなると安楽な寝たきりタブレットに向かうね、う~ん、ますます寝たきり老人だなあ、困ったなあ。
:便利だからとタブレットばかり観てると、ネット屋に誑(たぶら)かされますよ。
:あ、「狂れ人」(たぶれびと)って「タブレット」とも読めるな、わたしは「狂れ心」の「狂れ人」かあ。(注)
:観るべきか観ざるべきか、それが問題だ、かのシェークスピアもタブレットに言わせてるなあ。
:うまいっ、ハム、、。
 
(広辞苑より):たぶる【狂る】<自下二>常軌を逸する。万葉集巻17「狂れたる醜(しこ)つ翁の言だにも」

2019/01/05

1380【2019初徘徊は寿町に】B級横浜ガイド・寿町・松影町あたり:デラシネ日雇労務者が高齢化定住した貧困ドヤ街

 横浜の寿町は、いわゆるドヤ街、つまり簡易宿泊所の密集する街である。何だか気になる街なので、ときどきは徘徊のコースに入れている。
 もっとも、なにかするのではなくて、その貧困街の都市的表情が、普通の街の表情とどう違っていて、どう変わりつつあるか観察するのみである。
 もっとも、そのうちにここに住むようになる時に備えて、今の内から慣れておくと言う深謀遠慮もある。

 特に地名がおめでたいので、時には正月に初詣ならぬ初徘徊する。このあたりは近代以降に海や田圃を埋立してできた街だから、寿、松陰、扇、長者、黄金、真金など、栄えるようにと期待してめでたい地名がつけてある。 
 今年は寿町初詣はしなかったが、なんと今朝の新聞に、昨日1月4日朝に簡宿「扇荘別館」で火災があって、死者が出たと載っている。ならば今年も出遅れ初徘徊に出かけなければなるまい。

 さてその火事現場の「扇荘別館」に、今日5日に野次馬徘徊に現場に行ったら、何事もなかったようにしずかに営業していた。この3年ほどのうちに建った新築高層ドヤビルだが、5階あたりを見上げても煙で汚れた様子もない。ちょっと狐につままれた感じ。

 でも寿町の中の数カ所で何台かの消防車が停まっていたが、消防車特有の騒々しさはなくて静かなものであり、それらはどうやらこの街の簡宿の防災状況の検査をしているらしい。

 新聞記事では、扇荘別館5階で隣り合う室の80歳代の女と60歳代の男が火災事故で死亡したとのこと。
 ところが、火災とは関係ないらしい男の腐乱死体が9階の部屋で見つかったそうだ。火事がなかったらそのうちに白骨死体で発見だったのか。
 なんだかいかにも貧困ドヤ街らしいニュースで、町名に似合わないめでたくない正月である。

 新聞記事には寿町をこう紹介している。
寿町の簡宿は、昨年11月時点で121軒。8371室に5728人が住み、うち65歳以上が約58%、生活保護を受給している人が約9割を占める

 実は暮に遊び仲間を誘って、寿町徘徊ツアーを企画していたのだが中止になった。そのために新たに調べたりして、ガイド用のA4版1枚パンフを作っていたのだが、無駄にするのも惜しいので、ここに載せておくことにした。

――寿町・松影町あたガイドパンフ―ー
デラシネ日雇労務者が高齢化定住した貧困ドヤ街
横浜都心部と寿町ドヤ街の位置図
●寿町ドヤ街の現状
ここは静かな都心共同住宅街か?、いやホテル街
いや実は簡易宿泊所街(簡宿)、宿の隠語でドヤ
ここは通称寿町ドヤ街、かつては日本三大寄せ場のひとつ
寿町・扇町・松陰町等の広く見て9ヘクタール
狭く見ても6ヘクタールが簡宿ビル街の寿町ドヤ街地区
簡宿120軒、8400室、ドヤ住人6700人
1ヘクタールに1000人も暮らす超過密都市
寿町ドヤ街簡宿所分布状況
ドヤ1室5.4㎡(3畳+α)、1泊1200円~2200円(+光熱費)
実際は住んでいるから月家賃3.6~6.6万円(+光熱費)
わたしが泊まったことがある簡宿の標準階プラン
(中廊下、3畳間、共同便所、共同炊事場、コインシャワー)
わたしが泊まった簡宿の部屋(2005年8月宿泊3000円)
高齢化率58%、身障者多数、生活保護受給者率90%
「寿に行けばなんとか暮らせるらしい」
この街特有の福祉活動や地域活動を多くの団体が行う
貧困で家の無い高齢者と障害者が流入してきて増加中
そこで既存ドヤビル改装や高層化建替が進行中
簡宿事業者の貧困ビジネス繁盛か
そしていまや
「ひっそりと身をひそめる街」
「生活保護受給者が定住する街」

●寿町ドヤ街の歴史
戦前戦中の寿町地区は港町横浜らしい商住混合の普通の下町
特に横浜港の港湾事業関係の事業者や商店や勤労者の街
1945年5月太平洋戦争の横浜大空襲で寿町地区も焼失壊滅
1945年8月敗戦、都心部は占領軍に強制接収、寿町も接収
戦争直後に占領軍に接収された横浜都心部(赤塗部分)
右上の水色部分が横浜港、が寿た
桜木町~大岡川周辺スラムクリアランス移転先のひとつが寿町
移ってきた求職者群の需要対応の簡宿群が急激発生
簡宿事業者は主に朝鮮半島出身者たち
主に港湾荷役従事の日雇労働者の街となり活気と事件発生に
1970年代いっときは1万人を超す住人のいた超過密都市
野宿者も多数、木造簡宿では火事が頻発、犯罪多数
そのころの寿町は
「若者で活況の街」
「日雇い労働者の仮り住いの街」

だがその後、港湾荷役機械化、景気下降、労働需要下降
建設労働者が増えるが、しだいに高齢化と貧困化へ
労務者たちは高齢化、働けず貧困のままに簡宿に定住化
1974年に地域福祉と生活拠点寿町労働福祉センター建設
簡宿定住者に生活保護支給する横浜市の福祉政策
しだいに貧困者を誘引して人口増加
1990年代から生活困窮者受け入れ街、今は貧困超高齢街

●さてこれから…
格差増大と超高齢社会で貧困高齢者は増加するばかり
現に寿町の老朽簡宿の建て替え高層化が多数進行中
今後も貧困ドヤ街"繁栄"が続くだろう
それはその受け皿の街が必要だから…日本には…
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参考文献:「寿のまちとともに 公財寿町勤労者福祉協会設立40周年記念誌」 (寿町勤労者福祉協会編2016)

2019/01/03

1379【今年からフェイスバカ英語化?】友達の姓名表記がローマ字になってまるきり印象が変って面白い

 ウチのフェイスバカ画面が、今年から英語になっちゃったけど、日本あるいは世界中でそうなったのかしら、でも半端なのは、書き込みまでも英語にしてはくれない。
 それならまあ、英語でもよいのだけど(日本語でさえわけのわからぬ業界用語に困るけど)、予告なしにそうなると、ちょっと驚く。
 いちばん戸惑うのは友達つまりFBfriendsの表記が漢字からローマ字なったことだが、これは実に面白いと、今のところ楽しんでいる。

 昨日まで漢字のもつ表意にその人をイメージしていたのが、今日から意味のない表音文字が並ぶと、こちらの頭の中で形成していたその人の人格が消滅してしまった。
 例えばわたしの伊達美徳ならば、東北と四国に封建領主でそういう姓があったなあとか(実はどっちも無関係だが)、そういう名のボクサーがいたなとか、勝手に作り上げるイメージがその人を記憶するキイになっている。
 そのキイが消えて一夜にして見知らぬ人たちになってしまった。このギャップに嵌まりこんで戸惑う自分を面白がっている。

 しかし、もともとがローマ字だった人は、そのまま頭の中でのその人へのイメージは継続しているから、今日突然にローマ字になった人たちも、そのうちわたしの頭の中に新たなイメージを作り上げることになるだろう。
 それにはいったいどれくらい時間がかかるのか、ちょっと楽しみである。案外、簡単に元に戻るかも知れないし、年寄りにはもう無理かもしれない。おもしろい実験である。

 わたしのFBfriendsは、もともと存じ上げていた人たちも多いが、それ以上にFBでしか存じ上げない人も多い。
 知人から友達要請されたらすぐにOKし、見知らぬ人からきちんとコメント付きで要請されたらOKし、これらをあわせて今のところ92人の方々がFBFriendsである。実はこちらから要請したFB友人は皆無である。
 コメントもなく要請する人たちには無視しているから、無視友人が大勢溜まっている。

 このFBfriends92人の一覧表を開いてみたら、全員がローマ字に変更ではなくて、漢字のままの人もかなりいるのであるが、これってどういう選別なんだろうか?
 よそ様のFB友人欄には、わたしの姓名どう表記されているのだろうか。なお、うちの画面でのわたしの姓名は漢字のままである。

 ローマ字表記になって知ったのは、その姓名の読み方である。もともとの知人はともかくとして、FB上での新たな友人たちは、その姓名の読み方を知らないままに、その漢字のもつイメージで受けとり、読みもしないで(漢字表現を観ているだけ)わたしの記憶簿に入れていたことが、われながらよく分った。

 そもそもその人に出会って、その姓をよぶ経験がなかったのだし、これからもその機会があるとは思いにくいので、なんと読むのかそれを知る必要がないのである。
 もしも本当に出会って、先方から名乗られても、たぶん、それがFB上のその人であることを知るには、そのことを改めて教えていただかなければなるまい。名刺をいただいても、ローマ字がないと分からないだろう。
 ネット社会とはそういうものなのかと、あらためて気がついたのだが、このあたりの論考は記号論にでも詳しい人が解説してくれるのであろう。

 FBが英語表記になって、知ってはいたのだがあらためて思ったのは、「いいね!」が「Like」の翻訳であることの違和感(のようなもの)である。
 これをこう翻訳した人は、どれほど英語と日本語に通暁している人なのだろうか?
 もちろんわたしは英語の本来の意味を知っているのではないが、「!」がついてしかもタメクチの「いいね!」と、「Like」が同義語なのだろうか?

 「いいね」にはどこか軽口のニュアンスがあり、タメクチだから特に軽口になって、しかも「!」がつくものだから、「どうでもいいネッ」、「なんでもいいネッ」、「やらなくてもいいよネッ」の気分になってくる。
 つまり「いいね!」には、取り様によってはある種の軽蔑あるいは否定のニュアンスを免れない。それは「Like」にもあるのだろうか?
 なお、わたしは「いいね!」の類いの「Feeling」を一切押さない主義である。なにかfeelingがあればcommentを書き込むことにしている。
 
 FB画面の最上段に「What's on your mind,美徳?」と出てくるようになったのが気にくわない。わたしのを名で呼び捨てにする人は、父親だけであった。
 アメリカの雑貨馬具Zuckerbergなんて若造奴に呼び捨てにされる覚えは無いぞ、バカヤロ。

2019/01/02

1378【フェイスバカ2018年12月与太記事まとめ】新語流行語、寿町ドヤ街、中心街不活性化、平成最後ブーム、アメリカ歌人、九条俳句

2018年12月4日 新語流行語が分らない 
2018年の「新語・流行語大賞」トップ10が発表された。
 知っている言葉なら〇、知らないなら×を付ける。
 わたしがどれほど流行から遅れているかを測定すると10点満点で4点。
×「そだねー」
×「eスポーツ」
×「(大迫)半端ないって」
×「おっさんずラブ」
〇「ご飯論法」
〇「災害級の暑さ」、
〇「スーパーボランティア」
×「奈良判定」
×「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
〇「#MeToo」
 10点満点の4点だから不合格である。
 解説を読むと、わたしが知らない言葉は、TV番組関係とスポーツ関係であることがわかる。まさにそのとおり、TVを全く見ないし、新聞を読むがスポーツ欄もTV欄も飛ばしてしまう。だから流行遅れであるが、それがどーした?


12月8日 65年前の宿題提出 
占領下の1947年に新制度で誕生したばかりの中学校、戦後ドサクサ時代で校舎も教員もヒドイものだった。
 救いは戦後高等教育を受けた、やる気のある若い教員たちが次第に赴任してきたことだった。その中のひとり、在校中も現在も教え子たちに慕われている数学教師、今日が彼女の90回目の生誕記念日、間に合うようにと教え子たちが卒寿祝い文集をつくって贈った。

その教え子たちも老いて今や傘寿なのだから、文集は「卒寿傘寿記念号」である。EメールもSNSも使えないし、ヨレヨレで集まるのが難しい年寄りばかり、いわば誌上同期祝賀会である。
 同期生250余名のうち24名が原稿を寄せてきた。尺八師匠になっている男の原稿は演奏会DVDである。近所にいる同期生が原稿集め役、わたしが本づくり趣味で30冊を手作りして、先生と執筆者たちに送った。

12月12日 マイストロー
近ごろ、飲み物を飲むときのストローを、プラスチックから木質系に替えるとのニュースがある。プラゴミが人間環境を汚染するのを、すこしでも遅くするってことらしい。
 昔、割り箸がについて同じようなことを言われて、マイ箸運動なんてのがあったけど、今じゃあ誰も言わないで、割り箸が横行している。
 実行するホテルでは、木質ストローにして、1回使ったら使い捨てと新聞に書いてあるけど、割り箸問題と同じことをまたやるんですな。で、すぐに忘れて、いつのまにかプラストローに戻ってるってことになるんでしょうな。
 で、思うのですが、そもそもストローなんてものが要るのかねえ、コップに口つけて飲めばいいじゃん、本当にこれが地球環境を救う策なら、プラストロー禁止法とか、そもそもの元凶であるプラスチック禁止法ってのを作ってはいかがでしょうなねえ?

12月16日 街角の怖い風景
日曜日の真昼間の大通り公園、寒いせいか全体に人影は少ないのに、この一角だけ写真に見えるだけでも31人の大人が群がり、だれもかれも手元をただ見つめて、黙りこくって立ちつくすばかり。
 みなさま現代の啄木なんでしょうね。
『はたらけどはたらけど 猶わが生活楽にならざり ぢっと手を見る』
それだけで十分にブキミな風景だが、これが実はみんな、ネット遊び屋の仕掛けに踊らされている姿だとしたら、これはもう不気味を通り越して、コワ~イ。
 ちかごろ徘徊していると、ちょくちょくこんな怖い街角の風景に出会う

12月19日 貧困ビジネスドヤ街繁盛
熊五郎:さて、このような貧困街が繁盛するって、これは良いことなのか、困ることなのか、はてさてわからん。
ご隠居:でもまあ、このような安宿があるのは、うちに入れてもらえないことが起きても、とりあえずは泊るところがあるから安心で、よいことだよなあ。

12月20日 バカ面カーデザイン
こういうのが賞をとるって、今流行のクルマデザインかい?、相変わらぬヤーさん顔が気に障る。ちょっとデフォルメしたら、こりゃなんだ、漫画顔だね。

12月22日 五輪騒動は続く
新国立競技場の整備費が20億円も増加すると、今日の新聞ニュースである。
 あれっ、これってたしかゼネコンたち2グループによる事業コンペで決めたよなあ、そこでは事業費がコンペの審査における重要な評価点になっていたよなあ。
 そもそもザハ・ハディドの設計コンペ入選案を捨てて、事業コンペにやりなおした大原因は事業費のあまりの大きさだったのだからね。
 だから、事業費が安いってんでいまの大成・隈組が勝ったはずだよねえ。デザインはヘタだけど「早い、安い」ってのが取り柄で勝っちゃった。...


12月22日 30年間何度も失敗中心市街地活性化
おやッ、このニュースって、昔に何度も見たような気がする。そう思って調べたら、「中心市街地活性化」ってのは、やり始めた最初から失敗ばかりしているのである。今回もまたかよって思う。
 「大店法」なるものを外圧で廃止して、新しく「大店立地法」と「中心市街地活性化法」を作ったのが1998年だったが、商業政策としてちっとも中心市街地は活性化しなかったどころか、衰退が進んだ。
 それまでにも商業政策は、商店街近代化事業、地域商業近代化計画、コミュニティマート、商業集積法など、次々と繰り出しては、次々と失敗ばかり積み重ねていた。
 なんだかバカみたいな税金投資だった。ただし、商業コンサルタントだけは、あれこれとレポート書いて収入源になっていたようだ。
 失敗続きだったので、2008年に「中心市街地活性化法」を改正して、商業政策一辺倒から都市政策もわずかに取り入れた。
だが、これもうまくいっていないのが、今日の新聞である。2006年から16年までに各地の141市の活性化計画に、国費8700億円投入したが(このほかに関連して自治体が投入した税金もあるだろう)、会計検査院の検査では実績がはかばかしくないらしい。
https://sites.google.com/…/machimorig0/tyusin-sigaiti-mondai

12月22日 平成最後ブーム
ここしばらく「平成最後の」とつけたれば高尚なこと言った気になるらし

12月23日 カリフォルニア歌人登場
 今日の朝日新聞の歌壇に、山岳部旧友のアメリカ歌人登場
アメリカに帰化せし後の訪日は身は「行く」なれど心は「帰る」
              (アメリカ)大竹 博
一首の中に「訪日」、「行く」、「帰る」と、3度も太平洋を渡る言葉が登場するのだけど、これってつまり2対1でアメリカの勝ちだね。

12月24日 土砂災害で危険な千葉県
みなさま、千葉県に住むのをやめましょう。だって、どこが危ないかわからないんだもん。危険と分っている場所の3分の1程度しか土砂災害警戒区域に指定してないからね。
日本各県の内で、この数値の異常に低いのはどうして?、たぶん不動産屋が政治的に強くて、行政当局に指定させないように圧力をかけているのだろうなあ。愛媛県もそうなのかしら。

12月25日 億円単位の時代か 
世の中いつの間にか、億円単位で数えるデノミネーションになっていたのか~、ならば、うちの押入れにも1億円くらいは転がってるかもしれないな~

12月27日 老人のヒガミ
今年も年末フェイスバカ、楽しそうな忘年会画像ばかり、いいなあ元気な若者たちは・・
僻む超高齢忘年難民

12月27日 九条俳句
憲法を俳句にしたら政治的活動にあたるとして、さいたま市の公民館の館報に掲載拒否されてた人が、最高裁まで争って勝訴したとのこと。
 その句は「梅雨空に「九条守れ」の女性デモ」
 これ↓ならば、さいたま市教育委員会も、気持ちよく掲載したのになあ


12月30日【ふるさと納税・地元脱税】
納税って詐称して買い物脱税する奴らのおかげで、こちとら貧乏人は102億円も損したぞ。こうなりゃ「ふるさと納税・税」って「法定外目的税」をかける運動しようか!?

12月31日 なんでもかでも平成最後
平成最後の大晦日、平成最後の元旦、平成最後の初詣、平成最後の成人の日、
平成最後の建国の日、平成最後の平成31年、
ナンデモカンデモヒトツオボエ 
ヘィセイサイゴ

2019/01/01

1377【謹賀新年】そんなに元号をお好きなら一世一元制じゃなくてしょっちゅう改元してはいかが

熊五郎:え~、ご隠居、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
ご隠居:おお、熊さん、おめでとう、今年もよろしくな。

●平成最後ゴッコやろうよ
:平成最後のお正月ですねえ。
:なんだよ、その平成最後ってのは、あたりまえだろ、流行言葉だねえ、もう聞き飽きた読み飽きたね。
:あのねえご隠居、そんなに正月からイチャモン言ってちゃ、今年はロクなことがありませんよ。いいじゃないですか、本当に平成最後なんだから。
:あのなあ、なんにでもそれをくっつけて言うと、ガサツな熊さんでもなんだか知的にお上品になるってのかい。
:ええ、どうせわたしゃガサツですよ。正月だ平成最後の正月だってなもんですよ。
:ワハハ、なるほど、なかなかよろしい俳句だね。
:え、俳句なんぞしゃべってませんよ。
:あ、そうか、よし、熊さんを俳人にしてやろうか。なんでもいいからまず5音を言ってだね、その後に「平成最後の」ってつけて、最後にまた初めの5音を繰り返す、そうすりゃ平成をいかにも惜しむ名句に聞こえる。
:え~と、「元旦や平成最後の元旦や」、おっ、なるほどそれらしいや。もひとつ「初もうで平成最後の初もうで」って、どうです。
:まあな、名句とは言えんが迷句でもないな。じゃあ、歌人になるのはどうだい。
:俳人になったとたんに今度は歌人ですかい。
:五七五の上の句に「それにつけても平成最後か」って下の句をくっつけるんだよ。
:その上の句を作れない。
:誰かが作った俳句でいいんだよ。
:じゃあ、「古池やかわず飛び込む水の音 それにつけても平成最後か
:うまいうまい、芭蕉が平成の世に生れてきたようだよ。
:じゃあこれはどうです、「降る雪や明治は遠くなりにけり それにつけても平成最後か」、おっ、草田男の句の時間の遠さが平成まで延びましたよ、いいでしょ。
:ワハハ、「柿食えば鐘がなるなり法隆寺 それにつけても平成最後か」なんてね、子規に叱られるな。平成最後ゴッコで今年は遊べるな。

●平成って今年いっぱいあるんじゃないのかい
:まあ、ご隠居がそうひねくれても、どうせ今年の始めの4カ月だけのことですよ、大目に見てやりましょうよ。
:えっ、平成って今年いっぱい使うんじゃないのかい?
:おや、ご隠居、そんなこと知らないんですかい、おどろいたね。
:あたしゃね、西暦しか使わないし、元号の元凶の天皇にも興味ないんだよ、だからそれ関連ニュースも読まない、聞かない。
:平成の次の元号は5月1日から使うことにしたそうですよ。
:で、そりゃなんて言うんだい、「」の次なら「」だろ?
https://datey.blogspot.com/2018/05/1135.html
:プッ、まだ決めてないんですよ。4月中にでも発表するらしいですよ。
:へえ~、そうかい、それじゃあ今年の暦はみんな西暦で作ってるんだね、そうかそうか、もう今年から役所も元号を使わないんだろうね。
:そんなことないらしいですよ、次も使うらしいですよ。
:それじゃあ困るだろ、4月までに発行する5月より先の期限がある免許証とか市営地下鉄定期券とか、どうするんだい、平成30年12月までとかって、ありもしない架空の日付を書くことになっちゃうよ。役所の書類に架空の日付じゃあ拙いだろ、西暦で2019年12月までと書くにきまってるだろ。
:ええ~と、そうかもなあ、弱ったなあ、どうするんでしょうね。あ、そう書いても新元号が決まったらそう読みなおすって法律を作るでしょうよ。
:ホントかい、日付記入する書類って膨大な数だよ、全部網羅した法律作るって、バカバカしくってやってられないよ。

●元号の強要をやめてくれ
:そもそも元号を役所が市民に強要するって、どうしてなんでしょね。西暦にしときゃ問題ないのに。
:ほれ見ろ、お前さんだってそう思うだろ、無理矢理に使わせるのって人権蹂躙だよ。
:大げさだねえ、ご隠居は、どうでもいいじゃありませんか。
:いやどうでもよくないよ、元号だと年数の勘定ができないんだよ。例えばだよ、明治43年から平成22年までは何年でしょうって、聞かれたらどう答えるんだい。
:え~と、え~と、、。
:な、勘定できないだろ、ところがまったく同じ質問でも1910年から2010年まで何年間でしょうって聞かれたら、簡単だろ。
:う~ん。
:じゃあな、1914年にヨーロッパで第1次世界大戦がはじまった、この年に日本で何が起きたか、なんてのもすらすらと答えられないだろ。元号で暮らしてるとグローバル時代の歴史感覚から取り残されるよ。グローバル音痴になるんだよ。
:でも元号ってのは日本文化ですよ、それを無くしちゃいけません。
:わたしゃ元号をなくせとは言ってないよ、使いたい人が使えばよろしい、政府、裁判所、国会、県庁、市役所等の役所が、市民に強要するから弊害がでると言ってるんだよ。面倒なことやめようよ、変えるたびに余計なカネもかかるし、どうせなら今じゃあ世界のデファクトスタンダードに近い西暦つかえばいいじゃン、というのだよ。
:そうですねえ、次の天皇だってあと何年かしたら退位するか死ぬかして、また今回のような騒ぎになるのだなあ、面倒ですねえ。

●一世一元制じゃなくてしょっちゅう変えろ
:あ、そうだ、元号が日本文化だと言うなら、いっそのこと神武歴にしたらどうかねえ、今年は神武紀元2679年だよ、これなら紀元1600年から紀元2679年まで何年かと聞かれてもすぐ答えられるよね。
:え、居直りましたね、そりゃまあ勘定は簡単だし、日本文化だけど、そこまで戻るのかあ、グローバル音痴問題はどうしますかね。
:なんで元号に官庁が固執するのかって言うとだな、日本古来の歴史を尊重するって保守派の圧力によるんだろうなあ、もしそうなら、近代になって始まったばかりの一世一元制じゃなくて、近世以前の古代からの様にしょっちゅう元号を変えるべきだよ。景気が悪いから改元、大災害があったから改元とかね。
:おもしろいなあ、日本人がノーベル賞とったから改元なんていいですねえ。
:そうだ、首相が変るごとに新元号ってどうだい、「安倍元年」とかね。ワハハハ。
:ワハハ、一首一元制ですか、役所の書類は大変なことになる。
:うん、そうなりゃやむを得ず西暦を使うだろうよ、それが狙いだ。
:ま、こうやって今年も正月からイチャモンたれてりゃ、ご隠居は長生きしそうですね。
:あ、そりゃ困るね、超高齢社会問題を深刻にするばかりだ。
:ケッ、自覚してるのか、そのとおり!