●100億円チャラの豪気ちゃぶ台返し
熊五郎:こんちわ、ご隠居、全治3か月って宣伝のお怪我は、そろそろ刑期の3カ月がきます、いかがですか。
ご隠居:おお、熊さん、いらっしゃい。お見舞いありがとよ、でもなあ、まだ腰が痛くてねえ、刑期満了にはなりそうにないんだな。
熊:ホントはすっかり治ってるけど、同情されるのが嬉しくて治らないフリとか。ま、そうやって寝転んで養生してるってのも、退屈でしょ。
隠:いやいや、ここんところアベチャンが世間を騒がせる事件が続くから、暇つぶしに持ってこいだ
よ。
熊:はあ、そうですね、憲法9条ちゃぶ台返しにつづいて、こんどは新国立競技場をちゃぶ台返しですよ。ここまできて、また白紙からやり直すのだそうですね。ヤレヤレ、なに考えてるんだろ、税金を使ってってんでしょ。
隠:そのまえは原発廃止方針をちゃぶ台返しだったね。首相のちゃぶ台返し事件はどうも腑に落ちないことばかりだよ。こんどの新国立競技場では、これまでに設計関係で50億円以上使って、そのほかにもコンペやら有識者会議やらJSCの運営費やら入れると、100億円はかかってるらしいよ。それをご破算だって。
熊:ヒャクオクエン、千円札にしたらどれくらいに厚さになるんですかね、1mくらいかな。
隠:わたしも分らんねえ、日本国は1000兆円の借金があるってえのに、100億円をチャラにするんだから、豪気なもんだねえ。売り家と唐様で書く三代目って川柳があるけど、あの人は政治家三代目だな、アブナイ。
●生ガキデザイン取り替え大作戦
熊:でもねえ、なんでここにきてちゃぶ台返しなんでしょうねえ。
隠:そうだよねえ、いくら金がかかったって、国民がなんと言おうと、もうこの案で着工しようって決めたら、そのトタンにヤ~メタッて、ガキじゃあるまいし。
熊:あっしゃね、こう考えるんですよ、ホラ、東京五輪組の親分がいるでしょ。
隠:親分?、あ、モリさんね。
熊:そうその親分が言ったでしょ、もともと生ガキみたいで嫌だったって。だから何とかしてあの形を変えさせたかったんですよ。
隠:そうだね、建築家の槇さんたち、世間でも景観が悪いなんて声も上がってたけどね。
熊:でも格好が悪いってのでは変える理由になりにくい、そこで文科省にねじ込んね、工事費が倍以上の3000億円もかかることになったって、ムリヤリ言わせたんですよ。
隠:ほお、、。
熊:でね、庶民はカネメの話だとすぐ飛びついてきて、ハンタイハンタイって声が大きくなった。そこで親分はアベサンにちゃぶ台返しをさせたってんですよ。大成功ってね。
隠:ホントかい?
熊:いや、あっしが勝手に、そう考えたんですがね。
隠:なんだ、そういうことか、でもなあ、ありそうなことだよね。だって、2500億とか3000億とか口では言っても、なんにもその証拠の積算資料が出てないんだもんなあ。でっちあげかな。
熊:ちょうど、憲法解釈変更と安保法案で、ナンダカンダと世間がうるさいので、ここで眼を逸らせよう、うまくいくとアベ人気盛り返すって作戦もあるでしょ。
隠:そうかもなあ。でも、オヤブンは生ガキさえなくなりゃいいので、屋根だけ見直しと思ってたら、一からやり直しでラグビー大会に間に合わなくなった。困っただろうね。でもね、これから見直しの見直しがあって、屋根だけチョロっと変更して、安く見せかけてとりあえず着工かもねえ。
●見直したらホントの安くなるのかしら
熊:それにしてもですよ、もう設計も工事も契約しているのに、総理大臣が勝手にヤーメタって、言ってもいいんですかねえ。それで見直しが決まったみたいな雰囲気ですよ。
隠:そりゃもう、憲法だって勝手に変えてしまうくらいの独裁者だからね、税金は全部おれが使い道を決めるってんだろうなあ。
熊:契約しているイギリスのザハ・ハディドや日本の建設会社や設計事務所は、一方的にクビなんですかね。そういうことができる世の中なんですか。
隠:もちろん民法上で大きな疑問がある行為だよ、たぶん訴訟になれば、損害賠償とか慰謝料とかまた税金で払うんだろうなあ。
熊:え、もう100億円も損してるのに、また損するんですかい、その金はアベサンに懐から出してもらいたい。
隠:その上だよ、見直しをしたら1300億から1000億に下がるかと思うだろ、あたしゃ無理だと思うよ、本音は生ガキさえやめりゃいいのだからね、2000億ぐらいにして3000億より下がりましたって言うだろうさ。
熊:で、着工してしまえばもう引き返せないから、ドンドン追加で事業費をつっこんで、結局は3000億円になっちまうって、こういう作戦でしょうかね。
●やっぱり神の国の国立施設はこうでなくっちゃ
隠:それにしても、白紙から見直しって、どんな格好になるんだろうかね。
熊:そうなんですよ、そこであっしがこんな予想図をつくってみましたよ。生ガキさえなけりゃいいし、こんな形になるだろうってね。
近ごろ冗談を分らぬ人が増えたので念の為に書いておくが、この画像はパロディですからね、、、 で、どこが面白いかというと、、あ、林家三平になっちゃった |
熊:ピンポ~ン、「日本は天皇を中心とする神の国」の国立競技場ですからね。
隠:そういって嗤われた総理大臣がいたよなあ。うん、これならあのUFOとか自転車ヘルメットとか生ガキの形は、神宮外苑に似合わないって言ってる人たちも、グウの音も出ないな。
熊:でも、これはやっぱり3000億円かかりそうですね。
隠:では、わたしの考える白紙見直し案を見せようか。
熊:え~、これですかあ、ヘルメットもUFOも生ガキもないどころか、8万人はいる競技場自体が見えません。
隠:いやね、神宮外苑全部をオリンピックで8万人入る時だけ競技場ってことにするんだよ、一か所に8万人集まっても、どうせ選手たちの姿は豆粒かゴマ粒程度にしか見えないよ。だから外苑のあちこちに大映像画面をおいて、外苑全体で8万人でも10万人でも20万人でもやってきて、それを見ながら交歓すればいいのだよ。
熊:なるほど、どうせ開会式と閉会式だけですからね。なにか儀式をするので観客席が必要なら、神宮球場でも秩父宮ラグビー場ででもやりゃいいんですよ。
隠:だからね、旧国立競技場を壊した跡の空き地は、幸いなことに平地になってるだろ、ここにトラックフィールドだけ作って、周りをみんな森にするんだよ。
熊:これなら安くっていいですね。今あそこは公園指定になっているけど実は公園じゃない、それを本当に公園として開設できますね。
●白紙見直しでタダになる案はこれだッ
隠:もっと安い、タダって方法があるんだけど、聞きたいかい?
熊:聞きたい、聞きたい。
隠:オリンピックをやめりゃいいのだよ。
熊:ウワッ、いまさらそんなことできますか?
隠:できるとも、アベサンにお得意のちゃぶ台返ししてもらうんだよ。
熊:そういや、1940年に開催予定だった東京オリンピックを返上したことがあったそうですね。
隠:そう、返上したのは開催2年前の1938年だったから、その前例だとまだ間にあうな。そこでだね、どうだい、返上するにあたって、ギリシャに肩代わりしてもらうんだよ。
熊:えっ、今、借金で首が回らなくて大変なところですよ。
隠:だからこそなんだよ、2004年アテネオリンピックの施設があるだろ、それ使えばいいんだよ。ついでに日本から1000億円ほど、持参金つき返上ってのはどうだい。日本でオリンピックやるとナンダカンダと1兆円くらいかかるらしいから、これで日本もギリシャも助かるんだよ。
熊:そういや、アテネオリンピックの時はアチラは景気がよかったそうですから、2020年アテネオリンピックなら、一気に景気挽回でユーロは安定、EUの連中も喜ぶでしょうね。
隠:そう、これこそ世界に貢献するオ・モ・テ・ナ・シだな。
参照
◆【五輪騒動】新国立競技場建設と神宮外苑再開発瓢論集
http://datey.blogspot.jp/p/866-httpdatey.html
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