2021/07/31

1580【コロナ惑鎮作戦】パンデミック気候変動オリンピックわが惑星の危機を鎮めよ

    

日本のコロナ状況 2021年7月31日現在(厚生省)

狂歌<盛夏お見舞い>
夏深し選択迫らるコロナ死か熱中症か老衰もありか

 コロナ開始の去年正月から早くも1年と7カ月、7月が終わる。暑い日々なのに新型コロナウィルスが猛烈な流行中で、困ったことである。暑いからフラフラでかける気しないが、年寄りは身体がなまって歩けなくなるのが困る。せっかくワクチン接種も済んだのにもったいない気分である。ここで老衰死したら無駄になる。

 川向こうの隣の東京は緊急事態措置区域、7月末日の今日の陽性判明者数は4058人とて、毎日記録更新中。神奈川も同様で今日は1580人で記録更新、関東4都県合せると8180人、日本全体で12341人だから、関東4都県で日本の約3分の2を占める勘定となる。
 内にこもっている老人には、この数字の重要さを実感できないから、何とも言えないが、怖いことらしい。

 う~む、うちのあたりは大変なんだな、とはいうものの身の回りに眼に見える変化が無いのが幸いなような、困るような。見えないものが恐怖の種って、なんとも困惑するが、見えてくれると真剣に困惑することになる。それは困る。
 わたしの居宅の800mほど向こうでオリンピックやってるけど、そいつが何かもたらしてるんだろうか。競技会場から飛んでくるデルタ株があるのかしら。窓開けちゃいけないのしら。

 日本には二つの中心があるようだ。ひとつはオロオロしているコロナ中心、もうひとつはワアワア騒いでいる五輪中心、互いに仲の悪い双子2心である。その周縁をわたしのような困惑しつつ生きる庶民たちが取り囲む。
 火事場と宴会場を囲む庶民たちという構造である。周縁の庶民たちはいつ火事場に取り込まれるか分からない危険最中だが、そこから目を背けて宴会場で見世物を楽しんでいる。どこか世紀末的な退廃の空気が色濃い。まだ世紀の半ばにも至らないのに、歴史の回転が速くなっている。

 関東4都県は、緊急事態措置区域にこの後ずっと適用されるらしい。世間は大変だろうと世捨て人のわたしは思うだけ。飲み屋は大変だろうな、わたしは飲み屋で何してたのだっけ、酒の飲み方さえ忘却の彼方の感あり。
 先日やってきた息子と家の中で缶ビール飲みあったのが、久しぶりのささやかな酒飲みだったのが、情けない。

 スカ首相曰く「これが最後の緊急事態宣言の覚悟だから緊張感を持ってくれ」と、昨日の記者会見でのアピールだが、気の毒ながらこの人が言うのを動画で見ると、緊張感が解けてしまう。もうちょっと何とかしたらどうだと思ってしまう。
 「これが最後」ってことは、この次の宣言する前に首相を辞職する、という事実上の辞職宣言とわたしは読んだ。そんなビッグニュースなのに、新聞にもネットにも首相引退宣言とは書いてない。不思議である。言った方も気が付かなけりゃ、聞いた方もスルーか。

狂歌<もう宣言するの飽きた>
この宣言もう最後にする覚悟次の宣言前に退任

 わたしはもともとTV見ないし、見世物スポーツ嫌いだから、オリンピックニュースを全く見ない。高校野球もやっているし、もちろんその紙数に匹敵するのが広告のページ、新聞は有料ゴミになって毎朝やって来る。ラジオニュースを聞くが、オリンピックに時間取られてニュースにならない。困った夏である。

 だが、この10日程は気になることがあって、新聞スポーツ欄を眺めている。スポーツ欄の外ではコロナ下のオリンピック反対機運が溢れているが、オリンピック主役のアスリートたちはどう考えてるのか、何か出ているだろうかと探している。読まないけどざっと目を通す。
 ところが驚いたことに、全然無い。さっぱり見当たらない。まか不思議である。新聞記者がそういう取材しないのか、もともとそういう意見が無いのか???

 これは何か特別のことが働いているに違いない。もしもそれらしい意見を言うと、競技に参加させないぞと、スポーツ界のボスどもからの通達が行き届いているのに違いない。
 まさかと思うが、オリンピックファシズムがまかり通っているのだろうか。あるいは、そういうことは考えないバカばかりがオリンピックに出ているのかしら。
 それにしてもこんな時によくやるよ。

狂歌<物好きアスリート>
日々酷暑コロナ盛況台風来る晴れて温暖日本の夏

 コロナ大流行にオリンピックは関係しているのかと気になる。オリンピック関係者で現在までに感染判明者は累計193人だそうだ。
 関係者総数何人か分からないが(外国から来た関係者は42000人とか)は、どうなんだろうか。もちろん主催者の東京都や政府やらでは、表向きは関係ないという。コイケ都知事は逆に、無観客競技でみんな家庭のTVで見るから外出者が減っているという。なるほど、コロナ予防対策オリンピックであるのか。

狂歌<コロナ禍予知>
人流を減らすために誘致したオリンピックでありにけるかも

 そのうちにオリンピック関係者からクラスターが発生するに違いない。やってきた外国人たちを「バブル」に閉じ込めるのは容易ではあるまい。穴だらけの泡になるかも。なんとなくそれを期待している気分の自分が、なんともいやらしい。

 でも世間はこの急激なコロナ蔓延拡大、コロナ戦争大敗北で厭戦気分蔓延、オリンピック見物はシニカルにならざるを得ないだろう。これで誰が儲けているんだろうか??

狂歌<東京陥落か>
オリンピック実はトロイの木馬かもコロナ軍がゾロゾロゾロゾロ

 オリピックがコロナ流行を促進させているという論に、お祭り騒ぎのオリピックやっても安全なら、ささやかな個人の宴会やってもいいだろうと、だれもが安全バイアスに陥ってしまうことだと言う。現にそれを堂々とゴルフ遊び会をやった某県教育委員たちがいた。庶民が安全を怠るのは無理もないというのだが、分かる。
 現実に眼には見えないし、オリンピックやってるし、首相言葉には真摯さも新味もないとなれば、緊急事態宣言してくれてもスルーしてしまう雰囲気も無理ない。困ったものだが、そういう首相を選んだ庶民の自業自得である。

 そんなドタバタの去年今年だが、ドタバタにふさわしいと言うか情けないと言うか、なんとまあ超巨額政府予算30兆円繰り越し、つまりせっかくの税金出したのに使ってくれなかったというニュース。そんなに日本は豊かなのかしら、実感がまるでない。
 これはコロナコロナでどんどん補正予算積み重ねたけれど、実際は執行できなかったのだ。つまり、国会も政府も機能不全の証拠、予算決定する国会にその執行の実現性を計る能力が無く、政府は執行すべき実行能力を欠いているということ、困った日本だ。

狂歌<国予算30兆円繰り越し>
税使い計画能力不能国会と実行能力不能政府
嬉しいな来年度にはこの金でジャブジャブ来るだろ特別給付
これでもうオリンピックの大赤字心配しないでどんどんやってね

 一番の実行能力欠如はワクチン接種事業だろう。これがコロナ退治の本命と、去年の流行はじめから分かっていたことでありながら、いまだに接種率2割強で足踏みさえしているのは、明らかに政府の大失策である。
 日本にワクチン開発能力ないのも問題だが、外国の生産者から買い付け能力もないらしい。金が無くてできないのじゃない証拠はこの30兆円である。交渉力が無いのか。

狂歌<惑鎮
パンデミック気候変動オリンピックわが惑星の危機を鎮めよ

 誰もがワクチンできると思っていたのに、こうも少なくてしかも接種足踏みすると、今にワクチン差別社会ができるだろう。ワクチン接種証明を持つ者だけが社会から優遇される。すでに商業的な割引に利用が始まっているようだ。
 水戸黄門の印籠のように、これが見えぬか、ははっ、と見せると酒飲ませるってね。電車もこれないと乗れない。そのうちに偽接種証が闇から出回る。

 毎月末に月例報告のようにコロナ事件を書くのだが、いつもだらだらといつまでもキーボードたたきを止められない。
 後世の人々がこのコロナとオリンピックの同時同所での並行的進行事件につき、いろいろと多様な視点から論考を出すに違いない。後付けの面白い論を読みたいが、わたしは生きていないのが口惜しい。

参照:コロナ大戦おろおろ日録


2021/07/23

1579【JSURP25th】都市計画家はパンデミックで何を・・

 久しぶりに外からの依頼で外向けに生真面目な文章を書いたので、ここに載せておく。
 掲載誌は「Planners 93」(日本都市計画家協会発行、創立25周年特集号、2021年6月30日発行)で、この協会の創設の頃からしばらくの間、常務理事兼事務局長といういわば番頭のようなことをしていたので、4半世紀の記念誌に協会から執筆依頼があった。


都市計画家はパンデミックで何を・・

伊達 美徳(都市隠居・元都市計画家)

 創立から四半世紀の長い年月、まさに継続は力そのもので、多くのJSURP都市計画家の努力の賜物であり、まことにご同慶の至りです。創立者の伊藤滋先生に感謝を申し上げ、初期において共に活動し今はこの世にない仲間を指折り数え偲びます。わたしは老いて隠棲し、今どきの都市計画家も都市計画もわからぬ状態です。しかし、いまのようなパンデミックとなると都市計画家に伺いたいことがとりとめなく浮びます。

 「都市計画家」という職能を掲げて25年、さてこれが隣接職能の「建築家」ほどにも人口に膾炙したでしょうか。建築家だって怪しい日本ですが、一般ジャーナリズムやSNSに都市計画家の登場を、今も待ちつづけています。昔、衆議院議員選挙に当選したJSURP会員がいましたが、その肩書が都市計画家だったと懐かしく思い出します。都市計画家という職能の裾野を、工学的専門的世界から市民的文化的世界へと広げようとしたJSURPでしたが、今も会員にその広がりはありますか。

 さて今や新型コロナウィルスのパンデミック真っ最中、都市計画家には仕事があるのですか、食っていけていますか。世界の巨大都市に集住する人間の甚大被害が明白ですから、これは都市計画にも大きな影響をもたらすでしょう。とすれば、今はコロナ後の都市について計画の真っ最中で大忙しでしょうか。それとも、震災とは違って物的破壊がないので、人間の身体的処置のワクチンによる原状復帰となる日を、静かに待つのみでしょうか。

 世界人口爆発で高密度生活圏が拡大するばかり、そして地球システムへのそのサブシステムである人間圏からの技術的介入も増すばかり、いっぽうでそれに対する地域生態系からの応答の仕方について人間は未知のままに科学技術の実験を続けています。遅まきながら気づいた地球規模での応答のひとつが、都市化によるエネルギー消費のガス発生による環境温暖化です。コロナパンデミックも都市化実験への地球システムの応答で、人間システム側には突然の応答に狼狽し、どこから来て次に何が起きるか未知のままです。

 これほどにも人間システムの中の都市システムがコロナに痛めつけられているのは、都市という先が分らない実験が、生態系から新型コロナウィルス出現を挑発したのかもしれません。今、人間システムから地球システムのコロナ応答への技術的介入方法がなく、人間システムの内部である人体一部改造ワクチンで一時的避難のほかはないようです。

 しかし、ヒトは生殖により未改造のヒトを次々と生み出すので、いつか分からぬが必ず来る次のパンデミックも同じ繰り返しでしょうか。この人類の歴史に積層する実験は人口爆発以前には成功だったでしょうが、今、地球レベルで“共有地の悲劇“に至ったとすれば、都市爆発の時代に来ているので、次の悲劇はより近く大きいのでしょう。

 回答不明でくどくど自問するばかりですが、ひとつだけ自答を思案しています。それは「都市計画の倫理」ということです。「津波てんでんこ」の倫理が築いたこの10年間の都市計画を俯瞰する今、こんどは「コロナてんでんこ」避難に出くわして、その倫理が生みだす政治の波に右往左往し、倫理の波浪にもまれています。そこからコロナ後の倫理が築かれて行き、その倫理による都市計画家が築く都市がこの先にあるのかもしれません。わたしはそれを見ることはできないにしても、JSURPと都市計画家の次の歩みの四半世紀にも期待いたします。(20210505記)


2021/07/17

1578【ZOOM長屋談義】負の記念大会迫る・オリパラ被害発生・コロナが暴露した人と社会


(オリパラの頃はどうなるんだろ?)

熊五郎:こんちわ~ご隠居、生きていますね、元気そうですね。
ご隠居:クマさんも生きてるね、ZOOMで長屋談義する時代だな。
:ほんとは直接に会ってもいいけど、流行のリモートですね。
:これもいいね。ワクチンどうだい、わたしは2回打った。
:まだですよ、チケット来ましたが、政府がもたもたしてるから、こりゃ年内に済むかなあ、どっちも打ち終えたら飲み会しましょうよ。
  狂歌<ワクチン>「惑鎮」に「穴開らき死」の怖れあり
                  わが惑いこそ鎮まらざりけれ

●後世に警鐘ならす記念すべきオリパラ大会に

:とりあえずその日を楽しみに生きるよ。その前にオリパラ大会の楽しみもあるよ。
:えっ、ご隠居は見世物スポーツ嫌い、オリンピック大嫌いのはず、いつの間にか宗旨替えですか。
:いやいや、競技には全く興味ないけど、ほれ、オリパラがらみコロナ騒動があれこれ起きてるし、これからも起きるだろ、それが楽しみなんだよ。
:不良老人は不穏当ですね、でもその通り、ドタバタ騒ぎですもんね。
:オリパラ始まらないのに騒動だろ、さすがに会長名がバッカと言うだけあある。
:こっちだって負けない、首相がスカと言うくらいだ。オリンピック返上すればいいのに、大きな利権にカネが絡み開催しかないって、国際マフィアが仕切ってるのかな。
  狂歌<安全安心>無観客ついでに無選手無競技で
                無感染開催オリンパラリン
  
狂歌<やっぱり>東京は緊急事態に突入し 
                オリンパラリン緊急辞退へ

:まあ、今回の日本オリパラは記念すべき世紀の大会になるね。
:え、だって規模は縮み、観客はいない、アスリートも関係者も大窮屈、ちっともいいことないでしょ、どこが記念的世紀の大会なもんですか。
:でもね、考えてごらんよ、こんなパンデミックなのに開催した無謀さ、それだけでもう立派な記念碑となる大会だよ、そして期間中にコロナ拡大となれば、後世にこんなこと絶対にやるなって警鐘を鳴らす一大記念碑だよ。
:うーむ、いわば、「負の世界遺産」みたいなもんですか、そんな記念碑を大金かけて築いたバカもいたんだ、いたい誰だったい、バッカとスカだってよ、なんて語り継ぐね。
:あのね、ひとつ気になることあるんだよ、それはこのオリパラ騒ぎなのに、その主役たる競技者たちの声が全く聞こえないってこと、いったい彼らはどうしてるんだろ。
:アッ、そうですね、スポーツ業界で箝口令が出ていて、何か言ったら代表から外すって脅されているに違いない、怖いなあ、スポーツ屋って。
:いや見世物スポーツアスリートが単に競技バカってことだろ。
   狂歌<口ぐせ>いずれにせよオリンパラリン開幕し
               いずれにしても金メダルはコロナ

●オリパラのおかげで公園拡大か

:わたしは実はもうオリパラの害を被ってるんだよ。
:え、まだ始まってないのに被害って、なんです?
:梅雨明けて晴れたから暑くなる前の早朝に、いつもの散歩徘徊に出たんだよ、そうしたらいつもの道を立ち入り禁止で大迂回、近所の公園の中のスタジアムで、オリパラ競技の何かをやるらしくて、公園も周りも立ち入り禁止通行止め。


みなと大通りを通行禁止って、天下の公道だよ。
横浜スタジアムって武骨なヘタクソ増築で景観壊れたなあ

:ほほう、オリパラ土石流で道路と公園をつぶされましたね。それってその公園を例のバブルにしてるんでしょ。
:バブルって競技者や関係者を隔離して泡で包むのは、このことかい。
:泡なんてすぐパチンと弾け散る象徴言葉、正直すぎる言語感覚ですね。
:ほんとにそうだね。公園とその周りの道路に入れなくて腹立てつつ迂回路を歩いていてね、ふと思ったんだよ、この道を閉鎖しても都心部交通は問題ないってことなんだね。それならオリパラ終わったら閉鎖してた道を公園に取り込めばいいってね。
:おお、オリパラのおかげで、横浜公園を広くすることができるってわかった。
:そうそう、わたしの徘徊コースが充実するよ、それを楽しみに、オリパラで今は不便だけど我慢するからね。
:そうそう、パンデミックの世に更にごたごたを起こし、住民に迷惑かけたので、せめてものお詫びとしてね。
オリパラ土石流で黄色線内が横浜公園と道路が立ち入り禁止
オリパラ後は全部公園にしよう、実証済みでできるはず

●コロナが暴露した発見と転換

:それにしても政府ってドジですねえ、感染は収まると言いつつもう第5波が来たし、十分確保したって言いながら急にワクチンブレーキ掛けたり、銀行に酒屋を脅させろって通知出しておいて取り下げたり、スカさんの言葉は安全安心お題目だけ、このドジぶりはどうしたのでしょうね。
:いやいや、わけのわからんコロナ相手ではだれでもそうだろうよ。まあ、あの国会議事堂に居る選ばれた人たちの中のリーダークラスでさえも、この程度の人物と分かったよ、これじゃあ大して悪事も働かないだろうよ。
  狂歌<また緊急事態>宣言し宣言宣言また宣言
               あとできるのは宣言者とり替え
:それにしても、もうちょっとリーダーらしい言葉を使ってはどうなんですかね、これじゃあ恥ずかしいでしょうに。
:いやいや、同じ空疎でも美辞麗句と虚言を並べる前任のアへさんよりも、よほど正直なお方と思いなさいよ、他人の悪口言うもんじゃないよ。
:何言ってんです、ご隠居のほうがよっぽど悪口ですよ。そういや、ご隠居はスカさんの選挙区に住んでますね。
:スマンスマン、こんな人を選んで、でもわたしは票入れないよ。
:それが悪口そのものですよ。
:ま、コロナがもたらしたものはいろいろあるね、政治家の素質が丸見えになったのがいちばんだね。それとオリンピックの汚い正体が見えたような気がすること。
:もっとすごいのは、ウィルスを人間がばかにするようになったことですね。だってこんなにあれこれ注意され注意しても、感染者数のグラフはちゃんと波を次々と作っていくでしょ、人間の行為はコロナ感染に関係あるんだろうかって思うんですよね。
:コロナは人知の外にあるのか、う~ん。それとこのリモート社会だね、つまりコロナ感染を避けるために、面と向かう人間同士相互交流を避けなければならない状況が進んだことだね。コロナがもたらしたもので一番の流行はこれだね。
:単に避けるのではなくて、人間的直接交流をむしろ軽んじる世の中になったってこと、これってなんだか怖いですね。なんか戦争が起きそうな。
:とにかくワクチン打ったら一緒に飲みに行こうよ、それを楽しみにコロナ世を生きるよ、それまで生きてるかどうか怪しいけど。
:ま、ご隠居はしばらく老衰死しないでくださいよ、せっかく打ったワクチンもったいないから。(20210717記)

参照:コロナ大戦おろおろ日録

2021/07/09

1577【パンデミックオリンピック】世紀の負の記念碑として後世に警鐘を鳴らす東京オリパラ迫る

狂歌<緊急事態下無理矢理開催>
東京のコロナ豪雨の真っ最中ゴリンバラリン土石流迫る
火事場に来て見世物興行スポーツ屋そのノーテンキなるアスリートたちよ
こうまでして強制的にやらされるオリパラの裏にはよほどの陰謀

 もうこうなったら、東京オリンピック開催反対運動を成功させるには、東京都民たちが積極的にコロナに感染して、医療パンクにするほかはないだろうなあ、え?

●コロナの状況

 昨日までの世界、日本、東京のコロナの状況を載せておく。


右端の東京第5波が7月23日からオリンピック開催中にどこまで上昇か


さて日本第5波はどう上昇するのか


日本コロナ、その内に感染100万死亡2万になるのだろうか

地球コロナ、その内に感染2億死亡500万となるだろうか

●宣言する人を替えたら効果あるかも

 どうやら、政府はオリンピックやるって決めたようだ、いや、主催者や政府は、そんなこと前から決まっていた、と言うだろう。 でもねえ、実のところはいつ辞めると言うか、裏ではあれこれ思案交錯していたに違いない、常識的には。 とにもかくにも、引き返すこと不能に思える状況の日が靴ことを待っていたら、なんとまあ緊急事態措置適用下で開催という、覚悟の開戦になっちまったらしい。ドジなことである。

 わたしは見世物スポーツ嫌いだから、実はオリパラに全く興味ないのだが、ひとつの国際的ドタバタ事件として、ここに経緯を書いておくことにする。もちろんコロナ大流行の中で強行する社会的事件としてであり、スポーツ記録ではない。
 こうまで無理を重ねても開催しなければならない、いや、開催させられてしまうのは、よほどの裏事情があるに違いない。国際陰謀小説を読んでるような楽しみがある。そうだ、ゴルゴ13にでも頼めば、やめる方策があるかもなあ、ウン。

 世間はアレコレ言っているが、政府は予定通りに2021年7月23日に東京オリンピックを開幕するらしい。
 そして世間はアレコレ言っているが、政府は予定とは違って新型コロナ感染拡大に伴い、東京オリンピック大会は開催関係区域に、コロナ対策特別措置を適用することにした。

 正確に言うと、東京都には新型インフルエンザ等対策特別措置法第32条による「新型インフルエンザ等緊急事態措置」区域を適用し、神奈川・千葉・埼玉各県の主要都市には同法第31条の4による「新型インフルエンザ等まん延防止等重点措置」区域の適用をすることにした。

 これって、2段構えのコロナ対応措置で、一段目が「まん延防止重点措置」であり、2段目が「緊急事態措置」であろる。ならば「緊措」と「まん措」と略称すればよかろう。
 それに「緊措」の適用は首相が公示するのだが、特措法にはそれを適用開始の時は「新型インフルエンザ等緊急事態宣言」、そして終了するときも「解除宣言」と大時代的に書いてある。

 でもなあ、宣言するあの人がねえ、あの言語表現に何か異常というか無気力と言うか日本語知らないと言うか、そんな首相の宣言なんて、権威とか信用とか皆無だから効き目がない。東京では宣言を出したりひっこめたりもうこれで4回もやっている。要するにコロナに振り回されているだけで、先見的政策が無いことが見事にばれているのだ。

●あれまあワクチン品切れかよ

 加えて、あれほどにもヤレヤレと煽り立てたワクチン、もう種切れだと言うのだから、いったいどういう政策かと、そのあまりのい加減さにだれもが呆れている。
 マスメディアも宣言また宣言と書いたり言ったりしているが、このへんでやめた方よいだろうに。

 オリンピックやるから「緊措」とか「まん措」とかを開催地域に適用して万全を尽くそうというのではなく、実はその逆で、コロナ大変区域はオリパラがあろうとなかろうと厳然と存在し、そこへ無理矢理にオリパラが乗り込んで来る、という順序なのだ。
 つまり、コロナ流行の危険地域であるのに、感染や死亡の危険を顧みずオリパラが来るのだ。乗り込んでくるオリパラ関係者に危険はもちろん、当然に感染症という性質上、乗り込まれる区域の住民や就業者や来街者などの第3者にも危険をもたらす

 だから世間ではオリパラ反対の声は大きくなっているようだが、事実は予定通りに進みつつある。ただし政府や主催者が何も対応しないで予定通り開催ではなくなって、規模縮小作戦と関係者バブル作戦をやるらしい。

 詳しくは知る気もないが、その対応のいくつかは、とにかくこの大イベント参加者数を少なくするらしい。多くなればなるほどリスクは高まるから、主催者側の関係者や競技者数を絞り、見世物観客数を絞るらしい。
 わたしの住みかの横浜あたりには、いったいどれほどの人数の選手やら関係者が、外国産コロナを土産にやってきて、日本産コロナを土産に帰っていくだろうか。

 バブル作戦とは、オリパラ関係者を宿舎と競技場とその間をつなぐバスに閉じ込めて、第3者と絶縁するのだという、獄舎方式運営である。なんとも正直なネーミングである。だからすぐにパチンと破裂して、中にあるコロナをまき散らすだろう。
 わたしの住まいから800mほどのところにもオリパラ会場があるが、持ち込みコロナはこのあたりまで飛んでこないのだろうなあ。

 とにもかくにも観客をゼロにするらしい。見世物スポーツは見物料金を取って稼ぐのだろうに、これで開催可能なのだろうか。当然スポンサーとかTV放送屋など商業資本からのカネと、日本国民が納める税金とが、その興行を支えるのだろう。全然興味ないわたしも税金で支援させられるんだ。バカにするな。

 見世物スポーツに現場観客がいないってのは、競技者にとっては罰ゲームをやっているようなもんだろう。いや、テレビやネットによる現場にいない観客でも、見世物スポーツ屋って、やりがいあるものだろか。まあ、火事場で宴会の見世物だから、罰を受けてもらいましょう。実際にコロナ感染という罰が付くかもね。
 あれは1カ月ほど前だったか、首相の専門家ブレーンの尾身さんが、国会で「緊急事態措置適用下で開催はありえない」と答弁していたのに、無視しても無理矢理開催である。

●東京オリパラは対抗的記念碑になる

 東京のコロナ感染者カーブは、いまは第5波を上りつつある。だからこそ「緊措」なのだが、オリンピックが原因でコロナ大流行となる危険は十分にありうる。
 それを承知でオリパラ開催して患者死者が出たら、その責任はとるのかと、昨日の首相記者会見で質問に首相は責任取るとは一言も応えず、ただただ安全安心にやると読経。
 アへさんがそうだったように、たとえ責任取ると口で言っても、言うだけであるともわかっている。宣言しても宣言しても国民が軽んじてしまう頼りなさも無理はない。ナサケナイ。

 今回の4度目の東京「緊措」適用で、飲食店への規制強化が長引くし、さらに強化するらしいが、オリンピックという大宴会をOKしておいて、飲み屋を実質的に閉じろと言われても、じゃ、オリパラはなぜ良いのだと開き直ることができる。

 とにかくこれで、オリンピック開催の意義は、「パンデミック祝祭大愚行」という、後世への警鐘となる世紀の対抗的記念碑を打ち立てることにはなるだろう。結果として無事に終わっても、惨事になっても、。

 それにしてもこのドタバタ騒ぎにつき、主役たるオリパラ出場アスリートたちはどう考えるるのだろうか。SNSやネットニュースにも新聞にも一向に声が聞こえない。何にも考えず練習だけのノーテンキか、ひたすら競技やりたいだけのバカか。
 なんだか卑怯な人たちに思えてならない。何か言うと叩かれるからか、でも、あんたが主役なんだろ、なんとか言ったらどうだ。(2021/07/09記)

2021/07/01

1576【コロナ×オリパラ競合】世紀の大冒険、波に乗る大会、トバッチリが来る、紙より薄い倫理観

●世紀の大冒険オリパラにワクワク
 わたしは見世物スポーツに興味ないから、当然にオリンピック大会にもパラリンピック大会にも興味ない。だが、ここにきてまだ始ってもないのに、断然興味がわいてきた。
 それは競技に対してではなくて、このコロナパンデミック中に強行開催するって、その態度に対してである。当然のとこにあれこれドタバタ騒ぎが重なってきた。だんだん面白くなってきた。
 時期も時期だが、場所も場所である。日本の最もコロナ禍著しい東京とその周辺でやるのだから、なるほどスポーツってのは、じつにどうもチャレンジングなんだなあ、自分だけじゃなくて他人の命を賭けても開催するんだもんなあ、しかも状況は日に日に悪化するばかり、それなのになあ、すごい。
 日本でのワクチン接種率は1回目だけでも2割にもなっていない。そこにこれまではお断りしていた外国人たちが、世界中からコロナウィルスを運んでくるのを、特別に許可するというのだから、大英断である。
 無観客でも、無選手でも、無競技っでも、無放送でも、とにかく開催しさえすればよいってのだろうか。


新型コロナ禍の世界と日本の状況

●波に乗ってきた東京オリパラ
 その東京のコロナの様子だが、先月には日々の感染者数がちょっと下がってきて緊急事態措置適用を外したら、また徐々に回復というかまた悪化の方向になってきている。
 この先どうなるのか楽しみ、いや心配だが、長期の感染者グラフを眺めると、いったん下がった波がまた登り始めたら、そこで急に下がってしまったことはないから、たぶん、今回もこのまま順調に上昇していくのだろう。


右端の上がりつつある波はこのまま順調に上昇するのか

 とするとオリパラは7月23日に開会らしいから、いまからだと調子よく波の頂点あたりで競技会をやることになる。波に乗るってことだが、通常は調子が良いって意味だが、今回ばかりは反対に調子悪いってことになりそうだ。

 大会運営における感染予防の手間がメッタヤタラにかかるだろうなあ、それでもコロナウィルスにかいくぐられるだろうなあ。それがオリパラ関係者だけで済むなら自業自得と言うか、覚悟の上だろうからわたしがトヤカクいうことはない。
 しかし、コロナは相手を選ばないから、第三者に及ぶかもしれない。そこのところも覚悟して主催者は開催するのだろうが、いやまったく度胸があるなア、金もかかるだろうになあ、えらいもんだ。

 今の段階では、外国からの競技の直接見物客を断るらしいが、日本からはある程度の数を絞って見せるらしい。それも今後のコロナの状況次第では、絞りに絞っていくだろうが、ついには現場観客ゼロにして、放送観客だけにするってこともあるらしい。
 そうなる過程については同時進行中だから、関係者はもちろん見世物スポーツ好きもハラハラドキドキだね。わたしでさえも横から見ていてハラハラ楽しんでいる。

 ところで、こうまでしても開催したい主催者の無茶ぶりをもたらすものは何だろうか。
 一番はカネがらみだろうな。見世物スポーツってのは商業スポンサーが要るからできているらしいが、なかでも一番のカネ蔓は放送屋とか。
 わたしはTVをぜんぜん見ないのでよく分からないので、まあ、勝手におやりなさいよである。それはもちろんわたしのような何の関係もない他人に迷惑かけないことが前提条件である。とにかくこっちにトバッチリが来ないようにしてくれ。

●オリパラトバッチリが来た
 ところが、わたしの生活圏にトバッチリが来ているのである。
 横浜のわたしの住まいから800mほどのところにある野球場が、オリンピックの何かの会場になるらしいのだ。その開催期間中は、球場もそれがある公園も周りの道も、立ち入り禁止にするとの看板が出ている。バスも迂回するのでバス停も移動する。


横浜スタジアムで何かオリパラ競技やるらしい


スタジアムの周りの公園や道路に立ち入り禁止
誰なら立ち入りOKか、オリパラ関係者とチケット購入者のみか。

公園の周りを塀で囲ってしまい、檻の中でオリンピック


バスも迂回させられてバス停を移設


慇懃無礼看板、迷惑かけると言うだけ、お詫びしますと言わない

 これって、たぶん、ここにオリパラ台風がやってきて、世界中の強力変異ウィルスをばらまくから、市民は絶対に近づかないようにとの、ご親切な配慮であろう。
 バスも窓からウィルスが入る危険から、迂回運転するらしいが仕方ないか。

 でも、どうして見世物スポーツオリンピックって、他人の街にやってきて、市民立ち入り禁止の権限があるのだろうか。それによる近隣住民たちが被る不利益に対しては、どのような補償があるのだろうか。

●オリパラ関係者の倫理観はどこに
 それにしてもオリンピック関係者ったちは、競技場と宿舎と連絡バスの外に出てはいけないらしい。オリパラロックダウンである。コロナ感染を防ぐためらしい。
 でも何とも不可思議である。そんなにまでして競技したいのか、せっかく遠くの日本にやってきて、競技だけして帰っていくなんて、そんなスポーツ旅行でいいのかしら。もちろんそれが良いとしてもらわないとこちらが困る、絶対にロックダウンを守ってもほしい。

 競技出場者やその関係者たちは、どうやって飯を食っているのだろうか。当然のことに、彼らのためにかかるだろう巨額のコロナ対策費用を負担するのだろうから、見世物スポーツ屋って、ようするに金持ちの遊びなんだね。
 そしてまた、競技会場の周りの街の人たちに迷惑かけても平気なんだろうか。あれこれ考えると見世物スポーツ屋の倫理観がどのあたりにあるのか知りたくなる。不思議な人たちである。

 そういえば今日のニュースだが、夜間遅くにやる競技もあるとて、観客のために深夜に電車運転をやるというのである。なんだかおかしいのは、コロナだから20時には飲食店を閉店しろとの指導行政下にある時勢なのに、オリパラだけ特別に競技を夜間開催し深夜臨時電車運転OKというのである。

 夜間競技開催はもちろん時差の関係で、日本からの放送が地球の裏側でゴールデンアワーになる時間にTV放送するために違いない。つまり、開催国の都合が悪くても知ったことではなくて、アメリカやヨーロッパのため、放送屋というスポンサーのためなのだ。どういうわけか、それを開催国に強要する権力があるらしい
 コロナ感染というリスクを背負ってる開催国から考えると、オリパラ関係者たちの倫理観は紙より薄い。(20210701)

参照:コロナ大戦おろおろ日録