2021/12/31

1603 【コロナ2周年大晦日】コロナで明けコロナで閉じるこの2年 来年こそはピンピンコロナ

 来年はコロナ接種証明書をもってあちこち行くことになりそうだな、そのときは、去年書いておいたようにこの自作の証明書を持ってゆこう、「これが見えぬか~ッ、頭が高~い」って。

 2021年も今日で終わり、と言っても特別のことはない。歳月は人間と関係なく過ぎてゆくから、人間が歳末と言おうと新春と言おうと関係ない。わたしも今やそのような区切りはどうでもよい。ダラダラと下り坂を下り続けて、来る時が来ればストンと消えるだけ。

 と言いつつも、年末だから今年の振り返りをしようかなどと、殊勝な人間らしいことも想う。ダラダラのままの年ならばどうでもよいのだが、今年がコロナパンデミックという普通の年ではなかったから、少しは振り返って記録しておこうかなと思うのだ。

 ひとつの人生であの第2次世界大戦なみの地球的大事件にまた一度出くわすとは、思ってもみなかった。去年もコロナ騒動だったが、どこかへっぴり腰で地球的事件かしら、なんて心の底ではバカにしていたものだが、2年続くとさすがに地球規模での大騒動であると身に染みた。

 とするならば、それに遭遇した身としては、なにか記録をしておきたいと思うものである。役にたつかたたないかはどうでもよくて、出くわすこと稀な事件に出くわして何も書き残さないままというのは、なんだか癪なような、損するような感じだからである。
 ここまでもうながながしくダラダラと役も立たぬことを述べて来た。

 今年は新首相で迎えたが、終わりはまたもや次の新首相で迎えた。もしかしたらコロナに効果があるかもしれぬと思って、緊急事態宣言する人を取り替えてみたけれども、コロナはそれと関係なく今年も多いに流行して、ついに2周年に至った。

 今年のコロナ対策で大きな効果があったのは、ワクチン注射だった。でも、なんだかドタバタする段取りだったのが、なんとも不可思議である。ワクチン打つってわかってるんだから、用意する時間がたっぷりあったはずだが、予約さえできないのであった。先進国では後れを取ったみたいだ。

 日本コロナが大盛況で最大ピークが来た最中の真夏に、オリンピック・パラリンピック興行をやったのが最大の愚挙であった。オリンピックという世界的興行師の仕事は、国家の一大事をも超えるらしい。コワイものだ。
 同時にオリンピックに限らず、アスリートなるものは単に飛んだり跳ねたりするだけのコマ、つまりオリンピック帝国の一兵卒にすぎず、何も考えずに競技さえしていればよい人型自動ロボットであると、コロナがはしなくも暴露してくれた。

 真夏の第5波が終わってから今は第6波への中間的小康状態期らしい。どうせ第6波が来るのなら、今の谷間のうちにちょっと遊んでおこうなんて思うのは人間の性である。
 実はわたしもそう思って、恒例忘年会と謳って高校生時代の友人4人で飲み会をやってきたのだ。午後の4時間もだべり飲み喰い続けて、久しぶりに生き返った。
 横浜の繁華街はどこも人が多かった。これではコロナも喜んでいることだろう。正月が終わる頃が楽しみ、じゃなくて心配だ。

 2周年ともなるとマスクがすっかり身についた。去年はマスクを忘れて外出して慌てることもあった、今年はにんなことは一度もない。うっかり忘れてもカバンに予備マスクの用意がある。寒さ除けにもマスクはよろしい。

マスクファッション?

 ただねえ、どうもマスクファッションは一向に起きないらしい。わたしがファッション界を知らないだけかもしれぬ。たまに花柄とか首までマスクとか、新型マスクを見るが、圧倒的に多いのは不織布の白い奴である。どこか日本国制服の感があってイヤなものだ。

 だが、マスク着けずに外出するには勇気がいる。これだけ普及しつくすと、マスクなし外出はパンツなし外出並みの勇気がいる。当惑の感が著しい。西欧系の街の人出の風景がネットに出ることがあるが、半分くらいの人はマスクなしのような感がある。日本よりもあちらの方が流行が盛んなのに、この違いは何なんだろうか。

 とりあえずはコロナの現況記録をのせておこう。と言っても今日は大みそかで、本日のコロナの記録は明日でないと分らない。でもいいのである、一日や二日記録がズレたってどうってことはない、統計を取ってるのじゃないからね、わが心のコロナ記録なんだな。

 ともかくも今日の新聞記事の一部をの引用しておく。朝日新聞のに「欧州 コロナ感染急拡大」との見出し、一日の新規感染者数がフランスで20万人、UKで18万人をれぞれ超えて、最悪記録だそうだ。去年からのデルタ株に加えて、今年からのオミクロン株で大流行らしい。

 まずは諸外国の様子を見てみようか。感染トップは依然としてUSA、ついでインド、ブラジル、UK、ロシア、フランス、トルコ、ドイツ、スペイン、イランと、ワーストテン国際コロナ覇権国を眺めて見ると、はて、これってなんとなくコーカソイド系民族が多そうなところの感じがするのだけど違うかしら。
 この続きの各国もそんな感じで、やっと20番目にアジアに来てフィリピン、ついでマレーシアが登場する。日本は30番目である。

日本全国 新型コロナ新規感染者数の変遷
 日本コロナは感染第5波が収まり今はなだらかに裾野を広げるようにに見えるが実は、。

ブラジル 新型コロナ新規感染者数の変遷
 感染大国ブラジルでは、波が収まるるあるように見えるが、、。

フランス 新型コロナ新規感染者数の変遷
 フランスは今や最大の波乗り中、この後どうなるのだろうか。

ドイツ 新型コロナ新規感染者数の変遷
 ドイツでは最大波高が収まりつつある様子だが、、。

インドネシア 新型コロナ新規感染者数の変遷
 アジアで気を吐くインドネシアでは、最大波が収まっている様子で、日本と似ている。

インド 新型コロナ新規感染者数の変遷
  感染大国インドは、最大波の後はなだらかに収まりつつあるらしい。


USA 新型コロナ新規感染者数の変遷

 世界最大感染国アメリカは、収まろうとした波がまたもやぶり返している様子。

UK 新型コロナ新規感染者数の変遷
 大英帝国もコロナ復活して大波到来の様子。

タイワン 新型コロナ新規感染者数の変遷
 アジアで防疫効果最大の台湾では、パッと流行ったらパッと退治した様子がスゴイ。

コリア 新型コロナ新規感染者数の変遷
 隣国のコリアでは最大の流行をようやく終えようとしている様子。

 当然に総人口が多い国は感染者数も多いはずであるから、この順位に意味があるのかどうか。そこで人口100万人当たり感染者数の比較である。これだと、トップはUK、おお大英帝国がコロナ覇権をアメリカから取り戻した。次いで、フランス、イタリー、USA、カナダ、アルゼンチン、オーストラリア、ドイツ、トルコ、南アフリカでワーストテンである。
日本は17番目に登場し、アジアでトップの不名誉にある。日本に続くのがインドネシアで、総数では日本よりも多いのだが、単位当たりでは少ないのである。

 人口100万人当たり感染者数の変化を見ると、日本では先週余比べると160.0%とあるから、6割増しとは結構増えているようである。


 日本の新規感染者数は、第5波が一度谷底になってから、緩い角度でまた上昇しつつあり、しかも登りカーブがついてきているのが、なんとも不気味である。オミクロン株が日に日に感染情報が出てきていることと合わせると、第6波への助走だろうか。

日本新型コロナ新規感染者2021年12月の推移は上昇カーブ

 ということで来年は第6波突入新春となるのかしら、異変のパイ株とかシグマ株とかがやってきて、、。(2021/123/1記)



2021/12/28

1602 【紅白歌合戦】出場歌手も曲名もほとんど知らぬ中に両方共記憶にあるたった一人は

 TVを見ないから用が無いのだが、毎年暮れに恒例のNHK紅白歌合戦なるものが、世に存在するくらいの知識はある。昔々にTVを少しは見ていたころもあったが、紅白合戦を観た記憶はない。

 今日12月28日の新聞の社会面に、この暮れの紅白出場歌手名と歌う曲名の一覧表がある。ヒマなので眺めていたら、当然のことに総勢50数名50数曲の歌手名も曲名も、それらのほとんどがわたしの記憶にない。


 そのなかにたった一人だけ、どちらも記憶にある人を発見した。それは「石川さゆり・津軽海峡冬景色」である。

 たぶん、わたしが昔々まだTVを見ている頃、石川とその歌を何回か見聞きしたのだろう。表には石川の出場回数が44回とあるから、少なくとも44年前頃にはTVで何度か見聞きしたのだろう。まだ生きてるのか、自分のことを棚に上げてそんなことを思う。いやはや、たった一人だけとはねえ。

 ほかに歌手名だけ記憶(容貌をおぼろに思い出す程度)があるのは、「郷ひろみ、薬師丸ひろ子、松平健、さだまさし」である。それぞれどんな曲の記憶があるかと聞かれても無理である。

 一方、曲名だけ記憶(メロディーの一部をおぼろに思い出し程度)にあるのは、「有楽町で逢いましょう」。これって1950年代後期だったかにフランク永井が歌っていて、今はもうない「有楽町そごう百貨店」の宣伝歌だった記憶がある。ということは、石川さゆりよりも昔の歌だ。ちかごろ復活しているのだろうか。

夜明けの歌」も曲名に記憶がある。昔々に岸洋子なる歌手が歌っていが、その復活だろうか。「いい日旅立ち」って、昔々に山口百恵って歌手が歌ってた旅行宣伝歌だったような記憶があるが、これも復活か。

 わたしはもともと歌謡曲に興味ないし、カラオケ大嫌いだから、これだけでも記憶にふれる歌手名と曲名があるのが不思議なくらいである。まあ、長生きしたからね。

 ところで新聞の別の欄の記事に、ちかごろはLBGTとか性別が多様になり、単純に男女分類歌合戦に分類不能というか拒否する歌手もいるし、世間も男女色分け批判の潮流にあるので、NHKもこの分類を考えなおすかもしれない、ようなことが書いてあった。

 ではどう分類して歌合戦にするのか、白黒分け、美醜分け、貧富分け、老若分け、大小分け、、、どう分けてもあれこれ言われるなあ、そうか、くじ引き分け、じゃんけん分けしかやりようがないな。(20211228記)

2021/12/20

1601 【言葉の酔時記:メイドインジャパン】安かろう悪かろうのイメージは本当にどこかに消えたのかしら

 今朝の新聞の第一面に、チャイナ製自動車の販売が日本に攻勢をかけるニューズが載っている。わたしは自動車には全く興味ないが、記事の最後にこう書いてあるのに興味をひかれた。
中国製は安さで評価されてきたが、性能や品質で「メイド・イン・ジャパン」に劣らないものもめだつ


 わたしはこれをこう読んだ、「性能や品質で「安かろう悪かろうの日本製品」に劣らないチャイナ製品もめだつ」、つまり「日本製品なみに悪いチャイナ製品が目立つ」と。
 そして、「そうか、メイド・イン・チャイナ」もようやくその段階に来たんだな、実は日本もそうだったんだよ、でも日本で安かろう悪かろうの自動車をが売れるのだろうか」と思ったのである。更にあちらからクレームが来るかとも思った。

 そして、ハッと気が付いたのは、今は1960年代ではなくて2020年代であり、記事を書いた記者は「メイド・イン・ジャパン」とは、良い性能の良い品質の意味としているらしいことだ、おお、そうであったか、ボケているのはわたしだったか。

 日本は1960年代からの戦後復興から高度成長に向かいだした頃、工業立国を目指して衣料品や玩具や電気製品等の輸出先のアメリカなど先進諸国から言われたものだ、「メイド・イン・ジャパンは安いが性能も品質も劣る」と。
 そして国際的に「made in japan」とは安かろう悪かろうの意味になっていたのだった。その記憶がわたしには強くあるのだ。

 そうなんだ、時代は大きく転換して、メイド・イン・チャイナも今のメイド・イン・ジャパンに劣らぬ高性能良品質になったのであったか。良かったね。
 だが一度埋め込まれた印象はなかなか変わらぬものである。チャイナ製品がジャパン製品と肩の並べるブランドに成り上がるには、ジャパンがかかった程に年数がかかるだろう。

 それにしても本当にメイド・イン・ジャパンは良くなったのかしら。これを書いているわがPCは、まだ9年しか使わぬメイド・イン・ジャパンだが、しょっちゅう不具合を起こしているぞ、なんとかせい。

 わが書斎のエアコンもここに移転して来たときに購入だから、もう20年になるメイド・イン・ジャパンだが、今も動いてくれる。そういえば冷蔵庫も同じだ。でも、今どきの省エネルギー製品じゃないのだろうな。

 わたしの持ち物で一番古物で今も活躍するのは、髭剃り器である。もう30年くらい使っているが、電池が弱ってきたほかは全く元のままである。メイド・イン・オランダのフィリップス製である。えらいもんだ。(2021/12/20記)



2021/12/15

1600【羊頭狗肉電動車】クリーンでもエコでもない電気自動車、エコでクリーンな歩く私に補助金よこせ

  今朝の新聞に、自動車屋のトヨタがこれまでの方針を変えて、電気自動車の生産量を大幅に引き上げることにしたとのニュース。

●電気自動車はクリーンエネルギー乗り物か?

 欧米や中国が電動車主体へと進むのに追随したのだそうだが、それにしてもそんなにたくさんの台数生産が良いことであり必要なことだろうかと疑問でならない。不要なものを作って売っているような気がする。

 世界の自動車が全て電動車になる方向に進んでいるのは、その自動車がカーボン系の排ガス出さない、いわゆるクリーンエネルギーの乗り物であり、地球温暖化エコ対策になると言うのだが、それって本当だろうかと、常々疑問に思っている。

 電気自動車になれば大気汚染や騒音が減少し、化石燃料による地球温暖化対策に良いことばかりなんて言って、自動車産業はどこも電動車の売り出しに躍起らしいし、政府も電動車の生産者や購入者に税制とか補助金とかで支援するらしい。

●電気自動車はダーティーエネルギー乗り物だ

 わたしはそんな自動車にそんな政策は間違ってると思う。そりゃまあ、走ってるときの電動車はカーボン系のガスを出さないのだろうが、その電動車そのものの生産はクリーンなのか
 燃料電池電動車に載せる水素ガスの生産はクリーンか。あるいは核発電による電気を使うならそのその発電施設の核廃棄物問題は電動車には関係ないことなのか。どれ一つとってもクリーンエネルギーとは言えない。

 つまり電動車はやっぱりダーティーエネルギー乗り物なのだ。電動車が走るところだけを見てクリーンな乗り物と言ってるのは、羊頭狗肉の詐欺行為であろう。
 言ってみれば、外では格好つけていて屁も糞も出さないような顔してる人が、内ではジャンクフード食ってゴミ屋敷に住んで近所迷惑なようなもんだ。

●乗用電動車数を必要最小限にし政府助成金もやめよ

 自動車屋が本当にクリーンエネルギー産業を目指すなら、電動車も含めて今のような大規模な自動車生産を停止するべきである。
 生産活動や生活に本当に必要な電動車だけに限定して、そのほかの乗用車の生産販売を廃止するべきだし、特に遊びの自動車を撞くべきでないし買うべきではない。それがクリーンでエコというものだ。
 わたしは威張って言うが、乗用車を持っていないし、運転もしない人生をこの歳までも過ごしてきた実績があるからだ。それで困ったことは全くない。どこだって公共交通機関を使い、それがないところでは歩く。

 当然にストップしてほしいのは、クリーンでもエコでもない電動車に政府が補助金を交付することだ。
 電動車にクリーンだエコだと税金から補助金を支給するのなら、それに乗らずに歩いているエコでクリーンな私にこそ補助金をよこせ
 わたしの収める税金が、ちっともエコでない電動車にエコ名目で補助金支出とは実に不愉快である。(2021/12/15記)

2021/12/13

1599 【山口文象作品探訪】旧前田青邨邸・アトリエにようやく出会いその健在を喜ぶ

●ようやく出会った前田青邨邸

 山口文象設計の前田青邨邸(1936年)については、「建築家山口文象 人と作品」(1982年刊行)の年表に小さな写真を載せているが、それ以上のことを知らなかった。
 鎌倉市内に現存すると鎌倉の知人建築家にずいぶん前に聞いていて、まだ現存するかなあと思いつつ、いつか出会いたいと思いながら今日まで来た。
 そして昨日(2012年12月12日)、紅葉の鎌倉でついに出会う機会に恵まれた。

「建築家山口文象 人と作品」(1982年刊行)掲載の前田青邨邸

2021年に出会った旧前田青邨邸の健在姿

衛星写真による旧前田青邨邸 右から居住棟・アトリエ棟・茶室棟

 簡単に近づくことも眺めることも難しい山中の寺院の奥深くにあり、今も住居として昔の姿で生きていた。一部に改変もあるようだが基本的には当初のままらしく、さすがに元の住人の画家・前田青邨に敬意を払った使われ方をしていた。

 建築学的には、案内していただいた建築史家の小沢朝江さん(東海大学教授)の資料に下記の様にある。

・居住部、アトリエ、茶室の3棟で構成
・関与した大工・山田源市は、三渓園白雲亭、西郷邸(原三渓長女の住宅)、和辻哲郎邸などを手掛け、田舎家を得意とする
・切妻造・桟瓦葺で、妻側に梁組を見せる、ただし、柱や梁は細めで簡素。
・居住部:応接間は椅子座。長押や鴨居を略して壁で構成。作り付けの棚も幅が狭く瀟洒。
アトリエ:面皮柱や大面取の長押、間隔が狭い竿縁天井、簡素な板欄間など、すっきりとした構成。床の間は高さの無い踏込床。落掛を間口いっぱいに掛け、床板を内側にずらす。
茶室:古材を利用、古材や煤竹に合せて新材や障子も古色をつける。なぐりや丸太を多用。壁床・長炉・野郎畳も田舎風。山田源市の好みが強いか。茶室だが内椽を持つ点、点前座に付書院と仏壇を儲ける点が異例。

●前田邸・林芙美子邸・山口文象自邸

 山口文象の1940年の作品に、小説家林芙美子邸と自邸がある。
 林芙美子邸の居住棟とアトリエ棟の2棟を並べて建て渡り廊下でつないだ配置と姿は、前田青邨邸によく似ている。
 前田邸には東から居住棟、アトリエ棟そして更にその西に茶室棟が付くのだが、この茶室は見えがかり材に古色を施し、一部に古材も使っていて田舎民家風であるのが興味深い。

 実はその4年後につくった山口文象自邸が、全くの田舎民家風であった。もちろんプランは近代建築そのものだが、意匠は内外ともに見えがかり材には黒く古色を施し、連子格子窓や民芸風照明器具もあった。この民家風デザインが前田青邨邸にもあったことにちょっと驚いた。山口に民家風デザインはこのほかには無いはずだ。
 岐阜県中津川出身の青邨が、故郷の田舎家風デザインをリクエストしたのだろうか。

 山口の言によると、富山でダムや旅館の仕事をしていたころに現地で民家デザインに惹かれたとのことだが、前田邸も自邸も建築系の雑誌に発表することは無かった。
 そもそも幾つも設計しているはずの和風住宅を、ほとんど発表をしなかった。大工棟梁の家に生まれて身にしみこんでいた和風建築は得意だったが、モダニズム建築家として売り出したからには裏芸としておきたかったのか。

●前田青邨と山口文象の縁

 前田青邨と山口文象との関係は、たぶん、創宇社建築会建築会活動で、多くの美術家たちに出会ったことによるのだろう。安井曾太郎のアトリエの設計もしているから、そのあたりから前田につながったのかもしれない。

 山口文象が帰国して日本歯科医専校舎でデビューして売り出したころに、前田の長女と結婚したという深い因縁にある。有名画家の娘と新進建築家の結婚として、今でいえば女性週刊誌で当時の女性月刊誌がインタビュー記事にしているのが面白い。
 ブルーノ・タウトの日本日記に山口文象と前田青邨の名が何度も登場するが、山口から前田の長女との結婚式に招かれておおいに困惑する話がある。

 山口建築事務所の最初の所員だった河裾逸美さん(創宇社建築会メンバー)から直接に聞いた話だが、結婚して芝白金に事務所と住まいを構えて、夫婦は日中はいつも遊びに出かけ、夜に戻る所長に仕事の指示を受ける生活であったとのこと。
 3年半で破局するのだが、それは山口の才能を見込んだ青邨が跡取りにしようとして山口が反発したことが原因らしいと、これも河裾さんと山口の弟の山口栄一さんから聞いた話。

●山口文象作品木造住宅の現在

 山口文象作品で今も存在する和風住宅建築は4件あるが、このほかに昔の姿のままの建物は、寺院の茶席になった「宝庵」(旧関口邸茶席)と、行政の博物館施設となった「林芙美子記念館」(旧林芙美子邸)の3件のみ。
 もう1件は「山口勝敏邸」(旧山口文象邸)だが、これは山口自身によって大幅に改造されている。
 数多くあった木造洋風住宅は今や一軒も存在していない(と思う)。軒出が無くて勾配の緩い屋根は雨の多い風土では無理だったらしい。

 前田青邨邸の現状については、今も生活の場だから詳しくは書けないので、どうでもよい周辺のことを忘れないうちに書いておいた。
 70年代から続けてきたわたしの山口文象追跡は、これで遂に終わりを迎えたらしい。

(2021/12/13記)

参照:・建築家山口文象+初期RIA
   ・前田青邨邸







2021/12/10

1598【核毒世界遺産】10年にしてようやく地元から起きた「福島第1原発を世界遺産に」の動き

 ネットで見つけたのだが、福島の地元の人たちから、福島原発を世界遺産に登録しようという声があがってきたそうだ。
福島第一原発を "世界遺産" に~地元住民たちの思い~(NHK仙台)2021年12月03日https://www.nhk.or.jp/sendai-blog/social/458031.html

 NHKニュースの抜粋

11月14日、東京電力福島第一原子力発電所、通称「1F」(イチエフ)を世界遺産に登録することを考えるシンポジウムがオンラインで開催されました。これまで、地元自治体は福島第一原発をさら地に戻すことを求めてきていますが、地元の住民たちが「廃炉にする際、原発の建屋の一部を残し、その周辺地域を含めて、世界遺産にしたい」という声を上げ始めたのです。そこには、事故の教訓を後世に伝えたいという強い思いが込められていました。

先月、オンラインで開かれた「1F廃炉の将来像を考える」シンポジウム。参加したのは、地元住民をはじめ、環境や社会学の専門家など、100人以上に上りました。

住民たちの声。「私が、この地域が世界遺産登録の価値があると感じたのは、この浜通り地区というのは地震、津波に加えて原発事故ということで多重災害を受けたと。世界で本当に唯一この地域だけだと。」(遠藤さん)

「原爆ドームが1945年の8月に見る人を連れていけるように、1Fも見る人を2011年の3月の福島に連れていけるような、想像力を飛ばせるような、そういう遺構になって欲しい。」(小磯さん)

「次の世代に伝えていくことが私たちの世代では大切だと思っていて、震災について形にして残すものが何かないなといけないなというものを感じています。」(梅津さん)

 わたし(このブログの主である伊達美徳)は、既に福島第1原発に核毒バラマキ大事件がおきた2011年の3月に「福島第1原発を世界遺産にしよう」との記事を書いている。
福島第1原発を世界遺産に登録しよう2011/03/21
https://datey.blogspot.com/2011/03/408.html


 当時そんなことを言うものはわたしだけであったはずだ。その頃にネット検索してみたら、世界遺産マニアらしい人が、その制度的可能性を論じていたくらいなものだった。
 私の提案は、よくあるような観光資源として世界遺産をとらえるのではなく、人間愚行の負の文化遺産として積極的に世界遺産登録を言うのだが、同調する人はいなかった。

 そしてわたしはその2年後2013年2月に、さらに詳細な論考を掲載している。それは東浩紀や津田、藤村などの論客たちが「福島第1原発観光計画」なるもの(素案だったようだ)を発表したことに刺激を受けたからであった。その計画案へ批判もしたつもりであった。
再び唱える「福島第一原発を世界遺産に登録しよう」2013年2月25日
http://goo.gl/kEtO9

 2013年11月になり、東浩紀たちが「福島第1原発観光化計画」(東、井出、梅澤、清水、津田、速水、藤村)なるダークツーリズムプランを発表して話題となった。
“福島第一原発観光地化計画”とは何か (2013年5月地域安全学会梗概集
http://isss.jp.net/isss-site/wp-content/uploads/2019/02/C04%E4%BA%95%E5%87%BA.pdf
 なお、そこに世界遺産登録の提案もあるらしい。「あるらしい」というのは、わたしはその計画全文を読んでいないからである。ネット記事も出版物も有料だが、わたしは原則として有料記事を読まないのだ。

 思えばようやく地元からの発案として福島第1原発世界遺産登録案が出て来たのは、津波被災10年にしてその関連遺産の保存継承が具体的になってきたのに刺激されて、もうひとつの核毒被災10年目にしてその関連遺跡の保全継承に目が向いてきたのであろうか。

 地球上にはチェルノブイリ事件という巨大核毒飛散事件があったが、その原発の世界遺産登録申請のニュースが今年の3月に載っている。事件発生は1986年だから、35年目にしてようやくそこまで至ったということらしい。
チェルノブイリ原発、世界遺産申請へ(読売新聞)2021/03/19
https://www.yomiuri.co.jp/world/20210319-OYT1T50194/ 

 福島原発が申請に足るまでにはまだまだ時間がかかりそうだが、前例ができると意外に早いかもしれないとも思う。ようやくに客観的に核毒事件を見る目が地元にも出て来たのだろうから、大切にしてもらいたいと思う。(2021/12/10記)

参照地震津波核毒原発おろおろ日録https://datey.blogspot.com/p/blog-page_26.html

2021/12/02

1597【今年も知らない流行語】いつものようにわが流行度を判定してみたらいつものように中間値の5点

  これは自慢して言っているのだが、毎年の流行語大賞に挙げられる言葉のかなりが分らない。自慢する理由は、そんなものどうでもいいじゃん、であるが、年取って来ると、世の中からどれだけ遅れているかということを、一種の自慢としたくなるからである。要するにへそ曲がり。

 今年2021年の「現代用語の基礎知識 選 2021ユーキャン新語・流行語大賞」のトップテン発表と(ユーキャンってなに?)、ネットや新聞に出ているので、いつものように眺めて、自分の知らない度合いを測定する。

 10語中で知っている言葉を1点、知らないと0点として採点する。
 これまでに記録によれば、実績は次の通り。https://datey.blogspot.com/2020/12/1506.html
 
2009年:5点、2011年:7点、2014年:2点、2015年:6点、2018年:4点、2019年:5点、2020年:5点である。平均5点というところ。

 さて今年2021年はどうか。○はわたしが(わずかでも)知っている言葉。

×「リアル二刀流/ショータイム」
〇「ジェンダー平等」
〇「親ガチャ」
×「Z世代」
〇「人流」
〇「黙食」
×「ゴン攻め/ビッタビタ」
×「スギムライジング」
〇「ぼったくり男爵」
×「うっせぇわ」

 というわけで、2021年は5点であるから、去年よりもボケているのでもないらしい。
 これらをどういう基準で選ぶのか知らないが、新型コロナウィルス流行関連用語が2語だけとは意外に少ない。去年は(少なくとも)4語あったから、2年目ともなるとショックがなくなったということか。
 なお、ノミネートされた全29語に対しては12点である。

 わたしがそれら流行語を知る情報源に、TVが無いことが一般世間と大違いである。紙情報は朝日新聞ひとつだけ、そのほかはネットのSNS(フェイスバカ、つい言ったあ、乱淫)情報である。

 当然のことに、世の中一般とは異なる。自分が興味のある情報しか読まない。藝能やスポーツには興味がない。だから、流行語で知らないものは、どれも藝能やスポーツの世界の用語であるらしい。

 知らなくて困ることは何もないが、身の回りに流行語を操る孫世代が居ないことに、ちょっと寂しい気もする。
 まあ、今年も5点で中間値であるということは、去年よりもボケているのでもないらしい、いやもう10年も前からボケているのかもしれない。(2021/12/02記)

参照:https://datey.blogspot.com/2020/12/1506.html

 

2021/12/01

1596【コロナ日本束の間の凪ぎ】第6波オミクロン株ウィルス到来直前の不気味な鳴動の日々の世界のコロナ事情

  新型コロナウィルスの第5波が収まってきて、11月初めからコロナ関連禁酒法解禁となり、飲み屋が開くし、街には買い物や観光客が溢れるし、日々の感染者数も死者数も減少の一途とて、まことにめでたいことである。このままコロナは消えるのか、。

 なんて思っていたら、残念というかやっぱりというか、コロナ雲の行方が怪しくなってきた。またもや強力なコロナ変異株が地球の裏側で発生したので、これが世界にも日本にも流行するかもしれないとWHOが言ったのが、11月の下旬のことだった。

 さらにWHOが言うには、11月下旬に南アフリカ国内にコロナ変異株(オミクロン株と命名)が発生して、既にアメリカ大陸にもユーラシアの東にも至り、17か国で確認されたそうだ。
 なんとも素早い奴だ、というか、そのウィルスを運ぶ人間の動きが素早い。南アフリカなんて縁の遠い国と思っているのに、コロナの世界では軽々と縁を近づけてしまうらしい。

 昨日(11月30日)にもう日本にやってきた。アフリカのナミビアから赴任してきた外交官とのこと。アフリカ地図を見れば、南アフリカの北東に接している国である。
 昨日から外国人シャットアウト政策を再開したはずだが、シャットアウト寸前にやってきたとは、コロナの奴もさすがである。

12月4日追記)NHKが4日午前3時半時点でまとめたところ、新たな変異ウイルス、オミクロン株の感染は、日本を含め世界の39の国と地域で確認。
▽アジア:日本、香港、韓国、インド、シンガポール、マレーシア、スリランカ、
▽オセアニア:オーストラリア、
▽北米:アメリカ、カナダ、
▽中南米:メキシコ、ブラジル、
▽ヨーロッパ:イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、オランダ、ベルギー、デンマーク、チェコ、オーストリア、スウェーデン、フィンランド、ノルウェー、スペイン、ポルトガル、スイス、アイルランド、ギリシャ、アイスランド、
▽中東:イスラエル、サウジアラビア、UAE=アラブ首長国連邦、
▽アフリカ:南アフリカ、ボツワナ、ナイジェリア、ガーナ、ジンバブエ、チュニジア

 これが第6波を起こすのだろうか。ちょっと全世界の感染状況を見よう。第何波というのか知らないが、ちっとも衰えていないとは、日本とは大違いである。これはどう考えるのかしら。
地球全般では只今はコロナ全盛続きらしい 成程これがパンデミックか


 では新しい変異株発祥地の南アフリカ国のコロナ感染の様子を見ると、おやおや、11月末で収まったと見えたのが、蛇が頭をもたげる如くの急上昇中である。あっというまにに1日に5000人か、これがオミクロンなる変異株のせいか、これが日本にも来るか、こわい。

南アフリカでは第4波が起きようとしているらしい

 ついでに日本に伝達してきた元のナミビアのようすはどうか。おやおや、全く落ちついているんですねえ、外交官が日本も同じだなと思ってやってきたいのも無理はない。

ナミビアでは冬季に大変だったが日本同様に落ち着いたらしい


 ここで世界各国の状況を見てみよう。まずはアジア近隣諸国から。

隣のコリア(大韓民国)は夏から続いて大変しかも急上昇中

台湾は抑え込み成功と一時破れ、なんだか独特の姿

フィリピンは夏の大変さが落ち着いてきている

ベトナムは今年の夏からパンデミック開始で大変な最中か

インドネシアも夏の大変さが落ち着いてきている

世界第2位の感染王国インドでも落ち着いてきているようだ

 次はヨーロッパに行ってみよう。ドイツ、イタリア、フランス、イギリス、ロシア、どこも大変な状況下にあるようだ。地続きの国同士だから同じような傾向になるのだろう。ここに強力な新変異株が入ってきたらどうなるのか。
ドイツ

イタリア

UK(イギリス)

フランス

ロシア

次にアメリカ大陸
カナダ

世界一のコロナ大国USA(アメリカ)

ブラジルはサイクルの波がない、落ち着こうとしている


最後にオーストラリア
オーストラリアは今が大波らしい。

 毎月末にコロナパンデミックの状況を見ているのだが、さて今月末つまり年末にはそれぞれの波形がどう変わっているのだろうか
 こうやってコロナの波を地球上の地域ごとに観てきて、何かが分るほどの知識は全くない。とりあえずはパンデミックの推移を記録しておきたいだけである。

 さて日本国内の状況である。都道府県別にみれば、最も防疫最先端県は鳥取、次は島根と山陰勢が優勢である。単に県の人口が少ないからだともいえるとしても、今後の移住軒に挙げられてよいだろう。
 ワクチン接種率が、日本全体でようやく7割を超えたようで、めでたい。もっとも有効期間が半年日戸らしいから、わたしは来年の1月か2月には3度目が必要になるようだ。


 思えば幸いにして、これまでコロナに直接出会ったことはない。比較的早くにコロナ事件を遠望したのは、昨年最初に日本にコロナをもたらしたクルーズ船を、近所の横浜港で眺めたことだった。
 身体がコロナに最も近づいたのは、コロナワクチン接種のときであった。さてこの後も直接に出会うことなく過ぎていくのだろうか。

 この後、オミクロン株で第6波が来るとしたら、今現在の束の間の凪ぎのうちに、おおいに遊んでおこうと思い行動する人たちが大勢出てきて、それがコロナ大流行第6波をもたらす可能性が高い。
 予言でももちろん期待でもなくて、ただオロオロと心配しているばかりなのだが、、、。
(2021/12/01記)






2021/11/03

1595【怪しいハイテク】年取って判断力が鈍ったので脳手術で能力倍増

脳内手術 手前が既存メモリー、その上に半分重なって市メモリー

 ちかごろ世の中にたくさん情報があふれて過ぎていて、年取ると判断に迷いやすい。時には判断停止をして、短時間だけどボケるようになった。これではいかんと、記憶能力を倍増する脳内手術をした。

 これはこう書いている私の身体のことじゃなくて、実は十年間連れ添ったわたしのノートPCダイナブックメモリーのこと。長年と言ってもたった9年間だが、PCには十分に長年であろう。うちにの家庭電化製品ではエアコンや冷蔵庫は20年近いなあ。あ、髭剃りは30年ものだな。

 PCの耐久年数は短いだろうが、よく働いてくれている。しかし、持ち主にだんだん似てきて、あちこちに老化現象らしきことが起きてくる。
 WIN7だったのを、一昨年にWIN10にバージョンアップしたが、若返りはしない。キーボードのいくつかが反応しなくなったので、無線のヤツ買ってきて重ねて使っている。バッテリーはもうだめなので電源繋ぎっぱなしだ。

 ちかごろZOOMなる遊びを友人たちとやり始めたら、困ることが見えてきた。内臓カメラが無いのである。しょうがないから顔無し参加をするのだが、はじめに画面共有でちらりと顔写真を見せている。
 その内に外付けウェブカメラを買わねばなるまい。いや、いっそのことカメラ付きの新PCを買うか、いやいや、まだ使えるかと悩み中である。

 そしてまたわかったのは、ZOOM中にPCがヨロヨロして、動きがノロノロとか居眠りとかするのである。そこでZOOM仲間のPCに詳しい知人が教えてくれたのは、ZOOMってのはずいぶん重い仕事であり、わたしのPCはメモリー能力が低いから増設してみよ、とのことである。う~む、持ち主に似て記憶能力が衰えているってことか。

 そこでその友人に教えてもらったのは、現能力4GBのメモリーを倍増して8GBにする手術である。4GBのメモリーなるものを買ってPCの中にはめ込むらしい、脳手術だな。
 メモリーって言うのだから記憶だな、おお、記憶能力が2倍にできるとはすごい、PCを羨ましい、自分の頭にやりたい

 で、そのメモリーなるものを買うまでが大変で、なんでもいいから4GBメモリーを買えばいいのではない、このPC特有のそれでなければならない。しかも調べてもらったら、もう古いタイプで新品生産はないので、ネットオークション市場で手に入れるしかないそうなのである。ヤフオクに出ているとのこと。

 好奇心はあるのでヤフオクなるもののサイトいじりをしたけど、初めてのものにはなんだかわからない、友人が懇切に教えてくれたが、どうも敷居が高い。結局はお手上げ、しょうがないから友人におんぶにだっこしてもらった。快くやってくれた、恐縮、感謝。
 よく分らないがなんだか絶妙のタイミングで落札したようで、価額1380円、送料198円、計1578円であった。ヤフオクにとりかかって落札そして入手まで1週間だった。

ヤフーオークションサイトに見る必要メモリー落札結果

 さっそくに取り付けにかかる。これまで読んだ記憶の無い取扱説明書と首っ引き。PC君の脳内手術とて、パカッと頭蓋骨の一部を開き、ウェハースみたいなメモリ板を差し込んで、また元に戻す。

ヤフオクから落札メモリーが来た

9年前のマニュアルを探し出して読みつつ取り付けにかかる

頭蓋骨を開けてメモリー装着手術に成功

 こんな簡単手術で能力倍増とは、自分自身の脳にやりたい。その内にそういうう時代が来るだろうが、間に合いそうにない。

 さてそうやって、本当に能力倍増したのか、どうやって調べるのか。これまでよく使っていて、ちょくちょくつまづくことがあるグーグルアースをいじってみると、おお、仕事サボることなくスムースに動いた。
 2倍の能力かどうかはわからぬが、手術の効果はあったようだ。では、近いうちに友人たちとZOOMやってみよう、記憶能力倍増記念ZOOM大会なんてのを主催しようかしら。

 ということで、わがよろよろPCにもう一度活を入れて若返りさせたので、新品購入をもうちょっと先にのばそう。次はウェブカメラ買うかなあ、でもなあ、このあとこのPCはどれくらい寿命があるんだろうなあ、自分自身の寿命と競争している気分である。
 そろそろどっちにも永の休養を与えてやりたいような。(2021/11/03記)

(2021/11/13追記)
 休養を与えるどころかもっと働かせることにした。もう10回くらいかZOOM談義を友人たちとやってきたが、この間にわたしだけが顔を出さない(カメラ無くて出せない)状況が続くのは、なんだか気まずい感じがしてきた。
 そこで思い立ってネットでウェブカメラを注文してしまった。
なんでも同じだろと、楽天市場で最も安い奴を探したら、送料込みで1599円のを見つけた。大阪からやってきた。

 箱に超小さい文字でMade in Chinaとある。中の名刺ほどの小さい商品使用説明紙きれにも、メーカー名はない。これで映るのかと思いつつ取り付けたら、おお、PC画面にわたしの顔が登場した。画像の精度が低いようだが、わたしの顔が写ればよいし、老醜顔にはこのほうがよろしい。

外付けWEBカメラで顔が映った

 わがよろよろPCに3200円ほどの投資をして、もうちょっと働いてもらうことにしたのである。

    ●参照:まちもり通信伊達の眼鏡