2021/09/30

1589【災禍続く夏が逝った】もう酒を飲んでよしと御上が言ったから10月1日は禁酒開始日

●日本列島は緊急事態じゃなくなったらしい

  夏が終わると秋の足は速い。もう9月が終わった。
 そして10月1日から、日本列島からコロナが消えるのだそうだ。そう、緊急事態措置区域も蔓延防止等重点措置区域も、もうどこにも適用を外してしまうのだそうだから、コロナ無し列島々になるらしいのだ。めでたいことである。スカさんの引退置き土産が、コロナ一掃とは、さスガさんである。
 
 あ、ということは、10月からは禁酒法もなくなり、居酒屋で飲み会やっていいんだろうな、やれ嬉しや、さっそく行こうかな、あ、いやいや、御上が酒飲んでよいと言ったから酒飲みに行くなんて、ナント恥かしいことか、そんな奴は酒飲みの風上にも置けない、酒飲みは誰が何といっても飲む飲まないを自分で決めるもんだよ、それが矜持と言うもんだ、フン、しばらく禁酒するぞ。

狂歌<酒飲みバンザイ>
もう酒を飲んで良しと御上が言ったから10月1日は禁酒開始日

緊急事態明けの居酒屋は大繁盛、これじゃあ第6波確実だなあ

 そしてスカさんは緊急事態措置適用の宣言を出すとき、その度にこれが最後ですと何度も言ってたけれど、たしかにこんどこそはこれがスカさんに最後になった。そう、次の第6波による緊急事態措置適用は、スカさんじゃなくて次の首相になる人が宣言するからね。あ、そうか、スカさんは何度も最後の宣言と言って裏切ったのをさすがに恥じて、ついに引退宣言したのであったか。

狂歌<スカ宣言>
言ったでしょこれが最後の宣言と次は次の首相が宣言

●コロナ第5波は収まりつつあり第6波へ

 そう思うと、アヘンさんもスカさんも、コロナの奴にその地位を追われたのであった。
 この夏は、新型コロナの第5波がやってきて、これまでにない大きな感染力で、巨大な波であったことだ。それもどうやら秋とともに波が底に近い感じになってきた。

日本列島全体の新型コロナ新規感染者数の変遷状況
右端の第5波の山の更に右に第6波の山が来るのだろうか

 これまで1番の波から5番の波まで上下したが、どうして上がったら水平に進んで最後に下がって終わりになる台地上にならないのだろうか。人間が活動自粛で禁酒すると波が下がる、下がったので喜んで酒飲むから又波が上がる、そのくりかえしとは、なんだか人間はバカにしか思えない、いや、コロナにバカにされているのか。
東京都の新型コロナ新規感染者グラフ

神奈川県の新型コロナ新規感染者グラフ

 コロナ来襲以来、人間の行動についてあれやこれやと変えてきたが、波は止まらない。これまでの波を見ると、この次は寒くなると第6波が来るに違いない。ワクチンの普及で波が再び起きないということは無いらしいのは、台湾やUKでのワクチン普及後のコロナ復活を見れば、日本でもありうるのだろう。
 ワクチン打ったのは感染しないのではなくて重症化しにくくなるということらしい。まだまだ社会不安が続くのだが、さて次の首相はどんな政治的舵取りをするのだろうか、ナントカミクスとかナントカマスクなんてのやるのかなあ、お手並み拝見である。

狂歌<新規対策強化>
次々と攻め来るコロナの変異株こちらもせめて首相を変異


●総理大臣をスカさんからキシンダさんに取り換えるらしい

 この夏はいろいろ大事件があったが近いところでは、総理大臣交代劇が始まったことだ。昨日、スカさんの次の総理大臣候補者が決定(自民党総裁選挙)したから、これまであれこれとあってキシンダ空気も和らぐ秋になるのだろう。

狂歌<自民神輿>
多派群れてスカをかつぎてそのあまり軽きに呆れ1年でポイ

狂歌<災禍三代目登場>
アヘン禍にコロナ禍に重ねオリパラ禍キシ日本列島

 誰に交代しても、スカさんよりはマシだろうと思っていた。立候補者の中にはマシでないおばさんがいたが、結論はまあまあマシらしい人になるらしい。でも、変わり身の早い人らしいから、リベラル空気は薄らいでいくのだろう。

 それにしてもこれだけ自民党大宣伝大会がオリパラのように報道され(8月も9月も読むところすくない新聞が配達されて困った)、この勢いで総選挙になるのだから、マスメディアは自民党の作戦にすっかり乗せられてしまった。
 その点では、スカさんは身を犠牲にして党の作戦に乗ったエライ人なんだ。これに選挙民も乗せられて、ホイホイと自民に票を入れるのだろうなあ、オメデタイ。
 次の緊急事態措置適用とか解除の宣言は、キシンダさんがやるんだね、ああ、メデタイ、おめでたい。

さっそくゴミ扱い。スカさんの選挙区の横浜市南区にて

●オリパラアスリートは相変わらずだんまりバカ

 今年の夏のもうひとつの大事件は、コロナの真っ最中であるにもかかわらず、オリンピックとパラリンピックなんて世界運動会を、関東あたりを中心に開催したことである。
 火事場で大宴会である。常識的に考えると、このドタバタの大取り込み中に、あんなお祭りをやることはありえないだろう。世の中の大小イベントを中止している中で、あまり大きすぎてストップできなかったのか、とめる勇気が無かったのか、歴史的に記念となる非常識な負の遺産イベントとなった。

 競技者や関係者からの感染者は、比較的少なかったとの発表で幸いだが、そのためにどれほどのヒトとカネ(税金)を投じたのか、それが日本住民のコロナ防疫にどう影響を及ぼしたのか、じっくりと検証してほしいものだ。医者も看護師も医療器材もIOCが持ち込んだのではあるまい。

 わたしはこのオリパラアスリートについて、開催中に不思議に思ってこのブログにも再々書いたことがある。
 それは、コロナで日本住民が苦しんでいる中で、オリパラ競技をやっている主役のアスリートたちが、勝った負けたについてはあれこれしゃべっても、コロナに関しては何もしゃべらないことである。

 お前らが遊んでいる隣で苦しんでいる患者が大勢いるんだぞ、お前たちを守るためにいろいろと医療資源を融通してやってるんだぞ、こっちが余ってるからじゃないぞ、東京あたりは医療崩壊という状況さえあるんだぞ、知ってるんだろ。
 わたしも近所の公園と道路を会場でもないのに接収されて大いに迷惑した。だのに、何のゴアイサツもない。失礼な奴らである。

近所の公園と道路がオリパラ遊びに長期接収されて住民被害

 IOCとかソウシキ委員会とか政府のお偉方はなんだかんだと偉ぶったり言いわけしたりしているが、肝心の主役である君たち競技者(アスリートファーストって言葉があるらしい)が、何にも言わないって、ヘンでしょ。 
 オリパラが終わったら何か言うのかと待っていても、いまだに何にも言わない。言いたくても言えない専制体制下にあるのか、それとも言う能力がないのか、バカにしてるのか日本住民を、、。(2021/09/30記)

参照:コロナ大戦おろおろ日録

2021/09/21

1588【ふたり同期会】コロナと老いる日々に抵抗して老人2人飲み会決行は楽しくも有意義だった

 

久し振りに自由が丘駅を降りた

 コロナコロナで蟄居を命じられて1年半を超えるる日々、コロナでなくても老いて寂しい日々となっているのに、あまりにひどい。元気なうちに閑に任せて親しい仲間たちと遊ぼうと、老いを楽しみにしていたのに、コロナにそれを奪われてしまった。

 蟄居閉門の日々で鬱屈がたまりすぎて、身体が破裂して死にそうだ。コロナじゃなくて死んでも不思議じゃない歳になってしまっているのだから、コロナで死んでももちろん不思議じゃない。
 どうせ近いうち死ぬなら、そのまえに蟄居をやめて、やりたいことをやろうと決めたのだ。まずは親友たちとの飲み会やりたい、というのだから、なんだか恥ずかしいが、そうなのである。

 そこで大学の同期生数十人に、その旨を書いて「集まって昼酒飲もうよ」とSOSメールを出した。さて何人が返事をくれるかなと、楽しみだった。
 直ぐに「よし行こう、善は急げ、明日にでも11時に自由が丘駅で会おう」と返事を呉れたのがイソヤ君。おおいに喜んで「よし賛成」とすぐ返した。

 これらのメールはメーリングリストを使っているので、全員に同文が行き渡っている。つづいてササ君から、「残念ながらその日は都合悪い、次回よろしく」とのメール。そのほかはなしのつぶて。「便りが無いのは元気な印」と昔から言うのを信ずることにする、

 でも、たった2人でも昼飲み会は成立する。晴天の秋のよき日の今日、2人同期会を決行した。イソヤ君とは去年の10月に横浜でふたり同期会飲み会を決行したのだった。わたしはその時を最後に飲み会なるものから縁が切れていた。禁断症状が出るのは無理もない。

 さて1年ぶりだから、ふたりもそれなりに老いただろうし、マスクしてるから分かるだろうかとの心配、それはは無用であった。
 ひさしぶりに自由が丘の街探検もしようと、うろうろと飲み屋街を歩きつつ、昼酒の店を探す。裏通りも妙に小ぎれいになっているのに、なんだか当惑する。

 ところが探せど探せど酒を出す店が見つからない。まるで禁酒法時代到来で、どこかの地下室の秘密酒提供店を探すしかないらしい。
「どうも漂流してるね」
「うん、こりゃ酒飲み難民だね」

 足が疲れて来た。そんなとき、やおらイソヤ君がかばんを開けて言った。
「実はこういうこともあるかと、ほらこれ持ってきた、カップ酒!」
「うわッ、すばらしい、さすが酒飲みバンザーイ」
「店に入って飯食いつつこれを隠し飲みしよう」
「う~ん、ますます禁酒法時代気分だねえ」
「でも見つかったらしょっぴかれるだろ、この歳で留置場はちょっとねえ」
「じゃあ、公園とかの外で飲もうよ」
「そうだ、多摩川の土手に行って飲もうか」
「おお、橋の下とかね、気分でるねえ」

 なんて言いつつ歩いていたら、商店街の広い道の中央分離帯に並木があり、その木陰にベンチが並んでいる。
「おお、ここで飲もう」
「そこのコンビニで乾きものを買おう」

ここのベンチで二人宴会をやった(google)

 急に段取りが良くなり、大喜びでベンチに並んで「久し振りにカンパ~イ」。
 ようやくにして1年ぶりの飲み会にありつけたのであった。後で調べたらここは九品仏川を埋め立てた緑道であった。多摩川土手じゃなくもやっぱり川の上だった。

 なんとなく状況に貧しい感もあるが、久し振りの会合に話がはずんだ。アレコレ身の上報告しあったのだが、今考えるとそれこそが有意義だった。
 なにしろ二人とも老いなるものを生まれて初めて体験中だから、毎日のように分からないことばかりである。そこのところを、それぞれがどう生きているかを語り合うことで、老いの生き方を互いにおおいに知ることができるのであった。
 例えば、イソヤ君は老後に備えて料理教室の通っているし、わたしは妻の体調不良続きで料理人になっているなんてことを、互いに驚き称賛しあうのであった。実に有意義である。

 いつまでも道端で飲んでいるのも飽きたしカップ酒も飲み干したので、昼飯にしようと立ちあがりぶらぶら、裏道線路際のイタ飯屋のテラス席で、ちょっとは自由が丘らしい雰囲気のランチ会になったのであった。もちろん酒は置いてない。
「ああ、気分が良くなった」
「うん鬱屈が晴れたよ」
「きょうはありがとう」
「次は10月に伊勢佐木町界隈でね」

 こうして3時間ほどのふたり同期会は終わり、再開を約して別れた。いつも本日の遺影写真を撮るのだが、気分良く話していて忘れてしまった。
 と、ここまでは同期の人たちへの同期会開催の結果報告である。

 さて、わたしはその帰り道に日吉駅に途中下車した。ここは70年代に10年ほど住んでいたところで、4年ぶりの訪問でちょっと街を見て見たかったのだ。
 駅前商店街で直ぐに見つけたのは、ビール飲んでいる客がいる沖縄料理店、おお、ここは東京じゃないからかなあ、いや神奈川だって緊急事態なんだぞ、いいなあ、なんてついふらふら、気が付けばカウンターで沖縄そば食いつつ黄金色の水を、、、ひとり2次会。

(20210921記)

参照:コロナ大戦おろおろ日録

2021/09/15

1587【コロナご近所来襲】コロナ来て目にはさやかに見えねども郵便閉鎖に驚かれぬる

 晴れて気持ち良い秋の日の午後、港あたりまで徘徊して戻って来たら、近所の郵便局の前に男4人がいて何やらしゃべっている。おい、密になってるよ、入り口ふさいじゃいけないよ、今日は休日じゃないだろうにと思いつつ近寄れば、閉店している雰囲気である。


 扉に張り紙、なになに、窓口局員のコロナ感染が判明して、消毒のために窓口もATMもしばらく休止する、え、いつからなんだと見れば、一昨日の13日からとある。


 あれ、わたしは13日の朝10時ころ、郵便物を発送にここに来たよ、窓口の女性局員から専用封筒を買って現金と発送封筒の受け渡し、この間に必要なことしゃべったよ、あの人だろうか、ってことはもしかしてわたしも感染かな、いや、逆に私が彼女に感染させたかな、う~む、遂にコロナの奴ここまでやってきたか、。

 13日朝に発送手続した郵便物は宛先Sさんから届いた知らせがあったからいいけど、さて受け付けた郵便物全部を消毒したのだろうか。わたしの封筒発送後に感染判明なら未消毒だ、あ、Sさんがこれで感染したら大変だあ、。
 わたしは今日15日まで何ともないな、まあ、濃厚接触した仲じゃないもんなあ。
 それにしてもあわただしく消毒にかかったとしたら、そのまま局内に残っている郵便物もたくさんあるだろうなあ、大変だなあ。

狂歌<コロナ来襲>
コロナ来て目にはさやかに見えねども郵便閉鎖に驚かれぬる

 これまでコロナコロナと世間で騒ぐけど、現実に目に見えてのそれらしい事件は無かったのが、ついに300m以内の距離にコロナ軍が攻め寄せて来た。
 実際にはほかにも近所に感染者が発生して消毒騒ぎもあるのだろうが、公的施設じゃないと玄関にコロナでございと張り紙しっこないだろうから、これが初めての遭遇である。

(2021/09/15)

参照:コロナ大戦おろおろ日録