2021/01/31

1516 【コロナ戦記2021年1月号】緊急事態慣れの世に勃発するかワクチン争奪戦争の予感

 【コロナ戦記2021年1月号】


●コロナ緊急事態に慣れてきた

 もう飽きてきた。コロナコロナとこうも続くといくら命にかかわると言っても、なにしろ目に見えないのだから、緊張感が持続しない。謹慎から患者が出るとそんなこと言ってられないが、幸いにして今のところ影もない。 

 今月8日から、わたしの住む神奈川県は、東京都や愛知県などともに、またもや緊急事態地域に指定されてしまった。直接関係ないからよく分からないが、その地域指定されると、飲食店などいろいろな店舗は、その営業を午後8時でストップ要請が政府からかかるらしい。要請に応じて休店すれば、協力金がいくばくか出るらしい。

 それがどうもよく分からない。言葉からして協力したほうが出すのかと思ったら、中央あるいは地方政府のほうが出すのだそうだ。禁止ではないから補償金とは言わないで協力金というらしい。要請だから休店しなくてもよいそうだ。

 要するに午後8時以降に外で飲み食いするなってことである。そして飲み食いさせるほうの店舗には協力金を出すらしいけど、飲み食いする客のほうにも協力金が出るという話を聞かない。どっちも我慢してるのは同じだろうに、これって不公平のように思う。

 わたしはもう去年の3月以来、夜8時以降に外で飲み食いしたことがぜんぜんないという、大いなる協力者だから、協力金をくださってもよさそうなものである。

●不要不急とはなにか

 不用不急という言葉がはやっている。コロナは人と人が出会うことで感染が広がる、だから不要不急の外出をしないでじっとしてろと言うのである。
 ところが、この不要不急の判断が実に困難である。上に書いた午後8時以降のそとでの飲食は、不要不急の最たることとして政府がやり玉に挙げたのだろう。ということは不要不急の産業の休業に税金を原資とする協力金を出しているのである。なんとなくしっくりこない。 

 ならば個人の不要不急の活動、つまり外飲み会とか演劇や音楽鑑賞とかスポーツ見物なんてのもそうだろうが、それらの供給者側には協力金のようなものが支給されているらしい。では、それらの客のほうはどうなんだろう。客のほうだって鑑賞を我慢してるんだから、その協力金を呉れと言ってはいけないのだろうか。

 このあたりは不要普及活動ごっこの度合いに寄るのだろうか。不用不急活動で金を稼いでいたほうと、カネを出していたほうという、この非対称の関係が協力金受給有り無し非対称になっているのか。

 だが、もともと不要不急の活動に、なぜ税金をつぎ込むのかという疑問はある。もちろん豊かな財政ならそれもありうるだろうが、今のようなコロナ医療に際限なくつぎ込まねばならぬときに、不用不急ごときにつぎ込む金があるのかしら。

●始まるかワクチン争奪戦争

 などと考える月末だが、世界のコロナは大変であることは続くが、新たな展開は主要国でワクチンが開発されて接種が始まったことだ。そして案の定だが、開発国などの間でワクチン囲い込み騒動が起きようとしている。

 日本でもワクチン開発を当然しているのだろうと思っていたら、どうやらそれは無くて他の国で開発したワクチンを買い取るしかないのだそうだ。日本は科学先進国ではないのであったか。何時からそうなったのだろうか。それとも昔から医療後進国なのかしら。後進国日本では惑地位接種はまだだが、先進国ではすでに始まっている。

 日本でいつからワクチン接種が始まるか知らないが、先が短い老人たちは後回しでいいから、医療従事者から、そして若い人々から摂取してほしい。老人のわたしが言うのだからいいだろう。
 USAカリフォルニアに住むわたしの同年の知人は、すでにワクチン接種を受けたそうである。老人優先枠だそうだ。感染者は世界一に多いけど日本より治療は早いのかしら。

 接種は税金で負担するらしいから、昔の結核治療薬のストレプトマイシンのような、金持ち優先なんてことはないのがうれしいが、いずれにしても先を争ういろいろ事件が起きるだろうなあ。ワクチン接種階級と非接種階級差が社会問題になるだろうか。
 もしかして現在の宗教戦争に加えて、新たなコロナ医療戦争が起きるかしら、怖い怖い、コロナより怖い。

●2021年1月コロナ日録

2021年1月1日 今年の正月は息子たちがやって来ない。こちらから出さなかったけど、あちこちから年賀状はきた。

1月3日 午後2時ころ長男が近くに来て電話、コロナ感染を恐れて共同住宅ビルの外で待つというので、そこに停めた乗用車の中でしばらく話、手土産を貰い、いつか一杯飲みたいねと言って別れた。

1月4日 いよいよまた緊急事態宣言か、関東4都県知事が政府に発出検討を要請し、政府は慎重に検討するとお言う。緊急とは緊急であって慎重にしてる暇があるのかしら。つまり緊急事態宣言を避ける方法は、時間をかけて慎重に検討しているうちに、コロナ過が緩んで発出状態でなくなることか。でも、考えようによれば、政府が検討しているというアナウンス効果は大きいと思う。むしろ、どさくさ紛れに国家緊急事態法への足掛かりにされるほうが心配。
 狂歌<コロナ急増大流行>
  この今は緊急事態か慎重に日時をかけて俯瞰的検討
  この際に乗じ国家緊急事態にも使えるようにしておこうかな

1月5日 全国のコロナ感染者急増、特に首都圏にて顕著、ついにまた緊急事態地域指定を政府がするという。飲食店は午後8時に閉店するとか。つまり、コロナウィルスってのは夜行性らしく、この前の緊急事態の時は午後10時閉店だったから、その後に変異して強くなって、夜遊びに出てくるのが次第に早くなるらしい。
 狂歌<夜間営業時間短縮>
  変異して夜遊び上手になるコロナ午後八時にはもう待ちかまえ

1月6日 毎日のように「昨日のコロナ感染数はこれまでで最多」とニュースは言う。昨日は1日で5,000人新規感染者とのこと。この前の緊急事態の時をはるかに超える。日本におけるコロナの状態(2021年1月5日午前0時現在)を書いておく。
 ブログ1513 【コロナますます繁盛】また明日からコロナ緊急事態の世とは長生きしたくないもんだhttps://datey.blogspot.com/2021/01/1513.html

1月7日 USAトランプ大統領が支持者たちのデモを煽って、議会議事堂に討ち入りをさせる事件がおきた。地に落ちたトランプ、地に落ちたUSA共和党支持者。USAには[COrona-VIrus Disease-2019]=[COVID-19]とともに[TRUMP-VIrus Disease-2020]=[TRUVID-20]が大流行中。あれあれ、トランプがツイッターとフェイスブック停止をくらったよ、、。だがたしかにトランプはけしからんけれど、ソーシャルネットワークとして社会基盤施設的に扱われながら、いくらバカ記事書き込みとはいえ一方的停止措置って、これっていいのかなあ、怖いなアUSAは。

1月8日 緊急事態に神奈川県が指定された。
 狂歌<休業に協力金>
  またコロナ緊急事態で金窮し税の金求辞退したい

1月13日 緊急事態下の平日の横浜都心繁華街は、去年の時ほどの閑古鳥は鳴かないが、少ないけどそれなりに人出がある。観光飲食街の横浜中華街さえ客がいる。

1月14日 スカ首相はいつも「仮定のことにはコメントを差し控えさせていただく」って言う。
 狂歌(緊急事態首相記者会見)
  「ひと月で感染拡大絶対に停止する」って仮定そのもの
 狂歌(半藤一利氏逝く)
  後世にこれもノモンハンかインパールなんて言われそうなGOTOキャンペン

1月18日 ブログ新記事【1515【コロナ寒中見舞い】厳寒の古老難汎天密苦の世にてお見舞申し上げます】こちらからははもう出さないけど、いただく年賀状への礼状として、寒中見舞いを書く。今年は寒中の見舞いだけでなく、古老難汎天密苦の見舞いも書いた。https://datey.blogspot.com/2021/01/1515.html

1月22日 今朝の朝日新聞に見開き全面2面のUSA大統領就任演説掲載。もう忘れたけど、日本の新聞は去年の日本総理大臣就任のときに、その演説も見開き全面、しかも2か国語で載せたんだろうなあ、それもきっと貧富分断社会を憂え、あるべき社会を示す格調高い内容だったんだろうなア、忘れたけど。それにしても、トランプの自国第1主義は大成功、なにしろ世界一コロナ国を勝ち取って引退だからなあ、そういえば都民ファーストと言ってるコイケ知事さん、この方も実に見事に日本一コロナ自治体を実現しているなア。

1月23日 コロナ禍でイベント取りやめ流行の中、横浜能楽堂で宝生流金井雄資:能「船橋」公演、一か月ぶりに能を見に行った。コロナだし、雨が降ってるし、寒中だし、観客は4分の一くらいのガラガラ、地謡5人はプラ製透過型覆面。能を見てちょっとはコロナうちが晴れたような。

11月24日 感染症特措法をコロナ対策で違反者に刑罰可能なように改正するとか国会で審議するとか。
  狂歌 GOTOをやらせた人もやった人も強盗とみなし懲役に処す

1月26日 こんな状況でもオリンピック業界は強気で、予定どおりに7月には開催するとの言葉ばかり。
 狂歌【コロナ禍五輪】
  開催へ無敵の秘策は無観客無選手無競技あゝ無理ンピック
 
狂歌<コロナ高齢重症者多発>
  願望のピンピンコロリへの思い大きくはずれて頻々古老難

1月30日 コロナ緊急事態下にある休日の横浜都心繁華街を徘徊して定点観測。昨年の緊急事態下の時と比べると、ずいぶん人出が多い。コロナ以前と比べると少ないが、その7割くらいだろうか。商店街により色々違う。観光街の横浜中華街は、客はかなり少ないがそれなりまんべんなくいることはいる。休店が2割くらいだろうか。去年の緊急事態下の閑古鳥は、今回は全然鳴いていない。元町商店街は、意外に多くの4割くらいの店舗が休んでいる。人通りは少ないながら途切れない。伊勢佐木モールは、休日らしい人出であるが、少なめではある。休業店舗が次第に目立つようになってきた。休業というより廃業店舗が目立つ。横浜橋商店街は、コロナどこ吹く風のいつもと変りなく人出がある。繁華街を普通に歩いているとコロナであることを忘れそうになるが、風景で大きく特徴があるのは誰も彼もがマスクをつけていることだ。この風景がコロナを想起する。 
 狂歌<コロナ時代風景>
  銀行の扉を入りてたじろぎぬ覆面集団全面占拠

(2021/01/31)


2021/01/18

1515【コロナ寒中見舞い】厳寒の古老難汎天密苦の世にてお見舞申し上げます

 年賀状を出さなくなって、もう10年くらいになるだろうか。それでもいただく年賀状はなくならない。きちんとくださる方が多くて恐縮する。
 そこで礼状の寒中見舞いを出すことにしているが、全部にではないし、それも隔年になったりする。段々と枚数が少なくなるが、その厳選過程を楽しむ。

 今年はいつもの寒さに加えてコロナ見舞いを出すことにして20枚、つまりいただいたのは50人くらいだが、これをたった20人のお方に絞り込んだ。
 葉書に小さな字であれこれ書くのは昔からおなじであり、各お方に一定の内容のほかに、その方だからこそお読みいただきたい事柄をかく。文面印刷はするが、内容は一人ひとり別である。あて名と自分の名は、筆で書くのだ。

 今年の文面の例を載せておく。

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厳寒に加えて古老難の世にてお見舞申し上げます

お元気にお過ごしと拝察いたします。年賀状を賜りありがとうございます。相変わらぬご活躍を羨ましくぞんじます。

わたしは7回目の年男で、それなりに元気です。建築家山口文象追っかけも、北鎌倉宝庵で種が尽きました。半世紀前の町田市博物館は取り壊し決定とて、保存運動がおきていますが…。

いやはや長く生きていると汎天密苦なんて、全くもってしょうもないことに出くわすものです。これが世の中をどう変える変えないのか、大いに興味が涌きますが、もういいかげんに飽きてきました。

横浜都心空中陋屋隠居の身を、健康のために足腰鍛えようとご近所徘徊し、古老難の街を定点観測する日々です。ところが外出が自他ともに不健康とその筋からお達しにて、やむをえず覆面で息とめて自転車疾走、むしろ危険か。

緊急事態再来の街ですが、古老難慣れして普通に人出の状態です。近所の伊勢佐木モールにはこの一年で安売屋、古物屋、居酒屋が増えてくる様子、貧乏隠居には好ましいことではありますが、なんだかねえ。街の風景で大変化は、行き交うだれもが覆面姿であること、夜目遠目傘に覆面も加えて美しい人が増えたのは古老難のおかげです。

それにしてもこの古老難はいつ消えるのか、その先に待つ大変化の世界を見たいけれど、とても待てません。とりあえずは春の花を待ちますが、これとても宴会自粛の孤独花見になるのでしょう、正月に来た息子が玄関の外で帰っていくのが親思いだなんて、もう嫌になっておりピンピンコロナ待望です。

どうぞお健やかにお過ごしくださいませ。  草々 

2021年1月厳寒

●● ●● 様

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参照:コロナ大戦おろおろ日録

2021/01/15

1514 【コロナ津波第3波襲来中】もう嫌になってしまったできるならピンピンコロナで逝きたいものよ

 また緊急事態に陥る日々、とにもかくにもコロナ大戦争の今を記録しておく。

●中国もコロナ再来

 コロナパンデミック発祥の地であるチャイナ(わたしは中国とか米国とかって国が付く言い方を嫌いなので、チャイナ、USA、コリア、UKとか言う)では、9カ月ぶりに死者が出たとのニュースである。コロナ死者は2020年4月以来とて、強権的な抑え込み政策もほころびてきたのだろうか。東アジアでは、日本に次ぐ4番目の感染国である。


 そのニュースに今回の死者が出た地名が「河北省石家荘市」とあるのを見て、全く個人的なある感情に襲われた。その地にはわたしの父が、1939年11月から41年の5月まで滞在していたのだ。支那事変と言われる戦日中戦争における、日本軍の兵員としてである。通信兵であり、諸儀式の神官をやっていたので、前線に出ることはなかったらしい。

 思えば、当時の中華民国にとっては、日本軍こそは現在のコロナ災害並みかそれ以上の大災厄であり、父もコロナウィルスの一つであった。あの戦争パンデミックと今のコロナパンデミックとを比べると、戦争と言う人災でないだけに今のほうがまだ幸いかもしれない。

●USAでは人災パンデミック

 チャイナはコロナを何とか抑えつつあるようだが、世界コロナ蔓延の最大感染国はUSAであり、そこには人災的要素が多分にありそうだ。
 大統領の改選騒動が続いており、これによる諸活動がコロナ蔓延に手を貸しているらしい。なにしろマスクを着けないのがトランプ支持者のあるべき姿とかいわれているそうだ。今日のニュースによると、USA連邦議会議員のコロナ感染者は、共和党が民主党よりもはるかに多いとのこと。
 トランプはコロナ騒ぎという社会不安を、自分の政権延長のための陰謀に利用しているのかもしれない。

 1月6日にトランプ支持者たちが、トランプに扇動されてUSA連邦議会議事堂に討ち入りした。よくもそんなばかばかしいことが起こるものだ。当然にことに14日にトランプは弾劾訴追されたが、トランプは決して謝らない奴だ。支持者がUSAの半分はいるという選挙結果を背景にしている。本物のコロナ感染者が2300万人、トランプに票を入れたトランプコロナ感染者が7200万人らしい。まるでトランプコロナパンデミック、COVID-19ならぬTRUVID-20である。

 そのようなコロナによる社会不安に乗じるトランプクーデタ騒ぎの中から、1月20日に大統領がバイデンに替わるが、それで何かが起きるのだろうか、コロナに並ぶ興味津々である、哀しいいことながら。 

●日本ではリーダが替わったけど

 USAでリーダ交代で何が起きるか楽しみだが、日本でも昨年秋に首相が一足先に交代した。いつも交代時期にはしばらくは期待されるものであり、新首相のスカさんもそうだったが、ここにきてコロナ対応政策の後手後手があって、支持率は急落した。

 まあ、コロナってのは何がどうなるのかだれも分からないのだから、疫学専門家でもないリーダが座ったとて、右往左往は仕方ないとも思う。こんな大変なときに、よくもまあ首相を引き受けたものだとも思う。前首相アへさんに逃げっぷりの汚さを非難したい。

 とはいても、新首相スカさんのあまりの凡庸ぶりに、これで大丈夫かと気になってくる。あの話しぶりの知性の無さ、いい加減さと言ったら、小学生のほうがましな感じがしてくる。もしかして当人もそう思っているかもしれないとさえ思わせる。
 これからのことを聞かれると、仮定のことには答えないと答えるなんて、それじゃあ行政の長を務めること不可能と分かってるのか。頭が悪いにちがいない。陰にいる優秀な官僚に操られるしかないのだろう、情けない。
 まあ、トランプよりははるかに良いとしておこう。アへさんのように右寄りの余計なことをやらないらしい雰囲気だから、良しとしよう。

 でも、スカさんの眼玉政策はGOTOキャンペーンだそうだが、酷いものだ。やり始めるとコロナに襲われて引っ込める、その繰り返しである。何よりひどいのは、その政策の及ぶ先が限られていることだ。おかげで私などは納めた税金を誰かにやっているばかりだ。

●コロナ1周年記念振り返り

 20019年1月15日に武漢から返ってきた神奈川県の30代の男が日本最初のコロナ感染者だったから、それから1周年でいまや累計感染者数31万人、死者数4400人である。

 去年4月11日の720人の新規感染者が第1波ピーク、5月半ばにちょ緊急事態っと落ち着いたが、8月上旬には第2波が来てピークに8月7日は1600人もの新感染者数、9月頃にちょっと落ち着く方向かと見えたが、また著しくぶり返してきて第3波襲来とて、2021年1月日には7882人と言う食いかすの新規感染者、これが果たしてピークなのかどうか予想がつかない。これがコロナ1周年の日本である。

 この間、感染予防のためには人々ができるだけ会わない、コロつしているのが一番の方策とされている。でもそれでは仕事ができない、稼げない、生きてゆけないとて、政府は防疫策と合わせて経済再生策をすすすめる。経済再生策とは要するに人々が動き回ることに税金を投入するのである。つまり人々を動き回らせるのである。当然のことにコロナ感染の方向になる。ブレーキとアクセルを同時に踏めと言うに等しいと言われたものだ。

 去年7月からのGOTOトラベルキャンペーンは、それなりに観光旅行を促進し、観光業界はちょっと息をついたらしい。だがやはり同時にコロナ蔓延が進んできて、GOTOが世間のやり玉にあがるばかりで、ついに年末になって取りやめになった。とうぜんそのことによる混乱があちこちで生じて、政度設計のずさんさがバレてしまった。どこかおかしいのは、大きな基本的な枠組みを書いて入り、細部だけで制度を動かしている感じである。スカ政権の動きを象徴しているようだ。

●再度の緊急事態もコロナ慣れ

 政府は去年第1波の4月7日から1カ月間の緊急事態指定にしたのだが、今年になって第3波の1月7日から再度の緊急事態指定を11都道府県に指定をした。その決め方もとても緊急と言う言葉の意味からは遠く、そろそろこわごわと検討した結果であるから、もうコロナはしっかりと蔓延していて、シテのとたんにズドンと感染者数の山が突出した。ということは、実際の感染はその1、1週間前におおきくあったということだから、後追いである。1年間コロナと付き合っても、いまだになんだ分からないのである。この前のように学校を休ませることにしなかったのは、それなりに勉強したからだろう。

 しかし、人々はコロナ慣れと言うかコロナ疲れと言うか、去年の緊急事態下のような真面目な外出自粛を、今回はしていないのだ。横浜繁華街を観察しても、例えば中華街では普通よりは少ないが、この前のように休業店も多くて閑古鳥が鳴くようなことはなく、ちらほら休業店もあるが、それなりに人出がある。これがコロナの蔓延を減じているのか促進しているのかさっぱり分からない。

緊急事態下の横浜中華街メインストリート風景

 緊急事態で諸般の社会経済文化活動がストップ、これに対して政策的支援が大きな課題となっている。営業補償、休業協力金支給、休業補償など、実のところよくわからないのだが、個人や企業に税金からの金がわたる仕掛けがいろいろできているらしい。わたしのような隠居には、去年一回だけ国民一律の10万円が来たが、そのほかにはまったく何にも来ない。これって不公平のような気がする。

●もう嫌だ、ピンピンコロナ待望

 コロナ過で世の中が一色になっているようで、年取って面白くないことで、もううんざりだ。コロナの騒ぎで何か面白いかと好奇心があったのだが、この日常ではそれを満たすものはない。

 好奇心の対象は、今の状況よりも、コロナ後の社会に向かう。コロナ後にはコロナ前と比べて、どう社会が変わるのだろうか、そこに興味がある。日本社会はもちろんだが、コロナ一番のUSAや西ヨーロッパの国々ではどうなるのか、EUはどう変化するのかしないのか、興味がある。

 しかし、どうも1年やそこらでは変わりそうもない。もしもワクチンが劇的に効いて、コロナが消滅したなら、世界はまた元のように戻るだろう。
 だらだらとコロナ災禍が続くと、社会経済文化の側が変わらざるを得なくなる。それを見たいと思えど、見極めるにはわたしの命が足りない。

 わたしがコロナに感染したら、治療の必要ないから、願わくはあっという間に死なせてもらいたい。ピンピンコロナである。もう十分に生きてきた、これ以上生きるのは飽きた。  (2021/01/15)

参考:ロナ大戦おろおろ日録 

2021/01/06

1513 【コロナますます繁盛】また明日からコロナ緊急事態の世とは長生きしたくないもんだ

●日本のコロナ

 毎日のように「昨日のコロナ感染数はこれまでで最多」とニュースは言う。昨日は1日で5,000人新規感染者とのこと。この前の緊急事態の時をはるかに超える。
 日本にけるコロナの状態(2021年1月5日午前0時現在)を書いておく。



 感染者累計総数254,309人(うち新規4,917人)、入院・療養中40,052人(うち重症771人)、死者計3,769人(うち新規76人)。この数字は病気として、たとえば毎年のインフルエンザと比べて、特別に多い数なのだろうか。

 地域別感染者ランキングだが、ベスト3は秋田県157人、鳥取県138人、徳島県209人で、ながらくトップだった岩手県は400人にもなって6位に転落した。

 ワーストの方は、東京都64,752人で大差でトップ、大阪府31,518人、神奈川県23,511人、愛知県、北海道、千葉県と続く。これらは基本的には行政人口順であろうか。
 東京では入院患者が3,000人を超えて、医療危機状態が間近いとニュース。

●緊急事態要請から制度の強化へ

 関東の4都県の知事たちが、こうも流行が著しいならとて、そろって政府に赴いて、緊急事態宣言を検討せよと提案したのが、正月3日だった。
 それに対して政府は、慎重に検討すると言う。緊急とは緊迫する急を要することであるはずだが、慎重に検討している暇があるのだろうか。

 もしかして政府は、緊急事態宣言を避けたくて、時間をかけて慎重に検討しているうちに、コロナ禍が緩んでしまい、発出状態でなくなるのを待ってるのかもしれない。
 でも、考えようによれば、政府がまだまだ検討しているということでの、感染予防アナウンス効果は大きいと思う。むしろ怖いのは、どさくさ紛れに自民党憲法案の国家緊急事態法への足掛かりにされるほうが心配である。

 狂歌<コロナ急増大流行>
  この今は緊急事態か慎重に日時をかけて俯瞰的検討
  この際に乗じ国家緊急事態にも使えるようにしておこうかな

 世間でも、緊急事態の閉店要請に従わぬものを罰しろと言う声が大きいらしい。国会では自民とにその声が大きいらしい。
 不安な世情で将来のことを忘れていまへの対応に追われると、禍根を残す対応になる危険性がある。これこそ慎重にやってもらいたい。

 ちょっと気になるのは、国会の野党の側はコロナ閉店に対する協力金を、休業補償の世に充実せよというようだが、どうも世間に迎合する感つまりポピュリズムの感がある。
 それはまあ、ある程度は必要だろうが、わたしのようなまったく関係ない者にとっては、他人の遊び場のために税金を投入するのは納得しがたい。

●またもや緊急事態の世に

 検討の結果は、明日(2021年1月7日)から、またもや緊急事態になるそうだ。ただし、日本全部にじゃなくて関東の4都県に限るらしい。
 飲食店は午後8時に閉店を要請するとか。どうやらコロナウィルスってのは夜行性らしく、この前の緊急事態の時は午後10時閉店だったから、その後に変異して強くなって、夜遊びに出てくるのが次第に早くなるらしい。

 狂歌<夜間営業時間短縮>
  変異して夜遊び上手になるコロナ午後八時にはもう待ちかまえ

 去年4月以来のことで、あれから人間がいくら努力しても、新型コロナウィルスのほうが上手で、人間の癖をついて感染してくるし、自分自身を強く変異させているとかで、人間は努力してはいるが勝てないままである。

 緊急事態宣言が出ようと出まいと、わたしのような隠居の身には直接関係ない。
 だが、だれも彼もが加害者になり被害者になり得る状況は、地球規模の社会不安そのもの、奇妙な時代に最晩年が行き合ったものだ。
 コロナがどう人間に影響を及ぼすのか、見届けたい好奇心はあるが、さていつのことかわからぬから、こちらの命の方が先になくなるだろう。

●世界のコロナ禍

 地球上でのコロナは、世界各国の統計を集めると2021年1月5日17時現在で、累計感染者数は約8600万人で死者は約19万人、トップはUSAで感染者約2,100万人で死者約35万人、次いでインド感染者約1000万人で死者約15万人、ブラジルロシアUKフランスと続く。これらはその国の人口に比例するであろうか。


 地理的には日本に似ているUKが意外に深刻である。ロンドンを含むイングランド全域でロックダウンという、超厳しい緊急事態規制が出て、しかもこれが3度目だそうである。
 なにしろ7日間連続感染者が5万人超えというのだからすごい。それは日本の昨日の10倍もだが、その差はいったい何故だろうか。

 そのイングランドの規制がものすごい。生活必需品店のほかは原則閉店、市民の外出も原則禁止、違反には最高90万円の罰金だそうだ。もちろん学校も閉鎖というから、これはもう戦時戒厳令である。
 去年の流行最初の頃は楽観的な政策だったのに、大きな変化である。ただし、日本と違うのはワクチン接種が始まっていることだ。

 さて、世界中の国々で、コロナを故として資源の自国囲い込み主義が進むに違いない。
 世界中で世情政情不安が積み重なると、どこかの国でナチスのヒトラーのような人物が出てくるかもしれない。USAのトランプを支持する熱狂ぶりを見ると、コロナをテコにして独裁政権が今に登場するだろうと、実際に不安になってくる。杞憂であるとよいが、。

参考:コロナ大戦おろおろ日録

20210107追記
 今日のビッグニュースに、USA連邦議会議事堂にトランプ支持者たちが討ち入りして、死者が出たとのこと。ちょうど次期大統領を決定する会議中だったのを、トランプがデモ群衆を煽りたてて阻止しようとしたらしい。ナチスが大衆を煽って政権掌握に進んだのをまねしてるのか、USA市民の知的レベルをを示すものか?

 緊急事態は、明日8日から1か月間の適用だそうだ。