自家製ブックレット「まちもり叢書」シリーズ
伊達美徳=まちもり散人
今世紀の初めごろから 「まちもり通信」サイトと「伊達の眼鏡」ブログに、わたしの書き物を過去にさかのぼり、新たに書き下ろし、あれやこれやと掲載してきて既に20年ほど、気がつけば厖大な数で勘定できない。わたしの人生アーカイブスである。
編集趣味があるから、それなりにポータルサイト「まちもり通信」で一覧編集しているのだが、このままではつまらない。
そこで編集趣味に加えて造本趣味を始めることにした。つまりあるテーマで集めた論を、編集して印刷して製本するのである。本格的な出版ではなくて、わたしの書斎のPCで編集・装丁、プリンターで印刷、机の上で糊とカッターで製本するブックレットである。
題して「まちもり叢書」シリーズ、2010年の半ば頃から始めて、いまでは22タイトルになり、続刊も進行中である。そのうえ、別冊シリーズとして特定テーマ本もつくるから、どんどん増えるばかり。自宅におけるDTP(desktop publishing)、ODP(on demand printing)であって、もちろん稼ぎでなくて趣味である。
そして作った本を、なにか機会あるごとに出会う知人たちに、読め読めと押し付けるのも趣味である。その押し付けた冊数は500冊くらいだろうか、書店で売るのではなく、思いついたら押し付けるだけだが、積ってもこの程度である。
さて、どこまで続くやら、そのうちボケてトンチンカンなこと書いたブックレットを作るってのも面白い(あ、もうそうなってるかな)。
実は自分の著作だけではなく、知人の著作を本にすることもたまにやっている。幼馴染の歌集とか、中学校同期生60年ぶりの学級誌とか、大学山岳部同期会の毎年発行の会誌とか、まちづくり研究会のレポート集とか、脈絡もなく勝手に引き受けて愉しんでもいる。
実は自分の著作だけではなく、知人の著作を本にすることもたまにやっている。幼馴染の歌集とか、中学校同期生60年ぶりの学級誌とか、大学山岳部同期会の毎年発行の会誌とか、まちづくり研究会のレポート集とか、脈絡もなく勝手に引き受けて愉しんでもいる。
下記はこれまでにわたしが本にしたものであるが、もしも、このどれかを読んでみようと思う奇特なお方がいらっしゃるなら、下記のEメールにご連絡ください。制作して送ります(もちろん無料です、大量でなければ、)。
伊達美徳Eメールアドレス dateygアットマークgmail.com
なお、自著、共著、編著などの7タイトルの商業出版本があるが、いずれも都市と建築に関する専門署であり、多くは売れないし古くなると絶版である。その点は、こちらの叢書は絶版になることはないし、補綴を簡単にできる。
――まちもり叢書(別冊)シリーズ――
・『山恋いエッセイ』
大学山岳部生き残り2016年傘寿会への記念エッセイ集
*『J・コンドル和風建築と山口文象モダン建築の出会い』
日本労働運動拠点の120年
・『京の名刹・法然院方丈の建築と襖絵の謎』
1960年大学卒業研究余禄エッセイ仕立て
・『ふるさと高梁盆地懐旧エッセイ抄』
*『戦争に翻弄されたモダン建築と大学』
慶應義塾日吉キャンパスの寄宿舎
・『RIA初期再開発関連論考集』
1961年から89年まで所属したRIA都市系仕事論考
・『戦後都市復興期の市民派建築家群像』
小町和義と小町治男建築家兄弟の歩んだ道
・『宝庵由来記』
モダニスト建築家山口文象の写し茶室建築
*『東京駅周辺まち歩き独断偏見時空ガイド」
東京駅から丸ノ内そして皇居前へ徘徊
――知人たちとの共同の本――
・『鎌倉の新しいグランドデザインを描く』
鎌倉プラン研究会の提案報告集1995-98
・『鳩舎第三号2019・卒寿傘寿記念号』
高梁中学校時代の恩師卒寿と同期生たち傘寿記念の作文集2019
*『Q人会誌2017、2018』
大学山岳部生き残り仲間9人の年刊文集
・『昭和二十年それぞれの戦』
大学寮同期生たちの少年時戦争体験記
――まちもり叢書シリーズ――
◆ まちもり叢書22号
戦後横浜都心復興の残照
防火建築帯による都市不燃化から都市デザインへの歩み
◆まちもり叢書21号
核毒の荒野へ 地震津波そして核毒の日々・2014
核毒の荒野へ 地震津波そして核毒の日々・2014
はじめて福島県の原発事故被災地に行ってきた。核の毒に汚染された地域はこれからどうなっていくのか、復興がありうることなのか、われわれ都市計画プランナーにできることはあるのか、あまりに多くのことを考えさせられて、心の中にどんよりと澱のようなものが溜まっている。
◆まちもり叢書20号
都市の街並みを造った戦後復興期まちづくり
第1章 戦後復興期まちづくり事業と評価:太田南一番街30年/街は蘇るかー現場からの都市論/前現代期都市建築の遺産価値/横浜関内戦後まちづくり史/横浜戦災復興まちづくり評価/横浜都心復興期残影と高度成長期残滓
第1章 戦後復興期まちづくり事業と評価:太田南一番街30年/街は蘇るかー現場からの都市論/前現代期都市建築の遺産価値/横浜関内戦後まちづくり史/横浜戦災復興まちづくり評価/横浜都心復興期残影と高度成長期残滓
第2章 戦後復興期まちづくり実践の人々:日本の都市再開発史におけるコンサルタントの誕生/戦後復興街並みをつくった市井の人々(書評:初田香成「都市の戦後‐雑踏の中の都市計画と建築」)/RIAが選んだ建築家共同体組織とその職能展開の軌跡/戦後復興期の都市建築をつくった建築家小町治男氏にその時代を聴く
◆まちもり叢書19号
広域巨大災害があぶり出す日本列島の人間のはかなさ
地震津波そして核毒の日々・2013:再び唱える「福島第1原発を世界遺産にしよう」/震災核災3年目/東北大津波被災地を訪ねて(名取、東松島)/奇蹟の一本松のレプリカ復元保存の意味は/他
◆まちもり叢書第18
言葉の酔時記‐怪しい日本語‐
珍迷解コンピュータ用語アホバカ訳語辞典2013/07版/言葉の酔時記日録2008~09年/言葉の酔時記日録2010~11年/言葉の酔時記日録2012~13年
◆(まちもり叢書第17号)
法末四季賦‐中越震災復興から次なる課題へ‐
・豪雪の山里にて/山の暮らしと人々/はじめて米つくり体験/またもや地震がやってきた/伝統民俗文化による地域再生/茅で屋根を葺く/自然環境に戻る人文空間/田植えと原発/地域のしまい方を研究したい
◆まちもり叢書第16
能楽を観に
・野村四郎師に能の観方を聞く/能を観にいく/ふたつのオルフェ/能「接待」と「安宅」/歌舞伎「義経千本桜」を能の目で観る/能「定家」の救済のない夢幻能/若狭の能舞台/佐渡に世阿弥の来た道を訪ねる
◆まちもり叢書第15号
地震の自然と人間の文化-2012年地震津波そして原発の日々-
・『津波と村』海辺の民の宿命か/絆を解いて民族大移住時代へ/森の長城が津波災害を防ぐ/原発反対で52年ぶりの国会議事堂デモ参加/石巻で映画「猿の惑星」/森の長城で大津波に備える市民プロジェクト/震災復興で自然と人間はどう折り合うか/日本で地震津波原発基地 から安心な町はあるか
◆まちもり叢書14号
福島原発を世界遺産にー 地震津波そして原発の日々(2011)-
・地震勃発記/地震おろおろ日記/福島第1原発を世界遺産に登録しよう/原発おろおろ日記/津波と戦争そして原発1933年と2011年/原爆と原発の夏/核毒の森へ/ 分らん原発の日々 (A5版 108ページ 2012.05発行)
◆まちもり叢書13号
美しい故郷に‐ 高梁盆地の昨日と今日そして明日へ
・鎮守の森の中で/盆地の周りの山々/旧城下町と新市街/盆地の街と道/城の外堀と内堀の谷川/母なる高梁川 (2012.2.A5版64ページ)
◆まちもり叢書12号
風景批評の旅
小樽・裏町の文化の風景/山形七日町・モダニズム建築の風景/巻町・住民観光の風景/長岡市法末集落・豪雪の風景/東京丸の内と日本橋・見世物化する風景/横浜都心・戦後復興の風景/美濃・再生と保存の狭間の風景/京都円通寺・上皇の怨念の風景/高梁・異国の故郷の風景/沖縄宮古島・赤瓦の風景/スイスアルプス・人間が作った風景
(2011.11 A5版76ページ)
(2011.11 A5版76ページ)
◆まちもり叢書11号
文化の風景 都市の伝統と鄙の民俗の風景を伝える
・鎌倉・世界文化遺産をめざす風景/城下町文化の風景ー新発田・高梁・高山/鄙の伝統文化の風景ー河和田・法末 (2011.10 A5版80ページ)
◆まちもり叢書10号
ネパール逍遥 カトマンヅ・ポカラ・ルンビニ
・第1話:ネパールに初めて行った/第2話:なんと多様な国なんだろう/第3話:バス旅の風景に興奮した/第5話:カトマンヅ盆地の街と建築/第6話:聖地ルンビニで信仰心ないわたしが見たもの (2011.06 A5版84ページ)
◆まちもり叢書9号
文化としての緑の環境 生態の風景・文化の景観
◆まちもり叢書8号
建築家 山口文象の世界 作品と評伝
・建築と土木の融合/和風建築の現在/モダニズム建築の現在/同時代建築家の証言/建築家山口文象の軌跡 (A5版 136ページ)
参照:「山口文象+初期RIA」
◆まちもり叢書7号
かまくら冬夏 世界遺産になれない鎌倉脱出記
・鎌倉鶴岡八幡宮定点観測/外から鎌倉の街を診る/山並み眺望をついに守りとおした鎌倉/鎌倉世界遺産半可通談義/若宮大路論考と構想 (A5版52ページ)
◆まちもり叢書6号
丸の内貼り混ぜ屏風 見世物としての建築・文明批評としての建築
・東京駅はそのまま復元してはいけません/・空爆廃墟から再生した赤レンガ駅舎/・再生した赤レンガ駅舎はどう評価されてきたか/・赤れんが駅舎は復原せずに今の姿で保全すべし/・見世物としての建築-三菱一号館のコピー再現/・文明批評としての建築-東京中央郵便局の建て替え (A5版92ページ)
◆まちもり叢書5号
街なかで暮らすーあぶないマンション建築・いらないバイパス街
・あぶないマンション/・名ばかりマンション/・耐震偽装共同住宅事件/・居住政策のない日本/・賃借都市の時代へ/・いらないバイパス/・中心市街地を考える/・都市を造り直す/・街に帰ろう/ものづくりの街 (A5版112ページ)
◆まちもり叢書4号
波羅波乱猜時記ー日々の小言僻言繰言寝言ー
・自分のPCが分からん/・ブログが分からん/・ ハイテクITが分からん/・電気自動車が分からん/・電話もテレビもおかしい/・日本語がおかしい/・医療がおかしい/・マンションがあぶない/・赤煉瓦の東京駅があぶない/・日本の風景があぶない (A5版112ページ)
◆まちもり叢書3号
あなたの街の都市計画はこんな会議で決めている
ー都市計画審議会委員体験記ー
・各地の都計審を傍聴/・生産緑地の不思議/・ 区画整理はいまも有効か/・提案作戦失敗/・都計審の議決の効力は/・ここは何を審議するのか/ ・いまだに郊外開発誘導型の都市計画/・ 時代遅れの都市マスタープラン/・都計審活性化提言/・横浜都計審つれづれぐさ (A5版112ページ)
◆まちもり叢書2号
横浜B級観光ガイドブック 関外-戦後復興の残照
・寿町界隈・ドヤの街はヤドの街へ/・真金町界隈・遊郭街は下町住宅街へ/・黄金町界隈・青線街はアートの街へ/・福富町界隈・戦後復興の模範の街は風俗街へ
(A5版40ページ)
◆まちもり叢書1号
父の十五年戦争 神主通信兵の戦争手記を読み解く
・初年兵/満州事変/支那事変/太平洋戦争/田中参三叔父の戦場
(A5版92ページ)
参照・神主通信兵伊達真直の手記を読み解く「父の十五年戦争」2010・04
3 件のコメント:
鈴木です。伊達さんのブログ、すごいな~と思っていましたが、これをDTP・ODPで書籍にして、あらためて脱帽です。まぎれもない「激レア」さんですね。テレビに出る価値・・・大アリじゃないかと・・・!
伊達さんのメガネはなにいろかな!? とにかく世に中がおもしろ色に見えてくる。学生寮に入って以来66年の付き合いになる仲間にこんな奴!?がいることを誇りに思っている。Dr. Practiceこと鈴木 甫hajime
鈴木甫さん 伊達美徳より
コメント書き込みありがとうございます。TVを全く見ないので、「テレビに出る価値」がよく分かりませんが、お褒めの言葉であろうと。ありがたく拝受いたします。クラファン企画中のプロジェクトの成功を期待いたしております。(20230904記)
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