2009/01/30

090【世相戯評】景観帝国主義

 昨日、媒図かずをのまことちゃんハウスのことを書いた。
 でも、こんなことをいっている人もあることを雑誌で読んだ。

「東京をはじめ、日本景観てコントロールされていないじゃないですか。行政も民間も個人も片っ端から身勝手につくっていった日本の街には、電柱がお似合いと思うんです。電柱のない新興住宅地を見ていても、一戸一戸が非常に無個性で、町になると味気なくてつまらない。そのつまらなさをナントカしていたのが電柱や電線だったと思います。周囲との融和を考えていない住宅があれだけたつ中、ゴチャッと電柱群があることで、緩和しているのですね。だからそういう電柱をなくすとは何事かと(笑)。日本の街並みが美しければ、たしかに電柱は邪魔かもしれませんが、無秩序な街を無秩序でもって排しているほうがまだいいと思います。」(庵野秀明 「建築雑誌」2009.01 新景観対談)

 アナーキーなような常識的なような、真面目なようなひねくれたような話なので、ご当人がなにが本気なのか分からないが、かなり面白い。
 そういえば、むかしは電柱と電線は文明開化のシンボルで、地域の誇らしい景観だった。日本橋通り→本郷など、明治期東京の名所写真や絵には、ものすごい電線がある。

 ところが、電柱電線は醜いから排除しろとか、ゴチャゴチャ看板は汚いから統一しろとか、街なみはスペイン風にせよとか、いや和風で統一しろとか、今や景観帝国主義様がお通りの感があることも事実であり、それはもちろん景観無政府主義が蔓延する日本であるからだ。

 この対談のある雑誌には、コンビナート工場の配管を見るとか、高速道路インタチェンジを下から見あげるとか、水門ばかり見るとか、古い団地を訪ねるとか、そもそも景観ではなくて物マニア見物好きに語らせているのだが、期せずして景観帝国主義批判になるのが面白い。

 はじめは腹が減って(あまりに汚くて)何でもいいから食べたい(直したい)から、いまや偏食やイカモノ食いもあって何が悪いの景観論議となって、ひとつの段階に来ているようだ。
 東京駅復原反対論や日本橋上空高速道路撤去疑問論やらも、そのうちのひとつなのかしら、。

 参照→東京駅復原反対論  ディズニーランド化する都市景観

2009/01/29

089【東京風景】楳図かずのだんだらの家の設計者はだれなんだろうか?

 武蔵野市の低層の木造住宅が立ち並ぶ中に、漫画家の楳図かずお自邸が3階建て、赤白だんだら模様の壁面、目玉窓の塔つきという奇抜な意匠で建った。
 近所の人が気持ち悪いと塗り直しやらを求めた景観裁判で、訴えた住民側が敗訴したニュースが今朝の新聞にある。
 裁判官が言うには、「ちょっとヘンだけどたいしたことないじゃん、周りにもヘンな色の家があるよ」みたいな判決らしい。
 写真がそのだんだら家だけ写していて、景観としてどうおかしいのか分からないのが、ニュースの記事としては当を得ていない。
 まあ、わたしなら普通の住宅地に住んでいて、隣にこんな家を珍妙な建ててほしくない。一過性のコンセプチュアルアートならまだしもねえ、。
 前に鎌倉に済んでいたとき、近所にまっ黄色(うんこ色)の家が建って、毎日いやな感じで前を歩いていたものだ。明らかに風致地区の法令違反だが、訴訟する勇気はなかった。
 ところで、新聞でもWEBでもいろいろ見ても、共犯者たるこの家を設計した建築家は、ぜんぜん登場しない。一体どなたの設計なんでしょうか。
 メディアもそこまで追っかけないし、読者も知りたいことではないのか。
 所詮、日本の建築家はその程度のものである
 あ、そうだ、まち中みんなだんだら模様にしてしまえば、媒図さんも嫌になるのじゃないかしら、って、いや、アーティストの神経は別だからなあ。

2009/01/25

088【世相戯評】しっかりしておくれよ、アメリカのオバチャン

 USA大統領に小浜市が、じゃなくて伯母増し、じゃなくてオバマ氏がなったとて、マスコミは一斉にトップ記事で伝えている。さすがに世界大不況震源の社長が替わって、何をするのか気にかかるか。
 わたしの一番の心配は、不況打開策として新たに戦争を起こすかもしれないってことである。なんといってもこれが一番の方策だからだ。特需で産業は活気づくし、あの単純頭の多い国民たちは団結するし、、。
 9・11みたいにどこかの国に攻め込んでもらえば、おっぱじめる大義名分がたつから、CIAがその工作をするかもって、おお、いやだ。
 日本だって、太平洋戦争後の大不況から立ち直ったのは、1950年から始まった隣の朝鮮戦争のおかげだったのだ。威張れたものではない。
 就任式にあんなに大勢が集まるってのが、怖い。集団ヒステリーになる性質の人が多いような気がしてくる。
 ま、人気なさ過ぎもまた問題だけど、政治はどっちかといえばその程度のほうが健全なような気がする。
 ところで、シュワルツェネガー・カリフォルニア州知事をシュワチャンと日本では呼ぶらしいが、ならばオバチャンCHANGE=オバチャン芸かあ、、。

2009/01/24

087【老いゆく私】慣れない台所仕事でうっかり熱い鍋をつかんで火傷した

 炒め物をしてすぐに中華鍋を洗おうとして、ちょっと傾いたのを直そうと縁をうっかりつまんでしまった。ウワッ、アチッ、イタ~ッ、すぐに水道の冷水を流しっぱなしで冷やす冷やす、、。

 熱い鍋をつまむなんて、やっぱり老いたからだよなあ、なんて考えつつ、冷やす冷やす。母親が80歳を越えた頃によくガスコンロつけッぱなしにするので、電磁熱式コンロに替えたことを思い出す。
 親指、人差し指、中指の横腹がちょっとこわばっているが、今のところ水ぶくれも出ていない。でも、箸を持ちにくいし、キーボード打ちもぎこちない。まあ、たいしたことはないだろう。

 これも老化現象に違いない。これまで同じような鍋あらいをなんどもしたが、初めてのことだ。だからこれは老いに違いない。
 なんでもこれまでにない現象がわが身に起こったら、それはすべて老いのせいと定義することに決めたのだ。

 このところ肌が痒くなりやすいのも、昔はそんなことはなかった。 
 道で転ぶ。昔はそんなことなかった。あ、幼時にはあったな。
 目が遠くなった。昔は隣の列車ホームの時刻表が読めたもんだ。
 外では不味い食い物ばかりだ。若い頃はなに食っても美味かった。
 腹が立ちやすい。昔は何を聞いても見ても優しかったもんだ?
 こうして赤瀬川原平の言う老人力がパワーアップしてくるのだろう。 

2009/01/21

086【言葉の酔時記】お役所用語は面白くも腹も立つ

 都市計画審議会の公募市民委員となって2回目の審議会があった。
 1週間前にあらかじめ議案書を送ってきた。議題は8つもあり、読んでもわからないことがあるので、2回にわたって市役所に聞きに行って、延べ10人に話を聞き、縦覧図書を全部見て、現地も全部見てきた。
 なにしろこの間に平日は4日間しかないのに、外にも大学や約束や父母の納骨やらあって、えらく忙しいこの1週間だった。

 その結果、8つのうち2つの原案に関してその扱いに疑問が残ったので、審議会でしゃべるのに間違わないように紙に書いて出席した。
 その詳細は「まちもり通信」に書いているのでごらんいただくとして、お役所用語で面白いことがあった。

 都市計画を決める前に、市長がその計画を書いた図書を一般に縦覧して、市民から意見書を出してもらう手続きがある。その意見に対して、都市計画決定権者としての市長が、見解を述べるのである。
 その中でおかしかったのは、見解書に「横浜市道路局によれば、云々」と書いてあって、見解を述べる横浜市長が自分の部下に聞いたらこうだったと、そのような書き方が2箇所あることについて、そりゃないでしょう、書き直せ、といったら、面白い市側の答弁(いいわけ)が出たことだ。

 「都市計画決定権者の横浜市長と道路事業をする横浜市長は人格が違うからこう書いている」
 まあ、役所用語ならそうなんだろうけどねえ、市民感覚としてはなんだか変であるよなあ、。
 それなら厳密にこう書いてほしい。
 「都市計画決定権者の横浜市長中田宏は、道路事業者の横浜市長中田宏に聞いたところ、云々」
 こう書いてくれると分かりやすい、、かなあ、よけい分からんか、。

 参照→都市計画審議会を改革しよう
土地区画整理事業は今も有効か
都計審と生産緑地の不思議

2009/01/20

085【くたばれマンション】借家か持家か

 地下鉄に乗ったらこんな広告に出会った。

 曰く
このまま11万の家賃を払い続けても、後には何~んにも残らない、と、思った時から急に家賃が恨めしくなった。マンション、住み替え、一戸建て、いい人生に」

 これはどうも「賃貸住宅はよくないよ、マンションでも、一戸建てでも、買ったほうがいいよ」ということらしい。
 別にこの広告主のジャマをする気はないが、わたしはこの広告主とは考え方が、正反対に違うのである。悪しからず。

 「何~んにも残らない」ので何か残ると思ってうっかりマンションを買うと、どえらいものが残るのである。
 それは、借金と危ない家と個人では建て直しもできないミニミニ土地が残るのである。
 つまり不良資産を抱えるリスクが大きいのである。

 近いうちに確実に起きる関東や東海の大地震で、マンションという大規模区分所有型共同住宅ビルは、倒れるかもしれないし、倒れなくても必ず大被害がおきて、大修繕となるのは専門家でなくてもそれは常識である。
 大地震で全く壊れない家なんて、それは莫大な工事費であるし、建つところも地盤の超よいところに限られる。
 被災した後、そのビルの持ち主全員が同意し、費用負担し、建て直しや修繕ができるだろうか。
 できたとしても借金は積み重なるばかりである。

 これは現実に、姉歯事件やその前の阪神淡路大震災で証明されていることである。
 姉歯事件では賃貸住宅ビルと分譲住宅ビルがあったが、賃貸ビルはすぐに解決したが、分譲の共同住宅ビルはいまだに建て直しになったのは2件だけらしい。
 それにもかかわらず、世の中は分譲マンションを売っているし、買っている。みんな忘れたのかしら。
 政府の政策も、持ち家にはローン減税があるのに、借家に家賃減税がないという大不公平である。
 だから、分かっていながら(いや、もしかしたら分かっていないのかな)危ない分譲住宅ばかりがはびこる。悪貨は良貨を駆逐するのである。

 こんな変な国は、やっぱり日本は発展途上国だな。
 政府は、住宅は十分に満ち足りた、もう五カ年計画もやめたって言っているのに、先日の「日比谷派遣村」みたいに、実は住む家のない人がたくさん居るってことがあぶりだされた。ホームレスも大勢見かける。

 日本では住宅政策がヨーロッパ先進国のように社会政策ではなくて、アメリカや発展途上国なみの経済政策だからだ。それは住宅政策とは言わない。
 だから、アメリカで経済政策としての住宅政策が大失敗して、世界不況になったのだ。
 まあ、日本は世界不況を起こすほどの経済力も実はないんだってことが、逆証明されたようなものだ。
 これでいいのか?
参照→◆名ばかりマンション  ◆姉歯大震災の喚起するもの(2005~2007)
  ◆賃貸借都市の時代へー体験的住宅論(2000~2008)

2009/01/17

084【世相戯評】食糧とエネルギー

 なんだかよく分からないが、ヨーロッパではロシアからパイプラインでやってくるガスが停まったとか停まりそうとか減少したとかで、暖房源が途切れるかして、寒くてたまらないそうだ。
 そして、薪を燃やして暖をとっているとかで、その薪用の木材などをとってきて運ぶ姿が新聞の写真に出ている。
 ヨーロッパ諸国はロシアにエネルギー源を頼っていることが暴露した。複雑な東欧問題もあって、政治的な解決に苦慮しているらしい。自給能力がないのである。

 これを見て思ったのは、ひとつは日本の食糧の自給率問題にも通じることである。
 アメリカが日本よりも中国やインドに輸出することにしたらどうなるのか。日本の食糧自給率の低さが、このヨーロッパのガス騒ぎと同じような食糧騒ぎにならないという保証は何もない。かなり寒々しい思いがする。

 もうひとつ思ったことは、ヨーロッパの諸都市では水道と同じにパイプを引きめぐらして、各家庭に暖房熱源の蒸気や湯を供給し、これによる暖房が普通になっているらしいので、この供給が止まると震え上がることになることだ。日本のように部屋ごとのエアコンとか、石油ヒーターとか、コタツのような独立的個別暖房ではないらしい。

 これもまた自給システムでない問題である。各家庭は菜園を持っていて、ちょっとくらいの食糧は自給できないと、買い物だけに頼っていてはいけないということだろう。
 あ、そうだ、ヨーロッパにコタツを輸出したら売れそうだぞ、どうです、パナソニックコタツとかソニーコタツなんて、、。

2009/01/16

083【世相戯評】日本ではスー族が滅亡しかかっている

 最近は煙草吸いのスー族どもは、スワン族の迫害にあって、滅亡への道をたどっているようだ。
 地下街の一角に店でもなし展示場でもない妙なガラス張り部屋があり、中に男や女数名が勝手な方向を向いてぽかんと立っている。え、ここはなにかの待ち合わせ場所かとよく見れば、みんな煙草を吸っている。つまり喫煙室だった。
 中の人たちはそれなりに個別ながら全員同じ目的があってそこに居るのだが、外からそれを見れば檻の中のペンギンみたいに用もなくただ勝手に突っ立っているようだ。

 今日も今日とて、歩道の一角になぜか大勢の人が突っ立っていて、その向うに自販機があり、そこにお茶を買いに行ったら分かった。そこが喫煙場所に指定されているらしく、いやもう臭いの煙いのなんの、屋外なのに相当なものである。千代田区は路上での喫煙も指定場所外では禁止なのだ。
 屋外でこれなら地下街の部屋はものすごいことだろう。天井はヤニだらけか。
 ということは、喫煙者はこの部屋に入れば、自分は煙草吸わなくても十分に喫煙できますな。節約になりますねえ、酒ではこうはいかないよなあ、。

 ただ、あの特定の場所に男女が数名、相互に何のつながりもなく、それぞれ勝手に突っ立って勝手な方向へ煙を出すさまは、まあ、ご勝手にどうぞではあるが、なんとなく動物園のペンギンが芸当しているようで異様である。ご当人たちはもちろんお気がついていらっしゃらないだろうが、。

2009/01/13

082【世相戯評】新幹線の公衆電話が大きく役に立ってくれた東北の旅

 わたしは知らなかったのだが、米沢はNHK大河ドラマの舞台とかで、寒いのに観光客が多かった。
 でも、わたしが見たかった米沢の超目玉のお宝「上杉屏風 洛中洛外図」は、この日は模様替え中とて公開していなかったのだ。なんだよう~、遠くから雪の中をわざわざ訪ねたのに、。

 で、米沢から新幹線に乗ったら、めずらしく自由席が満員だった。連休最後だからか。
 新幹線で満員とは、昨年秋の田んぼの稲刈りの帰りに長岡で乗って以来だ。あのときは稲刈りの重労働に比べりゃ、電車内で立っているだけなのは楽なもんだ、と思って我慢した。

 今回はその前に米沢の街歩きで足が棒になっていたので、立ちんぼはいやだ。大勢がデッキや通路でお行儀よく立っている。
 それを尻目に、ちょうど便所の隣に公衆電話のアルコーブがあって、そこにヨッコラショと座り込んだ。こちらはまあ、恥ずかしがっている歳ではない。 ビール飲みつつ弁当も食った。

 で、初めにちょっとだけ心配したのは、電話をかけに来る人にはジャマだよなあってことである。でも、すぐに思い直したのは、近頃は公衆電話は使わないってことである。現にその後に降りるまでの2時間に誰一人電話をかけに来た人は居なかった。もちろんわたしも公衆電話には用はない。

 というわけで、久しぶりに公衆電話が、それがあるという事実が、役にたったのであった。やっぱり、これはなくしてはいけませんよ、。

2009/01/07

081【世相戯評】例の給付金をもらうか

 総理大臣にして金持ちの麻生さんが、例の給付金を受け取るかどうかお迷いだそうだ。
 初めは、オレは金持ちだから受け取らないって、大見得を切っておられたが、今は景気対策の消費に回すお金としてなら、受給して買い物するほうが国のためになると、周りのお方たちから言われて、ふらふらしていらっしゃるそうだ。

 でも、こんなの迷う必要が全然ないぞ、麻生さん、君はだね、受給しなくてよいよ、そのかわりもらたつもりでその10倍のお金を消費に回せばよろしい。
 これだと政府財政支出が少しは減るし、消費は刺激されるし、あなたのお好きな高級バーにたびたび通っても、これはねえキミイ、景気回復のためにやむを得ず積極的に消費している未曾有の矜持なんだよ、って言えば、なんの後ろめたいどころか、実に堂々たるものである。

 他の取り巻きの方たちもそうしたらよかろう。歳費と給付金と両方受け取るのは、お給料の二重取りのような気がする。
 で、わたしはどうするか、そうだなあ、貧乏人だから生活支援として受け取りたいよなあ、買い物しないから消費刺激にはならなんだろうけどね、医院か介護の時のために貯金しておこうっと、元をただせば俺の出した税の一部だしなあ、。

2009/01/06

080【言葉の酔時記】の記事が消えた

 このブログは、書き込み一件ごとにそのテーマを決めて、テーマごとに分類しておくことができるようになっている。
 そのテーマというところを、このブログではラベルというので、初めは何のことかわからなかった。 日本人に分かりやすく翻訳しろよ、。

 そのラベル分類をいじっていたら、「言葉の酔時記」に分類した何十件もの記事が、知らぬ間に一式、どういうわけか、消えているのだ。
 消える操作なら、それをやると一式消えますがよろしいですか、ってな表示が普通は出るのに、このグーグルでは出てこないので、すっと消えてしまった。しょうがないヤツである。

 ブログにあるから、この毎月の転記をしなくてもよいかと思っていたが、これではやっぱりやる必要がある。
 そこで、ここからコピーしてもとのブログに戻そうかと考えたのだが、ブログは昔の日付で書き込めないことが分かった。できないのである。

 「まちもり通信」はブログではない普通のWEBサイトだから、わがPCの中にWEBサイト掲載と同じフォルダーを作ってあるから、どちらかが消えてもバックアップできる。
 ところがブログは直接書き込みだから、こちらのPCには何も残っていない。ブログが消えたらお仕舞である。ブログは便利といいながら、実は危ないものであると分かった。

 このグーグルが若しつぶれたら、そこのサーバーにある書き込み類は、いっぺんに消えるかもしれない。そういうことは本当にないのか。会社がつぶれなくても、なにかでサーバーが壊れるってことがあるだろう。あまり信用してはいけないな。
 あ、そうだ、インターネット銀行はどうなってるのだろう? わたしはお金ないし、インタネット銀行なんて関わらないから平気だけどね。

2009/01/02

079【世相戯評】箱根駅伝実況放送のTVで無神経きわまるビール屋のCM

だから商業放送は嫌である。
 今日、たまたま箱根駅伝競走のテレビ中継の、箱根の山登りあたりから見始めた。
 もっとも、見る目的は駅伝競走にあるのではなくて、宮の下にある山崎発電所取水堰(山口文象デザイン)が画面背景に写るのを見ようと思ったのだ。

 おお、あれだあれだと取水堰を見ていたのだが、そのうちに駅伝競走が気になってきた。
 早稲田大学がトップを行くのだが、次第に山梨学院大学が追い上げてきて、デッドヒートになってきた。抜きつぬかれつ、おお、すごい、どっちもがんばれ、いけいけっ、アッ突然画面が変になった、故障か、、、え、いや、コマーシャルだ、なんだっバッカヤロッ、こんな良いときにコマーシャル入れやがって、どこのドイツだっ、え、野村不動産?、もうあそこの家はゼッタイに買わんぞっ、ア、まだあるのか、こんどはナンだナンだ、早く終われよっ、サッポロビールッ?、もうビールはやめるぞっ、こんな無神経な、購買客の心理も分からない企業のものなんか買うもんか、、。

 で、また画面が戻ったら、なんと、デッドヒートはどこへやら、早稲田がズ~ンとリード、山梨はよろよろ、え、一体この間になにがあったのだっ、いいところ消しやがって、、家もビールもやめだっ、、。

 さて、こんどは東洋大の1年生がどんどん追い上げてきた。登り坂をものともせずにゴボウ抜き、トップの早稲田に迫る迫る、おお、ついに追いついたぞっ、いやまた早稲田がトップだ、、、、、え、またかい?コマーシャルなの?、いい加減にせ~よ。

 画面が戻ると東洋大が早稲田をはるかに追い抜いている、、、、もう、野村とサッポロのバカやろ、めったに見ないテレビを見ていたのに、その楽しみを奪いやがって。
 本当にどういう神経なのだろうか。日本テレビのこの番組の制作監督(というのかしら)は、こんなにも著作権を侵害されて平気なんだろうか。スポンサーは神様なのか。

 ならばもう一方の神様・消費者としては、少なくともわたしは許さない。
 最近は舞台での演劇やコンサートにも、スポンサーが付いていることがほとんどである。
 もしも、このスポンサーが、例えばバレーの公演の途中でちょうどクライマックス場面でピタッと演技を止めさせて、そこへコマーシャル出演者が出てきてサッポロビールは美味いっ、なんてやって引っ込む、バレーの続きが再会、、、どうだろう、もう、総スカンになるはずだ。
 それがテレビでは許されるのが、なんだかもう、これはかなり低級な代物の感がするのである。
 というわけで、明日の復路競争は腹が立って血圧に悪いので見ないことにする。
 あ、そうだ、コマーシャルのときだけ駅伝を写す裏番組を、どこかでやってくれえ、。 

078初春ご挨拶

新しい年の明け初めのご挨拶を申し上げます。
おすこやかに初春をお迎えのことと存じます。

今年から考えるところあって年賀状をやめ、寒中見舞状を送ることにしました。
わたしが忘れなければ、そのうちにお手元に届くことでしょう。

今年は干支の丑、わたくしは7回目を迎えて年男です。
よくぞまあ長きにわたって生きてきているものです。
昨年のわたしにとって一番の達成感のあったことは、ひとつは若い方々と一緒に、都市計画の教科書として「初めて学ぶ都市計画」を出版できたことです。

もうひとつは、この3年間、中越震災復興支援のために、長岡市の山村・法末集落に仲間たちが通っており、わたしも真似事で後についていっておりますが、その美しい棚田の一角に住民たちと共同して小屋を建て、その屋根を地域の伝統的な茅葺きとする手伝いをしたことです。

この美しい集落の茅葺屋根は全て鉄板で覆われましたので、これが唯一で最後の眼に見える萱葺き屋根となるでしょう。
今は深い雪の中に眠っていますが春が来たら、その小屋は足湯となって農作業の疲れを癒してくれます。
詳しくはわがウェブサイトの「法末の四季」をご覧ください。
https://sites.google.com/site/hossuey/home/siki-animation

なにやら世の中は騒がしいのは程度の差こそあれいつものこと、老いの進み具合をわが身で測りつつ送る日々は、生物実験観察のごとく、まことに興味深いものです。
徘徊老人として日々のよしなしごとを綴っておりますので、今年も下記サイトをよろしくご愛読くださいませ。

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建築家山口文象論https://sites.google.com/site/machimorig0/#bunzo

お風邪など召しませんようにお過ごしください。
2009年元旦