2021/04/27

1564【スマホ事始め譚その5】徘徊中行き倒れ老人はスマホ位置情報で捜索されるのか

●スマホヨチヨチ仲間勉強会

 大学同期仲間でメーリングリストによる情報交換システムがある。超高齢者ばかりである。メールが使えるのだから、流行のZOOMだってできるだろうと始めたが、参加率は4割である。
 はじめはZOOMのやり方講習会のようなものであったが、ようやくテーマを決めてZOOM講演会というか勉強会というかシンポジウムでも可能になりつつある様子である。

 そのテーマのひとつに「よちよちスマホ講座」、つまり「よちスマ」がある。実は意外にも、スマホを使っているものが稀なのである。わたしもそうであるが、超高齢者はいわゆるガラケーで十分なのである。

 それが今、携帯電話屋の勝手きわまる仕業でガラケー終結に伴い、やむなくスマホ移行者が発生しつつある。もういいやって者もいるのだろうが、この際だからスマホに移行する者のほうが多いような感じである。わたしもそうである。

 どうも世の中はだれもがスマホ持つのがあたり前みたいな方向になっているらしい。つい先日に自治体から来た「コロナワクチン接種接種のお知らせ」を見ても、それがわかる。予約は電話、PC,スマホでできるのだが、電話は混むからスマホがよろしいみたいなことが書いてある。高齢者優先接種の方針とは矛盾している感もある。

 だからスマホ初心者講座が必要になる。それをZOOMでやるってところが、いかにもコロナ時代の現代的現象である。
 ということで、わたしのこの「スマホ事始め譚」(5)も、超高齢者ZOOM会議の話題のひとつになるという栄誉に輝きそうなので、張り切って書くのだ。
 前置きが長い。

 さて、落転スマホを1円で買って3か月、ハイハイからつかまり立ちを経て、今やヨチヨチ歩きにはなったような気がする。

●グーグルマップにガッカリ

 電話については、ときには掛かってきたのを取り方がわからずうろうろしたり、掛けるはずじゃないのに指が滑って掛けたりするが、まあ何とかなってきた。
 EメールSNSも入ってくるようになったが、これらはPCでやるから用が無いが実情だ。勝手に入ってくるのでジャマだ。裸淫だけはときどき使う。

 スマホに唯一の期待していたのはグーグルマップであった。PCではしょっちゅう使っていても外出先では使えないが、携帯式だからこそ使えるだろう。わたしは地図好きである。

 買ってすぐの2月に、近くの中華料理店で息子と一杯やってうちに帰ってきたら、その店からご来店御礼と味など具合を聞くメールが来て、こちらを知っちるはずないのにビックリ。息子に聞いたら、スマホ所持者の位置情報を検知する機能がオンになってるからだと言う。不気味なのでさっそくオフにした。

 その後、徘徊する自分がどこかで行倒れになったときの捜索に、位置情報で検知される方がいいかもなあ、ならばオンにするべきか、いやいや、どこか知れない所で誰か知れない者として、ひっそりと葬られるとか、水中や野に朽ち果てて自然戻るってのもいいなあ、なんて悩んでいるのである。

 わたしは方向感覚認知には自信があり、知らない街でも見当つけてほぼ確実に目的地に着くことができる。徘徊という目的のない行動には、そもそも地図が不要である。
 徘徊にほぼ一日おきに出ているが、昨日のこと、ちょっと見知らぬ街にバスで遠征し、見知らぬ裏町をうろうろ、新緑の丘に登って森林浴して来た。


 見知らぬ街なので、これにはグーグルマップが役立つだろうと、位置情報をオンにして使ってみた。まあまあ、便利ではあると分った。まあまあが付くのは、紙の地図と比較して、余計な情報がありすぎたり足らな過ぎたり、どうも使いづらいからである。

 まずは画面が何しろ小さすぎるから、しょっちゅう指で拡大縮小するので、面倒でたまらない。グーグル地図は自動車移動対象らしく、小道や路地を描いてない。わたしのように裏道や路地を好んで歩く者には、俯瞰的にはどこにいるかはわかるが、ミクロレベルでの動きには役に立たない。

 また、用もない広告が勝手にいっぱい出てきて目が疲れ、消すのに指が疲れる。時には指がどこに触ったのか、画面の半分以上が広告になったりして、おおいに腹が立つ。

 自分がどのあたりにいるか分かるのは便利だが、それより細かくは紙の地図のほうがはるかによろしい。PCならばすぐ変換できる衛星写真に、スマホでもできればいく分は使いやすいのにと思うが、できないのだ。できるのかもしれないが分らない。

 このあたりのことは、スマホ利用者のだれもが承知しているのだろうから、たぶん、わたしのようなものへ対応する地図アプリ、GPSを使うアプリが当然あるだろうと思う。まあ、年寄りの徘徊ごときに、そこまでやる必要があるかどうかである。 (20210427記)


(20210430追記)
 4月49日に大学同期仲間超高齢者仲間ZOOM会で発表した「スマホ事始め譚」プレゼンを載せておく。これからスマホ始める人のために役に立つかしら?

KGR36ZOOM「スマフォ事始め譚」20210429
まちもり散人

●持っていたガラパゴス型携帯電話機

・docomo製品 購入年月:10年か?、わが携帯電話所持歴30年くらい
・購入金額:忘れた、利用料金:月額980円+α (ほとんど毎月980円)
・ネット接続をしない契約
・電池が瀕死状態で交換請求したら製造ストップ、死を待つばかり

●スマートフォンに買い替え動機

・docomoガラケー廃止通知で思案1年間
・事実上ほとんど使わないので必要ないが、、
・電話屋の勝手で買替えとは気分悪いが、
・利用料金が980円で済まなくなるのが嫌だが、、
・携帯電話廃棄も考えたがネット利用で不便と、
・徘徊中の事故対応も考えてスマフォ転向決意

●楽天スマフォを選んだ理由

・1月末頃発表楽天無料スマホ宣伝に釣られた
     さっそく2月1日に楽天店舗に行く
・近所に楽天店舗もあるが他の電話屋店舗は多いのに1軒だけ
     心に天邪鬼がでてきて楽天使えと、

●「落転」スマフォ購入費用

・docomo手切れ金(番号移行とか中途解約)約5000円
 →実はポイントを呉れて事実上無料になるらしいが、
 →現在ならば無料らしい(待てと言われたが決行)
・落転スマフォ初期設定手数料 約5000円
 →孫のような女性店員と3時間お付き合い料金と思おう
 →自己ネット手続きなら無料

●購入落転スマフォ概要

・番号はdocomoと同じ(ドコモで移転番号取得必要)
・機種はrakuten mini 、色はまっ赤、 ほぼカード並みの小ささ
・機器料金 1円(たまたま?キャンペーン中)
・利用料金月額 1GBまで無料、3GBまで1078円税込、
        20GBまで2178円、それ以上3278円
        購入日から1年間無料キャンペーン中
        ただし楽天サービスエリア内でのことらしい

●落転スマフォ利用料金の真実

・2月:935円、3月:423円  あれっ、1年間無料は?
・二つの有料サービス契約発覚 
   紛失保険450円+マカフィ200円 計650円
   二つとも宣伝の1年間無料と誤解契約したような
   その後に両方契約解除したので次から無料か
・なんだかわからぬ通話料金もついているが、、
・4月の使用量0.95GB、この調子で1年後も無料?

●落転スマフォ現況利用機能
・普通に使う機能(といっても大したことない)
  電話、SMS、電話帳、時計、google map、裸淫(LINE)、
  rakuten Mobile(利用状況)
・出現するがほぼ使わぬ機能(PCがはるかに便利)
  スケジュール、 Gmail、 facebaka、youtube、google siteなど
・カメラ利用は微妙だがデジカメがはるかに良い

●落転スマフォ上達方法
・マニュアルをPCにDLしたがほとんど読まず削除
・電話とメールで弟と息子たちに少し教えてもらう
・適当にいじっての上達がボケ進行遅延になる
・書店にはスマフォ入門書あれども買う気しない
・上達する気はなくて適当にいじって遊ぶのみ

●落転スマフォ現時点の評価

・スマホでなくてもガラケーで十分なのに
・PCあれば日常的にはガラケー並み機能で十分
・徘徊中の事故対応に役立つだろうから持つ程度

●落転スマフォ今後の展望

・買い物等の支払いに使うようになるかも
・音声入力に熟達すればもっと利用するかも

●落転スマフォ買う後輩に一言二言  オッホン!

・ネット接続作業のため現在メールメモ用意せよ
   画面指タッチ入力にちょっとは慣れておこう
・わけわからぬ言葉が店員の口からよく出る
   そのたびに質問して当惑させて楽しもう
・お勧めすべて拒否して当惑させて楽しもう
   マカフィー、紛失補償保険、高価機種とか

●現在の心境
 1円スマホで機能は十分、1GB/月未満で0円目指せ

参照:スマホ事始め譚その1その2その3その4その5その6


2021/04/24

1563【コロナワクチン】世界に遅れたコロナワクチンがきん宣まん防の街にようやくやって来るらしい

●ワクチンチケットがやってきた

 おお、ようやくやってきたぞ、「新型コロナウィルスワクチン接種券在中」なんてお手紙が横浜市から。
 いそいそと開けて、文章が2枚、接種券が1枚、予診票3枚(同文)。毎年恒例の健康診断お知らせのように、接種会場と日時の一覧表を探すが、みつからない。

 仕方ないから2枚裏表4ページ分の文章の紙を読む。まずパラパラと見ても、いつどこでやるのか分からない。そこで全文読むがよく分からない。3回も読んでとりあえずわかったことは、電話かパソコン・スマホで予約を入れろ、ということだけだ。

 さっそくPCで指定サイトに入ったら、5月3日まで待ってろ、え、そうなの、まだ会場の手配も日時も決まらないのね、とりあえずお知らせだけを急いでやってくれたのね、それは、まあ、ありがたいことですけど、、なんだかねえ。

●これじゃあ年寄りには分らんなあ

 でもねえ、この通知の紙の文章といいレイアウトといい、もうちょっとわかりやすくしてほしいと思う。わたしも年寄りだが、それなりに文章書きである。そのわたしが3回も読んで、ようやく何すればよいか分ったのがこれだから、一般にはどうなんだろか。

 いきおい、電話で問い合わせることになり、混雑して通じないだろうなあ。紙にも、電話はつながりにくいからスマホかパソコンでやれ、と書いてある。
 そうなると私の妻のようにどちらも不可能がおおいだろうなあ、いよいよ年寄りには敷居が高いワクチン、もうどうでもいいや、ってことになるかもしれない。

 ということで、外国に大きく後れを取っているワクチンが、日本でもようやく身辺に近づいた気配があるのだが、まだ来月にならないと分らない。
 しかし心配なのは、どうも10日も先になると、その予約するってこと自体を忘れてしまう気がすることだ。

●中年・若年層たちの後でいいですよ

 勢い込んで予約サイトに入ったけど、拍子抜けして正気に返った。
 いいんだよ、ワクチンなんてやらなくても、いや、やってもいいけど、中年や若年者たちの後でゆっくりでいいんだよ

 どうせ先が短い超高齢者なんだから、それで生き延びてもコストパーフォマンスが悪るすぎる。これからの人生が長い中年若年層のほうが、はるかにコスパがよろしい、お譲りしますよ。

 それにねえ、後回しにしてもらって待ってるうちに、コロナが収まればやらなく済むでしね。だって7月から東京オリパラ大会やるんでしょ、まさかコロナ流行止まないのにやるって非常識なことしないよね、すっかり収まってる筈だよね、慌てて接種するってバカらしいよね。

 あるいは後回しになっているうちに、こちとらは老衰で死んでしまえば、その分が若者に回るでしょ。
 そうでなくても、学業で外出しなけりゃならない若者たち、家族のいる働き盛り中年層たちのほうこそ、接種効果が高いですよ。

●「まん坊」横浜も明日から禁酒法時代か

 明日から東京都は3度目の「きん宣」(緊急事態措置苦宣言区域)になり、こちら横浜は「まん防」(まん延防止等重点措置区域)が続くが、酒類販売禁止とか営業規制がいろいろ厳しくなるらしい。

 ということなので、好奇心に誘われて今夕19時ころから1時間ほど、横浜都心繁華街を観察徘徊してきた。野次馬根性そのものだ。


 伊勢佐木町の物販店の営業はかなり少ないが、飲食店はどこも客がいっぱいいて酒飲んでいる様子が、コロナ通風で開けっ放しの店先から丸見えで、結構な繁盛であった。たぶん、野毛はもっとにぎわっているだろう。
 明日から禁酒法時代並みになるから今日は飲むぞ~、なんて若者が多いようだが、さて店はどうするのだろうか。闇酒場なんてのが流行して、アルカポネのようなヤーさんが、ひと稼ぎするだろうか。




 その裏通りの風俗街は、明かりは煌々としているが、人通りはほとんどない。呼び込みの男たちがこちらをみて、お義理のように声かけて来る「写真だけでも見てってくださいよ」と。

 最寄り商店街の横浜橋商店街は、アーケードがやけに明るいばかりで、ほとんどの店が閉まっていた。これは日常的に夜はそうなのだろう。
 ところで、神奈川県ももうすぐ「きん宣」になるに違いない。困ったもんだ、だれも遊んでくれない世の中になっちまった、生きてるかいがないよなア。
 とにかく人間がコロナ感染の原因だから、この先にやれることは、人間の会話とかくしゃみ・せきとか飲食も呼吸も禁止するしかありませんんね、そうすればイベントだって飲み屋だって営業可能でしょ。
(20210424記)

2021/04/19

1562【スマホ事始その4】平素はPCで十分、スマホは緊急時用か、面白い利用料0円化ゲーム

●参照:スマホ事始め譚その1その2その3その4その5

●スマホ概略分ったがPCで十分だ

 スマートフォン(スマホ)を買って今日で78日、単なる電話機だったのがパソコンに近づいてきて、その正体を次第にわかってきた。
 マニュアルを読む気がないし、そばに指南役の若い者もいないから、暇つぶしにあちこちいじっていると、次第にわかってくるものだ。
 いや、全容を知らないから、どれほどのことが分かったかさえも分からない。PCにできることはスマホにもできるらし、とわかったのがここまでの覚束ない成果だろう。

 最初に登場する画面のアイコン(16個もある)をでたらめに押して、それがなんであるか確かめる作業が、延々と続くのだが、いったんそれがなんであるか分っても、次々と忘れるからいつまでも同じことをやっている。
 無限地獄というか、無限ヒマツブシでヒマな年より向きである。ただし、いつのまにか変なサイトに転落するかもしれない。まさに落転スマホである。

 10日ほど前、電話番号の重複登録を削除整理をしようといじっていて、うっかり電話を掛けてしまい、呼び出し音が鳴りだして慌てた。すぐに切ろうと思えど、切り方がかわからない、おろおろ。
 あちこち押しているうちに相手の声が聞こえてきた。やむをえず話したのだが、久しぶりに幼なじみの声を聴き、それはそれでよかった。まあ、その程度のレベルである。

 うちのスマホの成長具合(正確には持ち主のわたしの成長具合)は、遅々としているのか速いのかわからない。
 初めの40日くらいの間は、使用機能は時計電話だけだった。60日くらいで写真裸淫(LINE)が加わった。
 いまではGメールフェイスバカ(facebook)が加わった。これだけできれば上等上等、もうこれでよろしい。

 裸淫については、友人からの催促があって新規アカウントを取得したが、Gメールとフェイスバカをセットした記憶がないから、スマホの奴が勝手にやったらしい。
 どうもPCにあるアカウントを、電話番号が同じなら勝手に持ってくるらしい。ケシカラン、大きなお世話だ。

 でも、これをスマホでは要らないからと抹消すると、PCのほうも抹消なるかもしれないので、それもできない。現実にはGメールもフェイスバカもPCでやるから無駄なことである。まあ、どこか何かの外出先で観る必要が起きるかもしれない。

●外出先での万一のためのスマホ

 この外出先でで必要な事態が起きるかもしれないというのが、わたしがスマホというか携帯電話機を持つ最大にしてほぼ唯一の理由である。そう、わたしが徘徊中に事故に遭うなんてのがいちばん可能性が高いだろう。4年前に自転車で転んで大怪我したみたいに、。

 だが、スマホのSNSも電話もこちらから積極的に書き込みや発信を、ほとんどやっていない。それらは全部PCでやっている。だって、スマホ画面キイボードの小さい文字打ち込みって、バカみたいに手間がかかるんだもん。

 その手間の代わりに音声でインプット可能だと知って、これは便利と喜んだ。検索の単語くらいならともかく便利である。地図の場所とか電話の相手とかの検索は便利である。
 問題は、しゃべり言葉で文章を入力すると、ニュアンスが伝わらない冗談もそのまま文字になって、危険なことだ。

 ということで、今のところはスマホよりもPCのほうがはるかに使いやすいし、スマホでなくては困ることはないのが実情である。PCだけでこれまで通りに生きてゆけるので、万一の時のためのスマホである。

 しかし、そのうちに何か大好きなアプリを発見するかもしれないという楽しみもあることはある。それは多分、徘徊に使うグーグルマップであろう。これはタブレットでできなくはないが、スマホが良さそうだ。だが、このご時世だから近所しか歩いていないから、地図は不要だ。

●スマホ料金無料化ゲーム

 このスマホでゲーム気分でやっていることは、利用料金無料化への努力である。
 なにしろ最初の1年間はタダ、そこから先でも1GB未満タダ、という宣伝につられて買った落転スマホである。それが最初の月(2月)935円とられてびっくりした。
 その料金の詳細が分かるようになったのは、買って40日くらい経ってからである。内訳はマカフィーモバイルセキュリティ200円、スマホ交換保証650円、消費税85円であった。

 そこでマカフィーナントカとスマホ保証の契約を解除すれば、正真正銘のタダになるとわかった。あちこちいじって解除方法を探したら、3月半ばになってスマホ保証のほうは見つかって解除した。もう一つのマカフィーナントカはなかなか見つからなくて、4月になってようやく見つけて解除した。

 さあ、これで3月分の料金請求はどうなるか楽しみだったが、数日前にやっとわかった。432円とある。内訳は、スマホ交換保証125円、マカフィーナントカ200円、通話料60円、消費税38円とある。
 交換保証は650円の日割り計算だろう。マカフィーも日割りで来月はゼロに近いだろう。通話料60円がなんだかわからない。友人にうっかりかけた電話料金かしら。ふむ、本当の無料は4月分、いや5月分からだな。

 実は今のところは「月額プラン料金1年間無料」サービス期間中で、本当なら毎月2980円が来年1月までは0円である。そして、来年2月からは楽天回線でのデータ使用量1GBまでならば月額無料、5GBまでは月額980円になるのである。

 つまり、来年2月からは1GB超えないように努力すれば、ようやく本当の無料に到達することになるらしいのだ。ところが今月の楽天回線利用容量は、20日時点でもう0.92GBに達している。うーむ、1GB以下にするには、使わないように頑張らねばなるまい。このゲームの先はまだ長い。 


モバイルWi-Fiルターと落転スマートフォン

 そこでこの無料化ゲームの秘策としてつい最近やったことは、スマホをうちにあるPC用のモバイルWi-Fiにつなぐことである。これは弟に、その方法を息子に教えてもらった。
 これをやると、パケット通信という大きな容量の利用料金がスマホ側ではなくてWi-Fi側になるそうだ。ときどきシステム更新せよとかで大容量がながれてくる。これらの利用料金が、定額Wi-Fiに移ればスマホ利用量が少なくて済む。

 ということで、スマホでゲームをやるのは別にゲームアプリがあるらしいが、そちらには全く興味がないので、勝手に利用料金無料化ゲームを続けることにする。
 要するにスマホを使わないというスマホゲームをやるのである。(20210419記) 

●参照:スマホ事始め譚その1その2その3その4その5

2021/04/17

1561【コロナの春行く】願わくは緑の木陰に夏死なむその皐月の望月のコロナ


故郷の街(高梁盆地)に住む高校同期生からメールが来た。その便りの中になかに、同期のある女性の息子が母校の高校の校長になったという、おめでたい知らせがある。
 一瞬脳裡に浮んだのは、自分が生徒の頃の年取った校長の顔であり、そんな年寄りの息子がいるのか、すぐに思い返して、そんな年寄りの子がいてあたりまえの歳になったと気が付いた。よくまあここまで生きたものだ。

 そしてまた、同期生男女5人で野外宴会をやって楽しかったと写真もついている。懐かしい顔ぶれであり、もちろん息子に校長がいておかしくない容貌だ。
 今どき宴会なんて、羨ましいことだ。それなりにコロナに注意してやったとあり、そうか、あの小さな静かな盆地も興中の災禍にあるのだと気が付いた。

 そこで故郷にはいったいどれほどのコロナ感染者がいるのだろうかと、高梁市のウェブサイトで調べてみた。
 盆地での状況はわからないが、高梁市域内の数字はあった。これまでのコロナ感染者数の累計は、15人である。桁が違うと見直したが、去年7月以来ぽつりぽつりと発生の様子。


高梁市内の新型コロナウィルス感染者数
(市のウエブサイトより、元号記述を西暦に修正)
 こちら横浜市では毎日何十人も発生する。現在は累計約22000人で、高梁市の1470倍の感染者数とはすごい。
 人口の差かと思ったが、それは横浜(372万5千人)が高梁(3万2千人)の116倍だから、人口は言い訳にならない。なんとも申し訳ない気分である。

 故郷便りの添付ファイルに、高梁盆地の俯瞰写真がある。緑の丘陵に包まれた街は、盆というよりも深皿で、グラタン皿のごとくに楕円形だ。この盆地の中に1万人ほどが住んでいる。市域は合併を重ねてこの盆地の100倍もあろうかという広大さである。


高梁盆地を南西から俯瞰(撮影kawakami)

 この盆地の中に行政人口の3分の1近くの1万人ほどが住んでいる。興味深いことに、この1万人ほどという盆地内人口は、近世末期からあまり変わらないということである。

 比較のためにわたしが住む横浜都心の俯瞰写真を観よう。この建物群の混雑度を見て、コロナ3密を思い出さざるを得ない。これでは故郷の1500倍もコロナ感染者が多いのも無理はない。


山手から横浜都心俯瞰

 つまり故郷のコロナ感染度合いは、横浜よりも1500分の1も薄いのである。それならコロナなんて恐れる必要がなさそうに思ってしまう。が、どうなんだろうか。それでも何かの機会で誰か住民がコロナに狙われて、いわゆるクラスターが起きると、とたんに大変になるのだろうなア。

 今日から横浜市はマンボウ、いや「まん坊」、いや「まん防」がやってきた。そう、特措法による「まん延防止重点措置を行うべき区域」、略して「まん防」に指定されて、いろいろと規制が始まるらしい。わたし個人はその規制になんの関係もないから平気である。マンボウでもクジラでもやってこいである。

 そう、「まん防」の上にはクジラならぬ「きん宣」が待っている。例の「緊急事態措置宣言区域」略して「緊宣」、「まん防」指定やっても効果がなくて感染増加なら、つぎはさらに規制厳しい「緊宣」指定である。

 その「まん防」になってしまった横浜の都心部に住んでいるのだが、今日たまたま用事があって近所の横浜球場の横を通り過ぎたら、野球の試合でもあるらしく超大勢の人々が押しかけている。「まん防」なんて知ったことかの3密ぶり、内部はもっとすごいのだろう、これじゃあ早急に「緊宣」格上げは近いな。


野球競技があるらしい「まん防」の横浜球場

 どうやらコロナ大戦は当分やむことなさそうだ。もうコロナ軍に本土上陸されてしまったし、全国主要都市はコロナ襲中である。
 これに対抗するには、防空頭巾に代わるマスクをつけて、竹槍に代わる消毒液を手に塗って、防空壕に代わる空中コンクリ陋屋に逃げ込むしかない。

 唯一の反撃兵器はワクチンらしいが、科学先進国日本はいつの間にか後進国になっていてそれを作る能力がないらしい。輸入しかないけどその争奪戦にも負けてしまった。それでもオリパラ返上といわないで準備するその世界の人々って、なんとも凄いもんである。

 わたしにワクチン接種順番が来るのは、横浜市のウエブサイトを探したら、2~3か月以上も先らしい。5歳刻みで高齢者から順番で、その最初の80歳以上というひとくくりにされてしまったわたしの年齢、なんだか悲しいような、もったいないような、申し訳ないような複雑な気持ちである。

 ま、なるようにしかならないし、先が短い年寄りがオロオロしてもしょうがない、ここは未来がある若い人たちを優先してワクチン接種し、しっかり生き延びてください。
 年寄りはあとからゆっくりでいいですよ。どうせ短い命ですから、ワクチン前に死んでも後悔はしませんからね。

 ところが、コロナ大戦が終わると戦後処理の時代がやってくる。コロナ対策やオリパラで抱えこんだ未来からの大借金が待ち受ける未来である。
 その返済のためには、少なくとも今の震災復興税にコロナ復興税が重なるのでしょうね。ほかにも増税ああるだろうな。
 アジア太平洋戦争の戦後処理時代に空腹を抱えたわたしたちの世代、あの悲惨な戦争直後の体験をまたもやしたくないなあ、うん、そうだ、ピンピンコロナ待望するかなア、、。

 なんてオロオロ考える日々を送っておるところに、こんどはマンボウが来てますます知人も息子も遊んでくれないなあ、
 まあ、脚だけは丈夫な私は孤独徘徊花見シーズンが終わり、今や緑陰シーズン到来、木陰で缶ビールを孤独に飲みましょう。いまや「花の下にて春死なむ」がおわり、「願わくは緑の木陰に夏死なむその皐月の望月のコロナ」になってしまう。

 故郷とのコロナ落差の大きさに、戸惑うばかりである。(20210417記)

2021/04/12

1560【コロナ爺典:まん坊】まん防とは蔓延防止のことなのかマン濃厚接触防止かと思った

  3月末だったか新聞一面トップにでかい字で「まん防」なる言葉が登場、周りの見出しから察するにコロナ緊急事態宣言に次ぐ規制をおこなう法律用語らしい。

 ピンときた。そうか、ついにとうとう「そこ」まで来たか、「そこ」とは、マンだから人間とくに男に濃厚接触することを防止するのか、いやもっと人類共通の人と人が互いに濃密濃厚密着接触して行うアノ行為までもいまや防止か、そうかそうか、次は「マン禁」だな。
 十分にありうることと思ったが、もちろん大違い、ふふん。

 記事を読むと特措法に基づく「まん延防止等重点措置」を縮めて「まん防」というのあった。なるほど、緊急事態宣言なんて長たらしいよりも口にしやすくてよろしい。
 ようやくに法律つくる役人も、国民の身に危険が及ぶのだからその用語普及に考えが及ぶようになったか。どうせなら「まん重」とか「まん措」のほうが、わたしのような変な誤解まねかぬ感もある、いや、おなじか。

 ところが4月1日からその「まん防」めでたく開始なのに、「まん防」なる言葉がニュースににいっこうに登場しない。法律の通りに長たらしく「まん延防止等重点措置」と書いている。わたしはTVを観ないから、そちらはどうなのか知らない。

 どうしたんだとネットで調べたら、「まん防」ってちょっと語感がユルメでおふざけ感があり、緊張がなくなるのとかって、TV番組でそんなこと言った人がいるらしい。で、言わないようにと政府筋からの発言もあったとか。なんだよ、海で泳ぐマンボウが聞いたら名誉棄損だと怒るぞ。

 でもそんなことでこの覚えやすい言葉をさっさと捨てる世の中っておかしい。いちいち「まん延防止等重点措置」なんて誰も言わないから覚えないし、そのうち気にしなくなるぞ。
 「まん防」のほうが、次は「まん禁」だ、なんて連想するから緊張感を保つことができるってもんでしょう。

 そうだ、それなら「まん防宣言」といったらどうですか、緊張感出るでしょう。そもそも緊急事態宣言とは言っても、「まん延防止等重点措置宣言」といわないは、なぜなんだろうか。
 宣言という重厚感用語のあるなしで、感染ひっ迫度に差をつけたのだろうか。

 「緊急事態宣言」も同様で、もともと法には「新型インフルエンザ等緊急事態宣言」とあるから、これでも略したほうとしても、「緊事」とか「緊宣」とかって言えば覚えやすく口にするでしょうにねえ。
 これもいまではちっとも緊張感がない有様、ま、宣言といったとたんに、宣言する人物の権威とか信頼性によるからね、いっそのこと天皇が「朕思うに・・」って宣言したら効果あったか、。

 そういえばコロナ用語はなぜか略語にしない。「スマートフォン」なんて簡単な言葉でも「スマホ」と略すのに、「ソーシャルディスタンシング」なんて、いまだに「ソーデス」なんて言わないのはなぜか、あるいは日本語の「疎開」を使わないのも不思議である。わたしは「開間」という新語を提案しているのだが。

 さて「まん延防止等重点措置」の区域の指定は、次第に拡大する傾向のようだ。「まん禁」に格上げするときが今に来るだろうなあ。でも「蔓延」を「まん延」と混ぜ書きするのが何とも気になる。(20210412記)

 参照:コロナ大戦おろおろ日録

2021/04/11

1559 【コロナ爺典:ワクチン】先の無い老人は後回しでよろし、未来のある若者優先接種をどうぞ

●昔もあったワクチン

 小学生か中学生かわすれたが少年時のあるいっとき、BCGとかツベルクリンで腕が痛いとかよく話していた記憶がある。これは当時の大流行だった結核予防策のことだ。
 このBCGが今評判のワクチンであったと、ネットで調べて知ったのはたった今である。

 しかし、わたしはこのBCGワクチン接種をした記憶がないのは、その前に行うツベルクリン反応が陽性だったので、接種を免れたのだろう。ツベルクリンを2回注射した記憶ある。
 それ以来の超久しぶりに身に迫るものとしてワクチンなる言葉を聞く世の中である。

●露呈した医療後進国日本

 日本は科学技術先進国になったと聞いていたが、ここにきて分かったのは、ワクチンについては輸入に頼るしかないという事実である。
 そのワクチンなるものを、日本国内では生産能力がない、開発能力もないということらしいのが不思議である。USA、UK,フランス、チャイナ、ロシア産ワクチンはあるが、日本産が無いという科学技術後進国ぶりはどうしたのだろうか。

 いつ来るか分からないパンデミックに備えるよりも、目先のことばかり追いかける科学技術途上国になっているのだろうか。
 現在は世界各国でワクチン接種が進んでいるようだが、当然に生産国が優位にあるだろう。日本ではようやく接種が始まったばかりらしい。つまりワクチン輸入戦略に日本は後れを取った、ワクチン争奪戦争に負けたらしい。どうもなにかがおかしい。

 あのUSAトランプ政権でさえ、コロナワクチン開発に1兆円を投じたが、日本では100億円というその100分の1であると、今日の朝日新聞朝刊記事がある。
 これはなんとも情けないが、考えようによっては、1兆円も投じたのに世界一番のコロナ王国になったとすれば、それと比較するとそこそこの感染日本はうまくやったと、と負け惜しみを言うのかしら。

●老人を後回しでよろしい

 ところでその輸入がなかなか円滑ではないらしく、だれでもすぐさま接種に至らない。遅くて少ない輸入ペースなので、優先順位をつけて接種していくらしい。
 だが優先順位のつけ方が難しい。金持ちエリート層が優先になるではあるまいなあ、昔々、結核の特効薬ストレプトマイシン投与で、そんなことがあった記憶がある。

 輸入コロナワクチンを現在は医療従事者に優先接種しているようであるが、それはよく分かる。しかし、その次は老人を優先するらしいが、それがどうも分らない。
 わたしが老人だからあえて言うが、先が短い老人に優先接種するのは、先が長い若者への接種と比べて、コストパーフォーマンスが悪いと思う。というと経済効率判断のように聞こえが悪いが、社会的判断としてもコスパが悪い。

 老い先が短かく、外出や交友機会がすくなく、家族も少ない老人よりも、これから先が長い若者、外に出る機会の多い働き盛り、多くの家族持ちたちを優先すれば、それだけ感染機会が減少する効率が高いだろうと思う。

 広島県に住む同年の後期高齢者の友人は、昨日(20210410)の時点で、コロナワクチン接種予定日が6月6日になっているとのこと、だが、神奈川県のわたしには何にもそれらしい通知はもちろん新聞ニュースさえもない。
 もしかしたら神奈川県では若者優先接種かもしれない。それなら結構なことである。

 こんなことしているうちに、ワクチン接種階級と非接種階級の差別が起きて来るだろう。
 ホテル、レストラン、電車、バス、公園などは、場所別あるいは時間別に利用指定される。非接種階級は現金使用禁止になる。
 う~む、非接種ライブズマターだな。

●コロナ大戦後に生きる者たち

 ところで、老人のわたしがワクチン後回しでよいという理由には、実は大きな汚いかもしれない打算があるのだ。
 このコロナ戦争を生き抜いても、その戦後に待ち受けるのは巨大な借金なのだ。
 コロナ戦争がいつまで続くの変わらないから、その対策のために政府が国債として未来から借りる大金がいくらになるのか見当もつかないが、なんにしても長大借金になるに違いない。

 それを未来に生きる国民たちは返済をしなければならない。東日本震災復興税を10年後の今も負担しているが、それに加えてコロナ復興税が加わるに違いない。
 少ない年金からさらに高率課税天引きされるに違いない未来、未来老人の戦争直後の悲惨な生活体験は、この前の大戦直後でもうこりごりである。その前におさらばしたい。

 ここは未来をしっかりと長生きすることができる今の若者たちに、巨額借金返済を優先的に譲りたいのである。そう、老人の謙譲の美徳ではないのである。

  未来から借りた巨額借金あり生き残らせよ未来ある人

  コロナから生き残りても大借金まだまだ続く金窮事態

 ということで、コロナ救急治療ワクチン接種を若者優先で、というワクチン接種トリアージュ提案である。どうぞよろしくお願いします。(2021/04/11記)

参照:コロナ大戦おろおろ日録

2021/04/10

1558 【コロナ爺典:プラジャングル】飛沫対策透明プラ類はコロナ後に膨大廃棄か備蓄保存か対策は?

   


近頃は区役所やら郵便局やら店舗やらに入ると、あちらもちらも透明な板や幕だらけである。飛沫感染防止対策だそうだ。これの設置が法令により強要されているらしい。
 飛沫とはコロナウィルス含みの人間の唾、鼻水、涙、目くそ鼻くそ屁などの、微細排泄物であろう。

 空中を流れ浮遊する人間発の飛沫を受け止め富裕を遮る装置が透明板や幕で、人間への感染を防止するらしい。その透明幕や板には、ウィルス吸着能力があるのか、あるいはウィルスを殺す能力があるのかしら、それとも単なる遮蔽物なのか。
 遮蔽物にしては隙間だらけである。時には幕をめくり上げて店員と客が話している。よいのか。

 ということは、そんなことしなければならないほどに、一般的には空中には誰か分からない他人の排せつ物が飛沫となって飛び交っており、それを誰かが吸っているのであったか。う~む、なんだか汚いなア。
 大勢の人が集まって声を出すイベント会場なんて、実はものすごい唾や鼻水だらけの空気なんだ、う~むキタナイ、あ、面と向かって話すのも、実は汚いのかあ、どうしよう。

 コロナであろうとなかろうと、それを考えるとぞっとするなあ。
 いやいや、そんなところに出入りし、見も知らぬ他人も排せつ物をわが身に吸入しながらも、ここまでも長生きしてきたのだから、実はたいしたことないのか、もしかしたら多様な他人の飛沫を吸って、何らかの免疫を日常的につけているのかな、でもなあ、、。

 その透明遮蔽物の材料はガラスではなくて、プラスチックであるらしい。
 ネット検索すると飛沫防止対策板を売る広告でが、アクリル板、ビニルシートなど実にたくさん登場、段ボール製品もあるから、透明じゃなくてもよいらしい。
 今が稼ぎ時とて、あれやこれやと飛沫対策の工夫をした付加価値のある透明板やらカーテンが登場しているのが、なんだかおかしい。

 プラスチックも段ボールも燃えるものだろうが、こうも流行してよいのか。
 火災になるとこれらが避難の邪魔になったり、燃えて人体に巻き付いたりすると、コロナどころじゃない騒ぎになる。それとも燃えないプラスチックや段ボールができたのかしら。
 まあ、どこかで飛沫防止対策物で火災時にでも死者が出ると、使用規制するようになるのだろう。そのうちに鉄板にせよってことになるかな、透明な鉄板とか、。

 ところで、もしもうまくワクチンが効いて、コロナ一掃した日が来たならば、これらプラ類をどうするのだろうか。
 次のパンデミックのために備蓄するのだろうか、でも50年か100年も後の時代だもんなア、その頃は本当に透明鉄板が出るかもなア、いやいやインフルエンザは毎年やってるから、それにそなえるために常設備品となるか。

 まあ、そんなことはなくて、たぶん、一斉に廃棄物になるのだろう。あちこちに透明プラ板や幕が積まれたごみの山ができ、川も海も透明プラ堆積物で埋まるだろう。
 世は地球汚染の原因のひとつとてプラ製品規制の方向であり、プラ製買い物袋を有料にしたくらいに身近な政策になりつつある。
 それなのに真反対の方向にこうもプラ製品が流行し、しかも法令で設置強要とは、コロナパンデミックのせいにしても、何とも矛盾した世の中である。

 今のうちに飛沫防止対策プラ製品廃棄対策を立てておく必要があるだろうが、やってるのだろうか。
 いやいや、コロナがあろうとなかろうと、この遮蔽物はマスクとともに人間生活にとって不可欠ななものとして、定着するのだろうか。

 あのふわふわ揺れる透明カーテンジャングルに入ると、水中にいるごとくに視界がぼやけ、わが身こそが浮遊コロナになりたる心地して、いとをかし。

(20210410記)

2021/04/08

1557 【怪しいハイテク】キイボード一部欠落でゲーム感覚文章書きを面白がる

 PC外付けキーボードを買ってきた。無線式で実に簡単につながってビックリ安心。

 実はこの半年ばかり、いつも使うノートブックPCのX、C,V,Mキイが死んでいたのに、そのまま使ってきていた。
 当然のことに文字入力にちょっと困っていたが、「ちょっと」がつくのは、それなりに面白がってもいたからだ。

 Mの他は困ることはほとんどなかったが、Mの死でマ行音の文字が出ないのには弱った。そこでいろいろ工夫をして打ち込む。
 第1の方法は、M音文字を使わないことだ。漢字に関しては、その音や訓で言い換えてよびだすのだ。例えば「山」は「さん」、「様」は「よう」のように。

 だが「面」のように音にも訓にもM音が入ると困るのである。そうなると第2の方法として、IME手書きパッドに入力して当該漢字を呼び出すのであるが、これはけっこうめんどくさい。

 ひらがなに関しては、手紙類で文末に「ます」が頻出するのが困る。「致します」を「致す予定です」とか言い換えるが、限界がある。
 それには第3の方法として、「まみむめも」と書いたテキストファイルをデスクトップにおいておき、必要な字をコピーペーストするのである。なんだかばからしい。

 そんなことを何回もやっているとおかしなもので、自分が書いている文にもうすぐM音字が登場するぞと頭の中に警告のようなものが浮かんできて、言い換え準備するようになった。けっこうおもしろい。

 こんな文章書きキイボードゲームを面白がってもいたが、さすがに飽きたし辟易もしてきたので、外付けワイアレスキーボードを買ってきたら、ワイアレスマウスもついてきた。
 なんだか進歩したような気もするが、ひもでつないでいたペットを放し飼いにするようになって気分でもある。そう、絆がなくなったのである。  (20210408記)

2021/04/07

1526【ZOOM事始め譚】ヴァーチャル画面で大勢が雑談する飲み会やるのは無理だなあ

 PCでZOOMなるアプリケーションを使って、多数の大学寮同期生の仲間と、顔を見ながらの会話機会ができるようになった。だが、使いこなすにはそれなりの努力と慣れがいるようだ。

 参加率は40名中の16名で4割である。この参加率は、全員が80歳代前半としては多いような気もするが、一方で理工学部出身としては少ない気もする。
 わたしのように電気から一番遠い建築卒もいれば、もろに電子工学卒もいるが、PCを扱う様子から察すると、どうも出身学科とは無関係なようだ。電子工学出でコンピュータで動かすロボット開発している男が、ZOOM操作に一番もたついているのがおかしい。それだけPCが一般生活に入り込んでいるということだろう。

 ZOOM画面での会話に参加していろいろ面白かった。まだ慣れないせいもあるが、感想としては、参加者を取り仕切る司会者がいる会議形式には適しているが、ワイワイガヤガヤの雑談には全く不向きであるようなのだ。

 一般に、直接に対面しあってのワイワイガヤガヤ雑談会は、誰かの話に突っ込みやヤジを入れたり冗談を挟むには、その時のタイミングが重要である。それぞれの身振り手振りや、笑いや声の大きさなど、その場で互いに五感で認識しあうことができるから、雑談会が成り立つ。

 ところがZOOMでは、それが難しい。PCにあるる小さな顔映像と、いつも一方からしか聞こえない音声では、発言者を瞬間に特定できないので、不規則発言は話の邪魔にしかならないようだ。
 発言者も身振り手振りなどの身体を使って発言の補完をすることが難しい。スピーカーあるいはイアホンの音だけでは、発言の微妙なニュアンスを認識できない。

 時には冗談もタイミングとかその前後関係がヘンだと悪口に聞こえてしまうし、それを補完する発言もうまく言うには相手が目の前にいないし、いわれてもうまく聞こえない。

 どうも会話に危険性がともなう。よほどの話上手でも大勢でのZOOM雑談は難しいと思う。娯楽的な集まりとしては読書会、短歌会、俳句会、カラオケ会のような一人一人が発表するには適しているようで、不真面目な雑談や猥談会には不適だ。

 更に参加者のPCやマイクやレシーバー等の性能にもかかわるようで、それが会話に大きく影響する。
 加えて年寄りとしての特徴的な問題は、耳や目が遠くなってきていることである。難聴を自覚している人はそれなりに対応しているようだが、自覚しない難聴者もいるようで(わたしもそうかもしれない)、バーチャル画面会話が特に難しくなるのだ。

 雑談にも司会者がいるようだが、それでは雑談が成り立つまい。大勢で話しているときに、複数発言が同時にあっても、リアル雑談だと誰が話したか判別できるようで、人間の認知能力はすごい。だが、バーチャル雑談だとそれができないから、人間能力はしょせんその程度というべきか。

 なんだかんだといっても、ヒマを持てあますボケていない老人には、PC遊びが持ってこいの娯楽だ。高齢者福祉保健政策としてPC無料配布をやってはどうか。

 もう一つの老人向きは、スマートフォンが老人用玩具であるとわかった。買ってもう2か月になるが、いまだに時刻確認、電話、裸淫くらいなものだが、ヒマなのでいじくっているうちに次第に使い方が分って来る。それが結構ボケ進行防止になるに違いない。
 使いこなせるようになった頃に、命が終わる仕掛けである。 (20120407記)

2021/04/01

1525【コロナおろおろ日録3月抄】難破船古老難日本丸に第4大波襲来、救援船ワクチン丸はまだ来ぬか

 コロナの3月が終わる。緊急事態措置区域指定なるものに関係なく、コロナ感染者数は第4回目の波頭に向けてじわじわと舳先を上げ、いまや第2波頭よりも高い位置にいる。この難破状態を救うのは、救援船ワクチン丸の到達を待つしかないらしい。

 全世界がコロナに侵されて人間たちはオロオロしていても、地球は滞りなく日本に春を届けてくれて、今や日本は桜の花盛りである。
 わたしも近くの花名所にちょこちょこと孤独な花見、人々はマスク姿でおとなしく花の下にたたずむばかり、花見宴会騒ぎを懐かしむばかり。
 来年も花は咲くだろうが、わたしは生きて見るだろうか、ああ、花の下にて春死なむなんて西行の気分が、だんだんと萎えてくる。
 
 わたしがオロオロしてもしょうがないので、泰然と構えるばかりで、泰然として街に徘徊に出かけ、いつものように街を観察し、ついでに花見をする。
 街の雰囲気は見たところではコロナ前と変わりなく戻ったが、大きな違いはだれもかれもが覆面であることだ。この風俗がいつまで続くのか、コロナ後もこれがファッションとして続くものなのか、興味がある。

 3月31日現在の日本と世界のコロナ統計を載せておく。

 日本では総感染者数はほぼ50万人に、死者数は1万人にそれぞれ届くところ。
 防疫日本一県は鳥取県、それに踵を接するようにして秋田県と島根県で、これらベスト3県が他県を引き離している。
 そしてワースト3は、東京都が断然トップを譲らす、その半分に至らないが大阪府が2位の位置、つづく神奈川県が追いかける。その後を追うのが埼玉県、千葉県、愛知県、兵庫県、北海道、福岡県、京都府、以上でワースト10だが、意外にそのすぐ後を追うのが沖縄県だが、どうしてなのか。

 世界全体では、断然トップはUSAで感染約3千万人、死亡約55万人。カリフォルニアに住んでいる同年の知人は既にワクチン接種したそうだが、日本ではいつだろうか。
 つづくのがブラジルインドで、これら3国で断然他を引き離して感染者数と死者数でワーストトップ3に位置する。意外に多いのがUKだが、いったいどうしたのだろうか。EUからの脱退が影響しているのか。
 国際比較すると、日本は何位になるのか知らないが、アジアではインドネシア、フィリピンについでのワースト3の地位にあるから、ぜんぜん威張れない。

 日記の3月分抜粋を「コロナおろおろ日録抄」として載せておく。

3月1日 【本づくり趣味】今年正月から編集、印刷、製本していた旧友の第4歌集120冊が完成、コロナ逼塞中の絶好の暇つぶしDTPだった。

3月3日 【伊達の眼鏡ブログ新記事:スマホ】原始ガラパゴス諸島を抜けだせども待ち受けていた電子スマホジャングルに踏み迷う。思い出せば、ガラケーの最初は30年近くも前か、息子が大学生の頃に就職活動に必要だ言うので買ってやったのが始まり、まだWi-Fiなんてない頃、わたしは仕事の旅先でノートパソコンにガラケーを繋ぎ電子メール交信に使っていたなア、ああ、ずいぶん遠くに来たもんだ。

3月4日 【男女差別糾弾】森山の事件以来女性差別発言にピリピリ。
 狂歌<生きにくい世>自粛警察接待警察はりきれば負けてはならじジェンダー警察
 狂歌<コロナ緊急事態慣れ>言い替えて超緊急か非常時か戒厳令か金窮事態か
 狂歌<ムリヤリ安全開催>オリパラは無観客で無選手で無競技にして金メダルはコロナ

3月5日 【伊達の眼鏡ブログ新記事:緊急事態措置期間延長宣言】宣言の効果の有無はその宣言発した人の信用力の有無、首相は昨日の記者会見で、緊急事態期間延長を「心からお詫び申し上げます」と陳謝、何か総理大臣にコロナ対策上で過誤があったんだね、コロナ出現は菅さんのせいではないだろうになあ、コロナ政策にドジがあったのか、よくわからん。

3月6日 【スマホ事始め譚:無料のはずが】1年間タダのはずの楽天スマホに、最初の今月支払い使用料金が930円、なぜタダと大宣伝している楽天スマホが最初の月でもう930円かを知りたいとスマホの中を探したが内訳を示す表示はない。スマホデタラメいじりして偶然に出た表示で、紛失時に保証してくれる保険に入れさせられていたとわかり、それが月々650円、おお、これか、契約解除はこちらと表示、大喜びで契約解除、たった1円のスマホに毎月600倍もの保険料金を支払うバカが居るものか。残り280円のうち220円は、どうやらウィルス感染対策(コロナじゃないよ)ソフトだろうと推測する。こいつをどうやって契約解除しようか。それら契約のときにこれらは有料との説明を聞いた記憶がない。

3月8日 【スマホ事始め譚:裸淫と落転】スマホ童貞脱出1カ月余、ただいまハイハイ状況、使用料タダ宣伝の「落転」なのに今月初請求930円、不審と不信が募る巣魔呆、デタラメいじり中にLINEアイコン発見、やってみるかとログイン、再度アカウント取得、ほとほと困るのは、あの蚤潰しのような文字入力、誤タッチばかりでヨレヨレ、顕微鏡で遺伝子操作してるのかッ。どうやらログイン、息子の名を見つけて入ったよと書き込むとやがて動画電話すると通知、おお、顔が見えるぞ、さすがスマホ、いや消えた、声もするぞ、あ、消えた、また出た、なんだよー、市内に住む息子は宇宙船か潜水艦にいるらしい、結局また文字でやり取り、裸淫のバカ、落転のバカと書き込む。それにしても可笑しいのは、これって「裸淫」と発音するんだね、NHKニュースでそうしゃべってた。わが落転スマホはいまだに、メールさえ出せず、自分のウェブサイト・ブログにも行き着けず、カメラだって分からぬまま、先の楽しみが山ほど待ち受け、高齢者ボケ進行遅延新兵器である。ちょうど政府に「出痔垂腸」ができるから、厚労省と共管法として「超高齢者スマートフォン所持法」を制定して配給するに違いない。

3月9日 スマホ事始め譚その2】無料大宣伝の巣魔呆にひっかかりボケていられぬ落転人生が始まる、【電車デビュー】最近電車に乗ることほとんどないが、たまに乗るとどうも電車用流行スタイルができたらしいのだ。それは一様にマスクして、一様に左手に蒲鉾板を持ち、それを右人差し指でつつくのだ。本日、わたしもようやくその流行スタイルで地下鉄スマホデビューしてきた。眼がショボい。

3月11日 黙祷圧力】昨日は東京大空襲の日とて、町田に居たら午後2時に黙祷せよとの地域防災放送、今日は東日本大震災10年目の日とて14時46分黙祷がネット内から圧力あり、8月15日正午にもあるが、一斉に何かさせられるのが嫌だ。

3月18日 【緊急区域措置指定解除】21日から緊急事態地区指定解除とか。感染者は減らないのに、なぜ。こうなれば指定宣言する人を替えてみたら効き目あるかも

3月19日 【ZOOMごっこ】巣魔呆に続いてZOOM童貞喪失した。それにしてもミーティングに入りにくいことったら、工学部出身の老同期生10数人が右往左往、これってわざと分かりにくい設計にしてるにちがいない、老人ボケ進行遅延策として、。

3月20日 【前衛音楽】県立音楽堂にて緊急事態の最後?の記念に、音楽会に行きコロナ憂欝気分を晴らしてきた。一柳慧作曲河合拓始演奏の前衛音楽を"見物"。

3月21日 男女性別が怪しい時代になり、法や制度が現実に追いつかない。
狂歌<新夫婦時代>こんがらかる夫婦別姓同姓か夫婦別性同性か論争
         同姓の同性夫婦や別姓の同性夫婦や別姓別性

3月26日 【大岡山花見2021老桜の花が新珍クマ建築を迎えて新たなキャンパス景観にブーイング 


3月27日 午後、近所の大岡川の桜見物、ちょうど盛りにて人出多し。いつも同じ花景色ながら来年は死んでるからなあと思って、いつもの年にやって来る。年とるとは先の時間がないこと。

3月30日 午後、三渓園に花見徘徊、大岡川の桜が川沿いにびっしりと咲き誇るのは、どこか品がないし、同時にこんなに咲くのが狂気の沙汰に感じて不気味、それにくらべて三渓園の桜の広い園内に散在し、周囲の緑の丘陵に散在するのが、全体的に品格があってよろしい。




3月31日 今日で3月が終わり、「願わくは花の下にて春死なんその弥生の望月のコロナ」を果たせなかった。世間では花見に加えるにコロナ第4波らしい。どうして緊急事態地域指定を解除したのだろうか?        

(20210331記)