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2024/09/01

1834【ようやく秋】猛暑や豪雨が毎年だから今や異常気象じゃなくてこれが普通かも、戦争もこれが普通かも

 今日から2024年9月、停滞のろのろ台風でこの数日は雨続き、おかげで涼しくなって、秋の気分だ。例年になく暑い夏と言っていたが、やはり秋は来るものだ。そして水害という災害も毎年のようにちゃんと来るものだ。異常気象が異常でなくなる時とは、災害も暑さも例年通の過酷現象になったときだろう。いつも異常だと異常とは言えなくなるからだ。

●異常気象が普通になる

 コメが食品店から消えてもう何日になるだろうか。これも異常気象のせいだろうか。しょうがないから三食を麺かパンか外食に頼る毎日だ。
 米を買えない現象はいつだったか大不作の年があって、タイから緊急輸入したのだった。今年はどうなんだろうか。農水省がコメの作柄を発表している。不作でもなさそうだからもうちょっとの辛抱か。


 このコメの状況のマップを見て思ったのは、コメは熱帯植物とばかり思っていたら、北海道や東北の方が育ちがよいらしく、冷温帯の植物に変化していることだ。
 これはコメの品種改良によるのだろうが、それよりも気になるのは、暑い日々が続く異常気象が定着して、コメも南方よりも北方の方が育ちやすくなっているのだろう。南方の昆虫や魚が来たのちや海でみられると同じことで、稲も次第に北上しているのだ。
 念の為2016年の同じマップ(右)を見たら、ほぼ傾向は同じだから、もうずっと前から本州中四国はもとより北海道も熱帯に近くなっているらしい。

●コロナは今や第11波だが

 異常気象が異常じゃなくなれば、新型コロナ禍も普及してしまって、いまや異常ではなくなるほどにも定着してきたのかもしれない。5年前の当初から数えると感染の流行の山は今や第11波だそうだ。こうも何度もやってくると異常ではなくて普通のことに思ってしまうのももっともだ。マスクもつけなくてもいいや、飲み会やって大声でしゃべりあってもいいや、なんて思う。

 2020年初からのコロナ来襲で、人々との出会い制限が特に老人には強烈にはたらき、社会的ネットワークが次々となくなってきた。これに加えて2021年から家人への介護が始まり、コロナ禍と老々介護が重なってくるともう身動きとれない日々であった。辛かった。

 今コロナ禍はほぼなくなり、家人の介護も7月末に終了し、5年ぶりに獄外に出て自由な日々を謳歌してよい日々が来た。ただし、その間にわたしに老いを確実に重ねてもいたのであった。いったん切れた社会的ネットワークはおいてしまうともう元には戻らないし、身体の老化も不可逆である。この最晩年という貴重な日々を失ったのは、大きなショックであった。

●プーチン戦争は泥沼化して続く

 そして今のもう一つの大きな悩みは、s無所の地球の争いと分断である。プーチン戦争については報道メディアのニュースは小さくなってきたが、コロナのように終息が見えてきたのではなく、むしろロシア本土攻撃へとウクライナは戦争拡大の様子である。

 これは泥沼戦争なのか、かつてに日本軍がチャイナへと攻め入った日中戦争と同じかどうか知らぬが、日本の軍部が当初考えていた短期終結が泥沼化したようなことを、今はプーチンがやっているのだろうか。
 クリミア半島は朝鮮半島であり、東南部諸州は満州のようなものか。日本の失敗の歴史的教訓をプーチンに教えてはどうか、なんて思う。いや、もっと近い時代にもベトナム戦争とか9・11復讐アフガン戦争におけるUSAの泥沼敗退の歴史もあるよなあ。
 
 気候はどんどん悪くなるし、戦争はあちこちでやまないし、USAトップ選挙に代表されるような人間社会の分断は地球上のあちこちで起きているし、わが身は老いに迫られているし、全くろくでもない時代に生きてるものだ。もしかしたら、異常気象が定着して異常といえなくなるように、戦争も定着してこれが人間の普通の地球というようになる時代が来る、いやもう来ているのかもしれない。と、慨嘆しきりの日々である。
(20240901記)
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伊達美徳=まちもり散人
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2024/06/30

1822【コロナ後の新世界?】待ち受けていたのは戦乱分断の世と老々介護の日々という泥沼であったか

 このブログで、コロナ後にどんな新世界がやってくるのか楽しみだった。パンデミックという大病の間に人類の沈思黙考を重ねて、その開けた時には新たな時代が始まるに違いないときたした。それを見たいからもう少し生きていようと、これまで度々書いてきた(参照:コロナ大戦+プーチン大戦おろおろ日録

 さて、コロナパンデミックがどうやら落ち着いてきたようだ。街にはマスク姿が少数派になってきたし、宴会飲み会イベント催事はコロナ前のように普通に行われるようになった。コロナは行き過ぎたらしい。

 それでもちょくちょくコロナにかかった話が聞こえる。近いところでは大学同期生の同年の男が4月末にコロナにかかったとて、1カ月半も入院していた。つい先日に退院して、入院ちゅに弱った足腰のリハビリテーションに励んでいるという(こちらを参照)。

 まあ、とにかくコロナが去っていく様子が見えているので、当然のことに期待していた「コロナ後の新世界」がどこかから登場してきているはずである。と、期待の目をもって現実世界とネット世界をあちこちと見まわしている。
 だが、それらしきものは一向に見えない。いやいや、実は見ているらしいのだが、実は見たくない風景が見えてきているようだ、それは戦争と分断の地球の風景である。

 そう、ウクライナのプーチン戦争は一向に終わらない。最新の戦況地図を1年前と比べると、ほとんど変わらない状況だ。膠着状態にあるのか。コロナ中に発生した戦争はコロナ中に終わらないままに、コロナ後の世界を担ったままである。これがコロナ後新世界の主要な風景とは、情けない。

ロシア侵略のウクライナ情勢20240630

同上の一年前の状況 20230503

 そればかりか、パレスチナのあまりにも血なまぐさい死闘とで言うべき戦争が、ウクライナ以上に燃え盛っている。ヨーロッパでは右翼の台頭で不安定な政情が見えている。そして太平洋のむこうのUSAでは、コロナ禍の次はトランプ禍の再来も起きようとしている。 

 東アジアでは朝鮮半島の北あたりからミサイルが日夜飛び上がり落下し、近くの日本列島は危なくてしょうがない日々だ。このあたりからコロナ後の新世界戦争が起きるのか。それは強肩国家チャイナがき起こすタイワン有事へとつながるのか。 

 おお、そうなのか、コロナ後の新世界とは騒乱の地球であるのか。それを背景にして、私が暮らす日本列島の政府でも、戦争への準備におさおさ怠りない様子である。コロナ後新世界に日本列島も巻き込まれるのか、いや、積極的に打って出ようとしてとしているのか、準備に忙しい。下の二つのデータは、6月30日の朝日新聞から引用した。隣国コリアの軍事費の多いことに驚くが、さすが今も朝鮮戦争の中にいるからだろう。



 そうなのだ、これが今の世界であり、わたしが観たいと思って生き延びてきたコロナ後の新世界であるようだ。今日の二つの新聞のトップが、この有様である。情けない世界であるものだ、長生きするものではないなあ。


 実は全く個人的なことでも、出会いたくなかったコロナ後の新世界に足を踏み入れ、暗夜を足さぐり手さぐりに進む日々に直面している。「老々介護」という新世界である。コロナの退潮と入れ替わりに、家人の疾患が急激に進み、介護新世界が広がる。

 コロナで逼塞していた間に、前門を開けてみれば戦乱分断の世という虎が待ち受けており、後門を開けてみるまでもなくその隙間からいつのまにか老々介護という狼に忍び込まれていたのだった。いまや、コロナ後の内憂外患のもっとも出会いたくなかった新世界に直面している。再び嘆息する、長生きはしたくないもんだ。
(20240630)
このブログの中の関連記事
コロナ大戦+プーチン大戦おろおろ日録
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2024/04/13

1811【コロナ見舞い】今になりコロナ感染とは?流行遅れの八十路の友よ!花見に間に合う退院を!

 同年の畏友Mコロナに感染したという。4月2日に当人が電話をかけてきた。Mの住む町は桃の花と菜の花が共演する桃源郷であり、今やそのもっとも美しい季節のはずである。花見のお誘いかと思ったら、おお、コロナとは、なんということだ。

桃源郷風景

 八十路半ばで新規感染とは、いくら流行に疎い老人とはいえ、それは遅すぎるだろう、そうか、わたしはまだ感染したことはないのだから、こちらの方が流行から断然遅れているのだな。そんな冗談を言いあえる長い付き合いの親友の間柄だが、そう思っただけでさすがに言えなかった。

 電話の3日前の夜に、急に立ち上がれなくなり、病院に救急搬送され、検査したらなんとまあコロナだと分かった。そこは小さな町なので病院は大騒ぎになり、土曜日なのに医師が全員呼び出されて対応方法を大慌てで検討したとかで、その間の3時間程は患者当人のMは、外の車の中で待たされたという。

 とにかく入院して、次に朝は立ち直ったというから安心した。だが、なんだか食べものの味が違う感じがしている、味覚にもう後遺症が出たらしい、これまでは酒を一滴も飲めなかったが、これで飲めるようになったら嬉しいな、なんてのんきなことを言っている。暇で暇で仕方ないが、PCの持ち込みできない。スマホで外とつながっているので掛けてきたというのだ。

 それから4日後に又電話がかかってきた。退院したのかと聞けば、それがいつ退院できるかわからなくなったという。コロナはともかくとして、関連する病というか後遺症というのか、後期高齢老人にふさわしくあれやこれやの病が出てきて、次々と対応する羽目になっているという。Mはもともとは元気老人だったのに、コロナが引き金になって病気老人に転化したらしい。

 電話の話しぶりはいつもと変わらない様子だから、なにとぞはやく退院してきてほしい。まず仲間の定例ZOOMに顔を見せること、そしてこれまで毎年のようにやってきた桃源郷花見をやりたいものだ。そう、花の下のてんぷら宴会をやる。退院を待っているうちに花は散るだろうが、それなら来年の花見の約束をしたいものだ。人生最後の花見を一緒にやりたい。あ、そうだ、それよりもなによりもMが生涯をかける福祉ロボット研究をさらに進めてほしい。待っているよ。

 さてさて、世の中は今は能登半島大震災とか、日本某政党政治家85人で約6億余円ネコババ事件とか、USAプロ野球通訳1人で60億余円ネコババ事件とかばかり、あのコロナはもうとっくに消えたのだろう。
 そんなところに親友のコロナ感染事件、なんとまあこんな身近に潜んでいたのであったか、いや距離的には遠いのだが、年齢的にはあまりに近すぎる。油断できない。

コロナ感染2022122~202404 NHK

関東4県コロナ感染202305~202404 東京新聞20240413

 この最近のコロナ情報を見ると、コロナの奴は今もなお波を蹴立てて押し寄せているのであったか、これは第10波か11波か、全くしぶとい奴である。Mもしぶとくやれ。
(20240413記)

追記20240421記)コロナで入院が続くMとは、毎日のように電話していたが、4月半ばからそれが通じなくなった。何か症状が悪くなっているのかしら、まさか、なことじゃあるまいかなどちょっと滅入っていたが、4月21日に久しぶりにかけた電話に出てきた。「おお、もう葬式だしたかと思ったぞー」、なんていうと、「ま、いろいろあってまだ入院してるよ、今日は病気の話はやめて、ネットのウエブサイトのことで話したい」、という。頭がおかしくなったかと一瞬思ったが、ふつうのいつものMの声で話しぶりなので、ほっとした。新テーマで新ブログ立ち上げの話を30分ばかりして切った。退院したら取り掛かるとて、毎日廊下を歩いて体力を保っているとのこと、まあまあ良かった。

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2024/03/02

1799【コロナ10波越え房総に地震】願わくは花のもとにて春死なむその房総になゐ振る前に

●コロナ第10波がピークを過ぎたらしい 

 2月から3月へと移行したが、とたんに天候が変わるわけでもないのに、なんだか春になったと感じるのがおかしい。今月は桜の花見できるぞと思うだけで、春になったことは確実だ。そこで毎年詠う本歌取りのうた。

 願はくは花のもとにて春死なむその如月の望月のコロナ

 西行のこの元歌は旧暦2月詠であり、今は3月に詠うべきだから、まだあと1カ月はコロナが消えない限りはこの歌の効力はあるのだ。コロナ以来この4年、毎年毎年詠うのだが、実現しないままだ。

 と思っていたら、どうやらもうこの歌も今年で終わりらしい。それは、コロナ第10波が山を迎えて下り坂に来たからである。もちろん11波も12波のあるのだろうが、このところどうも歌に詠うほどの迫力がコロナに失せてしまったのが、残念、いや、喜ぶべきだな。



●能登半島の次は房総半島か 

 コロナが終わろうとしたところに、能登半島大地震がやってきて、災害日本いや災害地球を如実に感じている。さらにそれを強調するかのごとくに、今度は房総半島の沖で地震が群発しているとのことである。そういえばうちでも昨日も揺れたなあ。房総半島のナマズが能登半島のナマズに負けてはならないと、暴れ出したらしい。

 わたしの住む横浜の東京湾を挟んで東にあるのが房総半島だから、能登半島に対する金沢の立地に似ている。能登並みに房総が揺れたら、こちらも安泰ではない。コロナに続いて、まだまだ心が休まることがない。というか、あれこれと心が忙しくて、これではボケていられないと年寄りは思うのである。もしかしたボケ防止には災害がイチバン効果あり、?

●東京湾の核発電所は大丈夫か

 ところで能登には志賀町に核発電所があるごとく、東京湾にも巨大核発電炉があるのだから心配だ。これって、もしかしたら忘れている人が多いかもしれない。これが大地震が来たらどうなるのかしら。10年前にわたしはこのブログにこんなことを書いている。

 あるネットページにはこう書いてある。
 原子力空母ジョージ・ワシントンは、米海軍の主力空母ニミッツ級の6番艦で、1992年に就役。通常型空母キティホークの後継として、2008年に横須賀港を事実上の母港として配備された。全長332.85m、満載排水量10万2千トンと、軍艦としては世界最大の大きさを誇る。加圧水型原子炉2基で駆動する4基の蒸気タービンを主動力とし、最高速力は30ノットを超える。戦闘攻撃機、哨戒機、ヘリコプターなど約70機の航空機を搭載し、乗組員はおよそ5500人
USA軍横須賀基地と核空母停泊場所

 今はUSAで改造中なの東京湾にはいないが、今年中に戻ってくるらしい。つまり5500人の生活を支えつつ10万トンもの軍艦や70機もの軍用機などを動かすほどの大エネルギーを生産する2基の核発電炉が東京湾上にあるのだ。これが地震で事故を起こさない保証はあるのだろうか。例えば能登のように海底が盛り上がってきて、空母が座礁したらどうなるのか。よくわからぬが、東京圏ではものすごく怖いことが起きるだろう。

 そこで本歌取り狂歌   (注:「なゐ振る」とは大地が揺れることの古語)

願わくは花のもとにて春死なむその房総になゐ振る前に

(20240302記)

参照
2014/08/10/・980福島原発なみの東京湾巨大原発が稼働中https://datey.blogspot.com/2014/08/980.html

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2023/12/18

1765【コロナ後の世界】期待するような新社会が待ち受けているのではなさそうだ

 

メタセコイア並木の黄葉 横浜日本大通り

 わたしはこのコロナパンデミックという地球的大事件が、その後の人間社会をどう変えるか大いに興味があり、それを見てから死にたいと思ってきた。
 この前の地球的大事件は、第2次世界大戦であった。個人的にはその一部であるアジア・太平洋戦争に直接間接に大きな影響を被ったが、その後の人間社会の変化かを、とくと見届けてきた。

 あんなことは2度とご免だが、コロナパンデミックの様にいわば自然災害の延長の様に起きてきては、防ぎようがない。できるとこは公衆衛生の普及、医療治療、医薬品の開発によって、拡大を防ぎ消滅へと努力することしかないし、そうやってきたのをつぶさに体験した。この地球規模の人類の体験が、この後で再構築する社会にどのような姿で出てくるのか、それはあの戦後社会の登場を見るような楽しみがある。

 そう思って期待しているのだが、コロナ中と末期にウクライナとパレスチナで大きな戦争が起きて、これは楽しみに期待するような新世界が生まれるのではないらしい気がしてきている。もしかしたらコロナで死んでしまう方がよかったのかもしれないと、思いつつある。

 個人的にはコロナウィルスに感染しないで来たから無関係だったのではなく、コロナによる行動制限は多くの影響をもたらした。2019年まではある程度は専門分野での会合にも参加し、あるいは出版原稿の依頼もあった。
 しかし、2020年からはパタッとなくなった。他人との交流の機会は大きく制限されて、それはまるで江戸時代の武士がお殿様から蟄居閉門を申しつけられたようであった。

 その間はそれが解けるのを待つしかなかったのだが、実は大きな問題が後ろに控えていた。それは自分が後期高齢者であることだ。若ければ蟄居が解ければまた世に戻ればよいのだが、超高齢者はその間に自身の肉体が衰えて簡単に復帰できなっているのであった。わたしも自分がそうなってみて愕然とした。

 コロナ前の頃と今のコロナ後とはたったの4年足らずだが、超高齢者にはそれだけの時間があれば肉体の衰えには十分であった。わたしの典型的な事件は、その間に街路の交通頻繁な交差点の中で転倒したことである。以後は杖を携えて徘徊に出ることにした。頭の方はまだ大丈夫だが、これは自分では判断できないから怪しいので、その判定は頻繁に書くブログを読む人にさせるのだ。

 もう一つ重大なことが起きたのは、同年の妻の身体の衰えが、わたしよりも先行してきて、介護保険適用の認定が要支援2の判定となり、日常的に老々介護をする側の初期体験中とにあることだ。このために脱コロナ後の今も外出制限が別の意味で続くが、幸いにして近居の息子に助けられている。
 もちろん妻ばかりではなく、同年の知人たちもそのような局面を無会えてるものが多い。もちろん死ぬものもじわじわと多くなってきた。

 こうしてコロナパンデミックは、わたしをすっかり社会から遠ざけ、戻れなくしたたのである。わたしのとってその代替は。ネット社会への一層ののめりこみである。ブログ書き込み、SNS活用はもちろんだが、コロナ以後に新たなネット武器としてZOOM meetingの登場である。

 コロナ前には無かったこれを使っての、専門的な研究会やシンポジウムに、会場に出向かなくても参加できるようになったのは、高齢者には実にありがたい大きな変化である。
 有料もあるが多くは無料参加が可能であるのが特に嬉しい。コロナの影響で嬉しいことはこれが唯一である。

 そしてビジネスで開発普及したこの会議ツールを、外出がままならない超高齢者たちの交流ツールにしている。わたしの場合は、大学同期生たちとの交流グループが、専攻分野、寮、山岳部の仲間たちの3組があり、頻繁にやっている組とあまりやらない組がある。

 だが、このZOOM交流は、参加者の高齢化による視聴覚機能の衰えで次第に人数が減る。もちろんほかの老化要因、例えばボケとか死亡もある。
 では同年の参加者を増やそうとしても、いまさらアプリケーションダウンロードしてあれこれいじって参加するなんてことを、八十路半ばになって新たにやる者はいない。

 そうやって八十路仲間たちには、次から次へとあの世へ先を越されて悔しがる日々である。わたしも近いうちに仲間を悔しがらせたてやるつもりだが、。(2023/12/15記)

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2023/11/16

1741【コロナ後廃頽】コロナ消えまた街にあの喧騒そして地球にひろがる戦火

 コロナでバッタリだった外国から日本にやってくる人たちの数が、ようやくコロナの前の水準に戻ったのだそうだ。このグラフの訪日客の全部が観光客かどうか知らないが、まあ、ほとんどがそうなのだろう。


 思えばコロナのおかげで、日本も静かになっていたのに、あの喧噪な人々がまたどどっとやってくるのかと思うと、うんざりである。典型的なのが、近所の横浜中華街である。
 観光業で食っている人達は良いだろうが、地域生活者にとってはちっとも良いことはない。まあ観光地帯に近づかけねば良いのだろうが、日々の徘徊で時には気になるので、どんな感じだろうかと野次馬に出かけては、毎度毎度のガキの騒ぎに辟易するのである。
 コロナ中は中華街も港あたりも、静かでよかったなあ。

人影まばらで静かな横浜中華街大通り 2020年5月

 この訪日観光客相手に儲ける観光事業関係者は、地域生活者になにか慰謝料と言うか、迷惑料と言うか、呉れているのだろうか。観光収入を基にする税金がまわりまわってこちらにも何か恩恵があるのかしら。気が付かないなあ。

 その一方で、日本の実質GDPはこの7~9月期では、マイナス成長だそうである。良く分からないが、この外来観光客回復とGDPダウンとは無関係なのだろうか。不思議である。


 そしてこのままいけば、名目GDPはインドにもドイツにも追い抜かれそうとあるのだが、これもどういうことだろうか。

 生活者にとっては、この数年間はちっとも豊かにならないどころか、むしろ貧乏になろうとしている日常感覚が、このように数字に現われるのだろうか。

 生活圏は観光客に荒らされるばかり、日常物価は上昇するばかり、年金は目減りするばかり、地球は人間がいがみ合い、空気は汚くなってきたし、こうなればもう超高齢者は生きているうちに、この先に良いことはなさそうな世の中である。まったくロクでもない時代を生きたものである。ヤレヤレ。

 それにつけても思うが、あの静かな街を懐かしいなあ、またコロナがやってくることを期待しているぞ!

(20231116記)

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2023/10/29

1723【コロナ後戦乱世界到来】ああ、これが期待していたコロナパンデミック後に拓く新世界だったか、ガックリ

 イスラエルとパレスチナの戦争が、またまたまたまた始まっている。1948年のそもそもからず~っと中東戦争である。いい加減にしろ、バカめ。

●休戦決議案って去年冬にもやったよなあ

 そして先日、国連安全保障理事会でで人道的休戦決議案が、否決されたそうだ。世界各国のそれに対する態度は、みたところ半分半分であるから、今、地球は真っ二つに割れつつあるということか。

 このニューズを読んでいて、あれ、これって去年にもやったぞとデジャビュになった。でもこの戦争は今年からだよ、あ、そうか、忘れそうになっていたが、ウクライナでも戦争をやっているんだ、その戦いをやめろと、人道的な決議案を去年の3月に出して、やっぱり世界が半分に割れていると思ったことがったのだ。

2022年3月24日の国連決議案賛否の国別色分け

 そうだよ、去年2月末にプーチンがウクライナに攻め込んだという大事件のことを、世界はすっかり忘れたのか、同じ人道的という言葉をつかった決議案であった。そして未だにその戦争は止まらないのが、何とも人類はバカになったものだとつくづく思う、情けない。

●火事場見舞いに1兆円

 そしてその真半分になった分断世界の片方に、わたしの住む島も属してしまっている。この島の政府は、中立ではなくて一方の味方に入れ込んでおり、この1年7カ月ほどでウクライナ支援金を、なんと65億ユーロもつぎ込み、味方の各国では5番目に多いとのこと。

 65億ユーロって1兆円を超えるんだぞ、驚いたなあ、他の支援各国を見るといずれも西ヨーロッパと北アメリカの国々であり、東洋ではわたしの住む国だけとはねえ。何の縁もない遠方の人の火事見舞いに1兆円とは、この国はそんなにもお大尽であったのか、それにしては、、、。

●国名表記の不思議

 ところで国連の今回の人道休戦決議案への賛否一覧の各国名を見ていたら、なんだか変である。実でにどうでもよいことだけど書いておく。

・国の名前については、平等に表現するべきであると思うが、一部の国だけが「国」がついているのは何故か。
・そもそも外国語だから、「日本」のほかはカタカナ表記にするべきと思うが、漢字が混じるのはなぜか。
・とにかく中国、北朝鮮、米国、豪州、韓国、英国を何とかしてもらいたい。他のほとんどがカタカナ表記だから、これらもそのようにして、平等な表現としてもらいたい。

・コンゴ民主主義共和国だけが、なぜ民主義共和国なんてついているのか、ほかの国だってありそうだぞ。例えば朝鮮人民民主主義共和国とかね。
・そもそも北朝鮮と言う国名ではないだろうに、ここだけがどうして地域名を国名のように書いているのは何故か?

 ついでに、日本と書いているが、これってその国の人だけがそう言っているだけで、その他の国の人たちはがそう呼ぶことはほぼ皆無であり、全く別の名称で呼ぶことを誰もが知っている。この巨大な国際的ギャップを埋める気は、だれもないのかしら?

●これがコロナパンデミック後の新世界なのか

 それにしても、コロナパンデミックは落ち着いたらしいが、その最中にはこのブログにも何度も書いたが、パンデミック後の大変化が来た世界を見てから死にたいものだと思っていた。今ようやくそれが来つつあるのか、期待してワクワクしているのだが、、、

 それでいま気がついたのは、実はもうコロナパンデミックがもたらした大変化の世界に突入しているのかもしれない、ということだ。そう、このウクライナ戦争と中東戦争が典型的なコロナ後の世界であり、これから同じ様な戦争が次々と起こるのだろう。

 地球上の人間が真半分に分かれて戦う日が来つつある気配が濃厚だ、そうか、この戦争の地球こそがコロナパンデミック後の新世界であったか、ああまったくもう、期待外れもはなはだしい、ああ、コロナに罹って死ねばよかった、つくづくそう思う。

(20231029記)

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2023/10/10

1710 【懐かしやあのコロナ客船が来航】日本コロナ騒動発祥のクルーズ船が横浜港に復帰

 暑い暑い暑い夏がようやく終わったらしく、秋晴れの日になってきたので、横浜都心部徘徊の市街地再開発事業である。今年の暑さもさることながら、2020年からのコロナによる外出規制は、高齢者に感染でなくても確実に健康被害を及ぼした。
 外出できなくて歩かないから体力が衰えたし、他人との交流がないからボケも進んだ。自分自身の身体で実感しているから、これは世界の高齢者全部がそうだろう。超高齢大国日本の高齢者死亡率が上昇するに違いない。意外にもコロナが高齢者増加しすぎにブレーキをかける、なんてコロナの効用があるのかも。
 
 秋晴れの先日、久しぶりに横浜港の大桟橋を眺める「象の鼻」あたりを徘徊、おお、大きな客船が停泊しているなあ、はて、見たことあるような、え~と、DIAMOND PRINSESS、あ、ダイアモンドプリンセス、聞いたことあるような、あ、そうだ、これは例のコロナ客船だったあれだ。


横浜港大桟橋に復帰してきたダイアモンドプリンセス・2023年10月7日撮影

 2020年2月11日の自分のブログ記事を思い出した。
 あの豪華境クルーズの旅にある船内に、コロナ感染客が次々と発生、横浜港で遭難さわぎのあの船だ。
 コロナがまだ珍しい時期で、わざわざその立ち往生船を港まで見に行ったものだ、コロナ初期騒動とともになんだか懐かしい。懐かしいとは良い記憶にいうべきだろうが、、。

コロナ遭難で横浜ベイブリッジ下に避難のダイアモンドプリンセス・2020年3月1日撮影

 そうか、ようやく復帰したのかあ、わたしは現在のコロナ終息気分らしい世間を疑っているのだが、この船を見て、もしかして本当かもしれぬと思えてきた。

(20231010記)

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2023/07/31

1698【コロナと戦争と酷暑と】歳たけてまた越ゆるかと思ひつつ命からがら戦世の夏

●七月尽

 うかうかと過ごしているうちに、7月が終わろうとしている。今月のこのブログ「伊達の眼鏡」に新規掲載記事は2件だけである。
 さすがに歳闌けると億劫になるものだと、わが身の順調なる老いぶりに感心してばかりもいられないので、7月末日にすべり込みで今月2件目記事を書いて、老いに抵抗する。

 さて盛夏そのものの日々だが、春にはこんな歌を書いていた。

 ねがはくは花のもとにて春死なむ そのきさらぎの望月の頃
西行法師(山家集)

 願わくば花の下にて春死なん その如月の望月のコロナ
街杜散人(伊達の眼鏡)

 毎春になると西行法師の歌をもじって、今年の春こそと思っている。それなのに、今やコロナ禍が明けたらしいのに、いまだに永らえているのは、どうしたことかと、うろたえるばかりの盛夏である。
 では、夏はどう詠もうかと考え、またもや西行さんにお願いすることにした。

年たけてまたこゆべしと思ひきや命なりけり佐夜の中山
西行法師 (新古今和歌集)

歳たけてまた越ゆるかと思ひつつ命からがら戦世の夏
街杜散人 (伊達の眼鏡)

 花の歌のようにうまくはないが、まあまあ本歌取りとしよう。

●老いという災禍

 コロナ世のさなかに願いが叶わなかったばかりか、いっこうに終りそうもない戦世(いくさよ)の最中(さなか)に永らえる身を嘆くばかりである。何しろ西行さんがこの歌を詠んだのは69歳のとき、今のわたしはそれより二回り以上も永らえていると知って、当惑するのである。

 老いは容赦なく身に迫る。わが身だけでなく連れ合いにも及ぶから、老老相和してばかりいられず老老相頼るようになり、更に老老介護に至る道程に入る。
 わたしは今、その老老介護という荒海か深山かわからぬ入り口あたりで戸惑っているが、幸いにして信頼のおける案内役というかリーダー格の息子がいる。世代交代するときの長い長い儀式に入ろうとしているのだと思う。

 世は暑い暑い最中である。今年はエルニーニョの影響とかで毎日が最高気温とかなんとからしい。地球温暖化による災害多発は、どうやら本当らしいと身体で感じることができる。
 この人間ひとりひとりその肉体で感じる異変が、環境問題への日常的取り組みにつながるのだろう。そう考えると、このあたりでドカンとコロナのような地球規模で同時に起こる気象災害があれば、それが塞翁が馬になるかもしれない。もっとも、自分がそれに出くわすのは嫌だだから、そのまえにおさらばしたいものだ。間に合うか。

 わたしは地上20m高さの空中陋屋住まいで、風がよく吹くので自室を冷房にすることはあまりないままに過ごす。老化進行とともに気温感度も老化進行しているようだから、自室にいて自覚せぬままに熱中症という季節流行病でポックリ逝けば、それはそれで花の下に春死ぬと同じようなものだ。

 生まれたのは15年戦争の最中、物心つけば敗戦の最中、少年時代は世界大戦で地球規模の混乱の世だった。
 さてそれが死ぬときはどのような世になっているのだろうか、平和の裡に死にたいものっだと思っていたら、なんとまあ今やコロナパンデミックとプーチン戦争そして温暖化という3大災禍で気球規模の混乱の世なのである。これにトランプという災禍が加われば、この世も末である。

●コロナという災禍

 つくづく嫌になるこの世の巡り合わせである。取り戻しようがない混乱人生である。そこでせめて好奇心を満足させてから死のうと、コロナと戦争が終わったのちにやってくるであろう変わり果てたこの世を見てから死ぬことにした。

 コロナと戦争がこの世にどのような変化をもたらし、どんな世界が来るのか、単に新しものへの興味だけではなくて、恐怖世界が来るかもしれない怖いもの見たさもある。現に地球上のあちこちで起きている強権政治とか超ポピュリズム政治とかの国が増えてくると、どうなるのかと思う。ただし、自分はもうすぐ死ぬから関係ないと、単なる好奇心のみであることも確かである。

 コロナが遂に消えたのかと思えば、そうでもないらしい。コロナ感染グラフも新聞にあるるので見れば、かつての全数把握と違うから参考値とあるが、感染者数はうなぎ上りの傾向と分る。そういえば昨日は土用の日だったからではあるまい。それにしてもウナギは高い。 

 去年夏の第8波のトップの半数近くに上昇中、しかも波の形が似てきた。だらだらと上昇中ではないのだ。これは大波というべきではないのかしら?
 これでも政府からコロナだからああせいこうせいと去年みたいに言われないのはどういうわけだろうか。

 実は、わたしの幼馴染の同年女性は、つい先日コロナにとうとう感染したというのだ。しかもその住むところは山間部の人口1万人ほどの小さな盆地である。
 それなら横浜都心に住むわたしは彼女の100倍くらいは感染確率が高い筈だが、今のところ感染していない。今できることはせいぜいマスクを忘れないようにするしかない。最近油断してすっぴん外出が多い。なんだかよく分からないけどね。

 近所の横浜観光名所の中華街や港あたりは、わんさと人間が集まってきている。夏花火イベントの日はもの凄い人出だったらしい。本当にコロナはどこかにいってしまったのか?、コロナは今頃大喜びで感染してまわっているに違いない。
 夏が終わる頃は、上のグラフの右の方はググーンと上昇しているんだろう。冗談じゃなくて年末には第九番の波の上にいることになるのかもしれない。怖くも楽しみなことである。

●戦争という災禍

 楽しみはコロナだけではない。ウクライナでのプーチン戦争の行方はもっと気になる。
 プーチンの当初侵略区域からウクライナ側の奪還への動きを見ると、去年の3月の最大侵略からは、ウクライナが今年4月末にはかなり奪還したようにみえる。
 だが6月末も7月末も地理的範囲に大差はない。ウクライナ軍が苦戦しているのだろう。

 地理的な戦況よりも気になるのは、地球規模の戦争陣営が次第に見えてくることだ。つまり、西軍にはUSA、UKなど西欧諸国のNATOの国々+日本で、東軍にはロシア、チャイナ、ベラルシ等の国々という基本構成である。これで関ケ原合戦が始まる頃、わたしはもうこの世から退散していることだろう。そうありたいものだ。

 ウクライナ危機で世界が最も憂慮しているのは、食糧問題である。地球の穀倉地帯が戦場になり、その収穫物が戦略物資になって世界をおののかせている。黒海封鎖したロシアは、ウクライナの穀物輸出船舶航行を妨害しているとんこと、戦争で腹ペコ体験者には、何ともやりきれない思いである。

 戦争期間が長くなり、拡大の敬拝が濃厚になると、そのうちに国々での食料歌稿込みが始まるだろう。そうすると、自給率が4割を切る日本、つまり食料の6割を外国からの輸入に頼る日本は餓死するしかないのか。またもや腹ペコ日本の到来である。

 そんな時に政府の考えることは、ウクライナへの武器援助であるらしい。とにかく早く戦争に勝つためには、憲法無視らしい。なんだか欲しがりません勝つまではって、聞いたことがある標語が待っているような気がする。
 そんなころになる前に私は死んでいるだろう。そうありたいものだ。

 ウクライナで戦争、中央アジアやアフリカ中部で不安定政権、東南アジアでも不安定政権、東アジアで強権チャイナと北コリア、USAでのトランプの出現による国民の大分断状況などなど、好奇心の及ぶにはあまりに多すぎる地球の騒乱に、頭がとても追いつかない。こうもあちこちで騒乱ある地球に居ると、ボケている暇がない。

 さてそろそろ台風シーズンである、今年はどうなのだろうか、暑い暑いと言っているから、大型台風がいくつもやってくるのだろうなあ。大水害が起きるだろうなあ、加えて大地震が起きるかもしれない。

 こうも外憂内観もあまりに数が多すぎると、あきらめの境地である。ちょっと安心なのはわたしには絶好の避難先があることだ。避難先をあの世にすればよいのだ。もうこれ以上逃げようがない究極の安全なところ、避難するのが楽しみでもある。
 だからこう詠うのだと、話は初めに戻る。

歳たけてまた越ゆるかと思ひつつ命からがら戦世の夏

(20230731記)

参照:コロナ大戦おろおろ日録


2023/06/30

1696【コロナ×プーチン二重禍】あの腹ペコ時代の嫌な記憶が脳裏に浮かぶ嫌な危ない世になりつつある

 今日は6月30日、今年も半分になってしまった。今年もコロナとウクライナで明け暮れしてきた。

 それがちょっと様子が変わってきたのは、コロナの影が薄れてきた感があることだ。このブログに毎月初めと中間にコロナにいちゃもん付けてきていたが、5月8日に書いて以来、もう50日も書いていないのは、なんだかよく分からないからだ。

●コロナウィルスはこれでいいのかい

 分からなさの一番は、コロナの法律上のレベルを2級から5級に格下げしたことだ。コロナというものは人間の階級ではなくて、ウィルスという別世界の階級だと思っていたら、やはり人間の階級でいいのか、そこがよく分からない。コロナの方がキョトンとしているような気がする。

 ついこの間までは「マスクしろ、つい立てを立てろ」だったのが、ある日を境に「もう勝手にせい」と決まるのも不可解である。その日からパタッとコロナが消えるのかしら。
 でもまあ、コロナ禍の最中もコロナにかからないで、勝手に生きてきたからよかったと思おう。もう自由に集まってよし、あちこち旅行にでかけてよし、とのことで、けっこうなことである。

 でも、わたしのような超高齢者にはけっこうでもないのである。さあ、これからは仲間と飲み会しようと張り切ったら、コロナ中に飲み仲間の同輩たちがあの世に行ったり、もう飲めなくなったとて、元に戻らないのである。

 わたしも酒飲む気がしなくなったし、遠方に出かける気力を失ったのは、この3年間の強制的な逼塞がもたらしたものである。
 若者には取り戻せても、年寄りはそうはいかない。明確にこの3年という、人生の最晩年におけるまだ多少は飲みかつ旅に出る能力を、コロナに奪われてしまったのだ。
 そのむかし、日本が戦争していたころに、若者が戦場で命を失って人生を取り戻せなかったのと同じで、今、年寄りに貴重な元気な晩年を奪われたのである。しっかりと愚痴を言っておくのだ。

 それにしてもわたしの年代は、生まれたのが日中戦争たけなわ時で、物心ついたら太平洋戦争に入ったらすぐ敗北という、最悪の世の中に少年期を送ったのだ。腹ペコほど人間をあさましくするものはないことを見てきた。

 考えようによっては、最低の社会にいたのだから、その後の人生は良くなるしかなかったのだ。何をやってもとりあえずはそれまでよりは良くなった、と言えるような社会であった。別の言い方をすれば、最低の社会ばかりを追いかけていたと言える不幸だった。

 そして今のわが人生は、コロナウィルス禍とプーチン戦争禍のダブル禍の社会に回帰してきたのだから、大いに愚痴をこう言いたいのだ。

ああ、2019年中に死んでおけばよかった

 コロナが第9波になってて戻って来つつあるらしく、年末にはベートーベンとダブル第九で大いに波が盛り上がるかもしれない。プーチン戦争は核爆弾が登場するかも知れない。
 その2重禍がおきれば、またまたどん底の時が来るだろう。またあの時代かよう、、父を取られ、空爆、腹ペコ、大人たちの豹変、ああ思い出してもいやだいやだ

ネット空間を捜索してもこんないい加減なグラフしか見つからない。これでいいのか。


●ウクプー戦争は裏切りもある佳境の先は

 さて、今年半ばのウクライナプーチン戦争はどうなっているのか。遠くの戦況はよく分からぬが、先般はドニアプルという対岸にある人口のダムが破壊されて、ダム湖から流れ出る水で大水害が起きたとのこと。この犯行元がロシアかウクライナか押し付けあっているようだ。
 これが戦況にどう反映しているのか知らないが、広大なる被害が生じているらしく、それは核発電所事故を想起させる。

ウクライナ領土争奪模様1年半 20220224~20230629

 つい先日は、例の民間戦争屋ワグネルが、プーチンに対してクーデターを起こそうとした
事件があった。「敵はクレムリン本能寺にあり」とて明智プリゴジンがワグネルを率いてモスクワに攻め上ろうとしたのである。
 もっともベラルーシのルカセンコがプリゴジン説得に成功し、2日で腰砕けになったプリ親分はベラルーシに亡命したそうだ。光秀とは異なり、幕間のピエロだったか。

 だが、プーチンの統治能力の衰えを示すことになったようで、ウクライナを奮い立たせたことだろう。これが戦況にどう影響sるのだろうか。

 日本の政治にいま影響がでてきたのは、日本産の武器輸出の制限を緩和しようとの動きが与党にあることだ。殺生能力のある武器も輸出可能にするとて、それの元はアメリカに追随してウクライナへの武器支援のためであり、実は台湾有事という中国の軍事台頭により起こるであろうアジア戦争への対応であるようだ。もちろん日本も兵器産業の大きな要望でもあるに違いない。きな臭いことになってきた。

 そして戦争に慣れてくるのが怖い。ツイッターに塹壕のロシア兵を攻撃するドローンによる動画がいくつも登場する。去年中ころまでは嫌な気分で観ないようにしていたが、今は見慣れて長く見ていてハッとして、そんな自分を嫌になる。

 ああ、いやだいやだ、またあの腹ペコ時代がやってくる、早く逃げ出すしかない、その方が幸福だろうなあ。

(20230630記)


2023/05/31

1689【薄れる境界】男と女・生と死・公と私の境界が曖昧になる現代

地球も身辺も災禍重層時代

 遂に5月が終わる。だからどうというのではないが、コロナ禍プーチン禍冬の寒さが重なる暗い日々で気がなえていたのだ。
 それが初夏の5月がきて日が照り薫風が吹き、急に明るくなってきたと、気が晴れてきたのだ。しかしまた、梅雨が来ると暗いなあ、と、6月が来るのも憂鬱なものだ。

 いつも月末にはコロナ禍とプーチン禍のその月の締めを書いてきたが、もういいやという気分になってきた。
 コロナ禍はなんだかよく分からないが、コロナ夜が明けたようなまだ暗いような半端な気分である。その半端気分に合わせて、マスクを顎にずらして外出すれば、同じような気分らしいマスク半端人が結構多いのに笑ってしまう。
 つまり今はコロナ禍とインフルエンザ禍の境界あたりにいるのだろうと思う。禍だらけの時代に生きている。

 もう一つの大禍であるプーチン禍、すなわちプーチンのウクライナ侵略戦争だが、こちらの禍は実のところよく分からない。先日はゼレさんが広島までやって来て、七國組に応援依頼した。世界は露中二国組日欧米七国組とが戦い、インドブラジルなど南國組が傍観中、こんな構図に陥っているらしい。

 そのような地球で生きる人間たちは食料とエネルギーの争奪戦に入ったらしく、これからどうなるだろうか。その争奪戦を生きなければならない次世代人間たちは、なにを考えているのだろうか。
 わたしのような前世紀前半生れの超高齢者は、実のところそれを心配するよりも、身辺に迫る自分の老いの問題の方がはるかに深刻だ。わたしが死んだ後のことはもうどうでもよい。孫たちの世代のことを考える余裕がなくなってしまった。コロナ後の世界を観たいと言う欲望が失せてしまった、もう、どうでもよいのだ。

男と女の境界が薄れる

 同性婚者を異姓婚者と同等に扱う法がないのは憲法違反とする判決を、名古屋地方裁判所が判決したと、今日のニュースである。最高裁まで行くかもしれないから、確定は先としても既にそれに似た判決がべつの裁判所でも出ているから、世の流れとしては同性婚も法的な枠組みに入る時がくるだろう。

 それで思うのは、人間世界はあちこちあれこれで、これまで確固とした境界なるものが存在していたのが、次第にあいまいにぼやけていくことだ。
 男女という生物的な境界は、これほど人間にとって身近過ぎる境界として、文化を規定してきたものはない。たとえば、フランス語やスペイン語には男性名詞女性名詞が隅から隅まであって、男女を分けることがおびただしく、外国人にとってはまことに面倒な言語だ。それほど面倒なのに普遍的に使いこなしているのは、それほどに境界としての規定度合いが人間の基本にある(あった)ということだ。

 それが今や言語という文化的な人間が意識して作り上げた境界を、人間の意志としてその存在を取りのぞこうとする。
 そればかりか、人間が生来のものとして備えて生まれてきた生物学的雄雌の境界にも、人間は文化の側から手をいれて境界をあいまいにしようとしている。他動的に決まってきた生の境界を、自意識として自動的に超えることを許容するようになったのだ。いや、まだ許容する世界もすこしは出てきたというべきか、この同行の顕在化によって、大きな軋轢も起きている国々もあるらしい。

生と死の境界が薄れる

 生物的な男女という性の境界があいまいになる時代だから、人間一人一人にある生と死という厳然たる生物的境界さえも、今やあいまいになりつつあるようだ。
 人間同士の争いの結果としての殺したことによる生と死は別にして、個人的な生と死の境界のあいまい化を迎えつつある。その発端は、臓器移植技術に対応して生者と死者の判別に混乱が起きたことだろう。

 太古からある不老長寿の願いとそれへの人間の努力は、境界をいかに遠くの時間に押しやるか、生と死のあいまい化への初歩であろう。それは医療技術の発達によって実現しつつあるが、死という境界線を消滅するものではない。しかし遠ざかれば遠ざかるほど、実は生と死の境目が分からなくなっている気配である。

 医療技術の発達は、多くの生物的死に近い高齢な人間を急増させる結果となり、生と死の境界上のあたりに渋滞する人間が多くなる。そうなると多様な死に方が登場してきてなにがしか分からなくなる。死という境界をかつてのように絶対的ないわば神の行為とする考えが、必然的に消えつつあるのだろう。
 自死する人間とか安楽死する人間が多く出現してくるから、死は生ある人間が自由に選ぶ身近なものとなり、死と生の境はあいまいになってきた。

 どうやらこの考えは、わたし自身が死を身近にした超高齢者になったことと大いに関係がありそうだ。人間社会に増えすぎた超高齢者を作り出したのは、医療技術の発達の結果であり、これが生と死のあいだの壁を、どんどん透明化してあいまいなものにしてきたようだ。

 コロナ禍の最中は葬儀に参加することが途絶えていたのだが、先般ひさしぶりに親友の葬儀に参加した。簡潔な無宗教で気持ちよかった。そこで思ったのだ。
 葬儀という形式の発明は、もともとは人間の生と死の境界をあいまいにして、生の延長のような死を演出して、悲しみを消すための仕掛けであったろうと思う。
 ところが、それが長い歴史を経るうちに宗教的儀式となり、死を祭り上げることで生から死への境界を巨大な装飾装置に仕立てて、それを特別な事件とする方向になったらしい。それを葬式の産業化という、と、親友の無宗教葬儀の場で考えたのだった。

公と私の境界が薄れる

 コロナ禍で急にオンライン出勤とか講義なるものが、世の企業や大学などに流行してきた。住家で仕事をするのはコロナ禍前は公私混同とか超時間勤務とかで、不都合なる状況を意味していた。それがコロナ禍以後はすっかり変わって、公私混同が当たり前になってしまった様子である。ころなが人間社会の評価の軸を変更させた例であろう。
 もっとも、さすがに住処でオンライン通学大学教育の変更は無理であるらしいが、実のところはどうなのだろうか?

 わたしの息子ときたら、コロナ禍の最中に転職するにあたり、オンラインで採用面接を受けて外資系企業に移ったが、その後3年たっても一度もその企業のあるオフィスに行ったことがないという。自宅でオンライン勤務の日々とて、それで成り立つのが不思議だ。

 この例は仕事内容がコンピュータ・ネット関係である特殊性もあるが、オンライン勤務は公と私の空間をあいまいにしてしまった。空間だけではなく、企業文化も変わったことだろうと思うが、それはわたしには分からない。

 この公と私の境界のあいまいさの普及は、どんな文化を生み出しているのだろうか、興味ある。私が現役で仕事をしていたころは、かなりの頻度で出張があったが、それはいまではオンライン会議でも済むことが多かったと、思いだすのである。

それなのに今も強固な国と国の境界

 生物として地球上に繁殖した人間が、生きるために食物やエネルギーの確保で争いの結果で発明したもっとも面倒で硬い境界は集団と集団徒を区切る国境であろう。
 国家集団の構成員たる人間は、地球上を自由に情報が駆け巡るネット時代となって、国家間の人間の移動も著しく、文化的には国境が薄れつつあり、その面からは国境は崩壊状態である。

 個としての生物的文化的人間境界としての国境はしだいに崩壊する気配なのに、この集団としての国家の境界は、崩壊と再構築が繰り返されていても厳然として亡くならないし、あいまいさを許さない争いが絶えない。これはどうしてだろうか。
 その原因の根底には、二元が私物として生きるために必要な食糧やエネルギーが、地球上の国家の存在する位置によって大きな偏在状態があることだろう。

 国境は戦争や交通の発達によって変わりつつも、今も強固な境界である。こうして人間は個人としては国境は崩壊しているのに、集団としては強固な境界を維持しているという、きわめて矛盾する位置にいま立っているらしい。
 矛盾の解消は戦争しかないらしいことは、プーチン戦争が如実に示してくれた。20世紀の戦争時代に生まれたわたしは、今また戦争時代に死ぬのである、戦争の人生であった、ヤレヤレ、、。

(20230531記)


2023/05/08

1683【コロナ格下げで諸事解禁】みとせ余もつづきしコロナ禍けふよりはただの風邪かやそはまことかや

 今日2023年5月8日から、これまで3年半も続いて世を悩ませつづけるコロナウィルスの、行政上の取り扱うレベルを大きく格下げするそうだ。
 これまでは感染法上の2類にしていたが、今日から5類に分類しなおすという。3段分格下げである。相撲で言えば横綱に続く2番目の地位である大関だったのを、その下の3番目の関脇も4番目の小結も飛ばしてしまって、一気に前頭に転落ということか。

 ということはあんなに猛威を振るったコロナの奴は、今やそれほど弱ってしまったか、あるいはどこかに行ってしまたのか、それとも地球上から消え去ったのか、そしてまだわずかに残党がいるから完全廃業引退をさせないでいるのだろうか。
 おお、とにかくよかったなあ、もうマスク要らない、惑珍注射要らない、ふらふら出かけてよし、飲み会やってよし、どこに旅行に行ってもよし、、、なんだね。

 ほんとうかなあ
みとせ余もつづきしコロナ禍けふよりは
ただの風邪かやそはまことかや

 これまで8回もの波状攻撃をしてきたのが、もうこれでパタッと消滅かい?、え?、あれほども何回も大波が来たのにさ、あのねえ、波ってのはだんだんと小さくなっていくもんだろ?、池に石を投げ込んでごらんよ、そうだろ?、え?、違うの?

 ほら厚労省サイトに載せているこのグラフ、これまでのコロナの奴の波だよ、見てごらんよ、次々と襲い来る波はしだいしだいに高くなって来てるでしょ、この波が消えるまでには、しだいいひくいなみになっていくものだろ?、え?、それがさ、8回目でパタッと力尽きてまっ平ら、もう9回目はないというのかい?、いいねえ、でも、ほんとうかい?

 あのね、このグラフのいちばん最後の右下を見てごらんよ、なんだか蛇がシッポか首をちょいともたげようとしている感じだろ?、え?、そう見えるだろ。
 これがじわじわと持ち上がって第9波になる、なんてことないんだろうね、いや、なんだかありそうな気がしてならないなあ。
 あ、そうだなあ、この次にくるとしたら多分、年の暮れだね、そう、なんしろ「第九」だからね、「第五」の出だしもつれてきて、ジャジャジャジャ~ンって、跳ね上がる!

 で、ほんとにもうマスクもなしに飲み歩いてもいいのかしらと、いつもはナナメ読み新聞を今朝はしげしげと眺めて見た。おお、こんなことを言ってるよ、あのオミ先生が、。

「新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが8日に季節性インフルエンザと同じ5類に移行するのを前に、政府対策分科会の尾身茂会長が東京新聞のインタビューに応じた。 5類になっても、高齢者らにとってはリスクの高さは変わらないと指摘。「地域で流行が拡大した際には、不特定多数の人が利用する電車ではマスクを着用するなど、より慎重な感染対策が求められる」と話した。

 今後の見通しについて「波の高さはともかく、第9波が来ることを想定した方がよい」と強調。重症化リスクが高い人をいかに守るかがポイントだとして、「高齢者と接触する機会が多い人だけでなく、それ以外の人でも地域の流行レベルが高い時に高齢者と会う際には、感染対策により注意を払ってほしい」と話した。(東京新聞2023年5月8日 06時00分)」

 なんだよ、よく読むとよく分かったよ、コロナは消滅なんかしてないんだ、「第九」はくるんだってさ、ほら言ったとおりだろ。

 それにマスクしなくてもよいって政府は言ってるが、オミさんはより慎重にしろと言ってるよ。考えてみるとすごいのは、わたしのような超高齢者にとっては、コロナリスクがむしろ今後は高まるってことだよ、だって若い者はみなマスクしないでよいのだから、そこら中にコロナをばらまくようになるだろ、でも老人だけはマスクしてコロナをばらまかないようにしろって、一方的受け身老人だよ、不公平極まるぞ、そりゃまあ老人が増えすぎて世の中は困っているだろうけどさ、コロナを格下げした目的は、そうやって老人を減らすためであったか、露骨すぎるよ。

コロナ百人一首狂歌

春過ぎて夏来にけらし四六時のマスク捨てたり風のかぐわし

ひさかたの光のどけき初夏の日に静心なくコロナ消ゆらむ

  ま、とにかくこうなるんだそうだ、なんかよく分からんが、。


とりあえず15日に近所の医院で第6回目惑鎮注射だあ。 

(20230508記) 

参照:コロナ大戦おろおろ日録


2023/04/05

1681【春来てコロナ逝くか】まだまだ減衰していく波をいくつか経てから消滅するのだろうなあ

 


 とうとう春になり、桜も散りだした。地球の季節模様はほぼ予定通り変わるが、地球の人間模様のコロナパンデミックとプーチン戦争は、どうなるのだろう?
 3月末は年度代わりだから、この世間記録ブログの役割として、コロナも年度末状況を見ておくことにする。

 全国都道府県ランキング表を見よう。あい変わらず防疫王者の地位にあるのは鳥取県、以下は徳島、島根、高知と続き、ここまでで10万人台は終りになった。東北地方の秋田山形は20万人だに脱落した。

 どうやら日本のコロナ防疫先進地は中四国地方がよろしいということらしい。今後の日本人口移住は、そちら方面に動くかもしれない。もっとも単に県の総人口が少ないということもあるかも知れないが、つまり、人口が多いのは危険も多いと証明されたのだ。

 コロナは一段落らしく、御上からこんなお達しがでているようだ。

 コロナと言えばマスクだったが、オカミのお達しでは、マスク着脱は「個人の自主的判断にゆだねる」とて、つまり各人の勝手にいたせ、とのことである。
 と言われても御下賜アベノマスクから始まり、この3年間も覆面強要というか励行社会だったので、その癖が従順なる下々にはすっかり身についてしまい、マスク無しで街を歩くなんてストリーキングやってる気がするのだ。

 こうも世に席捲したマスクなるもの、新たな文化を生み出しただろうか。このブログをちょっと振りかえると、2020年9月に「覆面社会到来を妄想」する与太話を書いていた。
 例えば「鼻と口は陰部秘所になり、マスクしないと猥褻物陳列」なんて書いたが、そうならないでいるから大外れの与太話だった。あるいは、マスキズム思想が台頭して政治が大きく変革するとか、ま、どれも当たらないなあ。

 あるいは、会話が感染の最大危険行為だから、スマフォ音声のみで会話するようになるとも書いたが、当たらなかったなあ。マスク反対派が大きく台頭して、覆面派人類と非覆面派人類の戦いになる、これも当たらなかったなあ。
 ついでに真面目に考えたのに当たらなかった予測で最も大きいのは、「コロナ巣ごもりで人口増加」であった。人口減少の起死回生にコロナが貢献すると思ったのに現実は逆で、コロナで人口が減ったとは予想外だった。

 個人的には、コロナによって一般にマスクが大きく普及したことを喜んでいた。それは美女美男が街に増えたからである。どんな人でもマスク顔を見ると、その隠れている部分を想像することになるが、それは美女美男の幻想が働く。
 コロナのおかげでこの美女美男が増えて喜んでいたのに、マスク着脱自由となると元に戻るのは残念。せめて自分だけでもこれからもマスクを着けて、他人を不愉快にしないようにするしかない。でもだんだん暑くなるとそうもいくまいなあ。

 でも、本当にコロナはもう風邪並みなんだろうか、今の第8の大波は終ろうとしているように見えるが、その先でいつまた上昇するか分からない。これまでなんどもそうしたのだから、これでバタッと波が消えるわけがない。

 始めのころからの波の形を見ると、小さな波から次第に大きな波になって、今が最大の波である。これでもう波は来ないのだろうか。突然消えるのだろうか。まさかね。

 凡人の常識から考えると、これからコロナが衰えるとなると、これまでやってきた波の形の逆をたどるだろうと思う。つまり、まだまだ7~8回の波が繰り返して、だんだんと小さくなるのだろう。とするとまだ1年以上はコロナが居座るのだろうか。

 それを妄想グラフにするとこうなるのかしら、、期待はしないが、予想できる。

(20230404記)

2023/03/01

1675【コロナ大戦休戦か】第八波が衰えつつあるがこれで消滅か年末には最後の壮大なる第九かも

 コロナ騒ぎが始まって3年と2カ月、このところなんとなくコロナ休戦になった模様で、マスメディア報道がめっきり少ない。
 でも終戦じゃない証拠には、やはり昨日だって感染者が1万5千人近くも出たし、67人も死んだのだ。
 だが世の中はコロナを忘れたみたいである。わたしも忘れているのだが、外出するときに習慣となっているマスクをつけた時だけコロナの世であることを思い出す。

●2020年1~3月のコロナ

 ちょっと思いついて、コロナニュースに初めて出くわしたころの私の日記(抄)を読んでみた。ここに日記本文ではなくて、ある会の機関誌に3カ月ごとに抄録を掲載するのだが、その2020年1月から3月初め分抄録をここに載せる。
 チャイナの武漢の話から始まり、日本初のコロナ死者、クルーズ船コロナ禍、学校閉鎖、非常事態へと歩む初期の緊張を思い出す。

・2020年1月
 24日武漢三鎮】中国の武漢をコロナ軍が攻撃中とか、武漢と聞けば1938年「武漢三鎮攻略作戦」日中泥沼十五年戦争、あの時は陥落したけど最後は追い出したから、今度も頑張ってね。
 29日新型コロナ肺炎流行】新型風邪大流行開始の危機、用もないのに出歩くと犯罪扱い、うちで寝てると年寄りはそのまま寝たきりに、積極的に出かけてコロリがよしと思えど低死亡率、どうしたもんかねえ。
・2020年2月
 6日【身近なコロナ】コロナに襲われ幽閉された大型船客ら3700人、その船がうちの5キロほど先の横浜港埠頭にいるとて野次馬遠望してきた。遠い武漢が一気に身近、現代社会は脆弱、中世ペストと大差ないか。
 24日感染覇権あらそい】現在感染者数は中77000人、日855人、韓833人、チャイナが群を抜いて新興国覇権ぶり、後塵を拝して日本は第2位、日本に負けるなコリアが3位、中日韓アジア3大国の覇権争い中。
 26日日韓逆転】韓1261人、日869人、おお、大逆転されたあ、いや、そういうもんじゃないか。
 28日コロナ死亡】日本ついに10人、人生最期くらいは流行最先端ベスト10入り狙ってたのになあ。
 29日【学校閉鎖】インフルエンザで毎年千人以上死ぬのに、コロナならどうして百人で全国の学校閉鎖するほどの大騒ぎなのですか?、教えてください。
・2020年3月
 2日濃厚接触回避】今朝のニュース『首相は、換気が悪く人が密集する空間に集まることを避けるよう国民に求めた』ってさ、次は『狭い空間で男女濃厚接触行為を避けるよう求める』んだね、人口減るばかり。
 4日騒ぎ過ぎかな】世界的コロナ感染で日本は学校閉鎖、だが身辺は何事もなしなのに、観光地ガラガラ、乗り物ガラガラ、飲食店ガラガラ、こりゃあ快適だ、当分続いてくれ。3月5日【非常事態宣言】安倍首相は強制力ある非常事態宣言発令願望らしい、宣言1号「全国民の男女狭隘空間濃厚接触禁止」、宣言2号「全国民の空気吸引禁止」とか、堂々とピンピンコロリ政策ですな。

●2023年2月のコロナ

 コロナ騒ぎが始まって3年と2カ月、このところなんとなくコロナ休戦になった模様で、マスメディア報道がめっきり少ない。でも終戦じゃない証拠には、やはり昨日だって感染者が1万5千人近くも出たし、67人も死んだのだ。

 だが世の中はコロナを忘れたみたいである。わたしも忘れているのだが、外出するときに習慣となっているマスクをつけるときにコロナの世であることを思い出す。逆に言えばマスクがないとコロナもなくなるのだ。これでよいのだろうか。

 病理学的なことは分からないし興味もないが、社会学的にまことに面白い世の中であると思う。壮大なる社会実験をやっているのだ。実験の結果で社会はどう変わるのか、もう3年もやっていると、すでに社会は変わったに違いない。誰か社会学者がそのあたりをうまくまとめて書いてくれないものだろうか。自分自身のことを客観視はできないものだ。

 コロナ第8波(どうしても八波むと志を連想する)は、感染者数は第7波に次ぐ多さだったし、何よりも死者数は第7波を越えて日本一の大山だったのだなあ。第7波の時よりもワクチンが普及するから感染者も死者も減る、と言われいたような気がする。だが、これではワクチンは関係なかったみたいな数字だぞ。なんかへんだなあ

 あ、そうだ、1月末に飲み会やろうと、大学同期生たち7人で集まる企画を立てていたら、うち一人がコロナ感染してみんな我がことと思い、急遽延期したのだった。コロナはわれらが超高齢者の身に迫ってきた体験だった。
 幸いにもその感染した知人は基礎疾患あるのに治癒して、3月末に飲み会をやり直すことにしたのだ。その前にまた誰かが感染するかも知れない。


 そんな大物の第8波だったのにしては、第7波ほどに騒がなかったのは、いったいどうしてなのだろうか。もう人間がコロナ慣れして、何が起きても無視するようになったのか。あるいはコロナ疲れしてもう何もしたくなくなったのか。あるいは政府に資金が尽きてしまって何もしないという政策を選択したのか???

 でもこれまでの波の具合から考えて、このままパタリとコロナがオサラバしてくれるとは思いにくい。3年前の出だしからの波の具合の逆をたどって、次第に減衰すると考えるのが普通だろう。そうっだ、年未にまたやってくるに違いない、そう、年末が危ない。
 そこで狂歌を1首

第八波コロナ消えゆく気配見せ油断をさせて年末に第九

●日本都道府県別コロナランキング

 都道府県別のコロナ防疫ランキングで、当初からいつもトップを走ってきた鳥取県は、いまも堂々たるトップをである。同様に2位を走ってきた隣の島根は、このところ四国の徳島に追い抜かれている。4位は四国の高知、5位は東北の秋田、ついで福井、山梨と続き、ここまでベスト7が10万人台である。

 ワーストランキングトップはもちろんいつも東京である。ついで大阪、神奈川、愛知、埼玉、福岡、兵庫、千葉、北海道で、ここまでが100万人を超えている。

 これらベストもワーストも順番は原則として総人口順であるが、若干の入れ替わりもある。特異なのはワースト14にある沖縄県で、県の総人口では30位にあるのだから、コロナ感染率が異常に高い。これは観光客の入れ込みが影響したのだろうか。

●プーチン戦争とコロナ

 ウクライナでのプーチン戦争はいっこうに終わろうとする気配がない。2022年3月1日のブログにウクライナとロシアのコロナ模様を書いているが、両国ともに数回のコロナ大波の襲われてた。そしてこう書いた「第1次大戦時のスペイン風邪ウィルスのように、戦争終結に寄与してくれることを期待するしかない。戦争よりもウィルスのほうがまだましだろう



 その後にもウクライナのコロナ状況を見ていたのだが、すぐにコロナ統計が出てこなくなった。それはそうだろう、戦乱の中では統計どころではないだろう。
 もちろんロシアの方のコロナは昨年秋には猛威を振るっているのだ。だが、コロナと戦争が関連するニュースを見ない。どうもコロナにはスペイン風邪の様に戦争を止めてくれる力はないらしい。

(2023/03/02記 まちもり散人=伊達美徳)
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伊達美徳=まちもり散人 dateyg@gmail.com 
伊達の眼鏡 https://datey.blogspot.com/
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2023/01/22

1667【コロナ感染対策緩和】 これからもどうぞそのまま夜目遠目マスクの内の美しき人よ

熊五郎:やあ、ご隠居、元気そうですね、今日はZOOMで長屋談議とは、今どきですねえ。

ご隠居:はいはい、熊さんこんちわ、うん、こうやってPCで無駄話するってのも新鮮だね。

:それにしても同じ裏長屋に住んでこうとはねえ、どうもすごい時代になりましたね。

:ZOOMにしようよと言ったのはわたしだったがね。

●八十路のコロナ感染

:そうでしたよ、何でもご隠居の親友がコロナに感染したとかって、震えあがってこうなんですね。

:いや、震えちゃいないが、ビックリしたね、遂にコロナが身近に来たかとね。別居の息子が去年に感染したのと今回で2回驚いてるよ。

:2回で済んでるならよしとしましょうよ、それでその親友はどうしてますか。

:そう、その男はね、わたしと大学同期、同じ体育会系クラブ仲間なんだよ。

:それじゃあ立派過ぎるほどの超高齢者ですよ、基礎疾患があるのですか。

:あるんだよ、もう立派なコロナ大リスク感染者だね。実は本人とは半年以上も会ってないのだけど、メールでその知らせが来てね、でも喉が痛いだけで熱は出ないので、しばらく家で養生すればよいってさ。

:そりゃよかったですね、後遺症はないのかな。

:それはまだ分からないが、私たち同期仲間数人は大きな影響を受けている。

:まさか濃厚接触者とか、メールでそんなことないでしょ。

:メールだけでそれはないのだが、実はこの月末にそのクラブ同期の7人で飲み会をやることになっていたのをキャンセルしたんだ。せっかくの老いの楽しみがなくなった。

:そりゃ賢明なこと、ご隠居のような超高齢者が集まって飲み食いするなんて大冒険。

:うんその通りだけどね、でもねえ、そいつが治って飲み会やろうとたら、また次の誰かが感染するかも知れない、そんなことが続くと、年寄りはもう死ぬまで飲み会開催できない、つまらない人生だね。

:そうですね、年寄りはなにかやろうとしたら直ぐにやらねば、でもコロナじゃあね。

:先日ね、やはり大学寮の同期仲間9人でZOOMやったんだ、ちょいちょいやってるよ。

:顔を直接向き合わなくていいから、ZOOMって年寄り向きですね。さすが理工科系大学でですね。そういえば、近いうちに名前が科学大学って変わるんですってね。

:ガクガクするね。それがね、メールがつながる寮仲間が40人くらいいるけど、意外にもZOOMできるのは15人ほどだけなんだな。

:科学に弱くなった年寄りですね、足腰が弱っても、出会うための旅費の工面できなくても、ZOOMならなんとかなりますね。

:ところがね、足腰は元気でも目や耳が遠い老人には、ZOOMはむつかしい。そこが若いものと違うね。

:その同期老人たちはコロナには大丈夫なんですか。

:おお、それそれ、先日のZOOMでコロナ談議になり、聞けば9人中3人がコロナ感染体験者だったよ。

:おお、けっこう多いですねえ、みんな超高齢でしょ。

:そうだよ八十路半ばだよ、基礎疾患あるやつもいたけど、みんなZOOMに出てくるくらいは元気だよ。いずれも家族みんな感染して大変な目にあったが快癒したそうだ。

:後遺症はないのですか。

:それを聞いたのだが、当人はよくわからないと言っていた、まあ、年寄りボケとコロナ後遺症の区別はむつかしいかもね。

:わはは、なるほどねえ。

●コロナ対策転換は多老化対策か

:まあ、身近にはそんなことがあってね、政府はコロナと共生するんだって規制緩和だそうけど、年寄りはそうはいかないと身近にわかったね。

:政府はこのところ妙に急にコロナ共存政策への転換の様子ですね。コロナ感染者や死者の発生数が減ってきているのかと思えば、死者は第7波よりも多い、それで転換していいのでしょうかねえ。

死者も感染者もしっかりと増えているのに、、

:更に、コロナを感染法の第2類から第5類に変更するって言ってるよ、つまりコロナを流行り風邪並みの病気に格下げ、大関から前頭へ下降させるんだって、もうマスクもつけなくてよいとか。

勝手に格下げするなってコロナが大いに怒って、それならばもっとたくさん変異株をつくって、また大関復帰に頑張るぞ、なんて張り切ってるかもね。

:わはは、コロナの方は変わらないが、法律の方を変えて格下げする、どうしてかな?

  これからもどうぞそのまま夜目遠目マスクの内の美しき人よ

  格下げに落胆せずに新たなる変異株増産努力の所存

:このままにマスクもいらない、旅行も飲み会もOK、企業も出勤して来いとなると、要するにコロナ前通りの社会になる、そこにコロナだけは立派に存在して活躍する、だけど医療体制は対応しないまま。

:そうするとなんとなく感じるのは、われら老人階層ににコロナがどんどん押し寄せて来るような気がするんだよ。

:う~ん、年寄りがコロナにどんどん感染し、どんどん死んでいく、それってもしかして立派な高齢者福祉政策かもしれない、早く言えば多くなり過ぎた老人を、この辺りで政策として淘汰しようってんですよ。

:おお、そうかそうか、つまり少子化対策の向こうを張って、多老化対策だ、う~む、ありうるなあ。減るばかりの子供をどうやって増やすかが少子化対策つまり子供増加推進策であり、いっぽう、増えるばかりの老人をどうやって減らすかが多老化対策、つまり老人減少推進策であるのだな、おお、分かったよ、へん、おおきにお邪魔さま~。

:あ、いやいや、あのね、そう言えば近頃ネットで悪評判のアメリカの大学助教授の日本人の発言で、「老人集団自決」ってのがありますね。

:イェール大の成田さんて若い経済学者だろ。その言ばかりクローズアップされていて、本当はたぶん比喩的な言説だろうと思うが、社会一般ににある潜在意識なのかね。

:コロナが高齢社会と大きな関係にあることは確かだから、コロナに多老化対策をやらせるって、政治的合法的犯罪です。

:何かそれって投げ出し政策に思えるね。もう手がないから投げ出してしまって、社会の動きに任せるんだよ、それはチャイナの習さんが、準備もなく突然にゼロからウイズへとコロナ政策を転換したのと似ている。

:そう、ありゃどう見てもお手上げ投げ出し政策で、この春節の人口大移動でコロナがどうでてくるか見ものです。

:この冬の日本とチャイナとコーリアのコロナが、どういう結果になるのか、そこに老人問題がどう絡んでいるか、春になってから一番のお楽しみ、いや、心配事だね。

:その東アジア3国で、この冬の老人死亡統計に注意です。

:わたしも老人減少推進策に貢献するかな。

  少子化と多老化するこの国に老いさらばえて唯一の貢献

(20230122記)

2023/01/09

1666【コロナ躍進新年】チャイナ感染爆発シーさん白旗ジャパンもコリアも降参コロナ凱歌新年


熊五郎:やあ、ご隠居、謹賀新年で~す、今年もよろしく。

ご隠居:おや、熊さん、いらっしゃい、はいはい、おめでたいね、今年は去年よりもよろしくな。

:それじゃあ去年はよろしさが足りなかったみたい、ま、いいや、ご隠居の口の悪さは毎年のこと。

:すまないね、でもね、今年こそよろしくないようにと、この3年もの正月に言いつづけているのに、向こうから勝手によろしくしたいとやってくる奴にも困ったもんだね。

:そう、それそれ、コロナのやつでしょ、いい加減に退散してほしい。

●毎日数十万人感染でもこののんびり空気

:それなのにこのところコロナが日常のニュースのトップに来なくなってしまった。もうコロナ消えたのかと思えば、なんと昨日は1日で19万人近くも感染してる。

:そう、もう日本じゃ累計だと感染者は3050万人、死者は6万人だそうですよ。死亡率0.2%って、多いのか少ないのか、。

:1000人に2人死ぬんだから多いような気がする。それよりも1日に19万人も感染するって、どういう症状か知らないが普通じゃないよな、怖いね。後遺症だってあるんだろ。

:明らかに第8波襲来ですよ、感染者も死者も第7波を越えようとしている、なのにコロナコロナって騒がないのは、もう慣れてきたってことですかね。この程度は人間だから仕方ないってね。

:ワクチンが行き渡り、集団免疫ができてるってことかな、でも死者数だって低くはないよ、でも騒がない、う~ん、ま、そうだな、わたしは覚悟ができてきたね、もう感染して死んでもいいやってね。

:まあ、そうやってうるさい年寄りがいなくなるのはいいことかもね。覚悟とか慣れってよりあきらめたんでしょ。でも政府があきらめるてのが、あることなのかなあ。

第6-7-8波ときて新規感染者数は未だだが新規死亡者数は第7波を越えた

●お手上げになった強権チャイナゼロコロナ

:あきらめっていえば、あの強権国家でゼロコロナ政策完遂だって張り切っていたチャイナのシーさんさえもが、先月突然にもうゼロコロナごっこやーめたって180度転換だよ、あの剛腕シーさんだってあきらめたんだ、日本やあたしがあきらめたって不思議じゃない。

:あのね、そういうもんじゃないでしょ。それにしてもチャイナの急変緩和転換は、国内大混乱らしいですね、準備もなしに行動解除だから、感染爆発が起きてるって、もうすぐの旧正月休みになれば億人単位で感染者が増えるとか言ってますよ。興味津々ですよ。

:それなのにシーさんとこでは政府が統計を出さないとか、出しても信用ならないとかで、諸外国がチャイナ政府を信用しなくなり、チャイナ鎖国を次々と始めている、日本も厳しい水際防疫体制開始らしい。その日本に対抗措置として、チャイナは日本人へのビザ発行制限強化、なんか勘違いしているらしい。

:ゼロコロナ政策で感染を抑えてきたのはいいけれど、そのために集団免疫ができていない、そこに突然に感染者規制解除開放だから、爆発的に感染が増えるとわかっているのに、ソフトランディングの準備をせずにいきなり方針転換、これっていかにもチャイナらしいって言えるのかなあ、ヘンな国ですねえ。

:日本でコロナよりも経済だという政策に批判的な声が多いけれど、シーさんところもそれだったのかね、やっぱり命がちょっと減っても金が欲しいって、人間だよね。

:もしこれで景気が戻らなくて感染者死者ばかり増えると、シーさんのクビにかかわるのでしょうかね。

:チャイナのシーさんよりもロシアのプーさんの方をやっつけてくれるといいのにね。そんな中で世界のコロナ情勢はどうだい。

:なんといってもUSAのバイさんところ。感染1億・死者110万人すよ。で、気がついたのは今年になってからだと思うけど、日本が隣のコーリアを追い抜いて世界第7位になったことですよ。何かというと競争する両国だけど、こんなことでも肩を並べているんですよ。

:こういう世界ランキングにチャイナが不在ってのが、不思議だよね。どうも統計に信用がないらしくて、並べるのを忌避されているのかね。困ったもんだ。でもねえ、日本の統計は大丈夫なのかね、世界各国との比較について単に感染や死者数だけじゃないのも見たい。

●欧米をしのぐ大流行中の日本とコーリア

:それならこれですよ。雑誌「世界」2月号に米村滋人氏が書いている論文にある表ですよ。この右上あたりの日本の2020年と21年及び22年の感染者及び死者数の比率ですがね、その下の方にある諸外国のそれらと比較してみてくださいよ。

:どれどれ、ふ~む、隣のコーリアがすごいのでこれを別にすると、そのほか欧米のどの国も日本とは比較にならない低い数字だね。つまり日本と韓国ははじめ1年はコロナに強い国なんて自慢してたけど、2年目、3年目になると化けの皮が剥げたってわけかい。

:そうなんですよ、日本は2021年からはコロナ対策を間違ってるって、米村さんは書いています。隣のコーリアさんもそうで、こんなところでも張り合う両国です。

:それにしてもあの大流行コロナ失敗国といわれるUSAと比べてみても、21/20年の日本は感染者が6.53倍なのにUSAでは1.73倍だよ、22/20年比は日本106.71倍でUSAは2.27倍って、この大きな違いは何だろうねえ。

:USAやヨーロッパでは2020年には大量の感染死者を出したが、その後は比較的抑え込みに成功したらしいですね。日本とコーリアはその逆ってことです。

:ということは、今頃日本は制限緩和に舵が切られたけど、実は隣国とともに大流行のさなかにあるってことなんだねえ、先進諸国で緩和だから日本も真似して緩和したってことらしいけど、それって逆にしなくちゃならないようだね。これから大きな緊急措置が必要になるのかもなあ。

:今日から政府はまた旅行に補助金支給再開するそうですよ、いいのかしら、国民は覚悟して感染旅行ですね、なんだか怖くなってきましたね。ああ、こんなところで油売ってると感染しそうだ、家に帰って寝ようっと、寝正月に限る。    (20220110記)