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2024/04/01

1807【四月バカの日】戦場と戦争準備の記事の日々エイプリルフール毎日であれかし

 2024年4月1日東京新聞、見開き全部が4月バカ記事ばかり。もちろんのこと広告の腰痛薬も、飲む目薬も、オーディオ高価買取も、男の悩みズバリも、み~んなエイプリルフール!(だよね)。


 更に下に載せた同日の別面の記事、沖縄ではもうすぐ戦争になるから準備を始めたというのだ!、これももちろんエイプリルフール記事であろう、これこそ四月バカであろうなあ。


 日本が戦争する気になっていることは、エイプリルがまだ来ない数日前のこんな新聞記事にも表れているから、もう確実に本当のことであろう。いやだいやだ。
 安倍政権のころから特にそうなのだが、じわじわと戦争やりたい気分が日本国政府には高まってきている気配であったが、ここまで来ているのである。いやだいやだ。


 わたしはギリギリ戦争当時を身体的に知る年齢である。戦争によって少年時に最も身に応えたことは、日常的に食べるものが少なくて、いつも腹を空かせていたことだった。食い物の恨みは一生続くものだ。たぶんそのころの親たちは、自分が食べる分の食事を、その子たちに食べさせていたのだと、大人になってからようやくわかったのであった。

 幸いにもわたしの子等にそれを体験させないできたが、どうやら孫(わたしには孫はいないが)の世代の親子たちには、またもやありそうな気配だ。すでに外国では現実にウクライナやパレスチナあるいはミャンマーで起きているから、日本にそれがやってくるのは確実だろう。

 もう年とってよれよれになって何もできないわたしは、この現実から早く立ち去るしかない。そう、「あの世」と言う絶対的に安全にして、いつでも行くことができる避難先を用意しているのだ。

戦場と戦争準備の記事の日々エイプリルフール毎日であれかし

(20240401記)

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伊達美徳=まちもり散人
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2023/12/10

1761【国連右往左往】米・英・独・仏・伊・蘭・露・印・土・白・波・越・宇いくつ判るかな

 イスラエルのパレスチナのガザへの攻撃は続く。国連安全保障理事会では何度目かの即時停戦決議案が、9日に提案された。15常任理事国の内で13か国が賛成、反対1国、棄権1国だそうだ。常識ではこれで決議案は可決だが、USAが拒否権発動の反対で没になった。
 棄権はUKであり、西側諸国の代表的な2国が停戦に賛成のである。いろいろ国際情勢で理由はあるのだろうが、いずれにしても困った地球である。

休戦決議反対の手をあを挙げるUNITED STATES
 
 この写真を見て、UNITED STATESUNITED KINGDOMの国名表示にふと思った。これらのどこにもアメリカとかイギリスとか、日本のマスコミが使う国名が無いのは、どうしてなのだろうか。国連が使う国名と違うのはなぜか、日本では間違った翻訳をしたままで使っているのだろうか。

 マスコミでは表記を短縮するために米国とか英国とか書くこともおおいが、これこそ明治かそこらの開国当時の外国語の漢字表記をそのままだろう。独、伊、露、比など使わないのはなぜか。あまりに古すぎてもう通じないと言ってもよい。ときにとあるので食べると勘違いする。米国はよしてほしい。英国も今では何の意味もないからよしてほしい。

 参照:http://www1.odn.ne.jp/haru/data-list/w_ryaku.html

 米国を正式に日本語で書くとなるとアメリカ合衆国なのだから、これもめいじかよ~と笑うしかない。連邦というのが普通だろう。ときに合州国と書く人もいるが、stateを州と翻訳したから、この方がそれなりに合理性があるように思える。

 話を戻して国連で机の前の国名であるが、UNITED STATESUNITED KINGDOMもどちらも一般名称であり、国名という固有名詞ではないのはなぜか。世界で俺たちの国だけが連邦だというのか。大国の影をひけらかしているのか。

 ちょっと調べたら、United Mexican StatesUnited Republic of Tanzaniaという国名がある。ならばメキシコもUnited  Statesであり、タンザニアはUnited Republicだろうか。一般名称を国名にするのは、思い上がりというものだ、とそんな嫌な感がある。特にUKとUSAの地球上における大国としての歴史を考えると、気持ちが悪い。

 国名ついでに言うと、北朝鮮というのも何とかならなものか。国交がないからとか、棄権跡売り者がいるからとかで、わざと見下す言い方をするのは、どこか子供っぽい。もっと大人になって朝鮮民主主義人民共和国(Democratic People's Republic of Korea)の短縮国名を使ってはどうか。

 実は韓国についても同じように思っているのだが、大韓民国(Republic of Korea)が正式国名だから、短縮するなら大韓というべきだろう。ついでに中国もおかしいと思っている。大国、中国、小国に通じるから、今や大国に復活したから変えるべきで、中華人民共和国(People's Republic of China)ならば中華または中共と短縮するべきだろう。そういえば、国民党と内戦やっていたころは、中共といえば中国共産党のことだった。

 それで思い出したが、日本JPANはこのままで良いのだろうか。だって当事国の人たちは誰にトリとして、じぶんのくにをJAPANと呼ばないのに、国連など外国ではJAPANと呼ぶのは、どうかんがえても奇妙と思う人はいないのかしら。

 USA人たちは自国をアメリカとは呼ぶことはなくて、UNITED STATESと自国を呼ぶ。そして国連での表記もUNITED STATESである。
 一方、日本人たちは自国をJAPANと呼ぶことはなくて、日本と呼ぶ。それなのに国連での表記はJAPANである。USAがそうならば日本も、国連ではNIPPONまたはNIHONと表記するべきであろう。
 この食い違いはどこから来たのだろうか。政府は是正する必要はないのか、その気もないのかしら。もっとも、わたし個人は困らないが何となく気分がすっきりしない。

 (20231210記)

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2023/12/06

1758【今日も戦争】薄暗い廊下の奥に閉じ込めた戦争がまた目覚める気配

  昨日は現在起きている外国の戦争のことを書いたから、今日は現在の日本で起きている戦争のことを書いておく。もちろん戦火が起きているのではない。戦争の気配が濃厚になっているのだ。
 去年にはウクライナで侵略戦争が起きて(実はもう2014年に起きていただが)、今年はパレスチナのガザで第5次ともいうべき中東戦争が起きている。ミャンマーでは内戦が拡大して続くし、朝鮮半島の北ではミサイル打ち上げに精を出しているし、チャイナは海洋に乗り出して東南アジアであちこちきな臭い。

 という世界戦乱情勢の中の日本は、今のところ戦乱は起きていないのに、なんだかきな臭い。ちょうど10年前の2013年に「特定秘密保護法」なる反情報公開法ができたのは、戦争につきもののスパイ策であったらしい。つまり戦争が近いからスパイに備えておこうというのである。その頃からどうもきな臭い。

 次に2014年には、憲法についてそれまでとは大きく異なり、日本は集団自衛権行使を可能とすると解釈を変更した。つまり、アメリカと一緒なら戦争できることにした。
 わたしは新憲法ができたとき11歳だったから、物心ついてからは憲法と一緒に育ってきた。戦争絶対しないと思い込んでいたのに、わたしより後から来た安倍さんに勝手に変えられてしまった。

 そして近ごろは武器を作ってその輸出さえ可能にするという方向へ論議しているらしい。現実に、ウクライナの戦争支援を公然とやっている。沖縄あたりの南西諸島では戦争基地づくりをどんどん進めている。
 いつ戦争が起きてもよいように備えるらしい。次の戦争が起きると沖縄は一番に攻撃される運命に落とし込まれている。戦火が上がるのは近いのかもしれない。


 今日の新聞に、その集団的自衛権行使への憲法解釈変更について、憲法9条違反だとして訴訟した人たちがいて、その控訴審判決が載っている。
 判決は敗訴、「いろいろ問題がありそうだが、明白な違反とは言えないなあ、、」てな感じである。わたしが一緒に生きてきた憲法が次第に離れて行って、戦争へとなびき傾いていくようだ。

 親友というか守り神と思っていた憲法君が育ちすぎて、わたしとは遊んでくれない不良になり、どこかに家出していった気分である。そうなったのは考えてみると、2006年に公然と憲法改正を唱えて自民党のリーダーになり総理大臣になった安倍晋三の登場からのような気がする。あの時のマスコミが伝える安倍晋三のいうことを見聞きして、デジャビュに襲われたことがある。赤尾敏である。

 わたしが学生時代に有楽町駅近くの公園で演説していた赤尾敏のいう右翼が居た。それに実によく似た言葉だったので、今どきこのようなことを言う政治家がまたも出たのか、と思ったものだ。
 それがするすると総理大臣になるこの国にすっかり不信を持ってしまった。安倍晋三にわたしの親友であった憲法君を拉致されたのだった。その拉致者が暗殺されたのも、かれゆえに怖い世を招いたご当人にも責任がある。

 わたしは日本の十五年戦争の半ばで生まれ、戦火こそ蒙らずに済んだが、その末期の教育を受け、敗戦の日も見届けた。そして敗戦後の混乱期も、腹ペコという現実的な不幸に襲われて、これが私の本当の戦争だったかもしれない。

 戦争を身に染みて知る最後の世代と言える。今、戦争を知らぬ世代の人々によって、戦火を招くような方向に世は動いているように見えて仕方がない。
 死ぬ時はまた戦火の時代になるのは勘弁してほしい。その前に死ぬしかないな。
 なお、タイトルは渡辺白泉の1939年の句「戦争が廊下の奥に立つてゐた」による。
(20231206記)
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伊達美徳=まちもり散人
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2023/12/05

1757【今日の戦争】ウクライナは今や戦い疲れ、ガザはこれから疲れるほどに戦うのか

 ウクライナでは、今や市民は戦争疲れの気分とある。その一方で、パレスチナのガザではますます戦争が盛んである。これも今に戦争疲れが来るのだろうか。
 そういわれると、毎日毎日戦争記事を読まされるこちらも、戦争疲れであると言えなくもない。戦火の中にいないのにそう思っては申し訳ないと思う。そこには何もできないでいる自分自身への責め疲れがあるかもしれない。


 そして思うに1944年から45年にかけて、わたしの父母たちの世代は、戦争に疲れたと思わなかったのだろうか。思ったに違いないだろうが、口に出すことができなかったのだろう。わたしの戦争時の記憶に、父と母が新聞を見ながらの会話がある。

 母が父に新聞を示しながら「こんなことを記事載せていいのでしょうかねえ」というのだった。それ以上は覚えていない。7~8歳の子には何かよくは分からない記憶の雰囲気では、どうも日本の戦局がかなり不利な状況の記事が載っている、そんな様子を感じたのだった。母は声を潜めているようだった。

 そうか、いま気が付いたが、母が声を潜めたのは、わたしに会話を聞かせたくなかったのだ。小さい子は外に行って無邪気に、家庭内での父母の会話を話すであろうからだ。そんな世の中だった。
 さて今頃のウクライナとかロシアの家庭内で、こんな会話があるのだろうか。

 ウクライナで盛んな局地のたくさんの戦いは、当然今も続いているのであろうが、今やニュース価値はパレスチナのガザに移ったみたいである。それでよいのだろうか。

 今ガザで起きている市民をたくさん巻き込んでの殺し合いは、ウクライナではもう終わって、軍隊同塩田高いばかりなのだろうか。ということは、そのうちにガザでもそうなるのだろうか。

 「あの頃はバカなことやったものよ」と、1945年頃を思い出すように今を思い出す時があるのだろうが、わたしには関係がない世界のことである。
 とにかく今日の戦争の記録を、ここに載せておく。

追記20231206ミャンマーの戦況図をみると内戦が広がっている。かつて日本軍がこの地を戦乱の場とし、そして敗れた日本軍の死者が撤退路に連なり重なる白骨街道を作った。

(20231205記)

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2023/11/06

1731【分らぬ宗教と戦争】ほのぼのとコロナ世の暗夜明けゆけば いくさ世の暗雲立ち込める見ゆ

ウクライナとパレスチナの紙面での扱い
 なんともはや、コロナが落ち着くと戦争と政争との地球が浮かびあがって来た。
 その戦争もつい先ごろまではウクライナ可哀そうロシヤ憎しばかりだったようなのに、今やパレスチナ可哀そうイスラエル憎しにどんどんと傾くのである。

 ますます可哀そうなのはウクライナである。もう新聞やSNSの片隅にしか出てこない。あれ、あの戦争はついに終ったのかと間違うほどの、このところのウクライナ登場の少なさである。

 ゼレンスキー氏がイライラらしているに違いない。でもよく分からないのは、彼はイスラエルに味方すると言ったそうだが、それって自分ところの戦いに武器支援してもらっている大スポンサーのU.S.A.がイスラエルの味方をしているから、そっちにつくしかないのだろう。
 戦争当事国が別の戦争の国への対応は、なかなか政治的に難しいだろうなあ、気の毒になあ。

 こんなマップをネットから拾ったが、なるほど地球の人間は大きく5宗教に分かれて、あちこちでいがみ合っているのか。困ったもんだ。
 特に緑と水色の二つのキリスト教系と、赤色のイスラム教系との確執が高いらしい。なぜいがみ合うのか無宗教のわたしにはまったく理解できない。

 この地図を見ていて思ったのは、アフリカから中東にかけてのイスラム系レッドゾーンが、人口爆発を起こしており、その溶岩がヨーロッパに流れ出しているのだなあ、と見えることだ。
 もうひとつへえーそうなのかと思ったのは、ロシアの北半分はロシア正教ではないということ。人口は超少ないのだろうが、これってどうしてなんだろうか。

 いま、キリスト教系とイスラム系の争いの先端を行くのが、パレスチナ戦争である。これもそのあまりに深い歴史の底から始まり、近現代における植民地政策の原因と結果らしいので、東アジアの島国で育ったものには、複雑すぎてなにが何やらさっぱり分からない。

 ユーラシア大陸の端から端までなんだかんだともめていても、南北アメリカ大陸あたりは同じ色の系統だから比較的に平穏と思っていた。ところが世界の警察としてその平穏を保ってきたU.S.A.において、そのリーダ選びドタバタで民衆主義さえ危ういという。
 あの国がねえ、困ったもんだ、トランプなんて与太者ひとりにかき回されてなんて、あの国の人たちはいったいどうしたんだろ。俺たちは昔お手本にしたものだよ、嘆かわしい。

 こりゃもうもう地球はダメだな、人間どうしがいがみ合うところにもってきて、温暖化が進んで人間が住めなくなる地球になる方向にあるらしいから、もういいことはないね。早くオサラバした奴が勝ちですな
 コロナ後に良い世界が来ると思っていたのになあ、辞世の歌でも詠うか。
  コロナ世の後を継ぐらし戦の世 もはや地球に見切りつけなむ
(20231106記)


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伊達美徳=まちもり散人
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2023/10/29

1723【コロナ後戦乱世界到来】ああ、これが期待していたコロナパンデミック後に拓く新世界だったか、ガックリ

 イスラエルとパレスチナの戦争が、またまたまたまた始まっている。1948年のそもそもからず~っと中東戦争である。いい加減にしろ、バカめ。

●休戦決議案って去年冬にもやったよなあ

 そして先日、国連安全保障理事会でで人道的休戦決議案が、否決されたそうだ。世界各国のそれに対する態度は、みたところ半分半分であるから、今、地球は真っ二つに割れつつあるということか。

 このニューズを読んでいて、あれ、これって去年にもやったぞとデジャビュになった。でもこの戦争は今年からだよ、あ、そうか、忘れそうになっていたが、ウクライナでも戦争をやっているんだ、その戦いをやめろと、人道的な決議案を去年の3月に出して、やっぱり世界が半分に割れていると思ったことがったのだ。

2022年3月24日の国連決議案賛否の国別色分け

 そうだよ、去年2月末にプーチンがウクライナに攻め込んだという大事件のことを、世界はすっかり忘れたのか、同じ人道的という言葉をつかった決議案であった。そして未だにその戦争は止まらないのが、何とも人類はバカになったものだとつくづく思う、情けない。

●火事場見舞いに1兆円

 そしてその真半分になった分断世界の片方に、わたしの住む島も属してしまっている。この島の政府は、中立ではなくて一方の味方に入れ込んでおり、この1年7カ月ほどでウクライナ支援金を、なんと65億ユーロもつぎ込み、味方の各国では5番目に多いとのこと。

 65億ユーロって1兆円を超えるんだぞ、驚いたなあ、他の支援各国を見るといずれも西ヨーロッパと北アメリカの国々であり、東洋ではわたしの住む国だけとはねえ。何の縁もない遠方の人の火事見舞いに1兆円とは、この国はそんなにもお大尽であったのか、それにしては、、、。

●国名表記の不思議

 ところで国連の今回の人道休戦決議案への賛否一覧の各国名を見ていたら、なんだか変である。実でにどうでもよいことだけど書いておく。

・国の名前については、平等に表現するべきであると思うが、一部の国だけが「国」がついているのは何故か。
・そもそも外国語だから、「日本」のほかはカタカナ表記にするべきと思うが、漢字が混じるのはなぜか。
・とにかく中国、北朝鮮、米国、豪州、韓国、英国を何とかしてもらいたい。他のほとんどがカタカナ表記だから、これらもそのようにして、平等な表現としてもらいたい。

・コンゴ民主主義共和国だけが、なぜ民主義共和国なんてついているのか、ほかの国だってありそうだぞ。例えば朝鮮人民民主主義共和国とかね。
・そもそも北朝鮮と言う国名ではないだろうに、ここだけがどうして地域名を国名のように書いているのは何故か?

 ついでに、日本と書いているが、これってその国の人だけがそう言っているだけで、その他の国の人たちはがそう呼ぶことはほぼ皆無であり、全く別の名称で呼ぶことを誰もが知っている。この巨大な国際的ギャップを埋める気は、だれもないのかしら?

●これがコロナパンデミック後の新世界なのか

 それにしても、コロナパンデミックは落ち着いたらしいが、その最中にはこのブログにも何度も書いたが、パンデミック後の大変化が来た世界を見てから死にたいものだと思っていた。今ようやくそれが来つつあるのか、期待してワクワクしているのだが、、、

 それでいま気がついたのは、実はもうコロナパンデミックがもたらした大変化の世界に突入しているのかもしれない、ということだ。そう、このウクライナ戦争と中東戦争が典型的なコロナ後の世界であり、これから同じ様な戦争が次々と起こるのだろう。

 地球上の人間が真半分に分かれて戦う日が来つつある気配が濃厚だ、そうか、この戦争の地球こそがコロナパンデミック後の新世界であったか、ああまったくもう、期待外れもはなはだしい、ああ、コロナに罹って死ねばよかった、つくづくそう思う。

(20231029記)

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伊達美徳=まちもり散人
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2023/10/19

1713 【吹けば飛ぶよな…】地球の西方で何百人もが戦争で死ぬ日々に日本の新聞は、、、

  

 これは2023年10月12日に、フェイスバカに書いた記事である。

 こんなことがなんで新聞のトップニュースなんだ?、世の中もっと大切なことがあるだろうに。

2023/10/12 各新聞のトップ記事

 いや、これは平和な世の中の証拠だから、と言うには、今の地球上はあまりにあちこちで戦争紛争や巨大自然災害が起きているのに、マスコミはボケているに違いない。 ここまでの一文は、先月9月9日にも似たようなことを書いたが、その時はジョニーとか言う芸人会社の社長が、美少年強姦魔だったという事件である。

 今回は吹けば飛ぶようなプロ将棋勝負である。なんでも誰かが8大タイトル全部を取ったとかって言う。そんなにたくさんタイトルがあるって、タイトルに権威がない証拠みたいだ。それぞれに企業スポンサーがついているらしく、読んでいて噴き出したのは「おーい、お茶」王位タイトルは茶業者がスポンサーのようだが、そのコマーシャル文句は旧弊な家庭内格差の表現だから今どきいかがかと思うし、駄洒落タイトルって権威ないよなあ、なんて将棋好きの人たちは思わないのだろうなあ。

 わたしはジョニーも将棋も囲碁もスポーも、見世物勝負ごとに興味がない。お好きな方はご勝手にだが、新聞の一面を占めるような(見ないけどTVもそうだろう)バカらしいことを、マスコミややめてほしい、購読料を返せ。 

 ここからは2023年10月19日に書く記事である。

 上の10月12日第1面トップ将棋記事新聞の第3面には、こんな記事があったのだ。

10月12日第3面の記事(朝日新聞)

 世界が注目している大事件、そして今日の10月19日には、ガザの病院が爆発して数百人が死んだという記事がある。



 そしてその爆発の原因者は、ガザのハマスに言わせるとイスラエルの空爆であり、イスラエルに言わせるとガザから発射したロケット弾による誤射、それぞれが非難の応酬、世界各国もそれぞれの味方になって政治声明とか、それぞれの味方をする市民たちのデモとか、いま地球は割れつつある。

 そんな時に、吹けば飛ぶよな将棋の駒いじりとか、美少年レイピストさわぎとか、マスコミの報道の重点がヘンだ、いや世間の目がおかしくなったのか、う~ん、そんなバカばかりの地球なら、大戦争が近いな。

 このところ毎日が、イスラエルのガザへの侵攻が、今起きるか明日起きるかのハラハラの日々である。USA大統領が大西洋を越えて、イスラエル訪問して応援すると言いつつも牽制して進行を遅らせる時間稼ぎとか、よくやるもんだと思うが、こんな危ない橋を渡るのは、世界の警察を今も任じているのだろうか。

 ところで、あのウクライナはどうしているんだろうか、新聞登場情報は激減したが、戦争が止んだのではないらしい。それがジャーナリズムと言うもんなんだろうなあ、どうもわからない。
 どうやら東ヨーロッパから中東にかけてが地球の火薬庫として、ウクライナを発火点となり、パレスチナは爆発起点となり、第3次世界大戦になるのだろうか。シリア、レバノン、イランなど、巻き込み巻き込まれて戦火拡大か?


 火薬庫から遠くのアジアやアメリカでは、その戦争に兵器供給で大儲けを企んでいる死の商人が多くいるに違いない。このところながらく地球各地に小戦争はあっても大戦争が無くて、各国がこれまで作り貯めててきた兵器が老朽化していたころだ。ここで世界大戦が起きてくれると、兵器一新の巨大産業活動がはじまり、地球は景気良くなるに違いない。

 日本が第2次世界大戦敗北のどん底から回復したのは、朝鮮戦争のおかげだったし、飛躍的に高度性と要した陰にはベトナム戦争があった。兵器産業の世界ではあの景気よ再来せよとの願望が叶いそうなのだろう。
 もちろんそれにはその兵器で死ぬ人間の山が、地球上の各地にできるのだ。そんなことがあった時代を経験した最後の世代なんだなあ、わたしは。

 ヤレヤレ、わたしはこんなにもバカらしい時代に、地球に生まれ出て死ぬのかあ、日本の十五年戦争の真最中に生れ、いま第3次世界大戦前夜か、うっかりすると戦中に死ぬのだろうなあ、良い日々も無かったわけではないが、初めと終わりが悪ければ、すべてが悪いとなる人生世だな。(2023/10/19記)


2023/10/17

1712【戦争とTV放送】中東の戦争悲劇と美少年強姦魔事件と商品広告が同棲するTVに羞恥

 中東のイスラエルとパレスチナとで、なにかスポーツの大会があるようで、TVが騒がしい。つい先日もラグビ-試合で騒がしかったから、今度はサッカーとかだろうか、わたしには興味がないのにうるさいだけ。

 わたしはTVを見る習慣がまったくないのだが、最近になって家人が難聴になり、そのTV視聴時には音が大きくて、こちらもついつい聞かされてしまう日々を送っている。

 冒頭のいちゃもん文句はもちろん、ハマスの攻撃(反撃か)に対するイスラエルの攻撃(報復か)という、またまた始まった中東戦争であると知っている。はるかに氏の彼方のことだが、ふと思えば、日本だって中国東北部で満州というパレスチナの悲劇を作ったのだ。

 だが、それがTVの中ではスポーツ関係の放送に聞こえてしまう。いまに試合が始まるぞ、双方の選手が入場しようとしている、ハラハラドキドキの実況中継だ。聞いているこちらの心が、期待と不安、はっと気が付いて羞恥、そのあいだでで奇妙に揺れる。

 昨日までの悲劇よりももっと大きな悲劇が、今にも起こりそうだ。そう思って聞いていると、突然に音声が切り替わって、バカらしくも陽気なコマーシャル放送が延々と続く、これはいったいなんだ、いまや娯楽番組かよ、戦争さえも、、、。




 わたしが30年くらい前まではTV放送を時には見ていたが、今は全く見ない。このまえにTVを熱心に視聴したのは、東日本大震災の時だった。ニュースはPCのネットで見ればよろしい。

 TVを完全無視することにした動機は、あのコマーシャルなるバカらしくて、ガキが喜ぶような寸劇が、そこまでの放送内容とは全く無関係に割り込んできて、延々と居座るのにまったくもって辟易したたからだ。

 TV放送とはそんなものかと漫然とおもっていたが、あるとき事情があってTVをしばらく見ない日が続いたら、気が付いたのだ。こんなもの無くてもいっこうに困らない、ネットから発するニュースでを、自分の好きな時間に好きなように選んで視聴すれば、時間も内容も押し付け一方のTVよりも、はるかに短時間で必要な情報が得られると分かった。
 もう、もうTVオサラバだ。

 今、はからずも音だけTVを聞くと、あの辟易したころと全く変わらない様子である。何でもないことを大げさに大金をかけて放送に仕立てるようだし、ということはそれを提供する金持ち企業がいるのだろう。そし「TVで放送中」とわざわざ書く新聞の広告欄を見ると、TV放送が何か権威となって来ている世の中に、ただ嗤うしかない。

 一方でTVで売り出した(らしい)芸人たちが、実は次々と美少年好き強姦魔の魔手にかかっていたとかって、現代のシモネタ怪談ときたら、もうTVからはみ出してしまい、中東の悲劇と並んで新聞やネットを賑わわせている。

 いやはや、世も末じゃよ、なあ、熊さんよ、もう嫌になったよこの世がね、いいかげんにせい、ああ、やっぱり長生きはするもんじゃないね。(20231017記)


2023/08/15

1701【78年目敗戦記念日愚痴】戦争へ準備をしろと敗戦の日に叫ぶ政治状況に閉口するばかり

●戦後生まれの喜寿

 今日2023年8月15日は日本の敗戦記念日、いつ敗戦したかといえば1945年のことだった。アレ、もう78年も前のことであったか、ということは今年に喜寿を迎えた老人さえも「戦後生まれ」なのか、う~ん。
 戦後生まれという言葉が、若いという意味を含んでいたのは、はるか昔のことであったか。自分の老いは当然と自覚を促すだけ。
 そこで本歌取り狂歌をひとつ。

喜寿なれや目にはさやかに見えねども戦後生まれとぞ驚かれぬる

 じつはわたしはほぼ毎年のこの日には、東京九段にある靖国神社と千鳥ヶ淵戦没者墓苑に出かけていたのだ。といっても戦没者を慰霊しようなんて殊勝にして敬虔な気持ちではなくて、そこでその日だけ見られる戦争の残照諸相を見物するのであった。右や左や上や下や大人や子供が登場してそれぞれ戦争観を表現するのを、野次馬として楽しむのである。

 これまでこの日の九段でどんなことが起きてきたかは、下記のこれまでのわたしの靖国神社見物記をご覧ください。今年も同じようなものかしらね。
2005年と2013年・靖国神社815定点観測風景2005、2013
2014年・終戦記念日の靖国神社の喧騒と千鳥ヶ淵戦没者墓苑の静寂
2017年金モール軍服長靴の若者がスマホをいじる靖国の夏
2018年・夏まつり森の社のにぎわいは今日も戦をたたえる見世物
2019年敗戦記念日は東京九段の靖国神社に戦争の残影を見物に
2020年・コロナ禍敗戦記念日の変わらぬ靖国神社風景が怖い
2021年・この前はアメリカに敗れこの度はコロナに破れかぶれ
2022年あの敗戦から77年の歳月に次々と戦争の日々が重なる 

 その個人的年中行事を2020年以降はとりやめたのは、ひとつはコロナ禍のゆえだが、もうひとつはわたしの歳のせいである。コロナ禍は今年から開けたようだから、行事復活してもよいだろうが、寄る年波でどうも真夏の遠出に無理の感があるのと、家族に老々介護の兆しもあってこれも長時間外出を許さなくなっているのだ。戦後生れが喜寿になるくらいの年月だから仕方ない。今年も行かないから、この年中行事は終わりだ。

●アジア太平洋戦2000万人死者の追悼こそ

 今年も政府による戦没者慰霊の式典が九段で行われたようだ。おりから台風七号による悪天でかなり規模縮小らしい。いつだったかこの日の靖国神社の一隅に腰を下ろしていた時に、ちょうど正午になり全員起立黙祷の指示がNHK放送で境内に流れた。そういう一斉に何かやらされる儀式を大嫌いのわたしは、まわりの人々がみんな立ちあがり頭を下げるのを、一人座り込んで奇異な眼で見回していたことがある。居心地が悪かった。

 今朝の新聞一面片隅に政府の広報記事があり、政府主催「全国戦没者追悼式」をやるから、正午から1分黙祷せよとある。こういうのは政府に言われてやるものかしら、わたしはこの一律右向け右を大嫌いである。

 そしてまた、追悼する戦没者とは誰のことか調べると、日本人310万人ほどが対象だそうである。それはおかしいだろうと思う。戦争だから戦った国はそれぞれ大量の戦没者が発生したはずだ。それら両方の戦没者を追悼するのではないらしい。政府は不戦を誓っての儀式ならば、殺し殺された戦没者全部をこそ追悼するべきである。

 ではアジア太平洋戦争で、どれくらいの人が死んだのかネットで調べたら、日本310万人、フィリピン100万人、ベトナム200万人、中国1000万人以上で、全体では2000万人以上とある。
 2000万人死んだのに310万人しか追悼しないのは、どのような理由があるのだろうか。これは靖国神社が政府に反逆した戊辰戦争の敵方を祀っていないことに倣っているのだろうか。


 (追記20230816)15日の戦没者追悼式で総理大臣式辞が、去年のそれとほとんど同じという批判が16日の東京新聞に載った。わたしは昔々に植木等が歌ったドンと節を思い出したので、こう書いてFBとXに載せた。
 アッそうか、解説ないと分からん時代かもなあ、アノネ、元歌はサラリーマンが”タイムレコーダがちゃんと押せば”というのだよ。
政府主催戦没者追悼式での総理大臣マンネリ式辞批判記事(東京新聞20230816)

●戦争準備への足音が

 「今年の終戦の日 各党談話」なる記事が東京新聞にある。興味ないがヒマなので読んでみて驚いた。総じて防衛力という戦争能力を整備強化せよというのである。
 これってプーチン戦争が終わらずに、似たようなことが台湾有事として東アジアでも起きるかもしれないから備えろという状況判断なのだろうか。戦争で死んだものを追悼するのに、軍備を備えよとは、そんな時代が来てしまったのか。
 これでは憲法9条のもつ理想は、もう雲散霧消らしい。「戦後民主主義すくすく派」としてはまことに悲しい。


 どうしてこういう世の中が来たのだろうかと、戦後社会で起きた体験的あれこれをを思い出しつつ、思想史として「<民主>と<愛国>戦後日本のナショナリズムと公共性」(小熊英二)を、積ン読本棚の中から20年ぶりに引っ張り出して読み返している。少年期青年期に概略的に知っていたことを,今しっかりと資料を並べて解説してくれるこの本はすごい。それにしても1000ページには疲れる。


 なんにしても、わたしはまた戦争に出くわすのはまっぴらゴメンこうむるので、この辺でこの世からおさらばしたいと、またもや思うのである。戦争がおきないうちに間に合うだろうか、それが心配である。やっぱりコロナで死ねばよかった。

 それにしてもだらしないコロナだった。最も期待したのにクレムリンを襲わなかった。バカヤロウ。
 そしてわたしのもう一つの期待であった「願わくは花の下にて春死なむその如月の望月のコロナ」という私の毎春の願いも外れたのだ。バカヤロウ。
 いや待てよ、この年の暮れに第九波が来るという説もあるとかないとか、まだあきらめないでおこうか。

●毎年思い出すあの日々

 毎年8月15日には思い出さずにいられない。森の中のラジオ、聞いた大人たちの沈黙、疎開児童たち、そして続いては教科書の黒塗り作業、教師の変節、なにより辛かった空腹の日々、、ろくなことがなかったあの頃。
 唯一の嬉しかった記憶は、父が8月末に帰郷してきたことだけだ。43年末に送り出した日に母が号泣した戦中の嫌な記憶が、帳消しになった。

 このブログに戦争記憶を何回も書いてきたが、こんなことを思い出さなくてもよくなる身になる日が、そう遠くなく来るのを待っている。(20230815記)

参照:戦争の記憶(まちもり通信:伊達美徳)




2023/07/31

1698【コロナと戦争と酷暑と】歳たけてまた越ゆるかと思ひつつ命からがら戦世の夏

●七月尽

 うかうかと過ごしているうちに、7月が終わろうとしている。今月のこのブログ「伊達の眼鏡」に新規掲載記事は2件だけである。
 さすがに歳闌けると億劫になるものだと、わが身の順調なる老いぶりに感心してばかりもいられないので、7月末日にすべり込みで今月2件目記事を書いて、老いに抵抗する。

 さて盛夏そのものの日々だが、春にはこんな歌を書いていた。

 ねがはくは花のもとにて春死なむ そのきさらぎの望月の頃
西行法師(山家集)

 願わくば花の下にて春死なん その如月の望月のコロナ
街杜散人(伊達の眼鏡)

 毎春になると西行法師の歌をもじって、今年の春こそと思っている。それなのに、今やコロナ禍が明けたらしいのに、いまだに永らえているのは、どうしたことかと、うろたえるばかりの盛夏である。
 では、夏はどう詠もうかと考え、またもや西行さんにお願いすることにした。

年たけてまたこゆべしと思ひきや命なりけり佐夜の中山
西行法師 (新古今和歌集)

歳たけてまた越ゆるかと思ひつつ命からがら戦世の夏
街杜散人 (伊達の眼鏡)

 花の歌のようにうまくはないが、まあまあ本歌取りとしよう。

●老いという災禍

 コロナ世のさなかに願いが叶わなかったばかりか、いっこうに終りそうもない戦世(いくさよ)の最中(さなか)に永らえる身を嘆くばかりである。何しろ西行さんがこの歌を詠んだのは69歳のとき、今のわたしはそれより二回り以上も永らえていると知って、当惑するのである。

 老いは容赦なく身に迫る。わが身だけでなく連れ合いにも及ぶから、老老相和してばかりいられず老老相頼るようになり、更に老老介護に至る道程に入る。
 わたしは今、その老老介護という荒海か深山かわからぬ入り口あたりで戸惑っているが、幸いにして信頼のおける案内役というかリーダー格の息子がいる。世代交代するときの長い長い儀式に入ろうとしているのだと思う。

 世は暑い暑い最中である。今年はエルニーニョの影響とかで毎日が最高気温とかなんとからしい。地球温暖化による災害多発は、どうやら本当らしいと身体で感じることができる。
 この人間ひとりひとりその肉体で感じる異変が、環境問題への日常的取り組みにつながるのだろう。そう考えると、このあたりでドカンとコロナのような地球規模で同時に起こる気象災害があれば、それが塞翁が馬になるかもしれない。もっとも、自分がそれに出くわすのは嫌だだから、そのまえにおさらばしたいものだ。間に合うか。

 わたしは地上20m高さの空中陋屋住まいで、風がよく吹くので自室を冷房にすることはあまりないままに過ごす。老化進行とともに気温感度も老化進行しているようだから、自室にいて自覚せぬままに熱中症という季節流行病でポックリ逝けば、それはそれで花の下に春死ぬと同じようなものだ。

 生まれたのは15年戦争の最中、物心つけば敗戦の最中、少年時代は世界大戦で地球規模の混乱の世だった。
 さてそれが死ぬときはどのような世になっているのだろうか、平和の裡に死にたいものっだと思っていたら、なんとまあ今やコロナパンデミックとプーチン戦争そして温暖化という3大災禍で気球規模の混乱の世なのである。これにトランプという災禍が加われば、この世も末である。

●コロナという災禍

 つくづく嫌になるこの世の巡り合わせである。取り戻しようがない混乱人生である。そこでせめて好奇心を満足させてから死のうと、コロナと戦争が終わったのちにやってくるであろう変わり果てたこの世を見てから死ぬことにした。

 コロナと戦争がこの世にどのような変化をもたらし、どんな世界が来るのか、単に新しものへの興味だけではなくて、恐怖世界が来るかもしれない怖いもの見たさもある。現に地球上のあちこちで起きている強権政治とか超ポピュリズム政治とかの国が増えてくると、どうなるのかと思う。ただし、自分はもうすぐ死ぬから関係ないと、単なる好奇心のみであることも確かである。

 コロナが遂に消えたのかと思えば、そうでもないらしい。コロナ感染グラフも新聞にあるるので見れば、かつての全数把握と違うから参考値とあるが、感染者数はうなぎ上りの傾向と分る。そういえば昨日は土用の日だったからではあるまい。それにしてもウナギは高い。 

 去年夏の第8波のトップの半数近くに上昇中、しかも波の形が似てきた。だらだらと上昇中ではないのだ。これは大波というべきではないのかしら?
 これでも政府からコロナだからああせいこうせいと去年みたいに言われないのはどういうわけだろうか。

 実は、わたしの幼馴染の同年女性は、つい先日コロナにとうとう感染したというのだ。しかもその住むところは山間部の人口1万人ほどの小さな盆地である。
 それなら横浜都心に住むわたしは彼女の100倍くらいは感染確率が高い筈だが、今のところ感染していない。今できることはせいぜいマスクを忘れないようにするしかない。最近油断してすっぴん外出が多い。なんだかよく分からないけどね。

 近所の横浜観光名所の中華街や港あたりは、わんさと人間が集まってきている。夏花火イベントの日はもの凄い人出だったらしい。本当にコロナはどこかにいってしまったのか?、コロナは今頃大喜びで感染してまわっているに違いない。
 夏が終わる頃は、上のグラフの右の方はググーンと上昇しているんだろう。冗談じゃなくて年末には第九番の波の上にいることになるのかもしれない。怖くも楽しみなことである。

●戦争という災禍

 楽しみはコロナだけではない。ウクライナでのプーチン戦争の行方はもっと気になる。
 プーチンの当初侵略区域からウクライナ側の奪還への動きを見ると、去年の3月の最大侵略からは、ウクライナが今年4月末にはかなり奪還したようにみえる。
 だが6月末も7月末も地理的範囲に大差はない。ウクライナ軍が苦戦しているのだろう。

 地理的な戦況よりも気になるのは、地球規模の戦争陣営が次第に見えてくることだ。つまり、西軍にはUSA、UKなど西欧諸国のNATOの国々+日本で、東軍にはロシア、チャイナ、ベラルシ等の国々という基本構成である。これで関ケ原合戦が始まる頃、わたしはもうこの世から退散していることだろう。そうありたいものだ。

 ウクライナ危機で世界が最も憂慮しているのは、食糧問題である。地球の穀倉地帯が戦場になり、その収穫物が戦略物資になって世界をおののかせている。黒海封鎖したロシアは、ウクライナの穀物輸出船舶航行を妨害しているとんこと、戦争で腹ペコ体験者には、何ともやりきれない思いである。

 戦争期間が長くなり、拡大の敬拝が濃厚になると、そのうちに国々での食料歌稿込みが始まるだろう。そうすると、自給率が4割を切る日本、つまり食料の6割を外国からの輸入に頼る日本は餓死するしかないのか。またもや腹ペコ日本の到来である。

 そんな時に政府の考えることは、ウクライナへの武器援助であるらしい。とにかく早く戦争に勝つためには、憲法無視らしい。なんだか欲しがりません勝つまではって、聞いたことがある標語が待っているような気がする。
 そんなころになる前に私は死んでいるだろう。そうありたいものだ。

 ウクライナで戦争、中央アジアやアフリカ中部で不安定政権、東南アジアでも不安定政権、東アジアで強権チャイナと北コリア、USAでのトランプの出現による国民の大分断状況などなど、好奇心の及ぶにはあまりに多すぎる地球の騒乱に、頭がとても追いつかない。こうもあちこちで騒乱ある地球に居ると、ボケている暇がない。

 さてそろそろ台風シーズンである、今年はどうなのだろうか、暑い暑いと言っているから、大型台風がいくつもやってくるのだろうなあ。大水害が起きるだろうなあ、加えて大地震が起きるかもしれない。

 こうも外憂内観もあまりに数が多すぎると、あきらめの境地である。ちょっと安心なのはわたしには絶好の避難先があることだ。避難先をあの世にすればよいのだ。もうこれ以上逃げようがない究極の安全なところ、避難するのが楽しみでもある。
 だからこう詠うのだと、話は初めに戻る。

歳たけてまた越ゆるかと思ひつつ命からがら戦世の夏

(20230731記)

参照:コロナ大戦おろおろ日録


2023/05/31

1689【薄れる境界】男と女・生と死・公と私の境界が曖昧になる現代

地球も身辺も災禍重層時代

 遂に5月が終わる。だからどうというのではないが、コロナ禍プーチン禍冬の寒さが重なる暗い日々で気がなえていたのだ。
 それが初夏の5月がきて日が照り薫風が吹き、急に明るくなってきたと、気が晴れてきたのだ。しかしまた、梅雨が来ると暗いなあ、と、6月が来るのも憂鬱なものだ。

 いつも月末にはコロナ禍とプーチン禍のその月の締めを書いてきたが、もういいやという気分になってきた。
 コロナ禍はなんだかよく分からないが、コロナ夜が明けたようなまだ暗いような半端な気分である。その半端気分に合わせて、マスクを顎にずらして外出すれば、同じような気分らしいマスク半端人が結構多いのに笑ってしまう。
 つまり今はコロナ禍とインフルエンザ禍の境界あたりにいるのだろうと思う。禍だらけの時代に生きている。

 もう一つの大禍であるプーチン禍、すなわちプーチンのウクライナ侵略戦争だが、こちらの禍は実のところよく分からない。先日はゼレさんが広島までやって来て、七國組に応援依頼した。世界は露中二国組日欧米七国組とが戦い、インドブラジルなど南國組が傍観中、こんな構図に陥っているらしい。

 そのような地球で生きる人間たちは食料とエネルギーの争奪戦に入ったらしく、これからどうなるだろうか。その争奪戦を生きなければならない次世代人間たちは、なにを考えているのだろうか。
 わたしのような前世紀前半生れの超高齢者は、実のところそれを心配するよりも、身辺に迫る自分の老いの問題の方がはるかに深刻だ。わたしが死んだ後のことはもうどうでもよい。孫たちの世代のことを考える余裕がなくなってしまった。コロナ後の世界を観たいと言う欲望が失せてしまった、もう、どうでもよいのだ。

男と女の境界が薄れる

 同性婚者を異姓婚者と同等に扱う法がないのは憲法違反とする判決を、名古屋地方裁判所が判決したと、今日のニュースである。最高裁まで行くかもしれないから、確定は先としても既にそれに似た判決がべつの裁判所でも出ているから、世の流れとしては同性婚も法的な枠組みに入る時がくるだろう。

 それで思うのは、人間世界はあちこちあれこれで、これまで確固とした境界なるものが存在していたのが、次第にあいまいにぼやけていくことだ。
 男女という生物的な境界は、これほど人間にとって身近過ぎる境界として、文化を規定してきたものはない。たとえば、フランス語やスペイン語には男性名詞女性名詞が隅から隅まであって、男女を分けることがおびただしく、外国人にとってはまことに面倒な言語だ。それほど面倒なのに普遍的に使いこなしているのは、それほどに境界としての規定度合いが人間の基本にある(あった)ということだ。

 それが今や言語という文化的な人間が意識して作り上げた境界を、人間の意志としてその存在を取りのぞこうとする。
 そればかりか、人間が生来のものとして備えて生まれてきた生物学的雄雌の境界にも、人間は文化の側から手をいれて境界をあいまいにしようとしている。他動的に決まってきた生の境界を、自意識として自動的に超えることを許容するようになったのだ。いや、まだ許容する世界もすこしは出てきたというべきか、この同行の顕在化によって、大きな軋轢も起きている国々もあるらしい。

生と死の境界が薄れる

 生物的な男女という性の境界があいまいになる時代だから、人間一人一人にある生と死という厳然たる生物的境界さえも、今やあいまいになりつつあるようだ。
 人間同士の争いの結果としての殺したことによる生と死は別にして、個人的な生と死の境界のあいまい化を迎えつつある。その発端は、臓器移植技術に対応して生者と死者の判別に混乱が起きたことだろう。

 太古からある不老長寿の願いとそれへの人間の努力は、境界をいかに遠くの時間に押しやるか、生と死のあいまい化への初歩であろう。それは医療技術の発達によって実現しつつあるが、死という境界線を消滅するものではない。しかし遠ざかれば遠ざかるほど、実は生と死の境目が分からなくなっている気配である。

 医療技術の発達は、多くの生物的死に近い高齢な人間を急増させる結果となり、生と死の境界上のあたりに渋滞する人間が多くなる。そうなると多様な死に方が登場してきてなにがしか分からなくなる。死という境界をかつてのように絶対的ないわば神の行為とする考えが、必然的に消えつつあるのだろう。
 自死する人間とか安楽死する人間が多く出現してくるから、死は生ある人間が自由に選ぶ身近なものとなり、死と生の境はあいまいになってきた。

 どうやらこの考えは、わたし自身が死を身近にした超高齢者になったことと大いに関係がありそうだ。人間社会に増えすぎた超高齢者を作り出したのは、医療技術の発達の結果であり、これが生と死のあいだの壁を、どんどん透明化してあいまいなものにしてきたようだ。

 コロナ禍の最中は葬儀に参加することが途絶えていたのだが、先般ひさしぶりに親友の葬儀に参加した。簡潔な無宗教で気持ちよかった。そこで思ったのだ。
 葬儀という形式の発明は、もともとは人間の生と死の境界をあいまいにして、生の延長のような死を演出して、悲しみを消すための仕掛けであったろうと思う。
 ところが、それが長い歴史を経るうちに宗教的儀式となり、死を祭り上げることで生から死への境界を巨大な装飾装置に仕立てて、それを特別な事件とする方向になったらしい。それを葬式の産業化という、と、親友の無宗教葬儀の場で考えたのだった。

公と私の境界が薄れる

 コロナ禍で急にオンライン出勤とか講義なるものが、世の企業や大学などに流行してきた。住家で仕事をするのはコロナ禍前は公私混同とか超時間勤務とかで、不都合なる状況を意味していた。それがコロナ禍以後はすっかり変わって、公私混同が当たり前になってしまった様子である。ころなが人間社会の評価の軸を変更させた例であろう。
 もっとも、さすがに住処でオンライン通学大学教育の変更は無理であるらしいが、実のところはどうなのだろうか?

 わたしの息子ときたら、コロナ禍の最中に転職するにあたり、オンラインで採用面接を受けて外資系企業に移ったが、その後3年たっても一度もその企業のあるオフィスに行ったことがないという。自宅でオンライン勤務の日々とて、それで成り立つのが不思議だ。

 この例は仕事内容がコンピュータ・ネット関係である特殊性もあるが、オンライン勤務は公と私の空間をあいまいにしてしまった。空間だけではなく、企業文化も変わったことだろうと思うが、それはわたしには分からない。

 この公と私の境界のあいまいさの普及は、どんな文化を生み出しているのだろうか、興味ある。私が現役で仕事をしていたころは、かなりの頻度で出張があったが、それはいまではオンライン会議でも済むことが多かったと、思いだすのである。

それなのに今も強固な国と国の境界

 生物として地球上に繁殖した人間が、生きるために食物やエネルギーの確保で争いの結果で発明したもっとも面倒で硬い境界は集団と集団徒を区切る国境であろう。
 国家集団の構成員たる人間は、地球上を自由に情報が駆け巡るネット時代となって、国家間の人間の移動も著しく、文化的には国境が薄れつつあり、その面からは国境は崩壊状態である。

 個としての生物的文化的人間境界としての国境はしだいに崩壊する気配なのに、この集団としての国家の境界は、崩壊と再構築が繰り返されていても厳然として亡くならないし、あいまいさを許さない争いが絶えない。これはどうしてだろうか。
 その原因の根底には、二元が私物として生きるために必要な食糧やエネルギーが、地球上の国家の存在する位置によって大きな偏在状態があることだろう。

 国境は戦争や交通の発達によって変わりつつも、今も強固な境界である。こうして人間は個人としては国境は崩壊しているのに、集団としては強固な境界を維持しているという、きわめて矛盾する位置にいま立っているらしい。
 矛盾の解消は戦争しかないらしいことは、プーチン戦争が如実に示してくれた。20世紀の戦争時代に生まれたわたしは、今また戦争時代に死ぬのである、戦争の人生であった、ヤレヤレ、、。

(20230531記)


2023/03/24

1677【日本流ウクライナ支援】お土産は必勝杓子千人針防空頭巾竹槍火叩き

熊五郎:こんちわ~、ご隠居、お元気ですね。

ご隠居:おお、熊さん、まあ、お上がりよ。今日はマスクなしだね。

:そう、自主判断だそうですから、ご隠居と話すのならいいかと思ってね。

:まあいいか、たがいに感染しあっても、古い仲だからね。

:そういうもんでもないでしょうがね。

:ところでプーチン戦争はまだ終わらないねえ、終る前に私が死んでしまうよ。

:え、関係ないでしょ。

:いやね、コロナと戦争というとんでもないことに人生の終盤に出会ってね、これが終わると世の中がどう変わてるんだろうかと、それに大いに興味を持ってるんだよ。

:なるほど、どちらも早く終わって、その後を見たいんですね、う~ん。

:第2次大戦が終わってからの大きな社会変化を、身をもって興味深く見てきたから、今度の事実上の第3次世界大戦の後も大いに興味あるんだよ。

:その戦争ですが、つい先日のこと日本の総理大臣がウクライナを、お忍び訪問したらしいですね、堂々と訪ねるとロシアからミサイルで狙い撃ちされるからでしょうね。

:5月に広島でG7とかって世界の7つの自称大国の会議をやるのだけど、ホスト役の岸田さんだけがまだウクライナに行ってない、で、メンツがないとて慌てて行ったらしい。

:で、お土産に持っていたのが、なんと、必勝飯杓子だというのだから、何とも面白い。

:杓子って岸田さん出身の広島県宮島名産の土産品だろ、なんでも日清・日露戦争の時に、杓子=飯取る=敵を召し取るってごろ合わせで、必勝と表面に書いて勝負事の縁起物として売り出して流行りだしたらしい。日清日露日中日米の戦争で本当に縁起よかったのだろうかねえ。

宮島名物必勝杓子(杓文字)

:だから岸田さんも選挙の時に、この必勝杓子にすがって当選したので、ゼレンスキー大統領にもあやからせようってんですね。ゼレさんに意味が通じたでしょうかねえ。

:あ、そうだ、もしかしてアレも贈ったかもしれないね、ほれ、弾除けというかミサイル除けのあれだよ。

:え、なんです、アレって。

:うん、昔、日本が戦争してた頃にね、戦場に行く男に持たせたのがアレ、そう、処女の陰毛だよ。

:え、なんでそれが弾除け、ミサイル除けなんです。

:うん、ほれ、まだタマもミサイルも当たっていないから、と、昔の人は言ったもんだよウヒヒ。

:おお、それはいかにも日本独自のウクライナ援助物資ですねえ、ほかにも千人針ってのもあったでしょ。

:そうそう、死線を超えるって五円玉とか、ミサイルが頭に当たっても大丈夫なように布製防空頭巾とか、ミサイルで火事になったら消す火叩きとか、ロシア兵との市街地肉弾戦用の竹槍とか、あれやこれやと日本式ウクライナ支援物資をたくさん持って、岸田さんは隠密訪問したのだろうね。

お土産は必勝杓子千人針防空頭巾竹槍火叩き

:それってご隠居の知ってる戦時中の防備ですか、よく分からんけど、そのような戦争国援助なら日本国憲法違反にならないでしょう。これでウクライナも大いに反撃することができる。ところでこれが首相のウクライナ訪問を報じる新聞の第1面ですよ、この扱いって、どういうことなんでしょうね。


:おお、トップ記事の「はべるジェイ世界一奪還」って何のことか知らないけど、ミサイル飛びくる戦場への首相の直接訪問で、なんとNATO基金を通じて3000万ドルもの巨額戦争支援金提供約束よりも、もっともっと重大なことがアメリカで起きたらしいね。

:いやいや、大したことじゃないですよ「サムライジャパン世界一奪還」と読むんですがね、世界中の野球チームの勝負で、日本チームが優勝ってことですよ。。

:おお、野球もやっぱり必勝杓子を持って行ったのだろうね、ご利益あったね、ウクライナでもさぞやご利益あることだろうよ。

:でもねえ、これでプーチンが怒って日本に向けてミサイルを撃ち込んでくるかもしれないほどに深刻な仕業なのに、野球ごとき遊びよりもニュース価値が低いって、朝日新聞は大丈夫なんでしょうかね?

:いやいや、さすがに必勝杓子ごときに怒るようなプーチンじゃないだろうよ、わはは、あ、いや、3000万ドルの方には怒るだろうな、ぶるぶる。      (20230324記)

(20230329追記
 宮島必勝杓子の御利益がもう現れた。
 
上の記事にプーチンが怒って日本に向けてミサイルを撃ち込んでくる」と書いたら、今朝の東京新聞に「ロシアが日本海で巡航ミサイル2発」の見出し記事である。



◆コロナ大戦+プーチン大戦おろおろ日録◆

2023/02/25

1674【プーチン戦争一周忌】東西対立泥沼戦争弱体国連膨大戦費軍拡日本こいつぁ春から縁起悪いや~

 今日はプーチン戦争1周忌である。2月24日は昨年のこの日に、ウクライナでプーチン戦争が再開した日、つまりすでにクリミアで2014年に始まった戦争の延長戦開始日であった。
 すぐに決着するとプーチンは考えて始めたのだろうが、もう1年経つが泥沼で先は見えない。まるで日中戦争だ。ウクライナ軍が押し気味なのは、西軍(USAやEUなど)からの武器支援などがあるからだろう。

去年半ばから8か月間の戦況変化 左現在、右去年

 国連は機能をその失おうとしつつあるが、それでも1年を機に総会でロシア軍撤退の決議をした。賛成141で圧倒的多数、反対は7でロシアベラルーシ北コリアなどはわかるが、中国インドという主要国が棄権して、消極的反対に回る。


 これまで何度も同様を決議はしているが、効果がないのは国連の力が衰えたか。安全保障理事会が、ロシアとチャイナの拒否権で機能不全になってもうかなり長いだろう。これを契機に新たな改革をするのだろうか。


 この戦争で毎日死傷者が発生しているが、懲りないのが戦争というものである。新聞にはロシアとウクライナの銃後の人々の悲しみや心意気のことを書いている。そこには私も経験する日本の戦争中の銃後の様相が垣間見える。
 送り出した心意気と死に面する悲しみとが、ないまぜになる銃後の人々、勇んで戦場にカラ元気で行く男たち、戦争はいつも同じ顔を見せている。
 わたしの戦中の記憶に、家々の玄関先の柱に「出征兵士の家」と書いた紙が貼り付けてあった。ロシアとウクライナにもあるのだろうか。

 それにしても戦争には膨大な費用が掛かる。ロシアは自国で賄うことができるから戦争仕掛けたのだろうが、ウクライナはたまったものではない。
 西側諸国はロシアに経済制裁を加えて戦費調達の邪魔をしようとする。そしてウクライナに戦費や新鋭の武器を供与してきてるが、それも巨額である。いつまでも続けられるものではあるまい。支援疲れとの声もあるらしい。
 日本も支援額が70億ドルにもなるとか、G7議長国となって見栄を張っているらしい。この巨額が実質的には戦争のために消える金とは、むなしいことだ。



 日本は不戦を誓う憲法があるから、戦争当時国への支援不可かと思えばそうではない。もちろん復興等の民生での援助はありうるが、武器援助であると疑わしい支援もあるらしい。例えば、復興のために自衛隊のドローンを供与したというが、簡単に戦場に生かすことができるだろう。弾除けに防弾チョッキも供与したとかだが、兵員の戦場使用もすぐにできる。 

 それよりも怖いのは、この際とばかりに現在の保守政治の安全保障に対する考え方の行方が、どんどん戦争可能な方向へとに限りなく近づいていることだ。要するに日本再軍備である。憲法を変えるまでもなく、解釈変更で可能となりつつある。そんな芸当を生んだのが安倍晋三だったなあ。生きてるともっとひどかったかもなあ。
 日本もこのところ国家予算における軍事支出が巨大になってきて、近いうちに世界第3位になるらしい。すごいことになってきた。ロシアのおかげか。


 その裏には兵器産業が日本でも世界中でも暗躍していることだろう。ロシアには戦争を請け負う民間企業があり、ウクライナでも活躍しているそうだ。国家間ではロシアへの武器供与はしないとしても、世界の兵器産業は企業取引として事実上のロシアへの武器援助をしているかもしれない。
 そういえば、ビジネスジェット機にも宇宙ロケット打ち上げにも失敗した三菱重工は、兵器生産が本業なんだなあ。
 
 庶民の身に迫って怖いのは、このところ物価がどんどん上昇することだ。ロシア制裁の影響は、国際間のエネルギーと食料の取引価格上昇を招いてきて、いまやわれらが庶民の懐に及びだした。
 わたしの身に及んできた実質値上げは、食費光熱費はもちろんだが、年金額が今年から減ったうえに、医療費負担も2倍になった。
 ウクライナ騒ぎに政治が便乗しているのは軍備ばかりではなくて、老人の生活費に及んでいる。まったく驚くばかりである。

 
 食料自給が不可能な現状日本は、エネルギー自給も不可能だ。そこで再エネで時給へと政策が進むかと思ていたら、政府の方策はなんとまあ、あの大災害を生んだ核エネで自給しようとの方向を選びつつある。
 核発電炉の新設が難しいなら、耐用年数を無限に延長すればよいてことにしてしまった。ボロ核発電炉が日本中に散らばり、これこそ安全保障上の根本問題をはらむはずなのに、おかしなことである。
 なんだか世の中を理解できなくなて来たのは、わたしの老衰のせいだろうと思うしかない。

 いやまあ、こいつぁ~春から縁起悪いわい~。この後にあまり長くこの世にいてもよいことはなさそうだ。コロナに戦争に地震に値上げに猛暑にと、ろくでもない最晩年を迎えているのだ。
 近頃何とかという若い学者が、老人の集団自決こそが多老化対策である、なんてマスコミで言ったとて、SNSでけちょんけちょんに言われているが、あれって政府の本音だろうね。
 それが正式な政策になって、自決支援金が支給されるとなると、喜んで受給して自決したいものである。たぶん痛くない自決方法が制度になることだろうからね。わたしが老衰で死ぬ前に自決政策を実行して下さいね。

 戦さする中に生まれて戦さ過ぎいま死ぬ時に戻りくる戦さ

 乱のうちに春は来にけりこの年を戦前とや言はむ戦中とや言はむ

  年のうちに春は来にけり一年を去年とや言はむ今年とや言はむ
                   (在原元方 古今和歌集)

(20230225記)




2022/12/17

1661【憲法なんのその】日本も隣国攻撃能力ある世界3位の軍事大国へ

熊五郎:ご隠居、寒いですねえ、元気ですか

ご隠居:やあ、熊さん、まあお上がりよ、冬だからね寒いのは当たり前。

:ところがこのところ身体ばかりか、懐が寒くなってくるし、その上に心も寒くなってきましたねえ。

:うん、あれもこれも値上げだ、わたしは医療費負担が2倍になった、しかも年金が値下げになった、懐が寒くてつらいね。

:でも、ご隠居はめったに医者にかからないから平気でしょ。

:でもねえ、高い保険料を払ってるのに医者にかからないって、なんだか癪だ。

:医者通いするよりはいいでしょ、人さまのために保険料を払うってのは利他的行為ですよ、偉いもんですねえ、ご隠居は。

:うんうん、まあね、ところがその保険料も来年から上がるっていうんだよ、利他も楽じゃない。で、懐と共に心が寒くなったってなんだい。

:それですよ、遂に日本は隣の国とチャンチャンバラバラやろう、大金かけて武器を買い集めたり製造したりして軍備をそろえるぞって、とうとう政府が決めたって、心が凍えますよ。

:おお、そりゃ寒いねえ、岸田政権はこれから軍事費を5年間で43兆円獲得、それには大増税だってね、借金するかもって。

:なんか消費税とか復興税とか法人所得税とかから一部づつつまみ食いしていくらしいですよ。

:それじゃあ震災被災者から横領だよ、真正面から軍事費税新設を避ける弥縫策だな。

:フェイスブックに以前のその日の投稿を表示するサービスがあるんですよ、昨日10年前の12月16日の投稿が出てきた、衆議院選挙があって自民党圧勝だったんですよ。

:あ、そうだ、それで2012年に安倍第2次政権が誕生したんだよ、あの右寄り大好き安倍さんがやった政策は一体何だったのかねえ、美辞麗句の政策が次々と出てきたけど、なにが成果があったか記憶にないね。今の物価上昇も軍備増税も年金減額も、みんなあの政権がもとになってるな。ついでにコロナもプーチン戦争も安倍政権のせいだ。

:悪いのはみんな安倍政権のせいにしてますね、岸田さんは暗殺された安倍さんの遺志を忠実に継いでいるだけってことですかね。

:そうだよ、唯一思い出す安倍さんの政策は、2014年に閣議で憲法9条の解釈を変更したことだよ、他国と協力して集団的自衛権による戦争できると決めた。これが一番ひどかった、それが今の岸田政権が敵基地反撃能力をもつ武器を日本が備えるってことに繋
がる。

:反撃能力とか攻撃能力とかって、言葉遊びのような言い換え検討があったらしい。で、反撃ってことにしたそうです。

:それがどこに向けて反撃という攻撃をするのかっていうと、プーチン戦争のロシア、ミサイルとばしごっこ北コリア、軍事大国になったチャイナってことらしいけど、どれも日本の隣の国だ。

:つまり隣に鬼がいるって国会議員たちはみんなビビってハリネズミになりたがってるのでしょうね。

:それにしてもだよ、そんなに軍事費を持つと、世界第3位の軍事大国なるらしいよ、そんな日本を見て隣の国から「また昔の日本再来か」と疑惑持たれる惧れが十分にある。

:お隣のプーさんかシーさんかキムさんが思いついて、日本が軍備そろえる前のこの際にドカンと叩いておこうなんてことになるかも。東のウクライナ日本ですね、怖い。

:そうだよ、こちらの列島諸所に核施設があるから、あちらから見ればそのまま核兵器になるんだからね。実に好都合で便利なもんだよ。

:その日本の核施設だけど、政府は発電所は60年でおシャカにすると決めてたのを変えて、使えるだけ長く使い倒す方針にしたのですね。これって、利敵行為ですよ。

:もしかして気づかないけど利他行為かもね。ウクライナでロシアがやっている核施設占領による諸問題から学ばないのだね。軍備増強とか核施設増設延命とかって、それで儲ける巨大な産業界があるからかね。あ、うちにもその軍事産業企業による電気製品がいくつかあるのが癪だね。

:ウクライナでのプーチン戦争が、世界の軍事費増強に駆り立てる原因のひとつになってるのは確実でしょう。もしかしてその裏には軍事産業群がいるのかもなあ。食料とエネルギー確保という人間が生きる基本条件が、プーチン戦争で流通が大きくかく乱されてきて、今にそれらの獲得戦争がはじまると、どこの国も戦々恐々のはず。

:いっぽうで、コロナパンデミックも戦争駆動原因かもしれない。これで国際間での食料流通がかなり難しくなってくると、囲い込みが始まる。情報はネットによる流通が可能だが、食料は現物の確保競争が起きて、これこそ太古の昔から戦争の原因だよ。プーチン戦争とコロナとが互いにアクセラレイトしあっているのだろうな。

:コロナといえば、完全封じ込め政策をとってきたチャイナ・シーチンピン政権は、急に制限緩和政策に転換し共生政策に転換したらしいですね。ところが爆発感染がも起きて、死者も急増の報道もあります。

:あの国では珍しくロックダウン反対運動デモとか起きたらしい。あの中国でさえデモしたくなる、それほどに人々を圧迫するゼロコロナ政策だったんだね。

:強肩だった政策緩和がマスク不要とか感染検査政不要とかって突然過ぎて、混乱があちこちで起きて騒ぎだったり、かえって流行増加で自主ロックダウンになったりしているらしい。ワクチン普及が思わしくならしい。

:シーさんも大変だろうな、相手が人間なら強権封じ込めできても、ウィルス相手では限界があるって気がついて、ようやくコロナ共存へと政策変更なんだね。

:コロナはちっともやみませんねえ、日本では17万人もが一日に感染ですよ、それなのに旅行者は増えるし、飲み屋は繁盛しているし、いったいどうなってるんでしょうね。

:第八波が来ていることは明確なんだけど、去年みたいに騒がないのはコロナずれしたからかねえ、いや、ワクチンが普及して感染しても重症にならないのかな、去年の騒ぎの時の波の高さを見ると、今年の方が高いのにこの静けさは何だろうねえ。

:このグラフを見ると、日本では何だか感染も死亡も波に乗って順調に進んでいるって感じですね、いいのかなあ。でも全世界的には、順調に衰えつつあるって感じですねえ。この日本と世界との違いは何だろう、不思議だなあ。
:さてウクライナじゃあ、相変わらず戦争が続いているねえ。またまたロシア軍はウクライナ全土に向けてミサイル攻撃だそうだよ。日本の1945年の空襲だよ。

:今頃は土地がぬかるみ状態が続くので、地上戦が止まっているらしいですよ。真冬になると土が凍って戦車を走らせることができるので地上戦再開とか。

:ネットに登場する現地の動画で、地上のトレンチにいるロシア兵士を狙い爆弾を落とすドローンからの映像がいくつも登場するが、ロシア兵を可哀そうで見てられない。ロシア側のドローンもウクライナ兵に同じことやってるんだろうなあ。

:ウクライナの無人軍用機が、ロシア内陸部の軍用飛行機を爆撃したってニュースがありましたが、どうなるんでしょう、宇露本格戦争になるんですかねえ。

:その攻撃飛行機はさすがに他国からの支援によるものではなくて、ウクライナ所有のミグだそうで、ちょっとホッとした。あ~ああ、もうこんな世の中って嫌だよ、2019年に死んだ親友を羨ましいよ。(20221217記)