2020/12/31

1512【コロナ日録2020年12月】珍名官庁、はやぶさ、コロナ騒動、桜騒動、今年のコロナ総まとめ

 今日は大晦日(2020/12/31)である。今月のあれこれと、最後にパンデミックの記憶のためにこの1年のコロナ事件項目を記しておく。

◆コロナ日録2020年12月

12月3日【珍名官庁】
 もしかして官邸あたりの官僚に、ヘンに語感の鋭いお方がいて、おもしろがって珍語感用語をわざと使ってるのかなあ。デジタル庁って珍名だ、出痔腸ってか、きたな。
【はやぶさ2】
 地球に帰還するってちょっと待ったほうがいいよ、ウイルスひとつない星から、ウイルス大繁盛のこの星に、急いで帰還なんてしなくていいよ

12月3日【伊達の眼鏡ブログ新記事:言葉の酔時記:流行語】
 どういう基準で選ぶのか知らないが、今年はわたしは10点の言葉のうち5点を知っていいた。10点の言葉の内で6点までが新型コロナウィルス関係であるのが、他の年のそれと比べての今年の特徴だろう。さすがパンデミック年である。わたしなら「総合的・俯瞰的」とか、「お答えは差し控えます」ってのを選ぶんだけどなあ。https://datey.blogspot.com/2020/12/1506.htm

12月5日【伊達の眼鏡ブログ新記事長屋政談:学術会議問題】
 首相が行うべき日本学術会議会員の任命を、会議からの推薦名簿の内から6人を拒否した事件発生、的には違法状態発生だが、首相は実際にわかってやった確信犯だろうか。野党や学会からの追及を受けての言動を見ると、実は官僚が勝手にやったような気配がある。もしかして政治的大陰謀だろうか、菅さんの知性のない能力のほどが見えた。https://datey.blogspot.com/2020/12/1507.html

12月6日【はやぶさ2】
 星間宅急便屋さんが何か届けにきたけど、コロナ地球接触が嫌で、空中で放り投げていったらしい。

12月11日【伊達の眼鏡新記事:言葉の酔時記:疎開から開疎へ】
 コロナで人間相互と空間に密を避けることを表す言葉は、social distancingである。この意味の日本語には、本来の意味での「疎開」がいちばん適切である。しかし、戦時中の学童疎開での使われ方で、地域間避難移転という、本来の意味から派生したひとつにすぎない意味にのっとられてしまっている。さて、ではsocial distancingを日本語でどう言うのがよいかと、ブログにも書き考え込んでいた。ところが今日、都市計画家協会のネットシンポで、安宅和人氏のスピーチに「開疎」という言葉を使っておられることに気が付いた。たぶん安宅氏の造語だろう。その意味は広い意味でのsocial distancingであるようだ。そうか、よし、これからは「疎開」social distancingを、「開疎」ということにしようhttps://datey.blogspot.com/2020/12/1508.html

12月12日【こんな時に医療費値上げ】
 医療費の支払い負担を1割から2割に増額する政策、さいわいにして夫婦二人で年350万円以上を対象とするとて、それに届かぬ私は対象外。
 狂歌<超高齢者福祉政策>医療費の値上げ対象からはずれ幸せなのか不幸なのか
 狂歌<総合的俯瞰的実情>GOTOに行くカネ体力気力なく自粛お籠り続けてるフリ

12月18日【伊達の眼鏡新記事:怪しいハイテク:PC初期化】https://datey.blogspot.com/2020/12/1509.html

12月20日【能:蝉丸】
 
能楽鑑賞でコロナ禍の世間をしばし忘却、流派で異なる?コロナ対策https://datey.blogspot.com/2020/12/1510.html

12月20日【コロナ繁華街】
 1400ころから自転車で休日の横浜定番コース観察、ずいぶん人出が多い、コロナ禍は日々新記録更新中にて、再度の緊急事態は連れが起きるかと、駆け込みレジャーか。

12月21日【日本流のワクチン】
 狂歌<japanワクチン>GOTOで感染拡大副作用 停めたら経営打撃副作用

12月24日【桜騒動】
 安倍前首相が桜を見る会に乗じて地元後援会にサービス提供したとされる件につき、その公設第1秘書が生資金規正法違反で100万円の罰金刑になって、安倍氏が国会での追及に言い逃れしたことが虚言であったと暴露されてしまった。
狂歌<桜と学術>恥ずかしやウソツキ秘書にしゃべらされヘリクツ官僚に読まされる宰相
狂歌<嘘言弁明>「答弁はこうなさいませオボッチャマ」言われたとおりにしただけでした

12月25日【アベ虚言弁明国会】
 
安倍氏は虚言を謝るも議員辞職せずに初心に立ち返って今後も務めるとのこと
狂歌<ウソ連鎖>ウソつきがウソつきましたと詫びたとてこれまたウソであるもしれぬ
狂歌<まだまし>また憲法いじくる初心に返らずにそのまま「桜」で遊んでいてくれ

12月26日【伊達の眼鏡ブログ新記事:国会議員秘書】
 国会法によれば、国会議員の公設秘書は、その個人給与を国費で負担する国家公務員特別職である。配川博之氏は懲戒免職ではないから退職手当もたっぷりであろう。罰金百万円の原資もとうぜん税金だな。
 安倍氏の預金が「桜」補填の原資なら、国会議員歳費とか政治活動費などの税金がその原資になるのだろう、税金だよなあ。
 国会法によれば、国会議員の公設秘書は、その個人給与を国費で負担する国家公務員特別職である。配川博之氏は懲戒免職ではないから退職手当もたっぷりであろう。罰金百万円の原資もとうぜん税金だな。安倍氏の預金が「桜」補填の原資なら、国会議員歳費とか政治活動費などの税金がその原資になるのだろう、税金だよなあ。
 なんだか納税をイヤになってきた。
https://datey.blogspot.com/2020/12/1511.html

12月27日【気の毒な人か】
 安倍さんは実は気の毒な人かもしれない。名門に生まれたばかりに、能力もないのに首相まで上りつめ、ここにきて秘書にバカにされても、国会議員を辞めることができない。
 狂歌<気の毒かも>
 「この度はこうしゃべりなさいオボッチャマ」指示のとおりにまたやっています
 ボッチャマの裏の裏まで知る番頭ぜったい敵にまわせぬ恐怖

12月31日【大晦日】
 ささやかに大掃除をした。コロナのせいでこの暮れ正月は二人の息子たちもやってこない。わたしは平気だが妻は断れと言うので仕方ない。
 日本の新型コロナの感染者数は4515人でこれまでで最多、日本国内感染者数累計は19万2110人。
 今日は大みそか、大つごもりとも言う。ふと思い出した、少年時には「おおつもごり」と言っていたような、、。はて、これは少年の舌足らず現象か、それとも方言だったのか。さっそく貧者の百科事典をググると、おお、あるある、どうどうと「おおつもごり」と書くページがいくつも登場する。「樋口一葉のおおつつもごり」との文さえあるが、そりゃ違うだろ。俳句に「吹き晴れし大つもごりの空の紺」(星野立子)があるそうだ。一部の辞書には「大つごもりの訛」と載っているとのこと。そうかそうか、それほど珍しくはないらしい。


◆2020年コロナの年の事件簿

1月7日 新型コロナウィルスをチャイナの専門家グループが検出、9日にチャイナ政府が公表。23日から武漢市は都市封鎖。
1月16日 日本初の新型コロナ患者を確認と厚生労働省が発表、神奈川県内の30代男、武漢から帰国後に肺炎症状。
1月29日 コロナ感染拡大の武漢から日本人206人を載せたチャーター機羽田到着。
2月5日 クルーズ船でコロナ集団感染、横浜港に停泊のダイアモンドプリンセス。
2月13日 コロナで日本初の死者、神奈川県の80歳代日本人女性で、渡航歴はなく死亡後に感染確認。
2月24日 政府の専門家会議が「この1、2週間が瀬戸際」との見解で、コロナ感染急拡大か収束の分れ目とした。
2月25日 サッカーJリーグ競技中止、スポーツイベントが次々と開催断念
2月26日 各種イベントを2週間自粛を政府が要請
2月28日 文科省が全国の小中高などに臨時休校を求める通知を出した
3月11日 新型コロナの「パンデミック」をWHOが認定、2009年のインフルエンザ以来。
3月24日 東京オリパラの1年延期決定
3月25日 コロナ感染拡大によりすべての海外渡航の自粛を政府が要請
4月1日  政府が日本の全世帯に布マスク2枚づつ配布を表明、アベノミクスをもじってアベノマスクと揶揄
4月7日  コロナ拡大で政府が緊急事態を、東京・神奈川・埼玉・千葉・大阪・兵庫・福岡の各都道府県に宣言
4月16日 緊急事態宣言を全国に拡大適用。国民一人当たり10万円の支給を決定
4月23日 商店街・大型店に入店制限を政府から知事に要請
4月24日 日本中の幼稚園・小学校・中学校・高校など94%が旧交を決定
4月30日 国会でコロナ対策など盛り込んだ補正予算総額25兆6914億円成立、目玉は一律10万円給付
5月20日 4月の外来観光客が99.9%減で2900人だったと観光庁が発表
5月25日 全国の都道府県での緊急事態宣言を解除
5月29日 USAトランプがコロナをめぐってチャイナ寄りと批判してWHO脱退表明
6月12日 コロナ追加対策の第2次補正予算31兆9114億円が国会で成立
7月22日 政府の観光支援策の目玉「GoToトラベル」開始、ただし東京都内への旅行は対象外
8月1日 歌舞伎座で客席を半分にして5カ月ぶりに公演再開
8月17日 政府発表の4-6月GDP速報で年率換で27.8%の減少で戦後最悪
8月28日 安倍首相が病気を理由に辞任表明、史上最長の8年半の在任期間
9月16日 新首相に菅氏が就任、安倍政治の継承
10月1日 首相が日本学術会議会員任命を会議からの推薦者のうち6人拒否して違法状態がはじまった。GoToトラベルに東京発着を追加
11月7日 USA大統領選挙でバイデン当選確実なるもトランプは敗北認めず
11月9日 コロナの世界感染者数が5千万にを超え、死者は125万人超えて増加ペース加速
12月8日 UKでコロナワクチンの接種開始
12月14日 GoToトラベルを全国で停止(12月28日から1月11日)
12月24日 安倍前首相の公設第1秘書が桜を見る会前夜祭費用の政治資金報告書不掲載で罰金100万円の刑。不起訴になった安倍氏の今回答弁の虚偽が暴露
12月25日 新型コロナウィルス変異型をUKから帰国の男女5人の空港検疫により日本で初確認
12月31日 日本の新型コロナの感染者数は4515人でこれまでで最多、日本国内感染者数累計は19万2110人

2020/12/26

1511【お騒がせ前首相】嫌になるコレラ厳冬の退屈しのぎは永田町あたり「バカ桜」狂い咲き

 このブログに政治のことを正面から書く気はないのだが、コロナ中で鬱屈する中の政治バカ話題狂歌タネとしてこれを記録しておく。

 つい先日(2020/12/24/)のこと、前総理大臣の安倍晋三氏の公設第一秘書である配川博之氏が、略式起訴により罰金刑を受けた。いわゆる「桜を見る会前夜祭」事件である。
 首相在任中に後援会への接待で、政治資金規制法に抵触したとして罰金百万円である。その雇用主である安倍氏も捜査対象となったが不起訴である。

 安倍氏はその首相在任中に国会でいくたびも、その件で執拗に野党から不正疑惑があると質疑を受けたが、その場はその秘書からの指示による答弁をして逃れたのであった。
 ところが、その件が検察の捜査により、その秘書が起訴されて罰金刑確定したことで、国会での安部氏の答弁が虚偽であったことを世に知られてしまった。

 安倍氏は秘書に事情を確かめところ、収支は適正で安倍側から補填はない、政治資金規正法違反はないと、その言い逃れ虚言を信じて、教えてもらったとおりに答弁したというのだ。結果は補填ああるし、法違反もあった。野党の疑惑指摘の通りだった。

 狂歌<嘘言弁明会見>
   「答弁はこうなさいませオボッチャマ」
         言われたとおりにしただけでした

 そこで昨日(2020/12/25)、安倍氏は国会において事情説明して、自分は知らなかったが、結果としてそれが虚言であったとして、道義的に陳謝するといった。
 その様子をネット実況中継で観た。陳謝の弁はあったが事情説明の口調が、あの虚言をとうとうと述べた予算委員会と同じなので、眉に唾つけたくなった。うそでも恐縮する態度をできないのかしら。

 野党の質疑への対応は、在任中の委員会での対応とほとんど変わらぬ態度であった。検察の捜査と判断でこうなったというだけで、自分から調査をした形跡はないのだった。
 しだいにあの在任中の予算員会での答弁再現になってくるのがおかしい。検察が自分を起訴しなかったから潔白の証拠だと言わんばかりである。真摯さを感じられない。

 狂歌<嘘つき連鎖>
   ウソつきが「ウソつきました」と詫びたとて
        これまたウソであるもしれぬ

 委員から、国会議員の不祥事の前例に倣って議員辞職をせよと言われて、「反省」「信頼」「回復」などの言葉を並べて、議員辞職を否定し、「研鑽」し「初心に立ち返り努力をしていきたい」と述べた。うーん、何の努力するのか心配になる。

 狂歌<まだまし>
   また憲法いじくる初心に返らずに
        そのまま「桜」で遊んでいてくれ

 ご当人の心のうちを知り様がないが、こんな赤っ恥かいても国会議員にとどまるとは、よほどの事情があるに違いない。
 政治の名門に生れたために、ご自分では進退を決定できないのだろう。お家大事にやってきた番頭のドジくらいのことで辞職しては、お家をつぶすことになるぞとの声が渦を巻いているのだろう、たぶん、気の毒になってくる。

 ところで渦中の人の公設第一秘書の配川博之氏は、この件で安倍議員の公設秘書を退職したそうだ。懲戒免職ではないらしい。
 さらに安倍氏の預金から無断補填したので、業務上横領の罪に問われるかと聞けば、それもないと答えた。安倍氏の預金が補填の原資なら、国会議員歳費とか政治活動費などの税金がその原資になるのだろう、税金だよなあ。

 さらに国会法によれば、国会議員の公設秘書は、その個人給与を国費で負担する国家公務員特別職である。配川博之氏は懲戒免職ではないから退職手当もたっぷりであろう。
 配川氏は税金をつかって犯罪をやり、総理大臣に嘘つき指南をして、あんなに国会空転させていたんだね、そうか、罰金百万円の原資もとうぜん税金だな。
 なんだか納税をイヤになってきた。 

  狂歌<気の毒なお方かも>
   「この度はこうしゃべりなさいオボッチャマ」
         言われたとおりにまたやりました

    ボッチャマの裏の裏まで知る番頭
         ぜったい敵にまわせぬ恐怖

(2020/12/26)

2020/12/20

1510 【能:蝉丸】能楽鑑賞でコロナ禍の世間をしばし忘却、流派で異なる?コロナ対策

 コロナ過はますます深刻だが、休演となるかと怖れていた12月19日の横浜能楽堂の企画公演は、幸いにも実行だった。大槻文蔵と浅見真洲という大ベテランによる観世流の能「蝉丸」鑑賞、鬱屈する日々の中で伝統芸能堪能でしばしコロナ世間を忘れた。


横浜能楽堂本舞台見所1階中正面5列14番より

 先月の横浜能楽堂公演「木賊」では、舞台上のコロナ対策らしく、地謡5人が顔から白布マスクふんどしを垂らして横並びの姿は、なんとも異常な舞台風景だった。それが気になるし、そのせいか謡も聞こえにくくて、能に浸れなかった。

 今回は、通常は8人の地謡が5人横並びのコロナ仕様は仕方ないとしても、顔にふんどしを垂らしていなくて安心した。だから見所から舞台を眺めている分にはコロナを忘れることができた。流派によってコロナ対策が異なるってのはヘンだ。
 だが、出演者たちの舞台から見る見所は、だれもかれもがマスク姿でコロナ風景そのものだったろう。

 見所は座席を一人おきの指定席である。入り口で検温、手指消毒、マスク着用要請され、チケットもぎりを自分でやる。チケット介して感染もあり得るのか。

 能「蝉丸」は能特有の舞うことは少なく、物語演劇的である。美しい詞章が多い。
 主役二人は姉弟であり、兄は盲目の乞食で妹は異形物狂い放浪者、その出自は皇族であるという設定が奇抜である。その故に戦前戦中は不敬にあたるとて、上演禁止であったのだから、まぐさい風が吹いていたらしい。今も吹いていそうだ。

 その設定はともかくとして、この能も本質的にはよくある仏道もののひとつであろう。二人の不幸な運命は、前世現世来世のためであり、諦念せよとの教えである。
 今がもし中世ならば、庶民であろうが皇族であろうが、コロナから逃れられない、諦めよというのであろう。

 だが、能によくあるように、最後に仏道に救済されるハッピーエンドではない。シテの蝉丸は仏道に入るのだが、最後まで救われることはない。妹の逆髪に出会った喜びもつかの間、逆髪は狂気のままに去っていく。盲目の蝉丸はあばら家にひとりただ嘆くのみ。

 謡には仏道による救済の言葉はいくつも登場するのだが、それらが姉弟を救うことないし、それらしいほのめかしもなく舞台は終了する。考えようによっては、それだからこそ近代的な解釈を可能にする能であると言えるかもしれない。

 今回の能の面白さの中心に、その場所の設定があることを、講演の馬場あき子さんが強調していた。「逢坂の関」は古来から歌われた所ある。関所と言う人々の出会い別れによる多くの情感を込められたところである。文化人類学や民俗学でいう「境界」である。異なる世界相互を行き来する場所である。

 だからこそこの能の作者は、登場する姉弟も皇族から放浪者あるいは乞食という両極端な世界を行き来した者として創作した。作者は不詳だが、世阿弥の頃はすでにあった能であるという。

 文蔵と真州という両シテ組み合わせに加えて、アイ狂言に野村万作が源博雅として登場したのも豪華配役であった。アイ語りもないこんな簡単な役に万作とはもったいない。
 だが実はこの源三位博雅は、この物語では重要な役のはずである。なぜここに彼が登場するのか、蝉丸と同のような関係なのか、それは重要なことなのだが、能の中では一向に出てこない。今昔物語にあるこの話をアイ語りさせるとよいのにと思う。

 考えてみれば、能役者たちも今は仕事がなくて大変であろう。このような演能機会はめったにないことだろう。現在は能楽が大衆化して、演能の機会が多くなっていたのに、どうなるのだろうか。コロナ騒動をもとに能や狂言の新作演目が登場するだろうか。

●2020年12月19日14:00~16:30 横浜能楽堂
企画公演「馬場あき子と行く 歌枕の旅」第3回 近江国・逢坂

講演:馬場あき子

能「蝉丸」(観世流)
 シテ(逆髪)大槻文藏  シテ(蝉丸)浅見真州
 ワキ(清貫)森 常好  
 ワキツレ(輿舁)舘田善博 ワキツレ(輿舁)梅村昌功
 アイ(博雅三位)野村万作
 笛 :松田弘之  小鼓:曽和正博  大鼓:白坂信行
 後見:赤松禎友 武富康之 大槻 裕一
 地謡:浅井文義 小早川修 浅見慈一 武田友志 武田文志

(2020/12/20)

2020/12/18

1509【怪しいハイテク】どじコンピューターを初期状態の処女にしてやったのに恩を仇で返しすとは、

  来る日も来る日もコロナコロナとて、とにかく世間との付き合い絶てという。
 そうでなくても年寄りは世間が狭ばまるので、せいぜいネット社会に世間を見いだしている日々なのに、そのコンピュータが故障を起こすと、孤立するばかりとなる。

 大学同期生たちのうちで40人くらいが、ML仲間である。若い奴らならフェイスブックとかツイッターなどのSNSだろうが、老人は今だに電子メールである。
 あれこれと情報が行き交うが、先日は仲間のMがコンピューターが遅いとの故障相談、それに応じたのがK、Mとの間にあれこれとメールが行き交うの仲間たち誰もが見物していた。やがて復旧に成功したとのメールが流れた。

 これの一部始終を横から読んでいたわたしも、ダイナブックノートPCの不調が気にかかる日々であったので、これを何とかするかな、と思いついた。


白がダイナブック、黒がフロンティア

 このノートPCは、2012年に購入したWindows7を、この正月に10にバージョンアップしたものである。それからは最初の立ちあがりが遅い、途中の反応が遅い、画面がなんだか白っぽい。ディスククリーンアップしても治らない。
 Mの故障は初期化したのが原因とのこと、そしてそれによる障害は治ったらしいので、わたしもその初期化なることをやってやろうと考え、ネットでその方法を読んだ。

 Mにできたのだから俺だってできるはずと勝手に思い、エイやっと初期化の作業を開始した。初期化作業ってのはなんと時間がかかることよ、寝る前に開始してコンピュータ君はひとりで深夜作業をやっていた。

 朝起きて期待しつつ立ちあげたら、幾分早くなったような、画面もちょっとはきれいになったようなと、ちょっと喜んでいた。
 だが、しげしげと観察すると、ぎゃあーッ、大変だあ、ワードがなくなってる。これないと本作り趣味が不可能だ。ぎゃっ、プリンタードライバーがないっ、いよいよ本づくり絶望。なんだよー、そんな副作用があるのかあ、書いてなかったぞ。

 他となるとに消去されたアプリケーションだってたくさんあるに違いないと調べると、あるある、ひどいひどい。
 初期化するとは最初の姿に戻すことだろうから、購入後にこちらで入れたアプリケーションは消えてしょうがないとしても、購入した時から入っていたオフィスが消えるとは、実にけしからん、マイクロソフトのバカヤロ。

 しょうがないので買ったときについていたオフィス復旧用DVDをつかい、インストールにとりかかった。ついている指示書に従い、指定のプロダクトキーを入れると、DVDは動き出したので、うれしや、、、ところがすぐに停止、このDVDは違うと言ってくる。
 そんなことないよ、買った時についていた純正品だよ、再度やるけど動かない、再々度やれど動かない。

 しょうがないから上記の同期生仲間にメールして、SOSを訴えた。先ほどMの相談に乗っていたKから親切にアドバイスメールが来た。しかし動かない、更に質疑応答メール、動かない、この繰り返しが5回くらいあった。

 そしてどうやら効いたらしいアドバイスは、「PCの中にあるオフィスに関連するらしいところを徹底的に削除しろ」ということだった。
 さて、それがどこにあるやら、あちこちクリックしてひっくり返して捜索したら、それらしい物を「設定」の中にいくつか発見、それらをアンインストールした。

 そうやってさてまたDVDを動かす。おお、動き出したぞ、インストールしているよって横棒が出てきて、それが次第に長くなっていく。どんどんやってくれー、よかったよかった、、、えっ、いや、あーっ、また停止したぞ、こらっ。

 いやいや、ここで諦めないこと、再々再々度の挑戦で動かせば、おお、さっきよりは長く動くぞ、ふふふ、イケイケー、あーっ、なんだよー、またかよー、ガックリ。
 でも諦めないぞ、出直して開始すれば、おお、動く動く、いつ停止するか、ハラハラ、がんばれー、、40分くらいか、。

 と、画面が突然に変わった、おお、インストールできたと言ってるぞっ、やればできるじゃん、はあー疲れた、身体は指を動かしただけだけどね。

 さっそくワード、エクセルとアイコンクリック、おお、出て来るじゃん、消失からこの再現に至るまでには48時間、その間には遊びに出たりしてたが、デスクにいるときはずっとあれやこれやとつついては、がっかりしていた。とにかく諦めずにここまで来たのは、ネットで励まし続けてくれた同期生Kのおかげである。

 しかし考えてみると、もとはわたしが金だして買った物がドジになったので、それを治してやろうとの善意の行為あり、しかもそっちが推奨してる方法なのに、こんな意地悪するとは、マイクロソフトのドジである。実にけしからん。
 当分は消失アプリの再インストール作業に手がかかるな。こちらが喜ぶことではないく、余計な手間取らせやがって、と怒っている。
 新規購入した時の綺麗な処女の身体にしてやったのに、その恩を仇で返すとは、恥知らずな奴だ。

 でもまあ、ここはしょうがないから、このドタバタによって、わが頭の老化進行をいくぶんかは遅らせることができただろうと、それがよかったと思うしかない。(20201218)


2020/12/11

1508 【言葉の酔時記:疎開】長いカタカナ語ソーシャルディスタンシングの短縮語や日本語はあるのか

■コロナいよいよ盛況

 コロナはますます大繁盛であるが、ロシアとアメリカとイギリスでワクチン開発できたらしい。それでなんとかなるのかしら、それはいつのことかしら。
 昨日の全日本感染者数は過去最多記録更新で約3000人、全国で昨日までの累計17万人余、死者2500人余

 世界では感染者累計6900万人、死者累計167万人、アメリカがトップを今も維持しており1540万人感染累計・死者累計29万人、インド、ブラジル、ロシアと続く。

 そんな日に、故郷の高梁盆地の旧友から地元新聞切り抜き画像メール、昨日の高梁市で2人新規感染発生、これで累計5人のコロナ感染者発生とて、市長が特別記者会見している。人口3.2万人だから1万人当たり1.56人感染。

 そしてこちら、わたしの住む横浜市では昨日の新規感染者数が112人、累計6801人、そのうちでわたしの住家がある中区では累計感染者415人、人口15万人だから、1万に当たり28人感染となる。 

 ということは、故郷とこちらとで感染度合に18倍の差がある。これじゃあ故郷に移転するコロナ疎開をしたくなる。だが、移転者がコロナ運搬者になるおそれがあるから、あの戦時疎開とは大いに違う時代状況である。戦争や天災による避難の疎開よりも、病魔から避難する疎開のほうが条件が厳しいと気が付いた。

■ソーシャルディスタンスの日本語訳

 このコロナ流行激化地から避難するというコロナ疎開は、ソーシャルディスタンス行為のひとつであるが、そのソーシャルディスタンスという言葉そのものが、以前から気になっている。それは、パソコンとかスマホとかに言う様に、日本人は長たらしいカタカナ外来語を短縮して日常語にしてしまう才能があるはずだ。スクリーンショットをスクショと言うのに笑う。

 それなのにソーシャルディスタンスという言葉は、現在では1年近く流行しているのに、いまだに長いカタカナ語であるままとはなぜなのか。それとも私が知らないだけで、実は世間では縮めて「ソーデス」とか、あるいは「SD」とか言ってるんだろうか。だが聞いたことが無い。

 さらに不思議なのは、日本語訳の単語がいまだにないことである。そのまんま「社会的距離」と翻訳している例も見受ける。生物としての人間が相互の位置の物理的間隔をあけるのが、どうして社会的距離になるのだろうか。
 日本語で社会的と言うと、社会学とか社会運動とか社会主義とか情報社会とか車社会とかを連想して、距離とか間隔という物理的事象に対応しない気がする。違和感がある

 現今で一番の普及しているソーシャルと言えば、SNS(Social Networking Service)だろう。だが、これに対応する日本語がないらしい。内容から言うと、ここでのSocialの意味は「交流」であろう。あえて訳せば「人間交流電網方式提供」ということか。

 ソーシャルが交流の意味で使われてきたのはソーシャルダンス、すなわち人と人が互いに接触して踊ることを通じて交流する「社交ダンス」であろう。英語のsocialには社交の意味もあるのだ。
 ソーシャルディスタンスを「交流距離」あるいは「社交距離」と翻訳すれば、対人相互の間隔の意味に近くなる感がある。なのにそう翻訳しないのはなぜか。

◆フィジカルディスタンス

 ソーシャルディスタンスをネット検索してあれこれ読んだら、これは正確には「フィジカルディスタンス」と言うべきであると、コロナ防疫の大元締めの世界保健機関(WHO)が推奨しているそうだ。

 つまり、ソーシャルディスタンスは「人と人との社会的なつながりを断つという誤解を招きかねず、社会的孤立を生じさせる」おそれがあるので、「身体的、物理的距離の確保」を意味する「フィジカル・ディスタンス(phyical distance:物理的距離)」と言え、とのことである。

 やっぱりそうか、わたしの違和感は正しかったようだ。「物理的距離」ならばわかりやすい。しかし、実際に「フィジカルでスタンス」という掲示やニュース記事などに出会ったことがない。世間に違和感あるままに受け入れられている言葉なのだろうか。だれも違和感がないのだろうか。

 なお、英語解説的ネットページにこんなことが書いてある。要約すると「英語圏の人々はSocial distancingという。Social Distance は、もともと「社会的な階級(地位や人種、性別、性的志向)の違う人達の心理的な距離」を表す言葉だから、英語ニュース新聞には Social Distancing という。distancing とすることで、「距離」ではなく「距離をとるという行為」を表す」(http://www.nagareyama.ed.jp/ootakatyuu/kyounoootakachu/R2.5.15%E3%80%80%E3%80%80%E8%8B%B1%E3%83%BB%E2%91%A3.pdf)

 これが正しいならば、更に進んでWHOが言うように「phyical distancing」と言うべきことになる。「物理的間隔を開けること」である。それは「3密を避ける」と同義になる。
 さて日本では今後もソーシャルディスタンスといい、社会的距離と言い続けるのだろうか。これを正しく「フィジカルディスタンシング」と言い換えるならば今のうちだが、アンリにも長すぎる。さて、日本語にどう言い換えたものか。

◆フィジカルディスタンシングと疎開

 以前からわたし思っていて、そのことをこのブログに書いたこともあるが、さらに考えてみたい。https://datey.blogspot.com/2020/04/1457.html
 とりあえずここではソーシャルデシスタンスを、フィジカルディスタンシングと言い換えることにする。日本語にこのphysical distancingに相当する単語は無いのであろうか。いつまでも長たらしく、しかも違和感あるカタカナ語のままコロナ時代を過ごすのだろうか。

 日本語では、この相互間隔を確保するということを、どのように言うべきか。実は、日本語にはそれにぴったりの言葉が昔からあるのだ。それは「疎開」である。
 ただし、疎開という言葉は学童疎開や建物疎開とか強制疎開とか、太平洋戦争末期によく使われたので、その時の災害的印象が日本人の強烈な負の記憶になっている。
 いまでは災害避難のために居住地を他に移るという意味だけ残って、本来的意味を忘れられている。

 しかし実は疎開の本来の意味こそ、social distancingなのであった。ここで「疎開」という日本語を、時代をさかのぼっての使い方を含んで日本語辞典類で調べよう。

・『増補字源』(1955年、初版1923年)における疎開
 この辞典には疎開と言う言葉が載っていない。疎も開も熟語が多くあるが、疎開はない。その理由を推測すると、この辞書は中国古来の漢文にある用例に限って掲載してるからであろう。つまり疎開は日本で組合せて作った言葉であるらしい。

・『辞海』(1952年)における疎開
 ①まばらになるように開くこと。
 ②密集隊形の距離間隔を開くこと。
 ③空襲の被害を少なくするため建物の一部を取り払う(住民の一部を他に移す)こと。「建物(強制・学童・集団ー)

・『広辞苑』(第3版1982年)における疎開
 ①とどこおりなく通じるこ。開き通じること。
 ②戦況に応じて隊形の距離・間隔を開くこと。
 ③空襲・火災などによる損害を少なくするため、都市などに集中している住民や建物を地方に分散すること。疎散、「学童ー」「強制ー」

・『日本国語大辞典』(第2版 小学館 2002年)における疎開
 ①とどこおりなく通じること。開き通じること。また、木の枝を刈り込んでまばらにすること・疎通。(明治時代から見える語だが、挙例の「漢英対照いろは辞典」「新編漢語辞林」にあるように、当初はもっぱら①の意で用いられていた)。
 ②軍隊で、敵の砲弾からの危害を少なくするため、分隊、小隊、中隊などが相互の距離間隔を開くこと。(大正から昭和初期にかけて(2)の軍隊用語として定着するが、第二次世界大戦が始まると、③の意で一般社会でも用いられるようになった)。
 ③空襲・火災などの被害を少なくするため、都市などに密集している建造物や住民を分散すること。(「生産疎開」「建物疎開」「人員疎開」の三種類があるが、これは第二次世界大戦下のソ連における工業施設疎開や、ドイツのベルリンで行なわれた人口疎開に学んで実施されたもの)。

◆疎開こそフィジカルディスタンシングの正しい日本語訳

 これらの事典で分かるように、要約すれば「木の枝を刈り込んでまばらにすること」が元の意味であった。それが軍隊用語として「戦場で敵からの砲撃を避けるために兵や隊相互間隔をあけること」なり、次に「戦時の強制移転」という意味になった。

 この意味①から③への広がりを全体像として見ると、まさに現今のsocial distancingそのものである。戦後に使われることはほとんどなかったが、近年では「原発疎開」で避難の意味で使われ、現今では「コロナ疎開」なる言葉が出てきているから、③の意味は継続している。だが①および②の意味では日常は使うことはない。

 なお、戦中末期に使われた疎開と言う言葉は、実際は戦災事前避難行為だったのだが、避難という戦争から逃げる意味を当時の政府が嫌って、疎開を宛てたという。福島原発疎開からコロナ疎開へと変わろうとも、避難であることは間違いない。

 このような状況では再び当初からの①および②の意味を復活して、「ソーシャルディスタンシング」を「疎開」と翻訳してはいかがであろう。これがいちばん適切な日本語である。
 しかし、現代人からすると古語を引っ張りだして来た感がして、定着しない恐れがある。

◆新造語「開疎」そして「開間」

 先般、日本都市計画家協会が主催するシンポジウムを年と視聴していたら、安宅和人さん(ヤフーCSO、慶大教授)がキーノートスピーチをしていた。要するにディスタンシング社会がどのような状況であり、どのような社会になるか、そして都市はどうなるかとの話であった。

 その中で安宅さんは疎開ならぬ「開疎」という言葉を使っておられるのだった。その意味は、ここまで書いてきた「疎開」であると、わたしには聞こえた。フィジカルディスタンシングとほぼ同じであるらしく、「開疎する」を「開疎化」というのである。

 そのような日本語が現実にあるかと辞典類を探したが、見つからないからこれは安宅さんの造語らしい。彼は疎開の本来的意味を承知の上で、現在の社会的受け入れ状況を考慮して「開疎」なる言葉を発明されたのだろうか。

 しかし疎開よりは現代用語として受け入れられる可能性があるし、疎開と文字の入れ替えだけだから通じる感があり、これはよい言葉のように思えてきた。
 安宅さんの開疎論は「withコロナ時代のトレンドー、“開疎”な未来を考える」(2020.06.1)https://globis.jp/article/7662を参照のこと。わたしはここでその内容には触れないが、興味深い言説である。

 再び辞書を引く。字源には、開と疎について次のような記述がある。
・疎(疏):疎い・遠ざかる(近・親の対語)、希少・まばら(密の対語)、通す
・開:開く・あける・ひろげる(閉の対語)
・密:しげし、稠(疎の対語)

 どちらを前にするとしても、疏と開を組合せると、「3密」の正反対の意味としての、「遠ざける、まばら、開く、あける」になることは確かだろう。だが「密」には、近寄り過ぎるの感があり、「疎」には空疎とか疎遠とかいうように、離れすぎるの感がある。そして疎開には、歴史的に忌避感を伴う。そして近年に復活した原発疎開にもコロナ疎開にも、もろに負の荷を背負っている。

 だが、ここで考えたいのは、コロナが急には消滅しないということである。その長期化とともにコロナとともに生きる時代を迎えざるを得ないとすれば、ソーシャルディスタンシングも長期化する。
 それならば人間は、それに対応する新たな社会とか都市を、積極的に生み出さなければならない。コロナから逃げる自粛逼塞して逃げるだけではあるまい。そのために新たな意味を付託できる日本語を、ソーシャルディスタンシングに与えたいものだ。

 上で述べた安宅さんは開疎という造語で、そのことを模索しておいでなのであるが、だとすればなおさら「疎」ではない積極的な語でありたい。
 ということで、わたしも新造語を案出した。
それは開間」(かいかん)
 読んで字のごとし、説明はいらないだろう。語感もよろしい。
 ここまで我慢して読んでくださった貴方は、どのようにお思いですか?、さて、ここまで何人がおいでなったかしら、、、、。

 ここでは言葉だけについて考えたが、この疎開開疎あるいは開間という人間の行為が、コロナ後(あるいはコロナ中)にどのような次の社会をもたらし、どのような姿の都市を作るのか、それが問われているのである。        (20201211)

参照コロナ大戦おろおろ日録

2020/12/05

1507【長屋政談】素人が閑つぶしながら法律の勉強をできたのは学術会議法に首相が違法行為のおかげ

熊五郎:こんちわー、ご隠居、生きてますかい。

ご隠居:おお、熊さん、ああ、残念ながら生きてるよ。おあがりよ。

:昨日の首相記者会見のネット実況中継を見てね、ちょいと腹が立ったので、ご隠居に聞いてもらいたいと思ってね。

:そうだったね、菅さんて首相になってから、正式記者会見はたったの2回目、しかも2か月半ぶりなんだってね、よほど話が嫌いなんだろうが、それで政治家を務まるのかね。

:いろいろ質疑ありましたが、例の日本学術会議会員の任命拒否問題の件、質問に急に笑顔になって答えたのにびっくりしましたよ。

:あの110人任命するところを推薦から6人外して、99人任命した事件だね。ほう、そうかい、あの仏頂面の人が笑顔ねえ、首相としてようやく自信が出てきたんだろうね。それはどんな質疑だったんだい。

:記者の質問は、この任命拒否によって学者学会からの大きな反発抗議が起きて問題になっているが、それを予想していたか、どう考えるか、というものでした。

:そうか、首相は笑ってどう答えたんだい。

:首相は例によって質問に直接答える前に、あれこれと任命拒否の合法性を話し、会議の改革をしなければならないと考えて行ったと、質問してないことをだらだら述べて、最後にニヤッと笑って回答で「予想していた」といいましたよ。

:おお、予想してたのかい、それなら確信的な任命拒否だったんだね。それなら初めのころの国会での答弁が、どうしてあんなにゆらゆら矛盾して揺れたのかね。

:あ、そうだ、今ご隠居と一緒に、その記者会見の状況を、ネットで見ましょうよ。(https://youtu.be/URdy0NK95TA

:こりゃ首相演説会かねえ、記者たちの質問が鋭くないねえ、今回も事前に質問を募集してたのかねえ、やっぱり原稿を読んでるねえ。でも、その学術会議に関する回答の最後でニヤリと笑って「かなりなるんではないかとわたし思っていました」と言うときは、原稿を読んでなかったね。あの笑いはどういう意味かねえ。

:あの笑いってね、わたしにはレイプ犯人が現場を思い出して笑ってるように見えましたよ、レイプされるほうに油断があったからだってね。

:そりゃどういうことなんだい。

:あの答えにもあったように、首相は学術会議の改革が必要と思っていたから、任命拒否したと言ったでしょ、つまり相手のほうが悪いと言ったんですよ。

:そうか、そりゃ酷いねえ、でも、レイプは明らかに犯罪だよ、首相は犯罪者じゃないだろ。

:いやいや、首相は犯罪者というか、実は違法者なんですよ。

:どうしてそう言えるんだい。

:実はその会見を見た後でね、ネットで法律の専門家たちが、この学術会議任命拒否問題で意見を交わす会議のオンライン実況を見たんですよ。そうしたら実に明快に首相が違法だと分ったんです。(https://youtu.be/0pSk7bKYiqM

:おお、法律の勉強したのかい、えらいもんだ。それは菅首相のおかげだな。

:へへ、憲法学の木村草太先生が、小学生でもわかるように教えてくれましたよ、違法だよって。

:じゃそれを簡単に教えておくれよ。

:エヘン、首相はね、公務員となる会員の任命だから、憲法15条によって俺が公務員を任命する権利があるから、拒否権だってあるんだよといってますが、その条文には、首相ができるとはどこにも書いてないいんですね。首相って言葉が出てこない。

:おお、そうかい、じゃあ誰ができるんだい。

:憲法15条には、その権利は国民にあると書いてあるんですよ。

:ということは、国民の選挙で選ばれた国会議員から選ばれた首相にあるってことかい。首相は国民からそれを委任されてるってことだね。

:そうなんですよ、だからね、任命しても任命拒否しても、委任された国民に聞かれたら、その理由を説明する義務があるんだそうです。

:しかし、首相は人事に関することは言わなくていいんだと言い続けてるよ、それって憲法違反かい。

:さらにね、憲法73条ってのがあって、そこには官吏の任免は法律の定める基準に従えと書いてあるんです。首相が好き勝手にやっていいのではないのです。

:ほお、で、それはどんな法律なんだい。

:それがまさにずばり「日本学術会議法」なんです。

:ズバリそこに違法って書いてあるんだな。

:そう、今回の問題は105人の推薦が会議から出されたのに、99人しか任命しなかったことにあるのですが、そこが違法なんです。

:多すぎた困るだろうけど、少ないのも違法なのかい。

:そう、学術会議法には会員は「210人とする」と書いてあり、それを超えても未満でも違法なんです。3年ごとに会員の半分を改選せよと決まっていて、だから今回は105人でなけりゃいけないのです。

:ほお、それじゃあ6人欠員の今の状況は、違法ってことになるのかい。

:そうなんです。この違法状態を作り出したのが首相です。首相は算数ができなくて、210の半分は99と数えたのだろうと、木村先生は皮肉言っています。

:それじゃあ、会議がまた6人を推薦をして、首相に任命してもらえばいいだろう。

:ところが、そうはいかないのです。任命拒否なんてことが起きるのを法律が予想していないので、そういう時に対応する条文がないのです。

:ほお、面白いねえ。

:会員の誰かが死んだとかやむを得ない事情で退職した場合には、欠員補充するけれど、その後釜の会員はその前任者の残った期間だけ就任できると、法の条文にあるのです。でも、今の6人欠員には前任者がいないので、この条文を使えないんですね。

:おお、そうなのか、こんなことが起きた場合どうするか、法律を作る時に考えなかったのかね。

:そうそう、そう思いますよね、ところがね、それはそれでその当時にちゃんと考えていたのだそうです。この学術会議法を作るときの1983年のに国会で、そのことを心配した討議が行われている議事録があるのです。

:ほうほう、さすがにちゃんと考えてはいたんだね。

:それがねえ、今回の様なことが起きるのではないかと、野党議員が質問してるんです。それに対して政府委員も時の中曽根首相も、「総理大臣の任命はまったくの形式的なことであり、学術会議からの推薦人事を左右することは考えられない、それは学問の自由からそう言えるのであり、これは内閣法制局とも詰めた」と答弁しているそうです。

:うーん、立派なもんだねえ、よく考えて記録を残してるんだ。ありゃッ、しかしね、菅首相は今回の任命拒否をしたのは、それができると内閣法制局と詰めたからだと、記者会見でも言ってるよ。ってことは、立法当時の法解釈を変更したんだね。例の集団的自衛権とおなじかい。

:いや、それがね、菅首相は立法当時の法解釈を変えていない、当時と考えは一貫していると言ってるそうです。そのいっぽうでは、あの当時のことはよくわからないともいうので、さすがの木村先生は呆れていますね。

:それなら私だって呆れるよ。ってことは違法者の首相が会見でニヤッと笑って、「学術会議が問題だらけだからだ」と言うのは、犯罪者の泥棒が「あの家の戸締りが悪いのがいけない」と言うのとおなじだな、変だね。

:要するに法律には、学術会議から105人推薦が来ればそのまま105人任命せよと書いてあるのに、99人しかしなかったので違法、これって小学生でもわかる。拍子抜けと同時に、首相が違法行為なんて呆れるしかないですね。

:会議側からまた推薦だし直すしかないのかな。

:いや、それじゃあ天下の学術権威者たちが、違法行為をを認めることになるのですね。だからできない。

:ではどうすりゃいいのか先生は言ってるかな。

:違法を解消するには、はじめにもどって105人の推薦どおりに任命するしかないようです。だから、この違法状態に関して、国会議員たちが内閣にも官僚にも根気よく聞きただすしかないし、国民も理由を説明をせよと根気よく声を上げるしかない、とのことです。

:ヤレヤレ、違法状態学術会議が何かやってもいいのかねえ、無効なことなのかねえ、コロナ問題に学術会議の活躍がいるだろうに、わざわざ違法状態にするなんて、何を好んでこんなことを首相はやるのかねえ。

:首相はほんとにわかってやった確信犯なんですかねえ、あの言動を見ると、違法になるって知らないでうっかりやっちゃった、いや、官邸官僚に踊らされてる感じがするなあ。

:もしかして、政治的大陰謀なのかなあ、わからんなア、こんな国民に分からんことやる人って、首相にしておいてもいいのかなあ。(20201205)

2020/12/03

1506【言葉の酔時記】わたしが知る「今年の新語・流行語」は10点中5点のみ

  毎年の今頃になると出てくるのが、「現代用語の基礎知識」なる本が選んだという「2020ユーキャン新語・流行語大賞」である。10点の新語流行語が選ばれている。

 いつもの年のそれらについては、わたしは半分くらいは知らない言葉である。その原因はよくわかってる。わたしはTVを見ないからである。それで困っていないし、恥ずかしいくもない。世間の流行りを知ることができて便利である。

 さて、今年はどうかと言えば、結論はやはり半分しか知らない。下記が今年の新語流行語である。
(○:知っている。×:全然知らない/その語だけ見たことある程度)

 ×「愛の不時着」
 ×「あつ森(あつまれ どうぶつの森)」
 ○「アベノマスク」
 ○「アマビエ」
 ○「オンライン○○」
 ×「鬼滅の刃」
 ○「GOTOキャンペーン」
 ○「3密」(今年の大賞はこれ)
 ×「ソロキャンプ」
 ×「フワちゃん」

 つまり、内容を知っているのは5点だけ、いつもの年と大差ない。
 どんな基準で選ぶのか知らないが、10点の言葉の内で6点までが新型コロナウィルス関係であるのが、他の年のそれと比べての今年の特徴だろう。さすがパンデミック年である。

 わたしなら「総合的・俯瞰的」とか、「お答えは差し控えます」ってのを選ぶ。たぶん、政治的な揶揄になる言葉はダメという選定基準があるのだろう。
 でも「アベノマスク」は明らかに揶揄用語だが、選者はそう思っていないのだろう。

 参考までに、これまでの毎年のわたしの新語知識レベルはつぎのとおり。

●2019年新語・流行語 (わたしの成績5点)
 ×「そだねー」、×「ONE TEAM(ワンチーム)」、〇「計画運休」
 〇「軽減税率」、×「スマイリングシンデレラ/しぶこ」、
 ×「タピる」、×「#KuToo」、×「◯◯ペイ」、〇「免許返納」
 〇「闇営業」、〇「令和」

●2018年新語・流行語 (4点)
 ×「そだねー」、×「eスポーツ」、×「(大迫)半端ないって」
 ×「おっさんずラブ」、〇「ご飯論法」、〇「災害級の暑さ」、
 〇「スーパーボランティア」、×「奈良判定」
 ×「ボーっと生きてんじゃねーよ!」、〇「#MeToo」

●2015年新語・流行語 (6点)
 ×「トリプルスリー」、○「爆買い」、○「アベ政治を許さない」
 ×「安心して下さい、穿(は)いてますよ」、○「一億総活躍社会」
 ○「エンブレム」、×「五郎丸(ポーズ)」、○「SEALDs」
 ○「ドローン」、×「まいにち、修造!」

●2014年新語・流行語 (2点)
 ×「ダメよ~ダメダメ」、〇「集団的自衛権」、×「ありのままで」
 ×「カープ女子」、×「壁ドン」、〇「危険ドラッグ」
 ×「ごきげんよう」、×「マタハラ」、 
 ×「妖怪ウォッチ」、×「レジェンド」

●2011年の新語・流行語 (7点)
 〇「帰宅難民」、〇「絆」、×「こだまでしょうか」、〇「3.11」
 〇「スマホ」、〇「どじょう内閣」、×「どや顔」、
 〇「なでしこジャパン」、〇「風評被害」、×「ラブ注入」

●2009年の新語・流行語 (5点)
 〇「政権交代」、×「こども店長」、〇「事業仕分」、
 〇「新型インフルエンザ」、×「草食男子」、〇「脱官僚」
 〇「派遣切り」、×「ファストファッション」、
 ×「ぼやき」、×「歴女」

 こうして並べると、それなりに世相を示していて興味深い。毎年の成績は5点前後だが、2014年が極端に成績が悪いのは、たぶん、テレビ番組出自用語が多いのだろう。 

(20201202)

2020/12/02

1505【言葉の酔時記】デジタル庁って略称「出痔庁」かしらね「血出痔」っての思い出した

  新政権の目玉政策は「デジタル庁」なる役所を新設するという。デジタルとはdigitalのことらしいので、英語辞書で調べよう

digital
【名-1】デジタル(式)◆【反】analog
【名-2】(ピアノやオルガンなどの)鍵盤、キー
【名-3】デジタル時計[計器]
【形-1】デジタルの、デジタル(式)の、計数型の、数字の
【形-2】指の、指先の、指で動かす、指状の

digitalize/digitize
【他動】デジタル化する、2値化する

 わたしがあれこれ推測するに、この役所は中央政府の行う数々の仕事を、コンピューターが処理できるようにするのが仕事ってことらしい。紙情報を電子情報にするってことらしい。
 ということは、政策そのものではなくて、処理方法というか用具を変えることらしい。何だ、それだけのために役所を作る必要があるのか、と考えるが、必要なんだろうなア、情報公開後進国は情報処理後進国だからなあ。
 そうか、用具を変えると政策そのものに影響を及ぼすことがあるだろうしなあ。

 カタカナ表記の役所は、中央政府では最初だろう。「デジタル庁」って、なんだか誤訳のような気がするが、日本語だとすればこれでよいのか。
 英語で言えばdigitize(or digitalize)、すなわちデジタル化である。だから少なくとも「デジタル化庁」というべきのように思う。
 庁はagencyなので、デジタル庁の英語表記はまさかそのままdigital agencyではあるまい。agency of digitization となるのだろうか。

 ただねえ、デジタル庁ってのは、語感がどうもねえ、略称はデジカメと同じで、「デジ庁」となるのだろうねえ、すなわち「出痔庁」なんだねえ、ちょっと以前に「地デジ」、そう「血出痔」ってのがあったよね。
 もしかして官邸あたりの官僚に、ヘンに語感の鋭いお方がいて、おもしろがって珍語感用語をわざと使ってるのかなあ。(20201202)

2020/12/01

1504【コロナ大戦2020年11月おろおろ日録】内外に可笑し怪しき事多くタネの尽きざる狂歌日録

 コロナコロナと騒いでいても、月日は関係なくとうとう師走の月になった。その新型コロナはますます威勢がよくなっている。
 世界での感染者は6300万人、死者146万人、こう聞かされても、地球上の他の人間祖問題と比べて、これは多いのか少ないのか、兼用が付かない。同じ病でこれだけの数は他にはいないから大変だということだろうが、それは日本もおなじ。

 日本での感染者数は15万人、死者2000人、この10日ほどはどんどん増え続けて、今日のニュースでは重傷者、死者が増える傾向が強と言う。このままいくと医療現場が崩壊の恐れがあるという。これはもう他人ごとではない。わたしもうっかり風邪もひけない。
 ながらく防疫トップにいた岩手県は3位に脱落トップの座は鳥取県、2位が秋田県となっている。

 それで景気回復策というか観光関係事業者救済策と言うか、GOTOキャンペーンをどうするか世間はやかましい。今日のニュースでは、GOTO補助金狙いの詐欺や窃盗まがいの事件が起きているという。

 これだけ感染大流行すると、さすがに野放図GOTO反省して、北海道、大阪、東京などは利用規制とかするらしいが、人間の命も政治的な動きで左右される時代だ。

11月2日 <狂歌:大阪都賛否投票否決>
 なんかよお分らへんけど投票に行ったんやけど良かったのやろか
 今回もまたもやマヅイ(松井)結果にてさすがに懲りてもうヨシタラ(吉村)と言う

11月5日 <一国のリーダー選出>
 アメリカ大統領選に不正があるとか、投票を全部数えろとかって、大声で言いあうなんて、そんな幼稚な国に落ちぶれたのか、あの国はいったいどうしたのだろうか。
 日本では菅首相のと見識の無さが見えて。なんだかなあ、国のリーダーって、あっちは反知性主義、こっちは無知性主義、なるほど、彼らを選ぶ人たちの主義だな。

11月7日 ブログ「1499【困惑する政治の季節
 アメリカでも日本でも政治的騒ぎ中だが、これは次元が低いのか高いのかどっちだろう?https://datey.blogspot.com/2020/11/1499.html

11月8日 【コロナ禍の東京訪問】
 午後、汐留パナソニック美術館に「分離派100年展記念シンポ」に行く。建築と美術の運動についてがテーマ、4時まででは短すぎる。今回は山口文象も話題になったが、エピソード的にすぎない談義だった。寄り道せずに帰宅。ところで、創宇社建築会の創立メンバーに「梅田穣」と言う人がいた。今評判の「ジョー・バイデン」と読み方では同姓同名、あの創宇社宣言文は、この人の案によるという。

11月9日 【コロナ感染者10万人突破】
 コロナ感染者が日本では10万人を超えてぶり返してきた。世界中でもぶり返しており、感染5千万人を超え、そのうちの2割をアメリカが占めるた。いったいどうしたのか。
 なんだか、今のコロナ感染者急増の原因は、GOTOナントカやったためだろうか、時期的にピッタリだけどね。

11月10日 【一国のリーダーとコロナ】
 アメリカ大統領選挙でバイデン当選確実報道から1週間、トランプは敗退宣言をしないまま、まさか居座るわけはあるまい。それにしてもアメリカは若いというか変化する国だなあと思う。あの奇妙な人物を大統領に選出、奇妙だと分かっても今回の選挙でほぼ半分が支持を続けるのだから、コロナについても平気で感染者を増やしているように感じてしまう。1日当たりの新規感染者数が4日連続で10万人を超え、累計で1000万人に迫っているそうだ。
 日本でもつい最近にリーダーが菅義偉という人に替わったが、こちらはなんとも平凡な人物で、ヘンに頭が切れるよりもいいかもしれないが、官僚にいいように使われる心配が、すでに学術会議会員任命問題に現れた。宦官政治らしい。

11月12日 ブログ 【コロナ右往左往長屋談義
  https://datey.blogspot.com/2020/11/1500.html

11月14日 <狂歌:コロナ頑張る>
 やれ行けそれ行けGOTO命令に頑張っておりますおいらコロナも
 病む地球天災人災ないまぜて異常気象コロナトランプ

11月17日<狂歌:コロナ禍北海道の寿都と神恵内に核ゴミ誘致>
 核ゴミを今スッツると大儲け未来どうなろうともうカモエナイ
 コロナをば放射線でやっつけよう核ゴミ誘致北海道の奇策

11月18日 <狂歌:戦争末期?>
 カーテンとマスクは似ているあの頃の墨塗り壁と防空頭巾
 その昔欲しがりません勝つまでは今では敗けているのにGOTO

11月20日<狂歌:GOTO強盗キャンペーン>
 Now Let's GO TO the Corona World! by ”GO TO”
 強盗とコロナで自粛を比ぶれば恥ずかしながら強盗が先
 強盗がコロナに一騎打ち挑めども恥かしながら強盗が惨敗

11月21日<日本大通で大道芸>
 よくまああんなにじーっとしていられるもんだ、投げ銭でちょっとだけ動いてくれる街角の人間彫塑大道芸


11月22日 <珍省庁登場か>
 本当に「デジタル庁」と命名するのだろうか、略称「出痔庁」の「出痔長官」だな。むかし「血出痔」ってのがあったなあ、どうも語感に無関心すぎる。

11月22日 <ブログ:横浜能楽堂能公演を見る
 能楽公演がコロナ仕様として小声の地謡らしくて困惑。では狂言はどうしてるのだろうか、狂言からあの大声を取ったら、面白くないだろうなあ、マスク付きとか、顔面透明板をつけて狂言をやっているのだろうか、可笑しい。https://datey.blogspot.com/2020/11/1501.htm

11月23日 <狂歌:経済も健康も>
 GOTOにスガりつくのはもうよスカさスガにスガも思いなおスカ

11月24日 【コロナおろおろ日録ブログ
 GOTO強盗をよすかよさぬか、責任を中央政府と地方政府が押し付けあう。どちらもコロナのことは分からないことだらけ、責任を押し付けあうのも仕方ないが、分らぬ当局者たちが右往左往と、もっと分からぬ市民たちは、猫にでも犬にでも責任を押し付けるしかない、やけくそになってGOTO強盗に出かける有様、なんせ病気で死ぬんだから命をかけてる、ナサケナイ、末世だな。https://datey.blogspot.com/2020/11/1502.htm

11月25日 <狂歌:「桜」の安倍前首相虚偽答弁発覚事件>
 アッそうかあの時突然辞めたのはこれがほんとの理由だったか
 まかせとけ学術会議もGOTOも問題じゃない桜の出番


11月25日 <狂歌:GOTOとコロナの旅>
 ウィルスを貰いにGOTONOだけどばら撒きにGOTOOKの矛盾

11月26日 【国会SFの不思議】
 このところ数日は、国会の委員会をPCネット同時中継動画で真ッ昼間に見物する。国会が直接にネット公開する動画(中継と録画両方ある)そしてYOU-TUBEがある。もちろんどちらも内容は同じだが、YOU-TUBEでは見物客がくだらぬことを書き込んでウルサイ。
 昨日の予算員会では、野党議員と首相の質疑応答中にしょっちゅう「時を停めてください」ということがおきる。すると音声が消えて何やら協議している。しばらくして再開して続きをやるが、すると「時を停め」た以前の、既に聞いたことがある答弁が、またまたもや繰り返されるのであった。
 おお、すごいすごい、国会には時間を停止後退させる機能があるんだあ、時間旅行ができなんて、SF世界と思ってたけど、、。

11月26日 【コロナに勝てない厄除け神】
 今日は今年の三の酉の市、横浜橋の大鷲神社周辺は、いつもなら商店街の裏通りの住宅街が、突然にこの夜だけ変身して繁華街に化けるのに、今年はコロナに敗北して平日同様。福をかき集める縁起物のキンキラ熊手の店は、商店街の空き店舗にたった1軒だけ、夜店屋台は一店も無し。酉の市の神がいるとすれば、コロナには勝てないらしい。あの熊手が福ならぬコロナウィルスをかき集めるおそれはないのか、なんて考える。


11月27日 【誤解を招くコロナ風俗】
 知ってるのかな、肘鉄砲って、日本では相手を拒否するときにやるんだよ、ここはお辞儀にしなさいよ


11月28日 ブログ【コロナ禍おろおろ日録ブログ
 今やコロナどころか、カゼさえひけない身となった。どうしようか?、新聞などのコロナ関係の注意書きに、体調不良なら「まずはかかりつけ医に行け」とある。かかりつけ医とは、その名の通りしょっちゅうかかりつけている医者だろう。しかし、わたしはめったに医者に行かない。外科に3年半前に行ったが、内科に行ったのはいつだったろうか?、近所の内科医の玄関扉には「風邪気味なら進入禁止」の張り紙があるしなあhttps://datey.blogspot.com/2020/11/1503.html

11月28日 【コロナの横浜都心徘徊】
 伊勢佐木モールの中ほどにあった3階建て総合量販店(ピアゴとか言った)、夏ごろに閉鎖したが、最近ビルの取り壊しにとりかかっている。記憶では3年ほど前に建て直した新しいビル、もったいない。その取り壊し現場掲示には、事業者が長谷工コーポレーションだから、更地に共同住宅ビルを建てるのだろうな。
 なんだか気になる、伊勢佐木モールのもうひとつの3階建て店舗ビル(松坂屋百貨店を建て替えた)も、近いうちに同様にになるのかなあ?。モールのあちこちに空き店舗が増えてきて、その跡に入るのはたいていは居酒屋の類。
 なにしろ伊勢佐木モールで一番大きな店舗ビルはドン・キホーテ、2番はユニクロ・ダイソーだから、推して知るべし。
 ここはどんどん安物屋、古物屋、居酒屋が幅を利かす街になっていく、コロナが後押ししてるんだろうが、わたしのような貧乏人にはありがたいことだ、そして、取り柄は緑の街路樹がおおいことか。金持ちのしゃれた買い物なら元町に行けばよろしい。


11月29日 <狂歌:コロナの御教訓>
 お得意の総合的かつ俯瞰的考慮したからGOTO続行
 総合的俯瞰的に考えりゃ夜遊び十時で終了が普通
 除外なるアツモノに懲りたスカ首相GOTO除外ナマスをフーフー


2020/11/27

1503【コロナは桜に敗けるか】まかせとけ学術会議もGOTOも問題じゃない桜の出番

 今週もコロナで開けてコロナで暮れる日々だなと思ってたら、それに学術会議任命拒否問題が絡んで暇つぶし、そこへなんとまあ、桜を見る会問題が再登場して、三つ巴の賑わいであった。

◆アッと驚く「桜」再登場

 安倍前首相のショウモない桜を見る会の会計処理問題は、国会での答弁が大ウソであったらしいと、検察特捜部捜査過程で分かったというのだ。
 その内容はどうでもいいけど、安倍事務所の秘書が言うままに国会質疑に答弁したら、秘書が嘘ついていたので答弁が嘘だったと、今になってバレたという。首相の秘書のせいで、あれほど時間かけての国会は、フェイク国会になってしまった。なんともばかばかしい。


 内閣総理大臣の身でありながら、あれほど堂々と、しかも何度も嘘ついたのだから、法的には知らないが、道義的に無事ではあるはずがないだろう。
 なんともおバカな人であると、今更ながら誰もが思うから、政治的生命は消えるのだろう。いやいや、こうなっても堂々と表舞台に居られるのが、政治の世界だろうか。このような新旧首相でも、選挙になると投票する人がいるだろうなあ。菅選挙区民だから恥かしい。

 8月末だったか、安倍さんは突然に内閣総理大臣の辞任を切り出した。コロナは大変な局面なのに投げ出すとは怪しからんとおもえども、持病が悪化してコロナ対策能力が無くなったというのだから、これはどうも非難できない。

 そこで狂歌<ゲスの勘繰り>
   アッそうかあの時突然辞めたのはこれがほんとの理由だったか
 ところが、今、こんなドジ事件発覚である。当然にゲスの勘繰りだが、安倍さんは8月に内々でこれを知ったのだろう、ずいぶん顔色が悪かったものだ。そこで、嘘がバレて辞任ではあまりに無様過ぎるとて、幸いに前にも使った持病による辞任を、またまた使おうとなった、のだろうかねえ。

 狂歌<真打ち登場>
  まかせとけ学術会議もGOTOも問題じゃない桜の出番
 いやいや、じつはこうかもしれない。新首相が学術会議の会員任命問題や、GOTOキャンペーン問題で苦労しているようだから、ちょっと話題をこちらに振り向けてやって、負担を軽くしてやろう、なんて安倍さんが親分気取りで桜問題を投げかけた。思惑通り世間はわーーっと飛びついた、ってなことかなあ。

 狂歌<東西政権交代珍劇>
  日本でもようやくこれで政権が表も裏も移行するのか
 いやいや、実はこれは新首相側からの大仕掛けであり、どうも院政をしたがる安倍前首相を、これで一気に蹴落とす検察リーク戦術だったのだ、てなことかもなあ。まあ、コロナコロナの長丁場芝居に幕間のピエロにはなっているようだ。

◆学術会議でバレた新首相のデキ

 もう一つの話題の学術会議会員指名拒否問題である。その法的とか学問の自由とかの問題はさておく。わたしはTVを全く見ないが、新首相登場からちょいちょいと、国会の委員会ネット同時中継動画をPCで見物しているが、なんだかへんである。国会ってそんなものなのかしらと思う。

 先日の予算委員会で学術会議問題につき、野党委員と首相との一問一答形式質疑応答をしている。なにやら首相答弁がおかしいらしく、途中で「時を停めてください」ということが、しょっちゅう起きる。すると動画の音声が消えて、何やら協議している様子が写っている。

 しばらくして再開して続きをやる。すると「時を停め」た以前の、既に聞いたことがある首相の答弁が、またまた繰り返されるのであった。あれ、これは同時中継であり、録画ではないのに、同じメモを読む首相が写るのだ。こんなことが度々ある。
 おお、すごい、国会には時間を停止遡行させる機能があるんだあ、時間旅行なんて、SF世界のことと思ってたけど、、と、言いたくなる面白さである。

 もちろん、「時を」停めるのではなくて、「時計を」停めるのである。質疑に対する答弁がほとんどかみ合わなくても、以前と同じ答弁をする首相はバカに見えるが、もちろん当人は承知しているのである。その証拠には、しょっちゅう「以前にもお答えしましたが」と、そのたびに言うのである。

 知っていながらそうとしか答えられないのは、大人としては辛いだろうなあと、しげしげを菅さんの顔を見つめるのである。なんだか教室で、できない子をイジメてるみたい。
 あっ、もしかして半年ほど後になり、あの答弁は秘書の官僚のウソをそのまま言ってました、なんてことに、なる?
 いやいや、そうじゃない、あの暗愚ぶりは政治的演技なんだよって、どこからか聞こえてくる気もする。 

◆コロナ禍という日常と非日常

 さて、その間にもコロナはドンドンと発展している。毎日のように感染者数更新、あるいは入院者数が増えていく。医療現場は恐怖であろう。
 だが一方では、コロナよりもカネとてGOTOキャンペインは続行らしい。全面ストップするには経済界が許さないのだろう、なんだかオロオロしながらもやるしかないらしい。
 狂歌<コロナの旅>
  ウィルスを貰いにGoToNOだけど バラ撒きにGoToOKとはねえ

 わたしは相変わらず、寝たきり防止のために、昨日(11月26日)も、フラフラと横浜繁華街徘徊に出る。コロナ盛況のニュースのさなかだが、街は普通の人出である。
 コロナに強い横浜橋商店街を行けば、空き店舗のひとつでキンキラ熊手を売っている。あっ、きょうは三の酉の日だと気がついた。酉の市の日は横浜橋の大鷲神社周辺の道には、多数の露店が立ち並んで大賑わいになるのに、今日はいつもとおなじだ。

 そうか、さすがにコロナ禍の中では、酉の市も休止するしかないのか。去年までは、この商店街の裏通りの住宅街が、突然にこの夜だけ変身して繁華街に化ける。福をかき集める縁起物のキンキラ熊手の店も立ち並ぶ。
 でも今日は熊手屋は商店街の空き店舗にたった1軒だけ、夜店屋台は一店も無い。


今年の大鷲神社の様子

いつもならこんなに賑やかな大鷲神社あたり

今年は熊手売りは空き店舗に1店だけ

いつもならこんなに多くの熊手売りが出る

 酉の市の祭のご利益を知らないが、神社だから神様の威力を頼んで、厄病コロナを追い払い、幸福を呼び寄せるためだろう。これが厄除け行事ならば断然実行すべきだろう。だが、神様もコロナには勝てないらしい。あの熊手が福ならぬコロナをかき集めるおそれはないのか、なんて思う。

 コロナが今や日常となってしまい、祭と言う街にハレの日をもたらす非日常を奪ってしまった。このあたりの鎮守社ともいうべきお三の宮日枝神社の祭礼は、今年はあったのだろうか。たくさんの神輿が繁華街に繰り出していたあの祭りはどこに行ったのか。
 さて、コロナ禍の日常の中での非日常は、いったい何だろうか。それはコロナに感染することだ。そう、ほとんどの人にとってコロナ禍の日常とは、コロナに感染する恐れの日々という日常であり、コロナ感染そのものではない。いったん感染したら巨大な非日常が出現する。もっとも、それはハレと言うよりも巨大なと言うべきか。

 コロナ日常化が国際化すると、ヘンな風習というか風俗が生まれる。握手の代わりに、肘と肘を撃ち合うという挨拶ができたらしい。抱擁、接吻、握手という非日本的な接触型挨拶風習はコロナ伝搬手段そのものとて、代わりに拳とか肘とかを互いに接触するそうだ。

 でもねえ、日本でそれやると喧嘩になるよ。知ってるのかなあ、それはケンツクとかヒジデッポーといって、相手を拒否するときにやるものだよ、誤解が起きそうな気がする。ここは日本流に、お辞儀にしなさいよ。こういうのがこれからどんどん増えるのか。


 新聞などのコロナ関係の注意書きに、体調不良なら「まずはかかりつけ医に行け」とある。かかりつけ医とは、その名の通りしょっちゅうかかりつけているのだろう。しかし、わたしはめったに医者に行かない。
 最近では3年半前に腰椎骨折で3か月通った外科医だが、これをかかりつけというのかしら。内科の医者に行ったのはいつだったろうか、10年以上になるなあ。近くの内科診療所の玄関扉には、「風邪気味なら進入禁止」の張り紙がある。
 今やコロナどころか、カゼさえひけない身となった。(20201127)


2020/11/24

1502 【コロナ大盛況】GOTOにスガりつくのはもうよスカ さスガにスガも思いなおスカ

 

昨日の新聞トップに、「GOTO一時停止 首相表明」とある。鳴り物入りの経済復興策は、強敵コロナの前にあえなくひっこむらしい、一時的だろうが。

 どうやらコロナ感染の勢いは、春の緊急事態のころを超える勢いになっている。それでも再度の金食う事態宣言を出すことなく、人の移動を促すGOTOキャンペインをストップすることなく、11月の3連休の日々は観光地は大繁盛。
 その様子を例の横浜中華街と赤レンガ倉庫に観察してきた。コロナ緊急事態の時は閑古鳥がないていたが、昨日23日休日ははどっちも若い人たちで大繁盛、コロナどこ吹く風。

11月23日休日の横浜赤レンガ倉庫の繁盛ぶり


11月23日休日の横浜中華街の混雑ぶり

 もう一首狂歌を。

   強盗とコロナで自粛を比らぶれば恥かしながら強盗が先

 ヤボを承知で解説しておく。この強盗とは、もちろん、政府のやっているGOTOキャンペーンのこと、つまり、税金を原資とする金で補助するから、旅に行け、宴会しろ、買い物に行け、つまりコロナを恐れるなというのである。あちこちの観光地は繁盛はGOTO強盗で繁盛しているのだろう。
 なお、ヤボを重ねると、この歌は昔からあるこんな狂歌のもじりである。

   ひもじさと寒さと恋と比ぶれば恥ずかしながらひもじさが先

 コロナ感染者数が、いったんは2度目のピークを越えたと思って、その強盗GOTOキャンペーンを中央政府がやりだしたら、旅行客が増える一方では、息を吹き返したコロナがみるみる増える一方、この数日は毎日毎日感染記録更新中となってしまった。

感染者は13万人、死者は2千人

 GOTOキャンペーンに乗って動いた人たちは、旅行が延べ4千万人超になり、そのうち感染判明は176人だそうで、動く人がそれだけいて、感染がたったそれだけって、なんか不思議だ。どうしてなんだろう。飲食のGOTO利用が延べ1千万人超だそうだ。ただし、これらの利用実人数はどうなんだろうか、ひとりで何回やってるのかしら。
 事実としてコロナ復活現象と強盗キャンペーンとが、どう連動しているのかしていないのか分からないが、時期的に符合していることは確かだ。

 わたしはまったくGOTOには関係ないから、堂々といちゃもんつけるが、医学界の警戒にもかかわらず始めたGOTOキャンペーンこそが、人々の心にコロナ警戒心を薄れさせたに違いないと思う。
 わたしだって、政府がイケイケと言うのだから、コロナを克服したのかと勘違いしそうになったものだ。それが今回の第3波と言われる状況を招いているに違いないと思う。

 さすがにこうなれば政府もやむを得ないと思ったのか、一昨日(2020/11/21)になって、専門家会議も政府当局者もGOTO政策の足踏みを言い出した。
 でも何となく踏ん切りが悪い。すぐには同行するとは言わないで、しばらく検討するという。その間にコロナは大盛況を繰り広げるだろうが、いいのかしら。

 中央政府はGOTOの用意をしたが、実施は地方政府の都道府県が担当だ、GOTO使ってる人たちはそれぞれの自己責任でやってるのだ、中央政府は感染増加と直接には関係ない、こんな姿勢がありありと見えている。なるほど、民意尊重の民主主義である。
 一方の地方政府の都道府県は、中央政府の言うことに従うだけだみたいな、どうも互いに責任を押し付けあっているように見える言動が多い。

 どちらもコロナのことは分からないことだらけだから、責任を押し付けあうのも仕方ないだろうが、分らぬ当局者たちが右往左往すると、もっと分からない市民たちは、猫にでも犬にでも責任を押し付けるしかないとて、GOTO強盗に出かける有様、ナサケナイ。

  その昔欲しがりません勝つまでは 今では敗けているのにGOTO

 そういえば思い出したが、春の緊急事態になった頃に、パチンコ屋が大いにやり玉に挙がったが、今はまったく話題にならないのはどうしてなのか。その後いろいろコロナ現象がわかってきて、パチンコ屋での感染はないと証明されたのであろう。パチンコ台相互の間に透明仕切りをつけたのかしら。

 市民としては、うちに引っ込んでネット購買の「自粛派」か、この際だからGOTO補助金使って安く遊ぼうって「強盗派」か、引っ込みもせずGOTOも使わず近所をウロチョロするだけの「貧乏派」か、これらのいずれかになっているような気がする。

 わたしはもちろん貧乏派である。ネット購買するにも税金使って遊ぶにも、どちらも家計から支出するべき元となる資金が必要だからだ。その日を暮らすための資金だけしか家計にはないのだ。不公平感が著しい。

 GOTOキャンペーンは補助型だから、こちらに元となる金がないと使えない。半額とか3割とかの補助らしいから、その残り7割とか5割分を負担する必要があるが、それを負担できない。金の無い者にとってはまったく不公平である。
 だから遊びのGOTOを使う奴らを、オレの納めた税金を合法的にGOTO、つまり強盗する奴らと言いたくなる。強盗と呼ぶのは品がないが、そもそものネーミングが悪いのだから仕方ない。

 品が無いついでに言えば、近いうちに「デジタル庁」なんてのが政府に新設されるらしい。たぶん略称は「デジ庁」、「出痔庁」だな、トップは「出痔長官」か。
 でもなによりもデジタルとつけるのがおかしい。辞書には「連続的な量を、段階的に区切って数字で表すこと」とある。組織名としておかしいだろ。それならばアナログ庁がありうるのか。
 例えば「情報公開庁」としてはどうか、そのためには作業のデジタル化が必要になるし、現今の課題への対応にぴったりだろう。

 話をコロナGOTOに戻す。コロナで生活に困る人たちへの公平な支援政策は、減税しかないだろう。そして目に見える効果が出るのは消費税の一時的全額免除であろう。
 なぜそれをしないのか。手続きが面倒だからなんて言うかもしれないが、GOTOだって相当に面倒なのに、どこかに委託してもやってるのだから免税できなはずはないだろう。強盗される税金をそちらに回すことがなぜできないのか。
 まあ、こんな素人考えなんて、どこかの政党とか経済学者とかが、すでに言っているのであろう。

 それにしても菅さんという新首相は、一国のリーダーってのは、こんな人でもなることができる時代なんだと思わせる。USA大統領のトランプもそうだが、菅さんとは別の意味である。
 菅さんてリーダーに就任しても、ビジョンを語ることがない。語るべきビジョンなどないか、いらない人なんだろう。まあ、大ぶろしきを広げるとか、美辞麗句だけ言うよりも、言わないほうがましかもしれない。

 わたしはテレビをぜんぜん見ないが、国会のネット中継を見ていると、同時的に菅さんのバカさ加減が見えるのだから、失礼ながらそう言うのは仕方がない。新任早々でいきなり学術会議問題になり、あのヨロヨロ答弁ぶりですっかり人物をわかってしまった。なんだか器を間違えたようで、お気の毒にさえ思っている。
 だからそんな人の言うコロナ政策に素直に乗れないのである。

 世界のコロナ状況を見てみよう。

 やっぱり自国第一主義のトランプが独走中、ジャパンはチャイナを追い越した。

 国の人口が多いから感染者が多いのかと思えば、人口100万人あたりコロナ感染者数でさえトップを行くUSA。それにしても東アジアとその他との違いの原因は何だろうか。


人口100万人あたりの死者数、上位7か国とそれ以下との死者数の大きな段差は、なにが原因だろうか。

 コロナでオロオロの日々はさらに続くのか、いやになってくる。これから逃れる方法は二つある、第1はワクチン開発して接種、そして第2はあの世行き。(2020/11/24)

2020/11/22

1501【コロナ下の能見物】シテ櫻間金記の「木賊」はコロナのせいか聞こえ難くて理解できなかった

 横浜能楽堂で能「木賊」(櫻間金記)を観てきた(2020/11/22午後)。コロナ過で2度目の能見物である。この前は先月の10日で、野村四郎「善知鳥」であった。
 コロナはこんなだし、自分も年とったから、能なんていつ見ること不可能になるかもしれないと思い、横浜能楽堂での企画公演「馬場あき子と行く歌枕の旅」5回分を買っておいたのだ。来年2月まで毎月の公演があるが、コロナでどうなるか。

 さて今日の能「木賊」だが、ぜんぜん面白くなかった。いや、わたしでは理解能力がなかったと言うのが正しいだろう。
 これまではこういう時の感想文は書いてここに載せなかったが、もう人生先行き少ないし、近頃はコロナのほかに書くことがないので、理解不能だった感想を書いておく。

 実は能「木賊」を以前に見た記憶はあるが、内容を忘れていた。能を観る前はたいていは予習していくのだが、今回は思い立ってなにも事前に調べないことにした。
 まあ50歳ころから150曲くらいは観ているから、何とかなるだろうし、どうせ会場では馬場あき子さんの公演で解説があるだろうから、初めて見る気持ちで行くのも悪くない。

 結論は前述のように、ほとんど理解できなかった。もちろんあらすじや見どころを、馬場さんの講演で教えてもらったから、それなりに注意した。だが、理解がむつかしかった。理解とは、ストーリーではなく、演者の言葉であり謡であり演技の理解のことである。でも、「木賊」はいわゆる老女者に次ぐ難曲とされる演目だそうだから、わたしには基本的に理解を無理なのであろう。

 それにしても、シテと地謡の声が聞こえないのには困った。シテは76歳、音声は意外に高いのだが、小さくて聞き取りにくい。
 地謡は5人で横一列並びはコロナ特別仕様であろうが、驚いたのは顔の下半分に首の下まで耳にかけた紐で布を垂らしていることだ。そのせいだろうか、地謡音声が小さいのである。理解できなかったのはこの地謡小声の故が大きい。
 この前の「善知鳥」の時はよく聞こえたのは、布がなかったせいだろうか。それとも今回から、シテも地謡もコロナ対策で声を落としているのだろうか。シテツレとワキの声はよく聞こえた。

 老人の切ない心境を狂乱的に表現するというシテの序の舞がみどころと聞いたが、どうもぴんと来なかった。もちろん、こちらの能を観る能力の問題だろうが、一般に序の舞のもつ華麗さや寂しさなど、もちろん狂乱も観ることができなかった。ひいき目に見て、老人が舞うのだから、このようにとつとつと踏むのだろうか。

 息子を失った哀しみから、再会した喜びへと移る表現も、この程度なのは老人物だからだろうか。こちたもけっこうな老人だから、老人物の能を観れば、それなりに理解できるはずと思うのは、思いあがりだろうか。これまでにも老女物をいくつか見たが、どうも面白いものではなかった。このような老爺物もあるのかと思った。

 なお、木賊という草については、植物を扱う特別な人でなければ、今では現物を知っている人はほとんどいないだろう。わたしは少年時代の思い出として、現物を知っている。家の周りの草むらに生えていて、太い菜箸のような形と大きさで、節のあるる緑の草で、群生していた。その草の表面は、サンドペーパーのようにザラザラしていた。十数年以前に鎌倉のどこかの寺の庭で見たことがあった。

 馬場あき子さんの話は、歌枕入門編のようで、それなりに面白かったが、やはり時間が足りなくて、源氏物語の歌の帚木の話が面白そうだが、お預けになった。
 歌の話もよいのだけれども、もうちょっと能の話を突っ込んでくれてもいいと思う。馬場さんはマイクロフォンとスピーカを使ったから良く聞こえた。

 能楽公演がコロナ仕様の小声の謡いではなくなってほしい。狂言からあの大声を取ったら、面白くないだろうなあ、どうしてるのだろうか、マスク付きとか、顔面透明板をつけて狂言をやっているのだろうか。(2020/11/22)


●横浜能楽堂企画公演「馬場あき子と行く 歌枕の旅」第2回 信濃国・園原
 2020年11月22日 1400-1630

講演:馬場あき子(歌人)

能「木賊」(金春流)
 シテ(老翁)櫻間金記 子方(松若)水上嘉 ツレ(里人)柴山暁
 ワキ(旅僧)宝生欣哉 ワキツレ 則久英志 ワキツレ 御厨誠吾
笛 :一噌庸二  小鼓:観世新九郎  大鼓:國川純
後見:金春安明 横山紳一 山中一馬
地謡:本田光洋 髙橋忍 金春憲和 辻井八郎 山井綱雄  


 

 

2020/11/12

1500 【コロナ右往左往長屋談義】それ行けやれ行けGOTOと政府の指図に従ってるよおいらコロナも

(コロナ大戦おろおろ日録のうち)

熊五郎:こんちわ、ご隠居、生きてますね。

ご隠居:おお、熊さんようこそ、しばらく見えなかったが、どこかにGOTOナントカやってたかい。

:いや、ちゃんと家に籠ったり仕事に行ってましたよ。一向にコロナが収まらないのでご隠居とコロナ談義で一杯やりたくて来ました。ほらこれがコロナ銘柄のビールです。


:おお、うれしいね、コロナを肴にコロナを飲み干してやるぞ。地球上の人類は、新型コロナウィルスという共通の強敵が現れて猛威を振るっていても、それぞれに理由で仲間割れして、いがみ合い殺し合いをしているねえ。

:そうですねえ、今朝の新聞から拾うと、アメリカでは累計1000万人を超えるのに、依然として毎日2万人もの感染者を新規に発生、国民は真っ二つに割れていがみ合っている。エチオピアとかアルメニアとかアゼルバイジャンとかでは戦乱だし、香港もなんだかきな臭い。そして宗教テロはどこで起きるか予測がつかない。

:さすがのコロナも呆れているだろうね。こうやって時々はコロナの地球状況を話して書いておくと、ずっと後から見て何かの参考になるだろうと思うから、大いに話そう。

:日本での感染状況は、専門家が今や第3波到来であると言ったそうですよ。なぜそうなったのか理由は簡単なこと、いったんは自粛していた人々の外出や旅行が、再開したからだという。あまりに当たり前すぎる理由で、わたしにもわかりますよ。

:感染防御の先進県として当初から競争?してきた2県でさえも、今や岩手41人、鳥取51人となっているありさまだ。ワーストの方は、東京3万人超、大坂1.5万人弱、わたしの住む神奈川1万人弱、以下愛知、埼玉、福岡とつづく。そして日々増えるばかりだ。

:じゃあ、なぜ人々は出歩くようになったのか、出歩く人たちは、身近にいたコロナ患者が減ったと実感したからでしょうか。実際は、ほとんどの人は身近にコロナを実感していないはずですよ。

:それでも自粛をやめたのは、世間がそうしているからだ。では世間が何故そうしたか、それは政府の政策で緊急事態を解除した上に、GOTOナントカニンジンをぶら下げる出歩き奨励政策をやったからだ。

:実際にGOTOナントカを利用し得感染する人は少ないのだろうか。そうであっても、その出歩き推奨政策がなされていることで、コロナはもう落ち着いた、いまや一部の現象だと、世間は思い込んだにちがいない。

:逆の言い方をすれば、GOTOナントカはコロナ感染拡大政策になっているに違いない。それが証拠には、観光旅行先に多い沖縄と北海道の感染者数増大だ。だれか数字的に証明してくれることを期待している。では狂歌をひとつ。

 政府からそれ行けやれ行けGOTOとてがんばっておりますおいらコロナも

:イベントだって復活中、そう、わたしは先月末から今月にかけて、すでに3回のイベントに出かけましたよ。その前にはイベントに行きたくても、イベントがないのだから仕方なかったから、嬉しい。だが、もちろんこれには感染リスクを伴います。

:一人一人が感染リスクを背負い防御絶縁の姿勢をとりながらも、人々の交流で経済的損失から少しでも立ち直ろうという、その両者の行動配分がどのあたりが適切なのだろうか。
 それをだれも分からないで生きているなんて、手探りで行く暗闇の時代である。芝居の「だんまり」をやっている毎日だね。

:面白いと言うと語弊があるが、これだけ長期にわたると、人間社会にもコロナへの対応に党派性が生まれるらしいですね。アメリカの大統領選挙で分かったのは、共和党トランプ支持派は、コロナ対応無視とて大規模集会にも多くがマスクをしない。マスクをしないことでトランプ支持を表現する。一方の民主党バイデン支持派はその逆だな。コロナの方は全く党派性に無頓着に感染を広げているはずだから、そんなアメリカ人を理解できない。アメリカの州ごとのコロナ感染者数と政治的支持の相関を示す地図を観たいものだ。

:そういうわたしは身近にコロナ感染者がいないものだから、深刻さが一向に分からないままに、平気で横浜都心の繁華街をコロナの街観察徘徊を日々やっている。
 でも、外で密着して他人と話すような機会が全然ない。それは実に寂しいのだが、相手がいないから仕方ない。
 それでも先日、東京でのシンポジウムに行ったときに、知人たちに出会って密着とはいいがたいが立ち話をしたのが、久しぶりの他人との会話だった。
 年相応に人名を急に思い出せないのは仕方ないとしても、話し言葉さえも忘れているような気がして、オレはちゃんと話しただろうかと、後から気になったものだ。コロナは老人のボケを進行させる。

:街に出てもマスクが人々の顔にあるほかは、見たところは変化を感じないですね。店舗に入るときに体温を測られたり、手指消毒を促されて、コロナ禍にあることをハッと思い出すけれど。
 わたしも外ではマスクを着けるますが、面倒でたまらない。外出するときに必ず忘れて、玄関を出て数歩歩いて気が付いて取りに戻るありさま。

:マスクをしていないと、まるで非国民として排除される雰囲気が怖い。電車の中に1車両に1人か2人くらいはマスク無しの人がいる。信条に忠実なのか、単に忘れたのか。
 わたしは忘れたまま外出した時のために、カバンには3枚の予備マスクを忍ばせている。まあ、ハンカチにもなるからいいですよ。
 それにしてもマスクはまだまだ衛生用具であり、ファッションというレベルには至っていないと思う。ファッションに定着すると、人間はコロナに負けたと思うでしょうかね。

:アメリカの製薬企業がコロナのワクチン開発に成功しそうだというニュースがあります。たとえ成功してもいきなりコロナ退治ではなくて、消滅には1年以上かかるらしい。
 そのワクチンを人間に接種するには、量的にも時間的にも順番待ちが必要となるでしょうね。政策的には身体的弱者から、つまり幼児や高齢者優先でしょうかねえ。

:大量の救護者のための投薬の順位を決めるのは、選良という差別問題との撞着を避けられない。わたしは高齢者として、高齢者だからこそ、あえて言えば、十分に生きてきた高齢者をあとまわしにして、若者から接種優先にしてほしいと思う。無限の未来のあるものたちにこそまず生きてもらいたい。

:おお、ありがたい仰せだなあ、これも一種のトリアージュですよね。パンデミックにおけるトリアージュ論はあるのでしょうか、知りたい。ではわたしも狂歌をひとつ。

 天災か人災なるか病む天体いつものごとく淡々と冬

                           (2020/11/12)

参照コロナ大戦おろおろ日録

2020/11/07

1499【困惑する政治の季節】アメリカでも日本でも政治的騒ぎ中だが、これは次元が低いのか高いのかどっちだろう?

 日本とアメリカで政治的な騒ぎが起きて、解決がどうなるのか興味津々。
 アメリカは大統領選挙投票の開票が大詰めの時にあり、共和党トランプと民主党バイデンが肉薄する最中だが、敗色が濃いトランプが、なんだか汚い作戦に出ている。そんなことして良いのかしら?

 日本での騒ぎは、菅首相が学者連中に喧嘩を売ってしまって、国会論戦が大賑わいだし、学者たちも各種学会も抗議する騒ぎになっていること。
 今日の「伊達の眼鏡狐乱夢」は、「学問と政治」の在り方について真摯に憂える同年の友人からメールに対して、わたしの返信メールの形で、この政治的騒ぎの感想を書いておく。


●●さん  20201107 伊逹美徳より
 おはようございます。あえて政治的な話をします。

 今朝もまだアメリカ大統領選挙は結論が出ないようですが、驚くのはトランプの傲慢な態度であり、そのせいで両派の対立を深める大騒ぎとなり、しかも次元がどんどん低くなって来ていることです。
 アメリカはコワイですねえ、これじゃあ、銃を使っての騒ぎが今に起きるでしょうね。トランプなる人物を国のリーダーに選んでしまう、アメリカの人々を恐れます。
 かつて戦争が終わった時に、幼かったわたしたちが学び始めたころ、そのごの日本を導いた民主主義を教えてくれたあの国は、いったいどうなってしまったのでしょうか。

 いや、もしかして、国を2分するようなことでも、平気で声高に罵り合うのは、それこそが民主主義なのかもしれません。そう、上院と下院の多数派がねじれているのは、まさに多様な意見を容認する民主主義の表れでしょう。その点で、絶対多数派が衆参両院とも占めている日本では、民主主義が未熟なのかもしれません。改めて思うことです。

 さて別の意味で次元が低い(いや、むしろ高いというべきか)日本の学術会議問題の件、貴兄の真摯なご意見に、心から敬意と賛意を表明します。

 それにしてもアメリカ同様に、こちらの政治リーダーも利口でないようです。
 会議側の推薦会員の一部任命拒否をした首相が言うように、本当に学術会議の改革を目指しての今回の処置であったとするなら、あまりにもへたくそな政治的方法であることに、政権の中のだれも事前に気が付かなかったのでしょうか。
 多様な意見を排除する反民主主義的思想が丸見えです。

 推薦通りに任命しておいても、必要とする学会の改革に取り組むことをできたでしょうに、奇妙な作戦だと思います。
 学者相手に喧嘩しても、学術研究費の配分権を持つ政府には従順に従って問題にならないと思っていたとしたら、たとえそれが成功したとしてもしても、なんともゲスな政治と思わざるを得ません。

 しかも、首相の国会答弁が重なるにつれてわかるのは、首相は実質的なところは何も知らなくて、手続きだけやっているとしか思えないことです。だから、人事に関することだから答えないと、わけわからぬことをいいって逃げるしかないのでしょう。ほころびるたびに、そこら辺にあったぼろきれを拾って繕っているのです。
 いまや官邸官僚が肥大しすぎて、力量の無い首相は官僚任せでもやっていけるのでしょう。

 わたしはTVを見ないので、国会の委員会中継を時々刻々とネットで見ていますが、あの首相の言葉を聞き態度を見ていると、実に人間として情けなくなり、それで腹が立つよりも、次第に気の毒になってくるのです。「やはり野におけレンゲ草」です。

 そして実は、わたしはそのような人物を選出した選挙区内の街に住んでいるのです。
 そしてまた、わたしがそれを知ったのは、新首相就任直後に近所の商店街にお祝いの意を表す大きな掲示が出たのを見たからです。
 そうです、その方の選出には、わたしも棄権という方法で一役買っていたかもしれません。反省するしかありません。

 それにしても、東西で騒ぎが起きて、ボケが進みつつある老いの日々に刺激を与えてくれ、ちょっとだけでもその進行を止めてくれるかもしれない政治、これは高齢者福祉政策かもしれません。

 ではお元気で。草々

2020/11/01

1498【2020年10月フェイスバカ狐乱夢まとめ】 学者相手に新首相大喧嘩その間にコロナ10万人感染

 わたしのフェイスブック(フェイスバカとも言う)とブログへの2020年10月分の掲載記事です。
 今月もコロナの話も多いのですが、それよりも新首相が日本学術会議の会員改選につき、会議からの推薦名簿の一部を任命拒否したことが発覚して、会議からの抗議に対する新首相の大真面目な超ドジ発言が嗤いものになっており、わたしの狂歌もはかどりました。

10月1日 <東西リーダー選出狂歌>
 アメリカのコロナは脳に来るらしい高齢候補よ気の毒にねえ
 日本ではどうやって決めたのだっけアメリカ流の激論したっけ

10月5日 <新首相政策狂歌>
 
電話代下げて役所はデジタル化なんて分りやすい政策だこと
 近いうちスマホを国民全員に支給して一元管理をします
 スマホなくPCは壊れ庶民にはアナログ隠居の日々こそよけれ

10月6日 <新首相学術会議人事狂歌>
  
おおそうか99人は総合的俯瞰的に見て御用学者か
  見おろせば無用学者が6人と御用学者が99人

10月7日 ブログ 【横浜都心の秋】
 
8年ぶり川俣正登場、地下に動物園、川べりに緑の広場、超久しぶり外飲み会


10月9日 <ショミンの味方スカ首相狂歌>
 科学者を懲らしめた次はぼろもうけケータイ業者をいじめてやろう
 学問もスマホもGOTOも縁がないこのわたしには何してくれるの

<核毒ゴミ埋設文献調査だけで20億円狂歌>
 ぜひお願いわが家の地中に核のゴミ埋めてもいいか調査だけして
 美しい北の国よ気がつけば皿まで食らって北核道とは
 最果ての地の底深き核のゴミその解毒を祝う十万年の後

10月10日 <拒否6人の名簿を知らぬという首相狂歌>
  
八年で官邸宦官肥大して首相の役目は捺印と朗読

10月12日 ブログ【伊達の眼鏡ブログ新記事:能「善知鳥」】
 
コロナで閉じていた横浜能楽堂が開き、野村四郎演ずる能「善知鳥」(うとう)を観てきた。折しも台風14号、直撃はなかったがザンザン降り、今日の能の凄絶に似合う天候だ。もちろん能楽堂内は快適だったが、昔に見た野外能舞台でのこと、友枝昭世の善知鳥だったが、見所のこちらが舞台の演技さながらの責め苦に遭った能見物の思い出を記しておこう。能を観始めて30年、能楽師でも老いるのだなあ。


10月16日 ブログ【コロナ愚痴】
スマホなくネット社会に見捨てられコロナも見放すアナログ隠居  https://datey.blogspot.com/2020/10/1495.html

10月17日 <コロナの街狂歌>
    夜目遠目傘の内でなくっても美人ばかりのコロナマスク

10月21日 【通じぬ日本語】
 安うどん屋に入る、一番安い「かけうどん並」を注文、店員「並でいいのですね」、「いや、わたしは並がいいのです」、「はあ?、並でいいのですね」、「いや、オレは並を好きなんだよ、バカにするなよ」「はあ?」、意味が通じない、会話にならない、店員に日本語教育をちゃんとしろ。

10月22日 【コロナ日本感染者10万人突破】
 ほら、よくあるじゃん、何かイベントとか遊園地とかって、入場10万人目豪華記念品贈呈ってね、わたしも人生最後にせめてそれを狙おう、ただいま日本コロナ感染累計9万5000人余。

10月23日 ブログ【中越大震災記念日】
 
今日は16年前、中越大震災発災の日であった。あの豪雪山村に通った日々を思い出した。新幹線に乗って通った棚田のコメ作り、あのコシヒカリは一粒いくらについただろうか。この後でも東日本とか熊本とかあちこち災害は起きたが、なんたってすごい災害は新型コロナウイルスパンデミック。長く生きているとろくでもないことに出会うが、貴重な体験をしていろいろ考える種が尽きない、これって自然が与えるボケ防止対策かも。

10月25日 ブログ【カメラとスマホ談義】
 
壊れたカメラの跡継ぎの新しいカメラ買ったけど今回も中古品、ブックオフにて税込み3080円、CanonIXY930is、ちょっとだけ性能が上の機種。スマホ無くてこの世に生きていられるか人体実験やってるつもり。


10月27日 <国会新首相演説自助共助公助絆狂歌>
  孫自慢 じすけ・きょうすけ・こうすけ君・きづなちゃんもいる所信表明

10月28日 【今朝の新聞から:人体ナマ実験】
 
いやまあすごいなあ、野球場に3万人集めてゲーム観せて、コロナ感染人体実験なんてねえ、これじゃあコロナを馬鹿にするトランプを笑えないね、実はわたしもバカにしている、いや、コロナじゃなくてトランプをね、わたしも行ってみたいけど、野球には全く興味がない、入場料無料にしてくれないかなあ、人体実験参加する集団って、どんな人たちでどんな振る舞いするのか、そこに興味がある、行ってみたいなあ、これからコロナがなくなるまで、あちこちで人体実験イベントやるんだろうなあ、劇場でもやってくれえ。
 アーッ、わかったぞ、これってオリンピックへの布石なんだな、そう、オリパラも人体実験なら許されるんだな、うーん、見かけだけでもコロナに打ち勝つ大陰謀かあ、、。

10月29日 <新首相学者相手に喧嘩売る狂歌>
  そのむかし曲学阿世の徒と嘲りし学者嫌いの首相なつかし
  六人は曲学阿世の徒なればと応えあらぬは史記を知らずや

10月30日 <新首相いろいろ言い訳け>
 
たたき上げ学者がいない、秋田出身学者がいない、法政出身学者がいない、10代学者がいない、LBGT学者がいない、、うむ、タシカニ、、

<日本国内コロナ感染者ついに累計10万人突破>
 
記念に各世帯10万円再度支給ってあるといいなと思えど、これでは感染促進効果になるだろうなあ、それじゃあ10万人越えるごとに10%消費増税するっていかが、これなら感染抑止予防効果がありそうだ。

2020/10/25

1497【カメラとスマホ談義】スマホ無くてこの世に生きていられるか人体実験やってるつもり

 数日前のこと、10年間使ってきたデジタルカメラ「Canon ixy 900is」が動かなくなった。後継の新カメラを買うかどうか思案していた。わたしがカメラ持ち歩くのは、単に記録のためであるから、機材が高級な必要はないが、カメラなるものを半世紀くらいは持ち歩いていたから、無いとなんとなく手持無沙汰である。

 でも、もう記録することもあまりないよなあ、それにガラパゴス型携帯電話機が壊れそうなので、スマートフォンなるものに買い替えると、その付属のカメラでいいよなあ、なんて思っていた。
 ところが引き出しの奥に、2004年に買ったわたしの最初のデジカメ「RICOH Caplio R1」があったので、ちょっといじってみると、なんとまあまだ動くし撮影できるのである。
 こいつは14年前に壊れたと思っていたのだが、いつのまにか蘇生したらしい。もっとも、ときどき死んだふりをするが、たたくと生き返る。まあよろしい。

 そこでスマホまでの中継ぎにと、この数日はそれを持ち歩いていた。その徘徊中に、伊勢佐木モールにある古本屋「book off」に久しぶり立ち寄った。もう本を買わないと決めて、この10年は古本屋にはめったに行かないし、特にブックオフに用がなかった。
 ところが、なんとまあ、そのbook offは古本棚が少なくなり、古着や古電機類がずいぶん場所を占めて古道具屋になっている。中古カメラもある、お、先日壊れたのと同じ機種あるかなと探す。

 じつはその壊れたのも中古品で買った。その前に「Canon ixy 900is」新品で買ったのだが、うっかり便器で水死したので、それと同じこの機種を古物電機屋で見つけて買った。同機種なら使い方知ってるから簡単と思ったのだ。新品なら13000円くらいが、それは9800円だった。

 今回のブックオフには同型はなくて、近い機種「Canon ixy930is」があった。その値段がなんと2800円(税別)、こちらのほうが壊れた中古900isよりも上位機種だが値段は3分の1以下、で、つい買ってしまった。
 ウーム、デジカメ中古ってこんなに安くなったのか。そうか、だれもかれもスマホだもんなあ。今やデジコンは廃れてしまい、高級品こそがデジカメなんだね。

デジタルコンパクトカメラ四代勢ぞろいの図

 というわけで、カメラはスマホで間に合わせようと思っていたのが、スマホの必要がなくなった。もちろん、スマホはカメラ以上の機能があるのは承知だが、今や私にはなくても良いような気がしていきた。このままガラパゴス方携帯電話機で、特に不自由を感じない。

 もっとも、携帯電話機が本当に壊れたらどうするか。スマホにするか、いっそのことスマホを持たないか。でもスマホがないとネット関係の各種登録に困ることになる。しょうがないからそおのときはスマホにしよう。あ、そのまえに持ち主が壊れるとスマホ不要だな。

 スマホを嫌いではないが、こうも世間で上から下まで「スマホ、スマホ」というものだから、生来のアマノジャクが目を覚ましてしまった。このまま持たないでいるのも、なんだか世間に対してひねくれ感が痛快であるので、突っ走ってみたい。

  ガラケーでこの世に生きていられるか人体実験やってるつもり

 世間であまりに流行するものにそっぽ向きたくなる。例えば、東京ディズニーランドに表門から入ったことがない。そのくせアナハイムの本家に入ったけどね。東京スカイツリーだって、足元まで行ったけど登ってない。テレビを見るのをやめて10年以上だ。

 実を言えば、ああいう小物電気玩具類を、昔からからけっこう好きだった。携帯電話機もわりに早く買ったが、スマホだってもう10年若いと喜んで買ったと断言できる。
 あ、そうだ、昔々スパイカメラというものを買ったことがあった。それはデジタル録音機とカメラが一体化して、手のひらに入る小さな奴で、デジカメ出始め頃のオリンパス製品だった。でも画素が少なすぎた。その前にはマイクロカセットレコーダーも買ったなあ、あ、その前にはポケコンも買ったなあ、持ち歩きワープロ通信もやったぞ。。

 さて、買ってきた中古キャノンデジカメは、小さく薄くなり、性能が一段とよろしい。この買い物が成功と分かったなら、次はPCの中古品を買いに行こうかな。棚にはいろいろと安物中古品が並んでいた。
 このbook off店はいつの間にか古本屋から替わって、古本も売る電中古品そして古着屋になり、総合中古品販売業とでもいうのになっている。もっとも、ここではいわゆる古書を売っていなかったように、骨董品を扱う気はないらしい。

 そういえば、このブックオフのある横浜伊勢佐木モールとその周辺地区には、ちかごろ目立って中古品を扱う店が多くなってきた。格好つけて「リサイクルショップ」なんて看板を出している店が多い。扱う中古品に店により一定のジャンルがあるらしいが、電気製品、家具類、洋服和服、身の回り品、おもちゃとか、あらゆる中古品があちこちに並ぶ。

 その昔クズヤオハラーイ当今は環境保全リサイクル事業

 それはそれで面白いとは思うし、貧乏人にはありがたい。古本屋巡りの楽しさ同様に、中古品屋めぐりというか、リサイクルショップツアーというか、わたしの日常徘徊ルート上にあるのだから、今後はこれに焦点を当てて廻ろうか。
 いっそのこと伊勢佐木モールも、「リサイクルモール」として売り出してはどうでしょうか。なんでもかんでも環境がテーマになる時代の、最先端を行く商店街として売り出してはいかが。要するに安物商店街であるけどね。

 それにしてもこのところ居酒屋が増えたなあ、薬屋が増えたなあ、老舗が減ったなあ、ユニクロとかダイソーとかマツモトキヨシとかドンキホーテとかって安売り屋が目立つ。
 横浜一番の繁華街だったこの街は、どうなっていくのだろうか、見ている分には、元町より中華街より馬車道より、変化がはるかに面白い、興味深い。(20201025記)

参照:わたしのコンパクトカメラ遍歴話一覧

◆2020/09/20 https://datey.blogspot.com/2020/09/1490.html
1490【デジカメの死】身の回り品物が次々と壊れて今度はカメラその次は持ち主自身だな

◆2015/11/21 http://datey.blogspot.com/2015/11/1146.html
1146【終活ゴッコ:懐かしい品々処分:カメラ編】戦前から今日までの7個の古カメラをもう捨てようっと、、

◆2010/01/10 http://datey.blogspot.com/2010/01/227_10.html
227【怪しいハイテク】中古カメラを買った 

◆2012/01/20 http://datey.blogspot.com/2012/01/575_20.html
575コダックがつぶれるとか 

◆2010/10/30 http://datey.blogspot.com/2010/10/343.html
343【父の十五年戦争】続・父の遺品の蛇腹写真機の製作出自が判明した

◆2008/07/08 http://datey.blogspot.com/2008/07/blog-post_08.html
015【怪しいハイテク】便器のなかにボチャンと落して臨終まぎわから生き還ったカメラ

2020/10/23

1496【中越大地震発災16年目】震災復興支援と言いつつ豪雪棚田過疎山村体験学習の日々

 今日(2020年10月23日)ツイッターに、「SAWADA Masahiro:澤田雅浩:新潟県中越地震から16年が経ちました。」なる書き込み発見、そうであった、あの豪雪山村の日々を思い出した。


棚田の山村に豪雪 2005年12月

 わたしはその地震の日に現地にいたのではないが、まちづくりNPOの一員として、被災山村集落「法末」に、復興支援の手伝いにはいったのは、その1年後の2005年秋からだった。集落は全戸避難していた。

 毎週末の訪問と宿泊からはじまり、年ごとに次第に間隔があき、訪ねるNPOメンバーも当初の20人ほどから次第に減ってゆき、10年目ころに支援活動は自然消滅した。もちろん集落は被災から立ち直った。なお、この間、2007年に中越沖地震に見舞われて、2度目の被災という事件もあった。

 この間、わたしたちが地域のためにできることは、物質的にも体力的にも資金的にも能力としては限られていたが、とにかく村の人々と密に交流することで、地域を持続するなにほどかの力になりたいの一心で通ったものだ。
 建築家たちは被災家屋調査して復興アドバイスした。都市プランナーたちはまちづくりならぬ山村づくりを、集落の人たちに学んだものだ。わたしは集落最長老から戦争体験の悲惨な話を個人的に聞いて記録した。

 震災前の村には100世帯ほどいたが、震災で全戸避難後に戻ってきたのは60世帯ほど、それを持続するのはかなりむつかしいことであったが、世帯減少しながらもいまも集落は存続している。
 支援仲間の一人が、集落に住み着いて農業者になったのが、わたしたちの置き土産かもしれない。彼のつくった農業会社に仲間たちで出資した。

 北国の農山村の四季景観の美しさと、その内包する人間の生活環境の厳しさ、その定常的な四季の移り変わりが、大地の大震動で破壊する大変化、実に貴重な体験をしたのだった。風土と人間について多くのことを考えた。

 わたしはアクティブな活動をしなかったのだが、思い出深い活動は、コシヒカリ米作りと茅葺小屋作り、そして集落人との交流だった。その集落を「法末集落へようこそ」に紹介している。https://sites.google.com/site/hossuey/

 そのころわたしが現地でやったことや考えたことを記している。
<ブログ連載中>◆中越山村の暮らし
中越震災から10年、復興した山里のこれから2015/0623
法末集落ののどかな初秋風景も人の営みには大きな変化が(2012.10)
自然環境に還る人文空間(2011.05)
豪雪の山村の風景を見て考えこんだ(2011.02)
山村の四季を愉しむ(2010.11)
中越山村の四季に驚き愉しむ
中越山村で茅葺屋根の小屋をつくる2008
    (田んぼの中の足湯休憩所は集落最後の茅葺屋根)
中越震災復興の地で棚田米を作る2006-2007
中越山村・法末集落の四季(ブログ書込進行中)
法末の四季の動画(gifアニメ)
中越震災の山古志を訪ねた(2007)
   (法末集落の野信濃川対岸の山古志村の被災と不幸のこと)
小国と祖谷-自然と生活を二つの山村に見る(2005)
集落最長老が悲惨な戦場を語ったオーラルヒストリ-(2011)
   (集落最長老に聞いたインパール作戦の悲惨な戦場のこと)

 この後も東日本地震とかいろいろと震災は起きている。さらにすごい災害は新型コロナパンデミックである。長く生きているとろくなことに出会わないが、貴重な体験をしていろいろと考える種は尽きない。   (20201223記)

2020/10/16

1495【コロナ愚痴】スマホなくネット社会に見捨てられコロナも見放すアナログ隠居

 コロナの話を記録しておく。ときどき記録しておかないと、後からわからなくなる。
 正しくは去年の暮れから中国で開始した大事件だが、覚えやすく今年からとしておこう。あれから10か月半、コロナのなんたって凄いのは、たったの半年ほどで地球上をほぼ制覇したことだ。パンデミックとはこのことなんだな、わが人生で出くわすとはねえ。

 しかもそのすごさは、先進国であるほど深刻な状況にあることだ。先進国なら大抵のことは科学的対応可能となっている筈だったが、ぜんぜんそうでないと分かったのだ。
 だが、どうやら人間の行為としての国家統治策に、コロナ感染具合が反映するらしいのが実に興味深い。台湾の天才的な行政官の腕であれほどに少ない感染者であったこと、大統領トランプのせいで世界で一番の感染記録を更新し続けるUSAなどなど、国家政策の裏が見えてきたコロナは、必ずしも天災ではないらしい。

 日本ではどうなのか。先進国の中では比較的に感染者が少ないのは、日本の政策が成功しているからだろうか、どうなんだろうか。そうとも言えないらしい。
 だって東アジア諸国は欧米などに比べて一様に感染が少ないのだから、何か異なる要因がある様だと言われる。例えばBCG接種である。

 そんなさいちゅうの8月の末、安倍晋三さんは前回と同じく持病を悪化させて突然に首相退任。要するに胃を痛くするようなコロナ対策の政治仕事がいけないのであり、コロナが辞職させたようなもの。
 アベノマスクとか全国一律休校とか、思いつき施策と評判悪かったからねえ、気の毒になあ。

  今こそは犬を抱いてコーヒー飲むネット画像を見せてもいいのに

 そして跡を継いで9月に登場したのが菅義偉(カンギイ?)さん、この人は内閣官房長官としてジャーナリズムに評判の悪い受け答えの人だった。首相になってもあのままの姿勢でやるのか心配だが、ひと月経ってさえ隠れ懇談しかしない有様、大丈夫ですか、首相をやれるのかしら。言っちゃ悪いけど、人相からしてどこか裏方の策士の感がある。

  電話代下げて役所はデジタル化なんて分りやすい政策だこと

 と思ってたら、なんと、いきなりやったのが日本の学者全部を相手の大喧嘩、学術会議会員人選に口をだして大騒ぎ、あの陰気な菅さんがやりたいことはこれだったのかなあ、なんだか調子が違うよなあ、あのひとって学者と関係なさそうな、排除6人の名を見ていないというんだもんなあ、なんかヘンだね。

 思うに、安倍政権下で官邸官僚が肥大した結果、清朝のように宦官政治をやりだした感がある。宦官は学者嫌いなんだな。
 この人の親分さえわけのわからんコロナから逃げ出したのに、その後継ぎリーダーになって、表の人として対応できるのかなあ、今やなんでも宦官がやるからいいのかしら。

  俯瞰すりゃ無用学者が6人と御用学者が99人
  8年で官邸宦官肥大して首相の役目は押印と朗読

 さてコロナの話である。日本の感染状況のグラフで、現今は2回目の山が来ていることだ。1回目の山のときに慌てて緊急事態の戒厳令を出して、経済の超沈滞に懲りて、現今は山の第2回はGOTOだってさ。
 1回目の経験で防疫体制ができたとして、GOTOナントカって巨額の補助金をだして、旅やら買物やらイベント見物やらに行かせる施策の開始。
 なんだかあれこれとコロナを恐れない奴らを煽って、税金を使わせる動きである。



(2020年10月16日朝日新聞朝刊)

 今ではコロナが人間と人間の間で感染するってわかった。だからソーシャルディスタンシングってなんて長たらしいカタカナ言葉を使う。日本語には、その意味を的確に表す「疎開」って便利な言葉があるのになア。
 GOTOナントカは当然にコロナ感染を促進するだろう。その感染の健康リスクと、経済沈滞による貧乏リスクを天秤にかければ、とりあえず貧乏リスクのほうが予想しやすい。カネの出入りは眼に見えるが、コロナの出入りは見えないからね。

 さてさて、東京圏4都県が感染ワーストのトップ、次いで大阪圏3府県、そして福岡、沖縄、北海道と感染多数上位ランキングである。
 大都市圏がこれに入るのはわかるが、北海道と沖縄という南北の両端地域が入るのはどうしてだろうか、観光客が原因なのか、意外に東京圏との交流が多いのか。 

 では感染少数ランキングは、岩手、青森、秋田、山形の東北4県と、山陰の鳥取が二桁だが、じわじわと増えるのは仕方ないか。岩手と鳥取はながらく感染ゼロ競争していたのだがなア。他との交流が少ない県というか、元来が人口が少ないところである。
 なんにしても、コロナ騒ぎが終わったら、これらベストランキング県に移住を促すほうがよいだろうが、私のような都市隠居老人は、生活様式が違うだろうから、そうはいかない。 

 さて、他の国ではどうなのか。でたらめトランプのUSAと比較したってしょうがないけど、あそこは大変だね、あんな討論会を平気でやるなんてねえ、コロナのせいだな。

  アメリカじゃあ頭にコロナが感染か高齢候補者お気の毒さま

 でもフランスが大変らしい。第2波に襲われているとて、パリなどの主要都市ではいったん解除した夜間外出禁止を再開するそうだ。
 先進国なら科学の力で何とかする、なんてことはコロナにはないのだ。日本と比較して量的にはけた違いだが、感染カーブはフランスとよく似ている。日本GOTO大丈夫か。




(2020年10月16日朝日新聞朝刊)

 イギリスでもイタリアでもドイツでも、もちろんUSAでも感染者はどんどん増えるばかりなのに、日本の政策担当者はどこか楽観する雰囲気だけど、ほんとに大丈夫かねえ、誰も責任取れないな。

(2020年10月16日朝日新聞朝刊)

 わたしは楽観とか悲観とかじゃなくて、ちょっと冷徹に観察している。その根本には、ここまで生きたから、ここでコロナごときで死んでも、どうってことない、残念なことは何も無い、そんな生死感がある。
 これって結構多いような気がするのだが、どうだろうか。そう考えてはいても、これを大きな声で言うと、他人に感染させてもよいのか、家族を困らせてよいのかと、おおいに叱られそうだから、誰もいわないのだろう。

 だから冗談にして言うほかない。先日、半年ぶりで同年の友人と飲んだが、この話をして、更にコロナで高齢者がどんどん死ぬなら、それは結果としては高齢社会問題解決への前進になるよなア、おれたちが社会貢献するにはこれがいちばんだよ、率先してやろうぜ、なんてクダをまいたのである。まあ、率先することはたしかだ、何年先かわからないが。

 それにしても外を徘徊すれば、どいうつもこいつもマスクで覆面をしている。あ、わたしもしているんだが、これをしないと世の中が相手をしてくれないから仕方ない。
 このあとも長期にわたって覆面社会が継続すると、これが通常になる日が来る。素顔は素裸同然、うっかりマスク忘れて鼻と口を露出すると猥褻物陳列罪になるに違いない。
 服装における欠くべからざるマスクはどう進化するだろうか。そうだ、ビキニマスクとて超小さなマスクが出てくるだろうなア、はたしてそれでお色気でるのか。

 夜目遠目傘の内でもないけれどコロナマスクの眼だけに惹かれて

 香港では昨年だったかマスク禁止の法令が出たと聞いたが、コロナ下の現今ではどうしているのだろうか。西欧社会のどこかでは、イスラム教徒の覆面のような被り物の禁止をしていると聞いたが、そこではどうしているのだろうか。
 いっぽうで喜んでいるのは、泥棒というか犯罪者だろう、覆面を怪しいとされない世の中になったのだから。防犯カメラに映るのはは覆面ばかりで、警察は弱ってるだろうなア。いや、IT技術はマスクの下の人相さえも、だれどれと判別できる技術になっているかもしれない。

 閑居して不全をなすほどの度胸もカネもないので、役立たぬことばかり考えている。
 閑ならばせっかく税金を返してくれるんだから、例の強盗じゃなくてGOTOナントカをやればいいのにと、親切におっしゃる方がいても、それをやるに先立つ物が無い。それにね、予約なんてスマホやPCでネットを使うんだから、年寄りにゃ不便極まる。

 スマホ無くネット社会に見捨てられコロナも見放すアナログ隠居

 だってね、GOTOトラベルって旅費全部を呉れるのじゃなくて、半分しかくれないのだから、残りの半分を用意しなけりゃどこのGOTOだって行きようがない。不公平だぞ。
 そんなことするより、日本どこでも運賃宿泊飲食お土産代を半額にすればいいのにねえ、同じことだろうに、どうしてそうしないのかしら。よその国のどこかはそうしたって、新聞で読んだぞ。

 GOTO商店街とかって、地場の小商店で買い物するならば、あらかじめGOTOクーポン券とかを1万円買えば、13000円分の買い物できるよっていうのだが、その1万円が無いんだよなあ。これだって、商店の品物をなんでも3割引にして売ってくれればいいだろうに、なんでそうしないのかな。不公平だぞ。
 GOTOってのは、ようするにカネと閑のある奴のやることだね。

  半分を出してやるからGoToといわれてもあと半分がない
  カネとヒマ体力気力ある奴がわが納税を強盗GoTo

 それで商店や観光業者が潤えば、それなりにコロナからの復興になるだろうけど、貧乏人にはなんの潤いもなでしょ。
 誰にも潤うのは、あの10万円給付金方式だよな、あれなら平等だ。観光業者の従事者、商店の経営者も従業員も誰もが潤うでしょ、なんでそうしないのかしら。GOTOに投入する税金を、こちらにいれてくれよ。少ないながらおれだって所得税を払ってるんだから、あの10万円で終わりってことはないでしょ。

 ああ、だらだら愚痴を書いたなア、おろおろ日録だからソレデイイのだ。(20201016)

参照「コロナ大戦おろおろ日録https://datey.blogspot.com/p/corona.html