2015/07/10

1105【病気知らずの病院通い】病院とは待つところと覚悟して準備して行ったのに15分で済むとはねえ

 めったに病院に行かないわたしが、今日も病院に行ってきた。5月以来5回目である。かなり医療保険料を取り戻したぞ。
 しかも今日は全く初めての耳鼻咽喉科医院である。このところ尻餅腰椎圧迫骨折の病院通いで、病院とは待つところと知ったので、十分に覚悟して出かけた。

 4日前から、口の中の左の喉近くに、なにかひっかかるような感じがあり、だんだんと顕著になってきた。指を突っ込んでも分らない。
 親しかった大学同期の男が10年ほど前に咽頭癌で死んだが、それに気が付いたのは喉にちょっと違和感があったのがきっかけだったと言っていた。
 わたしも、もしかしてそれかもなあと、ちょっとだけ悩んでいた。そうなったら、これまでロクな病に罹ったことがないわたしも、ようやく人並みになるなあ。

 悩んでいても喉のひっかりは治らない。近くの耳鼻咽喉科をネット検索して、一番近い駅前の診療所に行くことにした。
 今度は待たないように、朝一番に乗り込んでやろう、たとえ待たされてもよいように本を2冊抱えて、8時45分に玄関前に着いた。

 でも「診察は9時からです」と書いた札のかかる扉が開かない。しょうがないから、用意の本を読みながら玄関扉の前に立って待った。レストランとか公衆便所とかで待つという行為を大嫌いなのだが、こればかりは仕方ない。
 でも、わたしがこのところ通う整形外科の病院は、9時前から押すな押すなの行列だよ。へんだな。
 わたしの外に待つ人がいないのは、もしかして、ここは予約だけしか診ないのかもなあ、心配になる。

 ようやく9時、開いたので入ると、もちろん、わたし一人だけ。すぐに診察である。おいおい、待つんじゃないのかい、病院のくせにちょっと早すぎるよなあ。
 口を開けさせて覗き込んでいた医師が、「吸引します、アーンしてアーって声を出し続けて」と指示、棒みたいなのを口に突っ込んで、なにやらつまみ出して、「これです」と言う。

 なにか食ったものの一部がノドチンコあたりにひっかかっていたのであり、「よくあることです」とのこと。咽頭癌どころか、人並み以下の病とも言えない出来事だった。
 口内炎症防止の薬の吸い込みをやって終り。この間、15分ほどだった。拍子抜けしたが、もちろん、よかった。

 わたしのあとから来た患者は、たったひとりだけ。整形外科の繁盛ぶりと大違いである。
 う~む、診療科目によって、医師は儲かり方が大いに違うんだろうなあ。長々と待たせる医師もいれば、全然待たせない医師もいるんだ。
 整形外科医の繁盛ぶりは、なんだか異常であると思った。

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