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2026/02/28

1935【老酔録㉒最後の観梅か】願ひ来し如月の花と望月の下で春死にもせず越ゆ米呪

 今日で今年の2月は終わりである。如月が終わる。

願わくは花の下にて春死なむその如月の望月の頃

 もちろんこれは有名は西行法師の歌である。コロナの2020年以来、毎年この月になるとわたしはこれをもじって、本歌取りの狂歌をこう詠ってきた。一字加えただけの傑作だ。

願わくは花の下にて春死なむその如月の望月のコロナ

 西行はその願いが叶って、詠って3年ほどで如月のほぼ望月の16日に死んだそうだ(1190年、享年72歳)。しかし、わたしはもう6年も願いは叶うことなく生きている。しかも米寿を越えて、よろよろとしながら、、。

 今日も作業の歌に煽られるように、梅園の中を杖を突きながら徘徊してきた。もう今年になって6回目の観梅だが、今年の花がわが人生の最後になる可能性は高い。だからこう詠い直すのである。如月を弥生に代えてもいいかな。

願ひ来し如月の花と望月の下で春死にもせず越ゆ米呪

 わたしの毎年のこの観梅の地は、家からほど近い広大な公園内の梅林である。1月から梅が咲き香り、それが終わると桜が咲き出す。この公園をもう四半世紀の間に、四季を通じてふらふらと徘徊してきたものである。

 
左山向うの谷間に梅林がある

公園の左右距離は約800m

 
 
梅園の谷への入口あたり

 まずは今年の観梅をしよう。ああ、今年もよく咲いたなあ、今日は如月の晦日だからとて、今年の1月から6回も通った観梅の最後に行ってきた。梅は散り始めていた。
 たぶん、歳から考えて、来年は見ることができなくなるだろう。
 名残惜しいので、今年の花見をここに掲載しておくことにする。





梅園のシンボルともいうべきしだれ梅











しだれ梅は1本しかないのだ

林の中にはヤブツバキが赤い花を咲かせている

 




















 公園の名前は「根岸森林公園」という。その規模は約19ヘクタール、約1キロほどの長辺直径の楕円状の土地は、起伏のある地形をそのままに、広大な芝生広場と疎林が広がる。ここは戦前は競馬場があった。

 戦後はここも含む広大な地域を、占領軍USNAVYはその住宅地として接収した。この公園はその占領軍のゴルフ場であった。接収解除されて横浜市の公園となったのは、戦後も30年以上たった1977年のことだった。だが、今もまだこの周りにはUS-NAVY住宅地が広がる。

わたしの住み家と公園の位置関係


    







  








 いつも広大な園内を一巡するのだが、歩くコースがほぼ決まっている。富士山を望む円形の広場があり、そこで持参の弁当を食うのが楽しみである。その弁当は、歩き出す前に近所の店で買うこともあるが、多くの場合はあまりものを集めた手製である。

 コロナと老々介護で外出がままならなかったこの6年ほどは、ここへもご無沙汰気味だったが、コロナ後はまた頻繁に通うようになった。そして覚ったのは、わが身体の老いである。いつものコースを歩く時間がいつもよりも長くかかるようになった。

 わたしの歩行は時速2キロという、かつて半分になった。さらにこの1年くらいの間に、歩行距離も縮んできている。かつては自宅からここまで歩いて往復していたのに、いまではバスを使う。そして公園内歩行距離も半分くらいになってきた。頑張れないこともないが、、。

 かつてはどれほどの距離と時間を歩いても平気だったのが、2キロくらいで疲れを感じるようになった。ああ、さすがに米寿を越えると、俺も老いたものだ。そういえばこの公園で杖を突く老人に出会うことはなくもないが、かなり珍しい。

 来年の春はもう、梅の花も桜の花も見に来ることさえできなくなる可能性が高い。今のうちにせっせと花見をしておこう。次は母校の大岡山で桜見物だな、生きていれば、、。
(2026/02/28記)

ーー関連2025花見記事ーー
2025/03/31・1875【大岡山恒例花見これが最後
願わくは花のもとにと来てみればあはれ花こそ先にゆきけれ https://datey.blogspot.com/2025/03/1875.html

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2026/01/02

1923【老酔録⑬:寿正月】コロナ禍から明けても寿町の寒空の下には数百人の炊き出し行列

 


●心機一転新居で新人生の正月だ

 2026年になった。だからどうだってこともないのだが、正月らしいこともちょっとやった。初詣なんてやらないのだ。マニアックな初徘徊をやるのだ。

 一昨年夏に老々介護が終わり、昨年夏に転居して一切合切身辺整理、そして詰めは昨年末にコロナにようやく罹ってコロナ禍も終了、数えてみると2020年から始まったコロナと老々介護のダブル禍開始から6年たっていた。6年振りの心機一転の新年新人生である。

 身内の4人が集まって、ゆったり雑煮をいただいて、なんだか人並みの正月のようであったが、久しぶり過ぎてこれが人並みと思ってよいのかどうかも分からない。人並みといっても初詣なんてことはやらないのだ。

 いつもやる正月の行事は、おめでたい名がつく街へ初徘徊である。うちのまわりは19世紀埋立地の時に、黄金町、万世町、寿町、長者町、尾上町などなどめでたい名前が付けてある。そのうちの寿町を徘徊してきた。これが恒例のマニアック初徘徊である。

●正月恒例めでたい名の寿町徘徊は炊き出し

 ドヤと呼ばれる簡易宿所ホテルがびっしりと立ち並ぶ寿町は、かつては港湾労働者の屈強な若者たちの街だったが、そのまま年とって今は貧困老爺たちの街である。一泊7000円のワンルーム居室がびっしりと詰まった建物が、街にびっしりと建て詰まっている。(参照

寿町メインストリート風景は一見普通のビル街だが


どの簡易宿所も一泊7000円らしい

 介護を必要な貧困老人がびっしりと街なかに詰まっている。ちょっと計算したら6ヘクタールのこの街に6000人(600人/ha)も暮らしているらしい。これは超高密度居住だ。だから介護サービス業には効率が良い街らしく、この10年ほどで軒を並べるのようにできた。

 さて、正月の寿町である。毎年にお目にかかる寿公園での炊き出しである。今年も炊き出しを目指して300人以上入るだろう大勢の人々が、静かに整然と公園のあるブロックをぐるりと取り巻いている。寒空の下の長い行列は静かで、なんだか暗い感もある。

道には炊き出し待ちのなが~い行列

行列の中間あたり、この先に炊き出しの寿公園が

寿公園の炊き出し会場に行列の先頭が入る



寿公園には檄が・・・

公園には各種相談の場

 炊き出しは12月30日から1月4日まで行われるようだ。誰もがいただけるらしい。
 もう終りになるころ、ふらりと見ていたわたしにもボランティアらしい女性が「もう雑炊を食べましたか」と声をかけていただいたが、野次馬の身では遠慮した。

 寿町は暮らす人の密度は高いが、街の道はいつも静かである。この正月の炊き出しの時だけ、公園周りだけが2時間ほど賑わう。長らく寿町を観察してきたが、近ごろは古いドヤビルの新ドヤビルへの建て替えとともに、賃貸借型共同住宅ビルへの建て替えも見られる。

 もちろん分譲型共同住宅ビルへの建て替えもある。ドヤが次第に減少している感じだ。一種のゼントリフィケーションかもしれない。ということは貧困老人は減っているのだろうか?時々徘徊しつつ道から眺めているだけだから、内部を知らない。

 高齢者は増えているのは前々からだが、障碍者とか、外国人居住者が増えているとも仄聞する。この分類に属する人たちが貧困階級に組み入れられているのだろうか。そういう社会が登場しているのか、この国は、、、。

●賑わいを求めてチャイナタウンへ
 
 この寒空の下、わたしは賑わいを求めて場所を変えようと、すぐ隣と言ってもよい中華街へと足を向けた。横浜観光名所である。 

横浜中華街大通りの賑わい

 中華街は寿町と大違いで、どこもかしこも歩き食いの人たちで大賑わいである。歩き方が一定ではない。わたしは実はこのところ脚が弱って来て、このような密度高い雑踏を歩くのは、接触して倒れる恐れがあるので、怖くなって入口あたりから引き返したしまった。

 横浜では来客の密度が最も高い観光街であろう。若い人が多いのはわかるが、東洋系の顔立ちの人がほとんどで、外国人が多いのかどうか、中国人が多いのだろうとは思うが、実のところ判別しない。100mも離れていないところで、全く異なる風景があるのが、奇妙にして興味深い都市環境である。 

●遂に徘徊距離短縮という老酔録

 わたしも横浜都心に暮らすようになって今や23年である。当初から面白がって旧都心部市街や新都心みなとみらい地区やらを、ウロウロ日常的に徘徊して観察してきた。長時間長距離あるいても平気であった。その度に街観察記このブログに書いてきた。(参照:横浜ご近所探検隊が行く

 だがなにしろ88歳という超高齢者になると、それなり身体の衰えが出る。どこといって悪いところはないし、長距離・長時間歩行はいまでも平気だが、確実に自覚しているのは歩行速度が遅くなったことだ。時速20㎞が普通になった。

 歩行速度が遅いと長く歩くことに飽きてくるのが困る。かつて歩いた都心徘徊距離の4分の一くらいの距離と時間が徘徊限界になりつつあるのが悔しい。 そして混雑場所では身のこなしが自信がない。雑踏で当たられても倒れないという自信がない。

 恒例の正月徘徊は、寿町の次は元町商店街を抜けて、海辺の山下公園から象の鼻公園、更に大さん橋、赤レンガ倉庫、そして北仲通りをまわって、馬車道から関内駅、伊勢佐木モールから横浜橋商店街、そして帰宅というコースだった。いまはこの4分の一も歩けなくなった。そんな四半世紀横浜暮らしである。

(2026/01/02記)

 正月の寿町などの風景はこれまで下記のように書いていている。

・2025/01/31【横浜徘徊】内外観光客で賑わう春節中華街の隣には寒空の公園での炊き出しに行列する貧困風景 https://datey.blogspot.com/2025/01/1866.html

・2024/01/01【コロナ明け寿正月】今年も無料弁当配布に並ぶ長い長い行列が取り巻くドヤ街風景に凍える https://datey.blogspot.com/2024/01/1773.html

・2023/01/05【横浜ご近所正月徘徊】港あたりにタワー群、貧困街で炊き出し、中華街は大混雑 https://datey.blogspot.com/2023/01/1665.html

・2022/01/04【コロナ正月】寿町・中華街・元町・伊勢佐木へ旧横浜パッチワーク都心新春徘徊 https://datey.blogspot.com/2022/01/1604.html

・2019/01/05【初徘徊は寿町に】B級横浜ガイド・寿町・松影町あたり:デラシネ日雇労務者が高齢化定住した貧困ドヤ街 https://datey.blogspot.com/2019/01/1180b.html

・2018/12/19【寿町の繁栄】貧困で超高齢化する日本の縮図のようなこのドヤ街は縮図どころが拡大しているような https://datey.blogspot.com/2018/12/1173.html

・2015/01/05横浜寿町ドヤ街は新築高層ドヤ建築が林立して周辺へも拡大中にて貧困ビジネス繁盛 https://datey.blogspot.com/2015/01/1046.html

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2025/09/01

1906【早朝の公園に行列】誰もが参加できる野外炊き出し活動は救貧策からコミュニティつくりへの動きか

●衰える歩行能力に逆らって 

 さすがに88歳ともなれば、これが老衰というものかと、じわじわと老いが押し寄せる気配を感じる。身体のどこといって痛くもかゆくもないのだが、日夜にわずかづつなんでもない動作がノロノロ方向へと引きずられている。

 特に歩く速度が普通の半分くらいになった。わが身の得意は歩くことだったのが、こうもノロノロになると、これが老いて衰えると書く老衰なんだなと納得。それに無駄だと分かっている抵抗をしているのが、日課とする早朝徘徊である。

 毎朝6~7時ころに出発して、1~3時間かけてふらふらと歩いてくる。どこと決めているのではなく、家の周りを日によってコースを変えて四角にまわるとか、ちょうどやってきたバスがどこ行きでもかまわないから乗って、適当なところで降りて歩いて戻ってくるとか、地下鉄に乗って遠くまでいってウロウロしてまた地下鉄で戻るとか、日によって気分を変える。

 気分を変えるというよりも、その日に歩いてみる街の風景の変化を楽しむのだ。この町に住んでもう23年だから、ほとんどの道を歩いた。この前ここを歩いたときはどうだったかなと思いだしつつ、ああこの街も衰えたかとか、相変わらずにぎやかだとか、おや、こんなところでこんなビルがっ立ったのかとか、定点観測的に見るのが面白い。

 自然の豊かな郊外の大規模な公園も好きだが、自然は四季しか変化しないし、変化の仕方が決まっている。もちろんそれを楽しむのが公園だが、それよりも短いサイクルで多様な変化が著しい大都市の真ん中を歩く方が、はるかに面白い。

●早朝炊き出しを待つ行列に出くわす

 さて、今朝も6時半頃に出発、まず大通り公園に行ってから、次の方向を考えようと来てみれば、いつもは早朝でほとんど人はいないのに、なんだか異様に人影が多い。
 今朝の伊勢佐木警察署前のブロックには、年配らしき大人たちが長い行列をして何かを待っている様子。行列の先頭あたりの広場では若者たち数人、机を並べたり、テントを立てようとししたり、何やら荷物を運びこもうとしている。

炊き出し食事を待つ人たちの行列

炊き出し食事をつくり配布する若者たち

 はて、どんなイベントか見当がつかないので、支度している若者に尋ねてみた。
「これって、何があるのですか?」
「ああ、8時からカレーの炊き出しをするのです」
「あ、そうですか、毎週日曜日の朝ですか?」
「いや、月に1回です」
「おお、ボランティアですか」
「はい、そうです」
「ほお、どうもありがとうございます」

 自分が炊き出しを受けるのではないにしても、若者たちに礼を言う気になった。そうか、ここでも炊き出しを行っているのか、でも初めて出会った。炊き出しと言えば、寿町の公園で正月に数日を行っているのに、毎年に出会う。

 あれもボランティアなんだろう。寿町のそれがある種の貧窮救済政治闘争的雰囲気もあるのに対して、こちらは総じてのんびりしているようだ。宗教団体かとも思ったが、その雰囲気もない。

 炊き出しを受けようと並ぶ行列が長い。200人くらいはいるが、まだ7時前だから、8時まで立ったまま1時間以上を待つのも、公園の林の下でもこの暑い日では結構大変だ。先頭に人は6時前に来ているようだ。行列の中の話声では、250人分で打ち切りになるとかだから、もうすぐ満杯だ。

 わたしは足の健康のためにここに来たのだから、一応大通り公園の南終点まで歩いて引き返してきた。そしてもう8時直前なので、ベンチに腰かけて見学することにした。部外者のようで何となく気が引けるが、ここは公園だから誰がいてもかまわない。もしかして炊き出しをいただこうかとも思う。

 先ほどから行列は長くなり、ここが最後尾と書いたプラカードを掲げる若者がいたから、そこが250人目なのだろ。でもその後にも数人がならんんでいるのは、余分にありつけるかもと期待しているのだろうか。寿町では4~500人くらいいた規模が違う。

 ボランティアの若者たちは十数名に増えて、おそろいの黒いシャツを着て、きびきびと動いてカレー配布の用意をしている。数名は大きなプラ袋をもって、行列に沿って歩きつつゴミ拾いをしている。彼らが連れてきた幼児たちが数人いて、遊んだり手伝わされたりしているのがほほえましい。まなじりあげるボランティアではないのが気持ちよい。

●公園の緑の中にカレーの匂いが満ちた

 やがて、配布の用意ができたらしく、全員集合記念撮影をしているのも、楽しい活動の様子だ。若者たちの子らしい幼児たちもうろうろ遊んでいる。
 「皆様、おはようございます。では、第16回炊き出しをただいまから行います。メニューは○○提供のから揚げと□□提供のカレーで~す」

 宗教団体ではないらしい、何もそれらしいことも言わずに炊き出し配布が始まった。思い出したのは、十数年前までは、大通公園の北の端あたりで。定期的に炊き出しをやっていたことがあった。それは宗教団体であったらしく、炊き出し食事配布の直前に待っているみんなを集めて、何やら宗教的な説教をしていたものだった。

 ベンチの隣に座った人を見ると炊き出し食事は、水のプラボトル1本と、白い発砲スチロール製の船形皿にご飯・カレー・鶏唐揚げ・千切りキャベツが盛られている。ベンチに座る人、立ったまま食べる人、公園の柵に腰かける人、座りこむ人、あたりにカレーのにおいが充満する。

 やがて列が進んで最後尾のプラカードがやってきたが、その後には30人くらいが続いて行列している。どの人も空のカレー皿をもっていて、後のほうは食べながら歩いている。お代わりを期待する行列らしい。

 それらも一通り配布が済んで、ボランティアの若者がカレーの入った皿を持ってきて、「いる方には差し上げます」というので、わたしもいただこうかと一瞬思ったが、いやいやとひっこめた。周りのカレーのにおいの中で、わたしはもうの満腹気分になっていた。

 配布が始まってこの間は20分ほどだったから、300食ほどがその間に行き渡ったことになる。食べ終わった人々は三三五五にどこかに消えていった。この人たちはどこからやって来たのだろうか。ほとんどが老年~中年男であり、若者も見かけた。女性は5人ほどしかいなかった。見かけから言えば、わたしも立派に仲間の一人である。

●炊き出しを通じてコミュニティ活動へ

 この人たちは、やはり寿町からだろうか。真冬の寿町炊き出しと、真夏の大通公園炊き出しとは、並ぶ人たちは同類だろうか。寿町からここまでは600mほどだから遠くはない。いや、わたしがいただいても一向にかまわない雰囲気だったから、寿町に限るのではあるまい。

 そしてまた、炊き出しをする方の若者たちは、いったいどこのひとたちだろうか。彼らの所属を示すらしい幟が数本立っていて、「横浜チェイヨー45横浜炊き出しの会」と書いてある。さっそくネット検索した。SNSにこの炊き出しの予告が載っている。そこにはこうも書いてある「お子様 親子 外国人の方 どなたでも歓迎いたします」、おお、やっぱりそうなんだ。

 ということは、これはいわゆる貧民救済ではなくて、新たなコミュニティづくりの試みかもしれない。そこが寿の炊き出しとは異なるのだろう。食材を提供する人、労力提供の人、そして炊き出しを受給する人などなどが、月に一度は公園に集まって朝食会をやるイベントなのだろう。

 そこに通りすがりの人がどちらへも加わることもできるのだから、そこが寿公園とは異なる。寿町炊き出しは、まるで異界のごとくこわばっていて、通りすがりで入る人を拒否はしていないだろうが、躊躇させる雰囲気に十分に満ちている。

 わたしも見物する人で、今朝はそのコミュニティの一員だった。非力なよたよた超年寄りにできるのは、その若者たちの楽しそうで意義ある活動の様を、こうしてSNSに書くことで、感謝して紹介するくらいしかできない。

(2025/09/01記)

ーーーこのブログで関連する記事--- 2025/01/31・1866【横浜徘徊】寒空の公園での炊き出しに行列貧困風景 https://datey.blogspot.com/2025/01/1866.html

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2025/07/21

1900【市長選挙遊び】掲示板の立候補者ポスターがみんな同じデザインとは何故だろうか?

●参院選挙に続く市長選挙 

 涼しい早朝徘徊を、久しぶりに始めることにして、6時出発、1時間で帰宅。途中で選挙ポスター掲示板に出会ったので見れば、ポスターが増えている、え、昨日終わったばかりなのに、なんで?

 なんと横浜市長選挙だそうだ。そうかそうか、4年前にあったなあ、あの時は山下ふ頭にカジノ誘致の是非がメインの焦点だった。現職市長、自民党地元議員、元長野県知事などが賛成や反対で入り乱れたもんだ。結局はカジノ反対派が推した大学教授が当選した。

 で、4年たったので市長選挙なんだね、昨日の参院選挙投票と一緒にやれば、税金投入が節減できたのに、なんでやらなかったのかしら?、さて、今度はどんな候補かしら、この看板だけで投票先を決めてしまおう。

 参議院議員選挙の投票先を、ポスタだけで決めるとて、あれこれ思案した経緯は、ここに書いた(参照:【参議院議員選挙遊び】)が、結局は選べなくて(ポアスターは全く内容が無いのだ)、政党名だけを選択資料にした。

 さて、これが横浜市長選挙立候補者のポスターである。これだけで投票先を決めるのだ。人相や名前で決めるのではなく、この巨大都市を未来に渡すためにどのような政策であるか、その理念を語っているか否かで決める。目先のことしか書いていない人はダメ。


●立候補者の政策理念は?

 では、掲載番号第1番の「山中竹春氏である。
 曰く『「市民生活の安全、安心」「横浜経済の持成長・発展」「もっと」を叶える都市MoreYokohama
 この方は現職である。まあ、基本政策を書いてはあるがねえ、その通りなんだけどねえ、もうちょっと独自の創造的な表現を欲しいなあ、大学の先生でしょ、たぶん、当選確実なんだろうなあ、気を抜いているかも。

 第2番は「高橋のりみ」氏である。
 曰く『横浜市民ファースト、横浜を変える、のりみが動く!、のりみが変える!、Chabnge!ヨコハマ!』
 
ここにも登場したかファーストごっこが、昨日の参院選挙で日本人ファーストを唱えるポピュリズム極右政党が躍進してイヤになっているところに、またこれかあ、参院選挙中にぼろくそに言われている標語を、平気で使うこの人の心根を、マッタク嫌になる。横浜のトランプ狙いかしら。

 第3番は「田中康夫」氏である。 
 曰く『ヨコハマの活力を前に。横浜みどり税を即時撤廃!自校調理方式の学校給食導入!』
 
この人は知事経験者で政治的にはプロであり、小説家としてもプロだが、そんな人の市長になろうとする基本的言説が、こんなものなのかあ、あの生きのよいヤスオちゃんはどこ行った?

 第5番は「小山正武」氏である。
 曰く『「3つの政策防災・子育て・経済」、 「市長退職金ゼロみどり税廃止・敬老パス負担ゼロ、3つのゼロ!、変えよう!!横浜を!!
 防災・育て・政策・経済の3政策とはいいながら、項目を並べてあるだけで、どうするのか何も書いてない。3つのゼロとという目先のことだけでは、政策とも言えない。変えようって言ったってどう変えるのかわからない。要するにわからないことを書いているだけ。

 第6番は「福山あつし」氏である。
 曰く・・・あれっ、この人は政策をなにも書いてないぞ!?、潔い人だなあ、どうせ当選しっこないとて、顔と経歴だけで売っているらしい。次の選挙狙いかしら。

●では誰に決めようか

 うーん、だれに投票しようかなあ、だれも魅力的な政治理念を語っていななあ、参院選挙立候補者を決めようとしてポスターを見た時と同様だなあ。参院選挙では、ポスターだけで投票先の立候補者の名を決めることができなかった。

 ではどうしたか、仕方ないから所属政党で選ぶしかなかった。わたしが票を入れると落選するジンクスがあるのに、今回は珍しくもその人は当選した。ところがこんど市長選挙では、だれが何党か書いていない。全員が無所属らしい。エイヤッと決めるか

 最もエイヤッにふさわしいお方は、政策全然なしという潔さに賭けて、福山やすしかなあ、でもふざけているよなあ。
 次のエイヤッは、田中康夫かなあ、ちょっと面白そうだなア、やらせてみるかな、う~む、そう言うのが一番アブナイよなあ。
 最もエイヤッ感に欠けるのは中山竹春だなあ、特に失政なかったしなあ、いや、敬老パス無料公約ができていないよ、これは個人的に身に染みる公約違反だぞ、年間9000円払っているぞ、う~む、う~ん、もう一期やってもらうかなあ。

 それにしてもみんなどうして同じデザインなんだろ。左に縦書きで氏名、右に大きな顔っ写真、その他の狭い隙間に経歴や政策などを小さく書く。なんだかなあ、まじめにやってるのかねえ。

全員同じレイアウトとは法的規定があるのかしら

 他と異なるところを際立たせるのが、選んでもらう基本だろうになあ、もしかして公職選挙法に基本デザインを定められているのだろうか、うん、そうに違いない。そういえばせんだっての都知事選で選挙ポスターに、猥褻写真を載せたやつがいたから、規制したのだろうか。

 でもなあ、こうも一致したポスターデザインで競争させるって、ちょっと酷いと思う、人権無視だぞ、投票者をバカにしてるぞ、それぞれが個性ある政策を訴えることができるように、またそうしなければならないように、法制度をなんとかしなさいよ。

(2025/07/21記)

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2025/07/13

1898【参議院議員選挙遊び】ヒマツブシに選挙用ポスターだけ見て投票する人を決める遊びをやってみる


 ●生木が支える鉄骨階段 

 歳取ったせいか次第に脚力が衰えている感がする。昇り坂はなんとなるが、昇り階段が身に染みる。脚が踏ん張る力が弱ったらしい。だが、歩く能力がなくなったわけではない。ただ、速度が遅くなっただけだ。自分の速度で歩けば、いつまでもどこまでも歩ける感がある。

 さて今日も脚力維持と称するご近所徘徊である。おや、このアパートの外階段は鉄骨造であるのに、木が支えてしかも地面から生えた生木が支えている。もしもこの生木が成長したら、次第に浮き上がるだろう。いいのか。

木に竹を接ぐというのはあるが、鉄に気を継ぐとは現代技術である。現に国立競技場の建築は、堂々たる鉄に木を継ぐいでいる、例のクマさんの設計である。

●参議院議員選挙広報看板

 また少し行くと道路の中央分離帯の緑地に大きな看板ができた。おや、なんだ?、おお、これが今進行中の参議院議員選挙ポスター掲示場らしい。


 う~む、そうだったか、選挙があるとは知っているが、投票することまで考えが及ばなかった。この看板があるということは、これを見てだれに投票するかを決めるものだろうと思う。20日が投票日だそうだ。今引越しで忙しいから、じっくり考える時間がないなあ。

 では端っこから読んで、この人たちそれぞれが国会議員となったら、どんな政策を行おうとするのか、とりあえず判断することにした。投票に行かなくても罰せられないが、これが人生最後の投票になる確率が高いから、人生完走記念行事として投票するかなあ。 

 念のために書いておくが、わたしはTV受像機を持っていないから放送を見ない。新聞(東京、朝日)と机上のPC(FB、X、Y-YUBE、ZOOM、BLOG)による知識はある。政治的興味はあまりないが、選挙だと変ななやつがヘンなことを言うのに好奇心で面白く、ヒマツブシにはしている。

●選挙ポスタだけで投票者を決める

 では一人一人のポスターを読んでみよう。氏名や顔や党名を気にしないで、政策だけを読むことにする。それだけで投票する人を決める遊びをやってみる。
 この時、基本的なわたし判定スタンスは、いま最も大きな問題となっている

「地球騒乱時代にどう対処するのか」
これを問いたい。これ一点で選ぶことにする。人間社会分断促進を掲げる人や、眼先のことしか書かない人はNGである。
 選挙でトランプを選ぶ大馬鹿ばかりのUSAなる国を反面教師にしたいものだ。

 では一人一人のポスターを掲示板番号順に政策を読むことにする。

<1番>
これは2人の名前があるけど、いいのかしら、今回から二人を投票するように選挙法が変わったらしい。
 なんにしても政策は「日本の病を治す」だけである。これだけでは何のことかわからない。
 この方たちはお断りするしかない。




<2番>
政策はたったひとつ「消費税は廃止」とある。目先の政策そのものであり、広く目を開いて政治を見ようとしない人だ。
このお方もお断りである。





<3番>
この方の政策は「原点回帰、日本ファースト」とある。これこそが地球分断政策そのものであるから、この方こそお断りしたい。原点回帰とは、どこが原点なのかしら、ウルトラ右翼の明治憲法への回帰だろうか、こんなバカが立候補するのは自由だが、まさかと思うがトランプに入れるUSA人のようなバカが、こちらにもいることを心配する。ヨーロッパやアメリカに追随して、日本も極右がのさばる時代が来たらしい。

<4番>
書いてある政策は「消費税5%、学費ゼロ、賃金UP、年金UP」だそうである。目先の政策を並べてあるが、大局を語らない人に政治を託することはできない。ポピュリズムの人物として小さい。この人もダメだな。




<5番>
なんだかこまごまと政策を書いてあるようにもみえるのだが、字が小さくて読めない。書いてないのと同然だ。自分の政策を他に理解させようとする気がない人に、国策を託することはできない。この人もダメだな。




<6番>
おお、書いてある、なになに、「手取りを増やす、再び日本を強く」だってさ。わかりやすいが、よくまあこんな言葉で国政を託してくれと言えるもんだ、まるで中学校の生徒会選挙だね(中学生ゴメンね)。後半はトランプのMAGAの猿真似で「MJGA」だな、ウルトラ右翼が日本にも登場する時代なんだなあ、こわいなあ。この人も駄目だ。

<8番>
書いてある、書いてある、え~、「経済、子育て、未病」だそうだ。それがどうした?、何も語っていないぞ、バカ。
この人もダメ。顔写真がなんだかアホズラに見えてしまう。






<9番>
ふ~ん「命を守る政治」かあ、わかりやすいが、そう言うのを国会議員としての政策というのかしら、あまりにもあたりまえのこと過ぎて、政策になっていないでしょ。勘違いしているらしい。
この人もダメ。アホ面だ。


<10番>
おお、かいてあるぞ、はは、「走れちば、神奈川だけどちば」だってさ。おお、なかなかケッコウな政策じゃん、座布団一枚やってくれ~このアホ面に!、あ、そうだ<6番>君も「神奈川だけどかごしま」って書けばいいのにねえ。
というわけでこいつもダメ。



<11番>
基地をなくし、平和な神奈川を築く」って、いいですねえ、神奈川から基地をなくして沖縄にもっていくのだろうか、参議院議員選挙は神奈川県議会議員選挙でもあるのかしら?、国政ならばもっと広い見識を語ってほしいもの、見たところがガキの顔じゃなさそうなのになあ。駄目だ。



<12番>
最低賃金1600円へ、中小企業に全力、年金水準を底上げ」とあるのはよろしいが、個別のことばかりで基本的なスタンスを語らないのは、他の候補と同じだ。
 国政を託するほどの見識を見せてくれよ、人物が小さくて耐えない人みたい、この人もダメだ。




<13番>
物価高から生活を守る、食料品消費税0%」とあるが、ウン、そりゃ分ったよ、でも、この地球が危ない時にどうするべきかを語りなさいよ、一言でいいから。
国政を託するには、人物が小さくて耐えない人みたい、ダメ。




<14番>
ダラダラ書いてある文章に期待したが、それらしきことは何にもない、こりゃだめだ。でも、「NHK」ってどういう意味だろうか、例のトランプの「MAGA」のモジりとすれば「NIPPON HUTATABI KYOKOKU」だろうか、いやいや、強国ではなくて狂国だろうよ、たしかに地球全体が狂気になろうとする今、日本も狂気の国になる兆候が顕著である。そうか。この人はなかなか鋭いところを突こうとしているかもなあ、ウン、わたしはこの人に票を…、ウン??


 こうして、その最中はもとよりその前も後もしばらくは暇つぶしになり、暇な年寄りには格好のボケ遅延策となる選挙って、高齢者福祉にとってまことにけっこうな政策ですな、ではこのへんでおあとがよろしいようで……。
(2025/07/13記)
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伊達美徳=まちもり散人
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