2020/05/29

1466【コロナ用語爺典その1】アベノマスク、ソーシャルディスタンシング、三密、巣ごもり、突合、ロックダウン

 コロナ戦争になり、わたしが初めて知った新語、知っていたのに意味が変わった言葉など、たくさんある。ここに記録しておく。

【アベノマスク】

 これは世の中に今回のコロナ事件で、世の中に初登場の新語らしい。コロナで大変だとなった2020年4月初めに、首相が(たぶん突然に思いついて)日本列島在住世帯全部に、各2枚づつ無料配給することにした。もちろん原資は税金だから、わたしの金であり、ありがたがることではない。

 その数は1億枚以上というとんでもない量だし、かかる費用も予算額で466億円という巨額だそうだ。
 ところが配布の出だしに汚れマスクがあって回収、その後あれこれあって5月末になっても、まだ2割程度の配給率である。そのいっぽう、いまや世の中にマスクはもう有り余っている状況というオソマツ。

 だが、言い出しっぺの首相は、そのアベノマスクらしい(わたしのところには来ないから実物を知らない)着用姿で、国会に出没している。マスクの大きさがどうも小さいようで、その効用を疑う声もあるが、首相は頑としてアベノマスキストである。
 そこで世間のネットスズメは、その半端姿に思いつき政策の渋滞ぶりを重ねて、それに効果が不分明のアベノミクスをもじって揶揄、つけたあだ名が「アベノマスク」となった。
左:アベノマスク  右:普通のマスク
   さて、5月末のころ、ある公立中学校で「アベノマスク」を着用して登校せよとのプリントが生徒に配布された。この教師は政治社会教育のつもりだったか、それとも揶揄とは気が付かずマスクブランド名と勘違いしたのだろうか。とにかく教育委員会は謝ったそうだ。

 なお、アベとつくコロナ新語に「アベガン」がある。開発中のコロナ治療新薬の名「アビガン」のネットスズメによる命名である。征露丸とか毒掃丸にならぶ「安倍丸」とも書くが、はたしていつになったら登場するのか。

(追記2020/0602)
 わたしのところにもようやくアベノマスクがやってきた。見たところあまりに小さいので子供用と間違えたのかもしれない。いずれにしてもマスクは足りているので、他に寄付することにしよう。幸い、近くの商店街に「マスクボックス」なるものが設けられている。商店街では俄かマスク売りがあちこちにあり、1か月前は50枚ひと箱3500円もしたのに、今はその半額以下になっている。

【ソーシャルディスタンシング】
    social distancing

 ウィルスの最も有力な感染源となる人間の体液(唾、痰、鼻汁、涙、汗、大小便、精液、経血、血液、、、)の飛沫が、お互いにかからない物理的距離に、人間相互の間隔を保つことを言う。
 これがどうしてディスタンスじゃなくて、ディスタンシングという動名詞になっているのだろうか。ディスタンスは単に間隔とか距離のことであり、ここで必要なのは間隔を保つという行為を意味しているから、理屈っぽい英語ではそう言わせるらしい。

 それはそうだろうが、簡単なディスタンスでもいいだろうと日本人は思う。しかし、感染という命にかかわる重要な言葉だから、できるだけ厳密に使うほうがいいだろうし、分かり易い日本語にするべきだろうと思う。適切な日本語がないのだろうか。
 ネットで調べると社会的距離戦略とか社会距離確保とか訳されているようだ。でも、一般に聞かないのは、言葉が生硬すぎるからだろう。また社会という言葉も概念が広すぎて、間隔との取り合いが悪い。ここは社交距離というほうがよいだろう。

 ここで思いつくは「疎開」である。原意は開いて通じさせることだが、軍隊用語で戦場での戦況に応じて兵員相互の距離・間隔を、密な状況から疎らに開いて、敵の攻撃からの被害を軽減する意だそうだ。
 わたしの体験としては、第2次世界大戦下の日本で1945年に全国的戦時疎開がある。アメリカ軍の空爆空襲による被害を軽減するために、都市に集中する人口と家屋の分散(学童疎開、建物疎開)を行ったのである。

 つまり疎開とは、災害防止対策として、人と人の間隔をあけるのだから、コロナウィルス対策のソーシャルディスタンシング、つまり人口疎開そのものである。
 都道府県を越える移動の自粛要請が出た時、東京から地方に移動する動きが出て、これを「コロナ疎開」といったのは、戦災疎開を思い出させたからだろう。実は疎開の本質的な使い方を示唆しているのだ。
  この際、75年ぶりに疎開という言葉の復活はどうか。今や戦争なんだと緊張感も出る。

【三密】さんみつ

 コロナ感染で人間にとって最も危険な動物は人間だとわかって、互いに密に近接するなとの防疫対策が政策として出された。それをスローガンにして「三密」を避けよと言う。
 これも今回初登場の新語らしいのだが、実はわたしにはこの言葉は初めてではなくて、すでに知っていたから、ネットや新聞でこれを見つけたときに妙に違和感があった。

 いや、もちろんコロナ用語として知っていたのではなくて、古来の仏教用語として知っていたのだ。と言っても仏教に詳しいのではない。わたしの趣味は能楽鑑賞であり、一時は能楽師の野村四郎師に謡曲を習っていたこともある。その能の名曲「葵上」に「三密の月」というワキセリフがある。
左:コロナ三密 右:能「葵上」三密
  
 だからコロナで三密が登場したとき、どうしてここに?、と怪訝な感があったものだ。なんだか妙にペダンチックな物言いになったなあ。このところ能楽公演も自粛になってしまっているが、いつの日かコロナをテーマの能や狂言の新作が登場するかもしれない。

 そしてこれにも、「いや、三密は密造・密輸・密売だろ」とか、「やっぱり餡蜜・蜂蜜・壇蜜の三密を好き」とか、わたしひとりで揶揄しているのである。

【巣ごもり】

 この言葉については、もちろん知っていた。新語ではないが、使い方が新語になったようだ。「巣ごもり」の本来の意味は、鳥が巣に籠っていて、有精卵を産み、抱いて温め、
雛に孵化させ、巣立ちさせることで、その間に巣に籠っている親子の鳥の状況をいう。

 巣ごもりを一言でいえば、鳥の子づくりである。人間が家に居続けることを鳥の巣ごもりになぞらえるとすると、男女二密の濃厚接触(体液飛沫が飛び交う)をして子づくり作業をすることになる。
 人口減時代に子づくりに励むのはそれなりによろしいことだが、「政府の要請に応えて毎日巣ごもりしています」なんて大きな声で言うのもどんなもんだろうね。

 コロナ後の来年になったら、あちこちの産院がにぎわうに違いない。外出自粛で家で子づくりの結果、2021はコロナベビーラッシュになるだろうと、わたしは予想している。さてどうかなあ、楽しみである。
 もしかして産院崩壊が来るかもしれない、今から政策的に対応しておくほうがよいだろうに、そんな声が全然出てこないのはどうしたことだろうか。

 いっぽう、子供や高齢者とか同性同士では子づくりは無理だから、やっぱりコロナで巣ごもりっていうのは、どこか差別用語だなあと、超高齢者のわたしは僻むのである。

【突合】とつごう

 コロナ戦争時代になって、初めて国会ネット中継をときどき観ている。わからない言葉がしょっちゅう出て来るが、なんとか頭を働かせて判断する。
 厚生大臣の答弁になんのことだったか忘れたが、「とつごう」という言葉が出たのを聞いたことがある。最近になって例の10万円給付関係の新聞記事に「突合」が出てきてこういう字であるか、角突き合いかと知った。
 
 記事によると、個人番号カードを使ってその給付申請を提出すると、機械は間違い記入でも受け付けるので、それらをいちいち人手によって住民登録内容との「突合」を行う必要があるという。
 前後から判断すると、あるデータと別のデータを照合することを突合というらしいが、初めて聞く。

 広辞苑を調べると「とつごう」は存在しない。そこで貧者の百科事典ネット検索、PCキーボードを「とつごう」と打つと、あった「嫁ごう」、これ違うよな、。
 「突合」と書いて音読み「とつごう」とは、経理事務の専門用語だそうで、要するに文字通りに突き合わせること。そうか、「データを突き合わせて」というよりも「データを突合して」というと、いかに厳正な気分になるのかも。これはわたしが知らなかっただけで、コロナ新語ではなかった。
 
 ところで上記の新聞記事によると、その突合がとても手間がかかるので、カードつかってネットによる機械申請じゃなくて、郵便で配る紙に手書きした申請用紙を郵送してくれるほうが早い、とのアナログ極まる状況だそうある。
 これまた絶好の揶揄の対象になってしまった。
 
【ロックダウン】lockdown

 英語の辞書によると、もともとはどこかの場所や施設に人々を、緊急避難的に閉じ込めることを言うらしい。手元にあるジーニアス英和辞典には、アメリカ語として「独房への監禁」と書いてあるだけ。
 コロナの防疫用語に使うのは、新語なのだろうか、それとも医学界の専門用語かしら。
 ようするにコロナ感染者の往来を遮断して防疫することを言うようである。

 メディアでは「都市封鎖」と翻訳する。都市内に監禁か。用語としては都市レベルだけじゃなくて、病院封鎖とか、クルーズ船封鎖とかもロックダウンと言ってよいように思うが、現実には使わないのはどうしてだろうか。
 それにしても、コロナで最初の都市封鎖が中国の武漢だったが、人口数百万の巨大都市を丸ごと封鎖するなんて、本当に起きたのだからすごいことが現実になったものだ。
 
 中国のような都市封鎖を日本でも行うことが、法的あるいは社会的に可能だろうか。
 現実に病魔の脅威が猛威を振るったら、法的に可能かなど言っていられないだろうが、病魔を怖いにしても、人間によるそのことを恐怖に思う。
 それは1945年の戦争という病魔の脅威下の日本のことを思い起こさせる。

 そもそも都市封鎖とは、単にカギをかけるのではないし、封鎖すれば患者が治るのでもない。人間という感染源を閉じ込めて、都市外にださないのだから、都市内人間をしっかり管理する必要がある。そこは一人一人を行政が把握する監視社会が当たり前になる。

 このようなことを教訓に、次の都市計画や国土計画は、どのようなものになるのだろうか。おりしも「スーパーシティ法案」とか言って、街も人もそっくりネットに組み込んで一元管理する都市計画構想がでてきた。多分、ロックダウンの容易な都市を作るのだろう。ふ~む、怪しいなあ。

参照:コロナ大戦争おろおろ日録

2020/05/26

1465【コロナ緊急事態解除】病魔退散経済回復とて格好よくぶち上げて背負う次世代200兆円大借金

 昨日(2020年5月24日)に、政府として日本列島全部に発令されていた戒厳令「新型コロナ緊急事態宣言」を解除する宣言を首相が出した。4月7日に始まって以来、49日ぶりである。
 またぶり返すかもしれないけど、とりあえず一段落を迎えたらしい昨日時点での、感染者死者に関する統計図(いずれも朝日新聞2020年5月26日東京版朝刊)を載せておく。
諸外国と比べて感染検査数が少ないから実はもっと多いとされる
成長曲線の山場が見えてきたということか
全国都道府県コロナ防疫チャンピオンレース
感染ゼロを今も維持する岩手県の優勝が濃厚になってきた

さすがに自国第一主義のトランプUSAがブッチギリ
日本
コロナここに登場しないほど抑制されているのが世界の謎らしい

世界の政治体制により統計がゆがめられているとの説もある

 さて、コロナ緊急事態解除と言われて、大喜びするってのもなあ、どこか不自然な違和感があるのだ、しっくりこない、空しい。なんか喜べないけど、何だろう。
 コロナってわけのわからん奴に、みごとに打ち勝ったみたいな言い方だなあ、ほんとかなあ、コロナのこと全部分かったの?

 独立宣言とか人権宣言とか格調高いヤツがあるけど、あの疫病神コロナ相手に宣言なんて、へんだなあ。この違和感は何だろ?
 休戦宣言なんてのもあるけどそれかい?、そうか、わかってきたぞ、この違和感は、宣言しているものには実は明確な当事者能力がないからだな。
。何しろウィルスってわけのわからん奴と真暗闇で手探り喧嘩していて、一方的に辞めたッて大声を出せば、向こうも分ってくれるのか?

 いや、まあ、人間側だけがやるって言っても、あっちは目も耳もない奴で何の関係もないのに、それを「宣言」なんて高らかにいうから、どうにも違和感があるんだな。
 解除宣言というのは、コロナに「科学的に」打ち勝って解除ではなくて、「政治的に」勝ったことにしたくて、いかにも一丁前の「宣言」らしい。そこんところがどうもしっくりこない。宣言なんてもったいぶって、コロナに笑われてるぞ、「緊急事態地域指定」にしたらどうだい。

 つまり誰もがよーく知っているんのだ、「コロナはもう無くなった」のではなくて、「コロナはまた来る」にちがいない(かも)ってね。戒厳令解除ほんとにいいのって。
 それなのに今日の夜からはどんちゃん騒ぎ、とまではいかないが飲み会をやりたくなるとしても、いいのかなあ、なんだか酔えないかもなあ、面白くないや、なんて思っちまう。

 それなのに立て板に水のごとくに甲高い声で、とうとうだらだらと原稿を読む読む読む、総理のシタリ顔と作り声が、だんだんと耳と目にザラザラしてきた。声だけにした。
 防疫の専門家でもあるまいに、日本はよくやって世界のモデルだ、これから世界一の復興投資をする、自慢げな単語群、そしてその態度があまりに平板なこと、左右に顔を振っているのは原稿を読むからで、それって有能な官僚が書いたのか、この人の本当の顔と声はあるのかしら、困るのである。大丈夫かと思ってしまう。ほんとはよい人なんだろうが。

 人間だから迷いもあるだろうに、この人には悩みはないのだろうか、悩みを見せないほうが国民はついてくるんだと思っているのだろ、強い日本かよ、そこが胡散臭い。
 政治家ってユーモアのひとつも言うもんでしょうに、この首相はニコリともしないで、読む読む読む、不気味。「新しい日常」なんていかにも教えてやるってお節介口調で、読む読む読む、暮らしに踏み込む態度を気に入らないよ。この人は実質より損してるような。ほんとはよい人なんだろうが。

 わたしが記憶に残ったのは、総額200兆円を投じるというところだけだった。
 え~っ、200兆円かよ、といってもそれがどれくらいの札束か見当もつかないが、いっぱいいっぱいたくさんたくさんのお金だよな、で、そんな貯金が政府にはあるのかしら、いや、ないよなあ、赤字国債発行とかって未来からの大借金でしょ、う~むう~む。
 あ、これってコロナに支払う身代金じゃああるまいな。

 わたしは超高齢者だから、コロナの最中かその後にすぐに死ぬから知ったこっちゃないけど、コロナ後も生き続ける人たちはタイヘンな借財、超重税がかぶさってくるんだろうなア、そしてまた大地震が来て、、、日本列島崩壊か、ご苦労さん。
 あ、まてよ、わたしが母親のように百歳までもうっかり生きてしまうかもなあ、もう面倒見てくれる金がないな、野垂れ死にか、まあ、いいや、こっちはボケちまって何にもわからないから。

 ところで、わたし自身はここで解除になろうがなるまいが、実は何にも変わりはない。
 このところずっと、ご法度の不用不急外出を、コロナ前と同じように通常にやっていたからね。いや、遠くに用事が絶えてしまった分、コロナ前より頻度高いかもなあ。
 横浜都心繁華街を一日おきに不要不急徘徊して、コロナ下の街の定点(定線・定面)観察を面白く続けたのだ。これをSNSに積極的に書くと、自粛自警団に刺されるのは怖くないが痛いと困るから、書き込みだけでも自粛していたのだ。

 居酒屋で不用不急飲み会をしたかったが、いつもの飲み友達を誘っても、だれも一緒に行ってくれない。不用不急外出老人は愛想をつかされた。
 そこで、ひとりで飲み屋に入ったけど、ひとりじゃ面白くもなかった。やむを得ず、一度だけで不要にした。思えば2月19日に新橋の飲み屋に入ったのが、この世で最後のまじめな飲み会になるかもなア。
 これだけ長くそれが続いたから、友人たちももう飲み会やらないのが普通に思ってしまったかもしれない。 
 あ~あ、こんな「新しい日常」かよ、フン。

2020/05/23

1464【文春屁一発】巨悪と闘う余人に替えられぬ検察官が緊急宣言下の個人麻雀なる微悪で文春屁に斃れて遺した功績が賭博掛金基準

熊五郎:こんちわ、ご隠居はまだ生きてますか。
ご隠居:おお、熊さん、おあがりなさいよ、うん、まだコロナに罹ってないよ。
:コロナの話題でもちきりの世の中に、ヘンな話題が混じってきましたね、例の検察ナンバーツーが博打で捕まったって。
:捕まったんじゃなくて訓告を受けて辞職したんだろ、コロナに飽きたころに飽きないように政府が提供した話題だろうね、ゴシンセツニ。
:ワハハ、検察庁法を改正して政権が検察人事に介入しようとしてるって国会でも反対、ネットでも抗議ツィート多数、でも与党は採決に持ち込もうとしていた、そうしたら今週初めに政府は突然その議案審議を延期しまたね。
:芸人たちもツイッターに登場して、はしゃいでツィート数が500万600万とか。
:うん、そうでしたね、いかにも世論が勝ったみたいで、ネットスズメはやんや。

:ところが実はそうじゃなかった。政権は世論に負けたフリしただけで、次の日に週刊文春がネットで東京高検の黒川検事長の賭け麻雀スキャンダルを暴露、実はこれを素早く知った政府が議案延期したんだね、ひっくり返されたネットスズメは、ただただ唖然だね。
:そうですよ、巨悪と戦う検察トップが、罪にならない程度の賭け麻雀やってたって、こんなの屁にもならないはずなのにねえ、タイミングが悪いですね。
:うん、タイミングと言えばコロナ緊急事態宣言中なのに個人麻雀したのがけしからんというのだけど、個人麻雀自粛要請ってあったたかなあ。
:今どき麻雀した人はゴマンといるでしょにね、あの検事長は誰かに嵌められたのかもしれません。おかしいのは麻雀相手が産経と朝日の新聞屋ってこと、ならばどうして新聞スクープ記事じゃないのでしょうね。
:このウヨク産経とサヨク朝日に加えてオカミ検事の接待賭け麻雀、この取り合わせには昭和の臭いがプンプンして、奇妙に懐かしいね、三文テレビドラマか。
:でも産経新聞は取材だったと言ってますよ。
:じゃあ、検事長も新聞屋を通じて捜査の取材とか聞き込みやってたんだね。
:あ、だったら職務だから、訓告したり辞職する必要はないでしょ、森大臣が国会で言っていた麻雀しながら余人には代えがたい」仕事をやってたんですね、ワハハ、。

:この騒ぎのもとは黒川検事長の定年延長の法解釈変更事件だったよね、それがあれこれ言われて黒川さんはもう嫌になってしまって、今回の事件を文春に暴露することで、身を挺してケリを着けようとしたのかもね、だから弁解をまったくしないんだろ。
:ワハハ、なるほど、黒川自爆テロ説というか人身御供説ですね、これで自分も退任してせいせいするし、検察庁法改正も流れて、更に法務大臣更迭になれば、自爆テロ大成功、検察の独立の守護神ってことになるはずですね。
:どうもそうならないようだね、政権はこれを利用して検察への信頼がなくなったので、もっと介入して信頼回復すると言うだろうけど、その政府も信頼失ったね。
:そう、例の数百万も抗議ツイッターも、今の動きを見てますとね、黒川さんだけを悪者にして、訓告じゃなく懲戒にしろとか退職金が多すぎるとか黒川バッシングばかり、肝心の本質の制度論の問題じゃないほうにどんどん流れていってますよ。
:なんとも情けない庶民だね、今回の文春砲いや文春屁で撃ち落されたのは、黒川はもちろんだけど、じつは純真抗議数百万ネットスズメだね。

庶民のネット豆鉄砲と比べて、なんともクッサイ屁一発で撃滅ですねえ、ワハハ、おかげで近頃は国会中継なんて、お堅いネット番組を見るようになったけど、同じことばっかり質問し同じ答えばかりでイヤになりますね。昨日の森昌子法務大臣のマルキリ録音再生式答弁なんて、初めは面白かったけど、あまり同じだとこの人はバカかと思えますもんね。
:文春屁直撃くらったのは黒川よりも森大臣だね、ついこの間は黒川を「余人をもって代えがたい」重大仕事中だから定年延長したと言ったのに、その口が乾かないうちに辞職承認だからね、黒川の後に余人が就くと検察崩壊だろうにね、唖然、野党は勢いついて森いじめ、彼女はバカのふりしてるね。
:ちょっと前の委員会答弁で、検察官が福島地震で逃げたなんて自分の考えをうっかり言ってひどい目に遭ってから勉強したので、今は賢くなって録音再生答弁ですかね。
:心の中ではかなり恥じ入ってるだろうね、大学同期の山尾志桜里議員にあんなにとっちめられ皮肉られても、中身のある反論できない録音再生になっちまってね、それを聞く山尾も心中は嫌だろうな。
:こういうのって、うちの子供に見せたくないですね、教育上よくない。
:逆だよ、早くから反面教師なるものを教えておくほうがいいよ。
:そんなのいやですよ。これで政府も検察も信頼を失って、一番バカみてるのは国民ですね。この国家公務員定年延長がらみのいざこざはまだ続くらしいのけど、もうばかばかしくなっちまいましたよ。
:そうやって簡単にあきらめるから政治はいつまでたっても良くならない、庶民は文春屁ごときに負けるな

:はいはい、もう帰ります。これから友達と賭け麻雀をやるんですよ。
:おいおい、もう黒川の真似かい、でも賭けちゃいけないよ。
:いや、それがね、黒川さんは麻雀を1000点100円賭けてたのだけど、それだと罪にならないってことが分ったんですよ。
:どうしてだい?
:あ、昨日の国会法務委員会で、黒川さんを調べた検察の人が言ってましたよ、軽~い訓告にしたのは、その程度の賭けじゃあ懲戒対象の賭博罪にならないと判断したからだって。
:おお、検察のお墨付きが国会で出たのかい、じゃあ、コロナ緊急事態解除になったら賭け麻雀大流行だな、博打賭金基準が出たのが黒川検事長が残した最大の功績だな。
:ウン?

2020/05/21

1463【コロナ自粛興行ピエロ】ズッコケ!実はネット世論じゃなくて主人公ピエロのスキャンダルが押した検察庁法改正先送り

●ネット世論で検察庁法改正案次国会に先送り
 コロナ騒ぎの真っ最中に、問題の「検察庁法」改正案が国会に登場、ネット庶民や専門家たちに大いに叩かれていたが、昨日(2020年5月18日)、政府は今の国会議決を取りやめた。これまで安倍内閣は問題法案をいくつも通したが(秘密保護法、安保法制など)、今回はいったんひっこめた形だ。

 次の国会にまた出すというから、まだ先があるのだが、面白いのはネット抗議デモが大きく効いたらしいことだ。
 ツイッター上に抗議のハッシュタグ付いたツィートが500万件を超えたという。わたしもこの数日間、ツイッターの成り行きを眺めていたが、ちょっと面白かった。

 デモと言えば、わたしの初めてのデモ行進参加は、1960年の安保反対闘争で、国会前あたりに行ったのだった。
 さて何回言ったか覚えていないが、あれは若いわたしでもけっこう疲れるものだった。渦巻でもなんてタイヘンだったな、大声でシュプレヒコール出すし、密閉こそしないが密集密接の限りだったなア。今はネットデモだからまったく疲れない。

 そうか、あの時の抗議デモの相手は、今の首相の祖父である岸信介首相であった。あの時は結局はこちら(のちに「60安保世代」と言われる)の負けだった。
 そしてあれから60年、今回のデモはネット上だから、ちっとも疲れないが、参加者数が500万人だかの多数、これがモノ言って、とりあえずは勝ちかもしれない状態になったのか。後にたぶん「20年コロナ世代」と言われる層が、今、新しく生まれつつあるのだろうか。

●実は主人公スキャンダルだったという問題矮小化
 ここまで書いた2020年5月21日の午後2時ころ、ツイッターを覗いたら妙な動きが出てきているのに気が付いた。
検察庁法改正にもっとも直接的人物の黒川検事長に関するスキャンダル記事の画像が出回っている。例の口癖を曳けば、まさにまさに、いずれにしても、その話題の高級官僚、その黒川氏が新聞記者と賭けマージャンをしている、しかも外出自粛のさなかに、というのである。その話題のもとは、スキャンダル砲撃で有名な醜刊文春のネット記事である。

 スキャンダルスクープらしいが、ネットスズメたちは大喜びで、黒川は首切り、政府は窮地かとチュンチュンチュンチュンさえずりが拡大する。
 そのうちに、ただいま国会でその件で質問中というツィート出現、さっそくそちらの中継に飛ぶと、やってるやってる。なんか奇妙に追いかぶさる野党の質問者、政府高官の受け答えには色々な意味でのバカらしさの態度が色濃く漂う。

 どうしてまたこのタイミングにと、ちょっと考えていたら、18日に政府が検察庁法の採決を次期国会へ先送り審議することに決めたのは、このスキャンダル記事登場をいち早くつかんだからであろうと、思いついた。
 ツイッターで数百万件の検察庁法改正抗議ツィートが、政府を動かして先送りになったと庶民たちは思っていたら、実はこののような超下世話な事件による先送りだったのか。
 この落差はどうだ、あまりの矮小化に唖然とするばかり。抗議ツィート千万とスキャンダルスクープ一発、バカらしさがフツフツと湧き出る。

  文春砲が撃ち落としたのはむしろネットスズメどもかもしれない。検察庁法改正案抗議とか黒川検事長定年延長抗議などにまじめにネット書き込みしてたら、突然横から出てきた文春の下世話記事に手柄を横取りされちゃったなんて、実に癪に触るでしょ、ね。

 もちろん今の段階で事実かどうかわからないが、いずれにしても(流行語だな)、これでしばらくはネット世論は矮小話題で持ちきりになるのだろう。
 思い出せば、モリカケ事件の時も本質からどんどん矮小化する方向にネットスズメが飛んで行ったことがあった。本質を忘れてしまう。
 
 政府がとりあえず問題法案を先送りにしたのは、黒川スキャンダルをその原因とするよりも、ネットが政府を動かしたことにしたほうが、はるかに格好よく引くことができると判断したのだろう。
 あるいはスキャンダルジャーナリズムと政権裏口との間で、検察庁法改正という悪手を引っ込めるための、超高級いや超低級な裏取引があったのか。
  さらに考えれば、これって黒川さんの自爆テロかもしれない。置かれた状況につくづく嫌になってね。面白すぎる。
(5月22日午後追記)5月22日朝日新聞朝刊第1面、
なんだか「宣言中」をいやに強調してるけど、
宣言中麻雀なんて誰でもやってるでしょ、
黒川さんは宣言前にもやってるのはいいのかい、
問題はそんなことじゃないでしょ、バカか新聞屋は、
これで検察庁法改正の特定規定が取り下げになり、
内閣の大臣が更迭されたりしたら黒川さんは
検察の独立を守った自爆聖者として祀られるかもなあ、不気味

 今日(5月22日)からこれがどう展開するのか、暇つぶしにはなるが、話題としてはコロナが清潔に思えるほどにも、珍妙な汚れピエロが登場したものだ、ネットデモが一気に馬鹿にされたと、気分が妙に悪い。
 実はこの先のコロナ社会のついて書こうと思いつつも、書けない日が続いていたのだが、いざ書き始めようと持ったら、こんな横にそれる事件が起きてしまった。
 こちらの思考も先送りするかなア。

●今日の朝日新聞朝刊ニューズ重要度順位
 今日(2020年5月21日)、朝日新聞東京版朝刊の一面の紙面占拠度合いから見て、各ニューズの重要度は1位が高校野球試合ストップ、2位が黒川賭け麻雀事件、3位にコロナ緊急事態解除なんだね。
1位の高校野球試合取りやめ事件は、13面全部、14面半分、15面全部、16面半分、29面全部という超大判振る舞いであるのは一体どうしたことだろう、そんな大事件なのかい?、わたしは野球記事に興味ないから、これがなくって夏に紙くず新聞が来なくなるのが嬉しい。

 2位が黒川事件ていうのも不思議であるのは、この事件のもとになる4人組のひとりが朝日新聞の社員であることで、だったら文春にスクープさせなくても朝日がやればいいのに、なんでなの?、え、遊びだからなの?、でも同じ4人組のひとりがいる産経新聞社は「取材」であると言ってるよ、どーでもいいけど、これでまた優秀な(と法務大臣お墨付き)官僚がメディアに嵌められて辞めるしかないんだね、もったいない、ネットスズメが辞めさせろとチュンチュン言ってたのをスキャンダルメディアに横取りされてしまったね、大事件扱いが恥ずかしいよ。

 で、3位が庶民の生活に一番関係が深いニューズのコロナ緊急事態解除だとは、今やこの程度の扱いかよ、ふ~ん、読者をバカにしてるんだな。
 これじゃあ、ネットのSNS経由ニューズのほうが、はるかに早くて安くて良いメディアだなア。

2020/05/03

1462【コロナ巣ごもり長屋談義】淫種ット裸淫のコロナ巣ごもりで来年心配産院崩壊

●巣ごもりで人口問題解決か

熊五郎:やあ、ご隠居、元気に巣ごもりしてますかあ。
ご隠居:おや、熊さん、まあおあがりよ、元気にコロナ蟄居しているよ、時には徘徊に出てるけどね。何だいその巣ごもりってのは?
:おや、知らないんですか、巣ごもりってのは、こうやって家の中に引きこもって出て行かないこと。
:誰がそんなちょっと恥ずかしいこと言ってるんだい、もしかしたら巣ごもりの意味を知らないのかな。この歳になったわたしにゃ無理だよ。
:どうしてです?
:あのね、巣ごもりの意味は、鳥が巣に受精卵を産み、そこれを抱いて温めて孵化させ、生まれた雛が巣立ちするまで巣に居ること、要するに子づくりなんだよ、熊さんはできるだろうけど、わたしゃ無理だね。
:え~っ、巣ごもりとは子づくりのことなんですか、知らなかった、あ、そうか、この際ちょどよいから子づくりして少子化問題を解決しようって、政府で言ってるのかな。
:いや政府が言う筈はないね、だって年寄りや子供もそうだし、いろいろな理由で子づくりできない人はいっぱいいるだろ、なのに巣ごもりしろというと差別助長だね。
:うわ、知らなかったなア。
:でもね、言われなくても、この全国いや世界一斉引き籠り月間いや年間になるかな、できる人はみんな子づくりに励むだろうね、だってね、滅亡の危機が迫ると生物は子孫を残そうとする本能が目覚めるものだよ、まさに今がその時だろ。
:はは、そうかもなア、来年は産院が満員になるかもなア、コロナベビーですね。
:そう、コロナ巣ごもりで日本の少子高齢化という人口問題は解決の方向に向かうかもしれないね。
:えー、まさか、う~ん、コロナのおかげですかあ、楽しみなような、ではこんな狂歌を、。

 淫種ット裸淫のコロナ巣ごもりで 来年心配産院崩壊

:インタネットはわかるけど、「裸淫」はなんだい。
:それはSNSの「LINE」なんですがね、どういうわけかそのライン発音イントネーションを、英語のline風にを強く言わずに、を強く言うので「裸淫」に聞こえるんですよ。
:ほほう、なるほど淫種裸淫巣ごもりって3連発こっぱずかしいよ、その巣ごもりには2密は必要だよね。そこでこんな狂歌を。

 3密は密輸密売密造酒 蜂蜜餡蜜壇蜜は3蜜

:わかっていってるんでしょうが、3密ってのは密閉、密集、密接ですよね。

●マスクファッション時代が来るか

:そりゃそうと、熊さんもテレワークやってるのかい。
:あのね、あっしは大工ですよ、うちにいて仕事できませんよ、毎日現場出勤してます。
:あ、そうだね、うちでPCのキーボード叩いて釘打ちできないね。でもいまに熊さんそっくりなロボットができて、それを家にいる熊さんがPCで操縦するってテレワーク時代が来るかもなア。
:そんなつまらないテレ大工なんていやですよ、現場で仕事するのが一番ですよ。今の様にテレワークばかりで現場忘れる時代になると、怖いことが起きそうですね。
:うん、物づくりが危ういね。熊さんは立派なマスクしてるね。
:これはあっしの手作りなんですよ。うまいもんでしょ。だって毎日現場通いのわが身を守るのですからね。ま、大工の現場は3密ってないけど。
:政府が呉れるらしいアベノマスクじゃダメかね。
:あんな小さくてスカスカじゃあ危なくてね、国会でくっちゃべってる分にはいいでしょうがね。
:それにしてもマスク大流行だね、着けないで街を歩くと非国民扱いだな。
:眼だけしか表情がないから困りますね、街で出会う知らない人の顔の、マスクで隠れている範囲を想像するんですよ、もしかしてこの人は絶世の美人かもなあって。
:はは、熊さんもイケメンかもって思われてるよ。わたしも若者って思わ、。
:ヨーロッパのあたりじゃあ有名なファッションデザインブランドのマスクもでているとか。こうも流行すると、そのうちにマスクデザインに奇抜なものが出てきそうで、楽しみですね。
:マスクに唇を刺繍するとか、カラスやペリカンの嘴の形にするとか、顔全体を覆う変装マスクとかプロレスマスクとか、いや、戦争だから千人針を刺すとか。
:そうですね、夏の海ではビキニ水着にマスクもセットにして4カ所を隠すとかね。
:ワハハ、そのうちに素っ裸でもマスクだけは着ける時代が来るな。公衆の面前でマスク着けないと猥褻犯でつかまるとか、。
:ではマスク狂歌を。

 マスク付き十万円がやってきて
           請求書には117兆円

 布マスクよりもプロレスマスク呉れ
           コロナなんかコテンパンだ

 福翁を十枚重ねて紙マスク もの言ふ唇寒けりゃ覆へ 

:よし、わたしも負けずに、でもちょっと優雅にね。

 春過ぎて夏来にけらし白妙のアベノマスク未だ来たらず

 君がため初夏の街にいでてマスク買ふ
           わが衣手にコロナ降りつつ

 買い物にうち出でてみれば白妙の
           マスク高値に腹を立てつつ 

 清水へ祇園をよぎる桜月夜 白マスクの人みな美しき


参照:コロナ大戦争おろおろ日録