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2024/03/01

1798【少子化時代】東アジアの半島国コリアと島国日本は人口減少でも競争するものだろうか

  2023年の日本人口での出生数が、総務省から発表された。毎年のように、今年も減少して記録更新とのこと。今に日本列島は無人になってしまうと思ってしまうのだ。でもたぶんそうなることはなくて、何かが起きて人口減少ストップの時来るのだろうなあと、希望的に根拠もなく思うのである。


 ところが、隣の半島国コリア(大韓民国)でも少子化が進んでいて、その勢いは日本以上だそうである。その出生率の減少傾向は、200年に日本を追い越して、というか日本よりも低くなって、どんどん下がるばかり、いまや072とは、世界一かしら。
 コリアについては、日本との間の歴史的な経緯もあって、何かと日本と競争する話を聞くのだが、こんなことに日本を追い越せと頑張るのではあるまい。東アジアから人間がそのうちに消え去るのだろうか。
 これって、日本とコリアはやっぱり同じ民族だから似ており、少子化も同じように進むのだろうか。チャイナは少子化政策をとっていた時代がずいぶん長かったから、更に少子化問題を抱えているだろう。もちろん高齢化もんだも大きいだろう。とすれば、東アジアから人間はどんどん減るばかりで、どうなるのだろうか。


 もちろん少子化と高齢化は対になっているから、コリアでも高齢化は著しいのだろうかとみれば、全人口に対して22年老年人口比は17.4パーセントである。日本のそれは29パーセントであったから、どうやらこの値は日本に追いついてはいないらしい。ここで「追いつく」という言葉が正しいのかどうか知らないが、そういう現象である。

 ところが14歳以下の2022年の年少人口比率は、コリア11.5パーセントに対して日本のそれは11.6パーセントで、実質的な差はない。つまり年少人口減少は日本に追いついたが、老年人口比率はまだ追いついていならしい。それだけコリアの少子化速度が日本よりも先に進んでいるということだろう。

 上下二つのグラフを見ると、日本の年少人口は11パーセントあたりで減っていかないのだが、コリアでは現在が11パーセントあたりになっており、この後に6.6パーセントにまで減少するらしい。日本の半分とは劇的な感もする。
 老年層も、日本が39パーセント弱で変わらない傾向になろうとするのに。コリアでは48パーセント近くまで増えていくのも、ずいぶん違う。

 何かというと日本と比較してしまうコリアだが、かなrずしも同一歩調でもないし、コリアが日本を何でも追い越しているのでもないらしい。経済の比較では勝ち負けみたいな感情が働くらしいが、人口という社会現象でもこの2国間に競争意識があるものだろうか?

(20240301記)

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伊達美徳=まちもり散人
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2024/02/27

1797【もしトラ】もしかしたら今年中に実現するかもしれない地球リスク「トラプーシ世界」

  「もしトラ」なんて言葉がはやっているらしいが、知らなかった。もしもドナルド・トランプがUSA大統領になったならという、リスク対応のあれこれを言うようだ。ネットで見ると、「ぼぼトラ」「確トラ」なんてのもあって、さすがにあのアメリカトラさんは、日本柴又の寅さんとはスケールが比較にならない。

 友人からメールが来て、「もしトラ」から思い出して「もしドラ」ってのが昔あったという。そうだった、このドラはドラッカーという社会経済学者だった。もう10年以上前だったろうか、「もしもなんとかかんとかがドラッカーのなんとかか・・」という小説がえらく流布した時があった。長い書名なので「もしドラ」と縮めていたっけ。

 わたしはその本を読まなかったが、今ネットで探した。「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」(岩崎夏海著 2009年 ダイヤモンド社)であった。
 これと「もしトラ」を結ぶなら、「もしトランプがUSA大統領になり、ドラッカーの『マネジメント』を読んだら」となるのだが、こういう小説を書く人がいるのだろうか。いや、だれかぜひ書いてほしいと思う。トランプにちゃんとした勉強をさせたいものだ。

 「もしトラ」を案じる日本のジャーナリズの最近の言説について、USAに住む人はどう思っているのだろうか、日本のようにリスクとしてみているのだろうか。そんなことを考えていたら、カリフォルニアに住む大学同期の畏友が、USAにおけるトランプ模様についてメールをくれた。下記に要約する。

 現在トランプが直面している厄介事を見よう。

1.アメリカでトラが勝った勝ったと騒いでいるのは、共和党の右翼とMAGA(Make America Great Again)の連中だけで、しかも勝ったのは予備選挙の数州のみ。

2.日本の新聞は、残りの半分の民主党のことはほとんど触れていないのは何故か? (日本は右翼か)。

3.現在トランプは、民事裁判で負け500M$の罰金を課せらたが、支払い能力は?、更に職業的にはNY州から追い出されて現代版村八分状態。国外諸国(サウジ・アラビア、アイルランド、イスラエル等)からの罰金刑もある。

4.それに加えて3月25日から刑事裁判がはじまる。現在の予測ではトランプの有罪が濃厚。現時点で、91件もの悪事で起訴されている。と言うことは、金銭では始末の出来ない懲役刑が待って居るということ。

 この友人はUSAに半世紀を超えて住んでおり、市民権も獲得している。まともなUSA市民はトランプなんて相手にしていないとのこと。
 日本はトランプの心配よりも、自国の政府のドジなことや庶民の賃金がちっとも上がらないことを心配せよと、忠告をくれるありさまである。

 そうかもしれない、と思うのは、2月26日の日本の朝日新聞の第1面トップ記事が、゛トランプが大統領の共和党候補になるための多くある予備選のひとつで勝った゛、というニュースである。まるで大統領に当選したのかしら、あるいは日本も近いうちにUSA大統領の候補者を選ぶための予備選のひとつをやるのかしら、と思うくらいだ。ちょっと大きすぎると思う。

 それにしてもわたしもトランプリスクには戦々恐々の感がある。もしトランプが勝ち、当然ロシアプーチンは勝ち、もちろんチャイナシチンピンは続く。これは気候変動と並び立つ地球リスクである。コロナが終わったら、また次のリスク地球かよ。

 この地球リスク「トラプーシ世界」って、わたしが生まれたころのスターリン帝国・大英帝国・ナチス第三帝国の鼎立時代に、なんだかよく似ている。生誕時の世界情勢からようやく逃れ出たと思っていたら、死亡時の地球情勢は元に戻っていたなんて、トランプじゃなくてトラップにかかったみたいだ。ひどすぎる人生である。

もしドラえもんどこでもドアがあるならば
こんな地球にオサラバしてやる

(20240227記)

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伊達美徳=まちもり散人
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2024/02/16

1793【せいぜいAI時代】これからは何でもかんでも誰もかれもが生成AI統一教にひれ伏す時代か

●出たとこ勝負凋落日本

 わたしはこんな経済の話なんて全くわからないが、たまたま見つけた今日の新聞の記事の一部に目が行った。

 1989年と2023年の諸統計数値比較だが、この1989年がバブル絶頂期と書いてある。そうだったか、この年にわたしは28年間所属していた組織を離れて、一介のフリーランスの都市計画家になったのであった。

 その時はよくわからなかったが、実はバブル景気の絶頂期にあったのだった。ということはそこからは景気が悪くなるばかりだから、フリーランスなんて不安定な人間になるべきではなかったのかもしれない。渦中にいる者にはそこが絶頂期とか没落期とかわからないものだ。
 
 10年くらいは結構面白いフリーランス人生であったが、やがてバブルパンクがやってきて、どんどん不景気になってきた。上の比較数値を見ると、その後の今までには、どんどん悪くなる方向らしい。
 それはまた、次のような新聞の示す数字を見るとわかる。


 日本はある時期はGDPとかGNPとかが世界一になったと喜び騒いでいたが、そのうちに中国に追い抜かれたとかって、悔しがっていた時期があった。それももうあきらめてドイツにも抜かれるというありさまである。

 へえ~、そうなかあ、コロナで逼塞中にそうなったんだなあ。でもわたしは実のところはもうどうでもよいのである。だって、わたしは超高齢になって先がないからだ。そのことは敷衍すれば、こうも超高齢者が多い日本全体としても、国家全体がもうどうでもよい、てなことになるに違いない。

 どうも最近の政治のデッコミヒッコミのバランスの悪さは、だれもかれももうどうでもよい日本になってしまっているからに違いない。出てくる問題を俯瞰する判断をしないで、その時に必要なことをその場で解決するばかりのような気がする。ああ、出たとこ勝負場当たり時代なんだなあ、考えようでは気楽なもんだ。

●新興宗教AI統一教

 そんな気楽な時にふさわしい便利な道具が出てきた。「生成AI」なるものだ。これがまさに出たとこ勝負の解決道具らしい。まるで新興宗教のように、AI神様に身の上も身の下も何でもかんでもお伺いを立て、出たとこの答えにとりあえずすがれば、とりあえずの日々何とかなるらしいのだ。
 
 そいつには、こんな使い方があるそうだ。

 まあ、上等なの占いのようなものだろう。これからはこのAI教の教祖様に何でもかんでもお伺いを立てる世界が来るようだ。この安易な宗教がこれからどんな社会を生み出すのか楽しみだが、わたしが生きているうちはまだAI統一教会にはなるまい。

 でも、そういう世界のドタバタって面白そうだから、もうちょっと生きて面白がって眺めてから死ぬことにしたい。それにしても何でもかんでもAI様に聞いていると、だれもかれもが同じような頭の構造になるだろうから、それもつまらない世界だ。やはりそれが来る前にあの世に避難しようかな、、。 
(20240216記)

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伊達美徳=まちもり散人
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2024/02/09

1791【言葉の酔時記:無洗米】意味不明の高価なコメだが「無銭米」の変換間違いか

  妙な名前のコメを近くの食品量販店で買ってきた。5㎏入りの袋の中央に「あきたこまち」とあるのはコメの銘柄だろうが、その右上に「無洗米」と大きく書いてあり、さらに「とがずに炊ける」とも書き添えてある。

 はて、「無洗」とは「洗って無い」ということだろう。でも普通は買ったコメを洗って炊いて飯にしているのが日常のことだ。それなのにわざわざ洗ってないと断わるのはなぜだろうか。

 同じ「あきたこまち」の米袋でも、無洗米と書いてないものもたくさん積んである。それらとこの洗ってないのとはどう違うのかしげしげ眺めたら、値段が違う。「無洗米」の方が200円も高いのだ。洗う手間がかかってない方が高価とはなぜ?

 「とがずに炊ける 無洗米」は特別な栽培方法であり、販売前に洗うと、例えば超美味とかって効果がなくなるにちがいない。だから消費者に洗わないで売るのだろう。買ってから洗うのは、すぐ炊くから効果があるのだろうか。研ぐのもいけないらしい。

 近ごろは「コメを洗う」と言うのが普通だが、わたしが少年のころは「コメを研ぐ」と言ったものだった。コメに糠が多くまみれていたので、洗うときにしっかりと研ぐように何度もかき混ぜるのだ。近ごろは精米がきちんとしているから洗うだけでもよいと言う。

 そういえば少年のころ、米を入れた一升瓶に細い木の棒をさし込んで、何回も撞く作業をさせられたことがあった。あれはたぶん配給の玄米を家庭で精米する作業だったのだろう。撞いたコメを水で洗いつつ研いだのも、糠を拭うには洗うだけではなく研がねばならなかった。

 この「無洗米」のいう「とがすに炊ける」とは「研がずに炊ける」の意味だろうから、「洗ってない米を研がないでも炊ける」ということになる。つまりこれは「無洗米かつ不研米」ということかしら、どうもよくわからない。洗ってもないし研いでもない「無洗米」なるコメは、いったいどんな付加価値で200円も高いのか。

 ところで、新商品として開発してほしいコメがある。それは「無銭米」または「無円米」である。待っているぞ。

(20240209記)

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2024/02/07

1790【マンション名称】建物をマンションと詐称するだけあって地名も詐称する共同住宅

  ずいぶん久しぶりに雪が降り、しかもうっすらと積もった。南関東あたりでは大騒ぎである。北国の人々にいつものように嗤われているだろう。
 わたしも中越の山村に行かなくなってもう10年くらいだろうか、あの山村の雪は4mも積もる豪雪そのものだった。雪国育ちでないわたしは、人間はこのような酷な気候でもよくもまあ暮らせるものなんだなあ、と感心した。

 ようやく天候回復で街並み探訪徘徊も再開だが、日々に足の力が衰えるのを感じる。コロナ後にようやく建設が動き出した感のある横浜都心部街歩きは、街並みの変化を楽しむのだ。今日は昔々の遊郭だった街の中心にある通りを歩く。

 中央分離帯には桜などが大樹となって、ミニ公園通りである。かつては両側は紅い灯でにぎわっていたのだろうが、今は静かな住宅街である。


 おや、こんなところに共同住宅ビルの建設が始まった。でもこの土地のまわりは、前面道路の側だけは空いているが、他の3方はどれも高層共同住宅ビルに囲まれている。この敷地に共同住宅を建てても、ほとんど日照を期待できないはずだ。

道路のほか三方(東西南側)を高層共同住宅で囲まれた敷地

 そのような住宅でも売れるのだろうか。「マンション」と誇大言葉で日陰住宅を売るのかしら。しかも、ここのあたりは70年前まで迄は横浜遊郭とて、いわゆる赤線街だったところである。今は静かで便利な都心部の住宅街だが、かつての地域イメージを拭うのはなかなかにむつかしい。

 このあたりはかつての仕舞屋風の赤線名残の家々は次々と消え去り、いわゆるマンションなる高層共同住宅に建て替わってる。歩きつつそれらマンションなるビルの名称を読んでいて、おもしろいことに気が付く。どうも地域名をつけるのを避けているらしいのだ。

 このマンションの類のビル名称のつけ方は、ある程度の約束事があるようだ。まずはカタカナでなにか高級そうな言葉をあてて、そのあとに地名を続けるのが、ポピュラーな方式であるらしい。ここが永楽町とか真金町とかいうおめでたい町名だから、ビルの名に積極的に使っているかと言えば、そうではないらしいのだ。

 とりあえず歩いている昔の遊郭外の中心の道路(なんという名称か知らない)に面する、共同住宅の名称を拾ってみた。上の写真のように看板を撮ったが他にもまだまだある。どうやら「大通公園」が人気地名であるようで、中には「・・大通公園南」とあるそばに「・・大通り公園西」と名付けるものもあって混乱する。

 これを見てわかるように、正しいここの地名をビル名に充てているのは「アブニール永楽マンション」と「スカイコート横浜真金町」2棟のみであった。そのほかにもたくさん採集したが「・・大通公園」とか「・・伊勢佐木町」とか、この町の外にある地名をつけている。

 大通公園は隣だが、この公園は元が川だから長すぎて位置決めにならない。伊勢佐木町は鎌倉街道を挟んで差に無効だから、かなり離れている。「関内」とつけているものもあったが、駅名にせよ地名(正式にはこの地名はない)にせよ、あまりに遠すぎる。それで初めての来客が迷うことはないのだろうか。

の位置に遊郭時代に大門があった 黄の位置に遊郭時代からの大鳥神社
この二つを結ぶ道が遊郭の中心部 共同住宅名はこの道沿いから採集

 マンション(庭園のある豪邸のこと)でもないのにマンションと詐称して売るのだから、地名だって大通公園とか伊勢佐木町とか、横浜でイメージが高いところを勝手に持ってきて、地域イメージも詐称するのだろうか。どこでもよいのなら「山手」とか「みなと横浜」とかつけてはどうか。普通の神経なら自宅をマンションというのも、わけのわからんカタカナも恥ずかしい。ファーストクラスとはすごいネーミングである。

 それにしても共同住宅ビル名は、わけのわからん外来語とカタカナ造語で不思議だ。わたしの住む高層共同住宅も、花の名前?らしいカタカナであるが、実は日常生活でその名を使うことはめったにない。地名と地番と建物番号で間に合っている。

(2024/02/07記)

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伊達美徳=まちもり散人
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2024/02/03

1789【ミソジニー】外相にアッそうと超然見下され褒めたつもりの元首相ミソ爺

しこめぶおとこ
 ●政治家のミソジニー失言

 ヤレヤレ、またあの元首相自民副総裁のアソーおじさんの失言か、いやいや、あれは意図した発言だよな。上川外務大臣のことを大いに褒めたかったらしくて、ちょっとレトリックを弄したのだが、なんとも時代に歯向かうミソジニーであったとは、お気の毒。

 「そんなに美しい方とは言わんけど」といったん落としておいてから、「堂々と・・・英語できちんと・・・どんどん・・・云々」とほめちぎると、その落差が大きくなって褒め度合いがはるかに上昇すると踏んだようだ。ユーモアの効果も狙ったのであろう。

狂歌はブログ筆者まちもり散人詠

 ところがその前半がミソジニーだと、新聞屋の餌食にされてしまい、せっかくのレトリックを弄した褒め言葉が無駄になってしまった。あのモリキロー氏の「女は話が長い」以来だろうか。当人はユーモアのつもりだったのだろうが、それにしてもモリもアソーもちょっと古すぎた。言う場を今の時代として心得ていない、いや、老いの無頓着と言うべきか。

 さらに上川さんを「おばさんやるねえ」とほめたら、この「おばさん」を新聞屋はこれもミソジニーと言いたいらしい。でもわたしが思うに「おばさん」とは、中年以上の女性を呼ぶときに、普通にちょくちょく遣う言葉だからミソジニーではないだろう。え?、お前も味噌屋だ、といわれるかねえ。
 ただし、その場にいた新聞屋が聞いた麻生発言が、あの口ひん曲げ顔でいかにもミソジニー雰囲気であったとすれば、これもそうなのかと思うしかない。



 さてこれに対して上川さんはどう対応したかと言えば、言いたい奴には言わせておけと、動じていない態度を見せているとのこと。まあそうだろう、火に油を注ぐ様なことを、一国の外務大臣が言うはずがない。新聞屋や野党の焚き付けにも動じないで、超然黙殺外交であったのがすばらしい。

 それだけで麻生さんに発言撤回させてしまって個人外交の手腕も腕も確かなお方だ。さすがに一国の外務大臣のおばさんやるねえと、アソーさんは言うかしら。
 でもわたしとしては、上川さんに言ってほしいなあ、「アソーのおっさんは、顔も口も悪いお方ですけれども、なかなかにご立派なお方でいらっしゃいます」てなことね。

外相にアッそうと超然見下され 褒めたつもりの元首相ミソ

●わたしのBlack Joke失言

 ところで最近わたしも失言して、同年の旧友からから注意されたのである。まずはあらかじめミソジニーではないと言っておこう。ブラックジョークである。

 昔から親しい友人たちと会合や旅をした後で、そのときの顔写真をEメールで送るのがわたしの習慣である。古希を過ぎたころからその顔写真に、「今回の遺影です」と書き添えることをちょくちょくやってきた。もちろん、「もうそろそろあの世に行く歳だよ、これが役立つかもよ」というブラックジョークである。

 先日のこと、同年のその親しい友人たち十数人とZOOMミーティングをやり、その時のPCデスクトップの参加者が並ぶ顔をスクリーンショット、ZOOM終了後に「本日の遺影です」とメールで送った。これもちょくちょくやってきたことである。

 ところがその中の旧友のひとり(USA在住)が、゛遺影とは俺にはまだ早い、俺はもう少し生きるから、よせ“、なる意味の丁重な言葉で抗議の返信が来た。親友だから何を言いあってもわかるから、それに返信しておいた。「ゴメン、今後はBLACKな冗句JOKEを慎みます。(と言っても、すぐ忘れそうだけど、歳のせいで)」と。

 そこでちょっと考えた。う~む、これまでは、まだまだおれたちは死にっこないけど、立派な年寄りではある、だから遊び写真を遺影というブラックジョークが通じる、そう思っていた。ところが、八十路半ばになり、実際に同年配があの世に行きだした現今となると、本当に遺影になる確率が高くなった。こうなるともうブランクジョークではない。それに私は気付かなかった。

 そこでもう漫然とジョークとして遺影を使ってきたのを、今後はやめることにしよう。漫然としてミソジニーとなるのにも気をつけねばなるまい。
 ただし自分自身についてのブラックジョークはまだまだ続ける。例えばピンピンコロナ願望とか、災害から避難する超安全地帯はあの世、とか。

(2024/02/03記)

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2024/02/01

1788【コロナ三密忘却日本】東京圏に人口集中し観光地に外国人集中しコロナ再発容易な日本列島

●コロナ終わればまた集中する人間

 コロナが終わろうとして、またまたコロナ前の状況がいろいろと戻ってきているそうだ。それには割ることもよいこともある。
 その一つは、外国人観光客の流入が著しく増加して、またもや観光公害ーいまどきは格好つけてオーバーツーリズムというそうだがーが起きてきているという。これは短期的人口移動が繰り返し起きていることと言えよう。

20240118朝日新聞より

 観光事業者にはよいことだろうが、観光地に住む人にとては望ましくないことだ。わたしが鎌倉に住んでいたのは22年前までだったが、わたしの家のような谷戸の奥の住宅地にも、観光客らしい人々が来て玄関前で弁当を食うなんてこともあったようだ。

 もう一つの顕著になってきたことは人口の東京一極集中という長期的人口移動である。総務省の発表によると、2023年の東京圏の転入超過人口は、19年以来9年ぶりに10万人を超えて、東京一極集中が顕著になったとのこと。ま、仕方ないかな、コロナで移動の抑制が起きていたのが、タガが外れたということだろう。

 東京への一極集中は、生活環境が悪化して嫌われてきていたが、今や集中が集中を誘うのはなぜだろうか。集中生活圏形成の方法が上手になってきたのだろうか。例えば再開発事業のやり方とか、交通機関の新設とかだろうか。よくわからない。

(総務省サイトより)

朝日新聞2024年1月31日より

 上のグラフで東京圏の上への突出ぶりで、「東京・神奈川・埼玉」、「大阪」・「福岡」という3圏域集中状況がよくわかる。だが、気になるのはその反対の下に突出の様子である。つまり集中の反対の転出の超過する地域である。

 それらは集中よりも全国に分散しているが、それでも中国地方の広島と岡山、関西地方の兵庫、東海地方の愛知、静岡などの、その地方の中心的な県の人口転出ぶりが気になる。今後中央新幹線が開通すると、これらが更に進むのか、反対に鈍化するのか、どう変化するのだろうか。あるいは能登地震がどう影響するだろうか。

●コロナ禍の集中災禍を忘れた人間

 わたしはこのような状況から考える。人間はどんな災厄に出会っても、ほとんど反省しないのだなあ、ということだ。それはコロナパンデミックにおいて、最もよくないこと避けることは大勢の人間が密に集まることであったはずだ。三密なんて仏教用語を意味を替えてまで流行させて、密な集合行為を避けることを強要したのをもう忘れたのだ。

 観光産業振興とて、コロナにかかっているかもしれない外国人観光客を大勢招き入れて観光地に密に集中させているが、これはコロナ禍中は最も避けるべきことだった。しかし今はこれがもっとお必要なコロナからの復活策であるらしい。そういうものなのかしら。
 あるいは東京圏への顕著な人口集中が再び起きている。都市再開発を進めて人口集中をさせる政策促進は、コロナ禍のときは人口分散こそが災禍を避ける行動であったはずだ。

 つまり東京圏には居住者を一極集中し、全国各地にある観光地には観光客を集中し、日本列島は中心部の周縁部も三密状態が再現しつつあるというのだ。コロナから見ると再び蔓延への道筋をつけてくれていると喜んでいるに違いない。

 コロナが去った(らしい)とになると、とたん真反対の政策になってしまった。あの時の三密禁止は、コロナが存在するときにやればよかったことなのか、コロナがいないとその必要はないのか。もうコロナは地球上から消えたのか。

 次にコロナが発生したら、人間はまたもやあの時の騒動から始めることになるに違いない。それまで何年かあるるのだろうが、その間に人間はコロナを忘れて、繁栄すればそれで幸福なのである。これってもしかしたら、そろそろ地球上の人間が過飽和になろうとする時に起こる「終末期のヤケクソ行動」が始まっているのかもしれない。 そのあとに来るコロナでどうなろうと、今の人間は関係がないってことだ。

 それならそれで、わたしも今のうちに楽しんでおいてから死にたいものだ。(20240201記)

(2024/02/03追記)
 
今朝の東京新聞に、関東一都三県のコロナ感染者数につき、去年5月からの動向を示すグラフが載っている。昨年夏の第8波がおわり、12月から今年にかけて第9波が押し寄せているのだ。


 この右上がり尻尾のコロナ第9波は順調に上昇するにきまっている。だって、去年の第8波の時と違って、今じゃあコロナを忘れて街は三密だらけだものね。横浜中華街なんて超混雑して、店は食い物屋ばかりだし、だれもかれも歩き食いしているし、マスクしてる人はほとんどいないし、さてさてこの先がタノシミだなあ。

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2024/01/29

1787【世界選挙年】今年は世界人口の半分が選挙資格ある各国政重要選挙年とて怖い来年の地球

 朝日新聞(2024年1月28日朝刊)によると、今年2024年は地球上の多くの国や地域が、国政上で重要な選挙を行うそうだ。その投票できる人口は、世界人口の半分に達するというから、まるでコロナパンデミック並みである。そう、結果によっては、コロナよりもひどいパンデミック地球になってしまうかもしれない。


 かのウクライナでコロナをしのぐかの禍をもたらしているプーチンがいるロシア、そのプーチンと並ぶ禍をもたらす惧れあるトランプが優勢のUSA、世界一の14億人以上の人口を擁するインド、どちらも2億人以上もいるインドネシアパキスタン、そしてEU議会などなど、いったいどうなるのか。

 来年からトランプ・プーチン・習三強支配地球が出現するのかしら、それは何をもたらすのだろうか。コロナという災禍を通過した世界は、地球的規模の災禍に一丸となって対応できるように教訓を得ているのだろうか。政治的災禍にはワクチンはあるのだろうか。

 いや、もしかしたら新型コロナウィルスに感染した人間、そのワクチンを接種した人間は、その後遺症や薬物のせいで、これまでとは異なる知性を持つ生物に変化しており、これまでとは異なる投票行動をするかもしれない。それは良い方向に動くのか、災禍拡大へと動くのか。

 USAのトランプ騒ぎを高みの見物していると、人間はどうやらおかしな方向へ、知性劣化へと落ち込みつつあるような気がしてならない。それがUSA特有のことなのか、それとも人間の一般的な推移の方向なのかさっぱりわからない。いやいや、そうではなくてコロナパンデミックのせいなのだと誰かに言われると、無理やり納得できそうだが、。

 日本の政界の今の知性を失いタガを外したドタバタ騒ぎ(自民党派閥ネコババ事件)を見ていると、これってコロナの後遺症としか思えないし、そう思うとなんだかほっとする。あんな政治家を選出する投票行動は、コロナ後遺症しか思えない、あ、いや、今の国会議員はコロナ前の選出であったかしら、それならばもっとたちが悪い。

 思想家の内田樹氏が、維新的民主主義と題して東京新聞にコラムを書いている。今や選挙民は自分より優れた人に政治を託するのではなくて、自分が理解できる範囲の言動の程度の人に政治を託する時代になった、ポピュリズム政治とはそういうことである、という。


 今の自民党騒動対象の人々を選ぶことと、USA大統領にトランプを選ぶことは基本に同じであるらしい。こうも東西南北に広く災禍がおこるのは、やはりコロナやら気候変動やらの地球規模の災禍が、人間の知性の衰えを招いている証拠であろう、そう無理矢理にでも思いこむことにする。
 こうなれば身に直接に災禍が及ぶ前に、絶対安全圏のあの世に避難を急ぐしかないと、ますます思うばかりだ。

(2024/01/29記)

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2024/01/27

1786【神宮外苑再開発】20年前策定の再開発構想は進行中の現再開発計画とはどう違うのか

 今朝(2024/01/27)の東京新聞に、近ごろ東京で話題の明治神宮外苑再開発について、新発見資料の存在を伝えている。曰く「緑の外苑守る「幻」構想』ー20年前 専門家ら取りまとめ」と題して、2003年に明治神宮が専門家たちに依頼して作った外苑再開発構想があったというのである。

 今日の新聞記述を読むと、どうやらそちらの構想の方が現再開発計画よりも優れている、という論調らしい。これからこれを基にして(かどうか知らないが)、外苑再開発を検証する連載を始めるとのことで、オリンピック国立競技場騒動以来の外苑騒動野次馬としては楽しみである。

 ところでこの構想があったことについて、わたしは2015年にこのブログに既に二つの記事を書いている。なお、これらは競技場騒動のの都市計画家不在(に見えること)へのイチャモンブログだが、現在の外苑再開発騒動では大西隆さんと大方潤一郎さんという学系都市計画家が二人登場している。

●参照1:2015/09/29・1129【新国立競技場騒動】神宮外苑地区に十数年も前から関わり国際コンペの企画や技術支援やら都市計画の変更など本質的なことを担当してきた都市計画家の重い存在

●参照2:2015/12/29・1160【五輪騒動】建築家はあれこれやかましいが都市計画家は新国立競技場や神宮外苑の都市計画に何にも言わないのは何故か https://datey.blogspot.com/2015/12/1160.html

 この2003再開発構想は、明治神宮が日本地域開発センターに委託し、都市計画家の伊藤滋東大名誉教授を委員長として数名の学識専門家による委員会が策定した。だから明治神宮が作った構想である。この時の計画策定作業を担当した委員は、都市計画家は今井孝之(都市設計研究所)である。

 昔ある人からこの構想を見せてもらったが、部外秘と言われたので、上の二つのブログ記事にも簡単にしか触れていない。わたしはこれを見たこともその内容も、歳のせいでほとんど忘れていたので、今朝の新聞記事でアッと思った。

 あの構想にも神宮外苑用地内の公園指定区域内に、超高層ビルが2本もあったことを思い出した。そこで今朝の新聞記事の写真にある構想図を拡大してしげしげと眺めた。
 構想外となっているラグビー場と銀杏並木の間に、高層あるいは超高層ビルらしい建築が2本並んで建っている。その2本のビルの影が地上の落ちている長さから見て、これは超高層ビルにちがいない。思い出したのはここだけだ。

2003外苑構想新聞写真の一部拡大

 構想図全体を見ると、このほかにも外苑外の土地に、超高層(高層か)のビルが4本立つのが見える。そのうちの2本は、都営霞ヶ丘住宅団地の建て替えの住宅ビルのようである。現実としては国立競技場のはみだしのせいで、今は建て替えもされずに消えてしまった都営住宅である。
 さて、東京新聞が詳しく書くであろう今後の記事で、これら超高層ビル構想をどう評価するのだろうか。

(2024/01/27記)

(20240210追記)東京新聞の蒸気の記事について、個人的資料として連載全部をまとめてストックしておいた。→「202401外苑再開発連載東京新聞

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●当ブログの関連記事一覧
 【五輪外苑騒動】国立競技場改築騒動と神宮外苑再開発騒動瓢論集https://datey.blogspot.com/p/866-httpdatey.html

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2024/01/26

1785【矛盾する人間】月までも飛んでウサギを捕まえてもすぐそばの壊した窯の中のごみを取り出せない

  残念!、JAXAは月のデブリ採取を断念したのか。

 はるばる宇宙を飛んで、見事にデブリだらけの月に着地したロボットの奴は、ウルトラ演技に嬉しくて舞い上がって逆立ちをしたまま、これじゃあデブリを採取して持って帰ることはできない、今朝のニュースである。

 ところが東京新聞にはそう出ているけれども、どういうわけか朝日新聞には出ていない。新聞というものは紙面の編集によって、いくつかの事実を並べて別の意味をもたせることができる、いや、読者の独断というか誤解というか深読みを招く技がある、というべきか。

 こう読むべきかもしれぬ、宇宙に飛んでいって月のウサギを捕まえることだってできるのに、すぐそこの東北片田舎の壊れ窯のゴミ取り出しを、10年以上かけてもできないのは、どうしたことか。

 どちらも同じように、特殊ロボットをピンポイントに送り込み、そこにあるガラクタや石ころを採取するのだろう。いや、こちらはピンポイントで月にゴミ(そのうちにそうなる)を投げ入れ、フクシマではピンポイントでゴミを取り出そうとするのである。同じ金をかけるなら月よりも東北片田舎だろうがねえ、なんだか大きな矛盾をはらむ気がする。どちらもミツビシなる軍需企業が絡んでいるらしいのが、なんだか気になる。

 今朝のニュースには、もうひとつ人間のやることに大きな矛盾を感じることが出ている。
 5年前の京都での放火殺人事件、その犯人の裁判で死刑の判決を下したことだ。犯行時にその犯人も重火傷で瀕死となったが、捕らえた国家は金と時間をかけて治療してこの世に呼び戻した。その男を再び人間の手により死に送り込むことにしたのだから、考えてみると矛盾したことを人間はやるものだ。
 これを深く考えると、こんがらがって老いのボケが進行しそうなので、やめる。

(20240126記)

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2024/01/06

1776【新年忘れ物】自民派閥ネコババや旧統一教会問題やらを忘れさせている能登地震

 能登地震で被災の方々にお見舞いを申し上げます。ネットに登場する被災者自らの状況の書き込みに、胸の内にこみ上げるものを感じつつ読んでいる。
 新年早々からこのだ事件の話題で、マスコミもネットももちきりである。日々この話題ばかりで、去年から続くニュースは戦争もあるが、何か忘れているような気がしていた。

元日からこの話題ばかりの新聞

 なんだか隙間風が吹いているような気がしてならなかったが、あ、そうだ、あの自民党巨額裏金事件と旧統一教会巨額寄付事件のニュースが、どちらもパッタリと消えていることに気が付いた。
 そうだそうだ、そうだった、この巨大地震発生で驚愕する中で、これらの関連の人たちは、ほっとひと息ついてお正月をお過ごしに違いない。

 去年の暮れまでは毎日あれほどにマスコミを騒がす日本の2大事件だったのに、元日のの能登地震にすっかりお株を奪われたままだ。今年になってもう1週間になろうというのに、これらの件に関して新聞でもネットでもこれら関連記事を見聞きしたことがない。TVを見ないからそちらはどうか知らないが、たぶん登場してないのだろう。これはどうしてだ。

 もちろん能登震災の報道が重要で大切なことはわかっている。だが、あの安倍派だの二階派だの、裏金だのキックバックだの、何億円の金をネコババしたという政治スキャンダル話は、今年になってからいったいどこに行ったのだろうか。このマスコミに追いかけられないでいる間に、一生懸命になって繕いをやって時間を稼いでおられるに違いない。

 自民党のネコババ関連のお方たちは、いま、能登に足を向けて寝るなんて、とてもおできにならないであろう。だからと言って、この際だからキックバックかネコババだかの全額を、能登震災の救援復興に寄付するって、いや、なさらないよなあ、そんなことしたらせっかく世間が忘れかけていたのに、また思い出させるだけだものねえ。

 もうひとつの安倍暗殺事件のもとになったコリアン発新興宗教巨額寄付事件はどこに行ったのだろうか、その新興宗教団体を解散させるって手続きとか訴訟とかはどうなってるのかしら。この件は昨年暮れのあたりもなんだかこのごろニュースを見ないって感があったのが、今年になって能登地震でますます世の中から忘れられている。

 このさいだからとて、あの集めた巨額な献金を、能登地震救援と復興に役立ててくれと、ど~んと寄付してくるとか、宗教団体であればこそこのようなことを積極的に行うものだと思うが、そのあたりはどうお考えなのだろうか。いや、しないだろうなあ。
 自民党と旧統一教会にとって、能登地震はしばらくは救いの神の仕業になっているかもしれない。 (20240106記)

(20240107追記)今朝の新聞に久しぶりにネコババ議員1人逮捕のニュース、ヤレヤレ。

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2024/01/04

1775【能登はヤバいよ土までも】地震と原発そして北の隣国から脅威にさらされる半島立地は

●地震の緊急放送
 
 能登地震のことを考えているとどんどん不安が募り、今やわたしの恐怖になりつつある。
 元日にTVで叫んでいた女性の声が、耳から離れない。津波からに緊急避難を声をからしていたが、あれは声を出すプロの演技であって、地震に関する一般的な情報になると、突然に冷静なNHKアナウンサーになるのが、不思議と言うか、怜悧と言うか、さすがプロと言うか、これは3・11の教訓なのだろうなあと思いつつ、声が枯れないのかなあと聞いていた。

 「津波が来ますッ、今すぐ逃げてくださいッ、大津波警報が出ましたッ、すぐ避難してくださいッ、決して戻ってはいけません・・・」のような言葉を繰り返していた。
 もしもその時にこんなフレーズが付け加わっていたらどうだったろうか、と後で思ってゾーッぞとしている。

大津波警報が出ましたッ、その範囲には志賀原発が入っていますッすぐ逃げてくださいッ、放射性物質が降ってきますッ、

 もしもこれが叫ばれていたら、能登半島を逃れ出ようとする人々で大パニックになったことだろう。もちろん実際には放送されなかったのだが、それは実際に必要がないから放送しなかったのか、パニックを引き起こさなぬためにワザと放送しなかったのか、いずれだろうか。もしもこの次に実際に必要になっても、集団パニックを起こさないように、放送しないだろうか。考えていてだんだんと怖くなって来た。

 311を思い出すのだ。あの時にこんな放送をすべきだったのだ。でも、しなかった、いや、できなかったのか。あの3・11の時のことは、震災核毒騒動日録として、このブログに書いた記事をまとめている。これに能登のことも書き加えていくのだ。もう一つ別の震災騒動日録「法末集落復興日録もあるのだ。

 実は1月1日のTV放送を見聞きしていた時のわたし(TVを1時間も見ていたのは3・11以来だ)には、志賀原発のことは頭になかった。だが、能登半島の人々はよくご存じのことに違いないと思うのだ。それでも逃走パニックを起こさなかったのは、目前の地震動による大騒動に気をとられてたのだろうか、それともみんな沈着だったのだろうか。

 おりしも次の日には燃える日航機から、400人近くもが18分でパニックもなく避難した。能登半島はまるで航空機のごとくに逃げ場が限られる空間だ。もしも志賀原発で、3・11のフクイチ原発事故のようなことがおこると、日航機からの様に南の加賀に向かって、あるいは周りの海上に素早く避難できるものだろうか。逃げる道は山崩れ出し、海は津波などで楽で安全に逃れ道ではないのだ。

●地震の巣の半島立地の原発

 志賀原発は、実は無傷ではないことは公表されている。安全だと言えるのではあるまい。初めに少しの情報があったが、その後は何も情報がないのが、かえってオカシイ。
 能登ではもう3年のもわたって群発地震の巣になっているので、今回はその中の最大級が起きたのであり、群発地震がこれで収まるのではなく、更に超最大級が起きないとは誰も言えない。それがフクイチ並みの事故を起さないとは誰も言えない。上の震央の分布図に見るように、次第に志賀原発に近づいているのが不気味だ。

 そんなことを思うと言いたいことがある。これはもしかしたら誰もが言いたいが言ってははならないタブーかもしれぬが、わたしのようなノンインフルエンサーは敢えて言う。
 能登の人々はもはや能登から加賀へとエクソダス、国家的プロジェクトの時である。

 だが、実のところは、わたしがこんなことを言わなくても、この地震を契機として、能登の人々は加賀へと確実に移っていくことだろう。地震が来なくても人口減少が急激に進むのだから、地震と原発がその後押しをするのだ。いや、先導をするという方が正確だ。

 実は2011年震災の時に東北地方の町や村から、仙台へと人々は移るに違いないことを思い考えて、このブログにも書いたことがある。そしてその通りになっている。半島の能登は東北よりもその勢いは絞り出されるように急に進むだろう。

 わたしは2004年に、能登の街や農漁村を5日間にわたって、100キロもの長距離を歩いたことがある。そしてつぶさにその生活圏や植生の有様を眺めたのであった。特に農村の過疎化は目に見えていたから、あれから20年ででさらに進んでいるだろう。農村と漁村と比べて、漁村の方が衰退が遅いように見えた。あの美しい「間垣の里」はどうなっているだろうか。

 あのときに歩いた村里は、この地震で今はどうなっているだろうか。その時にも思ったのだが、地震が起きると地形的に漁山村は孤立が起きることだ。歩いた数日前に集中豪雨があって、寸断された道を歩いたのだったが、その時に痛切に孤立のことを思った。まだマスコミには出ないが、能登でそのような状況にある人々はかなり多いはずだ。
 参照→奥能登100キロウォーク

 地理的に孤立する宿命、地質的には地震の巣、巨大な毒の塊の核発電所、これら内的脅威に加えて、北に隣接する半島や大陸諸国からの外敵脅威もありうるこの能登半島に、どのような明るい未来がありうるのだろうか、とさえ思うのである。

 能登には縁があって七尾には何度も行った、実にいろいろな意味で実に素敵な街だった。古くから「能登はやさしや土までも」と言うと聞いたことがある。だがその土の下の地下から揺すられて、今やその土に裏切られている能登、「能登は厳しや土までも」と言い換えねばなるまい。

(20240104記)

ーーーこのブログの震災関連記事ーーー
・2011年~3/11の記録震災核毒騒動日録
・2004年奥能登100キロウォーク
・2005年~法末集落復興日録
・2000~2006年七尾:能登はやさしや土までも

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2024/01/03

1774【災害日本】ほぼ10年ごとに大地震が発生する日本列島の次はいつ?

●戦災に加えて震災も火災もある新年

 昨年はウクライナからパレスチナへと戦乱が拡大して、困った年のままにくれたが、開けたとたんになんと日本の能登半島あたりで大地震発生である。困った新年出発だ。戦乱は人災であるから何とか止めようがあるかもしれないが、震災は天災がもとだから人間には止めようがない。ひろがるのを防ぐしかない。

正月早々の新聞の第1面は災害記事から開始

 災害は更に続くのだ。次の2日には飛行機が衝突炎上とて、全く世の中に災難の種は尽きない日々である。ところがその飛行機事故は、どうやら能登震災が東京羽田にが飛び火したものらしいのだから困ったものだ。

 衝突炎上して死者5人を出したほうの海上保安庁機は、海上保安庁が能登地震への救援物資などを載せて運ぶものだったという。能登地震が無ければ起きなかった災難である。天災が人災を招いた。海保の死者は気の毒であったが、もう一方の日航機のほうは全員が辛くも逃げだすことができたとのこと。

●災害転倒ビルの風景

輪島市内の転倒ビル ネットで拾った
 災害写真でいつもいくつか目を引くシーンがいくつかあるものだ。今回は輪島
市内の7階建てビルの転倒である。基礎から完全に転げてしまっている。死傷者が出ていることだろう。転倒ビル写真を新聞で見て、これはネットで転倒前の姿を探しだすことができそうだとやってみた。輪島市の中心部をグーグルストリートであちこち動かしていて、見つけた。

上の転倒ビルの転倒前の姿 グーグルストリート
 その周りを見ると、転倒した方向に3階建ての建物がある。高さから見てもろに覆いかぶさる位置である。そこでネットニュースをあちこち見たら、なんとその黒い建物を下敷きにしてしまったとある。まさかということが起きてしまった。反対側とか後方の建物の人たちは口には出せないがホッとしているだろう。

 あれほどきれいに基礎から転んだビルの写真を、2011年の東日本大震災で見た記憶があるので、ネット検索したらあった。ところがこれは輪島のそれと大違いは、横から襲ってきた津波で倒れたのだった。輪島の転倒は地震動のみによるのだろうから、基礎工事の欠陥だろうか、地盤に問題があるのだろうか。1995年の阪神淡路大震災の時は神戸市内を訪れて、たくさんの傾いたりへたり込んだりした建物を見たが、横倒し建物を見ることはなかった。

●地震の名前に元号つける歴史否定感覚

 このたびの能登での地震を、気象庁は「令和6年能登半島地震」と名付けたそうだ。ヤレヤレ、またこの地震も何年前に起きたのか分からなくなるんだねえ、どうして「2024能登半島地震」と名付けないのかねえ。

 そういえば2011年の東日本大震災の時の地震は、なんという名前だったのか、その前の2004年の中越大震災の地震名は?、その前の1995年の阪神淡路大震災の地震名はなんというのかねえ、やっぱり元号が付いているのかしら。そう思って気象庁サイトをみたら「気象庁が名称を定めた気象・地震・火山現象一覧」があった。

 それによると、「平成7年(1995年)兵庫県南部地震」、「平成16年(2004年)新潟県中越地震」などと言うのが正式らしい。元号和暦にカッコで西暦をつけるのだから、「令和6年(2024年)能登半島地震」と言うのが正式なのだろう(この一覧には載ってない)。長たらしいから西暦だけにしなさいよ。「2024能登地震」にすればよろしい。

●ほぼ10年ごとに大地震発生の日本列島

 この一覧表を見て変なのは、1968年から78年までの8件の地震には西暦だけである。どういうわけか82年から併記に変わっている。このときになにがおきたのか、保守系政治家が気がついて命名ルールを変更させたのかしら。さすがにさかのぼって変えさせることはできなかったらしい。

 さらに変なのは、台風や豪雨などは西暦併記はなくて元号のみであることだ。定見のない気象庁である。とにかく地震や台風に元号をつけて呼ぶ庶民を知らない。元号で有名な地震は貞観地震だけだが、一体何年前のことだろうか。

 そもそも元号だけだと、今から何年前に起きた災害か分からなくなるでしょ、災害の歴史を忘れさせようって政策だろうか。わたしが覚えているのは1995年、2004年、2011年そして2024年の各大地震である。この数字を見るとほぼ10年おきに大地震が起きていることがわかるでしょ。元号では分からないでしょ。天皇制と地震とはなんの関係もないでしょ。

 地球の日本列島あたりはほぼ10年ごとに震えあがっている、だから次は2035年前後に大地震が来ますよ、その頃はわたしはこの世にいないからどうでもいいのだけどね。

(20240103記)

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2024/01/01

1773【コロナ明け寿正月】今年も無料弁当配布に並ぶ長い長い行列が取り巻くドヤ街風景に凍える

  今日は1月1日、年の初めである。それがどうした、なにも変わりないでしょ、単に365日前から見ると地球が太陽を一周したんでしょ、人間ごとき微小なるものがそれに何の関係もないでしょ、そう、わたしは生まれから80数回も経験していると、すっかりすれっからしになって、正月なんて面白くもない。

 と、人間が思っていたら、地震の方はこの日を特別に扱ってくれたらしく、われらが列島があるあたりの地球の一部を揺すって、人間どもを大いに驚かし脅してくれたのだ。これはすれっからしでいられない。なんでも能登半島のあたりで大揺れ震災がおきて、正月どころではない事件になっているらしい。能登半島西岸の志賀町にある核発電所でなにか故障が起きたらしい。怖い

 わたしの住み家はそこから遠く離れた横浜、そこの地上20mの空中陋屋だからユラ~リユラ~リと長周期に長時間揺れているのだ。その間にTVがヒステリックに「津波が来ます~っ、すぐ逃げて~っ」てな感じで叫んでいる画面をついつい見ていた。ずいぶん久しぶりにTVなるものを1時間ぐらいも続けて眺めた。この前に見たTVも東北の津波だったなあ。

 TVを飽きてPCに変えてSNSを見ていると、助けて!と言う投稿がいっぱい出てくる、被災動画も次々と出現してくる。現実のもたらす迫力がありすぎる情報の襲来に、なにもできずにオロオロ見るしかない自分を嫌になってしまい、それも切り、これを書いている。

戦争で明けくれる年を逃れ出で迎える年は震災で明ける

SNS投稿の能登震災実況動画のひとつ

 そんな物騒な正月突入ちょっと前の昼過ぎに、ふらふら出て行った先は、神社初詣でもなければ繁華街初売りの買い物でもなければ観光街で雑踏見物でもなくて、その名も正月らしく?おめでたい「寿町」徘徊であった。

 もちろん普通の人出がある街ではないが、実は正月だけに発生するこの街特有の行列となる大勢の人出があるのだ。今年もあるかしらと確かめに行ったのだ。場所はこの地区の真ん中あたりにある小公園である。

中高層ドヤビルに囲まれた寿公園(赤丸内)

 その公園に近づくと、おお、今年も人が大勢いる、いる。この晴れた寒空の下に黒々と立ち並ぶ。あの行列の後端はどこかと、そちらに回れば、この公園のあるブロックを一回り近くもの長さ約250mもある。およその勘定で500人くらいだろうか、でも今や行列は進んでいるから、始めはもっといたのだろう。

行列最先端

行列最後尾

街区を一周する長い長い行列 左向こうが公園
 
ようやく公園へ 左端が最先端

 ほとんどが男ばかり、女は10人もいただろうか、若い人はいないようだ。モクモクボチボチと列は進み、寿公園にしつらえられた正月特別仕立ての弁当配給所へと行列は吸い込まれていく。2段重ねプラケースに飯とおかず、プラカップの味噌汁、ミカンが袋に入れて配られている。これは去年もその前もその前もあった正月風景だ。

公園に掲げられたスローガン?

センター庇下にたたずむ野宿者

 ここから500mも離れていない先には、有名な観光街の横浜中華街がある。そこは今や一年中の四六時中も人が多いから、コロナ明けの今年の今日は特別多くの観光客が内外から集まって、華やいで騒いでいることだろう。それと比べて、寿町のこの人出の特別さはどうだろう、全く世の中どうなっているのかと思う。今年は中華街に回る気力が湧かない。
2023年正月中華街雑踏賑わい風景 今年はもっとすごいだろう

 実は毎年の正月におめでたい寿詣でをしているのだが、変わってよくなってきているのかしら、貧困の風景は相変わらずのようだ。
(20240101記)

これまでこのブログに載せた寿町の正月風景

・2023/01/05【横浜ご近所正月徘徊】港あたりにタワー群、貧困街で炊き出し、中華街は大混雑 https://datey.blogspot.com/2023/01/1665.html

・2022/01/04【コロナ正月】寿町・中華街・元町・伊勢佐木へ旧横浜パッチワーク都心新春徘徊 https://datey.blogspot.com/2022/01/1604.html

・2019/01/05【初徘徊は寿町に】B級横浜ガイド・寿町・松影町あたり:デラシネ日雇労務者が高齢化定住した貧困ドヤ街 https://datey.blogspot.com/2019/01/1180b.html

・2018/12/19【寿町の繁栄】貧困で超高齢化する日本の縮図のようなこのドヤ街は縮図どころが拡大しているような https://datey.blogspot.com/2018/12/1173.html

・2015/01/05横浜寿町ドヤ街は新築高層ドヤ建築が林立して周辺へも拡大中にて貧困ビジネス繁盛 https://datey.blogspot.com/2015/01/1046.html

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2023/12/29

1771【柿色政治家】そのテーマカラーはかつては非人や囚人の衣装の色だったとご存知かしら

 この数日、検察の特捜部によって、国会議員たちの家宅捜索やら逮捕やらが、立て続けに行われている。今朝の新聞に柿沢とかいうお方の記事がある。このか方は逮捕されたようだが、わたしの興味はそちらではなくて、この新聞記事の見だしにある「柿色」である。
 今回の事件の元になった江東区長選挙で、区長候補応援スタッフが柿色のジャンパーを着ていたというのである。この人たちは柿沢某氏のスタッフであることを意味するらしい。

 衣類と柿色でひょいと思い出したのは、歴史家の網野善彦による『異形の王権』という、もう35年ほども前に読んだ本である。本棚から探し出して読み返した。それによると中世では、柿色の衣をつけていた人々は「非人」(ひにん)と言われていた階層の人たちであったという。
 非人とは何者かとなると話が長くなるから、ここでは詳しくは述べないが、この本は面白い。久しぶりに読ませてくれた柿沢某氏に感謝。

 要するに、言葉のとおりに「人間にあらざる人」ということで、賤民もいれば神につかえる人もいれば、身体障碍者もいるし、乞食や病人もいた。上層部の人々ではないことは確かだが、全部が賤民ではなくて特別な階層にいた人々と言う意味に近いのだろうか。

 そしてずっと後世、19世紀末の近代監獄制度ができたころは、監獄にいる囚人の衣装は柿色であった。逃亡を防ぐためか上から下までかなり派手な赤い色であったようだ。この人々も特別な位置にいる人たちには違いない。

 ネットで柿沢某氏の姿写真を検索すると、柿沢某氏はご自分のテーマカラーを柿色になさっているらしい。柿色の歴史的意味をご存知でそうなさったのか、単に姓との連想でそうなさったのか、どちらだろうか。
 いま、柿沢氏は現代における非人なる階層に転落するのかどうか、かなりきわどい所におられるらしいが、でも自ら柿色衣装になさるのは、まだ早すぎると思う。

 では、柿色とはどんな色なのかと、柿沢某氏ご当人の写真と色見本を並べてみる。柿色よりも少し照柿色に近いか。

 そういえば今思いだしたが、都知事の小池某氏のテーマカラーが緑色であるようだ。もしかして政治家はみんなテーマカラーをお持ちかしら。それならその色の歴史的意味もお考えになっておくほうがよろしいですよ。
 ついでに歌舞伎の定式幕を見ると、黒・・萌葱のストライプである。歴史的想像をすると、ここでの柿色は、たぶん、芝居役者は河原者という非人のひとつであったことを意味するのであろう。

  これ以上書くとわが筆のいい加減さがどんどんバレるので、ここらへんで幕引きにしよう。

(20231229記)

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2023/12/27

1770【マイナンバーカード改名】マイナーカード・まいないカード・個人番号カード・コバカ

  今日(2023年12月27日)のNHK WEB NEWSにこんなことが書いてあることを発見した。


 おお、わたしはこれまでに何度も、「マイナーカード」って変な名前だと散々に馬鹿にしてこのブログに書いてきたら、気が付いたのかどうか知らないが、ついに改名するらしい。

 でもねえ、この7月のNEWSでは、あの出痔垂れガンコ大臣コーノさんでさえも、(たぶん)このネーミングが変なことに気が付いて恥ずかしくて変えたかったのに、官房長官がこんなこと言って変えさせないのだった。
 どうやら、このたび官房長官が交代したので、ようやく改名にとりかかったのかしら。
 なんでもいいから、こんな名前なんてはやく変えてた方がいいよ。名前から連想するのが「マイナーカード」ってのも変だけど、「まいないカード」とも連想させられるので、なおさらオカシイ。
 政府発行の重要なカードを賂(まいない)に使えるのかしら、政府に言わせると行政手続きが何でも便利になるそうだから、そうかもしれないとも思う。どうしてそんな愛称にしたのか、言語感覚を疑っているのだ(ねんのため解説:「まいない」とは賄賂のこと)。

 ついでに言えば、変えないと言った前官房長官は、いま大評判の安倍派裏金というネコババ主犯のひとり、見ようによってはあれは「まいない」のような気もする。銀行カードと紐付けするなら、賂も便利になるさ、いや、ばれやすいか、。。
 「紐付け」も金融業界の隠語らしく、わたしはこの歳まで知らなかった言葉だ。とりあえず持ち合わせのカード類をひもで結んでおいた。リンクと言いなさいよ。
紐づけたカード類

 もっとも、改名じゃなくて、法律に言う正式名称「個人番号カード」に戻すってのもあるでしょ、それを縮めて「個番カード」、更に縮めて「コバカ」っていかがかな?、コーノ出痔垂れ大臣は質問者に対してよく人をコバカにする態度の発言をするから、ちょうどお似合いでしょ。

 わたしがこのブログにこれまでに書いたマイナーカード悪口雑言一覧。

・2023/12/22●1767【健康保険証消滅】めったに医者にかからぬし近いうちそれも不要になるから平気だな https://datey.blogspot.com/2023/12/1767.html

・2023/06/21●1692【紐づける】マイナーカードではなぜ「リンク」と言わず「紐づけ」と言うのか? https://datey.blogspot.com/2023/06/1692link.html

・2022/10/21●1651【背番号カード】マイナーな庶民がマイナーなポイントに釣られて作るマイナーカード https://datey.blogspot.com/2022/10/1551.html

・2020/06/10●1468【コロナ用語爺典その2:ひもづけ】個人番号カードと預貯金口座をひもづけて「ひもつき給付金」かよ https://datey.blogspot.com/2020/06/1468.html

(20231227記)

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