●コロコロ変わるから選挙に行く気がしない
熊五郎 寒い時に選挙になりましたねえ、ご隠居。
ご隠居 おお、熊さん、よく来たねえ。寒いと選挙に行く人が減るかもなあ。
熊 そんなことないでしょ、大事な選挙なんだから。
隠 まあねえ、でも実はね、わたしはもう40年以上も選挙に行ったことはない、えへん。
熊 あのね、いくらご隠居がへそ曲がりだといっても、威張ることじゃないでしょ。
隠 そのとおりだがね、政治には興味ないんだよ。棄権もわたしの意思表示なんだ。まあ、格好よく言えば無政府主義者ってところだな。はやく言えばめんどくさい、わからない。
熊 ふ~ん、でもね、今回の選挙にゃ、あれやこれやいっぱい政党があり、政策のようなものが右翼から左翼まで、同じように並んでて、あっしにも何のことかわかりませんや、こりゃ棄権しようかな。
隠 うん、うん、それに政党の代表者が言ってることが、コロコロと変わるらしいな。
熊 そうそう、それなんですよ、うっかり投票したら、次に日にコロッと変わるかもなあ。なんだか、ご隠居の危険じゃなくて棄権思想がうつったなあ。
●一票の重みに大差あってもよいと憲法改正か
隠 今回の選挙でなんといっても一番すごいことは、憲法違反状態って最高裁判所が言ってるのに、な~にかまうもんかって選挙するってことだな。
熊 あのね、それで思うんですが、憲法を変えようって言ってる政党があるでしょ、あれって選挙の違憲状態をなくすために、投票一票の重みがいくら違ってもよろしいって、憲法を変えようってんでしょ。
隠 まさか、う~ん、そうかもなあ。それにしても、むかしは選挙で、憲法改正って大声で言ってるのは、右翼の泡沫候補に決まってたのが、今回は大政党の党首が堂々と言ってるんだね。なんだか世の中すごいことになってきたね。
熊 面白いのは、憲法改正というひとは、たいてい原発賛成と言ってるんですね、何か関係があるのでしょうかね。
隠 そうだなあ、憲法を変えて戦争できるようにするとなると、現代の戦争は核兵器が必要だ、だとしたら核技術が必要だ、日本の核技術は原発に支えられている、だから原発賛成だって、多分、こうなるような気がするけど、どうだろう。
熊 な~るほど、憲法変えると原発栄えるって、風が吹けば桶屋が儲かるよりも、はるかにわかりやすいや。
●さてこんどは選挙民はどっちに流れ着くか
隠 またまた翼賛選挙になるんだろうなあって、ますます選挙に行く気が無くなってるんだ。
熊 なんです、その奥さんの選挙ってのは。
隠、そうじゃないんだよ、翼賛てね、戦争中に誰もかれもが体制賛成派になっちまって、一億戦争につっこんだんだよ、あれみたいにだ~っと選挙のたびにどこかに傾くんだな。
熊 わかった、小泉さんの郵政解散の時にありましたね。それから民主党が3年前にトップになった時もね、あっしたちゃそんときの気分で右でも左でも見境なく流れて行くんですねえ、ほら、え~っと、ポッポのリズムって。
隠 なんだいそりゃ、ポピュリズムだろ。今回はどうなんだろね、民主党がヘマしたから、今度はまた自民党だって、どっど~っと翼賛するんだろうかねえ。
熊 いや、もう原発はこりごりだって、どどっと未来党に偏るとか、、。それにしてもこんなにいっぱい政党があるとなんて書いていいかわかりませんね。
隠 そうだろ、だから私は考えたんだよ、こういう名の政党をつくりゃいいんだよ。
『日本民主自民公明国民生活維新共産社民大地改革社大減税反TPP脱原発消費増税凍結太陽未来みんなみどりたちあがれきづなさきがけ緑風農民新自由愛国労働雑民スマイル幸福諸派無所属党』
ってね、どうだ、無敵の政党名だろ。
熊 ウワッ、そんなの覚えられっこないですよ。
隠 あのな、政党は選挙で略称を使ってもいいんだよ、そこでこういうんだよ『日本ちゃんぽん党』
●参照→またも翼賛選挙
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