2018/07/05

1147【不思議街発見・4】殺風景な高速道路に街路樹を植え高架に蔦を繁らせ、砂漠のような駐車場を森の中にしてはどうか

不思議街発見1】【】【】のつづき

高速道路ジャンクションの地面レベルと高架レベル
熊五郎:こんな高層ビルのなかで騒音も排ガスも機械的にシャットアウトして暮らしても、こどもは外で遊びたいでショ、どこか小公園でもあるのかしら。
ご隠居:こっちの歩道橋に行こうか、あそこに子供の遊び場があるよ。
:え、あんな周りが駐車場と高速道路の遊び場じゃあ、空気がよいはずがないでしょ、よくまあ、あんなところに作ったもんだ。
駐車場と高速道路に囲まれた子供の遊び場
:先日、入ろうとしたらカギがかかっては入れなかったよ。入れない子供の遊び場って、なんだか変だね。近くのカギ持っている住民だけが使うんだろうね。(ブログ参照
:このジャンクションはかなり広くて、広い駐車場もあるから大きな樹木をたくさん植えて森の中の駐車場にすれば、なんとかなるように思いますが、どうなんですか。
:それはいい考え思うけど、じゃあ、その北東の広い駐車場に行って、現実を見ようかね。ほら、ここだよ、むこうの高速道路の下のほうまでも駐車場だよ。
:ウワッ、こんな広いのに樹木が一本もない、これは砂漠ですねえ、暑いなあ、ヒドイねえ、どうして樹木を植えないのかなあ。
:わたしもそう思うよ、森の中の駐車場にすればいいのにねえ。あの高層住宅も森の中に立ち上っていれば、すこしは見栄えもよいだろうに。

:高架の高速道路も並木道にするってどうでしょう。
:そりゃあいいね、できないことはないだろうね、車道の両脇に植樹帯を設ければいいよね。技術的には可能だろから、やる気とおカネだけだね。
:じゃあ、金かけずに直ぐできるのは、高架の柱の根元から上まで緑の蔦を繁らせることですよ。最近は建物で壁面緑化ってやるでしょ、あれですよ。
:それならすぐできるな、この殺風景な高架が緑に覆われるといいねえ、あそうだ、一部にそうなってるところがあるよ、こっちだよ。
 :なるほど、この柱一本だけって、ケチですねえ。こっちの鉄道高架も良く見ると、いまは枯れてるけど、かつて蔦で覆われていたらしいですね。その方が情緒あったのに。
:なんとも殺風景極まるジャンクションの街だけど、ジャンクションの北西に接する三角の公園だけが緑だね。
:ああ、ここですか、緑が多いですねえ、ほう、入り口に扉があって、9時から17時まで開園と書いてあります。夜は締まる公園は珍しいですね。
:うん、よくは分からないが、たぶん、直ぐ近くにドヤ街があり、かつては野宿人もおおぜい居たから、それを締め出すためかもしれないなあ。

高速道路側に常緑広葉樹をもっと密に植えると、騒音や排ガスを少しは防げるのになあ。今のこれは落葉樹だからなあ。
:人間を締め出すよりも、騒音と排ガスを締め出すように、高速道路を取り巻くように森にしたらいいのにねえ。特に駐車場に樹木がほとんどないのは、けしからん、森の中の駐車場にすればいいにねえ。
広大な駐車場を森の中にしてくれると山手の緑と対抗できるかも
:あちらの高速道路の上に見えるのが、例の高層共同住宅ビルですね。その手前にもうひとつビルがありますよ。
:それは学校だよ。
:え、こんな騒音環境に学校ですか
:じゃあこんどはその学校を見に行こうか。

2018/07/02

1146【不思議街発見・3】首都高速道路に周りを囲まれた騒音排ガスジャンクションまん中に大規模高層住宅ビルを建てる不動産デベロッパーと建築家はすごいなあ

不思議街発見・1】、【不思議街発見・2】のつづき

熊五郎:こんちわ、ご隠居、暑いけど生きてますね。
ご隠居:おや、熊さん、そう、まだ生きてるから、今から出かけるところだ。
:そうですかい、じゃあ、さいなら。
:あ、いいからいいから、一緒に行こうよ、徘徊だから。
:そうですかい、じゃあ、一緒に行きましょ、はいはい、、ふらふら歩くね。
:ここはガード下の石川町駅の中華街口改札前、東の方にでると、ほら、広場がある。
高層道路の下の公開空地 右は鉄道高架
:ほお、ものすごく太い柱が何本も高い屋根を支えている、立派だけどあんなに髙い屋根じゃあ、雨が横から吹きこんでしまう。
:はは、だからその屋根の下の半分ほどに、またガラス屋根がかかってるな。
:でも、なんでこんな太柱の高屋根なんですかね、下のガラス屋根だけで十分でしょ。
:いや、熊さん、こちらからご覧よ、あれは屋根じゃなくて、高速道路の高架だよ。
:あ、首都高か、さっきからうるさいと思ってた。
高速道路下の公開区空地の半分にガラス屋根がかかる
:ここの駅前広場は車が入れないようですね。
:車が駅に寄りつくのは西側に細い道路だけだよ。
:なんだ、こんなすごい自動車専用道路を空中に作るけど、地上にはケチなんですね。
:ちょっとこれをご覧よ、ここは「公開空地」だって掲示板がある。普通の駅前広場のような公共施設じゃなくて、私有地を広場にして公開してるんだね。
公開空地の掲示板 水色部分が公開空地、上が駅
公開空地内の白抜き四角は高速道路高架を支える柱
:その公開空地ってのは、建築敷地内の広場とか庭ですよね。これを設けて地域環境の向上に貢献をするとご褒美に建築の法的制限が緩和されるって、大規模マンション開発に適用することが多いけど、どこに建築が建ってるんですかね。
:ほら、この上の高速道路の隙間から見上げてごらん、建ってるよ。
:おお、建ってる建ってる、大きな髙いマンションビルだなあ、すごいなあ、こんな高速道路の傍に建ってるんだ、アッ、おお、あっちもこっちも高架がとぐろを巻いてるよ。

建築にぎりぎりにある高速道路は公開空地の上にかぶさっている
:そう、ここは首都高速道路が3方から交わるジャンクションのまっただ中だからね。この空からの写真をごらんよ。

ジャンクションの高速道路と鉄道の高架とその下の地上部の土地利用状況
:おっ、まわり全部が高速道路スパゲッティだ、すごいなあ、そんな騒音排ガス振動を朝昼晩ず~っと振りまくシロモノができるのを、マンション住民がよく許したもんですね。
:いやそれが逆なんだな、ここにジャンクションが開通したのは1990年この高層共同住宅ビルができたのが2001年だよ。あ、わたしはマンションなんて不動産屋の誇大宣伝広告用語を使わないからね……
:はいはい、この高層マンじゃなくてこの高層共同住宅ビルが、騒音排ガス振動のまっただ中と知っててわざわざ後からやってきた、へえ~、それでも建てる不動産デベロッパーとこれを設計した建築家がすごいなあ、よくやるもんですね。
:不動産屋はその環境でもこの都心立地では市場性があると見るし、建築家はこの環境でも住みよく設計して見せる腕前に自信があったのだろうなあ。
:どちらもすごいですね、実際に建ったし、入居者もいるようですからね。
高速道路上から見る高層共同住宅ビル
:で、その時に高速道路の下を公開空地にして、それと引き換えにビルの高さとか容積率などの都市計画規制の緩和を受けたのだろうね。
:それで既存の高速道路の下を広場にして、どれだけ環境がよくなったのかしら。建築できない高速道路の下の敷地部分を残しただけでしょ。なんか不思議ですね。
:規制緩和の引き換えの地域貢献にしては、どうもねえ。いつ来てもここでゆっくり憩う人たちや楽しく遊ぶ子供を見たことがない。数年前までは自転車に占領されてたね。
:駅前駐輪場にはもってこいですね。ガラス屋根の上が高架だから薄暗いし、車は喧しいし、植栽はしょぼくれてるし、鉄道高架と建物に挟まれてで解放感がないし、う~ン。

:それにしてもこの共同住宅に入居した人は、最初の夜に騒音に驚いただろうねえ。この高速道路は港につながるので、大型コンテナトラックが多いんだよ。
:部屋の中は防音と空調の設備で対応すると覚悟して、鉄道駅や高速道路に直結の交通の便利さとか、都心という買い物や遊びに日常の便利さを優先して入居したのでしょうね。
:電車の駅前の便利さは確かにある。でもね、買い物や遊びの元町商店街とか中華街には、直線距離はまあ近いといえば近いけど、高速道路で三角に囲まれたこの島の中から歩いて行くの妙に不便で雰囲気がよくない。例えば元町方面には、ヘンな歩道橋を渡らなきゃならない(ブログ参照)。
:じゃあ、車で高速道路に乗れば便利でショ、何しろ周りは全部高速道路だから。
:それがねえ、この三角島の中から高速道路を利用できるのは、東に向かう入口ひとつだけ、他の出入り口はけっこう離れたところだよ。

:こどもは外で遊びたいでショ、遊び場とか公園を観たい。
:こっちの歩道橋に行こうか、あそこに子供の遊び場があるよ。
:ウワ、これはひどい、     つづく


(2019年1月15日追記)
 この騒音排ガス高層共同住宅の中の2戸の住宅が、売りに出されている新聞折り込み広告物が、今日、うちに入っていた。100㎡で1億円である。
 いわゆるオクションなるものが、このような立地でもありうるのか、今はバブル時代なのかと、貧乏な私は不思議に思うばかり。




2018/06/30

1345【フェイスバカ6月後半与太記事】徘徊発見、トランプ、世界タマケリ大会、朝日タマケリ新聞、、、

フェイスバカ2018年6月後半与太記事(著:まちもり散人)

6月18日【徘徊発見:南区中村町あたり】
生活感と廃墟感の微妙なバランス


6月21日【神様の数え方】 
へえ~、アメリカ兵って、キリスト教徒じゃないのかあ、死者を「柱」と数えるのは、神道で死者を神として祀ったときの数え方だよ、
あ、そうか、アメリカにも靖国神社の分社があり、戦争で死ぬと、神道の神として祀るんだね、ふ~ん、、
トランプが日本の神道における神様の数え方を、柱(はしら)と言うって知っているとは、教養があるんだなあ、、
でもなあ、柱ってのは「神」となった霊を数えるときに使うのであって、「骨」という物体を数えるときには使わないんだよ。

6月22日【ガンになりたい人】 
アナミセンセイは「大分ガン研究振興財団」の理事さんだから、だいぶガンを研究して、ガンを振興させたい、ガンを普及させたい、ガンを盛り上げたい、ガンにかかりたい、、
そんなお方なのですから、喫煙反対意見にお怒りはごもっともなことと思います。
大分県の有権者はガンになりたくて、アナミセンセイを3期も連続当選させているのですね、たぶん。

6月22日【緑衣の土木】 
無粋な土木の高架構造物も、夏には緑の衣を着るのだが、毎年のように管理者との攻防戦があるようで、すっぽりとは着させてくれない。


6月24日【崖地嵌め込み共同住宅ビル】 
なんかものすごい崖地嵌め込み共同住宅ビル、入り口は上から数えて5階あたりと、崖下の地中横穴?から。こういうのは何階建てというのかしら。下から見あげてびっくりして、ついつい上も確かめたくなり、崖の急坂を登ってしまった。疲れた。
グーグルアースで見たら、その凄さがよく分った。下のほうの5階分くらいは、後が土の中なんですね。まあ、むかし安藤忠雄が「六甲の住宅」という、ヒドイもの造ったけど、あれと同じかなあ。




6月24日【徘徊焼きそば】 
徘徊途中で小腹がすき喉も乾いたので、懐かしいような姿に立ち寄れば、焼きソバと田楽煮しかない店だった。「にく・玉子」中盛り300円とビールを注文したら、酒類はありませんとて、しょうがないや、あまりに昭和過ぎるジジババ料理はマズカッタ。


6月29【ご請求】
こういう書類が来ると、ウッと固まる。発信者が自分の行為に「ご」をつけるのって、どうもイライラする。
丁寧語でそういう使い方もあるだろうけど、いらないよッ!。
でもなあ、つけるなら行為を示す言葉全部に徹底して「ご」を付けろ、マジメにヤレッ!
歳とると自分がめんどくさくなる。店の売り子の変な言葉に出会うと、注意しようかな、いや、やめとこって、こちらが一瞬ウッと固まるのだが、向うから見ると反応が遅いボケジジイだと思うだろう。
こんなことしょっちゅうだもんなあ、その点、セルフサービスはいいなあ。

6月27日【忖度知らないアメリカ】
まったくもお~、アメリカ人はバカだね、忖度ってことを知らないのか、日本じゃあ、こういうときは要請があろうが無かろうが、首相答弁に合わせて、要請がありましたって答え、文書だってすぐに偽造するもんだよ!(20180627朝日新聞朝刊東京版)

6月28日【徘徊発見建築:南区中村町あたり】
どれも同じところにあるから、警察のなにからしい。




●世界タマケリ大会関連与太記事●

6月20日【カケさんの作戦】
朝日新聞、いや、朝日スポーツ新聞って、高校野球100年目とかで、毎日読まないページを送りつけてくるのがシャクなのに、今日はどこやらのタマケリ大会記事で、スポーツ面ばかりか、一面から社会面までも、読まない記事で埋め尽くして、おかげで会見記事が埋没して、カケさんの作戦勝ちだね、あ、ドサクサでギャンブル法通過とかで、賭けさんの方も作戦勝ち、。

6月21日【朝日スポーツ新聞】
この3日ほど、毎朝夕、同じ記事が載るけど、日本とコロンビアは毎日、朝夕にタマケリ試合をして、いつも2対1で日本が勝つんだねえ、ふしぎ? でも、見出しだけ見て、記事を読む気にならない。

6月29【タマケリ新聞】
朝刊36ページの内、12ページが全面広告、残る記事面24ページの内、5ページも占めやがって、毎朝夕の新聞代金を返せッ、フン、たかがタマケリ、はやく負けッちまえッ。国賊になる季節

6月28日【参加チーム名】
TVをぜんぜん見ないが、いやおうなしに目に入る新聞に載る世界タマケリ大会の記事、その参加チーム名を不思議に思う。
 「日本」とか「ブラジル」とか「ドイツ」とか、どうやら国名をチーム名としているらしいのだが、「韓国」だけが「国」とついていて、ほかついていないから、「大韓民国」以外は国を代表するチームじゃないらしい。
 「イングランド」というチーム名があるが、これは明らかに国名ではない。国名なら「イギリス」または「UK」となるはずだろう。つまり「イングランド」が参加するなら、「ウェールズ」、「スコットランド」、「北アイルランド」も参加して、予選で落ちたのだろうなあ。
 ならば日本列島から、「ホッカイドー」とか「シコク」とかってチームが参加して、予選で落ちたのだろうなあ。

6月29日【働き方改革法案通過】
働き方よりも遊び方を規制してほしいよ、負けてこのバカ騒ぎはナンダよ、朝日タマケリ新聞め!

2018年6月30日【新聞ナナメ読み:日本3連敗】
天下の朝日新聞が、毎朝夕の3回も繰り返して同じ記事を掲載するなんて、恥知らずなことやるはずはないから、これは28日から29日にかけて、日本とポーランドが3回続けて試合して、毎回1対0で日本が負け続けているに違いない、ウン、そうにきまってる!

2018/06/27

1344【不思議街発見・2】この歩道橋は交通安全の役目よりもむしろ事故を誘発するかも

【不思議街発見・1 ヘンな子供の遊び場】のつづき
 前回に騒音排ガスの中の子ども遊び場を紹介したが、それはそばの歩道橋の上から発見したのである。
 その歩道橋がまた、その遊び場に劣らずヘンなので、今回はこれを紹介する。
 遊び場と歩道橋との関係は、このようになっている。


これでは分りにくいから歩道橋部分を拡大して見る。
茶色が歩道橋で、高速道路進入路の入口車線をまたぐ
上の空中写真では、何本もの空中を走る高速道路があって、地上との関係が分りにくいので、地面レベルを色分けで描いた地図で示す。
濃い緑が子供の遊び場、赤紫は駐車場、薄紫は車道、
車道に沿う薄黄緑が歩道、水色は河川
上と同じ地図だが、その上空レベルであり、空中にある高架の歩道橋・高速道路・鉄道を示した。
茶色は高速道路の高架橋、紫は鉄道高架橋、細いブルーが歩道橋
では、左(西)の駅方面からやってきて歩道橋を渡ろう。 
 左方向にJR根岸線の石川町駅があり、駅前の高層共同住宅のわきの歩道から歩道橋の階段スロープを登る。歩道橋は歩道にそって上空に架かっている。
 そのまま120mも歩道橋を歩くと下りスロープになり、また延長上の歩道に下りる。あれ、どこかで道路を渡ったかしらと思って振り返って見ると、途中に1車線の道を跨いでいる。

 そんな狭い道のためになぜこんな長い歩道橋だろうかとよく見ると、その1車線道路は、高速道路進入路であった。
 なるほど高速道路というものは、必ず立体交差にするべきものか、義理堅いと感心する。
歩道橋上の風景 左の首の字が見える道路が首都高に進入路で
これをまたぐために120mもの歩道橋を架けたらしい
 以上で分かるように、この歩道橋の目的は、高速道進入車線の入口部分を跨ぐためのものである。わずか1車線を跨ぐためにえんえん120mも歩道橋を架けたのだ。

 普通の歩道橋は、その下に見える幅広い道路とか鉄道とかを跨いで渡るものとして、見ればすぐにその目的が分る。
 ところがここでは、目的とする渡る道路がずっと先にあり、しかも先に続く歩道にそのまま乗っかっているので、目的が分らない。初めての人は、わざわざ歩道橋に登るよりも、そのまま歩道を行く方がよいと思うのは当然である。
歩道橋登り口脇には「この先歩道行き止まり」と書いてあるが
歩道橋に登らないで左の歩道を行く人も多い
歩道橋に登らずにその下の歩道を80mも歩くと、ガードレールがでてきて遮られて歩道が無くなる。その先は高速道路進入路の入口の車路である。高速道路と言っても一車線だけだから狭いので、すぐ向こう岸が見える。
80mほど歩くと歩道が無くなるので、
車道に出て高速道路進入路を横切っていくが
その先は歩道がないので次の交差点までそのまま車道を歩く
 その現地でしばらく見ていると、そこであきらめて80mを引き返して、あらためて歩道橋を渡りだす人は、ほとんどいない。ガードレールをまたぐか、少しだけ戻って駐車場入口のガードレールがないところで、歩道から下りて車道を歩き出す
 ここの位置にエレベーターを設けていないのが不思議である。実は、歩道橋の登り口の横の共同住宅の中にエレベーターがあるのだが、初めてで気がつく位置ではない。

 問題は、そうやって高速道路進入路入口の車道を越えても、その先には歩道橋下に歩道が復活してこないことである。その先の交差点まで、車道を60mも後から自動車に追いかけられながら歩くことになる。実はわたしも初めての時はそうしたが、その後にここを通る時は、さすがに怖くて最初から歩道橋に登る。
 そこに歩道橋のスロープを折り返して作ったので、歩道幅全部を占めてしまい、地上に歩道が無くなったのだ。

 その後、ここを徘徊するときは、この危険をおかして車道を行く人々を、ヒマつぶしにけっこう面白く観察している。
 初めての人たちが迷いつつ渡るのは、その行動からして判別できる。だが、ごく普通にいつもの行動のように、すたすたと車道を行き交う人たちのほうがかなり多い。たぶん、ここをよく使う人たちだろう。
歩道橋から首都高進入路(左折)位置を見下ろす
西の駅方面から東に向かうだけではなくて、反対の東の交差点から来る人たち(歩行者、自転車、ベビーカーも)ももちろん居る。
 こちらからは交差点際の歩道からは歩道橋に登らざるを得ない構造なのだが、はじめから心得顔で、交差点で車道に入りって車と対面になりながらやってきて、高速道路入り口車線を越えたところで、歩道に移る。
歩道橋の東端のスロープから首都高進入路を見る
 自転車の人が、歩道橋を使うことはめったにないが、使う人は、たぶん、初めての人だろう。車路を押し上げるのは結構大変である。
 東からやって来る自転車も結構いるが、車道を通る歩行者を避けて内側に寄るから、もろに車と対面して、見ているこちらがハラハラする。
 これは道路交通法違反行為だろうが、正しい左側通行で川沿いの歩道や車道を西から東へやってきても、駅や高層共同住宅の1階にある商店に入るには、120m以上も向うの交差点まで大回りさせられるから、こうしたい気持ちはよく分る。
歩道橋の西端の階段と車路で歩道を全部占めている
いつ見ても高速道路に入る車の数より、車道を歩く歩行者の数のほうが多く、歩道橋を渡る人を加えると、はるかに歩行者が多い。
 とくに歩道橋に昇り降りが負担になる人たち、老人、足の不自由な人、幼児を乗せた自転車、ベビーカー、大きな荷物の人など、交通弱者が目立つのが、何とも気の毒である。
 この人間をわざわざ上を歩かせて、高速道路がそのまま地上を走る自動車優先思想の都市計画がオカシイ、多いほうが地面を使うのを優先すべきだと思うのである。
西の交差点から歩道橋を見る 車道を堂々と歩く中学生たち
歩行者の道路交通法違反を言い立てるよりも、改良すべきだろう。
 現地を眺めていて、土木技術者ではないからよく分らないが、歩道橋を取り払ってしまって、高速道路進入路に横断歩道を作ってはどうか。現状から見て不都合だろうか?
 どうしても立体交差にしたいなら、川沿い道路の中央から高速道路進入車線をランプにして登り、歩道橋をなくせばよいだろう、できそうである。
 死人が出る前に(もう、でているかもしれないが)、ぜひやってもらいたい。
 
 さて次の話題は、この高速道路騒音排ガスジャングルまっただ中に、わざわざやってきて高層巨大共同住宅ビル(世間ではマンションと通称する)を作ったデベロッパーがいて、しかもそこに住む人がいるという不思議について書きたい。