2018/06/27

1144【不思議街発見・2】この歩道橋は交通安全の役目よりもむしろ事故を誘発するかも

【不思議街発見・1 ヘンな子供の遊び場】のつづき
 前回に騒音排ガスの中の子ども遊び場を紹介したが、それはそばの歩道橋の上から発見したのである。
 その歩道橋がまた、その遊び場に劣らずヘンなので、今回はこれを紹介する。
 遊び場と歩道橋との関係は、このようになっている。


これでは分りにくいから歩道橋部分を拡大して見る。
茶色が歩道橋で、高速道路進入路の入口車線をまたぐ
上の空中写真では、何本もの空中を走る高速道路があって、地上との関係が分りにくいので、地面レベルを色分けで描いた地図で示す。
濃い緑が子供の遊び場、赤紫は駐車場、薄紫は車道、
車道に沿う薄黄緑が歩道、水色は河川
上と同じ地図だが、その上空レベルであり、空中にある高架の歩道橋・高速道路・鉄道を示した。
茶色は高速道路の高架橋、紫は鉄道高架橋、細いブルーが歩道橋
では、左(西)の駅方面からやってきて歩道橋を渡ろう。 
 左方向にJR根岸線の石川町駅があり、駅前の高層共同住宅のわきの歩道から歩道橋の階段スロープを登る。歩道橋は歩道にそって上空に架かっている。
 そのまま120mも歩道橋を歩くと下りスロープになり、また延長上の歩道に下りる。あれ、どこかで道路を渡ったかしらと思って振り返って見ると、途中に1車線の道を跨いでいる。

 そんな狭い道のためになぜこんな長い歩道橋だろうかとよく見ると、その1車線道路は、高速道路進入路であった。
 なるほど高速道路というものは、必ず立体交差にするべきものか、義理堅いと感心する。
歩道橋上の風景 左の首の字が見える道路が首都高に進入路で
これをまたぐために120mもの歩道橋を架けたらしい
 以上で分かるように、この歩道橋の目的は、高速道進入車線の入口部分を跨ぐためのものである。わずか1車線を跨ぐためにえんえん120mも歩道橋を架けたのだ。

 普通の歩道橋は、その下に見える幅広い道路とか鉄道とかを跨いで渡るものとして、見ればすぐにその目的が分る。
 ところがここでは、目的とする渡る道路がずっと先にあり、しかも先に続く歩道にそのまま乗っかっているので、目的が分らない。初めての人は、わざわざ歩道橋に登るよりも、そのまま歩道を行く方がよいと思うのは当然である。
歩道橋登り口脇には「この先歩道行き止まり」と書いてあるが
歩道橋に登らないで左の歩道を行く人も多い
歩道橋に登らずにその下の歩道を80mも歩くと、ガードレールがでてきて遮られて歩道が無くなる。その先は高速道路進入路の入口の車路である。高速道路と言っても一車線だけだから狭いので、すぐ向こう岸が見える。
80mほど歩くと歩道が無くなるので、
車道に出て高速道路進入路を横切っていくが
その先は歩道がないので次の交差点までそのまま車道を歩く
 その現地でしばらく見ていると、そこであきらめて80mを引き返して、あらためて歩道橋を渡りだす人は、ほとんどいない。ガードレールをまたぐか、少しだけ戻って駐車場入口のガードレールがないところで、歩道から下りて車道を歩き出す
 ここの位置にエレベーターを設けていないのが不思議である。実は、歩道橋の登り口の横の共同住宅の中にエレベーターがあるのだが、初めてで気がつく位置ではない。

 問題は、そうやって高速道路進入路入口の車道を越えても、その先には歩道橋下に歩道が復活してこないことである。その先の交差点まで、車道を60mも後から自動車に追いかけられながら歩くことになる。実はわたしも初めての時はそうしたが、その後にここを通る時は、さすがに怖くて最初から歩道橋に登る。
 そこに歩道橋のスロープを折り返して作ったので、歩道幅全部を占めてしまい、地上に歩道が無くなったのだ。

 その後、ここを徘徊するときは、この危険をおかして車道を行く人々を、ヒマつぶしにけっこう面白く観察している。
 初めての人たちが迷いつつ渡るのは、その行動からして判別できる。だが、ごく普通にいつもの行動のように、すたすたと車道を行き交う人たちのほうがかなり多い。たぶん、ここをよく使う人たちだろう。
歩道橋から首都高進入路(左折)位置を見下ろす
西の駅方面から東に向かうだけではなくて、反対の東の交差点から来る人たち(歩行者、自転車、ベビーカーも)ももちろん居る。
 こちらからは交差点際の歩道からは歩道橋に登らざるを得ない構造なのだが、はじめから心得顔で、交差点で車道に入りって車と対面になりながらやってきて、高速道路入り口車線を越えたところで、歩道に移る。
歩道橋の東端のスロープから首都高進入路を見る
 自転車の人が、歩道橋を使うことはめったにないが、使う人は、たぶん、初めての人だろう。車路を押し上げるのは結構大変である。
 東からやって来る自転車も結構いるが、車道を通る歩行者を避けて内側に寄るから、もろに車と対面して、見ているこちらがハラハラする。
 これは道路交通法違反行為だろうが、正しい左側通行で川沿いの歩道や車道を西から東へやってきても、駅や高層共同住宅の1階にある商店に入るには、120m以上も向うの交差点まで大回りさせられるから、こうしたい気持ちはよく分る。
歩道橋の西端の階段と車路で歩道を全部占めている
いつ見ても高速道路に入る車の数より、車道を歩く歩行者の数のほうが多く、歩道橋を渡る人を加えると、はるかに歩行者が多い。
 とくに歩道橋に昇り降りが負担になる人たち、老人、足の不自由な人、幼児を乗せた自転車、ベビーカー、大きな荷物の人など、交通弱者が目立つのが、何とも気の毒である。
 この人間をわざわざ上を歩かせて、高速道路がそのまま地上を走る自動車優先思想の都市計画がオカシイ、多いほうが地面を使うのを優先すべきだと思うのである。
西の交差点から歩道橋を見る 車道を堂々と歩く中学生たち
歩行者の道路交通法違反を言い立てるよりも、改良すべきだろう。
 現地を眺めていて、土木技術者ではないからよく分らないが、歩道橋を取り払ってしまって、高速道路進入路に横断歩道を作ってはどうか。現状から見て不都合だろうか?
 どうしても立体交差にしたいなら、川沿い道路の中央から高速道路進入車線をランプにして登り、歩道橋をなくせばよいだろう、できそうである。
 死人が出る前に(もう、でているかもしれないが)、ぜひやってもらいたい。
 
 さて次の話題は、この高速道路騒音排ガスジャングルまっただ中に、わざわざやってきて高層巨大共同住宅ビル(世間ではマンションと通称する)を作ったデベロッパーがいて、しかもそこに住む人がいるという不思議について書きたい。

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