今日は特に暑さがもどってきた。その中を横浜能楽堂に、能「敦盛」を観にいった。
初めに歌人の馬場あき子による解説があったが、さすがにうまい。中身はともかく、こういう風に話をしたいものだと、大いに参考になった。
この連続公演企画「時々の花」というテーマは、世阿弥生誕650年記念だそうだ。650年にどんな意味があるのだろうか。
月1回の3回公演の第1回であるが、「青春の巻」とて若い主人公の能を、若いシテ方による公演とて、金剛龍謹の敦盛であった。
シテは金剛流宗家の跡取り息子だそうで、25歳である。
ワキもはじめて見る若者で、有松遼一という。
若者のはつらつたる能を期待したが、ワキはまあまあだったが、シテの金剛跡取り息子は、なんとも溌剌さに欠けていた。
期待していた後場の見せ場の舞が、クセも中の舞もなんとも優しい動きで型を追うだけ、若者らしいスカッとしたキレというものが見えなかったのは、わたしの鑑賞眼のなさだろう。とにかく眠くなってしまった。
次回は10月26日、今度は中年シテ梅若紀彰が出る井筒、最後の12月が師匠の野村四郎の桧垣で、これが目的でつい3回分のセット券を買ってしまった。
帰りに音楽堂のチケットセンターで、10月14日午後の文楽公演「生写朝顔話」(しょううつしあさがおばなし)の切符を買った。大昔の少年の頃、講談の本で読んだ朝顔日記の話らしい。
実は文楽を見るのは初めてである。
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