二つの本が、それを読むことを妨害されることが起きて、世の話題になっているらしい。
実はどちらも読んだことはないが、読むことを妨害される背後に、何か不気味な気配を感じる。
「はだしのゲン」なる漫画本が、松江市教育長が各学校に指示して、閉架にさせたことが、そのひとつ。
これは、あれこれあって、元に戻ったらしい。
何が原因でそうなったかについては、市民のひとりが、気に入らない本なのでそうしろと、議会に請願を出したことが始まりらしい。請願は通らなかったが、請願を出したってことは紹介議員があるということだろう。
それが教育委員会事務局を刺激して、閉架にさせたってことらしい。なんとなく、政治的な動きを察知して、ごたごた言われるよりも先回りして、臭いものに蓋をした感じがある。
もうひとつは、高校の歴史教科書の採択に、教育委員会が口出しして高校の選択を変えさせたことである。
その教科書には、国旗と国歌について一部の自治体で公務員への強制の動きがあると、名ざしではないが神奈川県と東京都で起きた事実を書いてあるそうだ。
で、自分に不都合なことが書いてあると、両教委が校長にその教科書を採択しないようにと指示した。
どうも、そうなったもとは、ある団体が教育委員会に、この教科書はけしからんと指摘したことから始まったらしい。
校長が、これを選んだら攻撃されると、ビビッてしまったのだそうだ。どこが攻撃してくるのだろうか。
二つの事件のもとにあるのは、なにかよくわからないけど、臭いものに蓋して穏便に処理しないと、学校が攻撃を受けるかもしれない、そんな空気があるようだ。
そして何より怖いのは、なんの攻撃か知らないが、わたしなど想像もつかない何か不気味な動きが、今の世の中にはあるらしいことだ。こわ~い。
なんだか、化学兵器をつかったか使わないかわからないシリアが、アメリカから攻撃されるって構図の、ミニミニ版が日常世界にもあるらしい。怖~い。
わたしも当事者になったら、臭いものに蓋してさっさと逃げるけど、そのまえに、もう、こんな不気味なこの世から、早く逃げ出したいもんだ。
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