2016/11/18

1233【東京・渋谷駅定点観測】日夜どんどん変わりゆく渋谷駅で老人はウロウロ、立体迷路のどこかから三途の川と黄泉の国へつながってるかも

 日々、絶え間なく変わっていく東京の渋谷駅、ここが変り切るころには、わたしはこの世にいないだろうが、その頃になったら、またまた変る動きが出てくるだろう。永遠工事中ステーションである。横浜駅がそうである。

 渋谷駅の東にあった東急文化会館の跡地に、ヒカリエができた2012年から、その11階と9階にあるガラス張りの見晴らし台を、ときどき訪れて定点観測的に見下ろす渋谷の駅と街、そこにはなんともはやカオスな風景が、いつもいつも広がっているし、見るたびに変るので、いつも見飽きない。
2012年、ヒカリエから西を俯瞰
2014年、ヒカリエから西を俯瞰、東横線渋谷駅が消え、東横百貨店が一部取り壊し
2016年11月、ヒカリエから西を俯瞰、東横百貨店本館が消えた

1997年、西にマークシティの工事が始まった
2004年、西にマークシティが建ち、南にセルアンタワーが建ち
東の東急文化会館取り壊し
2012年 東の東急文化会館跡にヒカリエが建った
2014年 東急線線渋谷駅が地下に移り、地上駅は廃止して屋根撤去、
東急百貨店の本館が取り壊し

見下ろす地上や地下の世界に降りれば、これはまたカオス体験ができる貴重な都市空間が待っている。
 地下駅を降りればいったいどこがどこやら、さっぱりわからない工事現場の中を通り抜けて地上に出る体験は、登るかとおもえば下り、右かと思えば左へと、昨日の道は今日はこちらと絶え間なく日ごと夜毎に変り続けているらしく、日替わり立体迷路遊園地である。

 渋谷に来たら年寄りはボケていられない。地下鉄や東急線の地下駅を降りたら、永遠に地上に出られないおそれがある。
 だからボケ老人が渋谷に用があるなら、地上を走るJR線か京王線で行くに限る。

 あ、いや、待てよ、地下のあのスゴイ迷路のどこかから、黄泉の国につながっているとも考えられるなあ。
 そうだ、近いうちにどうせ行くところなのだから、渋谷に行ったついでにそこから入ってみようかな。こんど渋谷に行ったら、その入り口を探すのを忘れないようにしよう。

 そういえば、ここの地下には渋谷川が流れており、その流路付け替え工事もやっている。実はこれが三途の川で、ある日、ざんぶりと地下空間に流れ込んでくるかもしれない。
 なにしろ、地下街や地下鉄のほうが深くて、その上を三途の川が流れているのだから。
渋谷の未来像では地下街の天井裏に渋谷川の水が流れる

●「伊達の眼鏡」ブログ内参照ページ
・1066ただいま渋谷駅は巨大な立体迷路遊園地
・746玉久三角ビルから東横デパートへ
・617渋谷東急文化会館の変身は戦後文化の変転

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