置いてある商業宣伝広告に交じって「横浜市都市計画審議会市民委員募集」パンフである。
おお、昔おれもやったんだ、あの時はドンキホーテか寅さんだったなあ、、。
パンフ内容は要するにこういうことだ。
・横浜市都市計画審議会市民委員を2人募集
・募集期間:2018年7月2日(月)から2018年8月3日(金)まで
・応募資格:横浜市住む者、満20歳以上、街づくり経験者、全ての審議会に出席、横浜都市審委員未経験者
・報酬:1回の出席につき2万円(所得税及び交通費相当分含む)
募集条件は昔と変わらないけど、わたしが2008年から2年間に7回やったときは、税別で1回1万3千800円だったから、これも同じかなあ。
でもなあ、わたしが委員をやった時を思い出せば、わたしを除く委員たちの態度からしてして、2,3時間の会議に出て「賛成」というだけで2万円は高給である。もっと値下げしてもよいような気もする。
「わたしを除く」としたのは、理由がある。
事前調査しないで都市計画をきめるなんて、絶対にできっこない。
わたしは議題となる現地について、事前に現地を訪問しての現況調査、その議題の元になる既存調査資料の調査、その調査により出てきた疑問等についての市当局担当者への面談による質疑を、毎回審議会の前に行って、自分の意見を開陳する映像(ppt)を作り、審議会で映像を使って意見を述べた。
この行動は、どうも、それまでの委員としては異例らしかったが(わたしがいなくなった今、異例の委員が昔いたなあ、ってかも)、わたしには当然のことだった。都市計画のプロとして、ごく当然にそうやって仕事をしてきたからだ。審議会も同じである。
それはけっこう手間と時間ががかかることであり、13800円では足りないが、ボランティア市民委員として行った。あそうだ、息子に手伝ってもらったこともあったなあ。
市議や学識委員の報酬がいくらかは知らないが、審議会での発言を聴くと、現地や関連資料を審議会前に調査した委員はひとりもいなかった。だから2万円は高すぎるのだ。
それでも内容がわかったふりして、原案賛成をするので、おおいに腹が立っていたものだ。でも何回もこれが続くと、呆れて、そのうちにあきらめの境地になってしまった。
理解できない人たちに意見を言ってもしょうがないのだけど、それでも委員としてやることをやり、言うことを言って委員を終えた。
このことは、委員であったときも毎回ブログに公表して批判してきたばかりか、委員退任後に毎回の審議会を傍聴したときも、同様に批判してきた。
でも、こちとらは蟷螂の斧だから、何回ブログに載せても、だれも気がつかないらしく、あるいは気がついても気にしないらしい。
審議会傍聴を趣味としてしばらく続けたが、独り相撲をしだいにバカらしくなって、一昨年にやめてしまった。
そしてこの「横浜市都市計画審議会市民委員募集」のパンフに出会って、懐かしくなった。
さて、横浜都計審は、あいかわらず、学識委員は毎回のように欠席が多く、いつも過半数を占める都市計画に無知蒙昧な市議委員が原案賛成要員として審議を続けているんだろうなあ。
市民委員にしっかりしてほしいのだが、モノを言いすぎたわたしが退任した後は、無難なお方が選任されていることが傍聴に行って分るのであった。
さて、次に専任される市民委員は、どんな人たちだろうか、こんども、、。
●「横浜市都市計画審議会市民委員募集」WEBサイト
http://www.city.yokohama.lg.jp/kenchiku/kikaku/cityplan/tokeishin/shiminiinn-bosyu.html
●わたしの横浜市都市計画審議会市民委員体験記
あなたの街の都市計画はこんな会議で決めている
(都計審委員独り相撲物語)
https://sites.google.com/site/matimorig2x/essay-cityplanning
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