2025/07/23

1901【極右台頭?】日本も欧米先進国並みに極右ポピュリストを選ぶとは参議院議員選挙結果に驚く

  U.S.Aの選挙民の約半分強が、あのトランプなる人物に票を入れるなんて、あの国の人々は頭がオカシイに違いない、CALIFORNIAに住む旧友にメールでそう書いて、あざ嗤っていた。2度もその名を書き、しかも2度目は変な奴と分かっていて書いた、そして案の定だ。

 ところが、どうも日本もそれに近くなってきてるらしいと、先般の参議院議員選挙で思わされた。例のサンセイ党なる変な人たちが、たくさんの票を得て、二けたも議員になってしまう結果が出たのだ。泡沫が泡沫のまま大きな固まりになった。邪魔なことよ。


 あんなにも分かりやすいバカを言う人たちに、軽く票を入れる人たちの頭と心の軽さは、たぶん、選挙をゲームとして面白がっているのだろうと、思うしかない。
 とりあえず目先に敵を作って攻撃する、昔から語られて唾棄されることをワザと言う、マスコミから批判で話題になればそれも宣伝になる、なんて、バカをとりあえず味方につける業だな。バカがバカを選ぶにつける薬が無い。


 昔のことだが、選挙になると毎度出てくる赤尾敏という人がいた。言うことは決まっていた。その特徴あるポスターをお目にかけよう。ただし彼は自分の言説に信念を持っていたが、今回台頭のサンセイ党首は口から出まかせである。並べたら赤尾が怒るにちがいない。
  参照:2016/07/07【選挙騒ぎhttps://datey.blogspot.com/2016/07/1202.html

 今回のバカ政党台頭現象をいかにももっともらしく書けば、フランスのRN (Rassemblement National)、ドイツのAfD(Alternative fur Deutschland)、アメリカのGOP(Republican Party)など、先進国で伸びてきた極右ポピュリストの日本化であるかも知れない。

 彼らの国では移民問題がその中心にあったのが台頭の大きな原因だった。そこで日本でもと狙ったサンセイのお方たちは、それほど問題にもなっていない日本での外国人問題を針小棒大にでっち上げて喧伝したらしい。

 この扇動ポピュリズムに乗せられて票を入れたおバカさんたちが、自民と国民に次ぐ742万人もいて、立憲よりも多くいたというのだから、驚くばかりだ。かなりのおバカ国つまり衆愚になっちまった。まさかと思うが、次の選挙では欧米先進国並み極右台頭かもなあ。
 さてこの先は政治の世界はどうなるのか、もうすぐ死ぬわたしには関係がないが、野次馬好奇心が疼く。自民右派がサンセイ連中を取り込むほど馬鹿ではないだろうが、極右的言説に世間が目を向けているうちにと、極右的言説お得意のタカイチさんを立てるかもなあ。

 そうやって地球全体に分断が進んできて、ウクライナや中東に見るように、第三次世界大戦が近いようだ。
 わたしは日本の十五年戦争の真っ最中に生まれたが、死ぬときも戦争真っ最中になるだろうか、いやいやその前に地球からおさらばするさ、もう十分に生きたから、後は核毒の野となれ山となれ・・。
 
 そうだ、これが最後になるであろうわたしの投票先を書いておこう。選挙区では、知らない人ばかりで立憲民主党の人名を、比例区では、崖っぷちのsocial democracyの灯を消したくないので社会民主党と、それぞれ書いた。これまでわたしが書く人はたいてい落選したのだが、今回は珍しくどちらもうまくいった。
(2025/07/23記)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
伊達美徳=まちもり散人
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━




2025/07/21

1900【市長選挙遊び】掲示板の立候補者ポスターがみんな同じデザインとは何故だろうか?

●参院選挙に続く市長選挙 

 涼しい早朝徘徊を、久しぶりに始めることにして、6時出発、1時間で帰宅。途中で選挙ポスター掲示板に出会ったので見れば、ポスターが増えている、え、昨日終わったばかりなのに、なんで?

 なんと横浜市長選挙だそうだ。そうかそうか、4年前にあったなあ、あの時は山下ふ頭にカジノ誘致の是非がメインの焦点だった。現職市長、自民党地元議員、元長野県知事などが賛成や反対で入り乱れたもんだ。結局はカジノ反対派が推した大学教授が当選した。

 で、4年たったので市長選挙なんだね、昨日の参院選挙投票と一緒にやれば、税金投入が節減できたのに、なんでやらなかったのかしら?、さて、今度はどんな候補かしら、この看板だけで投票先を決めてしまおう。

 参議院議員選挙の投票先を、ポスタだけで決めるとて、あれこれ思案した経緯は、ここに書いた(参照:【参議院議員選挙遊び】)が、結局は選べなくて(ポアスターは全く内容が無いのだ)、政党名だけを選択資料にした。

 さて、これが横浜市長選挙立候補者のポスターである。これだけで投票先を決めるのだ。人相や名前で決めるのではなく、この巨大都市を未来に渡すためにどのような政策であるか、その理念を語っているか否かで決める。目先のことしか書いていない人はダメ。


●立候補者の政策理念は?

 では、掲載番号第1番の「山中竹春氏である。
 曰く『「市民生活の安全、安心」「横浜経済の持成長・発展」「もっと」を叶える都市MoreYokohama
 この方は現職である。まあ、基本政策を書いてはあるがねえ、その通りなんだけどねえ、もうちょっと独自の創造的な表現を欲しいなあ、大学の先生でしょ、たぶん、当選確実なんだろうなあ、気を抜いているかも。

 第2番は「高橋のりみ」氏である。
 曰く『横浜市民ファースト、横浜を変える、のりみが動く!、のりみが変える!、Chabnge!ヨコハマ!』
 
ここにも登場したかファーストごっこが、昨日の参院選挙で日本人ファーストを唱えるポピュリズム極右政党が躍進してイヤになっているところに、またこれかあ、参院選挙中にぼろくそに言われている標語を、平気で使うこの人の心根を、マッタク嫌になる。横浜のトランプ狙いかしら。

 第3番は「田中康夫」氏である。 
 曰く『ヨコハマの活力を前に。横浜みどり税を即時撤廃!自校調理方式の学校給食導入!』
 
この人は知事経験者で政治的にはプロであり、小説家としてもプロだが、そんな人の市長になろうとする基本的言説が、こんなものなのかあ、あの生きのよいヤスオちゃんはどこ行った?

 第5番は「小山正武」氏である。
 曰く『「3つの政策防災・子育て・経済」、 「市長退職金ゼロみどり税廃止・敬老パス負担ゼロ、3つのゼロ!、変えよう!!横浜を!!
 防災・育て・政策・経済の3政策とはいいながら、項目を並べてあるだけで、どうするのか何も書いてない。3つのゼロとという目先のことだけでは、政策とも言えない。変えようって言ったってどう変えるのかわからない。要するにわからないことを書いているだけ。

 第6番は「福山あつし」氏である。
 曰く・・・あれっ、この人は政策をなにも書いてないぞ!?、潔い人だなあ、どうせ当選しっこないとて、顔と経歴だけで売っているらしい。次の選挙狙いかしら。

●では誰に決めようか

 うーん、だれに投票しようかなあ、だれも魅力的な政治理念を語っていななあ、参院選挙立候補者を決めようとしてポスターを見た時と同様だなあ。参院選挙では、ポスターだけで投票先の立候補者の名を決めることができなかった。

 ではどうしたか、仕方ないから所属政党で選ぶしかなかった。わたしが票を入れると落選するジンクスがあるのに、今回は珍しくもその人は当選した。ところがこんど市長選挙では、だれが何党か書いていない。全員が無所属らしい。エイヤッと決めるか

 最もエイヤッにふさわしいお方は、政策全然なしという潔さに賭けて、福山やすしかなあ、でもふざけているよなあ。
 次のエイヤッは、田中康夫かなあ、ちょっと面白そうだなア、やらせてみるかな、う~む、そう言うのが一番アブナイよなあ。
 最もエイヤッ感に欠けるのは中山竹春だなあ、特に失政なかったしなあ、いや、敬老パス無料公約ができていないよ、これは個人的に身に染みる公約違反だぞ、年間9000円払っているぞ、う~む、う~ん、もう一期やってもらうかなあ。

 それにしてもみんなどうして同じデザインなんだろ。左に縦書きで氏名、右に大きな顔っ写真、その他の狭い隙間に経歴や政策などを小さく書く。なんだかなあ、まじめにやってるのかねえ。

全員同じレイアウトとは法的規定があるのかしら

 他と異なるところを際立たせるのが、選んでもらう基本だろうになあ、もしかして公職選挙法に基本デザインを定められているのだろうか、うん、そうに違いない。そういえばせんだっての都知事選で選挙ポスターに、猥褻写真を載せたやつがいたから、規制したのだろうか。

 でもなあ、こうも一致したポスターデザインで競争させるって、ちょっと酷いと思う、人権無視だぞ、投票者をバカにしてるぞ、それぞれが個性ある政策を訴えることができるように、またそうしなければならないように、法制度をなんとかしなさいよ。

(2025/07/21記)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
伊達美徳=まちもり散人
伊達の眼鏡 https://datey.blogspot.com/
まちもり通信 https://matchmori.blogspot.com/p/index.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


2025/07/18

1899【引越し騒動】個人番号カード(マイナーカード)の暗証入力タッチパネルのバカデザインに怒る

  わたしは22年ぶりに住まいを引っ越した。といっても引越し先は、これまでと同じ共同住宅の中の別の住戸である。これまでは7階の住戸だったが、引っ越し後は2階分上の10階だ。

 ここに移る直接動機は、昨年夏から独居老人となったので、それまでの住宅では広すぎるので、狭い住居にしたのだ。ここに至るまでには、他の選択(高齢者施設など)も含めて検討経緯がいろいろとあるのだが、それはべつに書く。

 引越しとなるとなんだかんだと手続きがいる。まだその途中段階だが、その変更手続きで最も頭に来たことを書く。それは個人番号カード(俗にいうマイナーカードのこと)の書き換えである。そもそもマイナーなカードなんて名称を気にくわない。

 区役所でまずは住民登録健康保険と、介護保険についての住所変更、これらは比較的簡単だったが待ち時間が長かった。でも、個人番号カードの書き換えにが面倒で弱った。なにに弱ったかと言えば、ほかの手続きは紙に書くだけで済むが、これでだけはタッチパネルで暗証入力しなければならないのだが、PCに慣れているわたしでもウロウロ。

 タッチパネルは近ごろは飲み屋や回転すし屋までも注文を書かせられる。あれも画面デザインがあまりにへたくそなのに腹が立つ。店のほうで買わせたいものに誘導するのが見え見えで癪に障る。

 ところが、個人番号カード用のタッチパネルは、それを使う市民のことをほとんど考えないバカデザインであった。このカードの登録条項を変えるには、本人が役所に出頭して、本人が暗証を入力することを求められる。つまり、この国の人たち全員がこれに面と向かわねばならない。

個人番号カード暗証入力用タッチパネル 
画面が暗い、文字が小さくて細い、パソコンと違う文字配列

 ところが、これって専門家向けなのかしら、このタッチパネルの画面設計があまりに悪過ぎて、普通の市民のことをほとんど考えていないらしいのである。だれが考えたのだろうか。まるで意地悪されているみたいだ。PCキイボードに慣れているわたしがオロオロしてしまった。当然に係の人に文句をつけた。

 「ねえ、このタッチパネルって、デザインが悪すぎるよ、画面が暗くて見えにくい、文字が小さく細くて読みにくい、こんなんでいいのですか?、これでは弱視の人から見えないって文句言われるでしょ、それにね、文字の配列がabc順なので戸惑いましたよ、PCの英語配列も選べるようにしなさいよ、入力に戸惑って時間を食ってしまいましたよ、なんとかしなさいよ、そんなこと言われるでしょ?」
「はあ、すみません、よく言われますが、国からの統一なので仕方ないのです」
「じゃあ、現場からの声を国に伝えなさいよ、こんなバカなことあるものか」

 わたしは弱視ではないが、いつも見ているPC画面と違い過ぎて困った。どこに探すローマ字があるのか迷うのだ。細くて小さい字だから、「O」と「Q」と「0」の区別がつない。2回入力しても違うと言われたのは、OとQを間違えていたらしい。

 3回も間違えることはできないから、新暗証をつくってしまった。まったくもって、こんなデザインするバカ技術者の顔を見たいよ、おかげで日本中の人間が迷惑する時間ロスを考えたことがあるのか、すぐに改良しなさいよ、”出痔垂庁”さんよ、バカ業者使ってんじゃないよ、しっかりしなさいよ。これデザインした奴に払った税金からの支出を返還させなさいよ。

(20250718記)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
伊達美徳=まちもり散人
伊達の眼鏡 https://datey.blogspot.com/
まちもり通信 https://matchmori.blogspot.com/p/index.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2025/07/13

1898【参議院議員選挙遊び】ヒマツブシに選挙用ポスターだけ見て投票する人を決める遊びをやってみる


 ●生木が支える鉄骨階段 

 歳取ったせいか次第に脚力が衰えている感がする。昇り坂はなんとなるが、昇り階段が身に染みる。脚が踏ん張る力が弱ったらしい。だが、歩く能力がなくなったわけではない。ただ、速度が遅くなっただけだ。自分の速度で歩けば、いつまでもどこまでも歩ける感がある。

 さて今日も脚力維持と称するご近所徘徊である。おや、このアパートの外階段は鉄骨造であるのに、木が支えてしかも地面から生えた生木が支えている。もしもこの生木が成長したら、次第に浮き上がるだろう。いいのか。

木に竹を接ぐというのはあるが、鉄に気を継ぐとは現代技術である。現に国立競技場の建築は、堂々たる鉄に木を継ぐいでいる、例のクマさんの設計である。

●参議院議員選挙広報看板

 また少し行くと道路の中央分離帯の緑地に大きな看板ができた。おや、なんだ?、おお、これが今進行中の参議院議員選挙ポスター掲示場らしい。


 う~む、そうだったか、選挙があるとは知っているが、投票することまで考えが及ばなかった。この看板があるということは、これを見てだれに投票するかを決めるものだろうと思う。20日が投票日だそうだ。今引越しで忙しいから、じっくり考える時間がないなあ。

 では端っこから読んで、この人たちそれぞれが国会議員となったら、どんな政策を行おうとするのか、とりあえず判断することにした。投票に行かなくても罰せられないが、これが人生最後の投票になる確率が高いから、人生完走記念行事として投票するかなあ。 

 念のために書いておくが、わたしはTV受像機を持っていないから放送を見ない。新聞(東京、朝日)と机上のPC(FB、X、Y-YUBE、ZOOM、BLOG)による知識はある。政治的興味はあまりないが、選挙だと変ななやつがヘンなことを言うのに好奇心で面白く、ヒマツブシにはしている。

●選挙ポスタだけで投票者を決める

 では一人一人のポスターを読んでみよう。氏名や顔や党名を気にしないで、政策だけを読むことにする。それだけで投票する人を決める遊びをやってみる。
 この時、基本的なわたし判定スタンスは、いま最も大きな問題となっている

「地球騒乱時代にどう対処するのか」
これを問いたい。これ一点で選ぶことにする。人間社会分断促進を掲げる人や、眼先のことしか書かない人はNGである。
 選挙でトランプを選ぶ大馬鹿ばかりのUSAなる国を反面教師にしたいものだ。

 では一人一人のポスターを掲示板番号順に政策を読むことにする。

<1番>
これは2人の名前があるけど、いいのかしら、今回から二人を投票するように選挙法が変わったらしい。
 なんにしても政策は「日本の病を治す」だけである。これだけでは何のことかわからない。
 この方たちはお断りするしかない。




<2番>
政策はたったひとつ「消費税は廃止」とある。目先の政策そのものであり、広く目を開いて政治を見ようとしない人だ。
このお方もお断りである。





<3番>
この方の政策は「原点回帰、日本ファースト」とある。これこそが地球分断政策そのものであるから、この方こそお断りしたい。原点回帰とは、どこが原点なのかしら、ウルトラ右翼の明治憲法への回帰だろうか、こんなバカが立候補するのは自由だが、まさかと思うがトランプに入れるUSA人のようなバカが、こちらにもいることを心配する。ヨーロッパやアメリカに追随して、日本も極右がのさばる時代が来たらしい。

<4番>
書いてある政策は「消費税5%、学費ゼロ、賃金UP、年金UP」だそうである。目先の政策を並べてあるが、大局を語らない人に政治を託することはできない。ポピュリズムの人物として小さい。この人もダメだな。




<5番>
なんだかこまごまと政策を書いてあるようにもみえるのだが、字が小さくて読めない。書いてないのと同然だ。自分の政策を他に理解させようとする気がない人に、国策を託することはできない。この人もダメだな。




<6番>
おお、書いてある、なになに、「手取りを増やす、再び日本を強く」だってさ。わかりやすいが、よくまあこんな言葉で国政を託してくれと言えるもんだ、まるで中学校の生徒会選挙だね(中学生ゴメンね)。後半はトランプのMAGAの猿真似で「MJGA」だな、ウルトラ右翼が日本にも登場する時代なんだなあ、こわいなあ。この人も駄目だ。

<8番>
書いてある、書いてある、え~、「経済、子育て、未病」だそうだ。それがどうした?、何も語っていないぞ、バカ。
この人もダメ。顔写真がなんだかアホズラに見えてしまう。






<9番>
ふ~ん「命を守る政治」かあ、わかりやすいが、そう言うのを国会議員としての政策というのかしら、あまりにもあたりまえのこと過ぎて、政策になっていないでしょ。勘違いしているらしい。
この人もダメ。アホ面だ。


<10番>
おお、かいてあるぞ、はは、「走れちば、神奈川だけどちば」だってさ。おお、なかなかケッコウな政策じゃん、座布団一枚やってくれ~このアホ面に!、あ、そうだ<6番>君も「神奈川だけどかごしま」って書けばいいのにねえ。
というわけでこいつもダメ。



<11番>
基地をなくし、平和な神奈川を築く」って、いいですねえ、神奈川から基地をなくして沖縄にもっていくのだろうか、参議院議員選挙は神奈川県議会議員選挙でもあるのかしら?、国政ならばもっと広い見識を語ってほしいもの、見たところがガキの顔じゃなさそうなのになあ。駄目だ。



<12番>
最低賃金1600円へ、中小企業に全力、年金水準を底上げ」とあるのはよろしいが、個別のことばかりで基本的なスタンスを語らないのは、他の候補と同じだ。
 国政を託するほどの見識を見せてくれよ、人物が小さくて耐えない人みたい、この人もダメだ。




<13番>
物価高から生活を守る、食料品消費税0%」とあるが、ウン、そりゃ分ったよ、でも、この地球が危ない時にどうするべきかを語りなさいよ、一言でいいから。
国政を託するには、人物が小さくて耐えない人みたい、ダメ。




<14番>
ダラダラ書いてある文章に期待したが、それらしきことは何にもない、こりゃだめだ。でも、「NHK」ってどういう意味だろうか、例のトランプの「MAGA」のモジりとすれば「NIPPON HUTATABI KYOKOKU」だろうか、いやいや、強国ではなくて狂国だろうよ、たしかに地球全体が狂気になろうとする今、日本も狂気の国になる兆候が顕著である。そうか。この人はなかなか鋭いところを突こうとしているかもなあ、ウン、わたしはこの人に票を…、ウン??


 こうして、その最中はもとよりその前も後もしばらくは暇つぶしになり、暇な年寄りには格好のボケ遅延策となる選挙って、高齢者福祉にとってまことにけっこうな政策ですな、ではこのへんでおあとがよろしいようで……。
(2025/07/13記)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
伊達美徳=まちもり散人
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━




2025/07/07

1897【故郷への最後の旅】高梁盆地浦島太郎徘徊は伯備線備中高梁駅ー順正女学校ー御前神社ー頼久寺

 ●最後の故郷訪問で浦島太郎の観光気分

 今年5月半ばに、わたしの生まれ故郷の高梁盆地を訪れました。この前に来たのは13年前でしたし、自分の歳市から考えるとこれを最後の故郷訪問にしたいと思い、浦島太郎気分で観光してきました。

 小堀遠州作庭の借景庭園の今昔の風景を比べて、時の流れを目で切実に感じたのでした。その一方で遊び場だった臥牛山の松山城へ徒歩で登る能力がないと知り、脚で今昔を悟ったのでした。



高梁盆地(左が北)

●JR伯備線備中高梁駅の変化

 まずは出だしとして、JR伯備線の備中高梁駅の今昔です。盆地全体はわたしがいた幼少年期とはあまり変わらない風景でした。しかし、この盆地の街の玄関口のJR伯備線備中高梁駅が大変化でした。

2025年の備中高梁駅西口 左に駅舎と市立図書館



1992年の備中高梁駅西口 正面に駅舎

 昔は西側だけだった駅前広場が東側にもできていました。わたしがいた頃は駅の西も東にも、太い杉や檜の丸太がたくさん積んでありました。このあたりの山は木材産地であり、そこからの丸太はこの駅から貨物列車に載せられて都市へ行ったのでしょう。鉄道がまだ来てない頃は、高梁川を流していたのでしょうね。

 高梁駅には、線路をまたいで駅東西をむすぶ歩行者自由通路の橋ができており、駅改札口はその橋の上から出入りするのです。しかも駅ビルさえも建っており、すっかり都市的な交通拠点の姿に変貌していました。

●駅ビルに市立図書館

 その駅ビルは商業施設ではなく、市立図書館ですから、その文化的な街づくりに感服です。列車通学の高校生たちは待ち時間をここで過ごすのでしょう。これは羨ましいと思いました。

 わたしの記憶にある市立図書館は伊賀町にありました。自宅近くですから高校生のわたしはよく利用しましたが、ほかに人がいた記憶がないほどに静かな図書館でした。その和風木造の大きな建物は、ネットで調べたら「順正記念館」として今もあって、順正女学校の当時の歴史的建築のようです。

順正記念館
●小説「孤城春たり」の御前丁

 順正と言えば、最近に読んだ時代小説[『孤城春たり』(澤田瞳子)のひとつの章に福西繁が登場します。この人が後の順正女学校創立者の福西志計子のことと、小説中にはないのですが、高梁出身のわたしにはそれとわかったのでした。山田方谷を主軸にした幕末が時代の舞台であり、福西はの方谷門下で唯一の女性だそうです。

 わたしは時代小説を読むことはほとんどないのですが、久しぶりに故郷を訪問したので読んでみました。小説としての出来はよく分りませんが、出てくる町名の場所を知っているので、昔のことなのに人物の動きを具体的に思い浮かべて読みました。特に山田方谷の住まいがあった御前丁(おんざきちょう)がたびたび出てきました。わたしの生家があった御前神社に由来する町名です。御前丁、石火矢丁、片原丁、内山下などが武家町で、本町、新町、下町などは町人町でした。武家町を丁(ちょう)と、町人町を町(まち)と読みました。今はどちらも町に統一していますが、読み方は昔のままです。

●わたしの生家があった御前神社

御前神社の社叢林と社殿等の配置(左が北)

 その御前神社を訪ねました。わたしはここで生まれて幼少年期を過ごしたもっとも懐かしい場所です。昔は石段だった参道は、車が登るように舗装された急な坂道になっています。その登り口に石の鳥居、参道脇には鐘撞堂があり、境内広場に昇って二の鳥居、更に石段を登って上の広場に出ると拝殿、本殿、神輿蔵などがあり、これら百年以上も前の社殿建築はほぼ昔の姿のままでした。変わったのは社務所が建て替わり、わたしの生家の宮司住宅が消えたことです。

御前神社境内 左は社務所、右の鳥居の奥の石段上に拝殿 かつて社務所の左に生家

御前神社拝殿

御前神社 左に神輿蔵、右に本殿

 境内を見回せば、かつてあったイチョウ、モミ、スギ、メタセコイヤ等の巨木が消えていますが、他の樹木が大きく育って社叢林を構成しています。周りの山は昔は燃料として定期的に伐るので雑木林でしたが、いまではヒノキを植え育てて深い森林となっています。
御前神社秋景色 2014年11月 川上正男氏撮影

 わたしは拝殿前の木の階段に腰を下ろして、しばし少年の頃の暮らしを思い出したのです。この広い境内全体に春も秋も落ちてくる木の葉を、箒や熊手で掃き集めるのは家族の重要な日常作業でした。小学生の頃は冬の毎朝、拝殿前に掃き集めた落葉の焚火で温まってから登校したものです。夏はセミの声が降りしきる森の中での昼寝は心地よいものでした。森に育てられました。

●17世紀初から「時の鐘」があった鐘撞堂

 ちょっと特異な建物は木造の鐘撞堂です。高さは12mほどの細身の塔状で参道脇に建っています。ここに鐘楼ができたのは十七世紀の初めころと、その釣り鐘に記されていました。

御前神社鐘撞堂 向うに見える城下町に時の鐘の音が響いたであろう

 一定の時刻にこの鐘を撞いて、城下町に時刻を知らせる「時の鐘」として藩が設けた、いわば公設の時計台でした。藩政期には鐘撞堂のそばに鐘守役の住む長屋住宅があったそうです。近代になって神社の時の鐘となり、わたしの祖父や父が撞き、父が兵役で留守中は母が撞きました。

1940年12月 時の鐘が戦争のために国家へ供出された日の送別行事

 その鐘は1940年末に戦争のために金属供出されて鐘不在の鐘撞堂となりました。鐘は溶かされて兵器にされたらしく、それ以来いまだに鐘がありません。老朽化して倒壊の危険がありそうです。その発祥の歴史的な由縁と共に、また鐘の不在が戦争によることを考え合わせると、歴史的な意義を持っていると思うのです。

 この木造建築は、もちろん江戸時代の建造ではないのですが、大正15年(1926年)に写したする写真(→参照)があるので、少なくとも100年近くの古建築です。そしてそのその塔状ランドマーク的な姿は、文化財とし保全する価値があり、早急に保全策が必要と思いますがいかがでしょうか。少なくとも登録文化財にはなるように思うのです。

 高梁盆地の文化財と言えば、なんといっても備中松山城頼久寺庭園でしょう。松山城のあるお城山(臥牛山)は少年期の遊び場でした。今回も鞴峠まで車で登りましたが、そこから先の登山はわたしの足では無理で、残念、引き返しました。

街のどこからでも臥牛山の頂に備中松山城の天守の屋根が見える

●小堀遠州作の頼久寺庭園へ

頼久寺 サツキ大刈込

 頼久寺庭園では、サツキの大刈込にちょうど花が咲いており、美しく鑑賞しました。1960年に訪問した時の写真があるので、今回と比べて見ましょう。遠くにある愛宕山とその手前の庭園外の風景も取り込む雄大な借景庭園です。

 1960年にここへの訪問時に写した写真があります。それには庭園外の建物が写りこんでいて庭園から愛宕山まで続くはずの借景が破綻していました。この雄大な借景こそがこの庭園の神髄であるのに、残念なことでした。

 ところが、今年2025年の写真には、外の建物を目隠しする高い植え込み垣が庭を囲んでいます。緑の庭園が愛宕山までも続いているかのようです。ただ、その目隠しが高すぎてしかも直線的な天端は、愛宕山へと自然につながる風景というには、ちょっと不自然です。

 これで小堀遠州の作庭に戻ったとは言えないでしょうが、愛宕山もそれなりに借景として収まっていました。なお、この借景となる眺めの範囲の地区には、都市計画による地区計画(→参照)によって、高層建築が建てられないように規制がされています。これを変更しない限りは、これ以上に建築物が建つことはなさそうです。

(2025/07/07記)

ーこのブログ内の【西方への旅】関連ページー

2011/10/22【ふるさと高梁盆地】小堀遠州作名園の借景を守る都市計画 
https://datey.blogspot.com/2011/10/511.html

2017/12/03【余談:安藤忠雄展雑感談議】直島消えた大量の釣鐘を思い出す https://datey.blogspot.com/2017/12/1305.html

2025/04/26【西方への旅に】久しぶりにホテル宿泊を電話予約すれば・・ https://datey.blogspot.com/2025/04/1883.html

2025/05/18【わが設計の父母旧宅】築60年木造モダン小住宅が古民家民泊とは! https://datey.blogspot.com/2025/05/1886.html

2025/05/20【故郷の浦島気分】故郷に通じない高梁盆地≒アルトハイデルベルク説 https://datey.blogspot.com/2025/05/1887.html

2025/05/26【大阪駅で浦島気分】大阪駅上空大屋根の巨大架構が凄かったhttps://datey.blogspot.com/2025/05/1887_26.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
伊達美徳=まちもり散人
伊達の眼鏡 https://datey.blogspot.com/
まちもり通信 https://matchmori.blogspot.com/p/index.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


2025/07/04

1896【身体改変】近ごろ刺青を手足や首や顔に施したり顔面に金属の玉や輪をはめ込む化粧流行で気味が悪い

  雑踏を歩いていてふと奇妙な感じの人に出会った。女性らしい服装の若者二人が向こうからやってくる。見るともなく普通の雑踏の人としてすれ違おうとして、何か異様な雰囲気がある。

 ふと見るとそのうちのひとりの首から顔の下半分にかけて、なんだか模様がついている。ちょっとだけ見つめてしまった。あざではなく、それは入れ墨のようだった、いや、タトーではなくて化粧かもしれない。化粧だとしてもタトーに見間違うような色どりだった。

 そうか、ついに化粧もそこまで来たのか。近ごろ道で出会う人の中に、奇妙な化粧というか、装飾というか、刺青というか、そんな身体改変デザインを見ることが多いような気がする。そんな文化の外国人か。

 刺青あるいはタトーのように人体をキャンバスに色彩や模様を施している人が多いような気がするのは、そのような文化を持つ外国からの観光客が多いのだろうか。それに影響されtた化粧というか顔面改変をする日本人も多くなったのだろうか。

 昔からごく一部の人が刺青をして身体装飾することは知っており、ごくまれに実際にみることはあった。だがそれらは衣服の下に隠れる部分に施すことを前提にしていたようで、日常普通に見ることはほとんどなかった。

 他人見せないようにしていたのは、かつては(今もだろうか)刺青がやくざ稼業の人たちの風習であったことに由来するだろう。もう一つは江戸時代に犯罪者への刑罰のひとつとして、公衆に見えるように腕や顔に罪人である印として入れ墨をしたという歴史もある。

 だから犯罪者への忌避感が刺青への忌避感につながる。そして文明開化と共に刺青が文明開化前の野蛮な風習とされ、法的に禁止された歴史を持つ。それらの歴史的経緯が、日本人に刺青忌避感が敷衍している由縁だろうと思う。

 現に、公衆浴場や温泉では刺青ある人を排除する条例さえも一部にはあるらしい。ところがいまや法的には禁止されていないらしい。法的には排除できないが、慣習として排除されているのだろう。

 先日は公園で走る男が上半身裸で、何やら刺青を全体に施していた。いまや腕に先まで刺青を見せて歩いている男や女に出会うことが珍しくない。だから顔にまで刺青の女性が街に現れるのも珍しくないかもしれない。それは個々人の自由だが、身体のどこまでどのように入れ墨しているだろうかと、変な想像をしてしまう。

 更に最近は特に奇妙に思うのは、雑踏で出会う人の中に顔に金属の装飾を埋め込んでいる人がいることだ。耳朶にピアスなる飾りをつけるのは昔からあるが、いまやそれを鼻や唇につけている。かつて金歯や金歯を光らせている人がいたが、鼻や唇などに銀の玉や輪が刺さりぶら下がるようだ。

 先日、鼻の下に銀色の輪をぶら下げている女性と道ですれ違った。それは農家にいる農耕牛につける「鼻繰り」そっくりであった。ひと好き好きだが、この人もそれに紐をつけて誰かに牛のように引っ張りまわされるのかと、ヘンな妄想が起きた。

 今や化粧技術が発達して、どんなシコメもブオトコ(わたしのPCではどちらも漢字が登場しない)たちまち美女美男に化粧で改変することができるらしい。そんな動画を見たことがある。

 もちろん手術で顔面美醜改変もできるのだろう。その延長上に刺青もあるだろう。美女美男への改変だけではなくて、自分の好きな醜女顔にとり替えることもできるだろう。もっと進んで脳さえも取り換えることができるようになり、まるきり別人になれるかもしれない。

 そこでふと思いついたが、政府発行の個人番号カードの顔写真はどうすべきだろうか。化粧して別の顔に見せてもカード変更しなくてもよいだろうと思う。でも、その写真と全く異なる化粧を毎日のように施している人は、どうするべきだろうか。

 更に、化粧なら簡単に元に戻るだろうが、手術とか刺青とかを施したときは、顔写真変更手続きをするべきであろうと思うのだが、それも10年毎でよいのだろうか。そのような場合はすぐに変更申請すべしと、法律にあるのだろうか。

 どのような化粧や身体改変しようと勝手だが、他人を不快にさせないように気をつけてもらいたい。今のところ幸いにして、わたしはまだ顔に刺青やピアスを施したひとと話をする機会はなかった。もしもそのような人と話す機会が来たら、どう反応するか自分を想像できない。気味悪くなり、さぞドギマギすることだろう。

(20250704記)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
伊達美徳=まちもり散人
伊達の眼鏡 https://datey.blogspot.com/
まちもり通信 https://matchmori.blogspot.com/p/index.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━