2011/05/18

423老人は福島原発汚染地域へ

 仄聞するところでは、福島の壊れ原発から出てくる放射能の人体への影響の威力は、若い人ほど深刻になり、比較すると老人は深刻度は低いとか。
 放射線被曝によっておきる人体への影響の発現は、10年以上とか後になるらしい。
 それが本当だとしたら、ということは、つまり、私のような老人はその頃はあの世だから、どんなに影響が出ようと何の関係もないのだ。
 そこで思いついた。この思いつきは「福島第1原発を世界遺産に登録しように続く、私の第2号提案である。

 私のような古希過ぎで元気な老人は、まずは福島原発汚染地域にボランティアに出かけよう。
 放射線被曝で未来が暗くなる若者たちにとって代わるのだ。
 日頃あちこちで出しゃばって嫌われている、ありあまる時間と知恵(わたしはあまりないけど)とお金(わたしはないけど)のある老人たちは、それらのつかいどころは、まさにここにある(ように思う)。
 と、思いついたのだが、腕力・体力はないから、せめて原発汚染地域に住んで、地域の産物であるコメ、野菜、魚などを買って喰い、ガラ空きのゴルフ場(あるかどうかしらないが)やレジャー施設で遊ぶのだ。
 そうやって大勢の老人たちが、地域に金を落とせば、ゴーストタウンは復旧して生き返る(はずである)。
 で、そうやって老人たちは余生をここに住みついてしまうのだ。

 そのためには国の政策として、全国から、いや外国からも募集して、福島原発汚染地域に住みたい老人の移転促進事業をやるのだ。
 例えば年金割り増し支給、東電が補償金を支払って買い取る土地建物の超廉価貸付、医療の無料化などで、老人居住地域モデル事業とするのだ。
 評判が悪かった老人の海外輸出といわれた事業やら、老人専用の村を作る事業のようなものだが、このたびは老人しか住むことができない地域が出現してしまったという非常に特殊なことだから仕方がない。

 いってみれば国営の老人居住地域にして、地域再生を図るのだ。
 本当に正常に住むことができる地域に戻るには、何十年後か何世代後か知らないが、それまで地域を生活の場として保っておくには、そこに住む人たちが要る。そのリレー事業を老人たちが担うのだ。
 ランニング投資は必要だが、新たなイニシャルのインフラ投資は必要ないから安いものだ。
 もちろんこれはかなり特殊な事業で、これからもこんなことがあっては困るのだが、少なくとも東日本震災地域で手をこまねいてるしかない今の政策のなかで、唯一の可能になりそうなことと思うのだ。
 なんだかブラックユーモアにとられそうだが、4割くらいはそうとも思っているが、6割くらいは古希過ぎ老人の私の本音である。

 わたしは前に「福島第1原発を世界遺産に登録しよう」と提案している(これは100%本音)が、その登録がうまくいき、放射線汚染もある程度おさまったら、世界遺産観光ツアー客がやってくるだろうから、その観光ガイドが老人たちの新たな仕事になるのだ。
 さて、こんな考えはどんなもんでしょうか。
 もちろん、そういう政策が出たら、わたしは率先して行きます。

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