老 酔 録
米呪を越えて老いに酔い痴れる日々の記録
●「老酔録」ことはじめ
わたしは2025年5月5日に88歳になった。昔から世にいうところの「米寿」である。これまで喜寿、傘寿なる齢を通り越すときには、ほとんど年齢のことを気にしたことは、なかった。むしろ、何を「壽ぐ」のだよ、珍しくもないのに、と反発したものだ。
ところが今年米寿になってみて、考えが変わった。そうか、これは「米呪」だな、この年齢を迎えたことを呪詛するんだなと、気が付いた。真実に遠慮会釈もなく「呪う」といわずに、同音の「壽」と言うことで、呪うべき歳になってしまったことを緩和するのだな。
わたしが米寿となって積極的に、これを米呪とも見立てて使おうと考えが変わったのは、もちろん理由がある。まさに呪うべきことが起きつつあるからだ。まさしく88年も生きたことがもたらす不幸がおきたのだ。
その呪うべきことは二つある、ひとつは長年の連れ合いがいなくなったこと、つまり鰥夫になったのだ。もう一つはかかりつけ医ができたこと、つまり病持ちの身にになったのだ。どちらも長年生きたからこそ起きたことだ。長生きし過ぎたからだ、残念無念。
というわけで、いまわたしは老衰期に入ったことを自覚した。人生初めての大変革期を迎えたのだ。それならば、自分が日々に老い衰えていく様を、自虐・諧謔・ギャグ的に記録しておこうと思いついた。
記録する動機は、わが身がどのように衰えていくのか、おおいに興味があること、そして記録する目的は、老いて暇すぎる日常の格好のヒマツブシにしようとの魂胆である。ついでにこのブログ記事を読んで面白がる人がいるとうれしい。
米壽を呪詛して米呪と言い、老衰を嗤って老酔と言うのだ。そのままに読めば酒飲み酔っ払い老人だが、今や酔っぱらうほどに酒を飲む気力も体力も失せたし、酔いで失せさせたいと思うほどの悩み事もなくなった。老いに酔い痴れるのだ。
これが「卆呪」から「白呪」へと進む前に、なんとかしてコロリと逝きたいものだ。そう、またもや起きるに違いない世界戦争から絶対安全地帯のあの世に避難するのだ。
では、「老酔録」の記事をどうぞ。(2025/09/23記)
●「老酔録」本編2025年9月~
2025/09/22・1911【老酔録③】ツキツキゴトンドガドガ・・先端医療技術MRIhttps://datey.blogspot.com/2025/09/1911.html
2025/09/19・1910【老酔録②】2時間連続歩行も可能だが医師は脊柱管狭窄症とhttps://datey.blogspot.com/2025/09/1910.html
2025/09/17・1909【老酔録①】老衰遅延策の薬漬けか、老衰初心者の物語https://datey.blogspot.com/2025/09/1909.html
●「老酔録」序編
2021/06/16~2024/07/21【老々看護介護日録(抄)】
https://datey.blogspot.com/p/blog-page_7.html
2024/08/01・1828【葉月解放宣言】5年余の暗夜が明けた!気が付けば米寿https://datey.blogspot.com/2024/08/1828.html
2024/12/16・1857【高血圧事件①】米寿にして遂に本物の病人かhttps://datey.blogspot.com/2024/12/1857.html
2024/12/22・1858【高血圧事件②】八十年を超える運転部品にガタhttps://datey.blogspot.com/2024/12/1858.html
2025/01/02・1859【高血圧事件③】 放哉をきどり「屁をしてもひとり」https://datey.blogspot.com/2025/01/1859.html
2025/01/15・1862【介護保険へ】介護保険適用手続きを・・https://datey.blogspot.com/2025/01/1862.html
2025/01/29・1865【ある死亡記事】87歳でも老衰死が・・https://datey.blogspot.com/2025/01/1865.html
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伊達美徳=まちもり散人
伊達の眼鏡/老酔録 https://datey.blogspot.com/
まちもり通信 https://matchmori.blogspot.com/p/index.html
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