2014/05/14

925・PCを壊してみたら少年時代のいたずらした気分で楽しかった

 これまでに物書き用の電子機器をたくさん手に入れては捨ててきた。
 始めは今から30数年前だろうが、各種WP(word processor)から始まり、各種PC(personal computer)を、いったい何台を使い潰してきたことか。
 今も3台のPCがあるのだが、そのうちの1台(A4ノート版、MSmilenium)はもう何年も棚の上でほこりまみれになっているので、お払い箱にすることにした。

 昔の簡単に捨てていた時代と違って今はヒマなので、こいつの中はいったいどうなってるんだろうと、壊してみることにした。


小さな小さなビスを、いくつもいくつも外していく。今、そのビスを数えたら41個であった。いくつか落しているから実際はもう少しあるだろう。こんな小さなビスを、人間がいちいち締めて作っているんだろうか。

 小さいビスで思い出したが、鯖江市に仕事で一時通っていたことがある。鯖江は眼鏡の弦の生産で日本一の地である。
 眼鏡には小さな小さなビスが使われている。そう、そのビス製造技術が、いまの電子機器に活かされているのだ。

 『高圧電流に注意』なんて書いてあるので、多少はびくつきながら、裏蓋を開けると、黒い膜につつまれた中身が見えてきた。

 黒幕を取り除くと、おお、これは芸術的な模様であるよなあ、プリント基板とかいう言うものなんだろうか。
 眺めていても何が何をするのかさっぱりわからないが、唯一わかったのが右の方に見える扇風機である。こんな小さなやつが一生懸命に回って、出てくる熱を追い出していたのか、けなげなやつ。
 右上に四角な鉄板の薄い箱がある。何かあ入っているらしいが、ねじが特殊で開かない。これが、たぶん、心臓部のハードディスクなんだろう。熊の肝を切り取った気分である。

 ナンダカンダトあるが、どんどん引きちぎってバラバラにした。上の方に2台の生き残りPCが見える。

 キイボードの裏側はこんな模様なのか。

 少年のときに「4球スーパーラジオ」を組み立てたり、古時計を分解したりしたときの気分を想い出した。
 一時はどこにでも持ち歩いていて、携帯電話機につないでメール送受信をしていたもので、ヨーロッパアルプスにも行ったが、最後に楽しい思いをさせてくれた。


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