始めは今から30数年前だろうが、各種WP(word processor)から始まり、各種PC(personal computer)を、いったい何台を使い潰してきたことか。
今も3台のPCがあるのだが、そのうちの1台(A4ノート版、MSmilenium)はもう何年も棚の上でほこりまみれになっているので、お払い箱にすることにした。
昔の簡単に捨てていた時代と違って今はヒマなので、こいつの中はいったいどうなってるんだろうと、壊してみることにした。
小さいビスで思い出したが、鯖江市に仕事で一時通っていたことがある。鯖江は眼鏡の弦の生産で日本一の地である。
眼鏡には小さな小さなビスが使われている。そう、そのビス製造技術が、いまの電子機器に活かされているのだ。
『高圧電流に注意』なんて書いてあるので、多少はびくつきながら、裏蓋を開けると、黒い膜につつまれた中身が見えてきた。
黒幕を取り除くと、おお、これは芸術的な模様であるよなあ、プリント基板とかいう言うものなんだろうか。
眺めていても何が何をするのかさっぱりわからないが、唯一わかったのが右の方に見える扇風機である。こんな小さなやつが一生懸命に回って、出てくる熱を追い出していたのか、けなげなやつ。
右上に四角な鉄板の薄い箱がある。何かあ入っているらしいが、ねじが特殊で開かない。これが、たぶん、心臓部のハードディスクなんだろう。熊の肝を切り取った気分である。
ナンダカンダトあるが、どんどん引きちぎってバラバラにした。上の方に2台の生き残りPCが見える。
キイボードの裏側はこんな模様なのか。
少年のときに「4球スーパーラジオ」を組み立てたり、古時計を分解したりしたときの気分を想い出した。
一時はどこにでも持ち歩いていて、携帯電話機につないでメール送受信をしていたもので、ヨーロッパアルプスにも行ったが、最後に楽しい思いをさせてくれた。
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