ちょうど1か月前のこと、自転車から降りようとして、尻餅を搗いたら動けなくなった。医者の診断は、第4腰椎圧迫骨折、養生していれば3カ月で治癒するとのこと。
ちょっと動いても背骨に激痛がドキューンと走るので、瀕死の芋虫の如くの寝たきり老人だったのが、今では立って歩くのはほぼ普通になった。
だが、背や腰に違和感がまだまだあって、動作がぎこちないから直立猿人か。
完全復元するはずの全治3カ月のうち、まだ3分の1しかきていないのだから、しょうがない。
余り早く治ってしまっては、あの孫娘のように可愛い医師に申し訳ないから、徐々に治していくのだ。と言っても、なんの治療も薬もないのだから、ただノンベンダラリと日を送るしかないのだが。
瀕死の芋虫から、寝たきり老人、そして今の直立猿人にまで、日々進化してきたこの1ヶ月であった。
自分自身の進化を観測するのは、けっこうおもしろい。今日できなかったことが、3日後には何とかできるようになって喜ぶ。
そのうちに自分が何ができなかったのか忘れるだろう。あかんぼの頃に、這い、立ち、歩くと進んだのも、こうだったろうと思うが、もちろん忘れている。
●寝たきり治療でボケたり歩行不能になったりするとか
インタネットで腰椎圧迫骨折を検索すると、こんなことが書いてある。
「高齢者に多く、長期間ベッド上安静により、認知症の症状が進行したり、足腰が弱ってしまい、痛みが取れても寝たきりのままになってしまうことも少なくありません」
う~む、わたしは高齢者には違いない。自分ではわからないが、認知不全にはなっていないような気がする。
それなりに安静にしているつもりだが、痛くない姿勢を積極的にとるようにしている。
その典型が直立歩行であり、2週間ほどで立つことが可能になってから、ベッドで安静にしてはいない。
ときどきスクワットはいかないにしても、膝の屈指運動もやっている。
今、PCのキイボードを打っているが、椅子に座らず立ったまま、足踏みしながらやっている。多分、歩行のリハビリになるはずだ。
●人間がウンコしなくなると良いことだらけ
ただ今の問題は、背や腰が姿勢によってまだ痛むのもあるが、実は、汚い話だが、ウンコが出ないのに困っている。いや、出ないのだからきれいな話か。
もともと便秘の習慣はなかったから、あきらかに今回の事故に伴って起きている。
初めの頃、便器に座る姿勢がつらくてつらくて、油汗を流して座っていたから、それで身体が便をすることを忌避することを覚えたのかもしれない。
まあ、大便が出なくてもいいのなら、それはまことに結構なことである。健康であっても、毎日の面倒なあの義務がなくなれば、どんなにかせいせいすることか。
もしも人間がクソしなくてもよくなったら、この世界はどう変わるだろうか。昔々なら、作物の肥料として大便が必需品だったから、そうなると困っただろうけど、今はそんなことはない。
小便だけになると便所も小さくてよいし、下水道施設もずいぶん簡単になるだろうなあ。便を経由する伝染病も無くなるだろう。
大便がなくなっても、世の中で困ることは、なにもないばかりか、むしろ良くなるような気がする。
そうだ、身体が摂取した食物を全部を消化して血肉エネルギーにすれば、食べる量も少なくて済むから、食糧問題が解決するぞ。
いいなあ。そういう研究を誰かやってるかしら、イグノーベル賞になるような。
3日もウンコしなくて、そんなことを考えていたら、腹が猛烈に痛くなってきた。駄目かあ。
やっぱりウンコってものは、しなければならないものらしい。
便秘薬を飲んで凌いでいるが、これからずっとそうなるのだろうか。
もしかして、排便系統の神経に支障が起きたのだろうか。治るのだろうか。
この際、ウンコしなくてもよい身体に改造するか。(つづく)
参照
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