あっちに寝返り打ってイテテテ、こっちに向いたらイテテテ、よいやく立ち上がってもイテテテ、寝たきり週間がようやく終わって、朝一番に病院へ。
仕事を休んできてくれた息子に、近所の総合病院に車椅子で連れて行ってもらった。
5月2日に自転車で転倒、派手に尻餅を搗いたら、腰に激痛、動けなくなった。
なのに、世の中は6日まで5連休、医院も連休、しょうがないから人生初の寝たきり老人週間をやっていた。
ちょっと動くとイテテイテテと、寝てるしかない。つらいけど、つまらない日々なので、寝ころんだままの姿勢であちこちにメール、今わたしはこんな有様ですと、誇大広告ぎみに宣伝。
ブログにもface bakaにも書き込んで、じゃっかんお騒がせ気味の寝たきり老人週間であった。昔から、果報は寝て待てというのだが。
●果報は寝て待て、だが
息子がどこからか調達してきてくれた 古典的松葉杖で寝たきり週間の便所往復に活躍 でも寸法が短くて脇の下に届かないので 今日病院でアルミ製の松葉杖を借りたら快調 これが本日の唯一の収穫。 |
いやまあ、それがその、なにしろ寝たきり老人初体験だし、もしかして脊椎損傷で、このまま本物の寝たきり老人になるかもなあ、とか、よくても3か月はギブスで固められる病院生活かも、とか、いやいやただの打撲で痛いだけだろ、とか、この大型連休はあれこれたっぷりと妄想に忙しかった。
ただし、5日も寝てたのに、ぜんぜんよい方向にならない。
そうやって今日は、5日間待ちに待った憧れの病院ランドである。開店と同時8時半に一番の入場客なのに、11時半にやっとミッキーマウスじゃなくて医師に出会えた。
椅子に座る姿勢では痛いので、待ち時間の前半は待合室の長椅子に寝ころんで、後半は寝台ストレッチャーを出してもらって寝て、延々3時間の果報は寝て待て。
で、果報はあったか。それがどうも、あったような無かったような。
X線撮影で見る限りは骨に異常はないと医師はいう。そして明日またMRI検査することになった。
このまま入院かと、不安の塊に期待のトッピングをまぶしつつ朝早くからやってきたのに、ふ~む、無罪釈放でも即時勾留でもなし、ホッとしていいのか、いや、病院ランドお泊り入院かもって期待を裏切られた気分も、、、、、。
●痛さと薬の関係は?
2種の薬を買わせられた。一つは痛み止めと書いてあるが、もう一つは胃薬とある。
怪我人になんで胃薬だよ、間違ってるでしょと薬屋に電話で言うと、痛み止め薬を飲むと胃病になるからだという。おい、怪我人を胃病人にしてどうする、それでも薬屋か、。
痛くなったら服用せよという。だけどね、ベッドに寝ころんでるいつもは痛くないけど、動いて立ち上がると腰回りがずずっと痛いのだから、便所に行くために立ち上がったとたんに飲めばいいのかと聞けば、薬の効果発生は飲んで30分後だという。
え、おい、それじゃあ、効いたころはとっくに用は終ってるよ。ってことは、便意があったらのんで、ちびりそうになるのを30分間我慢するのかい、え?、
そもそも最大の痛さ問題は、背中と腰の継ぎ目くらいの真ん中に、動きの途中の不意打ち瞬間激痛である。この恐怖で動けないのだ。
激痛発生、それ飲めって言われてもそんな余裕はないし、飲む余裕が出るころは激痛は去っている。いや、飲んで30分後に効いてきても手遅れだよ。あ、次の不意打ち激痛に備えるのか。
5日間も初心者寝たきり老人やっていて、初めの2日間はどう動いていいかわからないから、ちょっと寝る姿勢を変えても、よろよろ立ち上がる時も、しょっちゅう激痛に見舞われたものだ。
それはもう、聞くところの戦場最前線だった。どこから撃ってくるか分らない銃撃が、不意打ちに必ず背中に命中、ズキュ~ン、アイテテテ。
しかし3日目くらいから、脚の曲げ方、寝返りの打ち方、立ちあがり用にすがりつく家具類の使い方など工夫して、こう動けば激痛の銃撃に見舞われない寝返り、この道なら銃撃を回避することができる立ちあがり方など、無痛動きコースを学習し、身辺環境を構築していったのだ。
6日目の今ではベテラン寝たきり老人になっており、よほどへまをしない限り、激痛に出会うことはない。
ということで、痛み止め薬は役に立たないぞ、なんて、ごちゃごちゃ言って薬屋を困らせる、いや、困らせられたのだった。ヒマだから電話が長くなった。
へいぜい飲み薬に縁がないから、こういう時は興味津々である。
結局は、医者に聞いてくれとのこと。おいおい、医薬分業で指導料をとっていながら、そりゃないでしょ。それでも薬屋か。
明日のMRI検査(無理検査??)って、なにするんだろ。めったに医者に行かないから、こういうときは興味津々、病院ランドで大冒険している気分。
(【尻餅散人横臥戯録3】へつづく)
参照・尻餅搗いて突発寝たきり老人になったが、、、2015/05/05~
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