かなり前のことだが、量販店の魚売り場、数枚の切り身がプラスチック皿に乗って透明シートで包まれている。
書いてある魚の名は「バンドル」、はて、聞いたことがない名の魚だ。サバとかタイとかヒラメとかなんて書いてないのだ。
どうでもよいのだけど、気になる。
こんな感じで、値段とか店名とか書いたシールが貼ってあった |
通りかかった中年男店員を呼びとめて、「このバンドルってどこで採れる魚なの?」と聞いた。男は、妙な顔をしてむにゃむにゃ言っている。
「最近採れるのようになったの?」とさらに聞く。男はむにゃむにゃ、わたし「どうなの?」、男「もう勘弁してください」というと、そそくさと消えて行った。
わたしはあっけにとられた。なにか聞いてはいけないことを聞いたのだろうか、バンドルって魚って実は採取も販売も禁止なんだろうか、、そしてそれきり忘れていた。
いま、ひょいと思い出して、貧者の百科事典をひいて見たら、ありましたねえ、わかりました、バンドル魚の正体が、、こうなんですって。
スーパーで使う用語http://fanblogs.jp/kobarutodesk/archive/54/0
バンドル販売。これは、バンドル=束という意味で、いつもは1つずつ売っている商品を2個以上のセットにして売る販売方法です。これをするときは1個売りのときよりも、1個当たりの値段が安くなるように設定します。こうすることで、お客様の買い上げ点数が増え、売上高の増加に繋がります。
なんだ、bundle(束)のことかよ、そういえばあの時のプラ皿には、何枚か違う色した切り身が乗ってたなあ、束にして売るとて「バンドル」としていたのか。
でもなあ、それって売る方の業界専門用語でしょ、商品に業界隠語をつけて店頭に並べるって、どういうことなんだろ。魚なのになんで魚の名をつけないのだろう?
買う方で「今日は魚をバンドルで買おう」なんて思うものかしら。日常で魚の切り身を買うことがないわたしだけが知らないけど、実はこれは常識なのだろうか。
あの量販店中年男は、そのあまりにも常識的なことを聞かれて、この男客はオレをカラカッているのか」と思ったのだろうなあ、、う~む。
でも、バンドルってのは、切り身の盛り合わせのことだって、世の中のみんなが知ってるんだろうか?
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