その理由として、「ビル老朽化の為」とある。
でも、この店のあるビルは4階建ての共同建築だから、この店1軒だけが老朽化ではなくて、ビル全部がボロボロになったのだろう。
他の店には張り紙はまだ無いが、そのうちに閉店のお知らせが順々に登場するのだろう。
このビルは、今から60年ほど前に、土地所有者8人が共同して建築した「防火建築帯」である。いよいよ、今度こそは本当に取り壊して、新ビルに建替えるのだろうか。
「今度こそは本当に」と書いたのは、だいぶ前にも同じことがあり、このブログに書いた記憶があるからだ、探したら、あった。
2013年6月19日 http://datey.blogspot.jp/2013/06/797.html
4年前にも、別の店が「建物老朽化に伴い、お客様の安全が確保できない為」に閉店すると張り紙をしていたのだ。
だがこのビルは今まで取り壊しもせずに建っている。
たぶん、建替えしようとしているのだが、8人の持ち主の気持ちがそろわないので、いまだに壊せないのだろうなあ。
ビルはどんどん汚れてきている。
上のアパート階の外廊下には、手すりがわりのベニヤ板がボロボロにめくれていく。プレコンに塗ったペンキがボロボロと剥げていく。
中央図書館への往復で前を通るたびに、この生きた廃墟化の過程を興味深く観察している。
この建築デザインを専門家筋から見ると、戦後モダンデザインとしてなかなかよいものである。さすが横浜の名建築家・吉原慎一郎の設計だ。
きちんと改修すれば見栄えの良いビルに変身するはずだ。ほったらかしは惜しいなあ。
●参照:「横浜ご近所探検隊が行く」
http://datey.blogspot.jp/p/blog-page_19.html
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