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2022/06/17

1624 【コロナとプーチン】コロナ規制も緩和のようで飲み会やるかな、プーチン戦争長引きそうで食糧危機かも

 2022年の6月半ば、定例の月半ば二つの戦争報告を書いておく。実情を書くと言うよりも、わたしの尋常を書いておくのである。

●コロナが緩んだのかしら

 このところウクライナのプーチン戦争に気を取られていて、新型コロナ戦争のことを忘れそうになる。政府もコロナ対策はどう緩めるかばかりやっているようだが、コロナはどんな具合なんだろうか。

日本コロナ最近半年間の感染者の発生状況

日本コロナ最近半年間の死亡者発生状況

 感染者も死者も第6波が下がってはいるが、ダラダラとロングテイルの蛇で、感染者は相変わらず毎日万を超す発生で、ちっとも消滅しないのだが、これって収まっていると言ってよいのかしら。

日本コロナの都道府県別感染者と死者状況

 こんな状態なのに、御上の言うことには、マスクは真面目につけなくてもいいよ、酒飲み会を少人数ならやっていいよ、旅行にも行っていいよ、外国からのツアー旅行者たち団体を入れてもいいよ、そしてどうやら7月からはまた強盗GOTO助成金復活らしい。
 沖縄では東京や大阪並みの感染発生が続くのに、観桜客入れてもいいのかねえ。島根県や鳥取県にも観光客が行っては、せっかくの日本の防疫先進県も感染先進県になるかも。

 2年以上もマスク強要日本だったから、今になって外していいよと言われても、戸惑いがある。では今日はマスク無しで遊びに行くぞと出かけたら、周りの他人はマスクしているし、みんあから睨まれているような気がするし、居心地が悪い。

  小学生が新聞投稿していたが、物心ついてずっとマスクしていたから、急に外してよしと言われても、外すと裸みたいで恥ずかしい、とのこと、ごもっともである。いっそのことマスクも学校制服にしてはどうか。マスク着けてて悪いことはあるまい。外す必要があっればその時だけはずせば宜しい。

 まあ、いずれにしても会食や飲み会してもよいと言うのだから、うれしいことはうれしい。この2年半も逼塞して、わずかにネットのメールとかZOOMだけでバーチャル顔合わせしてたのを解除して、さっそく死ぬ前に旧友たちと一杯やっておきたものだ。
 さあて飲み会段取りするぞーっ、と思ったら、今日、大学山岳文化魔だった男から飲み会野郎のメールが来た。同じこと考えるもんだ、大賛成。

 コロナで困った企業などに税金使って支援する助成金の制度が数多くあるが、このところそれを悪用して詐取する奴が多く出てきているようだ、やっぱりなア、そうなると思っていたものだ。

 支給する政府側も出だしは性善説に基づいてできるだけ早く支給しようとするのはよいのだが、大金が動けば必ず悪用が出る。しかも支給する政府や自治体の役人側にも、国会議員にも悪人が登場するのだから、世の中はやっぱり性悪説にならざるを得ないのだな、情けない。

全世界のこの半年間のコロナ感染者発生状況 ロングテイル

全世界のこの半年間のコロナ死亡者発生状況 これもロングテイル

●ウクライナ局地で長期戦か

 ウクライナのプーチン戦争は、東部の都市世ベロドネツクに集中してロシアによる攻撃がはげしいそうだ。ウクライナ側は西側諸国の兵器援助を求めて叫び、それに応えてたくさんの中古兵器が持ち込まれているらしい。

 ロシアとしては、西の国境に接する国々が、NATOやEUに加盟すると恐怖らしく、一皮の緩衝地帯となる国が欲しいらしいことが戦況図からよく分る。でも、その恐怖心からの行動が、東欧諸国はもちろん北欧スカンジナビア諸国もバルト三国そしてウクライナもNAOとEUを招き寄せてしまうのだから、政治的に稚拙としか思えない。

 ウクライナは劣勢ながらも持ちこたえているらしいが、いつまでこの状況が続くのだろうか。ロシア国内でのプーチン支持率は高いとの報道あり、日本の戦中と同じ様相らしい。ロシアはどれほどの国力があるのだろうか。国土は広いが実際の富は大国ではないらしい。それにしても西と東の違いが激しくて、ひとつの国になりうるのかと思う。たぶんに陽が足と西にと見の差が大きすぎて、西が東に従属せざるを得ないので一国になりえているのだろう。

 今朝の朝日新聞に、この戦争についてロシアの心情を解説している。
 ロシアとしては、西側諸国かからこれまで何回も何回も侵略されては跳ね返してきた。一度もこちらから侵略したことは無い。今回もアメリカがNATOを使ってウクライナ東部に侵略して来たので、国土防衛のために戦っている。第1次大戦から続く祖国戦争であり、今回も祖国を守っているのだから、国民の支持を得ている、というのだ。
 実際はロシア側からの侵略は、わたしの記憶の範囲でも、チェコやハンガリーあるいはアフガンなどで侵攻加害者になったことがあるのだが、国内では被害者意識ばかりらしい。

 国際関係についてはまったく事情を知らないのだが、戦中の日本もそうだったと思い出すことがきる。ロシアはこの戦争の後のことをどう考えているのだろうか。
 ある日、プーチンがコロナで死ぬとか、CIAかMI6に暗殺されるとかで、一気に終戦になるってことは、、、あるかなあ。

 それにしても、西側から兵器の供給がこうも続くと、兵器産業が栄えることだろう。その一方では、世界の小麦生産輸出国のロシアとウクライナからの輸出が止まって、これからの世界食糧事情がどうなるのか。ウクライナでは今年の小麦生産ができるのだろうか。
 わたしの戦争体験は、とにかく腹が減っていたことだから、これがいちばん気になる。

(2022/06/17記)


2022/06/01

1623【地球侵略病原体】昨夏はオリパラ第五波暑苦し今年はプーチン第六波の初夏


 いま地球を侵す2大病原体、コロナとプーチン、願わくはこの2病原体が合体してくれんことを、たぶん、毒を以て毒を制する結果になるだろう。クレムリン宮殿の一室をピンポイントで狙う生物兵器ってあるかしら。
 2022年も6月を迎えた。いつものように先月の状況まとめを書く。

●日本コロナ状況

 まずは先輩格のコロナの話からはじめよう。2020年正月に始まって以来2年5カ月、さすがに飽きたという感もあるが命にかかわるからそうもいかない。地球上どこでもそれなりに大変らしい。
 地球上の人間は生物としてはみな同じだから、命にかかわるとなると同じような行動をするものだと思っていたが、国家という囲い込みの中でそれぞれ異なるのが、面白いと言うかヘンだと言うかコワイというかバカというか。



 まず日本コロナは、第6波がピークを越えてから減衰するそぶりを見せながらも、ぶり返したりして、コロナのヤツはなかなかしぶとい。みんなしびれを切らして、とうとう堪忍袋の緒が切れた経済界の圧力で、政府は新たなコロナ対策を出さざるを得なくなった。

 要するに、マスクしなくていいよ、飲み会やってもいいよ、あちこち動いてもいいよ、外国からの観光客を呼び込んでもいいよ、緩和緩和また緩和である。要するにコロナ以前と同じってことである。

 ただし、さすがにまだコロナが居座っていて、日に万を超す感染者が出ている状況なので、なんだかへっぴり腰緩和で、段階的な緩和策を手探りで始めている。ぶり返したらまた緩和取りやめにするのだろう。臨機応変と言えばよいことだが、へっぴり腰と揶揄される。
 とにかく、コロナを克服したぞ、いや、克服しつつあるぞ、いや、克服したかもしれない、てなところが、政府も専門家もそして普通の人(わたしのこと)の思いである。

 わたしは5月中に東京の美術館へ1日だけ出かけた。飲み会に誘ってくれる人はいない。ましてや仕事のお誘いは皆無である。
 老人に残される社会はもうネット空間の中にしかない。少なくなるばかりの友人知人たちとの日常やり取りはSNSやEメール、年寄りの好きな同期会はZOOMでやる有様だ。
 これがコロナがもたらした高齢社会の現実である。

●隣国コロナ状況

 さて、海の向こうのお隣ではどうなのかと見れば、南コリアは感染数累計は、いつの間にかロシアを追い抜いて、世界ランキング7位に登場している。新大統領がつい先日に就任、さっそく腕前を試されるから大変だ。
 北コリアも突然に大感染とて、キムジョンウン親分さえもマスクして登場するくらい大変らしい。でも南コリアからのワクチン支援の申し出を断ったそうだから、コロナにも負けない親分だ。


 そしてチャイナでは大都市の上海で3月に突然大流行となり、そこは最初の武漢での封じ込め成功体験がある国家だから、上海でも強烈な都市封鎖で2500万人もの住民の外出禁止を約2カ月も続ける。シーチンピン親分が率いる強権国家ゼロコロナ政策はすごい。

 2ヶ月も封鎖すると、社会経済文化コミュニティー崩壊が起きてきて、さすがに市民や企業からおおいに不平が高まったらしい。だが、とうとう不平もコロナも押さえつけ成功、この6月1日ようやくロックダウン解除だそうだ。チャイナではそのロックダウンが都市崩壊ともいうべき数々の問題を、今後どう立て直すかが問われるのだろう。

 チャイナがゼロコロナ政策であるのに対し、日本も含めて世界各国が免疫論によってどちらかと言えば共生コロナ政策により、あいまいな動きでコロナ延命状況が続く。
 どちらが良いのかわからないが、もしもこれで強権国家賛美が起きると今後世界にどう影響するのか、考えるとコワイ。プーチン戦争が世界各国にもたらしている軍事国家賛美と通底するものがある。

 このところなんとなく感じるのは、地球はまた東西2陣営の対立時代になりそうなことだ。一方はロシア・チャイナを中心とする陣営、もう一方はアメリカ・EUを中心とする陣営である。東西冷戦時代の再来だろうか、よく分らない。

●プーチンは対西側兵糧攻め

 コロナウィルスと並ぶもう一つの地球病原体プ-チンロシアがやっているウクライナ侵略戦争は、2月下旬に始まって今やもう4カ月になったが、まだ止まない。1か月ほどで作戦変更して、ウクライナ全体制圧方針から、南部と東部を占領するらしくそちらへの侵攻が激しい。

 ウクライナも西側諸国から武器援助を受けて、果敢に抵抗しているが実際の戦況はそれほど良くもないようだ。だが、ここにきて世界への影響は一段と著しいものがある。地球上の各地区の経済はどこもかしこもネットワークして動いてるので、西側諸国がロシアを経済制裁すると、その跳ね返りがやってきているようだ。

 まずはロシアがガスエネルギー小麦の世界的な供給国であるので、制裁措置でそれらが途絶えると世界で物価上昇になる。ヨーロッパはエネルギーのロシアへの依存度が高いらしい。その点で、アメリカは平気なのだろう。

 ウクライナも実は小麦の輸出国なのだが、ロシアが侵攻してきて黒海の港の封鎖をして、輸出を邪魔している。ロシアからもウクライナからも小麦が輸出されないと、世界は食糧危機となる。港の封鎖を解くには経済制裁解除が条件だとプーチンは言う。ポーランド方面の陸続きで輸出する策が講じられるようだが、果たしてうまくいくのか。

 どうやら分ったのは世界を兵糧攻めする作戦である。プ-チンの側にはガスエネルギと小麦という人質があるのだった。更に言えばウクライナのザポリージャ核発電所も人質と言える。ロシアにある核兵器を使わなくても、それと同様の効果を持つのだから、始末に悪い。

 これらは西側諸国では分かっていたことだろうに、どうするのだろうか。わたしはコロナで世界各国がそれぞれ食料囲い込みに入るだろう、だから食糧危機が来る怖れがあると、去年中ごろに心配しだしたのだが、今になってプーチン戦争でそれが急に現実味を帯びるとは思わなかった。

●コロナにプーチン敗北の日を待つ

 ウクライナでのプーチン戦争は、2014年のクリミヤ半島侵略以来もう8年も続くが、コロナと合わせてどこまで地球の疲弊が進むのだろうか。厄病神プーチンがコロナに罹って倒れ敗北の日が来ることを期待するばかりの地球世界である。どうやらプーチンは基礎疾患があるらしいから、コロナに期待する価値は効果あるだろう。

 それにしてもプーチンさえ倒れれば解決するって、地球世界はそんなに簡単な原理で動くものなのか、どこか騙されているような、夢でも見ているような、SF世界に入り込んだような、何とも不思議な気分である。

 いまウハウハ儲かっているのは兵器産業と言われている。プ-チン戦争をやらているのは彼らだと言う陰謀論もあるようだ。



 ならばぜひとも開発してほしい兵器がある。クレムリン宮殿のある一室だけピンポイントで狙うことができる、コロナウィルス搭載の生物兵器である。できそうな気がするが、これができると戦争が終わるから、兵器屋さんが開発するってのは技術的に可能でも、まったくのおとぎ話であろう。

 コロナ後の世界を見たくて長生きしようかと思ったが、どうやら見える日はまだまだ遠いようである。日々のコロナと戦争のドタバタに好奇心を持って、野次馬根性だけで暇つぶしして生きているが、もう疲れて来た。
 去年夏はオリパラとコロナ第5波で大迷惑だったが、今年はオリパラなくて半分せいせいと思ったら、コロナ第6波ぐずつく間にプーチン戦争が来て、もう暑苦しい初夏である。

昨夏はオリパラ第五波暑苦し 今年はプーチン第六波の初夏

●「戦争プロパガンダ10の法則」

 こんな本を読んだ。原書が出版されたのは2002年、つまり例の9・11事件の後、USA軍が戦争を起こしたばかりの時に書かれたもの。


 内容は、それまでの数多くの戦争を振り返ると、戦争当事国の政府や国民たちは、戦争を正当化する宣伝文句をあれこれと声高く言うが、整理すると「十の法則」がある。その本の目次が法則項目なのでここに載せておく。今、ウクライナでプーチン戦争3か月目、この法則が当てはまるかしらと読むと、実に面白かった。
 その法則とはつぎのようである。(目次のページ)

 だが著者の前書きには、更にこれにもうひとつの法則を書き加えているので、そこのくだりもここに載せる。

(2022年6月1日記)

 

2022/05/15

1620【同時進行世界2大戦状況】少年の日々は戦のさ中にて ウ~昏いナ~晩年の日々も

 

ネットに登場するウクライナ戦場実録動画

 2022年も5月半ば、このあたりで毎月恒例の世界2大戦同時進行模様を記録しておく。

●コロナ大戦はだらだらと続き朝鮮半島大変が怖い

 まずはコロナ大戦模様、いつものごとく繁華街を徘徊すれば、「もうコロナどこか行ったらしい」って感じの人出、人々の覆面姿にまだコロナ世であったかと思い出す程度だが、本当にその程度なのかしら。

日本では防疫先進県は四国で頑張る徳島が2万人を超えて、
鳥取と島根の山陰勢が1万人台で当初からトップを走る。

 日本コロナ事情は、感染者総数累計は835万人で昨日も4万人増えたのだから、まだまだ流行は盛んだが、それが一向に減る傾向ではなくて減るか見ればまたぶり返しの有様。
 死者累計3万人、その日々の動きは横ばいだから、やはり流行中だろう。まだまだ油断ならないはずだ。

 それとも、「もうこの程度が政策として行う防疫の限度で、あとは成り行き任せでいいのだ、集団めえ駅を待つしかない」、ということかもなア、専門家も先が見えないのは、なんだか日本経済と同じだな。



 世界のコロナ事情は、感染者数累計5億2千万人、トップはUSAで感染8200万人、死亡100万人で、収まる気配はない。



 意外なのは隣の朝鮮半島である。南コリアでは、どんどん急上昇してきて今や世界worstエイトの位置で17775万人と日本の2倍にもなった。

 そしてこれまでコロナゼロとか言っていた北コリアが、突然に感染と死亡ありと発表、13日だけで17万人発熱とて、4月から累計52万人とて、キムさんまでもマスク顔出してきて、ミサイル発射並みの大騒動らしい。
 医療体制が脆弱なのでこれからどんどん増えるらしい。コロナが国家体制に影響するかももなあ、そうなると東アジアの安定にも、、。


 とにかく隣の朝鮮半島は南北共に大変らしい。ウクライナ問題とは別の性質の国家危機が東アジアにも起き、アジアも面倒なことになる心配がある。

●プーチン戦争もだらだら続き影響は広がるばかり

 さて次は2番目の大戦であるプーチン戦争の状況である。


 そのウクライナでは、次第に戦局が南西部にまとまりつつあるらしい。ウクライナ全部に広げようとした作戦は失敗したとロシアが分ったようで、南東部ドンパス地方の占領に力点を置いたとかである。
 納豆(NATO)嫌いプーチンには、更に納豆増加問題が起きて頭が痛いことになってきた。ロシア隣国でNATOに加盟せず中立を守ってきたフィンランドが、今回の事件で方針を替えて、NATOに加盟することにしたと発表し、スェーデンもノルウェイも同様らしい。

 ウクライナがNATOに近づくのがけしからんとて、今回の侵略戦争で東欧諸国を脅かしたのに、状況はロシアに逆に動いてきた。プーチンをますます怒らせる状況になった。
 これがどう次へ動くのかと心配していたら、ロシアがフィンランドに売っていた電力をストップしたとのこと、戦局が北欧へと拡散模様である。次はドイツへのガスエネルギーストップかしら。

 アメリカを中心とする西側諸国のウクライナへ武器援助が進み、ロシアは苦戦らしい。
 ネットに登場する戦場模様を眺めても、どちらが勝っているのかさっぱりわらない。しょっちゅう眺めていると、ゲームをしている感覚になるのが怖い

 ネットの戦争実録動画をっ見ていた確実にわかったことがある。この戦争で儲けているのは兵器産業だと。あの無駄だらけの仕事が戦争、勝つためには滞らない供給が必須だ。
 たぶんUSAにそれが多くあるのだろうし、ロシアににも当然あるだろう。いまウハウハにちがいない。戦争が続くことを願っているだろうか。
 日本の兵器産業で有名なのは三菱重工だが、こちらはどうなのだろうか。あそうだ、コロナパンデミックで儲けているのはワクチン開発した、これもUSAの薬屋だ。

 実のところは、多様な駆け引きの国際政治情勢については、なにがなんだかわからない。
 コロナパンデミックという世界戦争と、世界戦争になりつつあるプーチン戦争とが、どう絡み合って今後動くのか、いや絡み合わないのか、さっぱりわからない

 いずれにしても、身に迫り来る気配が濃厚な二つの大戦という不幸に、わが老後が出くわすとは何とも運の悪い人生であった。嘆きを狂歌にしておこう。 

少年の日々も戦のさ中にて ウ~昏いナ~晩年の日々も

(20220515記)

2022/05/01

1619【ダブルパンデミック】コロナ止まずプーチン戦争長引きて越える八十路の峠は闇夜

●コロナプーチンダブルパンデミック

熊五郎:ご隠居、まだ生きてますよね、一杯やりましょ。

ご隠居:おお熊さん、まあお上がりよ、花見は終わって萌える緑を眺めて酒飲もう。

:そういや、今月はご隠居の誕生日が来ますよ、よくぞここまで生きましたね。

:そう、八十路峠越えだよ、親の歳を超えるほども生きてもう十分、こんな物騒な世の中におさらばしたい。

:物騒すぎますよ、コロナ禍だけで十分すぎるのに、プーチン戦争で泣き面に蜂のダブルパンデミック。

:コロナ愚痴に飽きてたところにプーチン愚痴、年寄りはひまつぶし種ができたよ。

:戦争と言えば、ご隠居は太平洋戦争を身近に記憶する最後の世代ですね。

:日本は1931年から45年まで15年に亘って戦争したんだよ、わたしはその中間で生まれて物心ついたら周りは戦争の世の中、戦争が終わっても食糧危機で腹ペコ少年は辛かった。

:今度のプーチン戦争でも、もしかしたら日本に腹ペコ時代再来かもしれませんよ。ロシアもウクライナも食糧輸出国なのに、この戦争でそれが止まるでしょ。

:日本は食糧輸入国だからね、いやだいやだ、あの腹ペコを今の少年たちに体験させるのかなあ。

●日本は今もファシズム国家か

:プーチン戦争はウクライナなんて遠い地の事件、軍事大国ロシアが直ぐ勝って終わると思っていたら、2月24日からいまだに終わりませんねえ。

:終わらないどころか、戦場でない国も含めて地球全部がプーチン戦争の巻き込まれてる有様だよ、もちろん日本もドローンとか防弾チョッキとかヘルメットとか自衛隊が戦争道具を送ってるんだもの、立派に参戦だよ。ロシアから見ると敵国になったね。

:その巻き込まれ事件というか、先日、ウクライナ政府アカウントのツイッターに、裕仁天皇の顔が登場して、ネットで問題にした人たちがいましたよ。

:そうだった、ヒトラー、ムソリーニと並んヒロヒトの顔、そして「FASCSM AND NAZISM WERE DEFEATED IN 1945」とある場面のある動画だよ。これだけだと1945年には事実その通りでしたと言うしかないよ、何が問題かねえ。

:ネットウヨばかりか保守派国会議員が政府に言って、ウクライナ政府にいちゃもんつけさて、ヒロヒト写真を削除させましたね。

ツイッターに転載された当該動画の切り抜き

:じゃあ誰の写真なら良かったのか、東条かい近衛かい、でもね、ウクライナも1945年にはソ連だったから連合国側だよ、そちらから見ればこの3人が並ぶのは1945年の事実だから当たりまえ、日本政府はウクライナにどんな理由で文句つけたのかねえ、聞いてみたい。

:ウクライナもよく削除しましたねえ、どう考えたのかしら、ヘンだと思ったけど、今はいろいろ援助してもらってるから、ここは言うことを聞いておこうってところかな。

:ムソリーニとヒトラーの顔は残っているからイタリアとドイツは抗議しなかったのだね、これで怖いのは日本だけは1945年にファシズムを終わらせなくて今も続けていると思われることだね。

:あそうか、たしかにヒロヒトだけは1945年の後も生き残って、しかもその地位をずっと保ったのですからね。

●プーチン作戦失敗で東部に転戦

:ウクライナを挟んで東西冷戦時代がまた来た感があるな。日本もUSAに追随するべく陰に陽にウクライナ援助をしてるから、ロシアの敵国になってしまったよ。面倒だね。

:プーチンは、当初はウクライナ首都陥落へと政権転覆作戦をメインに据えていたけれども、ウクライナの案外強硬抵抗でうまくゆかないので、南部と東部に戦線集中するべく作戦変更のようですね。

プーチンのウクライナ侵略状況(朝日新聞朝刊20220501)

:2014年に無理矢理併合したクリミア半島からアゾフ海に沿い東に領土を広げているようだが、西側に行ってしまったウクライナと自国の間に、帯状に干渉国家を設立するのだろうな、満州国だね。

:そう、プーチンのやってることは、かつて満州国を作ろうとした頃の日本と似ていると識者の話もありますね。

:これからそうなるんだろうねえ、プーチンは勝っても負けても、いや勝負がつかないままでも、世界中からこうも嫌われては、ロシアのこれからを思いやられるよ。
 狂歌<プーチン付け合い>

柿喰えば鐘が鳴るなり法隆寺それにつけてもけしからぬプーチン
古池や蛙飛び込む水の音それにつけてもけしからぬプーチン

この先の不仲国家がいがみ合う地球を思いやられますね。いやだなあ。USAも次の大統領にトランプが返り咲くおそれがあり、東西冷戦か東西核兵器熱戦か、、。

:わたしはもうすぐ死ぬし、死ななくてもボケて何もわからなくなるから知ったことじゃないけど、熊さんたち大変だねえ、まあ、しっかりおやりよ。

:また無責任なことを言う、まったく年寄りはあの世とボケという、戻らなくてよい避難所があるからいいですねえ。

●日本にまたも戦争疎開者が

:避難と言えば、ウクライナから疎開者が日本にもやってきてるらしいね、昔1945年に日本でも疎開したのもだよ。

:ああ戦争疎開ね、今の世では難民とか避難民と言ってますがね、ウクライナから450万人もが国外脱出したそうですね。

:その昔の日本の疎開者は苦労したけど、ウクライナから日本に来た疎開者への対応はどうなってるのかしら。

:ウクライナから400人以上の避難民を日本は受け入れたとかですが、とりあえずは厚遇をするみたいですよ。数が多くなり期間が長くなると課題があるでしょうが。

:で、これまで世界各地で戦争があったけど、例えばアフガンとかイランとかソマリアとか、それらの難民は日本に来たのかしら、どう対応したのかねえ。

:そう言えばヨーロッパ各国で中東からの難民が押し寄せて大きな問題になっていましたよね、あれは解決したのかなあ、今回のウクライナ難民でさらに増えて、ヨーロッパではどうしてるのかなあ、あの時みたいには騒がないみたいですがねえ。

:どうも今回は判官びいきのようで、気になるな。西側にも日本にもコーカソイドとその他の民族とのあいだに差別気配がするなあ。もうちょっと観察してみたいね。

●一向に下がらぬ第6波の尻

:さて、コロナですけど、あの第6波で猛威を振るったオミクロン君は一体どうしてるんでしょうね。感染・死亡統計グラフを見ると、波は下がるように見えるけれども、いつまでも横にダラダラと実に優柔不断ですね。

日本全体の初めから今日までのコロナ感染者数推移


日本全体のこの1カ月間のコロナ感染者推移





日本全体のコロナ死者数の推移



:そうだねえ、行政の防疫政策もなんだかよく分らんねえ、危なそうだけど大丈夫そうでもあるから、十分気を付けて連休も過しなさいよって、妙に開放的ですね。

:これでゴールデンウィークで混雑地に遊びに行き、コロナに大歓迎されて、梅雨が来る頃は第7波が一気に急上昇ってことかもなア。今年もコロナの夏か。

:政府筋も専門家筋もコロナのこの先が読めなくて、対策決定を押しつあってズルズルゴールデンウィークうってところらしい。

:死亡率が低くなってきたので、風邪並みってことですかねえ。

:なるようになるしかないね、でもチャイナの上海では例のゼロコロナ作戦市民閉じ込め政策が続いてるらしいね。

全世界の当初からのコロナ感染者数推移

全世界におけるコロナ死者数の当初からの推移


:日本流のいい加減さも怖いけど、シーチンピン流は別の恐怖ですね。

:プーチン戦争で景気は下がるし、食糧危機が来るし、エネルギー危機も来るし、もしかしたらミサイルが飛び来るかもしれないし、恐怖の時代が待ってる感じがするなあ、年寄りはどうせ先が短いから、積極的にコロナ感染して先に逝くよね。

:あたしにだけは感染させないでくださいよ。あ、今日のこの飲み会が危ないか。

:ダブルパンデミックで大きく変わる世の中の行方を見たい好奇心で生きる気力はあるがねえ、その前に暗闇が待ち受けている予感もある。さて今日の打ち上げの狂歌だ。

コロナ止まずプーチン戦争長引けば越える八十路の峠は闇夜

2022/04/17

1617【コロナ第7波突入?】感染第6波が降下途中で引き返して上昇とは第7波の大蔓延の現われか

 ●チャイナコロナ<ゼロコロナの行方>

 隣国チャイナはコロナ発生国として2018年末の初動機には、強権的な手法でコロナ撲滅政策を実行して目覚ましい抑え込みに成功した。リーダーのシイチンピンだからこそのゼロコロナ政策だ。
 ところが今になって上海を中心に大流行再開、当然に徹底的市民生活規制ロックダウン実施中だが、あまりの厳重な閉じ込め規制に市民たちから苦情が出ているらしい。

上海でコロナ感染者隔離施設のために集合住宅接収に対し抗議活動する住民と警官の争い


大陸チャイナのコロナ感染者数半年の推移、右の上昇はほぼ上海の数値らしい

  それで思い出したのは、マオツウトン時代にあったスズメ撲滅運動で、今も似たようなことやるもんだなあと。
 1950年代だたか食糧増産のために、稲穂を食う害鳥のスズメ退治を政策として全国規模でやった。それは農民たち総出でバケツをたたいてスズメを飛び続けさせ、疲れて地上に落ちたところを一網打尽に捕まえ殺したという。

 ほぼ絶滅に至るほどスズメ撲滅に成功、これで豊作と思ったら、逆に大凶作になり餓死者が大量に出た。それはスズメを天敵としていた昆虫類が大発生繁殖して、稲を食い荒らしたからだった。慌てて政策変更してソ連から大量のスズメを輸入して、元に戻した。

 さて上海のゼロコロナ作戦に成功して、大陸チャイナからコロナが消え去ったら、どうなるのだろうか。よく知らないがウィルスなるものはあれやこれやと、人間に住み着いていてなにか役割を果たしているとかだから、コロナと一緒にウィルスみな殺しにしたら、スズメ退治みたいな事件が起きるのかもしれない。
 もっとも、上海では人間の抵抗で、無抵抗スズメのようには行かないようだ。

●ウクライナコロナ<戦争パンデミック>

 ウクライナではロシヤ来襲による戦乱でコロナ対策はどうなっているのだろうか。それどころじゃないのが実情のかもしれない。
 ウクライナのコロナ感染状況をネットで見たら、なんと2月末頃から感染者も死者もゼロである。まさにゼロコロナが起きているが、とうぜんにそうではあるまい。統計をとるような状況に無いのが実情だろうが、いっぽうでコロナ対策は戦争で置きざりなのかと思う。

ウクライナでは戦乱以来の感染者統計はないようだ

 ウクライナで戦火を逃れて脱出した人たちは400万人を超えて、戦前人口4200万人の1割に相当する。これは日々増加するだろう。これらの中には当然のことにコロナ感染者が多くいるに違いないが、どのように受け入れ側の地で対策しているのだろうか。
 混乱の中で適切な予防や治療ができるとは思えないが、そのために感染と死亡の拡大になる恐れは十分にあるだろう。戦争は疫病を蔓延させるに違いない。プーチンはそれを狙ったか。

●ニッポンコロナ<第7波突入の気配濃厚>

 ネットのコロナ感染者数変化のグラフを見ると、日本ではどうやら第7波への気配が濃厚である。日本全体の傾向は、第6波からじょじょに下がっては来たが。下がり切らないまま途中から登り方向へ引き返しつつある。蔓延がまた始まっているが、これでよいのか。

 引き返し波の勾配は、地域によっては明らかに第7波に見えるから、そのうちに全体の波も急になって来るに違いない。とすれば蔓延防止重点措置区域の適用を、すべて解除した政策は大間違いであったことになる。だって明らかに蔓延が拡大しているのだから。
 これが間違いでないと言うなら、もうコロナに罹っても一向にかまわないという方向に政策転換したことになるが、そうなのか?
 

日本全体のコロナ感染者数、徐々に確実に増加へ

例えば岡山では明確に第7波へと上昇中に見える

 では、それで第7波になっても、今のなし崩しダラダラ対策のままでよいのだろうか。マスクしてればよいのかしら、ワクチン4回目をまた打つのかしら。
 これまでの波は、一度は底まで落ちてから上昇してきたのに、今の波の上昇はかなり高い位置から登りだしているから、頂上はこれまでよりはるかに高くなるような気がする、コワイ。

 狂歌<日本第7波の気配>
   こりゃコロナこちらはゆっくり後にして
        急ぎ攻め込めクレムリンへ

朝日新聞4月17日朝刊の旅行全面広告

 それにしても新聞には旅行の広告がどんどん復活しているが、もう遊びに行っても良いのですね。旅行中に第7波でマンボウ適用だ、緊急事態措置適用だ、なんてことになるんじゃないでしょうね。(20220417記)

参照:『プーチン大戦おろおろ日録
   『コロナ大戦おろおろ日録
   『
戦争の記憶
   伊達の眼鏡ブログ
   『まちもりブログ

2022/04/15

1616【プーチン大戦おろおろ日録】コロナ大戦も止まぬうちに新たなプーチン大戦が重なり続くとは、、

  早く終わるかと思った戦乱が長く続きそうだから、今日からこの「伊達の眼鏡ブログ」に『プーチン大戦おろおろ日録』なるカテゴリーを新設した。『コロナ大戦おろおろ日録と双璧であるのが、何とも悲しい。
 ついでに紹介するが、わたしのブログには「戦争の記憶」というカテゴリーもある。これは第2次大戦の記憶を伝えるための、わたしの経験の記録である。 

 ウクライナで起きたプーチン戦争は、開始から1カ月と20日、停止の気配はない。侵略するロシアは首都攻略をあきらめて、東南部へ集中する作戦に切り替えたとのこと。どうやらロシア系民族の傀儡国家設立らしい。満州国か。


ウクライナの戦況(朝日新聞20220414朝刊)

ネットに流れる日本人ジャーナリストの現地情報

ネットに流れる外国人ジャーナリストの現地情報

 わたしはTVを見ないのだが、PCには現地からのネットによる情報が24時間流れて来る。この数日は、ロシア軍によるウクライナ都市攻撃による一般人の多くへの殺害が判明してきて、戦争犯罪が起きているとのニュースである。
 ネットの情報は真偽が明らかでないものも多いらしい。時には他の情報を引用してこれはニセであるという情報が登場するからややこしい。鵜呑みにしないで見ている。

 それらのニュースに接しながら、そうだよなあ1945年の日本も次々と都市空爆を受けて、全国で41万人以上が空爆死したが、これは今のウクライナと同じ戦争犯罪なのだろうか。それが犯罪として、その後にアメリカ軍が罰せられたと聞かないから、ウクライナとは違うのだろう、たぶん、。なんだかおかしい。

日本での戦争犯罪だったか 1945年8月14日小田原空襲

 でも思うのだが、いったん戦争並みの争いになると、喧嘩だから現場では何でもありになるに違いない。戦争犯罪とは、結果として戦争に負けた方が犯罪者の立場を負うことになるのは、わたしたちの国では経験済みである。
 ウクライナでもきっとそうなるだろう。もっともロシアは一度もこれを戦争とは言っていない。昔に日本が日中間の戦争を宣戦布告せずに、わざわざ事変と言ったように。

 さてウクライナではどちらが勝つのだろうか。これまでに地球上では、どちらも勝たぬままに延々と続く戦争もたくさんある。隣の朝鮮半島の南北戦争がそれであり、1950年から今に至るまで戦争中である(只今停戦中)。ウクライナもそうなるかもしれない。(参照Wikipedia戦争一覧)。

 なお重要なことを付け加えておくが、十五年戦争敗北で疲弊しきった日本が復興し蘇ったのは、朝鮮戦争の兵站基地となった朝鮮特需によるものだった。踏み台にされた半島の人々に怨念があって当然だろう。今、ウクライナ特需に沸く国があるのかもしれない。

 実は今回のウクライナ戦乱は、既に2014年に起きたクリミヤ半島併合事件の継続であるから、もう9年にも及んでいるのだ。それが今回の戦火再発である。
 形式的には当事者2国のほかは直接参戦していないが、いまや欧米や日本までも経済制裁やら武器供与やらと表裏にわたって戦争に巻き込まれ、いや自分から入り込んでいる。
 こうも露骨にウクライナを支援すると、ロシアから見れば立派に米欧日は参戦してきていることになる。ロシアが報復として北海道侵略に来るなら、それは招いた災禍か。


国連決議で見ると地球はいまロシアを巡り3色に色分けされている

 つまり、これは地球をロシア派アンチロシア派そして日和見派とに勢力圏を分けているのだ。日和見派が次第にどちらかに付くようになり、その内に明確に東西分裂対立するだろう。まったくもって「歴史は繰り返す」ものである。

現在の地球は政治体制でこんな色分けがあるのだそうだ

 わたしは日本の15年戦争の真っ最中にこの世に生まれたから、物心ついた少年時代前半は戦争末期と直後の大混乱期だった。住んでいたのが地方小都市だったので空爆(空襲)には出会わなかったが、食糧事情が極めて悪くて空腹の日々が辛かった。大人たちの愚かな変節模様も見た。
 わたしは戦争体験の最後世代だろう。それがまたもや戦争体験である。

 今般のロシアへの世界各国の対応が、国際的なエネルギー食料供給受給体制に変化をもたらし、その価格高騰が起きつつあると言う。まさに世界戦争の重大な影響である。
 エネルギーも食料も世界に対する供給国側にいるロシアは、それを見込んでの騒乱であるに違いない。それらを自給できるのはアメリカくらいなものだが、世界がこれをどう切り抜けるか、プーチンはお手並み拝見の高みの見物だろう。
 エネルギーも食料も自給できない日本は、ロシヤにしてやられているのだろう。

 このプーチン戦争のことを書くのは、実のところ実態をよく分らないし、考えるとキリもないのだが、なにか書いてかないと気が済まないので、記している。(20220415記)

参照:『プーチン大戦おろおろ日録』、
   『コロナ大戦おろおろ日録
   『
戦争の記憶