2024/05/17

1818【マイナー保険】薬局で健康保険証とマイナーカードをリンクさせられたが困ったことになったかも

 このところ鼻腔の調子が悪くて、久しぶりに自身の診療に医院と薬局に行った。病名は「鼻前庭湿疹」とのこと。大したことはなかった。
 この数年、病に臥した家人を連れて医院に行ったり、その代理で薬屋に行くことはしょっちゅうだが、自分自身のために医者にかかったのは、この前はいつだったか思い出せない。まあ、これで支払うばかりの高い健康保険料を、超わずかだが取り戻せるだろう。

●薬屋でマイナーカードと保険証をリンク手続き

 医院で受け取った薬処方箋を近所の薬屋に持って行き受付女性に出したら、いきなり聞かれた。
「マイナンバーカードをお持ちですか、お持ちならここに置いてください」
「え、国民背番号カードなら持ってるけれど、保険証にもなる登録してないよ」
「あ、いいのです、どうぞ」
「え、どうして?、それじゃあ意味ないじゃん、紙の保険証がここにあるよ」
「この機械でカードと保険証が紐づけできるのです」
「あのね、紐をつけられたらわたしのカード入れに入らなくなるから困るよ」
「いや、この機械でマイナンバーカードを保険証として使えるように登録できます」
「えええ、あのドジタレ大臣の言ってる事かい、そうなの~、区役所でなくてもかい」
「ハイ、できるのです」
「ドジタレ大臣を嫌いだからやりたくないけど、一方でやってみたい好奇心もあるなあ、どうするかな、やろうかな」
「ぜひやってください、協力しますよ。ハイ、ではここに写真を上に向けてカードを置いてください」
「おお、こうかい」
「ハイ、ではここのところを押して次に進んでください」

薬局のこんな小道具で背番号カードと保険証をリンクさせられるのだ
マイナー受付はここだがメジャー受付はどこだろうか

●いい加減な顔認証のような気がする
 
 てなことで、実は、あとで困ることになると思いが至らないままに、彼女の親切心らしいリードにうっかりのせられてしまった。
「では顔認証です。ハイここを押してください」
「え?、いまわたしはマスクして帽子も冠っているよ、いいのかい」
「ハイ、眼で認証するらしいです」
「おいおい、この写真の顔はもう8年も前だよ、そして今のこのマスク顔が同じなのかい、われながらいい加減な顔だなあ、いや、この機械がいい加減なのか」
「ハイ、できました、次に行きます」

 こうして次から次へと「ハイここ押して」と画面にタッチさせられるのだが、いったい何をしているのかさっぱりわからない。いちいち聞いていては、後ろに待つ人に迷惑がかかるからなあ。
 小さな字がいっぱい書いてある画面がズラズラ~と出現してきて、これにも最後にタッチせよとて、
「おいおい、その小さすぎる字を読めないから、君が読み上げてくれたまえ、1時間くらいかかりそうだねえ、いいかい、これも君の仕事だよ」
「あ、えー、えー、困ったな、、」
「ウ~ム、知らぬ間に契約なんかさせられて困るのはこちらだよ、ね、う~む、薬屋を使って、こんないい加減なやり方で、マイナーな保険証に切り替えさせようったってそうはいかないぞ、、え、どうだ、、まあ、君を可哀そうだから、しょうないや飛ばしてしまうか」
「ありがとうございます」
 なんてことが数回繰り返されたのだが、わたしは何か変な契約を河野ドジタレ大臣と結ばせられたのかもしれない。

「ハイ、これでマイナーカードは保険証として使えるようになりました」
「こんないい加減はタッチばかりでいいのかい、詐欺じゃないだろうな、では、政府から5千円だったかはどうやってくれるのかしら」
「え、例のポイントのことですか、あれはもう締め切りになったのでしょう」
「おいおい、税金を使って配るポイントを、受け取る人と受け取れない人がいるって、そんな不公平があっていいのかい、おかしいだろ、詐欺みたいだな、え?」
「あ、はあ、でも」
「ゴメン、君に文句言っても仕方ないね、こんなことさせるドジタレ大臣にイチャモンつけるとするか、今度の選挙でね」

●実は困ったことになったかも

 てなことで、なんだかパソコンいじっていて、うまい詐欺話に引きずり込まれて、ずるずる契約させられた気分である。
 その一方で、これでわたしが病に倒れても、代理であれこれ医療手続する息子が、ちょっとは楽になるのだろうとも思う。

 いや、まてよ、わたしの代理でこのカードを持って薬屋に行ってくれても、顔が違うから購入できないだろ、おお、困ったな、どうしよう。
 それに米寿も過ぎるとどんどん爺さん顔になってきて、この機械がわたしの顔を見ても判別できるのかしら、あ、そうか、マスクと帽子をつければよいのだな。
 顔認証ではなくて暗証認証にするべきだったな、どうしよう、軽率だったかな。

  わたしは背番号カードの取得は2016年で比較的早かったが、その後に使ったのは取得目的だった身分証明だけで、ほかにまったく用がなかった。それを本日はじめて保険証としても使ったのであった。
 久しぶりに医者にかかったら、政府のマイナーな医療システムに無理矢理引きづりこまれたのであった。メジャーな医療システムのほうがよいのに。
 この次に銀行窓口に行くことがあったなら、そこで預金口座と背番号カードをリンクさせられるにちがいない。そうならぬように十分に気を付けよう思う。

(「2024/05/17記)

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