2009/07/14

153【言葉の酔時記】こちらアイスクリームとなりますと言うので、そうなるまで待っていたら、 

 このごろ「・・・となります」と、言葉尻を結ぶのをよく聴く。
 居酒屋で、「こちらビールとなります」(未だ醸造中なのか、出来立てビールになるにはどれくらい待つんだよ)
 喫茶店で、「こちらアイスクリームとなります」(なるまで待ってると溶けちゃうよ)
 鉄道駅で、「まもなく列車の到着となります」(人間が運転するものと思ってたら、自然にやってくるものだったか、)
 旅行の広告に、「このツアーは2人部屋となります」(と言うことは、これまでは1人部屋か3人部屋だったのか、)

 もともと「・・なる」とは、「現象や物ごとが自然に変化していき、そのものの完成された姿をあらわす」(広辞苑第4版)ことである。
 転じて特殊な使い方では、「(そのことが自然に生ずる意から)〓高貴の人の行為をあらわす」とある。 ビールや列車が高貴の方になったのではあるまい。

 普通なら、「アイスクリームでございます」、「ビールでございます」、「列車が入ってまいります」、「2人部屋でございます」というのだ。
 世の中、普通でないことが多くなった。こちら老人となります、、、。

2009/07/08

152【言葉の酔時記】まったくもって無礼な電話屋の言葉遣いだぞ

 電話屋のNTTから「ひかり電話ルータの不具合に関するお詫びとバージョンアップのお願い」なんて長たらしい郵便が来た。
 ルータってなんだ、バージョンアップったあなんのことだ、日本語で言えよ。

 要するに、NTTが売った電話機と電話線をつなぐ機械(これをルータというらしい)が欠陥商品と分かったので、買った客が自分で治せ、というのである。
 そりゃないでしょ、欠陥商品なら治しに来るか、欠陥のないルータを持って取替えに来るのが、世の常識だろうよ。

 治し方を書いてあったので治したけど、来た文書を読み電話機に取り付いて治しおわるまでに20分はかかったぞ、それに加えて本当に治ったか確認のために天気予報にかけたから、その人件費と諸経費と通話料はどうしてくれるんだよ。
 そりゃまあ、たいした金額じゃないけど、でも100円くらいになるだろうよ(時給300円か、安いな)。光電話加入が何件あるか知らないけど、仮に100万件なら合計1億円だぞ。そんだけNTTは自分が原因の損失を免れて、消費者に負担をかけたのである。

 わたしの場合は一番簡単なやり方で治ったけど、それで治らなかったらという方法の、ひかり電話サイトにPCをつかって入ってやることになったら、もっともっと時間がかかるはずだ。
 お詫びとは言いつつ、こっちで治すのが当然の言い方、誰でもこれくらいは知っているみたいなカタカナ用語(ルータ、バージョンアップ、ファームウェア、プログラム、アラーム、INIT,CONFIG)を使って、とにかくそれが気に食わない。

「バージョンアップを行ないます」なんて、いかにも性能を高くするのをタダでやらせてやるみたいな言い方だが、要するに欠陥の修理である。
 「修理を致しますので、お手を貸してください」と言いなさいよ。

 コンピューター関係業者も礼儀知らずだけど、電話屋も無礼である。
 それにしても、買ってから6年9ヶ月経ったら、電話が自分で死んでしまうんだってさ、、バッカみたい。

 多分、この光電話を始めてから今頃が6年9ヶ月なんだろう、どこかでうんともスーとも言わない電話になってしまって、どうしたんだよって文句が出て、おやそうなのかってはじめて「ファームウェア(機器のプログラム)の不具合があり」って、欠陥商品だったことが分かったのだろう。

 この次はどんな欠陥が出て、どんな修理のご指示をいただくのか、タノシミである。
 あ、そうだ、これからは何か間違ってたら、ではバージョンアップします、って言おうっと。

2009/07/05

151【老いゆく自分】長い会議でも疲れない術は話の半分も聞かないでいること 

 一昨日は横浜都計審であった。2時間半ほどのけっこう長丁場の会議だった。会議のあいだを、きちんと聞いたり見たり読んだり言ったりしてすごごすのは、けっこう疲れるものだ。
 横浜都計審でのわたしは、多分、委員発言のうちの半分近くの時間を占拠してしゃべっていた筈である。でもちっとも疲れないのだ。

 それには、わが師匠から45年前に伝授してもらった秘訣があるのだ。わたしも歳とったから、このあたりで公開することにした。
 藤田邦昭という日本の都市再開発コンサルタントの草分け的な人がいた。8年前になくなったが、わたしが大学出てかけだしの頃、再開発にかんする地域の人たちのとの会合に、かばん持ちでついてまわったことがある。

 たいていはそのような会は夕方7時頃からはじまり、とりとめめのない話がだらだらと8割以上はあって、とりとめあることは1割くらいである。だからといって、とりとめないことを省くことはできない。
 午後10時、11時頃までつづき、いろんな人のいろんなことを聞いていると、若くて体力はあっても、頭がへとへとに疲れるのである。

 ところが藤田さんは平気で、話をしたり笑ったりしているのである。わたしよりも10歳も年上である。
「ねえ、藤田さん、どうしてそんなに平気でやっていられるのですか」と聞いたものだ。
 藤田さん曰く「わしなあ、みんなの話の半分も聞いとらへんねん、なんかほかのなあ、例えばええ女のこととかそんなこと考えとるんや、そやけどなあ、なんか質問あったらさっとそれなりに答えることできるんやで、それがプロちゅうもんや」

 それ以後のわたしは、これを座右の銘にして世の中をわたってきたのである。
 体力と知力の両方の衰えを感じる昨今であるが、一昨日の都計審もこの秘伝の技で乗り切ったのであった。


2009/07/04

150【横浜都計審】都市計画審議会の市民委員は疲れるもんだなあ 

 昨日の横浜都計審は、無事に(文字通り)終った。
 つまり、わが提案やお願いは一蹴されて、議事は原案とおりに事も無く可決されたのだ。
 会場にはまちづくり仲間数名が傍聴にきてくれて嬉しかった。

 ご期待に応えるべく提案やお願いにがんばったのだが、やっぱりドンキホーテか寅次郎、あれあれというまに一蹴二蹴されたのであった。
 これまで2回の審議会で上手く主張が通らなかったので、今回は作戦を変えて、議案に附帯決議をつけるという提案をしたのだった。

 今度はうまく行って、これについて審議をシッカリとしてもらえた。
 結論はNOだったが、審議してもらえただけでもわが進歩はあったと思うこととする。
 ♪奮闘努力の甲斐も無く~♪というところを、少しは甲斐のあったかもしれない審議会だった。

 それにしても、議事資料がきてから5日間しかないから、暇人のわたしでも結構忙しかった。
 一番の問題だった廃棄物処理場付近の土地利用に関しては、現地に2回も足を運んで見てきのだ。それでこの地域に住宅を禁止する措置を取ることが、どうしても必要と提案したのだが、通らなかった。 

 審議会で感じたのだが、どうも、現地を見ている委員がいないらしい、いてもごくわずからしいのである。議員委員の方はご自身の選挙区ならよくご存知であろうが、。
 現地を見ないで都市計画を審議するのは、都市計画の本質から言って大問題だと思う。

 孤軍奮闘又負けた。
 疲れるような、楽しいような、こりゃボケ防止になりますねえ、。

●参照→横浜市都市計画審議会を改革せよ

2009/06/30

149【横浜都計審】都市計画審議会の市民員は忙しい

 横浜市の都市計画審議会の公募市民委員となって、3回目の審議会が2009年7月3日にある。この前は1月だったから半年振りである。
 その議事内容の詳細を記した議案資料が来たのが6月27日、開催日まで中5日間しかない。
 その間に、議事内容を読み、都市計画を決める現地を訪ね、議案書を読んでもわからないことを横浜市の担当者に聞きに行くのだ。これは忙しい。

 都市計画は土地にかかるものだから、現地を見ないとわかりっこないのだ。
 今回は現地を見る場所が3箇所だからまだよいほうだが、前々回は20箇所以上、それも横浜市全域に散らばっていたから、もう忙しいったらなかった。
 新米委員はこうなのだが、ほかの委員はどうなさっているのだろうか。

 まさか現地を見ないままで審議会に出席されているのではあるまい。
 でも、ベテラン議員委員や学識者委員は、現地を見ないでもおわかりになるのかもしれない。
 わたしも早くそうなりたいものだと思うが、なにしろ任期が2年しかないから、そうなった時点でクビである。

 この前の土曜日は、廃棄物処理施設の現地を見てきて、今日は横浜市で景観関係部局の担当者に質問に行った。なんと市の担当者が8人も雁首揃えていただいて恐縮してしまった。
 明日の朝も市の廃棄物処理施設担当の方に質問と、午後はもうひとつの現地見学である。その上で審議会提出用の意見をまとめていると、おお、もう開催日となるぞ。

 引退している今のわたしは時間があるからよいのだが、仕事の現役にいらっしゃる委員たちはどうなさっているのだろうか。
 とにかく新米素人委員は、審議会の当日にどうでもよいようなバカな質問で本質的な審議の邪魔をしないように、議案に対して審議すべき提案をきちんとできるように、事前に準備をするのである。
 マジメマジメクソマジメ、、だって私が当選したために落選した48人の応募者の代わりにがんばらなくっちゃ、。

参照→都市計画審議会を改革しよう

2009/06/29

148【東京風景】清澄庭園と震災復興共同店舗付き住宅

 東京の江東区に清澄庭園がある。
 元はあの蜜柑舟の紀伊國屋文左衛門の屋敷、19世紀末に三菱の岩崎弥太郎に渡り、今は東京都の公園となっている。
 久しぶりでたずねて、まずは公園の外で特異な建物が未だ健在であることを確認した。

 その庭園は変形5角形敷地なのだが、その2辺にそって薄くへばりついて、道路のほうに向って店を開く2階建て長屋があるのだ。
 これがまあ、なんともいえないレトロモダンというか、ライト風というか、ヘタウマというか、奇妙なデザインでえんえんと続くのである。
 いつだったか、このあたりをふらふら歩いていて、おお、なんだよこれは、不思議だよなあって「発見」してからもう20年以上はたっているから、もうあるまいと思ったのだが、一部歯抜けに取り壊されているが、ほぼ健在である。

 通称・清澄長屋と呼ばれて、関東大震災復興のときに建てたもので、東京市営の店舗つき住宅であったそうだ。当時の東京市の建築家が、同潤会に負けまいとがんばったのかもしれない。
 建て直してパークサイドマンションなんてしゃれて共同住宅にすることもできそうなものだが、いまだに2階建てに自主個別増築してほぼ全部3階建てである。
 あちこちに色々と手が加わっているが、よく見ると当初の面影が色濃く見えて楽しい。

 この清澄長屋発見のときに、もうひとつ「発見」したのが街角に立つ妙な古臭い鉄筋コンクリート3階建てアパートであった。
 四つ角に向けて角を丸くしたところに階段のある入り口があり、格好つけた階段を登り廊下を見ると各戸の玄関が引き戸であった。
 これは同潤会清砂アパートという、やはり震災復興によるものであった。

 このたびここも訪ねたら、あんとまあ、超高層ビルになっていた。再開発事業で建て直したのであった。例の角の丸い階段のところは、今度はガラス張りで丸くなっていた。

 清澄庭園にも入ってみた。
 美しい日本庭園の向うに、にょっきり、ぼっくり、ひょっくりと、ベタ~っと、現代押しかけ借景ビルが頭や胴なかをのぞかせているのは、どこの庭園も東京にあれば宿命なんでしょうね。

2009/06/25

147【怪しいハイテク】ケータイをドジモからソフトバカに替えた

 懐中型無線式情報通信装置、いわゆるケータイを買い換えた。
 2年前まではドジモって通信屋のケータイを使っていたが、ソフトバカって通信屋が安い料金コースで売り出してきたし、番号を変えなくてもよくなったので、そちらに乗り換えたのだった。
 よくわからないが2年間のうちにまた乗り換えたら多額の金を取るぞって、契約書に書いてある。まあいいやと、そうした。
 ところがそのソフトバカ電話機は、あちこちつながらないエリアが多いのである。数名の仲間と一緒に行動しているときに、わたしだけつながらないことも多い。よく行っている中越山村の法末がまさにそうである。
 でも貧乏人は2年を我慢したのだ。ドジモに替えることにした。
   ◆◆
 さて、ドジモであるが、何でもいいから一番安い機器と料金にしてくれと、店のお姉ちゃんに頼んだのである。
 なんでもいいっていいながらも、デザインが気にかかる。年寄り向けのもあったが、あれはデザインが悪すぎるぞ、バカにするな。
 一番安いのにしても、変更イニシャルコストは、手続料金5250円、電話機代金7245円(どういうわけかいろいろな理由をつけて2万円以上も割引である、それならはじめから安くしてもよさそうなものを、)がかかった。あ、この原資は低額給付金だな。
 なんだかいっぱい分けのわからない料金コースやらガキの喜ぶ機能があるけど、電話がかかってくればいいよ、たまにはこちらからもかけるけどね、インタネットはモバイルPCでやるし、テレビもゲームも嫌いだしね、なんて頼む。
 で、月当たりランニングコストは、基本料金980円+利用料金(40円×利用分数ー1000円≧0)で、見かけ上は安いが本当に安いかどうかわからない。
 それでもその手続きやら設定に1時間以上かかった。これが普通なのか彼女がドジ子ちゃんなのかわからないが、けっこう大変なんだなあ、人件費もかかるなあと思ったのであった。
   ◆◆ 住所のわかる身分証明を見せろという、ちょうど持っていた健康保険証と健康保険料領収書をだした。で、それをスキャンしてデータコピーしようとする。
「おい、ちょっと待った。なんでそのコピーがいるんだよ、住所確認できたらそれでいいのだろ、わたしの保険料まで知る必要ないでしょ、個人情報についてもっと注意しなさいよ」
 彼女はびっくりして、となりの先輩らしい女性に聞いている。で、コピーは、やめになった。
 でも、こんなこと誰も言わないのか、教育受けてないのかって聞くと、
「ハア、流れで作業していて、すみません、たまにあります」 
 またもやうるさい爺でした。
 外で人と話をするのが、だんだんといやになってくる。相手をいやなるではなくて、あれこれとひっかる自分がいやになってくるのだ。

2009/06/24

146裁判の誤判事件にわが身に起きた誤診事件を思った 

 誤判事件が今話題となっている。
 DNA鑑定の結果で有罪判決を受けて服役してしまった人が、そのDNA鑑定が間違っていたとなって、再審裁判で無罪になる予定だそうだ。
 名誉は挽回しても、服役した17年の人生は絶対に戻ってこない。国家賠償金もあるだろうが、時間は不可逆だから購いようがない。生物である人間の宿命である。

 わたしにも似たような?ことがありえた事件があった。いや、犯罪じゃないんだけどね。
 誤判ではなくて誤診である。
 2002年から2004年にかけて、左股関節に異常が起きて、医者が言うには
「大腿骨頭壊死症といって、治療方法のない絶対に治らない国指定の難病である、悪くなった骨を切り取って人工関節に取り替える手術しかない」
と診断された。
 その経緯は「にわかハンディキャッパーは誤診だったに書いているから、ここには詳しいことは繰り返さない。

 わたしの場合はさいわいに、手術の前に自然治癒したから誤診とわかったのだが、どうせ手術するなら体力のある今のうちにやろうとも思っていたので、
「先生、チタン製人工関節に取り替えて、わたしを鉄人にしてください」
なんて早とちり手術していたら、あとで誤診とわかっても人間の身体は不可逆だから、もう取り返しがつかなかったのである。
 誤診のままに手術をするということは、誤判のままに刑に服することである。さて、上の誤判のように、後で誤診とわかるものかどうか、そこが大問題である。

 医療行為は、裁判のように公判、つまり公けに証拠が維持されていなくて、全くのブラックボックスであるから、どうやっったら誤診だったと見抜くことができるのだろうか。
 実はそのような誤診・手術・不可逆被害の事例はあるかもしれないと思うと怖い。
 昨年、母を送って焼骨を拾うとき、人工関節のセラミック製ボールがきれいな形のままにあった。みょうに生々しかった。

2009/06/22

145【怪しいハイテク】総務省を騙る悪質商法か、TV血出痔化への準備とは

 総務省からお手紙が来た。また低額給付金くれるかと思ったら、「血出痔の準備、お願いします」というパンフが入っている。

 2011年7月24日以前のテレビ画面は富士山が写っていて、25日は白いゴマが沢山写っている。どうしてかわからないが、要するにその日から今のテレビが見えなくなるそうである。
 だから、総務省がお詫びに補償金を支払ってくれるって、そういうお知らせだろうと読んでみる。でも、そんなことは書いてない、ヘンである。

 血出痔は思ったより簡単に始められます、なんて書いてある。
 テレビを買い換えろ→4万円、チュナーを買え→1万円から4万円、ケーブルテレビにしろ→2万円から10万円、、、。
 え、おい、当然にその金をくれるんだろうね。

 もしも金をくれないのなら、なにが「思ったより簡単」なんだよ、その金の工面がえらく困難であるぞよ。
 「悪質商法にご注意ください」なんて書いてあり、どこかの名をかたって不正請求するヤツがいるから気をつけろとある。

 そうかあ、わかったぞ、これって総務省を騙る悪質商法のパンフにちがいない。
 だって、近いうちにテレビ放送が止まります、続けて見たいならあれやこれやお買いなさい言っているじゃん、これこそ悪質商法のきわみでなくてなんであろう。

 本当に総務書からのパンフなら、「政府としてこう決めました。国民の皆様に不利益を与えることになりますので、憲法第29条によって補償金を支払います」って、こう書いてあるのが常識のように思うぞ。
 ねえ、そうでしょ、いちゃもん好きの鳩山総務大臣さんよ、あ、そうか、もうやめたのか、逃げ足が早い。
 関連→124地デジ血で痔

2009/06/21

144【世相戯評】エコさえつけば何でもOKでエコポイ、エコツーのバカ 

 ちかごろエコがつけさえすれば、なんでも許されるみたいな風潮がある。
 省エネ家庭用電器電製品を買うとエコポイントなんて点数がついてきて、それの点数に応じて271の商品・サービスと交換する「おまけ」つき制度を、政府が作るのだそうだ。
 買い替えがどうしてエコなんだよと、いちゃもんは既につけた。→120エコ商品購入補助金のバカ 

 こんどはポイントと交換できるものを決めたらしい。そこにはビール共通券があるそうだ。
 え、ビール飲むとエコロジーなのかい、なんでだろ、でもうれしいねえ、わたしは痛風になりそうで減ビール中なのだが、それなら飲むの復活するかなあ。健康よりも大切なエコのために、、。

 商品券、電子マネーなんてのもある。ということは、全然エコロジーでない品物を買うこともできるのだから、なにがエコポイントなんだよお、おい、ええかげんにせえよ、。

 旅行券もあるそうだ。旅行してエコロジーになるのかしら。
 世界遺産となった屋久島に観光客がわんさとやってきて、例の縄文杉のあたりは人間が踏み付ける、ゴミ捨てる、オシッコする、ウンコするで、自然破壊がものすごいそうである。
 そこで「エコツーリズム推進法」の初適用を目指して、入山制限をしようと検討中とか、。え、そんな法律あるの?

 「エコツーリズム推進法=過剰利用地域の立ち入りを制限して観光資源の保護を図ることで、ブランド力を高め、観光振興との両立を目指す。環境保護意識の高まりを受け、議員立法で成立。罰則もついた。屋久島は霧島屋久国立公園の一部だが、国立・国定公園以外でも適用できる」 (とYOMIURI ONLINE)

 なにいってんのよ、観光で人を呼び込んだら自然は荒れるに決まっている、両立なんてありえないって、わかりきっていることでしょうに。
 基本的に人間てものは、自然にとっては天敵であって汚いものなんですよ。

 自然環境をよくしようなんて言って「親水空間づくり」が流行ったことがあるが、あれって水を汚す一方なんですね。親水どころか遠水して、人間を遠ざけるほど自然環境にとっては良いのだ。
 エコってのは、自然に対する人間の介入をやめるか、できるだけ少なくするしかないはずである。

 製造工場でCO2を出すビールを飲んで、ゴミや交通負荷を増す自然探訪観光旅行をして、原子力廃棄物を出すし排気ガスもだすハイブリッド自動車に乗って、それでエコロジーだなんてチャンチャラおかしい。