2009/12/09

213【日々の暮らし】貼り紙だらけ

 
 横浜のわたしが住む共同住宅の、玄関ホールなどに、最近、管理者からの張り紙がやたらに出てくる。
 その内容が恥かしいくらいに低級で、小学生に言い聞かせるような常識的なご注意ばかりである。その中には自分もいるのだが、この共同住宅に住んでいる人たちのレベルが今頃になって分かった。
 家庭ゴミのだし方の案内パンフレットが、中国語、韓国語でも貼ってある。
それなら注意書きも3ヶ国語である必要がありそうだが、日本語だけのところを見ると、注意するべき行為をする奴等は、日本語のわかる人たちだけかしら。

2009/12/06

212【言葉の酔時記】辺野古に仕分けに分別

 広辞苑にはこう書いてある。
『へ‐の‐こ【陰核】 ①陰嚢中の核。睾丸。〈和名抄三〉 ②陰茎』

 ちかごろのTVでは、男女が平気でヘノコヘノコとのたまうのだが、紳士たるわたしはどうにもはずかしくて聞いていられない。辺野古には申し訳ないが、。

   ◆◆◆

 また広辞苑に、こう書いてある。
『し‐わけ【仕分け・仕訳】 ①区分すること。分類。類別。「郵便物を―する」、②簿記上の取引を借方と貸方とに区別し、それぞれに適当する勘定科目をつけること。③税関上屋(ウワヤ)内などにおいて、貨物を荷主別・到着港別などに分割・類別すること』

 今の評判の政府事業の仕分け作業とは、要るもの、要らないもの、再検討するものに分類することを言うらしい。
 これってゴミ出しの分別(ぶんべつ)と同じである。燃やすもの、再利用するもの、埋めるものである。
 どうせなら、国の仕事分別作業と言うほうが、とりあえずは分かりやすいと思う。

 で、仕分け人やら政府側の人やらが、マスメディアから資格があるのかとか、やりすぎだとか、なってないとか色々言われているが、ようするに彼らが分別(ここではフンベツと読む)をもって分別(ここではブンベツ)してるかどうかだな。

 またもや広辞苑にこう書いてある。
『ぶん‐べつ【分別】:種類によってわけること。区別をつけること』
『ふん‐べつ【分別】:①(もと仏語から) 心が外界を思いはかること。理性で物事の善悪・道理を区別してわきまえること。徒然草「―みだりに起りて、得失やむ時なし」、②考えること。思案をめぐらすこと。狂、萩大名「今日はどれへぞ珍しい所へお供致したいものでござる。汝、―をしてみよ」、③世間的な経験・識見などから出る考え・判断。五人女四「久七―して、いやいや、根深・にんにく食ひし口中もしれずと、やめけることのうれし」。「思慮―」、④(僧の隠語) 鰹節(カツオブシ)』

2009/12/05

211【日々の暮らし】喪中葉書

 年末になると「喪中につき云々」なる葉書が続々とやってくる。
 これって年賀状を出さないってお詫びらしいのだけど、喪中には人様からお祝いを言われるのはそれが何であれ嫌なのかもしれないが、人様にお祝いを言うのもいけないのかしら。そこがよく分からない。

 わたしの場合はどうしたか。実は何もしなかったのである。普通に年賀状を出した。
 親戚にはともかくとしても、こちらの親族と知己でもなんでもない人様に喪中といっても、なんの関係もないからである。
 同様に、他人からその親族の永眠をもって喪中といわれても、お知らせをいただいたご当人は知っていても、その親族を知る場合はめったにないから、どうもピンとこないのである。

 ほとんどの葉書がそっけないお知らせである中に、「永年、一家の手法をつとめながら、学校教育および社会教育に取り組んだ母は、近年、幾多の病に臥しがちでしたが、、」とあるものがあり、この友人のご母堂は見知らぬが、母子の情が感じられたのである。

 それにしても、永眠された方の年齢をちょっと挙げてみても、98、100、84、89、88、82、94,91と、将に超高齢社会の真っ只中であることが分かる。
参照→077年賀状をやめる  066喪中ごあいさつ 

2009/12/04

210【各地の風景】鎌倉の世界遺産

 日本各地で世界遺産登録の暫定候補地がいくつかある。どれも登録に至るには足踏みしている。鎌倉はその中では老舗格になってしまった。
 その鎌倉で今年も11月8日に、市民による世界遺産を考えるワークショップがあった。一昨年から3回目である。

 鎌倉世界遺産登録推進協議会と鎌倉の世界遺産登録をめざす市民の会が音頭とりであるが、鎌倉にいる建築家の畏友が事務局長兼総括進行役ボランティアでがんばっていて、わたしはコメンテーター、つまり全体の論の整理係として参加した。
市内外から公募に応じた60人ほどの市民たちがやってきて、市役所の大きな部屋で、6つのグループに分かれ、土曜の午後の半日をかけての話し合いであった。
 テーブルごとに討論する遺産候補群をそれぞれ定めているが、論は登録のテーマとしている「中世武家の都」を超えて、時間的にも空間的にも広がるばかり。
 
みんなの論点は、とにもかくにも登録に持ち込む算段はどうするか、登録するにはまちづくりをちゃんとしよう、登録して市民に何のメリットがあるのか、そもそも登録する遺産を市民は知っているのか、などなど、毎年のように堂々巡り気味にもなる。
こうして多様な人たちが、世界遺産という大きなテーマの下に、地域のまちづくりを真剣に話し合うことが、地域コミュニティー形成に大きく役立っていることを感じたのであった。

 参照→◆裏長屋の世界遺産談義(2009)
      ◆102世界遺産よりも宇宙遺産
       ◆世界遺産とはなんだろうか(2008) 
        ◆山並み眺望をついに守りとおした鎌倉(2008)

2009/12/02

209【言葉の酔時記】今年の流行語を半分も知らない

今年の新語流行語大賞なるものがあるとマスメディアが伝える。どこかの企業が決めているらしい。
 で、そのトップテンは次のようなものというのだが、半分は知らない。

 「政権交代」はもちろん知っている。だが、これは新語じゃないが流行語か?
 「こども店長」ってなんだ?
 「事業仕分」は、あまりに有名になった。新語のように聞こえる。
 「新型インフルエンザ」はもちろん承知。未だかかっていないけど。
 「草食男子」たあなんだ、要するによわよわしい男ってことか?

 「脱官僚」は新語じゃないからとて、なんで流行語なんだよ、いまごろ流行語というほうがおかしい。
 「派遣切り」なんて、今年の新語のようだが、流行語にしたくないという皮肉をこめて社会批判として採用したのかしら、それならこの企画にも芯があるけどな。
 「ファストファッション」、こりゃなんだね、ファスト風土とかファストフードの類か、お手軽で半分裸の格好のことか、ならばチジミのシャツにステテコこそファストファッション?
 「ぼやき」ってのは、なんでもプロ野球の監督のことらしいが、興味ない。
 「歴女」、??

 こうしてみると、わたしの知らないのはどれもTVタレントものらしい。知らなくてあたりまえだ、だってTVを見ないんだもん。

2009/12/01

208【怪しいハイテク】欠陥IT商品の責任

 官庁の諸手続きを、コンピューターからインタネットつかってできるように、電子化システムを各官庁が整えてきたが、なんとまあ、その利用率がぼろくそに悪いとマスメディアが伝える。
 システムの開発費と維持費ばかりかかって、利用者1件あたり数万円もかかっている計算になるものもあるという。

 そりゃそうだろう、例えばわたしだって所得税の確定申告で、その電子システムでやろうとしたが、まず認証のめんどくささでひっかってやめた。
 ネットにある計算システムだけ利用して、紙に印刷して郵送しているのである。
 要するに使い勝手があまりに悪いので、紙で届けるほうが楽なのである。

 ほかも同じだろうが、なんでそんなに利用率が低いか、それはコンピューターの普及とかではなくて、やってみればわかるが、システム利用案内の日本語が分からないのである。
 これも私が何度も言っているように、日本語を知らないITバカ技術者が作るからである。

 そんなシステムを買う官庁も官庁である。買う前に市民に利用の実験してみればすぐにそのバカさ加減が分かることである。
 マスメディアは、役所が無駄使いしてけしからんて論調だけど、これははっきり言ってIT業者が欠陥商品を納入したのである。使えないものは欠陥商品である。

 たとえて言えば公共施設として劇場を建てたとしよう。
 先ずそこを使うには鍵を開けて入らなければならないが、これが面倒くさい手続きを要求するから、嫌になって使うのをやめるのである。
 たとえ鍵を開けたとしても、こんどは中の部屋や設備の使い方の案内書が分からないのである。
 たとえ使えても、その面倒なことおびただしい。
 というわけで、使えないもの、つまり欠陥商品を売りつけたのである。

 素人をだまして、高い金を取ってつくり、維持費も独占的に高い金を取って、要するにこの件でボロもうけしたのはIT業者で、大損をしたのは税金を納めた市民である。
 そこをマスメディアはなぜ追求しないのか、メーカーやソフト業者の責任をなぜ言わないのか不思議である。欠陥建物ならすぐ設計者や建設業者をどうのこうのというのに、お前等おかしいぞ。
 思い出せば、森喜郎首相というどうみてもITと程遠いお顔の方がIT立国なんていっていた。IT業界を税金で儲けさせたのであった。

2009/11/28

207【建築家山口文象】日本の表現主義展


 日本表現主義をテーマにした大規模な展覧会が全国美術館を巡回している。わたしは既に栃木県美術館で見てきたが、この12月から千葉県松戸市の市立博物館で開催する。
 ここに建築家山口文象の作品も登場している。それの作品とは、1924年の創宇社第2回展点にパースを、同年の分離派第4回展には模型を出品した「丘上記念塔」である。
 パース原版も模型も失われている(いつも展覧会打ち上げパーティーで川に放り込んだとか)から、パースは本からのコピーで、模型は復元して展示している。

 このコンテで描いたパースは、実にすばらしい絵だと当時の建築家志望若者連中がこれを見て憧れ、山口文象がリーダーの創宇社建築会に入会者が増えたという。
 メンデルゾーンのアインシュタイン塔を連想させるデザインは、確かに日本の表現主義の建築における萌芽の時代を思わせる。

 創宇社展ポスターはメンバーが順繰りに描いたそうだが、第1回及び第3回のポスターは山口作で、これは竹村文庫に保存されている実物が展示されている。
 もうひとつの山口文象作品は、前衛劇「ドイツ男ヒンケマン」舞台装置である。これは写真展示であるが、1925年に創宇社第3回展に出品している。その頃に山口文象たちは、「劇場の三科」なる演劇団体を結成して、前衛劇を演じたのでそのひとつである。

 同時期の建築家の作品は、山田守の「聖橋」がでているが、これも展示されてはいないが山口文象が設計のために描いたコンテパーすが存在しているのだ。
 岩元禄による「京都西陣電話局舎」もでているが、これも山口文象によれば岩元を手伝ったという。

 そのほかには石本喜久治、堀口捨巳、滝沢真弓など分離派の作品展示が多いなかで、金澤庸治とか川喜多煉七郎のような、少しアウトサイダーの作品があるのが興味深い。
 時代相から言えば山口文象も基本はアウトサイダーであるが、あるときからインサイダーになったという才能の持ち主である。

 それにしても、建築、絵画、彫刻、工芸、写真、演劇、映画などの多ジャンルを、表現主義という断面を横断してみるのは、実に面白くて興味が尽きない。
 おお、これもそうなのかと思いつつも、あまりに多すぎてとても消化しきれないのは、こちらの能力の限度をこえているのだから仕方ない。
 とにかく面白いから、12月8日から松戸での展示を見ることをお勧めする。

●躍動する魂のきらめき-日本の表現主義-展 
 明治維新以来、およそ40年をかけて、日本はようやく一通りの近代化を果たすことができました。ヨーロッパという明確な目標があった時代には、ひたすら選考するモデルを追いかければよかったのですが、自らを一人前として自覚するようになったら、今度は何を目標とするか自ら考え出さなければなりません。こうして明治末すなわち1900年代から、何に向うべきか、またその問いをどう表したらよいのか、日本の表現者は自ら問わなければなりませんでした。(松戸展案内より一部引用)
・開催期間 2009年12月8日(火)~2010年1月24日(日)
  ※休館日-月曜日(ただし1月11日(月)は開館し、翌12日(火)休館)
         12月28日(月)~1月4日(月)
・開館時間 午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
・開催場所 松戸市立博物館 
  ※所在地:〒 270-2252 松戸市千駄堀 671
    (Tel)047-384-8181  (Fax) 047-384-8194

●参照→建築家山口文象+初期RIA

2009/11/27

206【世相戯評】わたしにはまことに無縁きわまる今年のヒット商品のかずかず

 今年のヒット商品番付を、銀行系のMSBCコンサルテイング会社が発表したとマスメディアが伝える。
 どれだけ信憑性があるのか知らないが、読んでみてそのどの商品にも関係なかった今年であった。

 横綱級には、東に「ハイブリッド・カー」だそうだが、あんなインチキエコをだまされて買うやつの気が知れない。137オレにもEV補助金240万円よこせ

 西横綱は「アルコールのないビール」だそうで、酒飲んでアルコールが入ってないなんて馬鹿というか詐欺みたい。ニコチンの無い煙草、砂糖の無いケーキ、塩の無い塩辛、、、、。

 張出横綱級は、「エコポイント家電」と「1000円高速道路」だそうだが、どちらもそのアホさ加減をこのブログに書いている。120エコ商品購入補助金のバカ   110高速道路休日1000円のバカ

 大関級は、「新型インフルエンザ対策用品」だそうで、これも何もしていない。新らし物好きなのにまだかかっていない。

 そこから下にこんあものがならんでいる。
 「Fit's」とあるが、そもそもこれはなにだ?
 「ドラゴンクエストⅨ」は、ゲームソフトだろうが、あんなガキのものは縁がない。
 「1Q84」は、村上春樹の小説だってことぐらいは知っている。誰も読まなくなった頃に読むかもしれない。
 「阿修羅」なんて、行列して博物館で見るもんじゃないでしょ。行列は大嫌いである。
 「原監督&WBC・日本シリーズ優勝」って、観るだけスポーツに何の興味もない。
 「東大生ノート」ってなんだろう、東大なら何でも買っちゃう馬鹿には付き合えない。
 「ブローネ泡カラー」って、さっぱり分からない、分かりたくもない。
 「ガンダム30周年」なんて、今の大人はガキのまま育ったのか。そういえば神戸で、20mはあろうかというガンダム玩具模型が公園に建っていた。
 「GREE」てなんだ?
 「iPhone3GS」は、実はランキングの中で唯一これだけ興味があるものだった。買おうかとも思ったけど、あの全国通じない携帯電話屋のソフトバンクなのでやめた。
 「韓国旅行」には行ってみたいとは思っている。博多から船で行きたいなあ。
 「弁当&水筒男子」ってなんだ、弁当持ちサラリー男なんて昔は普通だったぞ、ブルーカラーは腰弁なんて言ったもんだ。
 「ジーンズ激安競争」って、どこでやってるんだろうか。あんな仕事着をヘンにお高く売っているのが気に入らんから、激安結構なことだ。
 「ブランド付録つき雑誌」なんて知らん。どうせバカねえちゃんが喜ぶカバンかなんかついてるんだろ。
 「マイケル・ジャクソンTHIS IS IT」って、M.J.くらいは知ってはいるが特に聞きたいと思ったことがない。
 最後が「ゆるキャラ」なんだけど、あちこちで流行るとその特徴の“ゆるさ”がかえって目立たなくなってしまうぞ。

2009/11/26

205【怪しいハイテク】フィルムスキャナーを買って動かないのでYASHICAサポートに連絡したら、、、

 デジタルカメラが出る前の数十年間、フィルムカメラを使っていたのは当然だが、ほとんど35ミリのカラーリバーサルフィルムで撮って、マウントして保存している。
 それがいつの間にか積りに積って、今やおよそ2万枚はあるのだ。

 これを必要に応じてスキャナーでPCにとり込みデジタルデータ化しつつあるが、スキャナーとり込みに時間がかかって困っている。
 先日、近所のPCDEPOなる電器屋でコンパクトなフィルムスキャナーを見つけた。「ワンタッチ取り込み」と箱に書いてるので、これなら簡単にして速いだろうと、1万円出して買った。
YASHICA フィルムスキャナー FS-500」という製品である。

 ところがである、説明書に忠実にソフトをとり込み、機械をつないだのだが、どうやってもとり込みソフトが起動しないのでだ。
 しょうがないので、サポートセンターをネットで探して、メールで教えを乞うたのである。
  以下はそのメールやり取りの要約である。
 その結果は果たしてうまく行くでしょうか、、。

●サポート係様  091123  伊達美徳より(要約)
 フィルムスキャナーFS-500について昨日PCDEPO(横浜みなとみらい)で購入して、とり込みソフトや画像ソフトPhotoImplessionのインストールを説明書どおりにやって、機械を接続して説明書の13ページまでは行ったが、その後の14ページ①からの「取得」をクリックしても「スキャナーを起動させます」のプレビュー画面が出てこない。どうしたらよいのか至急教えよ。

●伊達様 091124 エグゼモード サポートセンター(要約)
 マイコンピュータを開き、「OVT Sccaner」があるかどうかを確認し、あればクリックして映像が出るかどうか確かめよ。
 上記で、正常に動作しているにもかかわらず、PhotoImplessionでプレビュー画面が出てこない場合、お使いのPCにPhotoImplession以外の、スキャナ制御機能を持ったグラフィックソフトなどが入っていると思われる。
 おそらく、”他のソフト”が、スキャナのポートを占有しているためhotoImplessionでスキャナを利用できない状態になっていると思われる。
 逆に言えば、占有しているソフトであれば、スキャナを制御できるということになる。
 こういった場合の対処法としては、以下2通り。
1:PhotoImplessionの使用をやめ、”他のソフト”を使用する
2:”他のソフト”をアンインストールし、PhotoImplessionを使用する
 ソフト同士の相性が悪く、共存ができない状態と思われますので、上記いずれかの選択肢となる(これはバグや不具合という物ではない)
 また、XPの場合は、ペイントで取り込みができる場合がある。(以下そのとり込み方法がかいてある)  


●エグゼモード サポートセンター様 091124 伊達美徳より(要約)
 マイコンピュータに「OVT Sccaner」があったので、開いて映像が出てきた。
 上記で、正常に動作しているにもかかわらず、PhotoImplessionでプレビュー画面が出てこない。ということは仰せの通り、エプソンのスキャナーを持っているので、それがジャマしているのですね。
 仰せのように「”他のソフト”をアンインストールし、PhotoImplessionを使用する」としたら、エプソンのスキャナーがつかえなくなって、文書のスキャンとかOCRができなくなるから絶対に困る。
 そういう使えない可能性があるなら、箱に分かりやすく注意書きを記載しておくべきだ。それが分かっていたら、私は買わなかった。
 XPの場合は、仰せのようにペイントで取り込みをしてみたらこれはできる。ただし、一枚一枚で面倒だし、画像コントラストが強すぎるのにそれを調整できないまま取り込まなければならないから、アウトプットが使い物にならない。
 返品をしたいが、販売店がどういうかわからない。この旨をお口ぞえしてほしい。


●伊達様 091126 エグゼモードサポートセンター(要約)
 PCは、メーカ製PCから自作PCまでさまざまあり、中に入っているソフト類についても、多種多様で、設定や環境もPCを使用していると変わっていくので、同じメーカ、同じPCでも、使用者が異なると環境も違うということになる。
 どのような機器・ソフトとPCの間には、少なからず相性がある。何が影響するかは、環境によってさまざまで、機器やソフトのメーカ側で、事前に予期したり、対処することは不可能だ。
 本機においても同様で、殆どのお客様については、正常にご利用いただいているが、まれに、本件のように競合などで使用できない場合がある。その場合は先のメールのように、解決法を提示さしている。
 返品・返金については、商法上、お客様と購入店舗様の売買契約の話なので、メーカが仲介などをすることがでない。


●エグゼモードサポートセンターさま 091126 伊達美徳より (要約)
 箱に注意書きが無いことについては納得できてないが、では、「PhotoImplessionの使用をやめ、”他のソフト”を使用する」としたら、わたしの“他のソフト”は「EPSON SMART PANEL Windows V2.0J 」なので、それによる方法を教えてほしい。


●伊達様 091126 エグゼモードサポートセンター(要約)
 競合の症状は、PCの環境によってさまざまなケースがあり、何が使えて、何が使えないのかという決まりはないので、弊社では特定のソフトをご案内はできない。編集ソフトは、非常に多くの種類があるので、色々試してみよ。
 EPSON SMART PANEL Windows V2.0Jが本件の原因かどうかについては分からない。
 それで本機を制御できる機能があるのであれば、それを使用して取り込みをしてみることも方法の一つかと存じます。
 なお、解決法については、それが不可能ということであれば、お客様自身にて、他に使用できるものをお探しいただくほかございません。

 以上が今日までのメールやりとりである。
 解決方法が全然分からないから聞いているのに、解決方法を提示しているといいながら、実は自分で解決方法を探せというばかり。
 商売敵のエプソンの製品についてなんか知らないよって感じで、いやどうも、まことにつれないのである。
 困ったなあ。

2009/11/23

204【東京駅復原反対】浦島伝説テーマパーク三菱1号館美術館の誕生

 東京駅の前、丸の内に丸ノ内パークビルディングができた。
 赤っぽい超高層ビルの足元に、赤レンガで3階建てスレート屋根、どことなく古そうな格好だがぴっかぴかの新しい西洋長屋である。

 
 1894年に三菱1号館として建てられていたのを、1968年に取り壊したのだが、それを40年ぶりに美術館としてコピー再現したのである。
戦後ある時期まではこの辺りにはこのような赤煉瓦建物が軒を連ねていたが、順次取り壊されて高層ビルになり、それがまたしだいに取り壊されて超高層ビルになりつつある中で、ここに超高層ビルと超低層ビルの組み合わせで、こんなものができたのである。

 いったん壊したものをどうしてまたわざわざコピーして再現するのか。
 低層建築は地価の高い丸の内では損するだろうに、と言うご心配はご無用、超高層ビルと超低層ビルを組みあわせてつくれば、超低層ビルに乗せなかった上のほうの階を、超高僧ビルに乗せればよいのである。結果は同じである。

 その上、なんとなく歴史的な風体をしている美術館は都市に文化をもたらすとて、都市計画行政当局からからは建物の容積ボーナスももらえるから、開発事業者にはメリットがあるのだ。その上に更に、東京駅から飛んできた容積率の床を上乗せしている。
  三菱一号館在りし日のように周りがみんな3~5階建てビルではなくて、今様超高層ビル群の中に昔風超低層ビルが迷い込んだ風景である。

 そんなわけで浦島太郎ビルとかタイプスリップ建築とか言われている(2009.11.23朝日新聞朝刊文化欄)。
 その風景が時間をかけて徐々にできあがって来たのならともかく、ある日突然に出現の状況だから、浦島太郎といわれるのも無理はない。浦島太郎は周りとは全く違う風体をしているからこそ浦島なのである。
 もう2年もしたら、東京駅が今の2階建ての上に、昔あった3階のコピーを継ぎ足して乗っけるそうだから、これも半分浦島である。
 今や丸の内のここらへんは、浦島伝説テーマパークもどきになりつつあるのだ。

 40年余不在だった三菱浦島と60年余不在の東京駅浦島が持ち帰る竜宮城乙姫の土産の玉手箱は、周りに立つ容積移転超高層ビル群である。
 そのうちにこれら玉手箱群から煙を発して、浦島太郎はたちまち白髪のよれよれオジイサンビルになるのだろうか、来るべきる関東大震災で、、。
 そういえば、ニューヨークWTCビルは、誰かが持ち込んだ玉手箱であったらしく、2001年9月11日に蓋をあけてでてきた大白煙は、アメリカをたちまち白髪のガンコオジイサンにしてしまった。

高層部分を消してみた三菱一号館美術館

東京駅復元反対論集(伊達美徳「まちもり通信」内)
まちもり通信(伊達美徳アーカイブズ)