同年の畏友Mがコロナに感染したという。4月2日に当人が電話をかけてきた。Mの住む町は桃の花と菜の花が共演する桃源郷であり、今やそのもっとも美しい季節のはずである。花見のお誘いかと思ったら、おお、コロナとは、なんということだ。
桃源郷風景 |
電話の3日前の夜に、急に立ち上がれなくなり、病院に救急搬送され、検査したらなんとまあコロナだと分かった。そこは小さな町なので病院は大騒ぎになり、土曜日なのに医師が全員呼び出されて対応方法を大慌てで検討したとかで、その間の3時間程は患者当人のMは、外の車の中で待たされたという。
とにかく入院して、次に朝は立ち直ったというから安心した。だが、なんだか食べものの味が違う感じがしている、味覚にもう後遺症が出たらしい、これまでは酒を一滴も飲めなかったが、これで飲めるようになったら嬉しいな、なんてのんきなことを言っている。暇で暇で仕方ないが、PCの持ち込みできない。スマホで外とつながっているので掛けてきたというのだ。
それから4日後に又電話がかかってきた。退院したのかと聞けば、それがいつ退院できるかわからなくなったという。コロナはともかくとして、関連する病というか後遺症というのか、後期高齢老人にふさわしくあれやこれやの病が出てきて、次々と対応する羽目になっているという。Mはもともとは元気老人だったのに、コロナが引き金になって病気老人に転化したらしい。
電話の話しぶりはいつもと変わらない様子だから、なにとぞはやく退院してきてほしい。まず仲間の定例ZOOMに顔を見せること、そしてこれまで毎年のようにやってきた桃源郷花見をやりたいものだ。そう、花の下のてんぷら宴会をやる。退院を待っているうちに花は散るだろうが、それなら来年の花見の約束をしたいものだ。人生最後の花見を一緒にやりたい。あ、そうだ、それよりもなによりもMが生涯をかける福祉ロボット研究をさらに進めてほしい。待っているよ。
さてさて、世の中は今は能登半島大震災とか、日本某政党政治家85人で約6億余円ネコババ事件とか、USAプロ野球通訳1人で60億余円ネコババ事件とかばかり、あのコロナはもうとっくに消えたのだろう。
そんなところに親友のコロナ感染事件、なんとまあこんな身近に潜んでいたのであったか、いや距離的には遠いのだが、年齢的にはあまりに近すぎる。油断できない。
コロナ感染2022122~202404 NHK |
関東4県コロナ感染202305~202404 東京新聞20240413 |
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