2024/04/13

1811【コロナ見舞い】今になりコロナ感染とは?流行遅れの八十路の友よ!花見に間に合う退院を!

 同年の畏友Mコロナに感染したという。4月2日に当人が電話をかけてきた。Mの住む町は桃の花と菜の花が共演する桃源郷であり、今やそのもっとも美しい季節のはずである。花見のお誘いかと思ったら、おお、コロナとは、なんということだ。

桃源郷風景

 八十路半ばで新規感染とは、いくら流行に疎い老人とはいえ、それは遅すぎるだろう、そうか、わたしはまだ感染したことはないのだから、こちらの方が流行から断然遅れているのだな。そんな冗談を言いあえる長い付き合いの親友の間柄だが、そう思っただけでさすがに言えなかった。

 電話の3日前の夜に、急に立ち上がれなくなり、病院に救急搬送され、検査したらなんとまあコロナだと分かった。そこは小さな町なので病院は大騒ぎになり、土曜日なのに医師が全員呼び出されて対応方法を大慌てで検討したとかで、その間の3時間程は患者当人のMは、外の車の中で待たされたという。

 とにかく入院して、次に朝は立ち直ったというから安心した。だが、なんだか食べものの味が違う感じがしている、味覚にもう後遺症が出たらしい、これまでは酒を一滴も飲めなかったが、これで飲めるようになったら嬉しいな、なんてのんきなことを言っている。暇で暇で仕方ないが、PCの持ち込みできない。スマホで外とつながっているので掛けてきたというのだ。

 それから4日後に又電話がかかってきた。退院したのかと聞けば、それがいつ退院できるかわからなくなったという。コロナはともかくとして、関連する病というか後遺症というのか、後期高齢老人にふさわしくあれやこれやの病が出てきて、次々と対応する羽目になっているという。Mはもともとは元気老人だったのに、コロナが引き金になって病気老人に転化したらしい。

 電話の話しぶりはいつもと変わらない様子だから、なにとぞはやく退院してきてほしい。まず仲間の定例ZOOMに顔を見せること、そしてこれまで毎年のようにやってきた桃源郷花見をやりたいものだ。そう、花の下のてんぷら宴会をやる。退院を待っているうちに花は散るだろうが、それなら来年の花見の約束をしたいものだ。人生最後の花見を一緒にやりたい。あ、そうだ、それよりもなによりもMが生涯をかける福祉ロボット研究をさらに進めてほしい。待っているよ。

 さてさて、世の中は今は能登半島大震災とか、日本某政党政治家85人で約6億余円ネコババ事件とか、USAプロ野球通訳1人で60億余円ネコババ事件とかばかり、あのコロナはもうとっくに消えたのだろう。
 そんなところに親友のコロナ感染事件、なんとまあこんな身近に潜んでいたのであったか、いや距離的には遠いのだが、年齢的にはあまりに近すぎる。油断できない。

コロナ感染2022122~202404 NHK

関東4県コロナ感染202305~202404 東京新聞20240413

 この最近のコロナ情報を見ると、コロナの奴は今もなお波を蹴立てて押し寄せているのであったか、これは第10波か11波か、全くしぶとい奴である。Mもしぶとくやれ。
(20240413記)

追記20240421記)コロナで入院が続くMとは、毎日のように電話していたが、4月半ばからそれが通じなくなった。何か症状が悪くなっているのかしら、まさか、なことじゃあるまいかなどちょっと滅入っていたが、4月21日に久しぶりにかけた電話に出てきた。「おお、もう葬式だしたかと思ったぞー」、なんていうと、「ま、いろいろあってまだ入院してるよ、今日は病気の話はやめて、ネットのウエブサイトのことで話したい」、という。頭がおかしくなったかと一瞬思ったが、ふつうのいつものMの声で話しぶりなので、ほっとした。新テーマで新ブログ立ち上げの話を30分ばかりして切った。退院したら取り掛かるとて、毎日廊下を歩いて体力を保っているとのこと、まあまあ良かった。

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伊達美徳=まちもり散人
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