2008/09/30

046【法末の四季】ううっ肩が凝る腕がしびれる腰が痛い、稲刈りをしたのだ

 今年も法末の棚田の米が稔った。出来具合は地元の人がほめてくれるくらいの良さである。
稲刈りを先日の土日で無事に終えた。いや、無事じゃないか、肩や腰や腕が痛い、痛い。
 1日目が10人、2日目が5人、これで棚田3枚、計約700㎡を手で刈り取ってハサにかけるまでやったのだが、やっぱり苦しい。

 機械は使わない主義を放棄して、2日目の昼にはバインダーを、ついに隣から借りてきた。エンジンで動いて稲を刈り結束するのだが、手でハンドルを持って方向を決めて行く。
 本格的なコンバイン稲刈り機ではないが、さすがに人間よりは早い早い、でも荒っぽい。

 稲は不規則に植えてあるし傾いたり倒れたりしているのに、機械のヤツはきれいに一列づつに立ち並んでいることを前提に動く設計らしいから、あちこちに刈り残しやら踏み倒しやらの稲が残る。まあ、それでも早いからしょうがない。

 もうひとつ今年の主義違反は、除草剤を入れたので、田の草取りをしなかったことだ。もっとも、これは田の持ち主が、私たちの知らぬうちに入れたのである。去年の私たちの苦労を見かねての好意であるらしいから、仕方がない。

 そろそろ暗くなろうとする6時頃に、ようやく最後の稲束のハサ掛けを終えた。
 その帰りの新幹線は事故の影響で満員立ちんぼ、ああ、でも稲刈り重労働に比べりゃ、これしきなんてこともない。横浜に帰りついたのが11時半。

 さて次は2週間後の脱穀精米である。ようやく食べられるのだ。
関連サイト「法末四季物語」

2008/09/29

045【世相戯評】地震に強いかも原子力発電船

 横須賀米軍基地にアメリカ軍の原子力航空母艦が配備された。乗っている兵員が6000人もいるという。ちょっとした街であるが、超過密居住である。
 その人間の暮らしとともに、あのドデカイ図体を自力で動かし、戦争という効率のことは考えない超浪費もするのだから、そのためのエネルギーを作り出す原子力装置は、いったいどれくらいの能力なのだろうか。
 バックアップ用も要るだろうから、多分2基以上はあるだろう。

 日本にある原子力発電所は、それ比べると大きいのか小さいのか?
 それで思いついたのだが、いくらあんなにでかくても海の上にいるのだから、四六時中揺れているだろう。
 ということは、地震の巣の真上にある日本の原子力発電所よりも、もっともっと危険な状態が日常的に起きていることになる。それで、いいのかしら、。
 日本じゃあちょっと揺れても大騒ぎなのに、四六時中ゆれている原子炉は、いったいどうなっているのか。
 日本の原子力発電所とは違って、ゆれても大丈夫な技術なのかしら。だったら、日本の原子力発電所もその技術で作れば、大丈夫のはず。

 アッ、そうだっ、原子力発電船を作ればよいのだっ、いい考えだぞこれは、。
 海に浮かんでいても、アメリカ政府や日本政府の言うように絶対に事故がおきないのなら、電力需要の多い地域の港に停泊して発送電すれば、エネルギー効率が断然良くなる。大規模工場はたいてい海べりにあるから、原子力自家発電船を作ればよい。
 万が一、事故がおきたらすぐにはるか沖に出て行ってしまえば、害を及ぼす範囲は格段に小さくなる。

 どうです、これは、良い考えだなあ、。
 ところで、原子力空母が出す特有のウンコ、つまり核燃料廃棄物はどこにどうしているのだろうか。ものがものだからず~っと船のなかに抱えっぱなしではあるまいし、まさか海に捨てているとも思えない。
 もしかしてこれからは、横須賀基地の洞穴(あそこは旧日本海軍の掘った壕がいっぱいある)にいれておくのかも、。
 これは怖い。

2008/09/26

044【世相戯評】秋のGWはゴールデンウィークじゃなくて航空母艦ジョージワシントン

 GWと書くと、普通はゴールデンウィークのことであるが、この秋の新聞はそのGWが話題となっているので、秋はたしかシルバーウィークでSWのはずと、よくよく見ればなんとジョージ・ワシントンのGWであって、それもあの桜の木を切って正直に言いましたってムカシムカシの古典的少年偉人伝のお方じゃなくて、原子力航空母艦の名前だそうである。

 それにしても、日本じゃあ、政治家の名を戦艦につけるなんてありえないよなあ。
 そこでまねして、イラク戦争支援の給油艦には「コイズミ」とつけるのはいかがでしょうか。
 この間、漁船を沈めたイージス艦には、え~と、、時の防衛大臣の名をつけようと思ったけど、誰だったか思い出せない、ころころ変わるからなあ。

 政治家は地位も人もころころ変わるけど、評価もころころ変わるから、うっかり名をもらえないってことですね。
 それにしても、ドゴール空港とか、ケネディ宇宙基地とか、あちらでは大丈夫なんでしょうかね、政治家の評価が、、。日本とは文化的風土がかなり違うのですね。

2008/09/23

043【世相戯評】事故米事件事故焼酎自己責任事故チュウ

 農水省が保管するカビや毒のある米を事故米と称して、人間が食って事故を起こさないように非食用限定で安価に民間事業者に売ったら、その事業者は食用に高価に再販売してボロもうけ、市場に事故食品が出回ったのがばれて回収に追われているが、この回収した事故食品をどうするのか、ラベルだけ張り替えて再登場とか、回収処理費用公共負担となるとBSE事件みたいに補助金詐取とか、二重三重事故米事件なんてことも起きるかも、ところで回収した事故焼酎をどうするのか、捨てるなんてマーモッタイナイとマータイさんも言うかも、ならば事故焼酎半額投売り!ノンベは待ってます、自己my責任で飲みます、、え、、。
 あ、そうだ、回収されたのは食品だけじゃなくて農水省事故次官と事故大臣がいたなあ、三笠フーズの自己チュー社長なんかも回収されるんだろうなあ、。
 それにつけても、太平洋の向こうでも金融事故米国ってね。

2008/09/22

042【世相戯評】わたしは選挙に行かない主義なのだ

 ちかごろ選挙の話題が多い。でも、わたしは選挙には行かない。行ったことがないのではないが、30代の中ごろからやめた。
 そのころの仕事の関係で、左系も右系も、後に首相や大臣になった人たちも、その秘書などもの政治家に会わざるを得ないことが多くなり、会っているうちにあれこれあって、もう選挙なんてと嫌気がさしたのであった。

 それはともかくとして、最近の選挙のやり方はおかしい。
 全国区(というのが今もあるのかどうか知らないが)ならともかくとしても、地方区に、政党の戦術でその地域に何の関係もない人を立候補させるって、私の頭ではどう考えても変である。
 選挙で地方区があるのは、その地域をよく知る人を地域の代表として国政に送り込む仕組みだとばかり思っていたのだが、どうもそれは違っていて、政党の選挙戦術の仕組みらしい。

 政党からの刺客とか言って、地域無関係無思想芸能的有名人物を立候補させたり、これまで東北あたりで当選してきた某党首が、競争相手党の有力候補者が立候補する東京あたりかどこかの選挙区に移転して、相手を蹴落とそうって選挙戦術をやろうとしているとか。

 そういえば、ある地区の固定支持選挙民を受け継いだ2代目3代目の血族後継政治家が多いが、選挙区は東京外の地方にあっても、彼ら彼女らは実は東京で生まれ育ち仕事している人がほとんどだろう。今度、首相になりそうなお方は、どうなんですねかねえ。

 まあ、それでもほいほい票を入れるおバカな選挙民がわんさといるのは、小泉内閣のときの郵政解散翼賛選挙で見たとおり。
 わたしはもうアホらしい、どうぞご勝手におやりください。

2008/09/21

041【世相戯評】世間に流行るものsubprimelamidophos サブプラメラミドホス

 偽ブランド品、すぐ壊れる玩具、すぐ破れる繊維製品、すぐ壊れる電器製品を先進国に輸出して、ぼろくそにいわれている国、いや、中国じゃなくて1960年代の日本である。特にアメリカからそう言われていた。
 そのうちにだんだんと日本製品の質がよくなってくると、今度は安価すぎるダンピングで輸入国アメリカの産業を脅かすと、あいかわらずぼろくそに言われた。今もそうかも、。

 その頃、「made in Japan」とは「安かろう悪かろう」の代名詞だったが、今は「made in China」がそれを立派に相続してくれたのである、国威発揚オリンピックとともに、。 まるで自分の若い頃を見るようだ。

 日本は自分が食うのに一生懸命で食糧輸出はできなかったから、毒入り食品輸出事件は発生しなかった。ところが、今や中国のmelamineやmethamidophos毒入り食品がたちまち日本にも波及する。
 かつて日本でも国内では森永砒素入り粉ミルク事件(1955年~)で乳児が死んだが、外国には波及しなかった。今の中国で同じようなmelamine毒入り粉ミルク事件がおきているが、それは中国内にとどまらないで日本に飛び火して食品回収が起きている。

 アメリカからはsubprime lendingサブプライムローン破綻とかで金融恐慌が日本にも飛び火、アラブのあたりからは油の値段が飛び火、北朝鮮からはミサイルの飛び道具、じっとしていると火の粉が降りかかる。
 昔と違って地球はずいぶんと狭くなって、住みにくくなったものだ。

 これだけ飛び火しやすくなっているのにどうも変なのは、サブプライムなんて言わなかったけど日本でも同じような住宅ローン破綻がバブル経済パンクのときに起きて後始末に追われたが、この教訓はアメリカに全然飛び火していなかったのかしら。

 さて歴史は繰り返す、中国製品もそのうちに質がよくなってきて、食品も安全になってくると、価格だけで日本製品と勝負するときが今に来るだろう。
 問題はその次に来るものはなにか、である。安価で質がよくなった中国製品に頼りきると、それが入らなくなったときが大問題である。

 なにしろあちらは世界最大の人口13億人だし、未だ人口は正常なピラミッドに近い形をしているから、今後の国内需要は高まるばかり、今に食糧は輸出禁止になるに決まっている。
 そのとき日本はどうするか?

2008/09/17

040【世相戯評】アメリカの破産株屋の名前がLehman利満兄弟証券とはねえ

 アメリカで株屋が破産したとかで、今朝の新聞は大騒ぎである。
 その株屋の名前が「利満」というのだから、こちとらは笑って、いや、哂ってしまう。
 そういえばもう10年も前だったか、日本でも山一という株屋がつぶれて、社長がウェ~ンと泣き面漫画顔を見せたことがあった。この名前も、ヤマかけてイッパツ当てるっていうのかしら、利満に引けを取らないいかにも株屋らしい。
 だがどちらも「名前負け」そのものだ。

 それにしても腑に落ちないのは、山一がつぶれたときも、日本がいわばサブプライムローン状態であって、金融屋は貧乏人にもどんどん貸し付けた結果だったのじゃないかしら。その後に銀行もつぶれて、しょうがないから公的資金注入して、苦労しつつ何とか立ち直ったはずである。
 で、今、規模はともかくとしても、アメリカで同じ問題が起きているなんて、金融界はかつての失敗に学ぶってことをしないものなのかしら。

 そういえば、恐慌とか不景気とか何回でもやってくるもんなあ、学べない代物なのかしら、。
 なんだかマスコミは世界金融不安をあおっている感じだが、株とは木の株と野菜の蕪しか知らないこちとら庶民にとっては、どうでもよいことである。ジマンじゃないが、金融とは金属を融かすこと、って思っていたくらいなもんだ。
 もしかしたらどうでもよくないのかもしれないが、金に縁のないこちとらはさっぱり分からないから、とりあえず今日と明日の飯を食えればよいのである。

 株と言えば、むかしむかし戦争をしていた頃、女子供しか残っていないわが家の母も駆り出されて、山で松の木の株を掘り起こしたのであった。負け戦の末期に石油がなくなったので、代わりに松根油なるオイルを抽出して飛行機の燃料か何かにするのだそうであった。
 それでほんとに飛行機が飛んで、利満の国の愚羅満駄愚羅須をやっつけたのだろうか。
 そのときから、株といえばろくなことがないと思うようになっている。 

2008/09/16

039【横浜ご近所探検】横浜一番の繁華街伊勢佐木町でタバコバラ売りとはねえ

 徘徊老人としては、横浜ご近所探検がいちばん面白い。  
 「タバコバラ販売はじめました」と、横浜の伊勢佐木町商店街スーパーマーケットの入り口の柱に張り紙がある。
 タバコバラという薔薇があるのか、スーパーマーケットで売るくらいだから、いまどき流行している園芸種なんだろうなあと、ちょっとだけ思った。
 すぐに気がついたが、これは、タバコを箱から出してバラバラにして、1本でも5本でも売るってことに違いない。

 突然に頭は半世紀ぐるぐると回転して戻り、大学生協の売店で、10円玉1個で「新生」5本を買った記憶がよみがえった。
 あの頃、一番安いタバコが新生であったかゴールデンバットであったか忘れたが、貧乏学生のために大学生協だけで「タバコバラ」売りしていたのである。
 ということは、今は大学生協店じゃなくてもバラで売るような貧乏な時代に戻ったのだろうか。あ、それよりも、今も大学生協でタバコバラ売りしているのだろうか。

 「肉屋の正直な食堂」と、レストランの看板にある。笑ってしまった。
 そうだよなあ、BSE対策にかこつけて輸入牛肉を国産牛肉と偽って平気で税金をだまし取った雪印、ハンナン、日本ハムとか。
 偽物の肉を平気で売った丸明、ミートホープ、比内鶏とか。
 あまりに多くて、すっかり肉屋はウソツキが本性みたいに思えてきたもんなあ。その面の皮のものすごい厚さには、もう感銘するほどだ。
 毒肉、偽肉なに食わせられるか分かったもんじゃない。

 でも肉屋さん、ご安心ください、「米屋の正直な食堂」も「魚屋の正直な食堂」も、もうすぐに登場する可能性のある時代になりました。 毒米、偽米、偽産地魚の登場である。
 眼民土干す、え、いや、メタミドホスも腐れた肉も、何でも食って大きくなった、、。

 参照→横浜ご近所探検隊が行く

2008/09/11

038【各地の風景】路地を愉しむイベント「全国路地サミット2008長野」にいらっしゃい

 どこの町にも表通りと裏通りがある。表通りは車でうるさくいし危険だが、裏通りは車は少ないし、飲み屋があったり、生活がはみ出ていたりして、歩いていて面白い。曲がりくねっていると、次に何が見えてくるか楽しみもある。
 
 そんな道を路地(露地、小路、横町、横丁、辻子など)という。飲み屋横丁とか、焼き鳥横丁とか、裏道にはお世話になりっぱなしである。

 そういえば思い出したのが、故郷の城下町にあった「牢屋小路」である。江戸期にまさに牢屋があった路地だが、この路地にお世話になるのはどうもね、。さすがに今は、町名変更している。
 都市計画の世界ではずっと(今もか)、狭い路地は、日当たり悪いから不衛生、消防車や救急車が入らないから危険とて、文字とおりに日陰者扱いであった。いつの日か広げて日のあたる場所にするべきと、まちづくりではそれが正道とされてきた。

 ところが最近、多分、へいぜい路地裏の飲み屋にお世話になっているまちづくり屋たちからだろうが、そのような路地こそ生活空間として見直せ、むしろ路地を狭いままに生かす街づくりをやろうと言う空気が出てきた。

 実際そのようなまちづくりを積極的にやって、高く評価されているところもあちこちで出てきた。東京下町の向島地区、神楽坂地区、大阪の空堀地区、法善寺横丁などが有名である。
 そんなことをしている人たちの話が、あちこちから全国に伝わって、それじゃあ知恵を持ちよろうよとて、全国路地の街連絡協議会(路地協)なるものができたのが2003年のこと。

 以来、毎年1回、各地を持ち回りで「路地サミット」なる、真面目なイベントと路地裏飲み会をやっている。
 今年は長野市と松代町で、10月25,26日に行う。毎年新しい仲間も参加してきて、面白がり屋のひとたちばかりなので、楽しい。
 
 そしてまた路地協サイトにもどうぞお立ち寄りください。→全国路地の町連絡協議会

2008/09/10

037【東京風景】銀座の曲がる風景でまたもやバブル再来かな

 久しぶりに銀ブラ(古い言葉だ)をしてきた。老人にふさわしく懐古風に言えば戦前の風格あるデザインの建物が次々と壊されて、軽々しい現代風流行デザインに建て替えられつつある。まあ、それはよいとしよう。

 ちょっと困るのは、奇妙に曲がって建ちあがるヤツである。日本橋の角にあった白木屋(東急百貨店になっていたが)の跡には、ガラス面が曲線で上にカーブするのに加えて壁も斜めだから、カメラの水平に構えるのが難しい。

 銀座7丁目あたりに来るともっどひどい。蛇使いの蛇のごとく曲がりくねるから、自分が酔っ払いになったとしか思えない。どうやってもまっすぐにカメラを構えられない。こいつは酔っ払って見たら、まっすぐに見えるだろう。

 その2、3軒先には、壁はまっすぐだがアバタのような不整形の窓がいくつも不規則についていて、こんどは上やら下やら分からない。

 東京はまたもやバブル時代が来ているらしい。まあ、見て歩くのは楽しい。酒飲まなくても酔った気分になるから、銀ブラは安上がりだ。
関連ページ→東京町並み探検

2008/09/08

036近頃の新聞

大分の教育委員会でロシアから来た力士が毒入り米に大麻を混ぜて食用と偽って売り、その責任を取って総理大臣のキタノウミ自民党理事長が辞め、後任に5人も立候補して結局は民主党のオバマが共和党のオザワを破って当選したとか、、、、?。

2008/09/06

035【世相戯評】ChinaもJapanも同穴ムジナ

 今朝の新聞によれば、食品屋が毒入り米を、食用やら酒用に売っていたって記事が一面トップである。中国を哂った者は、次はどこを哂えばよいのかしら。
 中国ギョーザでおなじみのメタミドホスまで再登場してきた。まあ、もとが中国からの輸入米だからそれはそうなるだろう。
 な~んだ、中国食品が危ないから買わないなんて言っていて、わたしたちはほんとにお馬鹿さんである。
 そういえば、肉屋も鰻屋も大うそつきばかりだから、世の食い物は偽ものと毒入りばかりなのかあ~。
 九州あたりで作る焼酎の原料になっているというから、これはもうノンベイのわたしも逃れようがないぞ。
 どうもおかしいのは、そんな物を食っているのに、日本人の平均寿命はどんどん延びていることだ。女は男より寿命が長いってことは、毒に強いってことだろう。
 毒でも偽でもどんどん食って、1年や2年寿命が縮んでも、今さらどうってこともない。こうなれば、中国でも日本でも毒食っても長生きできるって証明されたみたいなもんである。
 もしかしたら毒を食っているから長生きできるのかもなあ、。
 毒入り食品を売った奴らに感謝しよう?、、と書いて、まてよ、長生きしすぎて年金原資が足りなくなってオロオロしているのだから、やっぱり毒入りは毒として効いたほうがよいのか、、、、う~ん、、そんな風になにか自然の摂理が働いているのかも、、コワイ。

2008/09/01

034【世相戯評】ウェブページに出てくるバナーも道端に出てくるバナーも大嫌い

 バナーというやつが嫌いである。
 ひとつはWEBサイトにめったやたらに登場するヤツ、もうひとつが道端にめったやたらに登場するヤツ、目障りでうるさくてしょうがない。

 WEBサイトのヤツは、ニフティとか楽天とかの商用サイトのトップページを見れば、いっぱい出てくる。
 あれは、なんであんなに汚らしいのか。
 中には動くやつもあって、目障りで目障りで、とにかく見ないようにしているし、見ても読みはしないし、早く逃れたくて目的ページへの移動(ほとんどは検索のためにそのトップページに行っている)を急ぐのである。
 だから、とにかくバナーは見ないものだ、という習慣がついているから、本当に必要なことがバナーになっていると検索できないのだ。

 最近になって知ったのだが、視覚障害者はWBサイトを「聞いて」いるのだそうである。
 ページを音声で読み上げるコンピューター・ソフトウェアがあって、それを使うのだ。これはテキストを読みあげるので、画像で作ったバナーは読めないから、存在しないも同然である。
 画像には代替テキストをくっつけておけばソフトがそれを読み上げるので、視覚障害者はそれを聞いて画像内容を判断する。
 しかし、わたしがその身なったとして、バナーにつけた代替テキストを次から次に読み上げられるのを聞かされるとなると、このバカヤローメってすぐに他のページに飛ぶに違いない。

 もうひとつのバナーは、最近、どこに行っても道路わきに安物の幟旗が何本も立ち並ぶ景色に出くわす。
 極彩色でひらひらしているから何を書いてあるのか、車の中からは読めない。ただただ眼にうるさいだけで、美しい田園風景が壊されるばかりである。お行儀の悪いことおびただしい。
 まさか、ゴミを捨てるなとか、美しい郷土をつくろうとか、そんなことを書いてるんじゃなかろうなあ、。でも黄色い交通安全をうたう幟もよく見かけるが、あれは公的機関が立てているのだろう。困ったもんだ。

 最も行儀の悪いのは、自動車販売屋である。毒々しい色の幟旗を並べ、毒毒しい色の造花が無数についた紐で頭上を飾り立てる、あれはどういう神経なのだろうか。これがどこの街に行っても同じような有様だからあきれる。
 この数年、しげしげと中越の美しい田園と森の風景の町や村を訪れているが、だんだんとその幟が道端に増えてくる。

 最近、直江なんとかと人名を書いたものが増えているので、聞いてみると、越後の武将だった人の名前で、テレビのドラマの主人公であるらしい。テレビを見ないから何のことか分からないが、おかげでこの美しい越後の風景を台無しにしつつあることはたしかだ。

 そもそも幟旗は、お祭りのときにしか出さないものだったのだ。日常の「ケ」とは違うイベントの「ハレ」の空間にする装置の一つだったのだ。
 ある日、幟が立ち、屋台、出店、見世物小屋が立ち並んで、お祭りの空間が出現する。それが終った次の日はまた元の静けさに戻る、あの空間の劇的な変化が楽しかったのだ。
 宣伝広告屋が毎日をお祭りにしてしまったから、今やあの非日常の楽しみがなくなってしまった。
 あの日常、非日常の日々を返せ。