偽ブランド品、すぐ壊れる玩具、すぐ破れる繊維製品、すぐ壊れる電器製品を先進国に輸出して、ぼろくそにいわれている国、いや、中国じゃなくて1960年代の日本である。特にアメリカからそう言われていた。
そのうちにだんだんと日本製品の質がよくなってくると、今度は安価すぎるダンピングで輸入国アメリカの産業を脅かすと、あいかわらずぼろくそに言われた。今もそうかも、。
その頃、「made in Japan」とは「安かろう悪かろう」の代名詞だったが、今は「made in China」がそれを立派に相続してくれたのである、国威発揚オリンピックとともに、。 まるで自分の若い頃を見るようだ。
日本は自分が食うのに一生懸命で食糧輸出はできなかったから、毒入り食品輸出事件は発生しなかった。ところが、今や中国のmelamineやmethamidophos毒入り食品がたちまち日本にも波及する。
かつて日本でも国内では森永砒素入り粉ミルク事件(1955年~)で乳児が死んだが、外国には波及しなかった。今の中国で同じようなmelamine毒入り粉ミルク事件がおきているが、それは中国内にとどまらないで日本に飛び火して食品回収が起きている。
アメリカからはsubprime lendingサブプライムローン破綻とかで金融恐慌が日本にも飛び火、アラブのあたりからは油の値段が飛び火、北朝鮮からはミサイルの飛び道具、じっとしていると火の粉が降りかかる。
昔と違って地球はずいぶんと狭くなって、住みにくくなったものだ。
これだけ飛び火しやすくなっているのにどうも変なのは、サブプライムなんて言わなかったけど日本でも同じような住宅ローン破綻がバブル経済パンクのときに起きて後始末に追われたが、この教訓はアメリカに全然飛び火していなかったのかしら。
さて歴史は繰り返す、中国製品もそのうちに質がよくなってきて、食品も安全になってくると、価格だけで日本製品と勝負するときが今に来るだろう。
問題はその次に来るものはなにか、である。安価で質がよくなった中国製品に頼りきると、それが入らなくなったときが大問題である。
なにしろあちらは世界最大の人口13億人だし、未だ人口は正常なピラミッドに近い形をしているから、今後の国内需要は高まるばかり、今に食糧は輸出禁止になるに決まっている。
そのとき日本はどうするか?
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