2008/09/11

038【各地の風景】路地を愉しむイベント「全国路地サミット2008長野」にいらっしゃい

 どこの町にも表通りと裏通りがある。表通りは車でうるさくいし危険だが、裏通りは車は少ないし、飲み屋があったり、生活がはみ出ていたりして、歩いていて面白い。曲がりくねっていると、次に何が見えてくるか楽しみもある。
 
 そんな道を路地(露地、小路、横町、横丁、辻子など)という。飲み屋横丁とか、焼き鳥横丁とか、裏道にはお世話になりっぱなしである。

 そういえば思い出したのが、故郷の城下町にあった「牢屋小路」である。江戸期にまさに牢屋があった路地だが、この路地にお世話になるのはどうもね、。さすがに今は、町名変更している。
 都市計画の世界ではずっと(今もか)、狭い路地は、日当たり悪いから不衛生、消防車や救急車が入らないから危険とて、文字とおりに日陰者扱いであった。いつの日か広げて日のあたる場所にするべきと、まちづくりではそれが正道とされてきた。

 ところが最近、多分、へいぜい路地裏の飲み屋にお世話になっているまちづくり屋たちからだろうが、そのような路地こそ生活空間として見直せ、むしろ路地を狭いままに生かす街づくりをやろうと言う空気が出てきた。

 実際そのようなまちづくりを積極的にやって、高く評価されているところもあちこちで出てきた。東京下町の向島地区、神楽坂地区、大阪の空堀地区、法善寺横丁などが有名である。
 そんなことをしている人たちの話が、あちこちから全国に伝わって、それじゃあ知恵を持ちよろうよとて、全国路地の街連絡協議会(路地協)なるものができたのが2003年のこと。

 以来、毎年1回、各地を持ち回りで「路地サミット」なる、真面目なイベントと路地裏飲み会をやっている。
 今年は長野市と松代町で、10月25,26日に行う。毎年新しい仲間も参加してきて、面白がり屋のひとたちばかりなので、楽しい。
 
 そしてまた路地協サイトにもどうぞお立ち寄りください。→全国路地の町連絡協議会

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