2009/11/10

198【横浜都計審】事前に議題の現地を見て当日は画像を映写して意見を述べる愚直な委員なのに、

 昨日は朝から横浜市の都市計画審議会だった。
 一昨日は鎌倉で世界遺産登録促進の市民ワークショップがあり、コメンテーターとして参加していて、終わってから仲間と愉快に飲んだ。
 明日は都計審だから早く帰ろうと決めていたのに、飲み始めると忘れて遅くまで飲み過ぎて、昨日はちょっと二日酔い気味だった。
 でも審議会ではちゃんと意見は言えた(と、思う)。

 このところ数回の審議会のいくつかの議事で、わたしがかなり問題指摘の意見をのべても、現地を見ていない委員にはよく理解ができないらしいのであった。
 前々回の審議会で、廃棄物処理施設の立地と住宅立地が競合するおそれがあることに現地を見て気がついて、審議会でそれへの対処方策の提案を詳しく述べたのだが、分かってもらえなかった。
 そこで、今回は現地に行って写した写真等を使って意見を言うことにした。

 議題となっている生産緑地の各地区について、それらの現地で撮ってきた写真、市の都市計画サイトにあるその場所の都市計画図画像、そしてグーグルアースのその場所の航空写真、これらをひとつにまとめて各地区の映像としてhtmファイルに編集したものを映写しつつ意見を言った。
 それなりに議論になったのは、現地を見ていない委員もこれでよく分かったからだろう。

 この映像を使うことで、審議会の 3日前にちょっとしたことがあった。
 審議会当日にいきなりでは事務局が戸惑うといけないから、事前にメールして
「9日の都市計画審議会で、わたしの意見を映像を使って発表しますので、PC,プロジェクターをつかわせてください。映像データはhtmファイルにして、USBメモリーで持ってゆきます。よろしくお願い申上げます」(原文のまま)
と、いちおう仁義を切った のであった。

 ところがそれに対する市の都市計画審議会担当からの返事が、こうである。(公用の通信文だから公開してもいいだろう)
「ご依頼の件ですが、今回の都市計画審議会は案件数が多く、内容も多岐にわたるため、伊達委員の御意見の発表については、審議会の進行状況と会長の判断になると思います。審議会委員として、案件の審議を優先させていただきますようよろしくお願い申し上げます」(原文のまま、挨拶文は省略)

 えッ、委員の発表を制限しようというのか、“委員として案件審議を優先せよ”とのお説教は何を意味するのか。未だ言ってもいないのに何を根拠にわたしの意見は案件審議ではないというのか。映像を使って説明するほうがはるかに時間の節約になるはずを、何を考えているか。事務局は映像で説明するのに、委員には制限するのはどういうわけだ。
 猛烈に腹が立ったので怒りの反論メールを出しておき、当日強行するしかないと腹をくくって行ったのだが、会場ではもめなかった。

 どうもわたしはいつも意見を言い過ぎると、警戒されているらしい。
 でも自信を持って言うが、現地を見れば子どもでも分かるようなつまらない質問だけしかしない、なんてことは断じてしていない。
 それは、横浜市の都市計画審議会サイトに公開されている昨年11月以来の議事録を読めば分かるはずだ。
参照→横浜市都市計画審議会

  そりゃまあ、つまらぬ質問だけで、しゃんしゃんと終わるほうが、委員も役人も、そして私も楽だろうけどね。
 ちかごろは、「愚直」を座右の銘にしようと心がけているのだ。都計審委員も、毎回毎回きわめて愚直に勤めることにしたのである。
 任期の終わりまであと3回あるだろうが、愚かなほど真っ直ぐに気を抜かないでやるぞ~、カクゴせ~いッ、と、自分に言い聞かせているのだ。
 参照→都計審は何を審議するのか   173横浜都計審一人相撲

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