昨8日は思い立って3つの展覧会をハシゴしてきた。
ひとつは東京丸ノ内にできた三菱1号館美術館のプレ展覧会「一丁倫敦と丸ノ内スタイル」展、2番目は千葉・松戸の松戸市立博物館の「日本表現主義」展、3つ目は東京・木場の都立現代美術館で「ラグジュアリー:ファッションの欲望」展である。
復元三菱1号館にはじめて入った。展示よりも内部の復元はどう見せているのかが気になっていたのだ。このことで考えさせられることがあったので、いずれまちもり通信の瓢論で書く。
日本の表現主義展は、既にこの春、栃木県立美術館で見ているのであるが、あまりに厖大で見たりなかったので、招待券をいただいたのを幸に再訪した。
ただし、栃木県美よりもっ会場が狭いので、あまり見ごたえがなかった。
3回に分けて展示替えするのだそうだが、あれほど沢山の資料を集めたのを、できれば一度にゆっくり見たいものだ。それが表現主義を多様な面から再評価する良い機会になるのだ。
この展示ではちょっと残念である。
松戸市博物館には、どこでもよくある郷土史の石器やら甕やらジオラマ等があったが、わたしが面白かったのはそれではなくて、常盤平団地という1959年から入居が始まったいわゆる公団団地の中の住戸を再現したものであった。
あの時代の生活を思い出した。しかし、不満だったのは、常盤台団地の成り立ちなど現代史としての展示があっても良いだろうに、たんに2DKの再現だけであったことだ。
ファッションの欲望展は、実はよくわからないのだが、招待券をもらったので、久しぶりに服飾ファッションを見てきた。
仕事でファッションタウンなるものに長く関わっていたことがあるので、まんざら無縁ではない。
隣の部屋でアメリカの絵画展をやっていて、ウォーホールやリキテンシュタインのポップアートの作品に出会った。
リトグラフの何枚もの色違いマリリンモンローとか、漫画の1コマを拡大して印刷のドットまで丹念に模写した油絵とかで、ああ、アレはここにあるのかと、ちょっと驚きつつ楽しんだ。
外に出ればさすがにとっぷりと日は暮れている。
近くの門前仲町の居酒屋「魚三」による。壁に貼られた100以上もありそうな手書きメニューがポップアートにみえる。
酒3本、生と焼と煮魚をひと品づつ、良い機嫌で締めて1200円、急に文化のレベルがダウンしたのであった。
参照→207日本の表現主義展
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