2012/09/18

666白内障手術決行譚(その4)当て外れやっぱり伊達の眼鏡が要るとはなあ

 両目が白内障と診断されて、エイヤッと両目ともプラスチックに取り替えたら、よく見えるけど、なんだか世の中がしらけているように見えるのが、ヘンだ。
 これまでも遠近乱眼鏡をかけて、それなりにちゃんと世の中が見えてたのだが、目玉ののレンズにいろいろと75年分の垢がたまって見えにくかったらしい。

 日常生活で見えにくいとは特に思っていなかったが、その一方で、夏場の強烈なまぶしさには困っていた。その目玉の垢に光が乱反射するからだと医師に言われたのが、手術踏ん切り動機であった。  
 さて目玉の垢がなくなった分だけ、以前と比べて世の中が明るく見えるのだが、これって以前のちょっと暗いほうが現実であるように思えるのが、癪な今の世である。

 当て外れは、これまで取り揃えていた遠視、近視、乱視が、手術で全部消滅すると思っていたら、やっぱり乱視は若干あるし、本を読むには眼鏡がいるし、当てが外れた。
 ちょっと前から、寝ころんで本を読むとどうもうまく焦点が合わない、眼鏡を取り替えるかなあと思っている矢先に白内障診断である。
 それなら眼鏡代金を手術代金にすれば、死ぬまで裸眼で本を読める、うん、これは名案と思ったのがバカであった。

 でもまあ、まぶしくなくなったことと、裸眼でも視力は1.2で、1mほどからむこうははっきり見えるので、ヨカッタヨカッタと思うことにする。
 その昔々のこと、視力は2.0、駅の隣のホームに掲げてある列車時刻表が読めたものである。
 医師が言うには、まだ目の中が落ち着いていないので、これから見え方が変わるらしい。さてどうなるか、楽しみである。

 めったに病院にいくことがなくて、保険料を支払うばかりの赤字だったが、これで少しは取り戻せただろうか。約5万円支払ったから、50万円の治療費であった。
 白内障手術は日帰りでもできるらしいが、わたしのかかった病院では2泊3日の入院制であった。30年も前だったかに、右足故障で1週間入院して以来の入院であった。

 入院でいちばん困ったのは、食事の不味さだった。前の入院ではうまいうまいと食ったのだが、今回は文字通り閉口した。特に米飯がまずい。
 初めの右目の2泊3日は我慢して食ったが、2回目の左目の時は、素泊まり入院にしてくれと頼んだが、ダメだという。
 それではこちらも対抗するぞと、売店から握り飯やサンドイッチを買って食った。途中で思いついて、米飯をパンに替えてもらったら、これは食えた。
 目玉が3つあったら、次の手術は別の病院でやったところだぞ。

 裸眼でよく見えるのも不幸である。鏡に映る自分の顔のシワシミソバカスホクロ無精ヒゲ、老け具合がよく見えすぎる、これまでは気にしていなかったのに……、お化粧でもするか……とほほ。

参照→白内障手術一部始終日記201209
https://sites.google.com/site/dandysworldg/hakunaisyo?pli=1

665白内障手術決行譚(その3)ボケたら脳みそも取り替える時代が来るかも
http://datey.blogspot.com/2012/09/665.html

663白内障手術決行譚(その2)若返った右目で見る風景の軽薄なことよ
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662白内障手術決行譚(その1)明日から左右両目のレンズ埋設工事月間が始まる
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