正月だからとて初詣をする習慣がないのは、わたしが神仏を全く信用していないからである。
徘徊だからどこをさまよってもよいのだが、初徘徊らしく横浜ドヤ街の寿町に向った。そう、名がメデタイから初詣がわりになるだろうというのである。
実は去年の初徘徊も寿町だったから、初詣に相当するわたしの正月の習慣になったかもしれない。う~む、ドヤ街徘徊が正月の習慣とはねえ、、。
寿町のメインストリートは静かな住宅街 |
部屋は3畳間だけど最先端設備 |
でも、いつもとちょっと違う風景に出会った。町の中心部にある児童公園に、青テントの仮建物が建っているのだ。
そうか、越年の炊き出しなどの特別のイベントをやっているようだ。支援団体などが、平素もここで週1回の炊き出しをしているが、年末年始は12月30日から1月5日までやるようだ。
寿児童公園は越年炊き出しの拠点化 |
越年闘争スケジュール |
2019年度寿冬まつり寄付者名簿には簡易宿泊所名が並ぶ |
炊き出しだけではなくて、年末年始だけの各種の支援活動もやっているようで、「第46次 寿越冬スケジュール」を記載した貼り紙がある。第46次とあるからには、もうこれまで46年間も続いているのだろうか。
頭が下がる思いであると同時に、46年前と比べると豊かになったはずなのに、多くの貧困者がここに吹き寄せられている現実に、困惑するばかりである。
公園の斜め向かいに大きな空地が出現していいて、地面に建物を撤去した基礎が見えている。ここは2棟の簡易宿泊所が建っていたから、建て替えるのだろうか。
去年、いくつかの簡宿の建て替えで高層化した建物があったが、ここにも高層ドヤが建つのだろうか。
新空き地出現(左の青テントが児童公園) |
去年の暮れごろにUR住宅ビルの撤去工事をしていたが、いまは仮囲いの大きな空き地となっていた。さてここには何ができるのだろうか。
便利な横浜都心の一角だから、オフィス需要はあるだろう。だが、共同住宅となると寿町ドヤ街の中という立地イメージが、市場を難しくするだろう。
UR住宅跡の空き地はなにが建つのかまだ分らない |
3年前からの空き地 |
ついでにそちらにも徘徊の足を向けたが、こちらは静かな寿町から一転して、大勢の人出となった。
元町商店街 |
逃げ出した先は山下公園、ここも大勢の人出だが、そこは繁華街とはちがって、あの広さが救ってくれる。
山下公園から大桟橋方面を見る |
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