2020/01/03

1437横浜関外関内ヨタヨタブラブラ初徘徊

 暮から正月にかけて、なにもせずに雑煮を食って寝ていたら、脚が弱ってきたので散歩と言う徘徊に出かけた。
 正月だからとて初詣をする習慣がないのは、わたしが神仏を全く信用していないからである。

 徘徊だからどこをさまよってもよいのだが、初徘徊らしく横浜ドヤ街の寿町に向った。そう、名がメデタイから初詣がわりになるだろうというのである。
 実は去年の初徘徊も寿町だったから、初詣に相当するわたしの正月の習慣になったかもしれない。う~む、ドヤ街徘徊が正月の習慣とはねえ、、。
寿町のメインストリートは静かな住宅街
部屋は3畳間だけど最先端設備

3か月に一回くらいは寿町徘徊もしているが、簡易宿泊所の街だと言ってもほとんどの宿泊者は事実上の住民となっている普通の生活街だから、正月とて特に変わりはない静かな街の風景で、人通りは少ないがあちこちに日向ぼっこする人がいる。
 でも、いつもとちょっと違う風景に出会った。町の中心部にある児童公園に、青テントの仮建物が建っているのだ。
 そうか、越年の炊き出しなどの特別のイベントをやっているようだ。支援団体などが、平素もここで週1回の炊き出しをしているが、年末年始は12月30日から1月5日までやるようだ。
寿児童公園は越年炊き出しの拠点化

越年闘争スケジュール

2019年度寿冬まつり寄付者名簿には簡易宿泊所名が並ぶ

 炊き出しだけではなくて、年末年始だけの各種の支援活動もやっているようで、「第46次 寿越冬スケジュール」を記載した貼り紙がある。第46次とあるからには、もうこれまで46年間も続いているのだろうか。
 頭が下がる思いであると同時に、46年前と比べると豊かになったはずなのに、多くの貧困者がここに吹き寄せられている現実に、困惑するばかりである。

 公園の斜め向かいに大きな空地が出現していいて、地面に建物を撤去した基礎が見えている。ここは2棟の簡易宿泊所が建っていたから、建て替えるのだろうか。
 去年、いくつかの簡宿の建て替えで高層化した建物があったが、ここにも高層ドヤが建つのだろうか。
新空き地出現(左の青テントが児童公園)
毎週毎年の炊き出しがつづくように、ドヤ住民は次第に増えていて、今後も需要があるから、建替え高層化があるのだろう。数の需要もあるが、入居者の高齢化に対応するために建物のバリアフリー化という、質的な需要もある。

 去年の暮れごろにUR住宅ビルの撤去工事をしていたが、いまは仮囲いの大きな空き地となっていた。さてここには何ができるのだろうか。
 便利な横浜都心の一角だから、オフィス需要はあるだろう。だが、共同住宅となると寿町ドヤ街の中という立地イメージが、市場を難しくするだろう。
UR住宅跡の空き地はなにが建つのかまだ分らない
その近くにも3年前からの空き地があるのだが、一向に何かが建つ気配がないままである。
3年前からの空き地
寿町を通り抜けたすぐ先には、横浜の商業中心の元町と中華街がある。
 ついでにそちらにも徘徊の足を向けたが、こちらは静かな寿町から一転して、大勢の人出となった。
元町商店街
とくに中華街では、中心部の通りは満員電車さながら、車の入る道は大渋滞、あまりの賑わいに逃げ出した。
 逃げ出した先は山下公園、ここも大勢の人出だが、そこは繁華街とはちがって、あの広さが救ってくれる。
山下公園から大桟橋方面を見る
ということで、脚を鍛える3時間ほどの横浜関外関内ヨタヨタブラブラ初徘徊であった。

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