病原菌を外に出さない緊急措置として、港入り口の島にある埠頭に釘付けである。もはや1週間になるが、感染者は日に日に増して今日(2020/02//11)で135人という。
乗員乗客計3700人もいるそうだが、たったひとりのコロナ感染乗客をもとにして、毎日コロナ保菌者が増え続けている。それらを外の病院に移送して、今は3600人ほどが船内に籠城させられてる状態という。
昨日(2020/01/10)はいつもの横浜ご近所徘徊とて、山下公園に行って山下埠頭を眺めた。そこはただいま汚職事件で話題の場所、IRとか言う賭博場誘致構想のあるところだ。ここのことはまた別に書きたい。
横浜市のIR博打場誘致構想がある山下埠頭 2020/01/30 |
山下公園の海べりを歩いていて、ふと思った。あのコロナ満載船は、大黒ふ頭に停泊だそうだ。発祥地の中国の武漢は遠いところと思っていたら、なんとまあ、わたしの住まいから5キロ足らずのところに、ミニ武漢が先方から出張してきたのだ。
ならば、この公園から見えるかもしれないと、ベイブリッジのほうを眺めて目を凝らしたら、居た居た、そうだあの船だよ、去年も見たな。
横浜港のダイヤモンドプリンセスの現在位置、去年11月の位置など |
山下公園から見るダイヤモンドプリンセス |
上の写真の赤枠部分ダイアモンドプリンセスの望遠拡大 |
大桟橋から見るダイアモンドプリンセス 普通ならこちらに停泊するはず |
上の写真の中央部のダイアモンドプリンセス望遠拡大 橋の下に隠れているか |
実はその船がコロナ船になる前に偶然出くわしたのは、去年11月に横浜新港のハマーヘッド埠頭に停泊しているときだった。
見たところ、超高層共同住宅がゴロンと寝転んで、海に浮かんでいるようなものである。大きなものだなア、でも建築的デザインは面白くないなあと見たのだった。
3700人も乗っていると今回の騒ぎで知ったが、そうすると千戸以上の共同住宅である。一棟でそれほど大きな共同住宅ビルがあるだろうか。わたしの住む共同住宅の10倍以上だ。しかも国際的な多様な人々が乗っている。2019年11月に新港ハンマヘッド埠頭に停泊するダイアモンドプリンセス 参照:https://datey.blogspot.com/2019/11/1426.html |
当然のことに海難事故のひとつとして、このようなときにはどうするかマニュアルがあるだろうし、国際的な取り決めがなされていることだろう。
でも、もしもその船会社の経営が行き詰まったら、どうなるのだろうか。
乗客たちの心理はどうなのだろうか。襲ってくる相手が人間に寄生する目に見えない病原菌である。
当人は知らぬうちに寄生された人間が、病原菌を運ぶのだから、船内のだれもが病原菌被害者であり加害者でありうる。互いに疑心暗鬼になるだろう。
閉じ込められた密室の見えざる恐怖である。まるでSF世界であり、多分そのような映画が既にあるだろうと思う。
貧乏なわたしは間違ってもクルーズ船に乗ることはないが、もし乗っていたら、このブログに記事を毎日書き込んでいるだろう。
そう思って探したら、閉じ込められた部屋の中の日常をつぶやいてるツイッターを見つけた。乗客は日常生活は物理的には良いよううだが、心理的には大変らしい。この人は健康らしいが、持病を持つ人の生活はどうなんだろうか。なんにしてもご無事であることを願っている。
実は白状すれば、わたしは貧乏だけではなく閉所恐怖症だから、たとえ金持ちだとしてもクルーズ船に乗れないのだ。
広くても狭くても視覚の範囲で閉じ込められるのが大嫌いである。ここにこう書いていくことさえ気分が悪くなりそうだ。
あれだけ太い胴体だから、外回りは窓があるが、内部には窓なし部屋がたくさんあるのだろう。もしもわたしが窓のない部屋暮らしとなったら、なにがなんでも逃出したいが、仮病になるしかないかなあ、。
少年のころの夢で、球の中に閉じ込められて脱出しようと必死であがき、声を上げて目が覚めることが時々あった。恐怖だった。
生まれ育った地が、小さな盆地で四周を山に囲まれていて、一種の閉所であった。ここから脱出するために空を飛ぶ夢もたびたび見た。大学進学でやっとその夢は実現した。なお、街そのものは人々は親切な美しい古い城下町であり、後年ににその高い価値を知った。
30年ほど前に究極の閉所恐怖症に襲われた。夏の沖縄の海に遊びにゆき、ある日のことダイビングに誘われた。軽い気持ちでウェットスーツを着て背負ったボンベにつながるマスクをつけて船からドブン、海中に潜った。
そのとたんに閉所恐怖症が目を覚まし、呼吸できなくなった。そう、このダイビング装置こそ究極の閉所そのものである。慌てて引き揚げてもらって止めたのだが、10分ほどで5万円と高くついた遊びだった。
なお、閉所は怖いが、高所は平気である。大学時代は山岳部でロッククライミングを大いに楽しんだ。
コロナ船の話に戻ると、疫学のことは知らないが、一部に感染者がいる大勢のひとびとが高密度で居住していると、どんなに気を付けても感染が起きやすいような気がする。だから、船内で毎日のように感染者が増えているのだろう。
いっぽう、感染していない人たちを早期に外に出して帰宅させると、感染が分からない潜伏状態だったならば、感染を拡散することになるだろう。う~む、むつかしい。
今回の「コロナショック」ともいうべき、これほど国際的危機がおきたことを見て、近いうちに細菌テロリストが登場するかもしれない。
(追記20200212:大黒ふ頭まで行って撮ったダイアモンドプリンセス:撮影TD)
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