2021/12/20

1601 【言葉の酔時記:メイドインジャパン】安かろう悪かろうのイメージは本当にどこかに消えたのかしら

 今朝の新聞の第一面に、チャイナ製自動車の販売が日本に攻勢をかけるニューズが載っている。わたしは自動車には全く興味ないが、記事の最後にこう書いてあるのに興味をひかれた。
中国製は安さで評価されてきたが、性能や品質で「メイド・イン・ジャパン」に劣らないものもめだつ


 わたしはこれをこう読んだ、「性能や品質で「安かろう悪かろうの日本製品」に劣らないチャイナ製品もめだつ」、つまり「日本製品なみに悪いチャイナ製品が目立つ」と。
 そして、「そうか、メイド・イン・チャイナ」もようやくその段階に来たんだな、実は日本もそうだったんだよ、でも日本で安かろう悪かろうの自動車をが売れるのだろうか」と思ったのである。更にあちらからクレームが来るかとも思った。

 そして、ハッと気が付いたのは、今は1960年代ではなくて2020年代であり、記事を書いた記者は「メイド・イン・ジャパン」とは、良い性能の良い品質の意味としているらしいことだ、おお、そうであったか、ボケているのはわたしだったか。

 日本は1960年代からの戦後復興から高度成長に向かいだした頃、工業立国を目指して衣料品や玩具や電気製品等の輸出先のアメリカなど先進諸国から言われたものだ、「メイド・イン・ジャパンは安いが性能も品質も劣る」と。
 そして国際的に「made in japan」とは安かろう悪かろうの意味になっていたのだった。その記憶がわたしには強くあるのだ。

 そうなんだ、時代は大きく転換して、メイド・イン・チャイナも今のメイド・イン・ジャパンに劣らぬ高性能良品質になったのであったか。良かったね。
 だが一度埋め込まれた印象はなかなか変わらぬものである。チャイナ製品がジャパン製品と肩の並べるブランドに成り上がるには、ジャパンがかかった程に年数がかかるだろう。

 それにしても本当にメイド・イン・ジャパンは良くなったのかしら。これを書いているわがPCは、まだ9年しか使わぬメイド・イン・ジャパンだが、しょっちゅう不具合を起こしているぞ、なんとかせい。

 わが書斎のエアコンもここに移転して来たときに購入だから、もう20年になるメイド・イン・ジャパンだが、今も動いてくれる。そういえば冷蔵庫も同じだ。でも、今どきの省エネルギー製品じゃないのだろうな。

 わたしの持ち物で一番古物で今も活躍するのは、髭剃り器である。もう30年くらい使っているが、電池が弱ってきたほかは全く元のままである。メイド・イン・オランダのフィリップス製である。えらいもんだ。(2021/12/20記)



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